日記帳

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1:珱り:2016/10/29(土) 12:53


パラパラと日記帳をめくる音だけが、しんとした夜に響く。





なんで、なんで私が……。

こんな目に合わなきゃいけないのかなんて。


そんなの、きっと、だれにも分からない。

2:珱り:2016/10/29(土) 12:57


こんにちは。珱りです。小説書いていきます。

前作↓

【ha10.net/novel/1473927553.html】(行けなかったらごめんなさい)

今回も切ない恋愛系を書いていこうと思います。

感想、批評、アドバイス等してくれると嬉しいです。

※完結できない可能性あり
 

3:珱り:2016/10/30(日) 14:43


**Prolog**

私は歩いた。

その薄暗い夜道を、とぼとぼと。

未だに信じられなかった。

まさか、まさか。

忘れようと、あれは夢だと何度も自分に言い聞かせていたのに。

あの記憶は、写真のようにくっきりと頭に焼き付いている。

何故……?












何故、三桜が爽太に告白してるの━━━━━━━━?

4:珱り:2016/10/30(日) 14:50


**Character**


星水 乃亜 ホシミズ ノア

この物語の主人公で、中学2年生。小学生の時から爽太のことが好き。


鈴木 三桜 スズキ ミオ

乃亜の親友。小学校は違う。


山吹 爽太 ヤマブキ ソウタ

三桜の彼氏。クラスのお調子者。


山田 なぎ ヤマダ ナギ

小学生の時、三桜のグループに入っていた。が、三桜を極端に嫌っている。

5:珱り:2016/10/30(日) 15:56


** 1 嘘 **


「ちょっと三桜!」

私は三桜が教室に入ってくるなり、三桜の腕を掴んだ。

「来て」

三桜はやれやれといった顔で、横にいた彩愛にバックを手渡す。

私は三桜の腕をがっちり掴んだまま、人目のない屋上へ連れて行った。

「ちょっ、乃亜、痛い」

三桜にそう言われ、仕方なく手を緩めた。

「三桜。私になんか言うことあるでしょ?」

私がゆっくりと、頑張って、落ち着いた声でそう言うと、

「はぁ?そんなのないし……。乃亜、次移動だよ?早くしてよ!」

かったるそうに私の手を振りほどく三桜。

「私が爽太のことずっと好きだったって、三桜知ってるよね?」

「えぇ……?あぁ、うん」

あれだけ強気だった三桜の声が、小さくなった。

私は確信した。

三桜、やっぱり爽太に告白してるんだ。

「じゃあ、なんであんなこと……?」

私は泣かないように、目尻にぐっと力を入れて三桜を睨んだ。

「はぁ?あんなことって、なんのこと?」

三桜は知らんぷりを続けるってことか。

そんなの。そんなの。

私はどうなるの?

「三桜さぁ……、親友だと思ってた」

「はっ?乃亜?」

三桜が眉間にしわを寄せる。

「でもさ……」












「もう、終わりにしよ。友達ごっこは……」

6:珱り:2016/10/30(日) 16:03


【友達ごっこ】。あんなことを言ってしまったその後、私はずっと1人で行動した。

三桜は友達も多いし、私がいなくても大丈夫なんだ。

しみじみと感じさせられる。

三桜は、私と一緒にいる時よりも笑っていた。

きっと、三桜は私の事親友だなんて思っていないんだろうな。

……むしろ、邪魔な存在。

私は特にやることもないし、1人で居ることが恥ずかしかったので、机に突っ伏して昼休みをやり過ごしていた。

三桜の話し声がするたび、胸が苦しくなる。

私の悪口を……皆に言っているんだろうか。

今日の朝のことも……。

早く家に帰りたい。

そう思いながら、ずっと、目の前にある机の木目を追っていた。

7:珱り:2016/10/30(日) 16:08


今更ですが……

×三桜が爽太に告白→○三桜が爽太にキス

でお願いしますm(_ _)m

(似た作品が存在しています。作者様がもしご不快になられるようでしたら、すぐに変更します)

