デジタルな価値観、リアルの価値観。

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1:越後 小説家になろうでは寝倉として活動中。:2016/11/03(木) 11:07

どうも。こちらで小説を出すのは初めてとなりますでしょうか。
今回連載させて頂く小説は、小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載している同名の小説に加筆修正を加えたものです。
宜しければどうぞ、ご覧になってください。

7:越後:2016/11/04(金) 00:15

>>6 有難う御座います!まぁラノベ意識して書いてますしぶっ飛んでる所には目を瞑って頂ければ( プロローグ-2:出会いの価値観】

何だ...また先生か?何しに来たんだよ今度は...
そう思いながら扉を開けると...

そこに立っていたのは先生ではなく、見知らぬ1人の少女だった。

.........................................誰?
身長...は対して変わらないし同年代か?...にしても誰?
頭の中が疑問符で埋め尽くされていく俺だったが、「彼女」はそんなことも知らずに話しかけてきた。
「ふーん...あんたがこの部の部長?」
...何かツンツンしてる奴だな。どっかで見たぞこんな奴。二次元で。
それにしても何が目的なんだよこの人。とか考えてる場合じゃないか。まず質問に答えないとな。よし(この間1.5秒)。
「まぁ、な。そもそもこの部活俺しか居ないし」
見れば分からんでもないと思うがな。今でさえ俺しか部屋に居ないんだから。
そんな気分で投げやりに答えた俺だったわけなんだが...

「へぇ、じゃああんたが『英雄』とかって呼ばれてるゲーマーね?」

...投げやりになんてやってられない状況になった。
「何でお前がそれを知ってるんだよ!?」
「後で教える。まずちょっと今時間ある?」
...なんか大分話を飛ばされた気がするが。気のせいかな?
「まぁ今帰る所だったからあるけど」
そう言うと彼女は満足そうな顔をした。...何なんだ?全く...。
「じゃあちょっと付いてきて」
あ、ちょっと?まだこっち帰る準備終わってないんですが?何で俺の回りってこんなマイペースな奴等ばっか集まるんだ...?

8:越後:2016/11/05(土) 00:57

【遅くなりました。申し訳ない。】
外に出ると、既に学校へと来たときの数倍は暑くなっていた。
暫く涼しい室内に居たからというのもあるのだろうが、それにしても暑い。
地面がコンクリートなら尚更、体感温度はもっと暑くなるだろう。
おまけにビル街。風が通りにくくそれはそれはもう地獄のようになっている。

そんな中、俺はこの謎すぎる人と街中を歩いている訳だが...
「いや、マジでさっきの話誰から聞いたんだよ?」
「良いじゃないどうだって」
...さっきからずっとこんな調子だ。
まぁ少なくとも俺の勝手に付けられた二つ名を知っている程度にはゲーセンとかその辺行ってるんだろうけど...

因みにさっきから出ている俺の二つ名、「英雄(ヒーローと呼ばれたりする)」についてなんだが...
まぁそんな言われ方をされるようになったきっかけは二年前に遡る。
簡単に言えば、ここに俺が初めて来たとき、ここは無法地帯というか...まぁそんな感じだった。
無法地帯っつってももちろんゲーム関連のな?
で、当時色々とあって無気力状態だった俺は面白そうだったんで暇潰し程度にそこに入ってみたんだよ。
あわよくばこの悪徳ゲーマーを潰せたら最高だなと思ってな。

結果、ほぼ全員に大差を付けて勝ってしまった。
悪徳ゲーマーを全員潰した挙げ句ほぼ全機種でハイスコアとかやっちゃったんだからどうしようもない。
俺自身もしまったと思った。

...その結果の一つがその二つ名になる。
もう一つ結果として俺に降りかかる事となった災難は有るのだが、それはまた後でってことで。

9:越後:2016/11/05(土) 19:43

【プロローグ2-3】
「それで?俺らは今何処に行こうとしてるわけだ?」
そこだよ。いい加減にそこが気になるんだよ。
突然外に駆り出されてこっちは困惑してるんだし、いい加減に何なのか教えてもらわんと。
「え?この流れで分かんない?」
........いや、分かんない?って言われても。
分かんないから聞いてるんですが。
「いいから教えてくれよ。こっちはさっさと帰りたいんだが。え、そんなに時間かからないよな?」
「場合による」
まじかよ...すげぇさらっと言われたぞ...えぇ...
というかそれ以外にも聞かなきゃならんことがあったな。
「で、結局何処で何をするつもりなんだ?」
そう聞くとあいつは突然先を急ぎはじめ、十分に距離があいた所でこちらを勢い良く振り向いた。

「これから私はあんたから、『英雄』の二つ名を奪ってみせるわ!」

「あ、じゃあこっちから願い下げなんでどうぞ、差し上げます」

「...あれっ?」

【今回短ぇ...w】

10:越後:2016/11/06(日) 23:03

【今更ですがコメントとか大歓迎です】
そもそも、だ。
俺はこんな二つ名いらないし。寧ろ迷惑だし。
誰かが代わってくれるってんなら此方としては非常に有難いんだよな。
俺だって事あるごとに英雄英雄ってうんざりしてんだわ。

つまり、
このアホは二つ名が欲しい。俺は二つ名をすてたい。
完全に利害が一致してるじゃないか。
良かった。簡単に一件落着じゃないか。

...そう思っていたのだが。
「ちょ、ちょっとまって!?」
「...何だよ」
「いやだから、二つ名を貰いたいっていうだけじゃダメなの!」
「何でだよ」
嫌な予感がするんだが...的中しませんように。
「だからその...あんたと対決するってのを既にあっちの人達に言ってて...」


...こいつマジ?


「うん分かったもう何も言うなマジで」
要するに既に行き先らしいゲーセンには大勢の野次馬が居るらしい。
それはもう、逃げられないほどに。
「嘘だろ...」
さっさと帰るつもりが何故かアホな奴に絡まれた挙げ句黒歴史掘り起こされ野次馬待機中のゲーセンに特攻するはめになるし...

...泣きたい。

11:越後:2016/11/12(土) 00:14

【暇が無い。テスト期間辛い】
さて、取り合えず目的地までは着いた。
...問題はここからだ。
この真っ青な壁に所々黄色のラインが入っている派手な建物の扉一つを隔てた向こう側は、まさに地獄絵図と化しているのだろう。

「なぁ、俺やっぱ帰っていいか?」
「ダメ。ここまで来といて何言ってんの?」
...だよね。しってた。
というか、余りに駄弁り過ぎてて忘れてたが俺ら今日が初対面のはずだよな。何でさらっと馴染んでんだろうな。
「はぁ...じゃあ行くか...」
そう観念してドアに近づき、そのドアが自発的に動いた瞬間...

---------------------------その目に飛び込んだのは、今まで見たことの無い量の人、人、人。

どうなってんだこれ?あれか?どっかの人が拡散でもしやがったんか?いくら何でも異常過ぎるだろこの量。
あぁ...これだから嫌だったんだよ...。

ふと横を見ると、俺と同じように感情の無い表情で固まっていた。
え?何?お前ここまでだとは思ってなかった、とか?
はははははバカめ俺もだよチクショウ。

12:越後 なんでホモが沸いてるんですかねぇ...:2016/11/14(月) 00:05

【伏線回。その意味が分かるのはもう暫く先ですねぇ...】

どうしろって言うんだ。

気がついたら大歓声。

オレが一体何をしたってんだ?

不味いな...思い出せねぇ。

立ったままってことはオレは気が付く直前まで何かが起きてたってことだろ?

オレ、何やってたっけ?

というか、ここは何処だ?



