続くか分かんないけど、とにかく!

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1:ヒヨドリ:2013/03/17(日) 10:54 ID:QdU

ヒヨドリです。名前聞いたことある人いるかも♪
もう、思いつきに等しいので、ガチで続くか分かりません(汗)
 けど、頑張ります!   ついでに、こんなアホ作も書いております。
http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1359101437/l50
YES、掛け持ち。。。

アドバイス&感想大歓迎! こちらに書いていただきたい↓
http://ha10.net/test/read.cgi/frt/1363484558/l50
書き込んでくださった人がいたら、もう飛び跳ね土下座して喜ぶ。

正直恋愛入れたくない。・・・・・というか、恋愛モノ無理!   ・・・・だけどその恋愛を入れてみて小説書きたいなぁ
応援よろしくです。あと、ダラダラ失礼!

2:ヒヨドリ:2013/03/17(日) 15:19 ID:QdU

              
            prologue

本当に思いもしなかった。 まさかこんな事になるなんて・・・・・・。
私に向けられる鉄砲。顔がよく見えない男性。

呼吸をするのも気まずいくらい位の静けさと、相手から『声を出すな』というオーラと圧力。
壁に背中をべったりと付けて、相手の顔を見上げる。

・・・・・・・・・・もう、逃げられないんだ・・・・。
ごくりと生唾を飲む。 相手の顔も、輪郭も全くと言っていいほど分からない。
殺される
そう確信した。

3:ヒヨドリ:2013/03/17(日) 16:10 ID:QdU



第一章 〜3日間の恋〜

私はいたって普通の女の子。
「えっと、百合嵩 優香(yuritaka yuuka)。好きな教科は・・・・理科で、絵を描くのが好きです。これから1年
 よろしくお、お願いします。」

ささやかな春。 進級して新しいクラスになった私は、少しの緊張と不安が混ざり合ってうまく話せなかった。

窓から差し込む日光が眩しくて、左の肩が余計にポカポカする。
6−1と書かれた教科書。そこに日光が当たってなおさら眩しい。

自己紹介が終わったら、すぐさま席につく。 あんまり目立つことは好きじゃないから。
6年生になったのだから、受験勉強も忙しくなるし、低学年の面倒を見るのも大変そうだ。

みんなの自己紹介聞いてたけど、別にこれといっていいのは無かったし、印象に残るのも無かった。
いたって平凡な日々。 別に飽きたってほどじゃなんだけど。

一通り自己紹介が終わったところで、担任の翔子先生(syouko sennsei)が、音を立てて手を叩いた。
「さっ、自己紹介も終わったところで、せっかくなので遊びましょうか! みんな、仲良くやってねー?」

陽気というのか、なんというのか・・・・。とても元気な先生だった。
今年初めてこの、青春小学校(あおばるしょうがっこう)にやってきた先生で、今年初めて教師として採用されたらしい。
髪の毛が短めで、先の方が少しカールしている。笑うと子供みたいで、確かに可愛い。

「グラウンドに出て・・・・・・ドッチボールでもしましょうか!」
クラスから喜びの声が聞こえる。 よっしゃーだの、早く行こーだの、喧しい。



グラウンドに出た瞬間、頬に生暖かい風が当たった。
「暑・・・・・・」
クラス替えがあってから、友達に話しかけてもいない私。むろん、一緒にグラウンドに来てくれる友達なんか
居なかった。 まぁ、一人は一人なりに楽しいのだけど。

4:ヒヨドリ:2013/03/17(日) 16:39 ID:QdU


ドッチボールははっきり言って苦手だ。

ボールが来たら、わざわざ避けなくてはならないし、ボールを取ったら投げなければいけない。
こんな不愉快な遊びを、授業中にやるなんてどんだけ不運なんだとがっかりする。

こんなのやったって、友達なんか簡単に出来る訳ないのに――
「優香ちゃん! 一緒のチームにしない?!」
いきなりそう話しかけてきたのは、クラスで一番人気者の美空(misora)ちゃん。

ショートカットの髪の毛が、サラリと動く。 私を見つめる瞳はとても綺麗で、見惚れてしまうのを、彼女は
知っているのだろうか。

「うん・・・・・・。美空ちゃんってボール運動得意だったよね?すごく嬉しい。」
私は自然と笑顔になれた。 そんな私を見て、美空ちゃんは幼い子供みたいに笑った。

「美空でいいよ?あ、私も優香って呼ぼうかな。」
こんなに簡単に友達が出来ていいのかと思うほど、あっけなく友達が出来たのだ。
新しいクラスになって1日だぞ?

私は・・・・とっても運が良いかもしれないと思えた。
「分かった。慣れてきたらそうするね。というか、誘ってくれてありがとう。ドッチではタテにさせてもらうよ。」
私が冗談気に言うと、疑いも無い透き通った美しい目で笑ってくる。

でもね、美空ちゃん。私ドッチ、まじで嫌い。

ボールがビュンビュン飛び交うの見てると、恐怖でおなか痛くなりそう。
ボール運動自体が、そんなに好きじゃないからだ。
そんな私とは反対に、美空ちゃんはボール運動全般は大好きらしい。

「ピーーー! じゃあ始めるわねー?戦闘開始!」

その掛け声と共に、ボールが上へあげられる。つまりジャンプボール。
美空ちゃんは、容赦なくボールを叩き付けた!

かっこいい。

それは、美空ちゃんと会った時の第一印象でもあった。
そういえば・・・・・・1年生の時、転んでしまった私を、苦も無く持ち上げてくれたのも、美空ちゃんだった。

そんなどうでも良い事を考えているうちに、私に向かってボールが飛んできた!
それをかばうようにして、一人の男子がボールを取って、こちらを振り返り、ニカッと笑う。

・・・・・・それはそれでいいんだけどさぁ。
あなたの名前なんだっけ?

第一関門突破出来ていない私。  あぁ、これからどうしろっていうの?!

・・・・・・まずは、友達の名前を覚えよう。なんていったって、私の学年だけで260人、クラスだけで
40人居るんだから。

5:ヒヨドリ:2013/03/24(日) 20:41 ID:QdU

さんざんさぼりまくってこのザマだ。
はい。今から書きます。 &あげ!

