引き裂かれた友情

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1:もか◆9c:2016/04/25(月) 18:10 ID:KwM

この、小説は、複雑な友情関係が描かれる予定です。 
つまらないと思いますが…よかったら、感想ください。

30:もか◆9c:2016/05/17(火) 16:21 ID:19.

確かに、流衣は頭が良いよね。
だから、宿題なんか教えなくても大丈夫
って、広瀬君は言ってるんだね。
「いや…じ、実は、算数が苦手で…しかも、
植木算だし…、だから、まあその…」
流衣が、曖昧に答える。
その時、私は思った。
流衣は、きっと、広瀬君に近づきたいんだ、って。
広瀬君は、女子に人気だしね。
私は、そういうの興味ないから、どうでもいいけど。
「よし、わかった。教えてやるよ。」
広瀬君は、綺麗な目に、少し笑みを含む。
流衣は、うっとりして目をつぶった。
その間、少しの沈黙…
その沈黙を破ったのは、広瀬君だった。
「教科書、持ってこいよ。」
流衣は、ハッと我に返って、全速力で机に戻ると、
算数の教科書を引っ張り出してきた。
そして、広瀬君は、流衣に宿題を教えはじめた。
ああ、やっと、うるさい人達がいなくなった。
そう思い、私は本に目を戻した。
するとっ!
「広瀬君、私にも、教えてよ!」
「私も私もっ!教えてぇ」
という、花梨と夢雨の声が聞こえたんだ。
広瀬君は、しかたなさそうに、夢雨達を
流衣の隣に座らせ、教える。
やっと、私は理由がわかった。
夢雨は、広瀬君に近づきたかったから、
わざとおとなしそうな、流衣をおとりに
使ったのだ。
はぁ、そんな理由で広瀬君に近づくって…
私の親友、頭どうかしてるかも…
そう思い、ため息をついていりると、広瀬君が
こっちを見た。
それは、まるで、どうにかして、と頼んでいる
ようだった。

31:かき氷◆CY (ノ ゜Д゜)ノdice4:2016/05/17(火) 17:14 ID:rFY

うわぁー
流衣がおとりに…

32:もか◆iA (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2016/05/18(水) 17:38 ID:19.

流衣がおとり、たくさんでるかも?!

33:もか◆BY (ノ>_<)ノ ≡dice5:2016/05/18(水) 18:23 ID:19.

でも、私はややこしい事になるのは嫌だったから、両手
でゴメン、という形を作って、本に目を戻した。
途端、キーンコーンカーンコーンと、朝のショートホームルーム
を知らせるチャイムが鳴ったのだった。
もうっ、夢雨のせいで本が読めなかったっ!
ムスッとしていると、先生が入ってきた。
「さあさあ、みなさん、ショートホームルームを始めるわよ。
席について!」
そう言いながら、ふと夢雨達に目を留めた。
「あら、夢雨さん?何やってるの。今日、あなた日直でしょ。
窓開けも、歌の準備も、なんにもしてないじゃない。明日、
日直、やり直してもらうわよ。花梨さんも。何やってるの。
昨日、宿題やり忘れたんでしょ。今日の宿題より先に、
昨日の宿題やりなさい。流衣さんも。児童会から、集合かかってるわ。」

34:もか◆l6 ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2016/05/19(木) 18:24 ID:19.

