ジャンルが決まってないけど、書き込むうちに確立する予定。
需要があるのかどうかは不明。見るだけでもおkだよ!
■注意
・荒らし厳☆禁
・とにかく更新が不定期ですww都合の良い時に更新します。すみませんm( __ __ )m
・エログロは…うまく書けないので(特にエロ)書きません。なるべくね。そちらの方をお好みの方は
該当するスレへ行くことを推奨いたします。
・文章力は皆無です。ごめんなさい。
明後日あたりから書き込むよ。遅くてごめんね!!
※二次創作板では空き缶として書き込みしています。
どうしようかな…なにか案を!案を!!
3:凛架:2012/07/23(月) 15:58 ID:HzM頑張って下さい!
4:凹み過ぎた空き缶:2012/07/24(火) 15:40 ID:rNs 【私をなでてみましょう!】なんてプラカードをぶら下げ、公園のベンチに座っている少女を見た。ついさっきのことである。
ちなみに私の名前は咲希という。このような前フリというのか、そのような文で語り部となっている人物を主人公と勘違いしてし
まうと困るので、最初に断っておこうと思う。私はこの話の主人公ではない、むしろアニメなどで言われるモブというやつだ。あ
るいは脇役。真の主人公は、私の隣に立ち10分前くらいからずっとそわそわしている、友達(というか知り合いの方が近いかもし
れない)の涼(これで「さやか」と読む)だ。そわそわの理由は例のプラカード少女である。
一つため息をつき、涼に声をかける。
「涼、冷静にもなってみろ。住宅街付近の公園であんな誤解されそうなカードをぶら下げた少女に傷ひとつないなんてほうがお
かしいだろ」
「傷って…咲希はちょっと頭の方を有名なお医者さんに診てもらったほうがいいんじゃないの?」
「私はそんなおかしいことをいったつもりはない。…もしや言い方が悪かったか? つまりこういうことだ。特殊な性癖を持った
特殊な男に」
「わかったもういい」
ここまでしかかけなかったwww主人公が咲希に移るかもしれないかもしれない…(´・ω・`)
ちなみに「さやか」の字のことですが、キーボードで「さやか」と打ち、スペースキーで探していくと普通に
出てきます。涼しいの字ですね。この季節に合うような字ではないでしょうか。
そう言って私の話を遮り、涼は「でも」と呟く。
「なんであんなところにいるんだろう…」
「確か一昨日来た時もいたよな。服とか髪型とかは違ったけど」
「そういえば、うん。……あ、ねえ咲希」
プラカード少女の少し後ろを指差す。黒いTシャツに黒いジーンズに黒い靴。全身を真っ黒に染め上げたかのような徹底ぶ
り。誰から見ても怪しいとしか言い様がない。逆に目立つだろうが。
「あいつらがどうした? どこか変なところとかあるか?」
「今自分で黒過ぎて怪しいって思ってたくせに」
「頭の中を覗くな変態」
「さっきからあの女の子の周りをウロウロしてない?」
「あー」
そういえばそうだ。周りを伺うような姿勢でキョロキョロウロウロしている。挙動不審すぎだな、あれは。
「きっと幼女のbodyguard的な奴等じゃないのか。純粋無垢な幼女になにかあったら大変だろう主に私が」
「ボディーガードだけやけに発音いいのも不思議だし一番大変なのは親御さんだよ。ちょっと様子を伺ってくるね」
「涼…無茶しやがって…っ!!」
「変なこと言わないでよ!」
そう言って立ち上がる。案外ツッコミもいけるな、この娘。
それにしても、本当に不思議で仕方がない。これがエロゲーだったら主人公が家にお持ち帰りしてしまっている。ちょ
っとした非現実的なことも、ちょっとは起こってくれないと退屈でつまらない。イベント的でウズウズするぞ!! そん
なことを考えていると、不意にプラカード少女がこちらを見た。どうしよう、目があっちゃったーよ。
凛架さんのレスを見過ごしていたwwww
ありがとうございます!
