ここは私が小説を転載する際のスレであります。
部外者立ち入り禁止。
此処は東京都千代田区神田神保町 日本最大の古本屋の町。 其処にはとあるブラックな女子大生と彼女が召喚した邪の神が住んでるボロアパートがある。その街中をキョロキョロと見回し 困惑した緑色の天然パーマ 頬にはそばかすの少年が居た。
「此処は何処?どうしていきなりこんな街に?」
彼の名は緑谷出久。ヒーローを目指す雄英高校1年生 彼は学校の寮内の共有スペースで クラスメイトとみんな仲良く会話している中。
出久はゆりねの部屋のインターホンを押した。
お茶子「なんかすごいんやね!」
ガチャ
ゆりね「ようこそ」
戸を開けばゆりねが出てきて
出久「こんにちはゆりねさん、先日はお世話になりました」
飯田「どうもはじめまして、あなたが緑谷くんが助けた眼帯の女性、お邪魔します」
轟「はじめまして、お邪魔します」
三人共手土産を持ちながら 出久は息巻き 飯田は片手を挙げ 轟は無表情ながらクールな佇まいでゆりねにお辞儀をして玄関に入っていく。
お茶子「はっはじめまして…」
三人に続き、お茶子は深々とお辞儀をする。
ゆりね「礼儀正しいのね、そんなにかしこまらないで」
ゆりねは4人に感心しながらも、首を左右に振り出久達を招き入れた。4人はちゃぶ台に座り込む。
出久「これをどうぞ、つまらない物です」
飯田「では僕からも」
轟「俺も………」
お茶子「どうぞ!」
出久はケーキ、飯田は饅頭、轟は草餅とあんこ入りの餅、お茶子は実家から送られて来た冷凍たこ焼きと それぞれの手土産をゆりねに渡す。
ゆりね「色々とありがとう」
邪神ちゃん「ふっ、お供え物がたくさんですの」
ゆりねが微笑を浮かべながら受け取ると 邪神ちゃんが押し入れからいきなり現れて
出久「あ、邪神ちゃん!」
飯田「君が緑谷君の言ってた、邪神ちゃんか。確かに上半身が女性で下半身が蛇の生物だな」
轟「ラミアか?緑谷曰く あいつは悪魔と言っていたが まさか…」
飯田は眼鏡を白く光らせ邪神ちゃんに近づき見つめ、轟は無表情ながら見つめる。
邪神ちゃん「何ジロジロとみてるんですの」
ゆりね「邪神ちゃん、わざわざきてもらったのよ…?」
腰に手を当てて睨み付ける邪神ちゃんにゆりねが注意する。
飯田「気を悪くしてすまなかったな:気を悪くしてすまなかったな」
出久「じゃあ取り敢えず自己紹介からいきましょうか?まずは麗日さんから」
飯田がみんなの位置に戻り、出久が自己紹介を勧め、お茶子に耳打ちしながら始めようとして
お茶子「うん、麗日お茶子です」
ゆりね「ええ、よろしくね」
お茶子が微笑み軽く軽く会釈する
飯田「僕は 飯田天哉と申します。緑谷君達のクラスの学級委員長をしております!」
飯田が挙手しながら礼儀正しく身分まで紹介。
ゆりね「へえー、学級委員なのね」
轟「俺は轟焦凍。よろしくお願いします…」
クールに無表情ながら名前を言い
ゆりね「見た目がかなり特徴的ね」
轟の髪色が左右半分違うのと左目の火傷の痕が気になるのかそうつぶやくゆりね
出久「以上、今日連れてきた僕の友達です」
ゆりね「ええ、礼儀正しくていい子達だわ。邪神ちゃんも見習って欲しいくらいね」
出久、三人の礼儀正しさに感心しつつ、いつもがさつな邪神ちゃんを思ったのか邪神ちゃんをちらみする。
邪神ちゃん「は!?何故人間ごときを見習わなくちゃなりませんの!?」
彼女はイラっときて 飯田達に指を刺すとゆりねは少々怒り、黒いオーラを放ちながらこう言った。
ゆりね「邪神ちゃん、指をさすなっていってるでしょ?」
邪神ちゃん「ひいー…」
出久「邪神ちゃんってそんなに酷いんですか?ゆりねさん 僕が二人に出会った時も邪神ちゃんの指を切り落としてましたけど」
飯田「うむ、人をいきなり指を刺すのは非礼に値するな」
轟「確か今邪神は、人間ごときと言ってませんでした?緑谷からゆりねさんは邪神が悪魔だと言ってたと聞いてましたが 普通悪魔は空想上の超越的存在ですよね。それが現実世界に居る事は有り得ないと思うのですが。飯田もさっき言ってましたが。下半身が蛇なら悪魔ではなく、ラミアだと思うのですが。麗日、さっきから沈黙したままだけど お前は気になる事があるか?」
お茶子「色々とありすぎてなんていえばいいのか…」
四人はゆりねに色々と質問したり、時に邪神ちゃんを見て色々と呟いたりと ゆりねのオーラに怯えるお茶子も苦笑いしながら不思議な状況と成り果てる。
邪神ちゃん「お前らごちゃごちゃうるせー!一人ずつしゃべろ!」
ゆりねにビビる邪神ちゃんは彼女から遠ざかろうとするも、ゆりねはチェンソーを取り出す。
ゆりね「………邪神ちゃん…」
邪神ちゃん「ぎゃーーー!!」
ゆりねは邪神ちゃんに接近し、彼女を切り刻んでいき、辺りに血渋きが飛び散る。
出久「うわぁぁぁぁぁ!!!」
飯田「ああ…」
轟「あ…………」
お茶子「うわぁぁぁぁ!!」
チェンソーで切り刻まれた上に、ミキサーに入れられてどんどんミンチと化していく邪神ちゃんを出久は目を丸くして悲鳴を上げ、お茶子は彼ほどでは無いが顔を青ざめて驚き、飯田は眼鏡を白くし顔を青ざめ唖然とし 轟は無表情ながら内心は驚愕している。
ゆりね「これに懲りたら反省しなさい!」
ゆりねがミキサーを止めて、全身モザイクでミンチになった邪神ちゃんを見下しながら出していく。
出久「あ…だ、大丈夫ですよね?邪神ちゃんは不死身ですよね?」
轟「不死身って、あれ死んでねぇのか?」
出久は青ざめながらゆりねに聞き、彼の言葉を聞いた轟は不思議ながら呟く。
ゆりね「ええ、だから大丈夫よ」
