[壁]*゚ー゚)ノ 初めまして、つむぎです
《籠の中の渡り鳥》を書きたいと思います
まあ、スレを立てて書きませんという人はいないでしょうがね…
とある少女とお師匠様の旅物語です
(もちろんフィクションです!)
一応、登場人物は下記の私のブログで
イメージをしやすいようにアップしますが、見なければいけないわけでもなく、
あくまで参考です(危険なサイトでないことは保障します。アメブロです)
http://ameblo.jp/tsumugi-okkg/
4月から受験生なので更新は…………
な感じですが、応援とかよろしくお願いします
ごめんなさい。
しばらく更新停止しますのでお伝えしておきます。
某漫画に影響され、これを越えるものを描ける気がしないという小さいことが原因なのですが、
課題とか英検、なんか色々あって収集がつかないもので・・・。
サイトのほうもしばらく休止・・・?
案外、その某漫画に関して叫んだりもしますが。
本当に私事で申し訳ないです。
すみません。
2014.05.25.
申し訳ありません。
amebaでの設定でアメンバーのみの公開としました。
画像を見たい方は個人的に申し出て頂ければ
指定時間のみ
他ブログのパスを載せさせていただきます。
こちらの事情で申し訳ありません。
amebaをやっている方であればいつでもアメンバー申請を
待っています。
序章・5話
あの日から何かが大きく変わるということはなかった。
毎日起きて、一緒に朝を取り、約束があればその後も行動を共にする。
進展も後退もないように思われた関係だったが、丁度あの日から4日目に事は起こった。
「のう、ラギ。」
当たり前に定着した呼び名に、柊は疑問も持たずなんだと返す。
少々粗い返しだったが、那由他は気にもせず話を進めた。
「ラギは、家に帰らんでいいのか?」
禁句、に思われた言葉に、ラギは答えに詰まる。
久しぶりに一緒に食べる夕食の席。
不躾な気もしたが、カチャリとナイフとフォークを鳴らして置き、那由他を見る。
無表情なその顔はほんの少し、睨んでいるようにも見られた。
「お前はそこまで教え合える程親しくないだろう。」
ラギはそう淡々というと、顔を背け一瞬躊躇うかのような表情をした。
そして覚悟を決めたのか、勢いに任せたのか、那由他を見据える。
「なら私も聞くがお前はどうしてここにいる。働かなくていいのか?」
ぶっきらぼうな言い方には気にした様子もなく、那由他はその言葉に少し笑う。
小さな子供が照れを隠すようなそんな仕草で。しまったなあ、と顔に書いてあるようだった。
「そうだな。確かに、今は働いてないな」
やはり無職か。またフォークを掴み、下を見ることで少し上がった口角を隠した。
ラギは那由他を小馬鹿にし、離婚し子供を預かったはいいが仕事がないのだろうと見当を付けた。
けれど、
「ただ、俺は渡り鳥だからな。この止まり木を過ぎたら、また木の実を採りに行くな」
そんな那由他の返答にラギは彼の顔を見上げた。
また御馴染みのよくを分からない返答だ。
「・・・・・・なあ、那由他。時々するその意味分からない言葉の意味は何なんだ?」
それこそ勢いに任せて。
ラギは今までの最大の謎を尋ねてみた。
すると彼はまた、あの表情を見せた。参ったなあという、あの無邪気な表情だ。
そして彼は言う。
「ラギ。この世界は、お前が思っているほど以上に大きい。何倍もな」
そして彼は微笑む。
「ラギ。籠(じょうしき)なんて物は壊して、自分の旅路(みち)を行けばいい」
そして彼は力強く言った。
――「その時は、覚悟を決めろ。その旅路(みち)に他人(ひと)は巻き込めない。全てを捨てる事になる」
雛鳥は、怯えていた。
もう二度とここに帰れぬことを。
そして待っていた。
次の自分の止まり木を。
先行く二羽は、ただそれを見て、手も貸さずに。
雛が空を羽ばたくか。それとも永住に身をゆだねるか。
小さな雛の鳴き声に、ただ、二羽は力強く羽根を振るう。
題名に惹かれ読んでみたら・・
描写が綺麗ですね!