住www宅www情www報www館wwwww
――――――――――――――――――――――――
なんとかして少女の視線から逃げようとするが、どこ向いても「さりげなくむこう向いた」みたいにならなそうである。何も
考えずに反射的にあさっての方向を向いてしまえばよかったのに。肝心な時に機能しない自分の能力である。ああ、もう気ま
ずくて仕方がない―――そうだ。自販機に飲み物を買いに行くフリしてちょっと離れたベンチへ移動しよう。ついでに涼とも
合流して。なんだ、私超頭いいじゃないか。
さっそく財布の中を確認する。
「………」
5円しか入ってなかった。縁起良い数字だが全然縁起良くない。仕方がない、涼に100円借りるか…。
そう思ってベンチを立とうと思い、前を向くと。なんということだろう。プラカード少女がこちらに近づいてくるではない
か…!! 悪い悪い悪すぎる。タイミングが悪すぎるな…。悪魔の罠か。神の、悪戯か。
ROMってる人が見ていることを祈りながら書く!どうしよう宿題全然やってない
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「厨二病っぽい台詞言ってないで、さっさと飲み物買えばいいと思いますよ」
「ぷ…プラカード少女…?!」
「そんな妙なあだ名を付けられていたのですか。私は今、とても残念な気持ちですよ」
状況を整理してみようと思う。
プラカード少女と会話がいつの間にか成立していた。
わお、こんなことってあるんだね。初めての経験だよ。
「こんなことがあるんですよ、それが」
「そうか? 人生に一度あるかないか―――ってちょっと待て」
今の台詞、口には出してないはずなのになんでプラカード少女は反応した?さっきからなんかおかしいよ?
「驚きのようですね。そりゃそうです、なんたって私は」
望まなくても人の思ってることが勝手にわかってしまうんですから、と言った。
大丈夫だ、何かのラノベでこう言う展開の話があった。予習はすでに済ませてある! これから先の展開を予想すると、その能
力のせいで困ってる少女のために、主人公が色々と試すわけだ。…あれ、でもこの話の主人公は涼だからフラグ立つなら涼の方
じゃないのか?でもまあいいや。どうせついてくるんだからどっちでもいいはずだ。むしろ私のほうが向いているように思う。
「私は別に困ってなんかないんですが…」
「今流行りのツンデレを演出しようってか? ははは、無駄無駄。そのうち私にデレデレになって」
「あまり調子に乗らない方がいいです次そういうこといったらこのプラカードで頭ぶっ叩きます」
「………」
見かけによらずハードだぜお嬢ちゃん。
まあぶっ叩くとか言ってもカードは幸い薄っぺらいやつだし、痛くはなさそうだけど。
「えい」
「ってえ! 何すんだこの幼女!?」
光のような速さで首にぶら下げていたプラカードで頭を叩いてきた。前言撤回、本気で痛いぞこのやろう。誰だ痛くないとか言った
やつ。私なんだけどさ!!
「聞こえていなかったのですか? 私にあまり隙を見せない方が身のためですよ」
「そんなことはいってなかった!! 次言ったらだった!!」
「別にいいじゃないですか、事前に痛さが確認できて」
「良くない良くない。次やられたら本当に皮膚が切れる」
「じゃあやってみますか」
「なんでカードを構えてるの?!」
「なんで君たちはそんな物騒な会話をしているの?!」
後ろから誰かさんの声。
涼だった。
「えっとまあ、色々あって。涼おかえり」
「あ、うん。ただいま…じゃなくて。その子、プラカードの子よね?」
「そうです、私がプラカード少女です」
そういえば会話挟んでいたから忘れていた。本当の名前はなんなのだろう。
「瀬乃霧香です。瀬戸内の瀬に刀の変形型みたいな乃、霧に線香の香です」
「丁寧な説明有難う。私は釘嶋涼。ちなみに言っとくと、瀬乃の乃は訓読みで【なんじ】って読むらしいよ」
「なんと! そうなのですか。今度から使ってみようと思います」
しばらく頭の良さそうな会話が続く。国語の内申2の私にはさっぱりだ。
おいおいおいおいおいおいちょっとまていま網戸に一匹の蝉が張り付いてる件怖い怖い怖い
――――――――――――――――――――――――
「あ、あなたのお名前は何ですか」
「へ? 私?」
「まだ聞いていなかったものですから」