邪神ちゃん「痛みはあるからな……」
邪神ちゃんがミンチの状態でありながら、苦しみ話していると、玄関のドアがガチャっと音を立てて開く。
ミノス「お邪魔しまーす!って、お客さんか?」
ドアを開いた人物は邪神ちゃんの友人である悪魔 ミノスだった。ミノスは玄関から部屋に上がると、出久達を見て 不思議に彼等を見つめながらゆりねに聞く。
ミノス「それと邪神ちゃん、またやらかしたのか?…」
ミンチの状態の邪神ちゃんを見れば、呆れながら見つめている。
お茶子「ツノ!?」
出久&飯田&轟「誰…?」
ミノスの風貌を見れば、お茶子は驚き 三人はそれぞれ突如現れた彼女を見て出久は目を丸め、飯田は眼鏡を白くし、轟は無表情であった。
ゆりね「彼女はミノス、邪神ちゃんと同じ悪魔よ!ミノタウロス族のね…いらっしゃい」
ゆりねが彼らにミノスを紹介しながら、ミノスの顔を見て挨拶し
ミノス「ゆりねちゃんの友達か?よろしくな!」
出久「ミノスさん?この人も悪魔何ですか?」
飯田「邪神ちゃん以外にも悪魔がいたとは」
轟「ミノタウロス?…忘れちまった、八百万に詳しく聞いてみるか?」
お茶子「色々といるんやね」
ミノス「細けぇー事は気にすんなって」
色々と気になる出久達にミノスはさっぱりとした笑みで鎮める。
出久「まぁ僕らは友達というより、3日前にゆりねさんと邪神ちゃんがトラックの事故に遭いそうになったのを偶然助けただけで…」
轟「俺らは今日、初めてゆりねさんと邪神に会いに来た。だから友達って言えるかどうか…」
二人共まだゆりね達と友達になった感覚がしないのかミノスにそう述べる。
ミノス「ならもう友達だろ?」
ゆりね「ええ、そうね」
ミノスが二人の話を聞くと、首を傾げながらゆりねを見て聞くと ゆりねは頷いた。
邪神ちゃん「は?誰がこんなやつらと!」
いつの間にか何事も無かったかの様に戻っていた邪神ちゃんは話を聞いていて 頬を赤らめながら照れくさそうに怒鳴る。
ミノス「素直になれよ、邪神ちゃん」
ミノスは邪神ちゃんを見て笑顔で返す。
出久「あ!邪神ちゃん元に戻ってる。不死身なのはホントだったんだね」
元に戻っている邪神ちゃんを見て安堵の息を吐く出久。ミノスの言葉を聞いて瞳が揺らぐ。
邪神ちゃん「…仕方ないから、出久達の友達になってあげますの!」
ミノス「じゃあ友達になった記念で、何処か食べに行くか!」
邪神ちゃんが頬を赤くし、腕を組ながらツンツンと述べれば、ミノスがお祝いで外食を提案する。
出久「それ良いかも。神保町ってどんな食べ物が美味しいんだろう?」
飯田「俺達は確かに神保町の飲食店に立ち寄った事が無い!ゆりねさん達の住むこの町を知るいい機会かもな」
轟「俺も確かに腹減ったな」
みんなミノスの提案に乗って、食べに行く事になった。
ゆりね「ラーメンとカレー、どっちが良いかしら?」
お茶子「どっちでも大丈夫です!デクくん達は?」
ゆりねがみんなに聞いて、お茶子は笑顔で答えると 後ろを向いて出久達に問う。
出久「僕も麗日さんと同意見で…」
飯田「僕もどちらでも」
轟「俺も緑谷達と同じで」
三人共お茶子と同意見でゆりねに回答する。
ミノス「じゃあカレーにしようぜ!」
邪神ちゃん「ATMも呼びますの!」
出久「ATM?コンビニや銀行にある現金を預けたり引き出したりするあの機械?それを呼ぶってどういうこと?」
出久は邪神ちゃんの言ってる事が良く解らず聞いていて。
邪神ちゃん「メデューサの事だ。ちょうどいいATMなんだよなーあいつ」
出久「メデューサ?誰それ…」
轟「そいつとATMと何の関係があるんだ?」
邪神ちゃんがゲスい笑みを浮かべながら話すとメデューサの名を口にし、出久も轟も誰か解らない為、首を傾げている。
ゆりね「あんた…またメデューサにたかろうとしてるのね…。この前も4万円借りてたでしょ…」
お茶子「あ…そういうことか」
ゆりねが以前メデューサからお金を借りた事を思い出し、そしてまたしてもたかろうとしてる邪神ちゃんに気付き、ギロリと睨み付ける。そして話を聞いていたお茶子が唯一、ATMを察する。
出久「あ!ひょっとしてメデューサって人。前にゆりねさんが言ってた 邪神ちゃんがお金をせびってる人ですか?」
三日前にゆりねとの会話で彼女が述べていた事を思い出した出久ははっと聞いてみる。
ゆりね「ええ、そうよ。メデューサが気の毒だわ…」
出久「それは良くないな。というより友達にお金を借りすぎて全く返済しないと言うのはクズと言われる要因ですね」
ゆりねがため息をつくと、出久はゆりねが邪神ちゃんをクズと言われる原因が解って納得がいき、んーと唸る。
ゆりね「でしょ、邪神ちゃん…出久くんを見習ってちょうだい」
ゆりねは頭を抱えながら呟く。
出久「あ!メデューサさん…」
メデューサは気づかずに目を開くと歩いている老人や子供などがメデューサを見て、石化していく。しかし何の因果か 出久とお茶子、飯田と轟の四人はメデューサを見ても石化しない。
轟「此処を通ってる人達は石になってるのに、俺達は何ともねぇ…なんでだ!」
邪神ちゃん「ん?石化防止のアイテムを持ってるゆりねは兎も角、なんでお前ら石化しないんですの!?」
轟は通ってる子供や老人を見ては自分やゆりね達は何とも無いのに不思議に思っている。ゆりねは石化防止のパワーストーンのブレスレットを身につけている為、石化しないが、邪神ちゃんは出久達が石化しないのに目を丸くしながら驚いている。
お茶子「メデューサって、ギリシャ神話とかに出てくるの?」
メデューサ「どっどうしよう…ひどいことしちゃった」