とても羨ましいくらいです!
才能を分けて欲しい!笑
とても読みやすいです(^^)
続待ってます!( ̄▽ ̄)
▼にっきー様(>>15)
ありがとうございます。
綺麗だなんて、そんな…………!!
最近テスト前になったりとサボり気味で、続きを諦めかけていましたが、頑張ってみたいと思います!
やっぱりゆっくりになるとは思いますが、待っていただけると本当に嬉しいです
疾那、という名前を過去に使っており、そちらのスレにもコメントを頂いたのですが、
こちらでの返答とさせていただきます
誠に申し訳ありません<(_ _)>
あのスレは閉鎖という形で、終了を迎えさせていただきます。
構成自体も忘れてしまっているので、いつかまた、気が向いたらのリメイクは検討しています。
よければ、是非そちらの方も読んでいただけたら幸いです
この度は、2つのスレへのコメント、ありがとうございます。
これからも応援していただけたら嬉しいです(_ _*)ペコリ
序章・6話
翌日のこと、全ての時計がゆっくりと動き出した。
朝から柊と那由他、トオルは口をきくことなく過ごしていた。
いや、視線がぶつかることもなかったかもしれないといえるほどに、互いに干渉せず過ごしていた。
宿屋のロビーで幾許(いくばく)そうしていただろうか。
重たくも軽過ぎもしない心地よいくらいの静寂は、けたたましいドアの開閉音によっていとも簡単に終わりを迎えた。
コツコツの速いテンポで刻まれる足音はすぐにロビーに近づいてきた。
「柊っ――!!」
甲高い怒鳴り声。
それは数日家に帰らなかった娘への心配という愛情とはまったくの別物だった。
一瞬にして心地の悪い空間となったそこで、入ってきた40代半ばほどの女性と柊が対峙する。
その瞬間とはまったく違う時間を過ごしているように、那由他は煙管(きせる)を吹かした。
ユラユラと煙は天井へと上っていく。
「・・・何?」
落ち着いているが、どこか震えた声が静かに響いた。
「何じゃないでしょう!?塾を勝手に休んだりして・・・!」
ああ、そのことか。
外泊も学校の無断欠席も許すのに、そのことを怒鳴られ柊は内心自嘲めいた笑いを浮かべた。
「ごめんなさい、母さん。」
感情なんてないような、抑揚のない声。
何も映していないような瞳で、目の前の人を見た。
「――――っ!」
それが気に食わなかったのか、母親は高く手を上げた。
柊は母の顔から目を逸らさず、くっと歯を軽く食いしばった。
――が、聞こえるはずの高い音も、鋭い痛みも、襲ってくることはなかった。
「ラギ。」
聞こえたのは、低く温かみのある声。
映ったのは光沢のあるうすい髪色。
「言っただろう?この世界はもっともっと大きいんだ。耳をふさいで、目を瞑らないで、感じてみろ」
ゆっくりと、体にしみこんでくる言葉の一つ一つ。
見えてきた那由他の手と、止められた母の手。
「動物の声、木々の囁き、川のせせらぎ、花の匂い、空の高さ、草の色。」
相変わらず煙を上げる煙管。
こちらに視線を向けるトオルの瞳。
「ここが世界の全てじゃない。」
差し出された、彼のごつごつした大きな手のひら。
「覚悟があれば、すべてはこの手だ」
どこかで雛の声が聞こえた気がした。
その声は、私に『行け』と囁いているような気がした。
――――籠の中じゃ、景色は見えない。
羽を振るった。
巣から自ら飛び降りていった。
体についた巣の枝と葉が、羽を振るうたび落ちていく。
羽毛は気がつけば、もう翼になっていたようで、残っていたのは名残惜しさだけだったのだ。
それももうゆっくりと落ちていく。
もう雛鳥ではない季節だ。
――――渡り鳥は、また、翼を広げる。
コメント返しありがとうございます。
いやいや
描写が本当に繊細で綺麗ですよ!
見習いたいです。本当。
もちろんこれからも読ませて貰います!
楽しみにしてますね。
それとよかったらでいいんですけど、私も
小説書いてて見てくれませんか?