「そうだっけ。ふふん。聞いて驚くな! 中原咲希、この星のトップに君臨する世界最強の中学3年s」
「はいそこまでー。デマはよろしくないよ咲希」
「中二病でも恋がしたい!」赤アちーちゃん出演決定オメデトウ!!視 聴 確 定 だ な
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「中学三年生で国語の内申2ですか…落ちこぼれなのですね、咲希さんは」
「落ちこぼれって言うな! 調子が出なかっただけだ!」
「―――ん? んんん? あれ、今咲希、国語の内申2とか言ってた?」
涼が気づいてしまった。私もすぐに気づいたから特に驚かないけれど。
「え? 言ってないよ。そういえば霧香の能力的なものについて説明してなかったなー」
「霧香とか馴れ馴れしく呼ばないでください」
「え、じゃあ霧香「様」? 霧香「殿」?」
「やっぱ呼び捨てでいいです。別にデレとかじゃないですからね」
「そんないちゃいちゃは私が見ていないところでやろうよ、二人ともー」
涼の方を向くと、いつも見せないぐらいのニヤニヤ顔をこちらに向けていた。ああもうこいつも可愛いなあっ!! 本当どっちも嫁に
したいよ。
そんなことを思っていると、霧香が呆れと微笑を交えた顔で視線を送っていた。不覚にもどきっとした。こんな顔もするんだな。
「じゃあ当人の私がじっくり説明します。改めて説明を聞くのは咲希さんもですよね」
「うん。さっきは勝手に慌てて勝手に落ち着いて勝手に自決しちゃったから」
「話し始めるととてつもなく長い話なのです。あれは私が小学5年生の時…今中学1年生ですから、2年くらい前の話ですね」
お台場合衆国のめざましライブ、今日はLiSAだったんだな…(´;ω;`)行きたかった
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当時の私はとても活発で明るい女の子だったそうです。自覚はなくて当然です。友達も結構いて、放課後はいつもみんなで遊んで
いました。放課後のクラスはいつも戦争状態で、皆で私のことを取り合ってたりしてたみたいです。そんな光景に私は優越感のよう
なものを抱いていたのでしょうね、不思議と遊んでいる時に、少し上から目線になってしまったり、皆絶対に従ってくれるような我
が儘を少なからず言葉にしてしまっていました。すると日が経つにつれて、皆の視線が好意的なものから嫌悪的なものへと変わって
いきました。私が声をかけても、皆は聞こえないふりをしたり、ほかの子とどこかへいってしまったり。私から、クラスの皆が距離
を置くようになりました。最初はなぜだろうと首をかしげていましたが、改めて振り返り考えてみると仕方がないことなのです。友
達と呼べる人は徐々に減っていき、何があっても絶対に仲良しだと誓っていた親友の子までもが離れていきました。私は自らの行為
を反省し、またやり直していこうと思いました。しかし、一度壊れてしまったものはもう元には戻れないように、更に溝が深まるだ
けで、効果は全くありませんでした。そうなってくると、理解してもらえない人たちに腹を立ててしまいました。遂には自分から皆
と距離を置くようになりました。
皆と自分から距離を置くようになってから1ヵ月程経ったある日。もう遊びになんて誘ってもらえないと思っていた私に、声をか
けてきた女の子がいました。親友の子です。最初はとても驚きました。私は親友の子に、精一杯謝りました。今まで振り回してごめ
んなさい、我が儘を言ってしまってごめんなさい、もう一度私と友達になってください、と。親友は笑顔で、全然気にしてない、ま
わりの子たちが霧香のこと避けるから、つられて避けてしまった、私からも全力で謝る、ごめんね、と言いました。これからもう一
度やり直せる気がする。そう思いました。正直言うと、とても嬉しかったのです。一人ではなくなって。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
まさかまさかの続いちゃうよ!!というか、スレタイがアレなのでもう一つ作ってそっちに移転しようかなー。
とりあえずもうしばらくここで書き続けます。
その次の日、親友の子―――晴香に、遊びに行こうと誘われました。勿論私は快く了解しました。久しぶりに遊ぶので、どきど
きしっぱなしで少し浮かれていました。目的地は近くのショッピングモールです。遊ぶ、というより買い物をすると言ったほうが