お茶子はしばらくメデューサが何なのか思い出せずにいたが、メデューサの石化能力を見て、何かで見た事を思い出すと慌て出し、メデューサは涙を流しながら泣き出して
出久「兎に角、此処に居ると次来る人達が石化する一方だ!人通りの無い所へ行きましょう!」
轟「確かに早く此処から立ち去らねぇとな」
二人は周りが石化していく人々が増やさないようにと少々焦りつつも冷静になって動こうと考えていて。
メデューサ「本当にごめんなさい…」
邪神ちゃん「メデューサ!泣くな!」
申し訳なさと罪悪感で胸がいっぱいで涙がポロポロとこぼすメデューサに、邪神ちゃんは口汚くも慰めようとしている。
お茶子「大丈夫だからいこう」
飯田「緑谷くん達!安全なのはこの公園だと思う。人の通りは余り無いらしい」
飯田がスマホで人気が少ない場所を調べ、出久達にスマホを見せて アスレチック公園に向かう事になる。
出久「うん!ありがとう飯田くん!みんな!メデューサさんは僕に任せて!今から飯田くんが教えてくれた公園に向かうから、僕を追うかそのマップで目標に向かって」 〈ワン・フォー・オール フルカウル〉
出久がゆりね達にそう宣言すると、メデューサを抱えて“個性”を発動させ、ジャンプして建物の上に移る。
メデューサ「え?出久くん!?」
ミノス「何だありゃ?」
抱き抱えられたメデューサ、そしてミノスは出久の“個性”を見て驚いている。
邪神ちゃん「あの時の力ですの?」
ペルセポネ2世「邪神ちゃん、何処に居るんだろう?……ん、あれは…人間!空を飛んでる?」
街中でペルセポネ2世が邪神ちゃんを探して徘徊してると、途中メデューサを抱えて飛んでる出久を見て驚いている。そして再び歩き出した。
そしてしばらくして、人気が無いアスレチック公園に着いて、後に轟達とも合流した。
ゆりね「ひとまず安心ね…」
ミノス「ああ、よかったな!」
二人共メデューサが無事出久に守られていたと知ると安心しながら安堵の息を吐いた。
お茶子「石化した人達はどうなるん…?」
お茶子は気になったものの、メデューサを気づかってミノスに聞く。
ミノス「一定の時間が経てば戻るから大丈夫だ」
メデューサ「みんな、ありがとう…」
ミノスはにっと笑いながら答え、メデューサはみんなにお礼を言った。
轟「だが、帰る時にメデューサはどうするんだ?紙袋の代わりになる物はねぇし。俺達でカモフラージュするか。もしくはマッ〇かケン〇〇キーで何か買って紙袋を入手するか」
轟は帰りにメデューサの石化をどう防ぐかを考えていた。
ミノス「取り敢えずあたし、紙袋が落ちてないかみてくる!」
お茶子「手伝うよ!私の“個性”で何か出来ないかな?」
ミノス「ん?“個性”何の話してんの?お茶子ちゃん?」
お茶子「ミノスちゃん、“個性”人間にある能力なんだけど まさか知らないの?」
ミノス「うん、知らないけど!まさか出久くんみたいな凄いやつなのがそう?」
お茶子「うん!さっきのデクくんとは違う能力持ってるの?私は触れた物を無重力にしたり、自分も無重力にして浮かせる事が出来るよ。でもキャパすると気分が悪くなっちゃうんだけどね」
ミノス「だったら使わなくて良いよ。それだと逆に悪いしな」
お茶子「そう?ミノスちゃんがそう言うなら」
二人は個性の事について話し、ミノスは教えて貰うとお茶子を気づかって止めるように言い、再び二人は探そう歩き出した。
飯田「俺も探しに行こう!」
飯田も探しに行くと お茶子とミノスを追いかけて行く。
メデューサ「出久くん、私重たくなかったかな…?」
邪神ちゃん「メデューサは重いからな」
メデューサは出久を心配し、おどおどしながら聞く。
出久「いや、全然。僕は日々鍛えてるから それに“個性”を使ってる時も何とも…」
邪神ちゃん〈この能力があればゆりねを殺せる…。〉
出久は首を左右に振りながら安心させた。邪神ちゃんは先ほどの出久の“個性”を見て、ゲスい事を考えている。
ゆりね「メデューサも落ち着いた事だし。取り敢えず任せましょう。最悪、無かった場合は 轟くんの言う通りにマ〇クにでも行きましょうか…」
ゆりねが先ほどの轟の発言を思い出しながら述べる。
邪神ちゃん「お前ら、真顔で何マッ〇とか言ってるんだ?」
轟「言って悪かったか?」
邪神ちゃん「そういうギリギリな発言も良いところですの!」
ゆりね「あんただって前に、進撃の〇〇とかやってたじゃない!」
轟「わりぃ…」
出久「ん……まだまだ頑張らなきゃ!」
出久は“個性”の反動で出来た右手の傷痕を見つめている。
ゆりね「その傷…」
邪神ちゃん「…………」
ゆりねと邪神ちゃんは出久の傷痕を見ると、ゆりねは目を細め 邪神ちゃんは思うところがあるのか、浮かない顔をする。
出久「あ!これは個性の酷使で出来てしまった傷で…」
出久は傷痕を見られると、隠しながらも苦笑いして説明する。
ゆりね「大丈夫なの?それ…」
ゆりねは心配そうに彼に近づいて聞く。
出久「はい。痛みとか全然無いから大丈夫です。」
ゆりね「無理はしないでね」
出久は安心させようと笑って答える。するとゆりねは安心し、微笑を浮かべる。
出久「はい」
邪神ちゃん「人間って脆いですの。その力、私に宿れば良かったのに…」
邪神ちゃんは腕を組みながら色々と呟いていて。
出久「邪神ちゃんは何かすごい技持ってないの?後、ゆりねさんはどんな“個性”持っているんだろう?まさか無個性とか…は無いよね」
邪神ちゃんやゆりねについて気になったのか。邪神ちゃんに聞いてみて