本当に駄作なのでアドバイスして貰いたいです泣
▼にっきー様(>>18)
小説是非読ませていただきたいです!
が、お恥ずかしながらどこで書いていらっしゃるのかが分からす……
すみません。
もし宜しければ教えてください
手間をとらせてしまってすみません……(>_<)
>>19
分からず、でした。
すみません。打ち間違えました。
すみません!
http://ha10.net/novel/1408782130.html
こちらです!!
よろしくお願いします(^^)
本当にありがとうございます。
トリップの変更と、サイト移転のお知らせです。
ナノという携帯HP作成サイト様に移転しました。
慣れておらず、リンクがつながってない箇所がありましたら、連絡ください
http://nanos.jp/hinanin/
序章・7話
柊が産まれたのは、冬の冷たい雨の日だった。
予定日より少し遅れた出産だったが母子共に異常無し、元気な女の子だった。
しかし、彼女が幸せになることとはこれはまったく関係ないこと。
所謂、英才教育というものを彼女は受けることになった。
父と母は柊が僅か9ヶ月で離婚、母に引き取られて育てられることになるが、小学校に上がる前に英語能力検定では準2級を取得。
小学校に上がる頃には、小学生での学習を終了するほどの学力で、テストと名の付くものには1点も落とすことは許されなかった。
時には母の怒りが暴力として表れることもあった。今思えば、彼女は病んでいたのだ。
私立の小学校に進学した後もそれが終わることは無く、むしろ年を重ねる内に拍車がかかっていった。
小学4年生で、この宿と巡りあってから、少しずつだが、柊は家に帰らず宿に戻ることも増えていった。
5年生になる頃には、塾に入れられ、高等部の授業を学ぶようになった。
居場所がない、と気がついたのはその頃からだ。
母は仕事に溺れ、家庭というものは既に存在しなかった。
あるのは、貸してもらっている宿の一室と、無駄な勉強とシンと響く静寂だけだった。
見飽きたつまらない世界は、いつしか色褪せ、ときめきも驚きも全てが消え去り、何も残らなかった。
狭くて、
息苦しい、何も見えない篭の中。
あったのはきっと、止まり木と餌箱と水皿。
愛も何もない篭は、
ただの金属でしかなかったのだ。
だけど、
見えてなかった篭の出口は、あまりに簡単なところにあって、思わず目を瞑った。
見えた自由は、少し重たい気がしたから。
飛び立ち方も、何も分からなかったが、解放はあまりにあっさりとしていて躊躇ってしまう。
もし、
ここで、ここから出なかったら。
どんな景色に目の前は染まっていったのだろうか。
ここで、今、少し手を伸ばしたら。
どんな景色に目の前は染まっていったのだろうか。
「行け」
そう聞こえた気がした。
案外それが聞き間違えで、いけないという言葉だったのかもしれない。
もっと頭が良かったとしても、きっと、私は分からない。
結局それは、私の信じた『幻聴』なのだから。
「・・・那由他っ」
掴んだその手は、固い皮で覆われていて私の手を強く握り返す。
大丈夫だ、もう飛んでいける。
強くふるった翼。その鳥の先には、それよりも大きな翼の二羽の鳥が悠々と空を駆け抜けていった。
籠という字に変換の誤りがありました。
正しくは『籠』です。申し訳ありません。
序章・8話
翌日、私は一枚の手紙を書いて、早朝に那由他たちと宿を出た。
店主にここを発つことを伝え、今まで泊まっていた資金には到底及ばない少しの金を出した。
店主は少し寂しげに、だが嬉しそうにそれを断ると、
「それじゃあ、後は頼んだよ」
と那由他の肩を叩いて、あっさりと、優しく送り出してくれた。
「・・・なあ、那由他。ここからどこへ行くんだ?」
始発の列車に乗り込んですぐ、柊は彼に尋ねた。
彼は日本地図に目を落としながら、空港だと短く答えた。
柊もそこからは更に聞くことなく三人の間には空港に着くまで暫く、静寂が取り巻いていた。
空港に辿り着いてからも、那由他と受付の人が少し話してから、柊たちは普段入らないようなところから、プライベートジェットに乗り飛びたった。
「そろそろ、どこに行くか教えてほしいんだけど」
「ああ、悪いな。だが・・・まだ話すわけにはいかないんだ」
そう言うと那由他はおやすみ、と言って眠ってしまう。