あ…
3人とも、仕事があったんだね。
でも、全部いまからやったって、あんまり意味ない気が。
だって、日直の窓開けだって遅いし、歌の準備なんか、
みんなからのブーイングがすごいようになりそうだし。
宿題やってないなんて、先生に怒られたいって言ってるような
ものだもん。
児童会だって、今行ってもきっと終わってると思うし、ね。
「もう、三人共、しっかりしてくださいよ。まったく。今日は
このぐらいにしときますが、次そんなことしたら、ただじゃおかないから
覚悟しておきなさい。」
先生がそう言い、三人をにらんだ。
次に、私たちクラスメイトをにらみまわした。
「あ・な・た・た・ち・も!!人事みたいにしてないで。こんな人達みたいに
ならないようにね。」
そう言って、ため息をつくと、椅子にどっかり座った。
「さぁさ、夢雨さん、日直でしょ。早くしなさい。」
夢雨は、よろよろしながら、教卓の前に立った。
「起立。気をつけ。おはようございます。」
「「「「「おはようございます!!!」」」」」
その後、何事もなく、ショートホームルームは終わり、1時間目になった。
でも、私が大変な目にあったのは、そのあとの、5時間目の事だったーーーー。
「5時間目の音楽を始めましょう」
「「「「「始めましょう!!!」」」」」
「はい、まずは、発生練習よ。みんな、ピアノの周りに集まって!」
私たちは、ザザァッとピアノの周りに集まった。
「いくわよ。まずは、『あ』から。」
先生が、ピアノを『ドミソミド』と弾く。
「あーあーあーあーあー、あーあーあーあーあ、あーあー…」
そのあと、先生が6年生の11月に行われる、地区対抗の合唱コンクールの
課題曲を発表した。
えっと、今は9月だから…2ヶ月かぁ。
「はい、みんな、注目。今年の課題曲は、〇〇〇よ。」

35:もか◆.g (;`・ω・)つdice3:2016/05/20(金) 16:23 ID:SmY

「〇〇〇は、こういう事を表していて…先生は、この歌が大好きです。」
先生が話をする。
「では、いまからCDを流します。しっかり聞いて、音程を覚えてくださいね。」
ポチッと言う音と共に、音楽が流れだしだ。
その曲は、すごく綺麗だった。
「さあ、歌いますよ。上のパート。女子!」
先生がピアノを弾く。
みんな、音程があやふやだったけど、私はなんとか音がとれた。
「じゃあ、次男子。」
男子は、音痴な人が多くて、先生が大変そうに、していた。
やがて、男子を席につかせ、なぜか広瀬君のところに行き、
先生は、何やら話をしていた。
何だろうと思いながらも、私は先生の指示を待っていた。 
瞬間、机にドンッと手が乗った。
びっくりして、顔を上げると、先生がいた。
「桜夜さん、いまから、海音さんと一緒に、〇〇〇のお手本を見せてくれない?」
え、えぇっ?!

36:かき氷◆CY 眠いです!:2016/05/20(金) 16:42 ID:rFY

まじ!?すごい!!

37:もか◆tU (;`・ω・)つdice3:2016/05/21(土) 14:06 ID:SmY

「あの、選んでくれたのは嬉しいんですけど、む、無理ですよ、二人だけなんて。」
理由はそれだけじゃなかったけど、先生に夢雨は広瀬君の事が好きだから…なんて、
絶対言えない。
「でもねぇ…音程があってたの、あなただけなのよ。やってくれない?」
しょうがない、やろう。
「はい、わかりました。」
私は広瀬君と一緒に、黒板の前に立った。

38:もか◆to (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2016/05/24(火) 16:50 ID:2nw

私たちが黒板の前に立つと、みんながざわざわし始めた。
そりゃ、そうだよね。
広瀬君は、女子に大人気だもん。
だから、私は痛い目で見られる。
早く終わらないかな…。
「はい、じゃあ、いまから海音さんと桜夜さんで歌ってもらいます。」
瞬間、夢雨が手を挙げた。
「先生、なんで桜夜さんと海音さんなんですか。」
そう言って、私をギロリとにらむ。
そこに、花梨がいかにもたくらんでいたという感じで、手を挙げた。
「そうですよ。他にも上手な人がいるじゃないですか?」
その言葉に、クラスの女子ほぼ全員が、そうだそうだ、桜夜さんなんて下手くそだ、
というブーイングが巻き起こった。
先生は困ったようにしている。
その時だった。
「うるさいな。静かにしろ。いまから歌うって先生がいってんじゃん。あんたらに規制
させられる権利はない。先生が選んだんだ。先生にしたがえよ。」
広瀬君が今まで見せた事のないような表情と声を出したから、みんな震え上がった。
それは、私も、だった。

39:かき氷◆j6:2016/05/24(火) 17:28 ID:mHI

広瀬くんすごい!!


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