6:ヒヨドリ:2013/03/24(日) 20:47 ID:QdU



神様は…………本当に酷いと思う。
私を、こんな目に合わせて、何が楽しいの? 私は――――

「待って……っ死なないで――」

。。。これは、ちょっと苦い恋物語。。。

7:ヒヨドリ:2013/03/24(日) 23:49 ID:QdU

意味分かんないと思うけど、理解できるまで気長に待ってね!!



私の恋は、始業式の2日後。つまりあのドッチボールをした次の日からだ。

学校に、鉄砲を持った集団が入ってくるなんて誰が予想した?


朝、普通に起きて普通に登校したつもりだった。
集団登校だから、低学年を率いて学校まで普通に歩いてきたはずだった。

玄関に入ると、学校がとても静かに感じた。 確かに靴はあるのに、みんな何処に行ったのかな?
そう思って、階段を駆け上がった。

当然、私の口に黒い物が被さった!
「っ!!」
声が出ない!

がっしりと腕を摑まれ、身動きの取れない状態だ。 いきなりすぎて、思考が停止してしまっている。
なんなの!? ドッキリでもやってるの?

だけど、そんな考えは甘かった。
もう既に、黒い服をきた集団に囲まれていたのだ。そして、登校班で一緒の低学年の子供達も…………

「やめてっ、その子達には手を出さないで!」
私は、必死に抵抗したけど、がっしりと摑まれた腕はびくともしない。
「ー……っつ! 放してっ!」

私は、足をバタバタ動かした。 動かすと、誰かの足に当たった。
「痛って! …………このやろっ!」

どうしよう。 ボス的存在の人のすねを、思いっきり蹴っちゃった……
こ、殺される……!?

「奏太(kanata)こいつどっかにつれてけ。」

「…………」
「つれてけって言ってんだろ!!」

ボス男が、端にいた若い男に向かって何かを投げた。

男の頬からは、血が出ている。
「……わかった」

男が私の体を持ち上げる。 嘘、こんな軽々しく……! この人何者!?
「は、放してっ!!」

8:麗愛:2013/03/25(月) 06:52 ID:RNw

うぬ、ぶっ飛んだ話だねぇ……
私、こーいうの大好き♪

普通の話じゃなくてぶっ飛んだやつ好き。

9:ヒヨドリ:2013/03/25(月) 07:46 ID:QdU

>>8 運命…………! また見てねっ!
感想や、アドバイスよろしくね!! http://ha10.net/test/read.cgi/frt/1363484558/l50
よし、頑張るぞっ!!

10:ヒヨドリ:2013/03/25(月) 17:31 ID:QdU


どんなに叩いても、蹴っぽっても男は軽々と階段を登る。 私そんなに軽くないのに…………
奏太たっつったけ?この男。
「ちょっ、あの子達になにかしたら許さないんだからっ!!」

口調が少し震えている気がする。 

「お前…………黙ってないと、殺されるぞ。」
男が始めて口を開いた。 男はサングラスをかけていて、目は見えなかった。

「なに……?どうせ殺すつもりなんでしょ!?」

男が、大きく溜め息をついた。

「ま、それは後からのお楽しみってことで。」
「ふっ……、絶対逃げ切ってみせるんだから。っていうかもうじき警察が来て、あんた達も捕まるわ。」
その時、男が声を張り上げ笑った。

「悪いがな、警察なんかに俺らを捕まえることはできない。」
「……は?どういうことよ。」
「この学校の人数は1300くらい居るだろ?だがな、鉄砲は200丁、人数は150のこっちを相手にするのは
 やっぱし、しんどいかもな。」

う……嘘、そんなに居るの?

もう声が出なかった。ここで声を出しただけで、殺されそうだったから。
でも、後で射殺されるくらいなら――――っ!

「早く…………殺しなさいよっ。」
そう言ったところで、相談室前まで来た。 男はドアを開き、そこで私を下ろした。

私は足が地面に付いたと同時に、木が剥がれて壊れているイスが目に入る。
人は私しかいないようだ。すごく静かだ。

私は背中をべったり壁につけた。 

呼吸をするのも気まずいくらいの静けさ、男から出ている 声を出すな という圧力とオーラ。
やっぱり、死ぬしかないよね…………

私は、静かに目を閉じた。

11:ヒヨドリ:2013/03/25(月) 17:57 ID:QdU





ガッ!!

いきなり頬に激痛が走ったと同時に、目眩が襲う。
「――――っ!!」
俺の体は、もうすでに地面に叩きつけられていた。 足を摑まれて、もう起き上がれない状態だ。

俺は部活の帰り道に、暴力団に囲まれてしまった。
一緒に、悪いことをしないかと聞かれ、首をふったらこのザマだ。

でも、この暴力団はチンピラやヤクザを含む、強力な集団だ。 囲まれたら最後、もう逃げられないと聞いていた。
警察でも手がつけられない、頭のいいやつがそろっているらしい。

「おーい。お前さあ、筋肉ありそーだし、頭いいって聞いたから誘ったんよお……本当に断っちゃうのお?」

今度は腹を、思いっきり踏まれた。さっきの一撃の所為で、咳き込むことしか出来ない。
口の中に、血の味が広がる。
やっと目眩が引いてきて、声が出せそうになり起き上がろうとした、が暴力団はなかなかしつこかった。

小さな箱のような物を出し、その中身を俺に見せたんだ。
「鉄砲…………!」

一人が鉄砲を持ち、俺の喉に押し付けた。
「……うっ」
俺の体は、また地面にべったりつく形になる。 相手はおそらく脅しているのだろう。

俺が返事をしない所為か、力がどんどん強くなる。
喉のおくが熱くなり、汗が滲んできた。

俺は、出ない声を無理やり出し、か細い声で言った。
「わ……かっ…………た。」

12:ヒヨドリ:2013/03/26(火) 19:06 ID:QdU

>>10 の ×私は足が地面に付いたと同時に、木が剥がれて壊れているイスが目に入る。
      人は私しかいないようだ。すごく静かだ。  は、↓
     
      ○私は足が地面に付いたと同時に、相談室の一番端に行った。
      気が剥がれ、ボロボロになったなんとも無残なイスに、目が行く。
      人は私しかいないようで、すごく静かだ。
です。

13:ヒヨドリ:2013/03/26(火) 22:43 ID:QdU






「目を開けろ」
男の声が聞こえた。 私は静かに目を開ける。
「……何…………?」
「あのなあ、一応最初に言っておくけど…………俺誰も殺す気ないからな。」

え?
「嘘……そうやって油断させて殺す気なんでしょ、みんなを傷つけるつもりなんでしょ!?」

私はさっきより強く相手を睨みつけた。 黙っていれば整って見える顔立ちなのに……………………あ………!