オレは、何故ここにいるZ

13:越後:2016/11/18(金) 23:48

【前回まさかの誤字とは...なんだよここに居るZって...えー、正確には何故ここに居る?です。申し訳ありませんでした。】
...ハッ!?
お、おぉう、危ねぇ...意識が真面目に飛んでた...
と、取り合えずこの状況何とかせねば...何とか...どうしろと?
というかいくら何でも俺だけでこんなに激しい事になった覚えは無いし、やっぱこいつも何かしらの理由で有名だったりするんだろうか?
その辺はここの人たちに聞いた方が良さそうだが...聞きたくねぇし話しかけたくもねぇぞこんな奴等に。
でも仕方無いか...オーバーリアクション前提で話しかけよう。そうすれば幾らかは気分が楽だ。
「あの〜...」
「うおわぁぁぁあ!?あの【英雄】様に話しかけられただと!?み、身に余る光景でありま」
「いやそういうのいいんで」
案の定だよ。毎度の事ながらマジで何なんだよ【英雄】ってよ。ダークファルスかっての。
というかオーバーリアクションどころかビームでも食らったかのように後ろに吹っ飛びやがって...こういうの何て言うんだっけ?まかんこうさっぽう?漢字が分からん。

「いや、まぁそれでちょっとお聞きしたいことがあるんですけど」
「はっ!何でもお申し付け下さいま」
「あーはいはい。えーと彼処に居るホラ。アレ。あいつ何か有名なんですか?」
軽くあしらったつもりだが「格好良い」と言わんばかりに目を光らせ始めやがったぞこいつ。何、ドMなの?逆効果だったの?

まぁ、それはさておき、この宗きょ...いや、信...でも無いな、ええと...そう、熱狂的なファンの人の話によると、何だかんだでこいつも其なりにこの一帯では有名らしい。
つい先日突然出没し始め、俺に迫るスコアを叩き出しまくっている、とのことだ。
...なんだ、俺を越えてる訳ではないのな。マジで何が目的なんだこいつ?裏がありそうな気配がするが...無いのか?上手くなって調子に乗っちゃったバカなのか?

まぁ、どんな理由だろうが...

俺は遠慮はしないがな。

14:越後 神はDOLCE.氏一択だろぉ!?:2016/11/20(日) 19:31

【プロローグ4-1 ...まだ4-1なの!?】
「ねぇ...」
「あ?何だよ...」
結局あれっきり五分程こいつが直らなかったんで待つ羽目になった。
自分で来ておいてそりゃねーよ...
「あの...あんたいっつもこんなんなの?」
「あー、いや、いつもはこれの3分の1位だな」
「えぇ...」
何だよえぇって。こっちも苦労してんだよ哀れみの目で見ないでくれよ頼むよ。

「さて、それじゃあ気を取り直して行くわよ〜」
「...はいはい...」
気を取り直すも何も最初からやる気なんて無いけどね俺。
突然駆り出されたんだし当たり前だよなぁ?というか当たり前じゃなかったら泣くよ?

「んじゃ、最初はこれで対決ね」
...ふむ。一発目から格ゲーか。こいつ得意そうに見えないけど大丈夫なのか?
...と言うかそれよりも。

「今話題の二人が対決とか...これ大会としてやるべきじゃね!?」
「ばっかお前...プライベートだからこその有り難さがわかんねぇのか?」
「にしても最高だわ!俺生きててよかったあああああああああ!」
「やっぱ【英雄】が勝つだろ〜」
「いや、俺は【勇者(アーサー)】だな!」

...何か変な二つ名付けられてますよお前。というか意味的には英雄がアーサーで勇者がヒーローな気がするんだけど。逆なんじゃないのそれ。
それ以前に二つ名好きすぎるでしょこの人達。俺が【精神殺し(メンタルブレイカー)】とか【野次馬(ダークシーカー)】とか付けてやりたいわ。
付けるとしたら後者だな。前者は精神よりもふざけた幻想をぶち殺しそうだ。

15:越後 君ビートマニア上手いねぇ!:2016/11/21(月) 17:38

【プロローグ4-2 誰か感想下さいマジで】
...と、俺が下らないモノローグを繰り広げている内に勝手に準備し始めてたわこいつ。
あ、対戦する台はあれだぞ、多分世界で一番有名であろう某格ゲー。...誰に言ってんだ俺。

「...一ついいか?」
「何?」
「これ...自費なの?」
「何言ってんの。当たり前でしょ?」
...いやいやいや。俺は勝手に連れてこられて決闘しろって言われただけでね?俺が金を出す義理とか無いと思うんだけどね?...まぁ\100なのが救いか。今時の奴とか1play\400とか連コ必須のとか有るしな。...\100だったら良いか別に自費でも。
「さーて...っと、じゃあ始めていきますかねぇ...」
さっさと勝ってさっさと帰ろう。それが一番だ。

えーと、うん。
何と言うか...言って良いのかなこれ?いや、まぁそうとしか言えないんだから仕方ないし...うぅん...良いか。
この人下手です。マジで。
使う人が使えばとんでもない強キャラになる投げキャラ(誰とは言わん)使ってきたからヤベェかなと身構えてたが...
舐めプレイ込みであっさり倒せてしまった。
俺のような当事者からすれば凄いつまらん試合なんだが...後ろの【野次馬(ダークシー(ry)】さん達は相変わらず騒いでるし...そんな歓声上げるほどなのこれ?
...まぁ取り合えずこっちを何とかせねば。
「おーい、大丈夫かー。」
「.............」
「おいって」
「え?あ、あぁ!大丈夫大丈夫!何でもないから!よし、じゃあ次!」
...心なしか大分ショック受けてるように見えたが。
まさかこれ、「今まで負けたことが無いこの私が...!」とか言うパターン?それ一番面倒なんだけど。

...無事に終わりますように...

16:青蓮:2016/11/21(月) 22:08

こんにちは、青蓮です。
「小説家になろう」にも書かれているとのことで、そちらも見てきました。
とりあえずここまで読んで思ったのは『読みづらいなー』ってことでしょうか。

ほとんど主人公のセリフで書かれているような文体で、正直何を言っているのか意味が汲み取れません。○○だろ? なんて文も出てきますが、一体誰に向かって言ってるのか分かりません。正直に言ってしまうとこの小説、読むのがつらいです……。

 理由としては物語の土台、情景描写と説明がスカスカだから。
小説だって国語で学ぶような『文学』なので「いつ・どこで・誰が・何を……」と続いてゆく『説明』が無ければ「伝わらない」「理解されない」のです。

……もしかして今。ラノベ意識してわざと文を崩してるんだ! と思いましたか。
私もラノベ好きですよー。でもラノベもきちんと情景描写と説明が行われています。

 とりあえず今言えるのは『キャラの気持ちはセリフ以外に出さない!』ということでしょうか。セリフ以外の部分はいわばキャラクター達が躍る舞台。自分の気持ちもキャラの気持ちも出してはいけません。ただただ真面目に『説明』をしなければステージが崩れてしまうからです。
 もちろん。言動、描写、気候、隠喩、暗喩、勅諭などでセリフ以外にもキャラの特性を出すことは出来ますが、それは土台を作れるようになってからです。
一度「5W1H」という言葉を調べて好きな本をそのまま丸写ししてみて下さい。
ウソのようですが、それだけでこの作品のレベルはかなり上がります。

 サブカルチャーを舞台にして繰り広げられていく青春。
その題材自体はとても面白いと思いますが、その世界観を伝えられるだけの技術を磨いてみてはいかがでしょうか。それではー

17:越後 君ビートマニア上手いねぇ!:2016/11/21(月) 23:50

意外に的確で草生えました(失礼)
ふむ...説明が少ないのはまぁ意図的なんですがそうか情景描写足りんのか...。
参考にして徐々に改善していきたい次第ですmm

(...あれ、セリフ以外にキャラの気持ちを出しちゃダメ...俺ガイルどうなる())

あ、あとなろう版は駄作って自覚してるので(どっちも大して変わらんがな)