8:珱り:2016/10/30(日) 16:45


「今日の日直は……、星水と山吹だな、残れよー」

「うぇー、最悪……。鬼だなぁ川本先生ー!!」

爽太がふざけてる。

先生、タイミング悪すぎ……。

いつもの私なら、一緒に残れてラッキーって思ってるんだろうな。

ふぅ……とため息を付いて、先生から渡された学級日誌を手に取る。

鉛筆を探していると、後ろの方から爽太たちが話しているのが聞こえた。

聞こうともしていないのに、自然と耳から話し声が入ってくる。

「そういえば爽太、今日塾じゃねぇの?」

「んー、そうなんだけどさぁ、星水1人に任せるのもどうかと……」

爽太はお調子者だけど、優しい。

でも、無理してほしくない。

後で、靴箱で書こうっと。

「ふぅ……。終わったー」

迫真の演技をしながら、私はバックの中にまだ書き終わっていない学級日誌を入れ、帰る用意を始める。

「星水、もう終わったのかよ?」

爽太が寄ってきた。うわ、近い。

顔が赤くならないように気をつけながら、

「うん、私もう帰るねー……。あ、これ、先生に渡しとくから」

と足早に教室を去った。

一緒に書きたかったなぁ。

なーんて。ふふふ。

私は学級日誌で口元を隠しながら、靴箱へ向かった。

私はすっかり忘れていた。

三桜と、爽太の、あの場面を……。

9:珱り:2016/10/30(日) 18:59


『プルルルル……』

その夜、私は三桜に電話をかけた。

このままじゃやりきれない……。

電話越しだったら、三桜も、本当のことを話してくれると思うから。

小さく震えるスマートフォンと手の震えが重なった。

「夜にどうしたの?乃亜……」

眠そうな三桜の声が聞こえる。

「今日の、朝のことだけど……」

私は、勇気を振り絞って話し始めた。

10:珱り:2016/10/30(日) 20:36


「ホント……なの?」

「……うっざぁ」

話そうとした時、三桜がそう呟く。

「ホントウザいよね、真穂って!」

びっくりしたぁ。

私のことかと思った……。

真穂とは、三桜が今、いじめのターゲットにしている女の子だ。

三桜は、ルーレット制でいじめの相手を決めていく。

私の名前は除外されているらしかった。

真穂は、クラスの中心的存在。

正直、私も真穂はいじめられないだろうと考えていた。

いじめが始まったのは、1週間前。

三桜のことを怖いって思うことは、前からあった。

「そうだよね……仕切り屋っていうか……!あなたの為にしてることじゃないって感じ」

私は嘘をついた。

ごめんね、真穂。

「そうそう!学級委員長だからって調子のりすぎぃ〜」

私がノッたのが嬉しかったのか、三桜はどんどん悪口を言った。

「ブスだし」 「ほんとほんと プッ」

「モテないよーあれじゃぁ」 「カワイソ ウワ」

「あん時もさぁ、私ちょー我慢してたからぁ」 「嫌われてるってわかんないのかな〜 アハハ」

相槌を打つたび、涙が止まらない。

きっと、三桜のストレス発散のために、真穂が選ばれたんだ。

こんなこと言ったら、いよいよ私がいじめられる番だ。

逆に、朝私が言ったことが未だに信じられなかった。

言ったら自分がいじめられる。

でも、言わずにはいられなかった。


「ねぇ」

「ん?」

三桜は甘ったるい声でそう答える。

「三桜ってさ」












「人間の屑だね」

11:珱り:2016/10/30(日) 20:49


** 2 ターゲット **

「あ、来たきた〜おはよ〜乃亜ぁ」

翌朝私が教室に入るなり、三桜が近寄ってきた。

「おはよう」

なるべく関わらないように、挨拶は手短に済ませる。

「黙れ、キモい声なんか出すなよ」

ふいに後ろから声がした。

「こっち見ないで?ブスが移る〜」

後ろでニヤニヤと笑っていたのは、由子だった。

由子はいつも大人しくて、真穂と仲が良かったのに、真穂がいじめられた途端、三桜のグループに入った。

強いものにつく、そんな人。

「ちょっと由子?可哀想だよ〜?乃亜はこ〜んなに可愛いのに?」

三桜が私の肩に、自分の頭を乗せた。

「星水もいいけど、鈴木と比べたら……なぁ?美女と?凡人的な〜?」

男子がこっちを見て笑っている。

私は恥ずかしくて、三桜の手を振りほどいた。

「痛ったぁ……!」

三桜が手を抑えながらその場に座り込む。