男は大きく溜め息をついた。
「あーっ、なんて言ったら信じてくれるかな――――」
「頬、血出てる。固まる前に、これ貼って。」

私は、ポケットに入っていたポーチから絆創膏を出し、男に渡した。
なぜこんなに私の心情が変わったのか。 それは昨日のドッチボールを思い出したからだ。
せかっく友達ができたのに、こんなとこで終わらせたくないと、心のどこかで思ったのか、死ぬのが怖くなったのか。

正直なところ、自分でも分からない。 気づいたら、男に絆創膏を渡していたのだ。

「なんだ、死ぬのが怖くなったのか?」
男が、とても意地悪気な笑いを浮かべる。
「……そうなのかも。なんかやっぱ死にたくないなって思って、邪魔なヤツと思われて片付けられると悪いから」

男が一瞬微笑んだ気がした。
「最初から殺す気は無いって言ってるだろ。」
「本当か嘘か分からないけど。今だって銃を持ってー……」

ドアの外から声が聞こえた。

「おい奏太!! あの出口はふさいだのか!? あそこの保健室のはしごはー…………」
ガラリと音を立てて、ドアが勢いよく開いた。

「っあ――…………。やばいぞ、聞かれちまった……っ!」
ガタイのいい男が、目を泳がせた。

「奏太、悪いがこいつ殺してくれっ!! 今のは聞かれちゃ困る話なんだ」
なっ、何を言って――っ!

14:ヒヨドリ:2013/03/26(火) 23:05 ID:QdU


奏太という男は眉をよせ、少し笑って目を細めた。
「いや大丈夫、それだけじゃ何言ってるか分かんないから。」
「奏太、逆らっていいとでも思ってるのか? あぁ?!」

ガタイのいい男が叫んだ。 耳にギンギン届く、迷惑な声だ。

「でも、無闇に人を傷つけていいわけないだろ。」
奏太が言い返すが、逆に相手の怒りを買ってしまったらしい。

「奏太……お前ここに来てる自覚がないのかぁ!? お前もグループに入ったんだろ! こんなふざけた真似
 しやがって…………このっ!」

鈍い音が、相談室中に響き渡る。
ガタイのいい男が、奏太の胸の辺りを殴った。 奏太は後ろの机に頭を打ち、地面に倒れこみ咳き込んだ。

「――――あ……!」
今度こそ、本当に殺される。 覚悟したけれど、なぜか悔しさが込み上げてきた。
私は、なおも奏太を蹴り続けようとしているガタイのいい男を押しのけ、奏太をさすった。

「ね、ちょっ。大丈夫!?」
「てめえ、このガキがっ!!!」
男が手を振り上げた途端、銃声が聞こえた。

「え…………?私――」
奏太が、右手に鉄砲を持っている。  奏太が撃ったの――――?
服に赤いシミが着く。 だが不思議と、全く痛くなく、すこしチクリとしただけだ。

でも、痛みの変わりにものすごい眠気が走った。
やば…………っ。

私は目をつぶった。 だんだん意識が遠のいていくのが分かる気がする。
やばい、私死んだ――――――?

15:ヒヨドリ:2013/03/29(金) 15:18 ID:QdU







そりゃあ鉄砲で撃たれたんだから死ぬに決まってるだろう。
私は暗闇の中、目を開けられずただ、じっとしてるしかなかった。

どのくらい経っただろうか。腕にチクリと何かが刺さった感じがする。
それと当時に、自分の意思とは逆に、いきなり目が開いた。

「……え」

目を開けたはいいけれど、さっきと場所は変わらない。 相談室の天井しか見えなかった。
眠気は無くなり、起き上がった。

「奏太…………」
私の横には奏太が居て、黒いケースに何かをしまっていた。
「悪いな、服汚しちまって。やっぱ、水で落ちやすくする事はきねえな。」
「ちょっ、言ってる意味が全く分からないんだけど」

私の服にべったり付いた赤いシミ。…………これは血じゃなくて?
奏太は、黒いケースの中身を私に見せた。

「鉄砲…………」
「残念だがな、これで人を殺す事は出来ない。」

奏太は、鉄砲と一緒に入っている、小さなビンを取り出した。
「この鉄砲は優れものだぜ?障害物に当たった瞬間に、少量の睡眠薬が体に入るようになってるんだ。
 ミクロ単位の針が出てな。そんで、空気に触れると体積が増える特別な液体に色を付けて……」
「ちょっと待って。奏太、私を殺すつもりがなかったってこと?」

奏太は少し微笑んだ。

「何気に、奏太って呼んでるな」
「質問に答えてよ。」
奏太の顔をじっくり見てみる。 目の下にあるあざは、さっき出来たものだろう。

「俺は最初から殺すつもりは無いって言ってるだろ。」
そう言って、私から目を反らす。

「…………ありがとう。だって、あの時かばってくれて…………」

「バカ。お前殺せって言ったり、絆創膏渡したり、何したいかマジでわかんねえ」
そう言って、ドライバーで鉄砲を弄る奏太。
「だって…………思い出しちゃったんだもん。昨日の、楽しかった事…………。たった1日だったんだけど
 やっぱ、楽しかったなって。いままでハブられてたし、やっぱ生きてたいなって…………」

わがままだと思うんだけどね。

「ふーん。なんでそんな時に、この学校狙われたんだろうな。」
でも、奏太だってなんで殺したくないのに、こんなのに参加したの?私には…………全く分からない。

「あ、後さ、さっきお前の体に入れたやつ、睡眠薬の効果消す薬な。全く無害だから、気にしないでくれや。」
「…………うん。」

外を見てみた。 少し暗くなっていて、パトカーの光か、赤く怪しく光る物がある。
私、助かるのかな。
そう思って立ち上がり、窓に鼻を押し付けて覗いてみる。やはりパトカーが無数に止まっている。

16:ヒヨドリ:2013/03/29(金) 15:53 ID:QdU


奏太、貴方は一体何者なの?