流石に僅かな怒りを感じながら柊は窓の外の景色を横目に目的地への到着を待っていた。
「・・・ぎ、ラギ!」
那由他の声に柊は半目を開けた。
気がついていたら眠っていたようで、寒さを感じて体を起こした。
「ここ・・・は?」
ベッドの上で寝ていたようで、窓の外には知らない景色が見えている。
目の前には那由他だけがおり、他には誰の姿もなかった。
「ホッカイドウというところだ。お前の呼び出しが掛かっているから、最上階へ行ってこい」
言われるがままにエレベーターに乗り込み最上階を目指した。
・・・・・・そして、そこで全てを知った。
「どうだった?」
部屋にはもう既に二人の姿があり、那由他が片手に酒を持ちつつ出迎えた。
「明日には、発てるって・・・」
そうか、と短く返ってきたものには、少しの安心感があった。
彼らは変わらない。裏切らない。
そういう思いを柊は抱きながら、もう寝ると近くのベッドに倒れこんだ。
「おやすみ」
入っていた籠は、偽物だった。
籠ではあっても、信じていたものではなかったのだ。
飛びたったからこそ見えた全体像に、もう愛着はわかない。
きっと、彼女も
『渡り鳥』
冒頭部分ですが、<私>ではなく<柊>です
27:ひな◆KU hoge:2014/12/27(土) 17:04 ID:Y1U 一応はここで序章は完結ってことになります。
最後に色々とあって無理やり詰め込んだ形になりましたが、
これで来年には1章に入ります。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
来年も小説共々宜しくお願いします
今までの小説はミスの変換や、
書き忘れたことなど手を加えて淡雪(http://nanos.jp/hinanin/)にて今年中に上げます
こんばんは。
今回書き込みさせていだいたのは、大変私情なのですが、「籠の中の渡り鳥」を序章完結、という形で終わらせていただくことを報告するためです。
このあとの一章では、彼女が"ニホン"を出て、真実を知るとともに自由に彼らと旅をする予定でした。
その中で、仲間同士の過去に触れたり、世界の暗い部分を目にし、彼女自身が成長するというはずでした。
しかし、あまり書きたいことが書けなかったり、だらだらと書き続けていることもあったりと、この先書くことができないと感じました。
コメントをいただいたり、私もキャラクターに振り回されつつも書いていて楽しかったです。
また、機会があれば続きを書くことがあるかもしれません。
そのときはそっと応援していただけると嬉しいです。
このような終わりにはなってしまいましたが、今までお世話になった方々、本当にすみません。
また違う名でこっそり小説を書いていたら、ちょっと貴方!、と軽く声を掛けていただけると励みになります。
色々ご迷惑おかけしましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
2015.03.14 ひな
ごめんなさい!
トリップですが、忘れてしまったため、過去のものを使っています。
すみません
こんばんは。お久しぶりです(*'▽')
あれから1年半が経ち、久々にここに来て自分の作品を読み返しました。
あの時の方が今より文才あった気が…なんて思いながらも読み返して
最近嫌なこと続きだったのを那由他に励まされてしまいました。
これを書いた時励まされていた人が1人でもいいなあと考えていて、すごく続きを書きたくなってしまいました。
あの頃と同じ文体で書くことは難しいですし、きっとあの頃よりずっと読みにくい文になるとは思いますが、完結できるように頑張ります。
柊たちと世界を巡った気分になって、少しでも皆さんの励ましになる物語が書けるように頑張ります。
長文になってしまいましたが、これの続きは下サイトではんぺんという新たな名で暫く静かに書こうと思います。
上手く文に出来るか分かりませんが応援していただけると嬉しいです。
また、この小説と同時期に書いていた「light of sky(http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1405138641/l50)」も同じように書いていきたいと思います。
よろしくお願いしますm(_ _)m
淡雪 -あわゆき-
http://nanos.jp/hanpenpen/