18:越後:2016/11/23(水) 22:45

【占いツクールにて新作「虹色の空、鈍色の街。」の連載を始めました。暇があればどうぞ。少なくともこの作品よりはマシなはず...】
「って、うぉい!?ちょっと待てって!」
物凄い早歩きで進むこいつを、結構やっとのことで付いていく。やっぱ若干はショック受けたんかな...何だこの罪悪感。

...ちょっと待て。何か今見てはいけないものが見えた気がする。いや、まさか。そんなわけないよな...。
そう思いながら、ゼンマイ仕掛けの様なぎこちない動きで俺は首を回し...そこに見えたのは。
...ほのぼのとした表情でこちらを見つめている、水上先生の姿だった。

その瞬間、俺の頭の中でパニックになった思考が異常なスピードで回転を始める。
おいおいおい待て待て待て!?何であの先生がここに居るんだよ!?仕事は!?ってあぁ、そこは昼休みだろうしいいのか。いやいやそうじゃねぇし!しかもあの顔いつも通りなはずなのに凄い怖く感じるんだけど!何でだ!?
というかあの顔は誤解してる!何だか分からんが絶対にヤバいレベルで誤解されてる!!考えたくもない方向に誤解されてる!!
「...うっわぁ...」
「何、どうしたの?」
「あ、あぁ、い、いや、何でも...無い、です」
とにかく何とかせねば...と言っても今の状況じゃどうしようもないのか...詰みですね。はい。

...泣きたい。本当に。

19:越後:2016/11/25(金) 22:56

【プロローグ5-1 やっとプロローグの終わりが近づいて来た...】
「何だかよく分からないけど...次はこれよ」
...そこにあるのは黄色く染まった縦長の筐体。
某音速の針ネズミの会社が作った音ゲー...もとい音楽ゲームと言えばいいだろうか。
つまり、第一戦が格ゲー、第二戦が音ゲーと言うことか。なかなかこいつも考えるな。
...だが残念。
この機種は俺の大の得意分野なんだよなぁ...これは絶対に負けたくない。

と、言うわけで対戦スタート...の前に一つ確認が。
「あの、やっぱり自費?」
「自費」
...Q.E.D.証明終了。対戦費用は自費。何だこの下らない思考回路は。俺の脳はもっと上手く使えないもんか。
と、ここでふと俺は気付く。
「あ、これもしかして三戦目までしか無い?」
「そうよ。だって三つくらいしかジャンルは分けられないでしょ。大雑把には」
...忘れ去られてるTCG(トレーディング·カードゲームの略)さんマジカワイソス。まぁ子供向けとか言われてるしな...実際そうでもないけど。
まぁとにかく、三戦しかないってことはこれで勝てば帰れるっとことだ。勝たない理由はない。

「さて、んじゃ難易度最高でおk?」
「それでいい」
とかこう言うやり取りも全部先生に見られてるんだろうなぁ...怖い。もうどうだっていいや。一曲目はロス○ワンでも選ぼう。

さて、さっさと勝ってさっさと帰ろう。
「それじゃあ第二戦、開始としますか...」

本日何回目かの、耳障りな歓声が響いた。

20:越後:2016/12/03(土) 13:11

【プロローグ5-2】
一曲目は予定通りロストワン。
元々そこまで難しくないのもあってか無くてか、かなりの接戦となった。
こっちはやるせない気分だってのにいちいち後ろから押し寄せる歓声の波がさらに気分を重くさせる。もう勘弁してくれ...。
あ、勿論一曲目は勝ったよ。うん。

「さて...問題はここからか...」
ここからは難関曲のみで争うことになる。
となれば、ここは相手の腕の体力を削る曲を選ぶべきか...FDだな。あれ丁度良いし。
後は三曲目にエンドマーク入れれば良いかな。あれも長くて体力ヤバくなる曲。
まぁ恐らく向こうも同じ事考えてるんだろうな。ここは絶対に勝たねぇと。

二曲目。案の定のFDことFREEDOM DiVE。難易度13+の中では最弱とされてる譜面だ。が、ノーツ数の暴力やら何やらで十分には難しい。で、これも接戦。勝ったけど。

三曲目。エンドマークに希望と涙を添えて。超総合譜面。スライドやらタップやらフリックやらが満遍なく降り注ぐ。
尚前半でmissハマりして負けましたよええ。これヤバいかも知れん。早く帰りたいんだけど。
総合リザルトどうなるんだこれ。

...と言うか本当に帰らせてくれるのかこれ?

21:越後:2016/12/06(火) 19:18

【プロローグ6-1】
リザルトの発表。
結局この筐体をプレイしてる最中は全くといって良いほど無言だった。音ゲーは集中力必要だし、まぁ致し方無いだろう。
...空気が重くなるのが難点だが。
っと、そんなことはどうでも良い。結果だ結果。そろそろ読み込み終わるし。さてどうなる...?

後ろの野次馬(ダークシーカー)までもが無言になってとことん重い空気が流れる中で出てきた得点は...

俺の方が上回っていた。

「...ハッ」
まぁ勝つよな、そうだよな。いや、全然負けるかもとか思ってませんでしたよ?今までそれなりに接戦だったからもしかしてヤバいんじゃねぇかとか思いませんでしたよ?本当ですよ?
...しかし後ろ本当にうるせぇな。ここはスポーツスタジアムかってレベルだぞこれ。
こんな狭いところだから尚更やかましい。
そんな騒音の中、ふと気付いて例のあいつの方に首を回すと...
...あー、固まってる。完全に放心してる。どうすればいいのこれ。煽れば直る? 性格からしても多分煽れば直るよね?
兎にも角にも、これで終わりにしても良いのかを聞かなければ埒があかない。この状況でここに居続けるなんて考えただけでもううんざりだ。さて...と、じゃあ起こしますかね...

22:越後:2016/12/06(火) 19:57

【プロローグ6-2 気付いたら小説家になろう版追い越してた...】
「フラグ回収お疲れさん、じゃあな」
後ろを通る瞬間、小声で呟いてやった。
やっべぇ俺超クールじゃね? やってることと言ってることは最悪だからプラマイゼロなんだけどな。
すると、彼女はゆっくりとこちらに振り返った。どうやら起こせたみたいだな。んじゃ後はさっさと退散っと。捕まりたくねぇし、どうせもう終わりだろうし。

青い建物を背にして、俺は外へと出た。
ここに来るために歩いてきた時よりも、既に数倍は暑さが増しているような感覚に陥る。
ついさっきまで冷房の効いた建物の中に居たから、と言うのも無くはないだろうが、それにしても先程よりは確実に気温は上がっているだろう。これだから夏は嫌いなんだ...。

あまりの暑さに入り口で立ち尽くしていると、後ろから今日だけでうんざりするほど聞いた、あの声が響いた。
声の方向を向くと...まぁ予想通り彼女が立ってた。
「...何、まだ何かあんの?」
「あんたねぇ...私別にフラグとか建てた覚えたないんだけど」
「いや、思いっきり建ててたぞ。私があんたから【英雄】の二つ名を奪ってみせるーとかって」
「ぬ...ま、まぁ兎に角、まだ負けたって決まった訳じゃないし、今度はまた別の筐体でやらせてもらうから!」
また俺の所に来るつもりなのかよこいつ...勘弁してくれよ...
...ちょっと待て、何か忘れてる気がする。何か、放っておいたら大問題になりそうな...あっ。
一抹の不安を抱きながら、今出てきた入り口の方を見ると...