「それにしても、すごい発想力ね。鉄砲に仕掛けをするなんて。」
「仲間の鉄砲も…………全部じゃないけど大体はこの球にしたぞ。それに、この球重いから速度だって落ちるし、
 一応安全なんだぞ?」

奏太の方を振り返るけど、やっぱりドライバーをくるくる回して、こっちには見向きもしない。
「1つ聞いていい?」
「ん?」
「奏太はなんで、人を傷つけたりしたくないのに、こんな犯行をあんな暴力団と一緒にしたの?」

奏太が一瞬、表情を歪めた気がした。
深刻で…………大変な理由があるのはわかるけど……それが何か知りたい。

「弱いからな、俺。めっちゃ俺、弱ぇよ…………。 脅されただけで、犯罪に同意するなんてな。」
「奏太…………?」
鉄砲を弄っている手が止まる。

「一緒にしないかって、言われて分かったって言う時点で加害者。同罪だ。どんなに…………怪我をする人を
 減らそうとしたって、結局俺は弱いだけだよな。」


奏太は私に、暴力団に囲まれた事、そして脅され暴行を受けた事を話した。
だれが聞いたって、しょうがない事じゃないか。

奏太は…………悪くないよ。無力でもなんでもない。

そう必死に心で思った。だけど、届かない。
だれも怪我をしないでここを脱出しなくちゃ、無罪にはならない。
ううん。 もうここまでやっちゃってるから、確実に無罪にはならないよね。でも…………

「奏太っ!貴方は――――」
「もういい。黙ってろよ、見つかる。」

そう言った時に、そうかを誰かが通る音が響きわたる。


奏太は、上に来ていた上着を一枚脱いで、私に渡した。「これ着ておけ。」と言って。


私は渡された上着を着ながら、考えていた。
奏太、貴方は悪くないよ。  一緒に、乗り越えられないの?

私はもう……皆の笑顔は…………見れないの? もう、一緒に遊んだり出来ないのかな。
初めて、目から涙が溢れた。止まらなくて、床にポタポタと落ちていく。

無力なのは…………私なんだ。

17:ヒヨドリ:2013/03/31(日) 08:15 ID:QdU

↑ 下から7行目、そうか×  ろうかO

18:ヒヨドリ:2013/04/01(月) 08:46 ID:QdU



 もし私が美空ちゃんみたいに、なんでも出来て強かったらもう少し、役に立てたかもしれない。
そう思うと、自分が情けなさ過ぎて、笑えてくる。

駄目じゃん、おまえ。

心の仲の悪魔が、私に言ってくる。その言葉が、耳にグワングワン響いて頭が痛くなりそう。

無力じゃん、どんだけ弱いんだおまえ、この役立たずが。

分かってる。分かってるよ私が無力なことくらい。
分かりきってたことじゃない。美空ちゃんみたいにはなれないって。

私は視線を上げ、外を見た。

グラウンド………………
昨日、皆と遊んで始めて友達というものを知った所。
クラス替えが良かったのだろう。 陰険じゃなくて、とっても心から優しい人がいっぱい集まったのかな。
もう…………ドッチボールで、私だけを狙われたりしないんだ。
あの地獄の日々のように、嫌がらせとか受けなくていいんだ。

とても安心した。たぶん小学校生活の中で一番安心出来たし、楽しかったって。
せっかくこんなにいい日々を過ごしていたのに、こんなところで…………

「危ない。落ちるぞバカ」

私を持ち上げ、ズルズルと入り口側に引っ張っていく奏太。
気づかずの内に、窓に身を乗り出して、じっとグラウンドを見つめていた。
風邪の所為か、目が乾き、泣いていたという事はバレなさそうだ。


美空ちゃ……………………

あれ? そういえば………………みんなは無事なのかな
もしかして、もう――――――

「ねえ奏太、私以外の生徒は? みんな何処にいるの!?」
暗くなってきている所為か、薄暗くて奏太の表情は分からなかった。
「それぞれの教室に居ると思う。 たぶん殺されてはないな。
 でも、まさか暴力団に囲まれて、あそこまで抵抗するやつは数人程度しか居なかったようだな。」

…………なんか、美空ちゃんならすごく抵抗してそう。
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう、どうしよう、どうしよう!!

見張ってるやつが悪いやつだったら――――――!

助けたい

それは、どこから生まれた感情なのだろう。
初めて、友達を助けたいと思った。

友達なんか、所詮上辺だけに過ぎないと思い込んでいた小学校低学年から中学年頃。
いつも励ましてくれると思ってても、目の中では私を嘲笑っているという恐怖感。

だけど、それが打ち消されたのはいつなのか。
少しは……………………命をかけて友達を信じていいかと自分に問うてみた。



……………………結果は、自分の中にいる天使の勝ちだった。

19:ヒヨドリ:2013/04/01(月) 09:40 ID:QdU



「奏太っ!! 麻酔銃貸して!!」
「いや、麻酔銃じゃなくて睡眠銃だから」
目線を動かそうとしない奏太。いいよ、そっちにその気がないなら行かせてもらうよ。

「じゃあその睡眠銃貸してもらうよっ」
私は、ボロボロになった机の上に置かれた、もう1つの銃を持って駆け出した。

「わーー!ストップストップッ!!」
「何よ止めないでよ!」
奏太が、私の腕をつかんで、銃を取り上げた。

「友達を助けたいのは、すごーーく分かる。分かるぞ?だけどな…………」
「何?止めろって言うの」
やめて、止めないでよ。 私が決めた事なんだから。

「うーん。お前さパーカーとか持ってるか?」
「持ってないよ。こんな暖かい時期に。あ、でもパーカーなら此処の備品のダンボールの中に……」
そう、あったのだ。昔、学校探検とかいうやつで、幽霊の着てたものとか噂流れてたっけ。
確か、この段のダンボールに入ってたと思うんだけど…………

「っていうか、なんでそんなの必要なわけ?」
「えっ!? それは――――あの、そ のっ お前が今来てるヤツに俺らの暴力団の名前が、実は刻まれてて……」
たどたどしいんだけど。

「じゃあ、なんで私にこのチョッキみたいの渡したの?」
私は、靴とかズボンがわちゃわちゃ入ってるダンボールを探る。暗くて見づらい。
「……暑いし、ここに置いてても仲間にばれるから……かな」
「……ふーん。あ、あった」

白かったみたいだけど、けっこう長く置いてあったのか少し黒ずんでいる。
これを着てもいいんだけど。
 私はそれを羽織る。少しカビ臭い臭いがしたが、気にしない。
奏太は、私に銃を渡した。

「どうも。じゃあね、奏太。さよなら」
私がそう言って笑ってみると、奏太は少し驚いてやっと真面目に、こっちを向いてくれた。
そして、ふてくされたような声で聞いてきた。
「お前、クラス何処?」
「6年1組。そこに友達いるかもだから、行って来る。死んでも、もういいかな。」

12年近く生きたんだ。 もう…………幕を閉じてもいいよね…………?

