・・・いじめって止まんねぇのかな。

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1:ヒヨドリ:2013/01/25(金) 17:10 ID:QdU

わぁ ついにスレッド立てちゃった!
元気な主人公の小説が発掘されたので、少し訂正しながら、書きたいです!

よろしくです!!というか 開いてくれてありがとう!!!

主人公は一応女です!
野球部です!
女じゃないみたいです!

   みなさん、よろしくです!

295:ゆい:2013/03/20(水) 21:38 ID:nTQ

わあ
ヒヨドリすごすぎ!!

タメいい??

それと
うちも小説書いてるので見てくれるかな??

296:ヒヨドリ:2013/03/20(水) 22:58 ID:QdU

>>295
very thank you  
タメオケです。 あなたが俺の年上でなければ。
俺に対しては、タメでけっこうです。 レスありがとう。

297:麗愛:2013/03/20(水) 23:03 ID:RNw

ヒヨ……
風が怖い…………。部屋が揺れるの。

298:ヒヨドリ:2013/03/21(木) 06:59 ID:QdU

なぬっ!? おーい。  麗大丈夫!?
部屋が揺れるほどの風って・・・・・・・・・・! 昨日風すごかったからねー。。。
(´・ω・`|・ω・`) 麗〜!

299:ゆい:2013/03/21(木) 18:09 ID:LuQ

おもしろい

300:ゆい:2013/03/21(木) 18:12 ID:LuQ

ヒヨドリ>うち中1だよw4月から中2ですw

年下だよね!?

301:麗愛:2013/03/21(木) 19:53 ID:RNw

>ゆいさん
こんにちは〜♪
このスレの住人Aの麗愛です(^^;

302:ゆい:2013/03/21(木) 22:04 ID:LuQ

麗愛さんこんちくわー
ヒヨドリ&麗愛さん
http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1363767547/l5
よかったら
私の小説みてもらえないかな??
へたくそだけどw

303:麗愛:2013/03/21(木) 22:11 ID:RNw

私、新しい小説書き始めたの!

「アリスと白うさぎ。」

良かったら来て!

>ヒヨ

卒業式いつ?明日?

304:ゆい:2013/03/21(木) 22:43 ID:LuQ

麗愛さん
うちもみたーい
見ていい??

305:麗愛:2013/03/21(木) 23:03 ID:RNw

もちろんOKだよ!!
みんな見ていいに決まってんぢゃん!!

(^▽^)/~~

じゃ、おやすみ☆

306:ヒヨドリ:2013/03/22(金) 06:58 ID:QdU

>>300 年下です。 小6 12歳  今日卒業式です。
読んでくれてありがとうございます! 小説後で見に行きます。

>>303 今日ですwww
後で小説見に行きますね! すっごく楽しみです。

そうそう、2人とも! 野球好きじゃなくてもいいから、このスレ
http://ha10.net/test/read.cgi/frt/1362795203/l50
来て、話しようよ!

おっと、雑談が多くなってきてる! ま、次のスレでは小説書くからいいや!

307:ゆい:2013/03/23(土) 16:28 ID:qok

行くぜい
ヒヨドリ
おげ
見に来てねー。小説

308:ヒヨドリ:2013/03/24(日) 08:38 ID:QdU

やばいやばい。 雑談がおおくなりすぎに……
こんどから、出来たらココに書き込んでね☆
http://ha10.net/test/read.cgi/frt/1362795203/l50


私は空を見ながら、深呼吸した。 今度から気をつけないと…………
ジャリジャリと、スパイクが砂に擦れる音がした。
目線をそっちにやると、ユニフォーム姿の人が、危なげもなくフェンスを飛び越えた。
「お姉ちゃん」

お姉ちゃんは私を持ち上げ、服に付いている草を掃った。
「バカ香り、ちゃんと避けろよ。」

ツーちゃんが、ポカンとこっちを見ている。

お姉ちゃんが私を下ろして、木の根元に引っかかってるボールを取った。
「気を付けろよ、ファールボールは危ないんだからな。」
そう言って、フェンスを飛び越えようとした時、何かを思い出したように「あ」と言って、こっちを振り返った。