邪神ちゃん「ん…ドロップキックとかロイヤルコペンハーゲンとか色々ありますの!…ゆりねはヤバいですの…チェンソーを使ったり、最近は念を送ったり…」
邪神ちゃんは自身の技の事は自慢気に話していたが、ゆりねの事になると少し怯えたように話している。
出久「ドロップキックは解ったけど、あれはプロレスとかにある技だよね。それは普通として、ロイヤルコペンハーゲンは技名的に凄そう…ゆりねさんは念を!!まさかそれがゆりねさんの“個性”!!」
出久は邪神ちゃんが教えた技の一つに多少感心を持つが、ゆりねの念を送る力を聞くと、それはゆりねの“個性”だと思い込む。
邪神ちゃん「違いますの、彼奴は多分むこせーとか言うやつだけど強いんですの…」
邪神ちゃんは違うとはっきり説明しながらも、ゆりねのせいで魔界に帰れない事にイラッと来たのか舌打ちする。
出久「まさか、本当に無個性なのかな?それでもそんな事出来るなんて凄いな」
邪神ちゃん「が、お前の力があれば殺せるな…」
先ほどの出久の“個性”を思い出して、ゲスイ笑みを浮かべる。
出久「え?……」
そして場面はお茶子とミノス、飯田に戻る。
お茶子「にしても広いやんけ、この公園…」
ミノス「よーし、早く走って探すか」
ミノスは元気よく力いっぱいつけて走り出す。
飯田「それならば俺も」
“個性”を使い、ふくらはぎにある排気筒(マフラー)から凄い排気を放ち、そしてミノスを追い越して走る。
ミノス「はっえー!けどあたしも負けないぜ!うぉーりゃー!」
飯田を見たミノスは、魔力の紫色のオーラを放って速度を上げて走り出す。
悪魔A「飯田天哉 個性:エンジン 見たまんまだ 足が速い!詳しく言うと ふくらはぎにあるエンジンを使い方 超速で走る事が出来るのだ!」
飯田「うおーーーっ!」
ミノス「何処だー!」
お茶子「はっはや!?」
二人共互角以上に走り、お茶子は唖然としながら二人を追いかけていく。
飯田「ゴミ箱だ!もしかするとここに無いかもな!」
ゴミ箱のあるエリアについて、中を調べようと中を見つめる。
ミノス「ああ、見てみようぜ!」
お茶子「あるかな・・・」
二人共近づいてゴミ箱を見つめ始めた。
轟「飯田は“個性”使ってるのに、麗日は使わねぇのか。そうすりゃ宙から俯瞰して探せるのに」
轟は少し遠くから飯田が“個性”を使っていたのを見ていたのか。そう呟いている。
メデューサ「キャパすると困るから、ミノスが使わなくていいって…」
二人の会話を聞いていたのか、メデューサは轟に近づいて教える。
メデューサ「それに私なんかの為にすごい力まで使ってもらって悪いから…」
メデューサは視線を下げながらうつ向く。
轟「ミノスが、あいつ麗日の“個性”知ってたのか?まだ見せてねぇのに。見せたのは緑谷と飯田 俺はまだ見せてねぇから 此処なら人目につかねぇ程度で披露出来るな。」
メデューサから話を聞いて、二人の話を詳しく聞いて無かったからか 轟はミノスがどういう経緯でお茶子の“個性”を知ったのか解らずも、現時点で自分は“個性”を見せていないと思い出す。
悪魔A「その間にお茶子、ミノス、飯田は」
飯田「くっ、無いか」
三人はゴミ箱を漁るが、紙袋は無かった!
お茶子「“個性”を使って宙から見てみるね」
自分も役に立とうと、お茶子は“個性”を使おうと決意する。
ミノス「え?でもキャパしたら気分悪くなるんじゃ・・・」
お茶子「メデューサちゃんのためだもん!」
お茶子は満面の笑みを浮かべながら答えて、両手の指先を合わせて、宙に浮く。
飯田「よし、頼んだぞ!麗日くん!」
ミノス「飯田くん、取り合えずあたし達も別のところを探そう!」
飯田「うん!そうしよう!」
ミノスの意見に賛同した飯田は、2手に別れて別のエリアを駆け回って探し始める。
その頃轟は、ゆりねに“個性”を披露する話をしていた。
ゆりね「轟くんの“個性”はどんなのなの?」
ゆりねは少し厨二心がくすぐられたのか興味津々そうにしていて
轟「俺の個性は¨半冷半燃¨という。右で凍らし左で燃やす。いわゆる氷と炎の二つの個性をそれぞれ左右持っています。飯田達が戻って来たらお見せしましょうか?」
轟は自分の“個性”について詳細など説明した。
ゆりね「それ、すごいじゃない。・・・ええ、後で見せて」
生き生きとした眼差しでワクワクしている。
その頃飯田やミノス達は
飯田「ダメだった。ミノスくんの方はどうだ?」
飯田が元の場所に戻ってきて、紙袋は見つからなかった。
ミノス「あたしもなかった・・・でもお茶子ちゃんはまだ浮いてるけど大丈夫か・・・?」
“個性”を使ってるお茶子が気になり空を見上げ始めて
轟「それにしてもあいつら遅いですね。そういえば麗日の“個性”見てないですよね。邪神とかも・・・麗日に見せて貰ったらどうでしょう?」
ゆりね「轟くん・・・あれお茶子ちゃんよね?」
轟と会話中。ゆりねは空中に浮いてるお茶子を見つけて指を指す。
お茶子「うっ・・・!」
お茶子はキャパしたのか、少し顔色が悪くなっている。
轟「麗日!まずいな、あの様子じゃ・・・あれがあいつの“個性”です!」
出久「麗日さん!」
邪神ちゃん「ん?出久・・・?」
お茶子を見て、轟はゆりねさんとメデューサと共に 出久は邪神ちゃんと共にお茶子の元へ駆けつける。
悪魔A「麗日お茶子 個性:無重力(ゼログラビティ 指先にある肉球で触れた物を無重力にして浮かしたり 軽くすることができる!また指先を合わせれば 自身を浮かす事も出来る。しかしキャパすると自身の気分が悪くなり、酔ってしまうのである!」
そして、お茶子は“個性”を解除して着地し、みんなが彼女に駆けつけた!