友達を助けるために死ぬなんて、本望じゃない?
 そうやって、全力で助けたい友達が居るだけいいんじゃない?今までそう願ってきたんじゃないのかな。

そんな友達が欲しいって。

「奏太、守ってくれてありがとう。私答え見つけたから行くね。さよなら。死なないでね」
私がドアに手をかけたところで、かなたが何か呟いた。
「良かったな……そう簡単には死ねねえよ。」

私には、うまく聞き取る事が出来なかった。いや、聞き取れていたのかもしれない。だけど意味が分からなかった。

ドアを閉めた後、私はもう一度、さよならと呟いた。
後悔…………しないよね。

銃を握り締めて、目を強くつぶってみた。 目にジンと痛みが伝わる。

私は顔を上げ、深呼吸した。 そして一気に階段を登った。

20:ヒヨドリ:2013/04/01(月) 15:32 ID:QdU


タッタッタ…………
リズムよく、私が階段を登る音が、グアンと響き渡るようにして、聞こえる。 
私は、ひっそりと銃をパーカーの内側に隠した。
「誰だ!」

大人の足音じゃないと気づいたのか、階段の上の方から。男に見下ろされた。
「うるさいわねっ! トイレくらいいいじゃないっ!」
私は、さっきよりも速度を速め、いっきに階段を登った。

「待てっ、このクソガキがっ!!」
男が私の腕をつかもうとした。 私は素早く避け、大きく息を吸う
「この変態男っ! 女の体に気安く障るんじゃない! そんなに触りたいなら……いいわ。私エイズだもの!!」
 
男がギョッとした表情を浮かべ、少しずつ私から離れた。
エイズなんて言葉、使ってごめんなさい…………これじゃあ、本当に病気の人に失礼だ。
心の中で謝罪し、私は自分の教室まで走り出した。


 ガラッ!!

教室の前に来た瞬間、中に投げ入れられた。だけどなんとか着地した私。
「優香!」
「美空ちゃん! 大丈夫――――」

美空ちゃんの足から、いっぱい血が出ていた。かすり傷のようだけど、撃たれてかすったのだろう。
「やっばいよね、私撃たれちゃってさ。別に全然平気だけど……」

クラスを見回した。色々なものが壊れている。 窓ガラスは割られていて、机も跡形もなく
イスは、ほとんど外に投げ出されたようだ。

どうやら、そう簡単には抜け出せないらしい。
私はいつも持参の大きめの絆創膏を、美空ちゃんにわたした。

けっこう血が出てる。クラスのみんなも怪我をしてないい人は居ないと思う。
早く………………何か作戦を考えて、逃げ出さないとっ………………!

21:ヒヨドリ:2013/04/01(月) 15:40 ID:QdU

祝20!!
コメント無し系なので、進むの遅いですが頑張りましたっ!!
これからも、コメはhttp://ha10.net/test/read.cgi/frt/1363484558/l50でお願いしまっす!!

 次のお祝いは40かなw  できれば20ごとにお祝いしたい☆
ん? でもこの話40まで行くかなー?
 まーいいやw  これからも応援よろしくですっ!

あと、>>20の上から10段目 『障る』×  『触る』○
まだ間違いあるかもですが、見逃し願いますっ!!

22:ヒヨドリ:2013/04/04(木) 11:26 ID:QdU



「おいっ!!!」
クラスに、またもや知らない男が入ってきた。
「人質出すから、このクラスからも、一人出してくれや」

…………えっ?

「おー。いいぜ、どうせなら元気な女の子と行こうじゃないか」
悪い予感がするのは――――気のせい…………

「おい、お前来い」
案の定、腕を捕まれて連れて行かれそうになったのは、美空ちゃんだった。
美空ちゃんは、必死に抵抗するが、相手は大人だし足が痛むのかなかなか手が離れない。

「やめろよっ!!」
 男子が数人で男を蹴りに行った。 でも男の手が美空ちゃんの腕を放したのは束の間。
男子はすぐに他の男に突き飛ばされて、美空ちゃんはすぐに、捕まってしまった。

 どうしよう。どうすればいいの…………? 私は、何もできないの? 美空ちゃんが大変な事になっているのに
何も出来ないなんて…………。
 私は、パーカーをぎゅっとつかむ。その時、固い感触が手に伝わった。

  銃…………。  そうだ、銃がある。ここは美空ちゃんを守るために銃を使おう。
足の辺りを狙えば、クラスの皆に殺したと、疑われる確立は低い。

「やめてっ!! その子を放して!!」
 私は、腹の底から大きい声を出した。クラスの皆が一斉にこっちを振り向く。だぶん、今まで出一番大きい
声だと思う。少し怖いけど、勇気を出してみた。

 私は、素早く銃をパーカーから取り出した。
 
パアンッ!!

 のろい球が、男の足に当たる。 それに続いて周りの男の足や、肩を狙う。 いきなりすぎて、男達は
銃を出す暇も無く、そこに倒れた。 あまりにも出来事が速すぎて、私自身何が起こっているかはっきりしない。

「優香……な、何したの?」
 美空ちゃんの顔は、とても強張っている。そりゃそうだ、だって目の前で人が撃たれたんだもん。びっくり
しない訳がない。しかも、撃ったのが友達だなんてね。
 説明しても、通じないかもしれない。 でも……美空ちゃんが死ななければ、いつかは伝わるはず。

「美空ちゃん、これは……本物の銃じゃないよ!?」
「いやっ、優香…………優香はこんな事する人じゃない!!」

 美空ちゃんは、座り込んで耳をふさいだ。

 私は、どうやって説明したらいいの…………?

23:ヒヨドリ:2013/04/04(木) 12:20 ID:QdU



…………そうだ。私が自分の体を使って証明すればいい。

「美空ちゃん、これにはね、ただ睡眠薬が入ってるだけなんだ。倒れてる男達も寝息立ててるじゃん」
 だけど、美空ちゃんに寝息が聞こえるはずが無い。
 私はいま丁度厚着だから、腹に撃っても眠くならないと思う。

「クラスの皆、美空ちゃん、見てて」
 私は、銃を腹に突きつけた。クラスのみんなが驚きを隠せない様子。そりゃあ、自殺しようとしてると
思われるだろうからね。

「これは本当に……」
 
パアンッ!!