「君、反射神経いいな。」
「ふぇ!?お、おれ?」
ツーちゃんが、ひょうしぬけた声を出した。 なんとなく笑える。

「そう、君。さっき香り引っ張ってくれただろ。こいつ疎いから、たまに守ってやって」
「ちょっ、お姉ちゃん!」
お姉ちゃんは苦笑いして、ベンチに戻って行った。

ツーちゃんがなんとなく、悔しそうな声で言う。
「あいつ……誰なんや。あのかっこいいやつ。」
「姉妹(きょうだい)だよ」
「え、そうなんか。」

あとから知ったけど、ツーちゃんは姉妹(きょうだい)を兄妹(きょうだい)と間違えていたらしい。
まぁ、間違えるのも分かるんだけどさ。

…………試合、勝つといいなあ……。

309:ヒヨドリ:2013/03/24(日) 19:13 ID:QdU






「絶対三振取れよー!」
「樹木、本気で投げろよー! 手え抜くなー!」
バックが騒がしくなったのは6回、つまり最終回で2アウト。 バッターは4番 という漫画のような場面。
4番バッターには、さっきホームランを打たれた。

只今連続8三振。 連続9三振を取ったと同時に、試合が終わる。
まあ、ランナーが居ないからホームラン打たれても8−2。だけど…………
2打席連続ホームランなんて、絶対出させない。


カウント、0−1からの……
「ストライクッ!」

インコース低め、なかなかいい所入ったじゃないか。 バッター腰引きすぎ。
俺はさっきよりもゆっくり、大きめに振りかぶる。

全身の力を、この1つのボールに託す。 さっきはバッターの動きがスライドされて見えたが、
今度は、俺のフォームがスローモーションになっているように感じた。

ボールはミットに吸い込まれるー…………

「ストライク!バッターアウト、ゲームセット!」
そう審判の声が聞こえた。


「ナイス樹木!」
そう言って、青が駆け寄ってきて、俺の頭をグローブで叩いた。
「いってーよ、バ――」
「いやあー、篠山ナーイッス!」
俺の言葉を遮り、1年のメンバーが俺に突進してきた。 そして、なぜかグローブでベシベシ叩かれる。

「やったね樹木! 名門校野球部に勝ったよ! うちらすごくない!?」
「有美! お前まで俺を叩くか!」
有美は大げさに肩を竦めてみせた。

310:アイン ◆L4JU:2013/03/25(月) 13:48 ID:hLE

あれ、ヒヨドリさん、卒業式22日なんだ!?
私は19日だったよ!!
ピアノ弾けるんだったっけ…?
大丈夫だった?
も―眠くて眠くて…!
泣くどころか笑っちゃた…!!

311:ヒヨドリ:2013/03/25(月) 17:04 ID:QdU

>>310  19日だったんだ!!  一応うまく弾けた☆
わ、笑った・・・・・・?

312:アイン ◆L4JU:2013/03/27(水) 08:58 ID:Wgk

そう!!私んとこの学校では、在校生代表で毎年5年が出るんだけど、(←ヒヨドリさんのとこもそうだよね?)
退場する時にたまたま5年の友達と目が合っちゃって、そんときに笑っちゃったんだよ!!

313:ヒヨドリ:2013/03/27(水) 09:06 ID:QdU

>>312  そうなんだー!! そだ、一緒にしゃべろっ(★´∀`)ノ
http://ha10.net/test/read.cgi/frt/1362795203/l50
あんまり人来ないからぜひきてね!!

314:ヒヨドリ:2013/03/28(木) 10:05 ID:QdU





試合が終わり、コート整備を始めた頃、監督が辻 洋子監督と長く話していた。
相手校は肩を落とし、しょぼしょぼと荷物を整理していた。

「おい。篠山、ちょっと来い」
監督が手招きして、俺を呼んだ。
適当に返事をして、トンボを有美に渡した。

一応走って向かったが、そんなに急ぐ必要は無かったらしい。
監督の目は、もう辻監督の方に行っていた。 なんの話をしてるんだ、一体。

辻監督と目が合ったから、俺は軽く頭を下げる。

「ほら、ついでに自己紹介せえ」
小さい声で、監督が俺に言った。 なんで俺だけ自己紹介しなきゃいけないんだ?

