デジタルな価値観、リアルの価値観。

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26:越後:2016/12/07(水) 23:30

【第一話 1-3】
相変わらず、今日も今日とて外は快晴。雲ひとつ無い青空が広がっている。
運動部の奴らはご苦労様な事で...この暑い中よくまぁ運動出来るわ。俺は倒れる自信があるぞ。
と、こんな感じで窓からは何気ない、いつもの景色が広がっている。遠くに立ち並ぶビル群も、無数に張り巡らされた電線も、そこかしこにある家も、そしこの青空も。
何もかもが、いつもの通りだ。
...外は、な。

呆れ混じりに、俺は問いかける。
「で、何でお前がここに居るわけ」
「何でってそりゃここの生徒だもの」
...うん、まぁ予想通りっちゃあ予想通り。俺の名前を知ってるってんなら基本真っ先にそれを考えるし。しかし、だ。
この目の前に置かれてる紙。さーて問題です。これは何でしょう!?
1.婚姻届 2.辞表 3.スマブラへの招待状 4.赤紙
答えは入部届けでーす!!
...いや、答え無ぇじゃねぇか選択肢仕事しろよ。なんの茶番だよ。
因みに1って答えた人はどこぞの独身アラサーさんと結婚してあげてね。
「...で、どういうつもりだ」
「決まってんでしょ、私入部すれば気軽に昨日みたいな対戦出来るし」
「...さいですか」
俺が困惑を隠せずに居ると、彼女は「しっかしこの部屋気持ち悪いくらい何でもあるわねー」と部室内をほっつき歩き始めた。棚を漁るのはやめれ。


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