 また銃声が聞こえる。その音は聞こえたのか美空ちゃんが、私を見上げた。
 さっき奏太が体に入れた薬の所為か、そこまで眠くならなかった。だけど、傍から見れば、完全に血が出ている
ように、見えるだろう。

「ねえ、これは本当に睡眠薬が入ってるだけなの。信じられないかもしれないけど、皆、美空ちゃん
 早く抜け出さないと、この男達も起きてしまうから」

「なんで、じゃあどうして優香だけ寝ないんだ?」
「私は厚着してるからよ。みんな保健室に行って?そこはきっと誰も居ないと思うから。階段使って」

 早く逃げないと……皆どんな目に合うか分からない。私達が逃げれば、他のクラスに張りをしている
男達も慌てるかもしれない。

「優香…………本当なの?」
 私を、もう一度美空ちゃんが見上げた。 美空ちゃんの男達に摑まれた腕が、なぜか真っ赤に腫れている。
どうして――――?もしかして、あの手袋になにか薬品が……?

「美空ちゃんは、私を信じてくれる…………?」

 死の直面。死んでも、怪我しても可笑しくない、そんな状況。崖っぷちに経たされて、いつ背中を押されても
なんとも言えないという状況に等しい。

「…………………」
 
 やっぱ……私のやり方が悪かったかな。説得力ないし、あんまり喋らないもし、疑われても仕方ないって感じだよね。
目の前の光景が揺らぐ。涙が出てきたんだ。

「皆も…………保健室に逃げて。此処にいても、結局やられるだけだと思うから」
 少し微笑んで、教室を出て、こっそり階段に走っていく。

 やっぱ、私に皆を助ける事は無理なんだ。不可能なんだって思い知らされた。そう考えるとアホらしい。
もう、この命なんて役に立つわけないんだ。 ここから飛び降りてもいいじゃん、別に。
みんなのために、体をはって立ち向かう勇気も無いもん。全く。

馬鹿じゃん。

どんだけ無力なんだよ。

 そう考えて、踊り場に座り込んだとき上から誰かが降りてくる音がした。ほら、つかまれよ私。
つかまえて、こんな無力な私なんか殺しちゃえ。撃っちゃえよお。

 肩をつかまれた。

「ごめんね」

 だけどその声は、聞きなれた、優しくて私を包み込んでくれるような声だった。 声の主はすぐに分かる。

「美空ちゃん………………」

24:ヒヨドリ:2013/04/10(水) 07:36 ID:QdU



 私は、美空ちゃんの目をじっと見つめた。そんな私に、美空ちゃんは優しく笑いかけてくれた。
これが……美空ちゃんの笑顔なんだなって、改めて思う。

「おかしいって思ったの。肩とか、足しか狙ってないのに男達がポンポン倒れていくんだもん。
 まあ、どこを撃たれたのかは後から知ったんだけどね」

 そのままの笑顔で、美空ちゃんは続けた。

「逃げよう?」

 美空ちゃんは、そう言った後に、腕を押さえた。さっきより、かぶれが酷くなってる。
やっぱり、薬品か何かが…………?

「……待って、美空ちゃんそれどうしたの?」
 一瞬、美空ちゃんが顔をゆがめたような気がした。

その時

「おらァ!!ガキが数十人逃げたぞー!」

 そう、男の声がすぐそこから聞こえた。

「まずいっ!!美空ちゃん、私についてきて!」

 必死で私は走った。美空ちゃんは、本気を出せば、私を抜いているはずなのに、美空ちゃんは
私にペースを合わせてくれた。

私は、さっき奏太が居た、相談室に逃げ込んだ。


「うわっ! お前さっきえらい事してくれたな。つか、もうすぐ男達来ると思うから、ダンボールに……」
「きゃっ!! この人男達のグループの人じゃない! 優香……!!」

 美空ちゃんが、私の袖をぎゅっとつかんだ。
「この人は、奏太って言って私を助けてくれた人だよ。」
「でもっ……銃持ってるじゃない」

 奏太は、私達をそれぞれ見て、大き目の、黒いスーツケースから、また何かを取り出した。

「右の子……腕がかぶれてるの。奏太、どうにか出来ない?」

25:ヒヨドリ:2013/04/13(土) 14:45 ID:QdU


 まだ美空ちゃんは私の袖をつかんでいる。まだ半信半疑のようだ。

「できるけど、その子が怖がっているんだから無理だろ」

 奏太は、無理やりはしない。ただ、銃をいじっているだけで、あまりこちらに視線を向けようとしない。
銃にドライバーを当て、何やら分からない部品を回しいれたり、薬品を球に入れたり、私達には全く分からない
事を、もくもくと続けている。

 美空ちゃんは腕を押さえて、歯を喰いしばる。痛いのかもしれない。いや、痛いのだろう。
このまま放置しておけば、先が思いやられる。

「美空ちゃん、それ痛いでしょ?」
「痛いに……決まってるでしょ……? なんかさっき男に摑まれた時から……」

 美空ちゃんは顔をゆがめた。 どうやって言えばいいか、どうしたら信じてくれるのか
私には全く分からない。
 分からない事が多すぎて、私の頭は破裂寸前だった。

 でも、ここは美空ちゃんを信じて言ってみるしかない。

「美空ちゃん、あの男は悪いやつじゃない。」

 少し奏太に視線を移してから、美空ちゃんを見た。

26:ヒヨドリ:2013/06/02(日) 19:47 ID:QdU

おひはひぶりです!!

 なんか感想とかアドバイスがないとすすまないなーと思って・・・・・
やっぱ感想このスレにください!!
 いきなりすんまそん。 でもうまい小説書けるようになりたいんです。

 これから書こうかと思います。 久しぶりで色々変かもしれませんが、ヨロシクです!!!