23:越後:2016/12/06(火) 21:02

【プロローグ6-3 プロローグ最終話です。長かった...(】
...水上先生が壁から顔だけ出してこちらを覗いていた。
うっわ、忘れてたよすっかり忘れてたようっわ...こっわ...。何もそんな変な風にこっち見なくても良いじゃないですか先生...。
というかこれって真面目にヤバい気がする。さっきのと合わせてこれで勘違いされてしまったと断定出来るくらいだ。
まぁ、明日もあるしその時に誤解を解こう...大丈夫だよな。あの先生がこういうこと吹聴したりしないよな。
まず、ここを一刻も早く脱出せねば。
「あぁ...はいはい、分かった分かった。いつでも良いんじゃねぇの...」
「...何か適当ね...」
「気のせいだ気のせい」
「そ、じゃあ今度こそ勝つから待ってなさい」
待ちたくないです二度と来ないでください。言いたいけど言っちゃまずいよな...やめとこう。
まぁどちらにせよ、どうせ日にちが経てば互いに今日の事など忘れ去り、いつか記憶の片隅にも置かれなくなるんだろう。だから、そんな言葉なんか無くても、結果が変わることはない。
そう、こんな事など、今日で最後だろう、そう思っていた。
しかし、その考えは、去り際の一言によって瓦解することになる。

「それじゃあ、また明日ね、七ッ木光介君」

「...は?」

何故こいつが俺の名前を知っている?
今、何故、何をもってまた明日、などと言ったのか?
そんな疑問を抱いた時には、もう彼女は歩き始めていた。後ろに纏められて腰まで伸びた髪をなびかせながら。
「...は、ははは...」
乾いた笑いが出る。
「こりゃあ...想像以上に長引きそうだな...」

8月4日。下らない惨めな青春を謳歌していた俺は、この日を境に、本当の意味での「青春」に、出会う事となるのだった。

              デジタルな価値観、リアルの価値観。prologue -end-

24:越後:2016/12/06(火) 22:37

【第一話 活動の価値観-episode1:Many people will move for subculture- 1-1】
「.............」
朝。
こんな早い時間から鳴くカラスを鬱陶しく感じつつ、目を覚ました。
昨日、謎の少女が部室に乱入し、何故かゲーセンに連れていかれ、何故か対戦することになって勝ち、そして何故か、俺の名前を確かに呼び、去っていった。
改めて考えると馬鹿馬鹿しい。
こんなにも色々あったのに、これが全て昨日の事なのだから。
本当に、あれは何だったのか。今日、本当に彼女は再び現れるのか。また、あの騒がしい日が始まってしまうのか。
考えただけでも精神的にくるものがある。俺はあくまでも静かに暮らしたいだけなんだが...いや、静かに暮らしたいって何だよ吉良吉影かよ。
まぁ、とにかく俺の長期休暇生活ってのは一人で大人しく家に籠ってるのが本当なんだ。良くわからん部活のせいで崩壊してるがな。
ただでさえそんななのにここに更に人が増えてみろ。ストレスで円形脱毛症になるぞ。

と、ここまで意味もなく無駄に頭を回転させたところで、ベッドの横にある時計に目をやる。
時刻は9:30。部活の開始時刻まで30分しかない。朝飯はコンビニパンで済ますか...そもそも部活行く必要無いんだけどね...。というか行きたくねぇ。
急いで跳ね起き、まずPCに向かって俺の運営しているブログのHit数の観測、間もなく秋になることだし、ついでに秋アニメの情報もひとさらいしておく。
その後はニコニコとTwitterを駆使してニュースや今話題の炎上ネタを確認、目星が付けば序でに燃焼と拡散をさせておく。
で、着替え、歯磨き、全てを終わらせ家を出る。我ながら素晴らしい30分の使い方だ。
こんなことをずっとやれたら良いのだが、その辺り現実は非情。結局、重い足取りで学校への道を辿っていく。

25:越後:2016/12/07(水) 17:05

【第一話 1-2 感想、批評、誰か下さい本当に...】
学校へと向かう道はまだ少し静けさが残る。
出勤のピークがとっくに過ぎているこの時間では当たり前と言えば当たり前だろう。
いくら首都圏でも静かな場所は静かなもんだ。俺としてはその方が有難い。はっきり言って騒音は苦手なんだよ。無論、それは学校の中でもだけどな。馬鹿騒ぎする奴とかの気が知れない。
相変わらず遅いテンポで足を進めて行くと、何回か自転車や車が通りすぎていく。歩いているのは俺一人だけだ。
この孤高な感じ、すげぇ気持ちいい。一人ってやっぱり正義だと思うんだわ。

学校に着いた。溜め息を吐きながら靴を素早く履き替え、いそいそと部室へ向かう。
「えーと...あったあった」
部室棟の後ろから4番目、6号室。
部室棟、と言ってもこの辺一帯は全て文化部の部室だ。時折、他の部室から談笑している声が聞こえる。...俺には関係ないことだ。
背後で哭き喚くセミを喧(ヤカマ)しく思いながら、ゆっくりとドアノブを回した。

26:越後:2016/12/07(水) 23:30

【第一話 1-3】
相変わらず、今日も今日とて外は快晴。雲ひとつ無い青空が広がっている。
運動部の奴らはご苦労様な事で...この暑い中よくまぁ運動出来るわ。俺は倒れる自信があるぞ。
と、こんな感じで窓からは何気ない、いつもの景色が広がっている。遠くに立ち並ぶビル群も、無数に張り巡らされた電線も、そこかしこにある家も、そしこの青空も。
何もかもが、いつもの通りだ。
...外は、な。

呆れ混じりに、俺は問いかける。
「で、何でお前がここに居るわけ」
「何でってそりゃここの生徒だもの」
...うん、まぁ予想通りっちゃあ予想通り。俺の名前を知ってるってんなら基本真っ先にそれを考えるし。しかし、だ。
この目の前に置かれてる紙。さーて問題です。これは何でしょう!?
1.婚姻届 2.辞表 3.スマブラへの招待状 4.赤紙
答えは入部届けでーす!!
...いや、答え無ぇじゃねぇか選択肢仕事しろよ。なんの茶番だよ。
因みに1って答えた人はどこぞの独身アラサーさんと結婚してあげてね。
「...で、どういうつもりだ」
「決まってんでしょ、私入部すれば気軽に昨日みたいな対戦出来るし」
「...さいですか」
俺が困惑を隠せずに居ると、彼女は「しっかしこの部屋気持ち悪いくらい何でもあるわねー」と部室内をほっつき歩き始めた。棚を漁るのはやめれ。

27:越後:2016/12/09(金) 17:27

【第一話 2-1 もうこれ誰か読んでくれてる人居るのか不安になるレベルなんだが()】
暫く彼女の行動(棚漁り)を見ていると、目当ての物が見つかったのか、満足気な顔をして此方に戻ってきた。
「はいこれ」
「......え?何?」
主語述語どころか文そのものが成立してないだろ...突然言われても分かるかっての。
「次、これで対戦させて」
「あ、そう言うことね...」
ようやく意味を理解した。最悪のパターンとして「これくれ」とか言われたらどうしようかと思っていたが、そんなことは無かった。...まぁくれと言われてもやらんがな。
さて、このゲーム。恐らく誰もが知っているであろう人気カートレースゲームだ。
子供向け、と言う名目で売り出しているものの、バナナやらこうらやらトゲゾーやらを相手にぶつけて追い抜くという卑劣な行為が必須となる、中身は立派な友情破壊ゲーのあれだ。...こうらとトゲゾー一緒じゃねぇか。
「まぁよく分からんが...入部したからには、覚悟は出来てるんだよな?」
そう言って、俺は端から見れば畏怖されるであろうほどの邪悪な笑みを浮かべた。
「................え、は?」
おっと、どうやらどう言うことか汲み取れていないようだな。じゃあ実際に見せつけてやるとしますかね...力の差ってもんを。