「ちょっと、大丈夫?」

由子が駆け寄る。

三桜がこっちを向いて……そして、ニヤッと笑った。

12:珱:2016/10/31(月) 16:35


「私は大丈夫……!皆、ありがとう!」

三桜はくるりと一回転して、そして私を指差した。

「ねぇ、乃亜。私に言うことあるでしょう?」

わざとらしく頬を膨らませ、腕を組む三桜。

はぁ?あんたが勝手にこけただけでしょう……。

私はそっぽを向いた。

「星水、あんたサイテー。人に怪我させておいて無視?ひどっ」

由子が冷たい視線を向けてくる。

「ちょっと…?なんか言えや」

彩愛も加勢する。

三桜とは幼稚園からの幼なじみ。

だから、中2になってから三桜と仲良くなった私をよく思っていないらしい。

「ごめんなさい。三桜」

私はこれ以上くだらない言い争いをしたくなかったので、深々とお辞儀した。

三桜は私が謝ったことで気が済んだのか、

「ん。いいよ〜別にそんな痛くなかったし〜」

と明るく笑った。

「もう〜座り込んだから余程の怪我かと思って心配したんだよ〜!良かった〜、浅い怪我だったんだぁ」

由子がそう言うと、三桜はてへ☆と頭を小突いた。

なにそれ……謝った私が馬鹿みたい。

それに、三桜があんな事行っても三桜をかばう皆も……馬鹿。

13:珱:2016/10/31(月) 16:40


** 3 過去 **

「あ……星水さん、ちょっといいですか……?」

廊下を1人で歩いていると、後ろから肩を叩かれた。

振り返ると、おかっぱあたまに黒縁眼鏡。なぎちゃんだ。

「え?良いけど、ここでできないの?」

私がそう言うと、なぎちゃんは廊下で2人と話していた三桜をチラッと見たあと、

「ここではできないんです……あの人に聞かれたら困ります」

と私の背中を押す。

「うん……分かった」

私は半ば強引に、中学校の中庭へと連れて行かれた。

14:珱:2016/10/31(月) 16:56


「ここなら、多分大丈夫ですね……」

なぎちゃんは周りをキョロキョロ見渡して、ふぅーと息をついてベンチに座る。

「星水さん。あなた、今から鈴木にいじめられます」

なぎちゃんがグググと私の顔に自分の顔を近づける。

「うん、うん、分かったから」

私はなぎちゃんの肩を持って、グググと引き離した。

「甘く見てはいけません。鈴木は転校生ですが……、転校してきた理由、知ってますか?」

転校した理由?そういえば、前にちらっと

『私転校生なんだ〜っ。小6で引っ越してきたの!』

って言っていたような……?

「鈴木は、前の小学校でもいじめをしていたそうです。そして、そのいじめられていた子が、自殺したんです。それが理由です」

……三桜が、いじめて、自殺……?

テレビで見た、新聞で見た、いじめ自殺のニュース。

まさか、三桜が?

「あくまでも噂ですけど……、とにかく、鈴木にはあまり楯突かないほうが良いですよ。言いましたからねっ!」

なぎちゃんは稀に見る大声を出し、ベンチから飛び降りて校舎へと駆けていった。

「あっ、待って!」

私は全力疾走。

なぎちゃんの腕を掴む。

「な、なんですかっ!?」

「なぎちゃん、なんで三桜のこと『鈴木』って言うの?いつも敬語使ってるのに……?」

私がそう言うと、なぎちゃんは急に低い声になった。

「あの女が大嫌いだからです。同じクラスになった時は自殺しようかと思ったくらい。理由は考えたらわかります」

短く早口で言ったあと、なぎちゃんはまた普通の声に戻り、

「さ、星水さんっ!次移動ですよっ!早く!」

と階段をダッシュで登っていった。

15:珱:2016/10/31(月) 19:22


ハロウィンネタ書きたかった……。(´;ω;`)

多分もう少ししたら書きます……タブン……(*ノω・*)テヘ

16:珱:2016/10/31(月) 19:35


「Trick or Treat!!お菓子くれよぉー中島センセー!」

あぁ、そういえば今日はハロウィンかぁ。

色々なことがありすぎて、それどころじゃなかったし……。

「はいはい……でも、学校にお菓子はダメだから、特別に実験用具をプレゼ……」

「実験用具なんかいらなぁい!アハハ」

絡まれているのは中島先生。理科の専門教師。

理科室は独特な臭いがして好きじゃない。

私は横目でなぎちゃんを見つめた。

理由……?