「え……っと、中学1年の篠山樹木。ポジションはピッチャーとショート…………。」
「野球はいつから?誰の影響でやったの?」

いきなり質問攻めか、辻監督は。思ったよりも綺麗な声してるけど。
っていうか、誰の影響でやったかなんて、関係ないだろ。

「3年の時から始めました。兄の影響で…………」
辻監督は軽く頷いた。
「ふーん、そうなの。 今日試合見せてもらったわ。あなた、自分が速い球投げてるっていう自覚ある?」
「ありません。自分より速い球を投げる投手は、ゴロゴロ居ますから。」

きっぱりと言ったつもりだった。だけど、辻監督はまだねちねちと絡んでくる。
「それは、男女合わせた時の意見ね。確かに、さっき試合したあいての投手だって、完璧なトレーニングを
 数ヶ月続ければ、楽に貴方を超えられるわ。」
「でしょうね。」

「でもね、どんなスポーツにだってやっぱり男女には壁があるのよ。特に元は男だけがやってた、
 野球や、サッカーとか。 だから、貴方がきっと同じトレーニングをしても、必ず結果が出るとは
 限らないの。つまり、貴方は女子の中では――――」
「もういいです。」

痛いところを突かれた。 それは小学校の野球部でも、今も、たぶんこれからずっと突きつけられる
『男女の差』というヤツだろう。

315:ヒヨドリ:2013/03/28(木) 10:28 ID:QdU




この監督が言っていることは、適当だ。 
女子の中で、俺より技術があって、速い球を投げられるやつはもちろん、たくさん居ると思う。
いつかは、そういう女子を全員越してやろうと思った。

つまり、もっと野球をして、経験をして、女子の中で“何番”じゃなくて、男女の中で“何番”になりたかったから。
夢を見ているって言われてもいい。 どんなに貶されても、そう言い続けるつもりだった。

「男女の差は、どうやったって、どうもがいても変わらない。つまりね、私が言いたいのは……」

俺は、辻監督を睨んでしまった。 でも辻監督は、お構いなしという反応。

「とりあえず、あなたは女子なんだから、男子と同じトレーニングじゃなくて、女子がうまくなれる
 練習をしない?ってこと。」
「つまりそれは?」
「私が監督をしている、私立日和ヶ丘中等学校の女子野球部に来ない?ってこと。
 まあ簡単に言うと、スカウトを受けないかってことかな」

スカウト? それをするためにここに来たのか?
男女の差は仕方ないからって、女子野球部に俺をさそうつもりなのか?

俺のチームの監督は、俺の目をじっと見た。
自分の判断でいいと言っているようだ。 自分の判断? 答えなんて決まってるも同然だろ。

「受けません。 女子野球部に入って、井の中の蛙になりたくないんで。」

辻監督は、いかにも残念そうに言ったが、目の奥はまだ諦めていないようだ。
かすかに辻監督が笑って、俺のチームの監督に目を移す。

「まあ、断られたけれど。 あんまり諦めたくないなー。」
我チームの監督の顔は、めちゃくちゃ強張っている。
なぜかって? 辻監督が万遍の笑みでこっちを見るからだ。

俺は、ずっとここでプレイする……………………つもりだった。

316:ヒヨドリ:2013/03/28(木) 10:53 ID:QdU









次に辻監督が、学校を訪れたのは俺が此処の野球部に正式入部してから、1週間がすぎたころだった。
「また来たのか、洋子。」
練習後、そう監督が言っているのを聞いた。

もちろん、俺はまた呼び出された。

「篠山君? さっき聞いたんだけど、先週正式入部したんだって?」
「はい。」
「その前は、女子野球部に居たんでしょ? どうしてこっちに来てくれないか、教えてくれないかな。」