いいかもしれません。昔と同じように、晴香とおそろいの小物を買ったり作ったりしました。とても楽しい時間でした。本当に晴
香と友達で良かったと思いました。
1時間程経った頃、晴香が屋上へ行ってみようと言いました。そのショッピングモールの屋上には、規模は小さいですがクレーン
ゲームなどか数台置いてあったのです。楽しそうだったので、私も同意して、エレベーターを使って屋上へ。休日だったのに、人
は私と晴香と係員以外には誰もいませんでした。ちょっと変だな、と思っていると晴香が、良かった、誰もいない、と呟いている
のが聞こえました。何が良いのだろう? と思っていると、晴香が私の手を引っ張って、こっち、と言い走り出しました。握られ
た手の力は少し強く、痛かったです。でもそんなことお構いなしで走ります。連れてこられたのは、花々が咲き誇る、しかし人気
のない場所でした。ここになにかあるの、と言葉にしたような気がします。でも答える様子もなく、私は屋上の端っこへと連れて
行かれます。その時にみえた晴香の表情は、さっきみたものとは違う意味での嬉しそうな感じでした。私は屋上の、フェンスがな
いところまで連れて行かれます。そこの出っ張ってるところに立ってみて、と晴香が指示するので、従いました。そこから見える
景色が意外にも綺麗で、私は言葉を失ってしまいました。晴香に感想を述べようとし、そちらを振り向いた、
―――――その直後でした。私は、丁度肩のところを、晴香に押されました。少し押しただけでも向こう側へ倒れてしまいます。
『じゃあね霧香』と晴香が言ったような気がしました。しかし口は動いていません。そして全てを理解するのに約2秒。もう遅かった
です。そのまま地面向けて真っ逆さま。でも途中で私の意識は途切れます。よかった、痛い思いをしなくて済む、と思いました。
気がつくと、私は病院にいました。はて、と思い、鏡で自身を見ます。頭には真っ白い包帯とガーゼ。あれは夢ではありません
でした。意識を集中させると、鋭い痛みが走ります。帰ろうと思い、カバンを手に取ると、お母さんがこちらへ向かってきます。
そして、私の姿を瞳にとらえると、涙をこぼし、良かった、無事でよかったと言いました。ここでの無事とはきっと命のことなの
でしょう。笑みを交えて言葉を返そうとすると、突然、もう一つお母さんの声が聞こえました。
『自殺なんか考えて、なにをやっているのかしらこの出来損ないは』
瞬間、ぞくっとしました。お母さんの方を向き直します。さっきの言葉がこぼれた様子はありません。不思議そうにこちらを向い
ています。私は不気味に思い、お母さんのそばから素早く離れました。どうしたの、とお母さんが言葉を漏らします。同時に、も
うひとつの声も聞こえます。ああ、そうです。この感覚は覚えがあります。晴香に突き落とされた時です。あのときも、口は動い
ていなかったのに声だけが聞こえました。少しだけ冷静になった私は、状況を整理します。つまりは、あの衝撃のせいで他人の心
の中で思ったことが、自然とわかってしまう、そのような答えにたどり着きました。でも、信じたくありません。もしそれが本当
だったとするならば、さっき聞こえた「出来損ない」が、お母さんの本心となってしまいます。私のことを誰よりも愛し、育てて
くれたお母さんがまさかそんなことをおもっているなんて―――。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
書き込み量が多すぎていっぺんに書き込みできませんでしたあああああぁぁぁああ!!!!!wwwww
もういっかい続く
「この頃からです。私があまり感情を出さなくなったのは。誰も傷つかないように、そうするしかなかったのです」
この小さな少女から語られる言葉は、そのとおり、内心を読み取ることのできない声音と顔で語られた。そんなことがあっただな
んて思いもしなかった。友人に殺されそうになって、そのときの衝撃のせいで思ったことがわかってしまう…。言葉にできないよ
うな出来事だ。茶化すことだってできない。ただただ、同情するしかなくなってしまう。でも、それはきっと彼女の望むことでは
ないだろう。話し、同情され、話し、同情されを繰り返してきた彼女の望むことでは。