28:越後:2016/12/10(土) 09:34

【第一話 2-2】
「...だから覚悟しとけって言っただろうに...」
よりによって俺の方にpad持たせるんだもんな。padとかあれチートアイテムと言っても過言ではないレベルだし。他のCPUの持ってるアイテムが分かるとかまさに無敵。
そんなわけで結果は俺の圧勝だった。確かにテクはかなりのもんだったがアイテムの使い方が分かってなかったようだ。
バナナは投げるものではなく装備するもの。これ鉄則な。
ついでにトゲゾーをCPUが持ってたらわざとブレーキ掛けて相手を一位に仕向ければ俺には何の被害も及ばない。我ながら素晴らしい戦略だと思う。
「...で、次何かやんのか?」
「うーん...ちょっと練習させて」
「あ、そう...」
立ち直り早いねこの人。この調子だとこの状態がエンドレスに続きそう。無限ループって怖くね?
そんなことを考えながら、いつもの席に着く。わーい上座だ〜! 一番奥だ〜! 我ながら何アホなこと言ってんだ俺〜...
「さてっと、どうしようかな...」
結局彼女は本当にずっと練習してるし...ってか勝手にオンラインでやってんな。まぁ良いけど。
ふと、さっき目の前に置かれていた紙に、改めて目を通した。そこには勿論、彼女の名前も記載されていた。
「北京浜高校2年4組...秋宮 冬花(アキミヤ トウカ)、ねぇ...」
...やはり紛れもなく、彼女はこの学校の生徒だった。

29:越後:2016/12/10(土) 13:25

【第一話 2-3】
 北京浜高校。俺が通っている高校である。場所ってーと微妙な感じにはなるが、まぁ簡単に言えば埼玉県の真ん中よりちょい北側、である。全校生徒572人、単純計算で1学年190人程。ギリギリ首都圏内ってこともあり、それなりには生徒数も多い。私立だし、部活の数もそれはそれは半端じゃない。こんな趣味先行の部活があるくらいだ。
...まぁそんな趣味先行の部活の部長が俺なんですけどね...。

「あー、もう時間か、早ぇ...」
時計の針は11:30を指していた。特に大会といった行事も無く、部延長といった措置が無いこの部活は終了時間にきっちりと活動を終え、すたこらと撤収することになる。まだ窓の外ではさっきまでと同じように、炎天下の中でグラウンドを走り回ったりボールを追いかけ回したりと運動を楽しんでいるようだ。熱中症には気をつけてもらいたいものである。
 俺は運動は必要ない。何故なら音ゲーでも十分に体力が鍛えられるからさ!! お陰で死にそう!! 鬼畜譜面自重して!!
 とまぁそんなことを考えている間にさっさと帰りの準備を済ませ、帰宅形態に移る。
「...終了時間だけど」
「あ、そう? 今まで部活とか入った事無かったから終了時間とか知らないのよね...」
...俺だってついこの前まで帰宅部だったんだけどな。本当、どうしてこうなった。
あー、そうだ。一個聞くの忘れてた事あったんだった。頭の中でそう言い放ち、俺は例の紙を取り出して尋ねた。
「...んで、お前なんて呼べば良いわけ?」
「ん? ああ、別に普通で良いわよ普通に名字で」
「あ、そう...」
普通が「お前」な俺からしたら全然普通では無いのだが、まぁ向こうに合わせておこう。そう考え、俺は入ってきた時と同じドアに手を掛け、部屋を出た。
「んじゃ、精々頑張れよ。秋宮」
「そっちこそ、私に抜かれないように気を付けることね、七ッ木」
...最後の最後まで喧嘩腰だなぁこいつ...
そう思う傍ら、案外メンバーが増えるのも悪いもんでは無いな、という思いも、何処かにはあった。

昨日よりもさらに増した暑さの中、帰路についている。
相も変わらず、今日も猛暑日。東北とかは良いなぁと一瞬思わないでもなかったが、今朝拾ったニュースに「東北でも真夏日か」と書いてあったのを思いだし、その思考を消し去った。
その後程なくして、俺の携帯が鳴り響いた。

30:越後:2016/12/12(月) 18:33

『もすもーす?』
「何処のバーガー屋だよそりゃあ...」
電話の主。それは俺の唯一の友人である水上 晴斗(ミナカミハルト)。
唯一の、とか聞くと「何かよくわかんないけどカッケー!!」ってなるのかもしれないが...残念。俺の場合、本当にこいつ以外話せる奴が居ない。友達100人出来るかな♪とかいう歌詞書いた奴誰だよ。100人も居ないんだけど俺。...というかあれの対象は小学一年か...。
「んで? 何の用だ?」
『いやぁお前聞いたぞ〜。また派手にやらかしたらしいなぁ』
「まるで俺が不味いことした様な言い方するなよな...」
派手にやらかしたって何だよ。窓ガラスでも割ったのかよ俺。誰かに責任転嫁されたの俺?
『俺も実は昨日あのゲーセン行ってたんだけどな〜、遅かったらしいんだわ』
「そこで聞いたって訳ね...」
まぁここまでは想定内である。これがもしも何かの弾みで学校中に知れ渡ったら俺の高校生活詰みかねない。
「え、で? それだけ?」
『あー、まぁそうだな。囃し立てに掛けただけだし』
「んじゃ切るぞ」
『ああ、オーケー。んじゃ、母さんのことも宜しく頼むわ。母さん周り見えなくなること多いからな...』
「分かってるよ。んじゃあな」

通話を切って携帯を鞄に入れる。そしてふと顔を上げるといつの間にか家の直ぐそばまで来ていた。
さてっと、今日のお勤め終了。後は家でゴロゴロしてよう。もう俺家から出ない。そんなことを考えながら、俺はポケットから取り出した鍵を家のドアに差し込んだ。

31:越後:2016/12/12(月) 22:07

【第一話 3-2】
「...只今〜」
 声を出してみるが、案の定帰ってくる言葉は無い。
まぁそりゃそうだよな。どうせ誰もこの部屋に居ないんだし。あいつも今は出掛けてんだろ。
そう自答し、鞄をドカッと乱暴に下ろす。そしてそのままソファに勢いよくもたれ掛かった。
俺は、現在絶賛家出中なのである。
いや、まぁ親の許可は取ってるから家出でないか。えーと...独立? まぁ何にせよ、今俺は親と暮らしているわけではない。
何故わざわざ高校生で独立してんのか、と聞かれればまぁ時間は掛かるが、簡単に言うと「親とイザコザを起こしたのが原因で親から離れたかっただけ」。本当にそれだけだ。
とはいえこの家も別荘みたいなものらしく自由に使えと言ってくれたし、仕送りもそれなりに貰えているので少なからず感謝もしている。流石に貰いっぱなしもあれだしバイトはちょくちょくやってるが。

ソファに腰掛けたまま暫くボーっとしていると、ふと玄関から鍵の開く音が響いた。帰ってきたか...。
俺はソファから立ち上がり、一人の家族の帰りを迎えに向かった。

32:越後:2016/12/13(火) 17:45

【第一話 3-3】
「...おう、お帰り、文香(アヤカ)」
「あ、帰ってたんだ。只今、お兄ちゃん!」
そういって俺の腹に思いっきり飛び付いてきた。はっきり言ってそれ最早ただのタックルなんだけど。痛いんだけど。

 こいつ俺の妹である。今年度が始まる数日前に突然何故か半泣きの状態でこの家に突然訪れ、そのまま転がり込んできた。まぁ大体それだけで何が起こったかは直ぐに把握することが出来た。「ああ、やっぱり俺と同じ状況になっちまったか」、と。
...つまり、こいつも親の圧力に耐えきれず逃げて来たんだろう。俺よりも打たれ弱いもんなこいつ...。
それと、こいつに関係する問題はもうひとつ有るわけで...。
「ふっふふ〜ん♪」
「いや、あの、いい加減離れて欲しいんだが...」
「別に良いでしょ〜、このままでも動けるんだしさ〜♪」
「あのなぁ............」
...向こうに居る間よっぽど精神的に来る物があったんだろう。一年ぶりに再開したときこいつは...それはもう、所謂重度のブラコンと化していた。どうしてこうなった。
お陰で今もこの様である。真面目に動けないんですが。昼飯作れないんですが。

...誰か助けてくれ...