本当にしつこい。

「わざわざそっちに行く必要ないからです。」
「じゃあ、高校はどうするの? ここの中学だって、貴方の行っていた女子野球部だって、中学生まででしょ?」

ドクン……

心臓が強く鳴った。
高校――――…………。  考えたこともなかった。
鼓動が早くなる。 貧血を起こしたように、目の前が真っ暗になるような感覚を覚えた。

「私の日和ヶ丘中学校は、高校でも続けられるわ。さあ、どうする?」
完全に俺を落としに来たようだ。
でも、前と言っていることは変わらない。 これだって男女の差じゃないか。

でも、ここまで説得されたら――――

「…………考えます。」
「そう、じゃあこれケータイの番号ね。 決めたら教えてちょうだい。」
その勝ち誇ったような笑みが、癪にさわった。
もらったメモを破ってやろうかと思ったが、手は動かなかった。

「それと、もう1つ。あなたは篠山信道と血筋関係あるの?」

俺は顔を上げた。
聞き間違いかと思った。けど、今確かに聞いたのだ。


兄の名前を――――――

317:ヒヨドリ:2013/03/29(金) 08:38 ID:QdU

ヒヨドリが小説を始めてから、2ヶ月が経ちましたー  wa-patipatipati!!
 2ヶ月でこんなに進むなんてね。。。
頑張って今月中に終わらせよーかなwww  ハイすみません、たぶん無理ですorz

いや、でも頑張ります。 なんか一番短くなる予定だったのに、一番長くなってません?

318:アイン ◆L4JU:2013/03/29(金) 09:02 ID:VHk

2か月でこんなに進むもんだね

319:ヒヨドリ:2013/03/29(金) 09:10 ID:QdU

俺は暇人なのでw

320:ヒヨドリ:2013/03/29(金) 09:35 ID:QdU





「ただいま」
「おかえりー」と、リビングから、香りの声が聞こえたが、返事はしないで自分の部屋のドアを開けた。
ベットに寝転がり、さっきもらったメモを眺めた。

『高校はどうするの?』
辻監督の声が、頭の中をリピートする。 何回も、何回も…………

俺はケータイを取り出し、有美のケータイに電話をかけた。
6コール後、フシダラな男の声がケータイから聞こえてきた。

『はーい。こちら三崎 青ですがー。』
…………これは有美のケータイのはずだが。 なぜに青が出るんだ。
「有美は?」
『家に居るよー。今料理中ですがー。かっこいいお兄様はお勉強中ですがー。』

さて、こういう場合はどうしたらいいのか。
「後でそっち行っていい? 有美が作り終わってからでいいから。」
『ん? 別に今でもいいけど。』
「そうか、…………分かった」

そう言って、俺はケータイを閉じ、家を出た。 一応香りにすぐ帰ると言っておいた。

321:ヒヨドリ:2013/03/29(金) 10:01 ID:QdU



俺が、有美の家のドアを開けたとき、いかにも新妻気取りの有美(?)が出てきた。
「あ、樹木! いいよ、入って」
有美はにこやかに言って、廊下を走ってどこかの部屋に入った。
3秒後、有美が部屋から出てきた。

「あれの話でしょ? 分かってるんだから。」
有美が、階段を数段登り、手招きした。




「ふーん。 そんで、樹木はその話受けるの?」
「えっ、いやだからそれを――」
「私はいいと思うよ。 だって、一生に一度のチャンスかもしれないし。」

有美は、手に持っていたぬいぐるみを突くような仕草をした。
「そりゃあ…………さ、確かに樹木が居なくなって、こっちの野球部自体も困るだろうし、美柚ちゃんだって
 なんて言うか分からないよ? でもさ、結局決めるのは自分じゃん?」
俺が、何も言わずに黙っているから、有美は続けた。

「やっぱり、私達女っていうものは、壁に当たらなくちゃいけないんだよ。だから、女子の方の野球部が
 やりやすいと思うし、高校だって続けられないのは確かでしょ? だから…………」

軽く、有美は息を吸い込んで言った。

「私はある意味…………賛成……かな。」

冗談気に言うけれど、それを言った有美の瞳までは笑っていなかった。 むしろ、悲しそうだと言った方が
しっくりくるかもしれない。

「でも…………」
その続きは聞かなくても分かっている。
やっぱり、自分で決めろということだ。

俺は――――どうしたい?