「咲希さんは、この話を聞いて、どのように思われましたか? 純粋無垢な少女と思うだけでは…っ…なくなってしまったでしょう?」
そう言う霧香の声は、少しだけ、泣いているようにも思われた。私は、霧香の体に手を回し、強く―――強く抱きしめる。
「霧香は悪くない。なにも、悪くない」
「っ…でも…」
「悪いのは、正しいことをしようとした霧香ちゃんじゃない。裏切り更に裏切った友達のせいじゃないかな?」
「涼、さん」
「だってそうでしょう? 違う? 屋上から突き落とすって時点でもう友達が黒でしょ。お母さんが自殺と思っているのも、その友達
がごまかした、的な」
「涼の言うとおりだと思う。なあ霧香、自分が悪いって思い込むのは駄目だ。そういう考え方してると、小さくなっちゃう――自分が。
だから、ちゃんと考えなくちゃ駄目だ」
「う、あぁっ…さき…さぁん…っ」
霧香が、声を上げて泣く。幼い子供のように、声を上げて。ずっと、辛かったんだ、霧香は。人と近づけないことに苦痛を感じていた。
そうだよね、霧香。でも、もう、大丈夫だから。私たちが、助けてみせる。絶対に。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
やったー\(^o^)/長い長い過去編が終わったー\(^o^)/疲れたー\(^o^)/宿題やらなきゃorz
約三回に渡る見事なシリアル展開だったワケですよ。一発ネタ入れたいなーとか思ってたけど無理だ。雰囲気壊しスキルは持ち合わせていない。
次回からきっと解決編。のはず。もしかしたら茶番…
泣くの予測変換で(´;ω;`)が出てきて吹き出してしまった。
一日何回書き込むんだよ…やべえこれは完全なる現実逃避。
というか、見返してみたら公園=人がいるところで霧香を抱きしめたことになるんだよね。いちゃいちゃするなら家でやれ
そしてまさかの霧香サイド。違う視点から書いてみよう企画(うそ)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「本当に、話して良かったのかな…」
やけに眠い目をこすりながら、霧香は一人呟く。現在地は自宅の自室。親が共働きで忙しく、まだ帰ってきてはいない。姉も
いるが、そちらは現在旅行中である。この前も友達と写った写メが送られてきて、楽しそうだな、と思った。
あの件から2年も経つが、霧香の人間関係は直らず、である。友達はいない。だが、不思議と寂しい、と思うことはなかった。
事件から翌日、家に戻った霧香は姉の霧江にその一件を話した。話したくはないような黒い話題だったのに、なぜ話すことがで
きたのだろうと今でも思う。最初は恐れられる、と考えていたが、霧江は特に恐る様子もなく、むしろ興味津々だった。知られ
ないようにしないとねーとか私に譲ってください! とまで言われたこともあった。意外と嫌になるよ? と言うと霧江は決ま
ってある言葉を口にしていた。なんだったかは思い出せない。
(正直言うと、咲希さんも涼さんもどっちもあてにしてなかったんだよね)
咲希に気づかれたときは、しまったと言ってしまいそうになった。だけどそんなの気にすることなく、むしろあちらから歩みよ
ってきたのには驚いた。でも、その動機がちょっと変態チックで引いたりもした。でも最終的にはとても頼りになる人達だった。
でも最後、咲希に思い切り抱かれたときはちょっと…というか、とてもとてもどきどきしたけれど―――――
「……っ〜〜!!」
思い出すだけで体が熱くなる。しかもその時すごく泣いてしまっていたから、熱さ2倍だ。人前では絶対に泣かないと決めていた
のに、なんであの人の前では泣いてしまったんだろう? 答えは思うより早く出てきた。あの人になら、全てを委ねることができ
る、というのが、多分答え。半分答えではないと思うけれど、きっとそうだ。むしろ、私は咲希のことを…。
「―――ああああっ! もうっ!!」
駄目だ、今考えても仕方がない。明日じっくり考えよう。今日約束した日時だと、明日も二人に会えることになっている。
明日も、会える。
無意識にそんなことを考えていることには、気づかなかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
もう半分百合小説にしてもいいですか。自己満足小説だからいいか。というかもう完全に咲希さんが主人公な件。
涼さん工エエェェ(´д`)ェェエエ工