そんな心中の声は、誰にも聞こえるわけなく虚空へ消えていった。

33:越後 hoge:2016/12/15(木) 17:08

【第一話 4-1 誤字 ×こいつ俺の妹 ○こいつは俺の妹】
「ふぅ...」
昼食をサクっと食べ終え、一息つく。
考えてみれば、今日は午後の予定立ててないんだった。さて...どうしたもんか。
適当に暇を潰しても何ら問題は無いだろうが、あまり無計画にやりすぎると本来やりたかったことが出来なくなる恐れもある。
まぁノート見れば今日の目標とか書いてるだろう...となれば話は早い。
階段を上がり自分の部屋のノートを取りに行く。
そしてノートのページを今日に合わせながら階段を降りていく。
んで今日の予定は...おーん?
「...こんな日に限って課金の日かよ」
そう言えばもうすぐ色々と期限が切れるんだった。
切れる前に買わねば後々面倒臭くなる。と言うことで今日は午後も外出決定。今日は厄日だわ!
「あー、じゃあちょっとコンビニ行ってくるわ。直ぐ帰るから待っててくれ」
「えー、私も付いていきたい〜」
「...はいはい、勝手にしなさいな...」
「やたー!」
やたーって文章に書き起こすと一瞬やだーに見えるんだよな。何でだろう。そういう変なところで錯覚とか起こらなくていいんだけど。

「....................死ぬ......」
文句無しの晴れ。ただただ晴れ。雨雲は愚か、ゲリラ豪雨すら降りそうに無い。
午前でもあれだけ暑かったと言うのに、午後になれば尚更だ。現在、気温は37°c。おかしい。おかしすぎる。ここは本当に日本なのか。シンガポールとかその辺と勘違いしていないか。大丈夫か。
そしてコンビニまでの僅かな距離のはずの道のりが凄い長く感じる。都会、恐るべし。

34:越後:2016/12/15(木) 17:09

【hoge投稿してしまったのでage】

35:越後:2016/12/16(金) 17:40

【第一話 4-2】
さて、そんなわけで散々「暑い」だの「死ぬ」だの「中に誰もいませんよ」だのとうわ言を呟いている内にコンビニ到着。最後の何だ。
「そんでもって何でお前来たの? 何か買いたい物でも有るのか?」
「んー別に〜。だって一人で家居るのとか寂しいし」
...俺はそんな生活を約一年続けてきた訳なんですがね...。一人で家でTV見ながら飯食ってると途中まで番組の内容とかで笑いながら食ってるんだけどそっから「なにやってんだろ俺...」みたいな空気になるんだよね。実体験だから間違いない。
「...まぁいいけど。直ぐに帰るからな。買いたい物見つけたら早めに言えよ」
「りょーかいっ!」
この炎天下の中随分と元気ですねぇこの子...。
只でさえ都会のど真ん中みたいな場所。コンクリートからの照り返しやら排気ガスやらで体感温度はかなり高い。
こんな場所で日常的に生活出来るってんだから恐ろしい。はよ冬なれ。

「さてっと、こんなもんかな」
プリペイドカードとかその他諸々間に合うように適当に取ってレジへと向かう。
まぁ、今回は5000円有れば足りるだろう。某モンスターをハントしてフロンティアするゲームに3000円くらい、某ぶっ飛ぼうぜ、超現実へ。なゲームに2000円程。必要最低限である。
追加アイテムもあまり需要無さそうだし、実際これで足りる。
モンスターをハントして以下略なゲームはもうちょっと安くならんのかと思わないでもないがまぁそれは置いておくとしよう。
「おーい、文香〜、何かあるか〜?」
「いや、大丈夫だよ〜」
「おk〜」
追加出費も無しと言うことでさっさと会計を済ませる。それじゃあ帰るか、と再び地獄の様な熱風が吹き荒れる外へと出ると...

俺の前に、更なる地獄へと俺を誘い兼ねない奴が立っていた。

36:越後:2016/12/17(土) 08:25

【第一話 4-3】
誰あろう、晴斗である。
「よう光介! こんな町中で会うとは奇遇じゃね!?」
「うっわヤバッ...」
文香が苦いものを噛み潰したような顔をして一歩下がる。
あー、出会っちゃったか〜。こんな暑い中で立ち止まってるのキツイから早く帰りたいんだけどなぁ...。
「お、文香ちゃんも居るじゃん! ヤッホー!」
「あ、あははは...はぁ.........」
一目で分かるほど分かりやすくガックリと肩を落とす文香。
この時点で大体分かるんだろうが、文香は晴斗のことをそれはそれは嫌っている。
ほら、たまに居るじゃん、アニメとかの妹キャラ見て「あー、やっぱり可愛いわー、俺もあんな妹欲しいわ〜」とか言う奴。こいつがソレ。要約すると変態。
と、頭の中で誰とも付かない架空の人物に対して説明していると、晴斗は矛先をこっちに向けてきた。
「ふぅ...そんで?この後お前らどっか行くのか?」
あー、これはアレだ、このまま帰るって言うと「じゃあ遊ぼうぜ!」ってなるやつだ。適当に用事あるって言って帰らねば面倒な事になる。なのでここは虚偽の情報を流すとしよう。悪いな晴斗。あとネットで虚偽の情報流したら叩かれるから注意な。
「あー、いや、今日はこの後ちょい用事が有るから」
「え? さっきさっさと帰るって言ってなかったっけ?」
..........................................................TEN☆NEN!!?
「あ、マジで? んじゃいつもの場所行こうぜ!!」
...なんと言う事でしょう。あっさり俺の策略が瓦解しました。早い、早すぎる。

そして結局、そのまま腕を引かれながら渋々と晴斗に付き合ってやることになった。何でだ。

37:越後 hoge:2016/12/18(日) 11:21

【第一話 5-1】
連行されるかのようにして街中へと向かう。
この辺りはいつも活気付いている。寧ろ煩く感じる程だ。
ましてや世間は夏休み。長期休暇と言うことではしゃぎにはしゃぎまくっている学生達もあちこちに居る。
ついでにデート中らしい奴も居る。爆発しろ。
「そんで、大体分かってっけどいつもの場所ってのは何処だ?」
俺が不意に口を開くと数歩先を進んでいた晴斗が答えた。
「いや、大体分かってんなら聞く必要無いだろ。ほらあそこだよ、新富町の」
「あぁ、モナコか」
あそこ音ゲーはアホみたいにあるし艦これなんかは国内最多なんだけど格ゲーが少ないんだよな...。
太鼓3台だのチュウニ5セットだのあそこの品揃えおかしすぎて笑えない。いい意味で。
「っつーかあそこ今混んでんじゃねぇのか?夏休みだぞ夏休み」
「頑張って並ぼう」
「えぇ...」
人混み嫌いなの分かってて言ってんじゃねぇのかこいつ、と俺がウンザリしていると若干遅れて後ろをついてきていた文香がトテトテと小走りで近づいて来た。
「あの〜、お兄ちゃん大丈夫? 別に無理そうだったらあそこで断っておけば良かったんじゃ...」
...そんな心遣いは嬉しいが残念ながら現実は非情なのである。これ誰かも言ってたな。
「あいつの場合断ったら後が面倒だから...」
「あぁ〜...」
大体察した、と言わんばかりに晴斗の後ろ姿をジト目で見る文香。何、あぁ〜って。心がピョンピョンするんですか。
まぁ多分それで合ってるんだけどな。
ここで断ると後日、と言うかその日以降連日遊びに誘ってくる。ストーカーかよちくせう。
そんな晴斗への少しばかりの嫌悪感を兄妹揃って抱きつつ、長い長い道のりを静かに歩いていく。