初めて自分に問いかけてみた。 自分なりの答えが出なかったからだ。
それに、もっと俺を惑わせているもの。さっきから引っかかっていて邪魔なもの……

「俺の兄がさ、なんか向こうの学校でコーチやってるみたいなんだけど。それはどう受け止めればい――――」

有美が瞬間的に、こっちを振り向いた。

「信ちゃんが…………?」
信ちゃん。 この言葉を聞くのはいつぶりだろう。
信ちゃんは、有美が昔から使っていた兄の呼び名だった。

 急に居なくなり、一時期は死んだって噂も流れた俺の兄、信道が向こうの女子野球部に居る。
そんな現実を突きつけられた有美は…………

322:ヒヨドリ:2013/03/29(金) 10:19 ID:QdU


「ありえない…………って感じ。コメントのしようが無いかな」
ぬいぐるみを挟み込み、照れたような恥ずかしいような表情で俺を見てくる。

「好きだったもの、信ちゃんが…………。そんなとこに行くなんて、樹木ずるい」
目まで笑っていない有美。
こんな有美を見たのは初めてだ。  幼馴染で、ずっと一緒に野球して、ずっと一緒に行動してきた仲だ。

「いいもん。 私だっていっぱい練習して、樹木みたいにスカウトされてみるもんね。」
「ぜひ、そうしてもらいたいね。」


いったん、相談をそこで止めにして、家に帰った。
ベットにずっと寝転がり、どうしたらいいか自分に必死に問いかけた。

 そこで、目に入った物があった。
適当に引き出しにしまってあった、兄の写真だ。
もっと技術を高めて、兄を操ったボールを操り返すっていう、自分の言葉が浮かんだ。

………………………………決めた。

くしゃくしゃになった、メモを拾いケータイを取り出す。メモ通りの番号を押して、相手が出るのを待った。

「俺…………さっきの話――――――――」

323:ヒヨドリ:2013/03/29(金) 10:39 ID:QdU



有美に、受けることを伝えたのは月曜日の朝だった。
「俺、受けることにした。 向こうでは高校まで続けられるから」
「そう…………頑張ってね。 応援してるから」

有美は、頑張れとガッツポーズをしてみせた、が 本当に喜んでいるような顔ではないと
はっきり分かった。





転校すると、クラスに言うタイミングがつかめなかったが、時間は刻々と過ぎていった。
転校の手続きは済ませ、夏休み中に荷物をそろえて、行くつもりだ。 

引越しはしない。

向こうの女子野球部の寮でくらす。
だから、香りは一人でおいてけぼりな訳だが、真向かいのおばさんが面倒を見てくれるらしいし、たぶん
大丈夫だろう。

親には連絡をとった。  母は、一応真剣に考えてくれたみたいで、荷物など必要費を送ってくれた。

今現在、夏休み2日前な訳だが、俺の転校を知っているのは先生と、有美と青と俺の家族。
先生にはクラスの皆に言わないように言っておいた。

324:ヒヨドリ:2013/03/29(金) 11:42 ID:QdU




初夏ってやつかな、これが。
日光が刺すように照り付ける中、俺は一人で学校に足を運んだ。

「お姉ちゃん、本当に行っちゃうの?」
何度も何度も香りに言われた。だけど、俺は決して首を横には振らなかった。 俺が決めたことだ。
最後まで貫き通すしかない。

「樹木君なら、やっていけるわよねー。」
これも、耳にタコが出来るほど、近所のおばはんに言われた。

……本意のところでは、自分の心にマイクを何個も突きつけ、聞いている。

『俺はどうしたい。地元で続くか分からない自分の野球をやるか、技術を高められて続けられる方を選ぶか、
 迷っていないか』

『俺は、技術を高めたい。 確実に続けられるところで…………』

 それは、俺なりに考え、ひねり出した答えだ。 これから先、どんなことがあっても後悔しないだろう。
…………いや、後悔しないように行動すればいい。 そしていつか技術を高めて、自分が納得できるような
投手になったら、此処に戻ってくればいい。