お茶子「はき・・・そう・・・」
メデューサ「えっえっとお水お水!」
轟「自販機はねぇのか?」
口を押さえているお茶子にメデューサと轟は水や飲み物を持って来ようとキョロキョロしながら探している。
飯田「麗日くん、大丈夫か?取り合えずビニール袋を」
お茶子を心配し、飯田がゴミ箱で見つけたビニール袋を吐きそうになるお茶子に渡す。
お茶子「うぷ!・・・うぇ・・・」
飯田から渡されたビニール袋に嘔吐する。
ゆりね「よしよし」
ゆりねはお茶子の背中をさすっている。
メデューサ「あったよ!轟くん」
メデューサが自販機を見つけて指をさす。そして出久はお茶子の吐いたゲロの入った袋を回収してゴミ箱に捨てた。
轟「麗日、安心したらこれを」
轟は自販機で買ってきたお茶をお茶子に手渡す。
お茶子「ありがとうみんな・・・」
お茶子はにへら、と力のない笑顔でみんなにお礼を言い
轟「みんな、ちょっと着いてきてくれ」
轟はみんなを連れて公園の奥まで行く。そして“個性”を披露する話をしている間 奥に到着する。
轟「下がっててくれ。危ねぇから・・・」
轟はみんなを少し遠くに遠ざけて、自身は真ん中に着く。そして右手を地面に着き、氷結で地面が凍り付き アスレチックの滑り台なども凍てつき、周りの温度が下がって冷気が漂う。
ミノス「うわっ!?凍ってる!?」
ゆりね「すごいわ・・・」
ミノスは目を丸めながら驚き、ゆりねは頬を赤く染め、感嘆の声を漏らしている。
邪神ちゃん「うわ!遊佐と浩二みたいですの!」
邪神ちゃんは轟の氷結を悪魔である遊佐達と重ねながら、びくりと跳び跳ねる。
轟「・・・・・・」
続いては左手を着け、燃えない程度の温度の炎熱を放ち 凍り付いた部分が溶けていき 周りに水蒸気で眩んでいく。
お茶子「さすが轟くんやね!」
復活したお茶子も轟の“個性”は見慣れてるものの、感心している。
メデューサ「すっごーい・・・」
邪神ちゃん<これもゆりねを殺せるな!>
メデューサは両手で口を押さえながら驚いていて、邪神ちゃんはゲスイ事を考えていた。
そしてしばらくして、公園を去り 紙袋はマ○クで購入しつつ、ゆりねの家に戻った。
出久「今日も色々とお世話になりました」
飯田「またいつかお越しして宜しいでしょうか?」
轟「また会える日を」
お茶子「お世話になりました!楽しかったです」
出久達は帰る支度をしながら、ゆりね達にお別れをしている。
ミノス「楽しかったぜ!」
メデューサ「色々とありがとう!」
ミノスはにかっと笑い、メデューサはほのぼのとした笑みで見送りをする。
ゆりね「また来て頂戴」
出久「はい!勿論です」
ゆりねが手を差し出すと、出久は笑顔で握りしめた。
お茶子「また会おうねミノスちゃん!」
ミノス「うん、お茶子ちゃん!」
二人とも両手を繋ぎながらにこにこと挨拶をした。
邪神ちゃん「まぁ、私はまた来てくれてもいいですの・・・」
邪神ちゃんは嬉しそうにしながら照れて出久達に述べる。
出久&お茶子&飯田&轟「さようなら!!」
出久達は日が沈む中、手を振りながら帰っていった。
轟達と遊びに来た二日後、ゆりねに連絡して今日は 爆豪と切島を連れてきた。
出久「切島くん!かっちゃんをなるべく宥めてあげて」
爆豪「んだとこのクソナードがぁぁ!注意事項な事するんじゃねぇよ!」
切島「やめろって爆豪!ああ、なるべく頑張るぜ緑谷!おめえが仲良くなったっていう人と、俺も仲良くしてぇしな!」
爆豪が声を荒げながら怒鳴り、切島が止めて言い合いにならないようにと出久が二人に話して、彼がインターホンを押した。
邪神ちゃん「うるさい、近所迷惑ですの・・・」
爆豪達の怒鳴り声が響いていたのか、邪神ちゃんがはぁと頭を押さえながらドアを開けて出迎える。
出久「あ、邪神ちゃん。ごめん!」
邪神ちゃん「ほら、ゆりね達が待ってるから入れ」
出久「ゆりねさん達が?わかった!二人共入ろう」
出久達が爆豪に入るように促しながら中に入って行く。
ミノス「ハロー、出久くん」
入ってきた出久達に ゆりね、メデューサ、ミノスが駆け寄ってきた。
ゆりね「今日はあなた達ね、私は花園ゆりね。こっちがミノス、そしてメデューサ、邪神ちゃんよ」
メデューサ「よろしくお願いします」
ゆりねは軽く笑みを浮かべながら三人の自己紹介をして、メデューサは出久達がどういう訳か石化しないと安心している為、紙袋はせずに素顔で挨拶をしている。
切島「ああ、ゆりねさんとミノスとメデューサ、そして邪神ちゃん。緑谷から話は聞いてました。俺は切島鋭児郎!よろしくお願いします!」
切島は元気よくハキハキとガッツポーズをしながら自己紹介した。
邪神ちゃん「にしても出久、よくイキリ人間なんか連れてきたな」
邪神ちゃんは爆豪を横目で流すように見つめていた。
爆豪「んあぁ?誰がイキリ人間だ!!つかこっちジロジロ見てんじゃねぇぞクソ蛇がぁぁ!」
爆豪はキレて邪神ちゃんに瞳の無いツリ目で睨みながら怒鳴りちらす!