38:越後:2016/12/18(日) 11:40

【第一話 5-2】
「はぁ...」
目的地へと近づくにつれ、人混みも激しくなっていく。
長期休暇中は引きこもりがデフォの俺にとってはとんでもない死活問題だ。今すぐにでもぶっ倒れそう。
俺が今ここでぶっ倒れたらまわりはどんな反応するんだろうか。救急車呼ぼうとするのか。慌てふためくのか。或いは「やった! 新たな人生の、幕開けだ!!」とか言ってくるんだろうか。開きなおってんじゃねぇよ助けてくれよ。
という感じで、人波に気圧され空白と化した思考回路を無駄な事に使っていると、やっとのことで目的地が見えてきた。3階建てのそこそこ目立つ外見。
「あー、やっと着いたか...」
既にこの時点で生気を失っているも同然なのだが、中に入れば多少は楽だろうと思い、一目散に入り口を目指す。
「とにかく入ってみようズェ...」というがらがら声(一人二役)が脳内に響いた気がするが気にしない。

「...変わんねぇじゃねえかああああああああ!!?」
「ちょ、しー! 静かに、お兄ちゃん!」
「アッハイ」
ええ、全く変わってませんよ。
冷房も一応効いてはいるんだろうが、あまりにも人が多すぎて熱気がヤバい。冷房意味ない。
とはいえ、そもそも中がそれなりに広いので、あまり窮屈になる心配は無さそうだ。モナコ神。
それともうひとつ。ここはとある人がホームとして通っている場所でもある。
俺も何回か大会の決勝で戦ったんだけど勝てなかったんだよな〜。その人にだけは。
自分で言ってしまうが多分国内で俺にゲームで勝てるのはその人位なんじゃないだろうかと思った事も何回か有るほどだ。
まぁしっかり探せば結構居るんだろうけど。梅原さんとか。
「んじゃ、俺は上のコーナー行ってるから」
「おkおk〜」
「あ、私もそっち行く〜」
そういってそれぞれに分かれ、俺と文香は上へと上って行く。
すると一番に見えたのがとんでもない量の野次馬。恐らくその中心にあの人が居るのだろう。そう確信して、俺はそこに向かって歩き始めた。

39:越後:2016/12/19(月) 17:42

【第一話 5-3】
ある程度まで近付くと、突然にして大音量の歓声が湧く。またあの人は随分と派手にやっているようだ。とはいえ、俺がホームにしている場所に比べればここに人達はそこまで過激では無いのもあり、喧しさは感じない。
「うわすっご...」
...が、そもそも俺の場合の惨事を目の当たりにしたことが無い文香にとってはこれでもとんでもない物のように感じるらしい。
実際これが本来の盛り上げ方だと知っている分、やっぱり向こうは異常なんだなって。
暫くそんな状況を遠目に見ていると、1クレ分終わったのだろう、人混みが割れ、その中心に俺の目当ての人が見える。
「彼女」はそんな中で俺を見つけたのか、優しく微笑みかけてきた。
「あら、貴方がこちらに来るなんて珍しいですね。『ナナカマド』さん」
「あぁ、まぁ例のアホな友人に引っ張られてきたもんで。こちらこそお久しぶりです。『ミカづき』さん」
ミカづき。国内有数のトッププレイヤー。高校二年生と言う若さからは考えられない程のずば抜けたテクニックを持っている事で、この界隈では言わずと知れた有名人である。俺も一応その一人ではあるんだけどね...。
あ、因みに当然『ミカづき』ってのはこの人のユーザーネームな。本名だったらちょっと...と思ったが名字には居るかそんな人。
「先日のアップデートで追加されたWE、あまり良譜面は有りませんでしたね」
「あぁ、結局斜めairも普通に対処して大丈夫そうですしねぇ...まぁどうせ直ぐに鬼畜譜面来るんじゃないですかね...あ、FDの[狂]って消えるまでにどこまで行きました?」
「Sで限界でしたから...」
「あー、じゃあやっぱSS者ほぼ居ないのか...」
と、最早息を吐くようにとても日常的とは言えない会話を交わす。ここまでテンプレ。
実際、こっちに来たのも1ヶ月振り程だし、丁度色々とあって積もる話もあるから...まぁ多少はね?

40:越後:2016/12/20(火) 21:37

【第一話 6-1】
「ところで...そちらの方は?」
と、彼女は不思議そうに小首を傾げた。そういえばまだ会ったことないもんなお互いに。知らないのも当然だ。
「ん、あぁ、こいつはアレです。俺の妹です」
「え、えぇと...よ、宜しくお願いします」
そう紹介すると、彼女は「理解した」とも取れるような、或いは「その説明に満足した」とも取れるような、そんな雰囲気を見せながら静かに頷いた。
「妹さん、いらしたんですね。今まで見かけることが無かったものですから...」
「あぁ、まぁこいつ基本いっつも友達とあっちこっち遊びに行ったりとかしてて一緒に出掛ける事とかそんなに無いですし」
...言った瞬間背後から「ムッ...」って声が聞こえたが...何か不味いこと言ったのか俺...?
そんなことを考えていると、少々周辺がざわつき始めた。
自分で言ってしまうのも気が引けるがよく考えなくても一応俺とミカづきさんはこの辺一帯のトッププレイヤー。そんななかの二人が揃ってしかも会話してるとなれば、まぁ知っている人からしたらとんでもない事なのだろう。こうなるのに疑問も何も無い。
...となればなるべく早めに移動しなければ囲まれる事になってしまうわけだが...。この状況だ。その手段は限られている。
「さて、それじゃあ...久々に一発行きます?」
そう。この場合、さっさと勝負を挑んでしまえば野次馬達も見終わった頃には満足して帰っていくだろう。そういうものだ。そしてその勝負を受ける側となった彼女は...。
「...ですね。1ヶ月ぶり、どれだけ追い付いて来ているのか、試させて貰いますよ」
これですよ。この威圧感ですよ。何かもう竜か何か出そうになってる位気迫がヤバい。
が、その場しのぎの為とはいえ、一度挑んだ勝負を引くつもりはない。1ヶ月ぶりだ。久々に骨のある勝負が出来るチャンス、見逃すわけにもいかないしな。
「それじゃあ...機種はこっちで選ばせて貰います」
そう言って彼女が後ろへと視線を向けた瞬間、その意図を察したのか、先程の会話が聞こえていなかったはずの野次馬達が歓声を上げ始めた。計画通りだ。とここで、ほけーっと彼女の方を興味津々そうに見ていた文香と目が合った。
「...文香も入るか?」
そう誘ったが、返ってくる言葉は概ね分かっていた。
「ううん、いいよ。お兄ちゃんの本気の腕、まだ見たこと無かったし...今回は観客側にしておく」
「そうか、んじゃまぁちょい待ってな」
そう言って俺はスタスタと彼女の選んだ筐体の前へと移動した。
そして今回使用する機種、それは...