教室に入った途端、クラスがざわつき、俺に視線が集まった。
もう、俺が転校することが噂となって流れてしまったらしい。

「樹木さん!!」
最初に話しかけてきたのは、柚だった。

「あのっ……噂で聞いたんですけど、本当に転校するんですか!?」
柚が、目にいっぱい涙をためて聞いてきた、今にも声を張り上げて、大泣きしそうだ。
俺は、黙って頷いた。

「そんな」と、柚は視線を落とし、それっきり黙りこんでしまった。

「柚……お前ならここでやっていけるだろ。そう信じてるから」
俺がそう言った時、とうとう柚が泣き出してしまった。
クラスメイトが、驚きを隠さない表情で、起きている出来事を、じっと見つめていた。

「やっていけるって……そんなっ…………何も保証がないこと言って……っ、樹木さんに頼ってばっかりの
 私がっ…………一人で……それに、もう会えないなんて――――」
「柚。」
少し強めの口調で言ったから、柚が顔を上げ、涙を拭いた。

「必ず戻ってくるから。」
たぶん、この言葉だけでは伝わらないだろう。 もっと、長くて理解できるように言わなければいけないのだろう。
だけど、この言葉で伝わると信じたい。いや、信じたかった。

間も無く、HRが始まり、俺の転校が告げられた。

先生が買ってきた色紙が、授業中に回り、徐々に埋め尽くされていき、帰りのHRの時、委員長に渡された。
「この学校から、向こうの中学に行くのはとても名誉な事だ。頑張ってくれ」
という、メッセージ付きで。



「さっきはごめんなさい。……頑張ってください。応援してます。」
クラスメートで、最近柚と仲がいい小鳥と一緒に、柚が俺の机の前に来た。

「お前には、小鳥がいるだろ。 一人じゃないよな。」
柚はとても可愛く微笑んだ。

「だから……はやく美柚って呼ばれるようになれよな、柚」
「はい。 私は――」

いったん、話をとぎれさせて柚は息を吸ってこっちを向いた。 その顔は、今まで見た柚の顔の中で

一番輝いていた。

「待ってます。 樹木さんが戻ってくるのを、この地で…………樹木さんが生まれ育ったこの町で。」

325:ヒヨドリ:2013/03/29(金) 11:43 ID:QdU

よし。 明日がクライマックスかな。
なんとか3月中に終わりそう。。。

 

326:麗愛:2013/03/29(金) 12:40 ID:RNw

もぅ、クライマックスなの!?

…………って、いじめ。もう、関係にゃい(^^;

327:ヒヨドリ:2013/03/29(金) 13:30 ID:QdU

もう番外編ってことでいいやーwww
最初題名ミスった(汗)

328:アイン ◆L4JU:2013/03/31(日) 17:48 ID:z7M

がんばれーwww

329:ヒヨドリ:2013/04/02(火) 13:15 ID:QdU

>>328  サンキュー!!  頑張って書くよっ!!

330:ゆい:2013/04/02(火) 13:26 ID:muE

おひさー
頑張れ!
応援してるよー
ちゃんと!!

331:ヒヨドリ:2013/04/02(火) 15:27 ID:QdU

書き溜めていた文章が消えましたwww

332:ヒヨドリ:2013/04/03(水) 15:04 ID:QdU

>>330  うっわ、俺はクソ馬鹿っ!!
ありがとうございます!!

333:ヒヨドリ:2013/04/03(水) 17:56 ID:QdU




 俺が家を出て、寮のある日和ヶ丘中学に行く日。
 その日はすごく暑くて、半袖を着ていても汗が出てくる位の日差しと、アスファルトからじわじわと噴出す
熱気が混ざり合って、最悪な暑さだった。

「うっわ最悪……。よりによって、こんな日に……」
 ついつい声が漏れてしまう。最後なのに、此処が雪国だというイメージが消えてしまうかと思った。
いや、現に消えかけてるんだけど。