なによ……、わかんない……。

あれそういえば、三桜の過去を話してくれていた時、『前の小学校【でも】』って言ってたような……?

もしかして……!

なぎちゃん、小学生の時に三桜に……

いじめられてた……!?

17:珱:2016/10/31(月) 19:36


書きたすぎてちょろっと書きました。

放課後にパーティーとかかけたらいいなぁ……(人´∀`).☆.。.:*・゚

18:珱:2016/11/03(木) 11:41


** 4 告白 **

「happy?」

「「「Halloween!!」」」

放課後、三桜主催のハロウィンパーティーがあった。 

三桜の家は綺麗で、同じ学年全員が余裕で入る大きさだ。

私も呼ばれたので、魔女の仮装をして隅でやり過ごしていた。

「はーい、パーティーももうそろそろ終盤になりました」

司会は彩愛。

周りから不満そうな声が聞こえる。

「ということで、最後のイベント、告白ターイム!!」

彩愛が言った瞬間、皆がわっと湧いた。

は?告白タイム?そんなの聞いてないぞ……。

「それでは、告白して貰う人をくじで決めたいと思います!5人!」

私は奥にいる爽太を見る。

もし私があたったら……爽太に告白しなきゃいけないの?

そんなの無理……!

いや、でも今の三桜ならやりかねない。

「はい、結果が出ました!」

始まる……!

19:珱:2016/11/03(木) 11:59


「ずっと好きでしたっ……!わ、言っちゃった……!」

1人目、3人目は成功。2人目は失敗だった。

2人目の子は泣いてしまい、そのまま家に帰ってしまった。

次は4人目の発表。

「4人目は……!」

彩愛が左手を紙切れの中に突っ込む。

「星水 乃亜!」

あ……やっぱり来た。

って、そんなこと考えてる場合じゃない。

どうすれば……。

考えている暇もなく、前に連れて行かれる。

「告白したい相手は居ますかっ!?」

彩愛がマイクを私に送る。

「い、いま……いま……す」

言ってしまったぁ……!

「では、告白のお相手の名前を呼んでください!」

三桜がニヤニヤしている。

三桜と爽太って、付き合ってるんだよね……。

付き合ってる人に告白ってアリ……?いや、無いな。

無理だ。

よし、逃げよう。

思考回路がおかしくなった私は、すぐさまマイクをほっぽり出してドアに向かって走りだした。

「彩愛、待って」

私を引き留めようとした彩愛を、三桜が止める。

「……、行ってきて」

その言葉は、よく聞こえなかった。

20:珱:2016/11/05(土) 09:36


ここまで来たら、大丈夫かな……。

私は、三桜の家から数100メートル離れたところにある公園のベンチに腰掛けた。

「……好きです……爽太のことが……ッッ」

なにこれ……恥ずかしい。

勝手に赤面している私を、砂場で遊んでいる幼稚園児が不思議そうに見つめている。

ううぅ、見るなぁ!

私は顔を手で覆った。

「言えるわけないよぉ……」

「なにが?」

ファッ?!

私は顔が赤くなっていることもつゆ知らず、声のする方へ顔を向けた。

「……爽太……ん?んんんんん?ん?
 
________うわぁ!!」

そこに立っていたのは、爽太だった。

って、いや。

少女漫画とかでよくあるやつ……。

いや、急にぶっこまれても困るんだけど。

ちょ、作者ー!

タイミング考えろよ……おい!

私が作者に文句を言っていると、爽太が

「何言ってたんだよー?」

と……。

言えるわけ……!

私はハッとなって、あたりを見回す。

いけるかも?

三桜も居なさそうだし……?

「あのさぁ……」

「ん?」

無邪気な顔。

ほんと、

「好き。」

あっ。

言ってしまった……////


※スラッシュは、恥ずかしいところとか、照れてるところに使います。
 この場合は、乃亜が照れている……という意味で使ってます。

21:__*陽絶月牙*◆zg 陽は落ち込んでいる(´Д`)ハァ…:2016/11/11(金) 17:29



(作者です)

スランプ気味なので読者いたら書くぞ

22:匿名:2017/04/27(木) 20:17

読んでますよー
更新まってます

23:シンタロー:2017/05/07(日) 07:36

僕も読んでますっ!
更新待ってますよ〜

24:月奏:2017/05/08(月) 18:00

とても面白いです
続き楽しみにしてます


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