出久「やめなってかっちゃん!」
爆豪「黙れやクソデク!・・・俺は爆豪勝己だ。せいぜいよろしく頼むわモブ共!」
出久の制止を聞かずに 目を吊り上げながら粗野な態度でゆりね達に挨拶をする。
邪神ちゃん「天使も倒した事が無いイキリ人間が何言ってるんですの。しかもすぐ死ぬ癖に・・・お前の方がモブだろ」
邪神ちゃんは爆豪を内心ビビりつつも、爆豪の態度にかちん!ときたのか鼻で笑っており、自己紹介の態度と言葉が更にイラッときて指をさす。
ゆりね「邪神ちゃん、やめなさい」
爆豪「んだとぁあん!!!」
爆豪は憤怒し、邪神ちゃんの両肩を掴んで爆発を起こす。
邪神ちゃん「ぎゃーーーーー!腕がー!」
邪神ちゃんの腕が吹き飛び、抑える肩が無い状態で有りながら床にゴロゴロと転がっている。
メデューサ「邪神ちゃん!?」
ゆりね「邪神ちゃんは不死身だから心配しなくていいわね」
ミノス「そうだな」
メデューサは邪神ちゃんを心配しつつ、見るも爆豪が恐くて怯えている。ゆりねとミノスの二人は、邪神ちゃんをまたごして部屋に向かっていく。
メデューサ「えっえっと切島くんに爆豪くん・・・」
ミノス「よろしくな!そして出久くん達には前に世話になったしな」
二人とも空気を変えようと切島と爆豪、出久とちゃぶ台で話をしている。
切島「ああ、それ緑谷から聞いたし!後 麗日や飯田、轟からもすっげぇ楽しいって聞いたんで 俺もお前らに会えるの楽しみにしてたんだぜ!」
メデューサ「出久くんの友達だから楽しみにしてたよ」
切島「あ、ちなみにこれ つまらない土産物です!受け取って下さい」
仲良く話してる最中、切島が手土産の和牛を袋から出して手渡す。
ゆりね「おー・・・ありがとう」
ミノス「やった!これですき焼き出来るな!」
ゆりねが驚きながら受け取って、ミノスはいぇいと笑んだ。
切島「ああ、すき焼きか。美味いよなあれ。俺も好きだ!」
ミノス「おう!切島くんとは気が合いそうだな」
ミノスは切島の背中をポンと叩いてそう述べた。
切島「おお、確かにおめぇとは気が合うと思ってたぜ!・・・仲良くしようぜ、ミノス!」
ミノス「改めてよろしくな」
切島は手を差し出すと、ミノスは彼の手を握り握手した。
爆豪「ちっ、俺からはこいつだ!!」
爆豪は手土産に激辛のカップラーメン10個を渡した。
ゆりね「あなたもありがとう・・・」
邪神ちゃん「ふっ・・・ゆりねのお仕置きより甘いですの!・・・イキリ人間」
腕が再生していく邪神ちゃんが爆豪を再び煽る。
爆豪「なぁんだとぉぉぉぉ!!!」
爆豪は努筋を立てて、邪神ちゃんの首根っこを掴んで玄関に向かう。
邪神ちゃん「ギャアアアアアア!!!」
出久「かっちゃん!?」
爆豪はゆりねの部屋を破壊しない程度の爆破で邪神ちゃんを再び爆破を浴びせた。
切島「なぁ、まぁ邪神ちゃんは不死身だがら放っておいても大丈夫だって聞いてたからあんまり気にしなくて良いっすか?」
ゆりね「ええ、いいわよ」
ゆりねは微笑を浮かべながら頷いた。
切島「ゆりねさん、先程の爆豪に続いて俺の“個性”を見せます。チェンソーかカッターか何かで俺に向かって攻撃してみて下さい!」
切島は立ち上がって両腕の袖をまくり、出久から聞いたゆりねに凶器を向けるようお願いした。すると“個性”を見せる前にメデューサが邪神ちゃんと爆豪の居る玄関辺りに向かった。
メデューサ「やっやめてください」
邪神ちゃん「メッメデューサ・・・」
爆破で体が焦げてボロボロな邪神ちゃんの前に、涙目のメデューサが立った。
ゆりね「これでいいかしら・・・」
ゆりねは不思議に思いつつもチェンソーを取り出して切島に向けた。
切島「OK!じゃあお願いします!」
ゆりね「いくわよ!」
少しは手加減しつつもチェンソーを起動させて斬りかかろうとする。
切島「ふっ!」
右腕を出して硬化させ、チェンソーの刃を弾き返した。
切島「見ましたか?これが俺の“個性”っす!」
悪魔A「切島鋭児郎 個性:硬化 その名の通り 全身をガチガチに硬化させるシンプルな能力。対人じゃかなり強いし、攻撃や防御にも有効だ!」
ゆりね「すごいわね・・・私もほしいわ、“個性”」
ゆりねは若干目を輝かせながら切島を見つめる。そこにメデューサとミノスは居なくなっていた。
爆豪「あぁ?何だてめぇ邪魔すんなや?」
爆豪が瞳の無い吊り目で青筋を立てながらメデューサに喰ってかかる。
出久「メデューサさんの言う通りだよかっちゃん!やり過ぎだって・・・」
出久も玄関の方にやってきて、爆豪を制止しようとする。
爆豪「んだよデクまで!てめぇら俺を散々侮辱したクソ蛇を庇う気かよ!!」
メデューサ「お願い!邪神ちゃんは私の大切で大好きな親友なの!」
メデューサは顔が青ざめ、爆豪に怯えながらも涙目で邪神ちゃんをぎゅっと抱きしめる。
ミノス「あたしからも頼む。まぁクズだし煽るけど、根はいいやつなんだ、邪神ちゃん」
ミノスも駆けつけて、精一杯フォローしようとしている。
爆豪「うっせんだよクソ共がぁ!」
更に怒った爆豪が片手を出して三人に近づいて爆発を放った。
出久&メデューサ&ミノス「!?」