 いつもより重たいスポーツバックを肩からさげて歩く。
それを涼しげな顔で見ている、ユニフォーム姿の有美と、同じくユニフォーむ姿だが、表情が固い青。

「それにしても、樹木かわいそうね。私立の中学なんだから、きっと制服かわいいわよ」
「有美、それは嫌味か?」

 確かに、その中学の制服は、リボンとスカートのチェックがかわいくて、その制服を着たくて
入学する人も少なくないらしい。

「嫌味じゃないよ」

「そうか……」
耳に、ツンと響く蜩の鳴き声が聞こえた。


もう夏か…………


 そうだ。もう夏なんだ。一年の中で最も試合や大会が多くある時期だ。そんな夏に俺は此処を出てしまうんだ。
 
後悔はない。寂しくもないけれど、それに似ている感情が、残っているような気がする。だけど、その心につまった
ドロドロで、ベッタリと張り付いた感情は
『また、戻ってくる』
 という言葉で、少し剥がれつつある。

「……そうだ」
不意に青が口を開いた。考えてみれば、家を出てから一回も口を開いていない。

「樹木。キャッチボールしようぜ。まだ時間あるだろ?有美は……もう練習始まるけど。」
青が静かに笑った気がした。

「女子野球部のくせに、練習時間長いのよねー。ま、いいわ。駅まではとりあえず見送りに行くけど」

 そう。有美は女子野球部でスカウトを待つとか言って、今は練習熱心なんだった。
 
 そうだ、駅の隣に、遊具の無い公園があったんだった。田舎なだけあって、木が多く植えられている公園だ。
夏は日陰になっているところが多く、とても涼しい。わざわざそこに行ってキャッチボールした時もあった気がする。
 

334:ヒヨドリ:2013/04/03(水) 17:57 ID:QdU



駅に着くと、人通りが多くなった。
 その人通りが多いところを抜け、公園の入り口に来た。

「来てないうちに、けっこう変わったな。」
俺は手の平を、太陽に翳してみた。

「じゃあ……私は時間だし行くね。………………樹木」
 少し間をあけて、有美が俺の方に振り返った。
「私も頑張るから、樹木も頑張ってね。」

 ゆっくり間をあけて喋る有美は、久しぶりに見た。 本当に真面目な時に話すテンポだった。

「ああ」

 目線を上げて、少し微笑んでみた。
 夏の生暖かい風ではなく、涼しい風がほおを撫でた。一斉に植えてある気の葉が揺れる。

『また、戻ってくる』 
 もう一度、心の中で呟いてみた。

「樹木、キャッチしようぜ」
 青が鞄の中を探りながら言う。 俺も鞄の中からグローブを取り出して、左手にはめる。
ついでに、鞄の隅にあった硬式のボールを、いきなり青に投げてみる。

 それを、青が素手で取った。

「うっわ、あっぶねっ!! 樹木、こんなの護身用に持ってるのか?」 
 青がおどけたふりをして、大げさに肩を竦めた。だけど、右手にあるボールはしっかりと握っていた。
「いつもポケットの中に入ってるぞ」
「うっわ、やめとけ。樹木が持ってるボールなんか護身用になんかなんねーよ! 凶器レベルだぞこれは!!」

 少し笑って、俺は少し青から離れた場所からボールを投げてみる。

綺麗な弧を描いて、ボールが青のグローブにおさまる。
「えっ? 硬式のボールでキャッチすんの?」
 青は、右手をひらひら振って、無理だとジェスチャーする。

 いいじゃん、と軽く聞き流してボールをよこせとジェスチャーしてみる。
最初はゆっくりとボールが行き来して、だんだん速度を上げていく。 青は子供のころやったときよりも
安定していて、案外ボールを投げやすかった。

 数十球投げた頃、時間が迫っている事に気づいた。

「青、俺もう時間だから」
 そう声をかけると、いきなり青は慌てたように言った。
「あっ、じゃあ一球でいいからセットポジションの距離から投げてくれね?」
「……いいけど」

 適当に十八メートルを測り、ボールを握ってみた。

 青がしゃがんで、構える。

 俺は、大きく息を吸って、振りかぶる。
 硬式の球はあまり投げた事がない。硬式は重くて固いから、肘に負担がかかりやすいのだ。
でも、硬式を思い切り投げたけど感覚はいつもと同じだった。