27:ヒヨドリ:2013/06/02(日) 19:49 ID:QdU

http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1365032791/l30
とだいたい同じくらいのスピードですねえー
 どっちが早く進むかな♪

 

28:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/07(金) 20:58 ID:ez-ZBY

失礼します。
「*葉っぱ限定何でも屋*」の若宮鈴音です。
遅くなりまして、申し訳ありません。
ご要望通り、評価・感想を書かせていただきます。


キャラクター ★★★☆☆(五段階評価)
内容 ★★★★☆(五段階評価)
総合 ★★★★☆(五段階評価)

点数:85点

【評価】

まず最初に気になった点を言わせていただきます。
記号や描写は問題ないのですが、心情があまり書かれていないと思います。
キャラクターの心情は一番大事と言っても過言ではないほど大事です。
後は簡単府ですね。偶数個使っていたり、奇数個使っていたり...
統一したほうがいいと思われます。
他はほとんど問題ないですね。
私が言うのもあれなんですが、良く出来てると思います。

【感想】(短めにいきます)
個人的には奏太が好きですね。
恋愛小説好きの私は奏太と主人公の恋愛が見てみたいところですが...ヒヨドリ様に任せます。



以上、感想含め評価致しました。
ご依頼、ありがとうございました。

29:ヒヨドリ:2013/06/10(月) 22:52 ID:QdU

>>28  評価していただきありがとうございます。
   これから、欠点を直し更新をグダグダにしないように気をつけます。 
  
  ・・・・・・奏太と主人公ですか・・・・・・。
  自分自身、続きは分かりません(笑) でも、好きと言っていただいてとても嬉しいです。

  心情・・・・・・アドバイス通りやってみます。

30:ヒヨドリ:2013/06/10(月) 23:07 ID:QdU


「そんなの……信じろって言われたって…………」
 美空ちゃんが表情を歪めたその途端。

「ガキが数十人逃げたぞー! 追うんだ、逃がすな!」
 
 そんな恐ろしい声が、いきなり聞こえてきた。一瞬判断がつかなくなっていて、私は混乱していた。
男の足音が徐々に此処に近づいてくるのが分かる。 早く隠れようと部屋を見回した瞬間……
 体が上に持ち上げられ、先ほどパーカーを探していたダンボールの中に、私は突っ込まれた。

 そして、美空ちゃんは無理やり掃除用具入れの中に入れられ、奏太は口の前に人差し指をそえて、
声を出すなというジェスチャーを出した。
 
 不思議と、ダンボールに入った後は私は冷静で、落ち着いていたと思う。人影を気にし、体をいっそう
小さくしようとしていた。
 そうかを走る足跡、男の怒鳴り声。唯一良かったのは、誰も捕まったという様子が無かった事だ。

 いきなり、ガラリと大きな音を立てドアが開いた。外は真っ暗だし、この部屋も電気をつけてないもんだから
入ってきた男の顔は、見えなかった。

「奏太。ここにガキは来てねーか?」
 
 男が、低く痺れるような声で奏太に話しかけた。奏太は、冷静に表情一つ変えずに落ち着いた表情で言った。

「着てたら此処に倒れているはずだろ?」

 しばらく沈黙が続いた。私の鼓動は、張り裂けるほど早く、小刻みに動いていた。

31:ヒヨドリ hoge:2013/06/23(日) 10:28 ID:QdU

ちょっと色々あって、hogeしながらさせてもらいます。。。

 訂正。
そうかを走る足跡→ろうかを走る足音です。

32:なぁな:2013/06/29(土) 10:41 ID:Eyk

小説おもしろいですね♪

次の話も楽しみにしてます!♪
ヒヨドリさん>>

33:MOMO:2013/07/08(月) 07:40 ID:Eyk

ヒヨドリさんNEXT頑張ってください〜!

34:ヒヨドリ:2013/07/08(月) 20:47 ID:QdU

>>32 >>33

 こんな駄作を楽しみにだなんて……。
うれし泣きですorz  ありがとうございます。 また、コメントください!!

 これは、放置しようかと思ってましたが……なんとか、書き上げよう!!!

ありがとうございます!! 更新スピードUPかもです!!

35:ヒヨドリ:2013/07/08(月) 22:07 ID:QdU


 咳がしたい。
 なぜ、そう思ったかは予想もつくであろう、このダンボールだ!
 何年も放置されっぱなしのダンボールの中に突っ込まれてちゃ、カビだのほこりだのが
肺に入ってきて、苦しいに決まっているだろう。

 やばい……我慢できない。

「……っ、けほっ!」

 視線がいっきに私に集中した。
 しまった、ヤバイ。

「奏太、こいつ何だよ。忍び込んでたのか!?」
 男が奏太を睨みつけたが、奏太は一切表情を変えない。

「……みたいだな。でもいいだろ? ここで殺っちゃえばいんだから」
 そういって、奏太は男に銃を渡した。

 それは、見るからに殺傷能力が強そうだ。
鉄砲、拳銃なんかとは比べ物にならないほど細かく出来ていて、一瞬体が凍りついた。
 「銃」と、一言で片付けられない。

「ほお、トカレフか。奏太……お前どこから仕入れたんだよ」
「トカレフTT-33だ。いいから使えよ」

 男はすぐさまトカレフ(?)という名の銃を私に向け、数秒たたぬうちに引き金を引い
た。
 耳を突き通すような銃声が聞こえた。
 それと同時に、男が倒れ、銃は粉々に砕け散った。
 
 何が起こったのか、私にはさっぱり理解できなかった。

36:さち ◆q8BU:2013/07/08(月) 22:37 ID:bhc

ヒヨドリ様ーっ((ハハーッ

トカレフTT-33をトンカツTT(特大特大)-33(雛祭り)と考えたさちです!(ドヤッ

色々詳しく書いていて、見ててとても面白いです!
応援がんばりm((これからも、頑張ってください!

37:ヒヨドリ:2013/07/08(月) 22:59 ID:QdU

>>36  いやああああー!!
さち様あー!!orz  さち様に見てもらえるなんて、おそれおおいっっ

「トンカツTT(特大特大)-33(雛祭り)だ。いいから使えよ」
・・・・・・っwww  笑える・・・・っwww

 っていうか、トンカツで何する気だー!!!

コメありがとうです!! これからも頑張るので、たまにチラリと見に来てください!!

38:MOMO:2013/07/10(水) 16:26 ID:Eyk

ヒヨドリさん>>
こういう話好きなんです!♪←
これからも応援します!
頑張ってください♪

では、NEXT→

39:乃愛:2013/07/10(水) 21:51 ID:EJw

あ、改造銃っすか?