しかし、三人は爆撃を受けていなかった。硬化させた両腕を交差した切島が三人を庇っていた。
ミノス「切島くん!?」
爆豪「んあぁ!なんで邪魔すんだよ切島!」
切島「やめろ爆豪!ムカついたとはいえやり過ぎだぜ!此処は人ん家だし。爆発ばっか放っちまってたら被害とか損壊招くだろ!メデューサやミノス、緑谷だってやめてくれっつってるだろ!此処は堪えろ!そして落ち着け!男だろ!」
切島は爆豪を咎め、自分から彼に近づいて肩を起きながら話した。
爆豪「クソッ・・・わあったよ!」
爆豪は歯を食い縛りながら、そっぽを向いて切島の言う通りに落ち着いた。
緑谷「ありがとう切島くん、助かった・・・」
メデューサ「ありがとう、切島くん。とっても助かった・・・よ?」
出久は切島にお礼を言いつつ腰が抜けた。メデューサは邪神ちゃんの再生している状態に気づくと、首を右に傾げながら彼女を向いた。
邪神ちゃん「やっと全部回復しましたの」
邪神ちゃんは腕が元に戻った。
邪神ちゃん「まぁありがとな、みんな・・・」
邪神ちゃんは頬を赤らめながらみんなに聞こえない程度の小声でボソリと呟いた。
邪神ちゃん「天使を倒してない時点で認めないからな!・・・ガハッ!」
爆豪に散々やられても尺に来るのか指をさしながら爆豪にいい放った直後、ゆりねにパールで殴られ気絶した。
ゆりね「ごめんなさいね、爆豪くん。あなたは悪くないわ。邪神ちゃんのこと、許してもらえるかしら?」
ゆりねがみんなの所へやってきて、邪神ちゃんに呆れつつも放っておけないのか爆豪にお願いする。
爆豪「ちっ、仕方ねぇ。今日の所は許してやるよ!けっ・・・」
爆豪は舌打ちしながら、ゆりねの説得を満更ながら聞いてあげた。
切島「よし!一件落着だな。」
爆豪がおとなしくなったのを見てミノス達を見て親指を立てた。
メデューサ「よかった」
ミノス「切島くんに感謝しないとな」
メデューサは安堵の息を漏らし、ミノスはにかりと笑った。
そして時は過ぎ、夕方となり帰る時間となる。
切島「お世話になりました!また来ていいっすか?」
ゆりね「今日一日ごめんなさいね、またきてちょうだい!」
ミノス「すっげぇー楽しかったぜ」
ゆりねは腕を組み微笑を浮かべ、ミノスは頭の後ろで手を組みながら笑みを浮かべて見送っている。
切島「ああ!また会おうなミノス!」
出久「さようなら!」
爆豪を除く二人は手を振りながら別れを告げた。
爆豪、切島を連れてきた翌日に 出久は今日も友達を連れてきた。今回は蛙吹梅雨と峰田実。
峰田「緑谷…女子だらけってホントか?」
峰田は興奮しながら出久の顔に近づいて迫るように聞く。
出久「う、うん。けどあんまり嫌らしい事は…」
出久は苦笑いしつつも頷いて彼に呆れながら忠告し、ゆりねの部屋のインターホンを押した。
峰田「何言ってやがんだ!その人らのエロポイントを捕捉するに限んだろう。」
蛙吹「ケロッ!」
峰田の様子に見かねた蛙吹は、舌を伸ばして鞭の様に叩いた。
蛙吹「緑谷ちゃんの友達よ、自重しなさい。」
邪神ちゃん「ああ、出久。お前、友達がたくさんいるんだな…まぁ何よりですの」
メデューサ「こんにちは」
出久「邪神ちゃん、メデューサさん。こんにちは!」
出久は普通に笑みを浮かべて挨拶しながら中に入って行く。
峰田「うひょー。こりゃめっちゃ可愛いくて、しかも露出の多い女ばっかりだぜ!」
邪神ちゃんの上半身、メデューサの肌の露出の多さに口を押さえながら涎を垂らし、嫌らしい目で見ながら入っていく。
そしてちゃぶ台に三人は腰を下ろして座った。
蛙吹「これ、私からのお土産」
峰田「オイラも」
蛙吹はメロンゼリー5個分。峰田はぶどうをお土産としてちゃぶ台の上に置いた。
ゆりね「ありがとう」
邪神ちゃん「美味しそうですの」
ゆりねがお礼を言いつつ、邪神ちゃんは涎を垂らしてぶどうとゼリーを見つめる。
ミノス「にしても、何だかちっこくてかわいいなぁ。」
ミノスは峰田をじーっと見つめている。
メデューサ「でもこの子も可愛いよ」
蛙吹「ケロ?」
メデューサは蛙吹の方を見て、蛙の様な顔に頬を赤らめ、蛙吹本人は表情があまり変化が無くとも、首を傾げている。
峰田「うひょー!何だこのぼんきゆぼんなおっぱい!八百万に匹敵或いはそれよりデカイか否か?」
ミノス「うおっ!なんだなんだ!?」
ミノスの胸にとびかかり、頬擦りし始めて涎を垂らしている。ミノスは唐突の事に驚きを隠せず目を丸めている。
蛙吹「峰田ちゃん!」
峰田「ガハッ!?」
見かねた蛙吹は舌を出して峰田を巻き付いて畳に叩きつけた。そしてロープと毛布を何処からか取りだし、くるんでロープで縛った。
蛙吹「これでよしと!」
ミノス「うわー・・・パワフルだな・・・」
邪神ちゃん「当然ですの」
ミノスは2人の様子に苦笑いしながら見て、邪神ちゃんは峰田の行為に軽蔑していた。
ゆりね「はい、邪神ちゃん特製のチーズケーキ」
ゆりねは冷蔵庫から、邪神ちゃんが以前作ったチーズケーキを持ってきて、縛られている峰田を除く、出久と蛙吹の2人分を切り分けて皿に移し、2人の場所に置いた。