バシッと低くて響き渡る音を立てて、ボールは青が構えるグローブにおさまった。

公園にいた人たちが、一斉にこっちを振り返ると同時に、青が叫んだ。

「痛ってえっ!!! 硬球やばいっ。ガチで死ぬかと思ったっ!」

 その叫び声の所為で、もっと注目を浴びてしまう俺達。俺はさっさと鞄が置いてあるところに戻り、
グローブで、青の頭を軽く叩いた。

 「馬鹿、うるせーよっ!」

 腕時計を見てみる。時間はギリギリだ。 急いでグローブをしまい、駅の階段をいそいそと登る。
改札口の前、立ち止まって青の目を見た。

「いよいよ…………だな」
 青は、いったん目線を下げてもう一度俺の目を見て、続けた。
「…………俺、樹木が帰ってくるまでずっと……すっと此処で待ってるから。だから……また会おうぜ」

 俺は瞬間的に、青の言っている事を理解した。恥ずかしくはなかったけれど、嬉しかったかもしれない。
だが、それを表情や言葉に表せないのが俺だ。

「お前が甲子園に行くまでは、帰ってこねえかもな」

「なんだそれ。行けなかったら一生帰って来ないのか」

「そういうことになるな。だけど、……また会おうぜ、青」



「もっと強くなって」






☆。。。。。END。。。。。☆

335:麗愛:2013/04/03(水) 18:55 ID:RNw

>ヒヨ
きゃああぁぁぁああぁああぁあぁ!
あっ……青くん…………。
樹木っのこ、とっがぁあああああ!?
↑精神安定剤が欲しいなー(笑)←こんなこと言ってる時点でいらないw

最後は恋愛を混ぜて来ましたか、ヒヨ♪

良かったょー(グスングスン。

完結おめでとぅ!!

336:ヒヨドリ:2013/04/03(水) 21:15 ID:QdU

麗に言ってもらえて嬉しいっ!!
この話、最初から最後まで読んでくれたの、麗だけだもんっ(泣)

 そうよ、恋愛を混ぜましたw
伝わってくれたなら、よかったです(* ゜∀`*)ノ 好きって入れちゃうと、なんか普通の恋愛小説だしい。。。
けっこう、どうしたら告白風に聞こえるか迷った(汗)

337:あー kll:2013/04/05(金) 15:37 ID:N8s

はじめまして
ヒヨドリさんすごすぎ

338:ヒヨドリ:2013/04/05(金) 23:02 ID:QdU

>>337  ・・・・・・・・なんかめっちゃ嬉しいんですけど!!!!
ありがとう×100   すんごい感謝っ!!
またこれからも応援してください(uresinaki)

339:らい:2013/04/12(金) 15:50 ID:mgk

はじめまして(^^)
続き楽しみにしてます(><)

340:ヒヨドリ:2013/04/12(金) 17:43 ID:QdU

>>339  あげるなああああ!!・・・・・・・・ハイ。すみません
嬉しくて暴走しましたw
 続きは・・・・・・あんまり人が来ないので、やらなくていいかな・・・・・・と

341:麗愛:2013/04/12(金) 19:07 ID:RNw

>ヒヨ
君に書く気があるなら書いて欲しい所だが?ww

342:ひyぽふぃr:2013/04/13(土) 13:26 ID:QdU

書く気はあるんだけど、野球好きは少ないしなあ。。。
くそ恋愛消えろwww   ヤンも見てんだか見てないんだか分かんないし!!   

 恋愛はもう書けないや。振られたばっかだしな。
雑談が多くならないように、ここでサゲwww 上げるなやーー(^^)

343:凛:2013/07/29(月) 16:31 ID:PuY

久しぶりにきた
元ゆいっす!

おぼえてるかな??

新作
空色書いてるからよかったらきてねえ

344:ヒヨドリ hoge:2013/08/20(火) 20:04 ID:QdU

今の作品が書き終わったら、これの続き書きます。
野球好きな方なども、ぜひ見てください。

 以下hogeです。


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