続くか分かんないけど、とにかく!

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19:ヒヨドリ:2013/04/01(月) 09:40 ID:QdU



「奏太っ!! 麻酔銃貸して!!」
「いや、麻酔銃じゃなくて睡眠銃だから」
目線を動かそうとしない奏太。いいよ、そっちにその気がないなら行かせてもらうよ。

「じゃあその睡眠銃貸してもらうよっ」
私は、ボロボロになった机の上に置かれた、もう1つの銃を持って駆け出した。

「わーー!ストップストップッ!!」
「何よ止めないでよ!」
奏太が、私の腕をつかんで、銃を取り上げた。

「友達を助けたいのは、すごーーく分かる。分かるぞ?だけどな…………」
「何?止めろって言うの」
やめて、止めないでよ。 私が決めた事なんだから。

「うーん。お前さパーカーとか持ってるか?」
「持ってないよ。こんな暖かい時期に。あ、でもパーカーなら此処の備品のダンボールの中に……」
そう、あったのだ。昔、学校探検とかいうやつで、幽霊の着てたものとか噂流れてたっけ。
確か、この段のダンボールに入ってたと思うんだけど…………

「っていうか、なんでそんなの必要なわけ?」
「えっ!? それは――――あの、そ のっ お前が今来てるヤツに俺らの暴力団の名前が、実は刻まれてて……」
たどたどしいんだけど。

「じゃあ、なんで私にこのチョッキみたいの渡したの?」
私は、靴とかズボンがわちゃわちゃ入ってるダンボールを探る。暗くて見づらい。
「……暑いし、ここに置いてても仲間にばれるから……かな」
「……ふーん。あ、あった」

白かったみたいだけど、けっこう長く置いてあったのか少し黒ずんでいる。
これを着てもいいんだけど。
 私はそれを羽織る。少しカビ臭い臭いがしたが、気にしない。
奏太は、私に銃を渡した。

「どうも。じゃあね、奏太。さよなら」
私がそう言って笑ってみると、奏太は少し驚いてやっと真面目に、こっちを向いてくれた。
そして、ふてくされたような声で聞いてきた。
「お前、クラス何処?」
「6年1組。そこに友達いるかもだから、行って来る。死んでも、もういいかな。」

12年近く生きたんだ。 もう…………幕を閉じてもいいよね…………?

友達を助けるために死ぬなんて、本望じゃない?
 そうやって、全力で助けたい友達が居るだけいいんじゃない?今までそう願ってきたんじゃないのかな。

そんな友達が欲しいって。

「奏太、守ってくれてありがとう。私答え見つけたから行くね。さよなら。死なないでね」
私がドアに手をかけたところで、かなたが何か呟いた。
「良かったな……そう簡単には死ねねえよ。」

私には、うまく聞き取る事が出来なかった。いや、聞き取れていたのかもしれない。だけど意味が分からなかった。

ドアを閉めた後、私はもう一度、さよならと呟いた。
後悔…………しないよね。

銃を握り締めて、目を強くつぶってみた。 目にジンと痛みが伝わる。

私は顔を上げ、深呼吸した。 そして一気に階段を登った。


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