出久「うわぁ・・・特製って事は邪神ちゃんが作ったんですか?美味しそう!!」
邪神ちゃん「味わって食えよ」
出久は目をキラキラさせながらチーズケーキを見つめていると、邪神ちゃんは出久の横に居座り、彼の顔を覗いてにっこりと満面の笑みを浮かべて言った。
出久「うん、いただきます!」
蛙吹「いただきます!」
出久と蛙吹はチーズケーキの一部分を切り取って、それぞれ一口食べた
出久「んー、美味しい!?」
出久は笑顔でチーズケーキを頬張りながら感想を述べた。
邪神ちゃん「だろだろ?当然のことだ」
邪神ちゃんは嬉しそうに頬を赤く染めながら自慢げにドヤ顔した。
蛙吹「ええ、美味しいわ」
蛙吹も美味しそうに頬張っている。
蛙吹「自己紹介がまだだったわね。私は蛙吹梅雨。梅雨ちゃんと呼んで!話はお茶子ちゃんから聞いてるわ。」
蛙吹はにこにこっと蛙っぽい笑みを浮かべながら自己紹介した。
邪神ちゃん「まぁよろしくですの!」
ゆりね「私は花園ゆりねよ!それとこっちがメデューサ、そしてミノスよ。よろしくね」
ミノス「よろしくな!梅雨ちゃん」
メデューサ「よろしくね。ところで出久くん・・・縛られてるあの子はなんて言うの?」
ミノスとメデューサは梅雨ににこっと笑いながら見てると、メデューサは峰田の事が気になって出久に訪ねる。
出久「ああ、彼は峰田実くん。峰田くんは性欲の権化の様な人で、いつも嫌らしいことを考えてて・・・彼の“個性”はもぎもぎ。頭にあるくっついたら離れない粘着性が強いもぎもぎボールをもぎって投げたり出来るんだ。本人の体調次第で1日経ってもくっついたままらしいんだ!」
メデューサに聞かれた出久は苦笑いしつつも、峰田の代わりに紹介をする。
ゆりね「ええ、確かにあの子そんな気がするわ。」
邪神ちゃん「すごい粘着力だな」<それでゆりねを動けなくしてドロップキックすれば>
ゆりねは峰田を見つめながら先程の行動を見てて出久の言葉に納得し、邪神ちゃんは峰田の“個性”を聞いて、ゆりねを○す方法を考えている。
出久「で、あす・・・梅雨ちゃんも自分の“個性”について紹介したら?」
蛙吹「ええ、そうね。私の“個性”は『蛙』。蛙っぽいことならだいたい出来るわよ! ケロ!」
出久に促され、蛙吹は個性についての紹介として、舌を長く伸ばした。
邪神ちゃん「なななななっなんだとー!?お前、なんかに似てるなと思ったらかっ、蛙か!?」
邪神ちゃんは先程峰田を叩きつけるのを見てから、蛙吹を不気味に感じてたが、現在の舌を伸ばすのを再確認、そして蛙吹の発言から自分の苦手な蛙だと知って急に顔が青ざめながらびくりと飛び上がって、そして横にメデューサの後ろに咄嗟に隠れ、動けなくなりながら蛙吹から目線を下げている。
蛙吹「ケロ?」
ミノス「あー・・・邪神ちゃん、蛙苦手だもんな」
目を丸くしながらミノスは邪神ちゃんを見て苦笑いした。
蛙吹「あら、そうだったの?・・・」
自分が邪神ちゃんに苦手な蛙で視線を下げられたのがショックなのか、蛙吹はしゅんと落ち込んだ。
出久「あ、邪神ちゃん蛙苦手だったのか」
邪神ちゃんを見て出久は、“悪い事をしちゃったな”と罪悪感を抱き、内心後悔していた。そして夕方 帰る時間となっていた。
出久&蛙吹「お邪魔しました〜」
出久と蛙吹は外に居て、お別れの挨拶をして去っていった。峰田はまだ縛られたまま蛙吹に抱えられている。そして蛙吹も少しは立ち直っていた。
ゆりね&メデューサ&ミノス「じゃあね」
邪神ちゃん「あの峰田とか言うやつ、縛られたままだったな・・・」
ゆりね達は手を振りながら彼らを見送り、邪神ちゃんは峰田の事について、“なんだったんだ?”と不思議に思いつつ、メデューサの後ろから出てきて呟いていた。
テスト
34:緑谷出久 hoge:2019/01/02(水) 23:33
蛙吹と峰田を連れてきた2日後、今回は八百万、上鳴、耳郎を連れてきた。
上鳴「緑谷。このアパートにゆりねさんっつう女子大生と悪魔が住んでるのか?」
出久「うん、上鳴くんに八百万さん、耳郎さんは今日が会うの初めてだよね?」
耳郎「ていうか悪魔とか本当にいる訳?ぶっちゃけ信じられないんだけど…」
八百万「まぁまぁ、きっと素敵な方達だと思いますわ」
出久達はゆりねのアパートの下で色々と話し合っている。上鳴は悪魔達に会えるのを楽しみにしながら出久に聞く、耳郎は信じられないのか疑問を抱いている。そんな彼女に八百万は宥め、期待を膨らませている。そして4人はアパートの階段を上がり、ゆりねの部屋のドアの前に立っていた。
八百万「緑谷さん、ここでよろしいんですよね?」
上鳴「ヤオモモもわくわくしてんな、解るぜ!」
八百万、上鳴、耳郎はそれぞれ土産袋を両手で握りしめ、ピュアセレブな八百万の気持ちに上鳴は同感している。
出久「うん。それじゃあ行くね」
八百万の問いかけに答えると、出久はインターホンを押した。
ゆりね「こんにちは」
一週間前の爆豪の件があったのか、今回は邪神ちゃんに変わってゆりねが出迎えている。
出久「こんにちは、ゆりねさん」
まずは出久が3人の前に立って、挨拶している。