40: ◆q8BU:2013/07/10(水) 22:57 ID:bhc

>ヒヨドリsama

 私も、本当何十年ぶりかに人の小説をみt((

トンカツとろとろ耳栓でも良いかも((

はい、たまに除きます((

トカレフはフカヒレ…((

41:MOMO:2013/07/11(木) 12:17 ID:Eyk

トカレフは暴発事件が多い銃だったかな…?

42:ヒヨドリ:2013/07/13(土) 22:54 ID:QdU


「あー……びっくりした。」

 そう言ったのは奏太だ。

「ちょっ……びっくりしたのはこっちだよ。 今何が起こったの!?」
 私がそういったのと同時に、掃除用具入れから美空ちゃんが出てきた。
 そして、一言こう呟く。

「何……? 今の銃声……」

 奏太は倒れた男を端に寝かせて、銃の破片を拾い始めた。

「この男も死んでない。 ただ単に失神してるだけだ」
 そう言うと、奏太は私の頬に手を当てた。
 一瞬ドキッとして、肩に力が入った。

「悪いな、破片が飛び散っちまって。」

 痛みは全く無いのだが、さっきの破片が私の頬に当たったらしく血が滲
んでいた。

43:ヒヨドリ:2013/07/14(日) 20:45 ID:QdU

>>38 >>41  Thank you! 書き込み嬉しいよ^^
     ぜひ、感想くださいね^^

>>39  そうっすw

>>40  だから、なぜそーゆーのが出てくるんだwww
 面白いなあ・・・・w

44:ヒヨドリ:2013/07/14(日) 20:50 ID:QdU

>>41 http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/56/0000668056/13/img7b6f31d1zikczj.jpeg

45:乃愛:2013/07/15(月) 08:22 ID:2mc

>>44
かっこいいな!

46:MOMO:2013/07/16(火) 15:04 ID:Eyk

>>41 
格好いい!w

47:ピヨドリ:2013/07/16(火) 22:23 ID:QdU

>>45 >>46 だよねwww

48:ピヨドリ:2013/07/16(火) 22:37 ID:QdU


 痛みは感じなかった。
 ただ、何故今までこんなに危うい目にあっているのに、こんなにも死なずに
生きているのかが不思議だった。
 まあ……大半は奏太のおかげなんでしょうけど。

「一体、今の銃にはどんな仕掛けをしたの?」
 私が、やや上目使いで(といっても、奏太は私より背が高いので、見上げな
くちゃ顔が見えない)聞いてみた。

「いや、今のはけっこう簡単な仕掛け。引き金を引くと爆発するようになって
 るだけだから。……球入ってないし。」

 そのとき、奏太が少し笑ったような気がした。

「…………そうだ、美空ちゃん。」
 私は美空ちゃんの腕に目を移す。
 美空ちゃんの腕は、さっきよりも赤く、膨れ上がっていた。

「奏太、美空ちゃんの腕を何とかする方法ないの!?」
「いや、無いも何も、俺そのかぶれ消す薬持ってるし……」

 早く言おうよ。

 そう心の中で呟いてから、私は美空ちゃんの腕をひっぱり、奏太の前に突き
出した。

「えっ……いや、いいです」

 少し控えめに美空ちゃんが身を引くが、奏太は手首をしっかり掴んでいる。
 そして、何やら黒いケースから液体の入ったビンを取り出すと、フタを開け
て、中身を美空ちゃんの腕にかけた。

49:ピヨドリ:2013/07/16(火) 22:38 ID:QdU

んんー・・・ なんか見づらいなあ。。。

50:MOMO:2013/07/17(水) 15:33 ID:Eyk

ピヨドリさん>>
見やすいですよ?
奏太格好いいですね♪((

NEXT→♪

51:ヒヨドリ:2013/07/18(木) 16:42 ID:QdU

>>50  ありがとうです•,。・:*:・゜’( ☻ ω ☻ )。・:*:・゜’  
   ちょいと書き方変えようかなー・・・

52:さち ◆q8BU:2013/07/18(木) 17:18 ID:bhc

>ヒヨドリsama

 面白くないですよ・・・?

異常愛とか病系とか、そういうのしか私小説書けませんし←

BLは得意中の得意ですし←((

53:ヒヨドリ:2013/07/20(土) 23:30 ID:QdU

>>52 BL書けるって憧れます。。。(Д`)
  逆に、自分は恋愛か部活系しかかけないです。。。。。

54:ヒヨドリ:2013/07/20(土) 23:57 ID:QdU

 かけたときに、美空ちゃんが少し驚いたような顔をした。

 床に液体が落ちる。
 その液体をビンの半分くらいをかけ終わったときに、奏太はビンのフタを閉めた。

「もう大丈夫だと思うよ」
 そう言って、最後に奏太はティッシュで、美空ちゃんの腕を拭いた。

「あ……ありがとうございます」
 控えめにそう呟いて、美空ちゃんは私の横に並んだ。

「念のため、君達は早く警察に保護された方がいいな」
 
 奏太は真剣な顔で言った。
 それかた立ち上がり、紙に何かを書いた。

「何それ……?」
 
 私は覗き込んだ。 
 どうやら、学校の……地図?

「この通路を通れば、抜けられるから。」

 奏太の書いた地図は、いたって簡単だった。
 というか、学校の造りを、まるで知っているかのような手付きに、疑問を抱いた。

「保健室までは、2階のこの通路を通って。 この辺りに男達がいるから、ここにある柱に隠れろ。」
「……でも。」

 なぜだろう。
 ここですぐに逃げ出せば、生きられると分かっているのに、すぐに逃げ出そうという気持ちになれない。

 私は、逃げ出すのが嫌だった。
 昔もそう、友達をつくるのを嫌がって、諦めて、逃げていた。

「やっぱ、私は残るよ、奏太!! 私、最高学年なのに……低学年がいっぱい摑まってるのに……そのまま、見
 捨てるなんて事、できな――」
「ダメだ」
 
 私の言葉を、奏太が遮った。

「何で――……?」

55:ヒヨドリ(訂正):2013/07/20(土) 23:59 ID:QdU

奏太は真剣な顔で言った。
 それかた立ち上がり、紙に何かを書いた。×

56:ヒヨドリ(訂正):2013/07/20(土) 23:59 ID:QdU

奏太は真剣な顔で言った。
 それから立ち上がり、紙に何かを書き始めた。○

57:さち ◆q8BU:2013/07/21(日) 00:52 ID:bhc

>>53

 BL書けても嬉しくないです((

エロティィィックなの位((


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