インフレの象徴、SDVXである。

41:越後:2016/12/23(金) 10:23

【第一話 6-2】
「...さっすが分かってるじゃないですか、ミカづきさん」
SDVXとは、とある音楽ゲームの略称だ。
このゲームは、6つのボタンと2つの「つまみ」を操作して奥から流れて来るノーツ(※ノーツ···要するに太鼓で言うドンとカッみたいなもの)を拾うものだ。
が、このゲームの一番の特徴はつまみだけではない。
年に一度、開発元である某企業の主催により、KACという大会が開かれている。それと同時に始まるのが...新規曲のネットでの公募だ。
簡単に言うと、新しい曲をネットで募集を掛けて集め、それをKACの決勝の曲に使用するということ。つまりSDVXは音楽ゲームの中でも最もネットに近いゲームなのだ。
...あろうことかネットで人気のグレーゾーンな模倣品のゲームの曲まで収録する始末だし。精通し過ぎです。
そしてもうひとつの特徴が...と俺が脳内説明を一人で行っているとミカづきさんが不意に言葉を発した。
「まぁ、現状指でやる音楽ゲームではこれが一番難しいようなものですし...」
...そう、さっきも(脳内で)話したが、このゲーム、とにかくインフレ(※インフレ···インフレーションの略。この場合はゲーム全体を通しての難易度の上昇)が激しい。2014年の最強曲が翌年にはめっちゃ下の方になってたし。

...とまぁ、説明はこんな感じだな。俺はこう言う知識には非常に強いと自負してる。正直周りの奴に説明したい位。
でもまぁ、殆ど友人とか居ないし。だから一人で頭の中で勝手に説明を繰り広げている状態。意外と楽しいんだわこれ。何この可哀想な人。
そんなこんなで準備も済み、対戦モードに入る。
「さて、それじゃあまぁ始めますか」
「そうですね。一曲目は俺が選んでいいです?」
そう確認を取ると彼女は苦笑混じりにこちらを向いた。
「どうせ貴方ならアルトラしか選ばないでしょう」
アルトラ。for ultraplayers。2014年の最強曲であり、KAC2014にて「アルトラ名曲なんで」という歴史に残る名言を残した曲。これ言っちゃ不味かったかな...。
「バレましたか...でも一発目から元最強曲やってしまった方が絵にもなるでしょうし」
そう答えると、彼女も大方同じ考えだったのだろう。ゆっくり頷き、
「...そうですね。では早速、始めましょうか」
と言った。
そして硬貨を取りだし、双方ほぼ同時に筐体へとぶちこむ。
文香には悪いが、俺だけで楽しませてもらうとしよう。...何かあと一人居た気がするけど気のせいだよな! うん!

42:越後:2016/12/29(木) 22:45

はいどうもお久しぶりです越後です。
えーと、先日青蓮様から実に勉強になるお叱りを受け、それにつき、一旦こちらでの本編の連載を事実上の打ちきりとし、占いツクールやハーメルン辺りで加筆修正版の加筆修正版という謎過ぎる形でまた1から連載していきたいと思います。
はたしてこんなにあっちこっちで連載して作者は物語を終わらせる気はあるのか無いのか。

何はともあれ、一体どれ程の方が見ていたのかも分かりませんし、誰も見ていなかったのかもしれませんが、今までありがとうございました。
今後もこちらで名前のないサブカル専門部の日常を描いたりするつもりですので宜しくお願いします。

43:匿名:2016/12/30(金) 14:31

う、打ち切り・・・そんな〜、楽しみにしてたのに・・・まぁ、占ツクに行って見ます。占ツクでの更新楽しみにしてます!

44:越後:2016/12/30(金) 16:40

読んでる人居たのか...(
まぁ、こちらよりも更に物語としての完成度を高めて投稿していきたいと思っているのでご期待下さい(
番外編はこちらでも書きますのでww

45:匿名:2016/12/30(金) 16:43

番外編書いてくれるんですか!なら、毎日新聞のように、ここに来ます!!更新楽しみにしてます!

46:越後:2016/12/30(金) 17:06

あ、或いはここで新しくスレ建てればいいのか...うん、そうしよう。
只でさえなろうとの両立(実質違うけど)だし占いツクールにまで同一の作品出したら面倒だし。
はい。決定。ここで新しくスレ立てて連載しますわ。
寧ろ何故一番にこのアイデアが出なかったのか。

47:越後:2016/12/31(土) 22:16

【番外編 -last day for this year-】
珍しく雪が少し降った。
冬に馴れている俺でも寒いもんは寒い。
まぁそれは置いておこう。今、俺は自分の家に居る。そして何故か秋宮と晴斗がいる。
何故か、といっても答えは単純。
晴斗のアホが「年越しparty 4Uううううううううううう!!」と謎の奇声を発しながら俺の家に特攻してきやがった。crankyさんに謝れ。
おまけに晴斗にそそのかされて秋宮まで呼ぶことになってですね。
これもうどうすりゃいいの。
「......年越しですね」
「大晦日ね」
「............どうすりゃいいの」
「掃除でもすれば?」
「手伝え」
「絶対嫌」
...テレビの音が虚しく響く。これほどまでに重いパーティーがあっただろうか。いや、ない(反語)
とにかくこの状況を打開せねばと、俺は文香に助けを求めた。
「...文香、何とかしてくれ」
「えー、うーん...なんだろうな〜...水上さんに何か踊らせればいいんじゃない?」
「さらっと毒吐くのやめようね君」
しかし何か踊らせる、ってのは結構いい手かも知れない。丁度動画も流せるし、何か踊ってもらうか。うん。
「あー、じゃあ晴斗、何か宜しく」
「えー...じゃああれだ、『ファっとして桃源郷』とか」
「あー、あれはコミカルで丁度いいかもな。じゃあそれで」
「...何その曲」
「てーきゅう4期のテーマソングというかなんというか」
「へぇ...」
...しかし何だろう...物凄く歌詞にヤバい単語が入ってたような...それこそこの女子二人が聞いたら激怒するような...何だったっけ、この二人の共通点...共通点...晴斗も「計画通り」みたいな顔してるし何か修羅場化しそうなんだけど...何だったっけ...
そうやって悶々と考えていると内に曲は進む。
そしてその序盤の歌詞からもう思い出した。
...ヤバい。そう言えばこれ貧乳キャラさんの嘆きの歌だった。

          ◆

世界とは平凡で、時には残酷になる。
その原因は赤の他人だったり、国のトップだったり、被害者本人だったりする。
...この場合明らかに原因は被害者なわけだ。
まぁあそこまで貧乳を意識してる歌詞の部分だけ嫌味たっぷりに歌ったらこうなるだろうな。
あいつも...よくまぁ何処までも懲りないもんだ。

これは価値観の違いと言うべきなのか、人同士のカルチャーショックなのか、はたまた「バカの考えることは分からない」に当たるのか。
...出来れば、只の価値観の違いであってほしい。

48:越後:2017/01/02(月) 20:02

需要は無いと思いますが念のため人物紹介をば

七ッ木 光介(ナナツギ コウスケ) 16歳 岩手県出身 身長171cm 体重50kg

北京浜高校在校の高校二年生。
中3の受験を機に親と決別(絶縁ではない)、出身である岩手県から埼玉県へと住み処を移した。
重度のオタクであり、少なくとも県内には彼以上にゲーム、アニメ、マンガの知識で勝てる者は居ないんじゃないかと学校では恐れられ(引かれ)ている。
特にゲームに関しての実績は輝かしく、数々の大会で好成績を修めている。
尚彼がホームとするゲームセンターでは所謂神的な扱いをされており、本人は非常に迷惑している。

秋宮 冬花(アキミヤ トウカ) 16歳 身長163cm 体重[削除されました]

北京浜高校の二年生。光介の事を勝手にライバル扱いしているが、実力自体はそんなに高くない。だが何故か自信満々。所謂見栄っ張り。
ジャンルとしては主にアニメ特化型のオタクである。
負けず嫌いであり、感情が暴走すると黒いオーラが視認できそうなほどの勢いで拗ねる。
が、その性格のお陰で、シチュエーションさえ整えば実力以上の腕を見せることもある。が、それもかなり稀。
備考:虫苦手、超怖がり、意外と着痩せする。

七ッ木 文香(ナナツギ アヤカ) 15歳 身長156cm 体重[何者かにデータを破壊されました]

北京浜高校付属中学校の3年生。光介の妹。
光介が実家から去ったことで、元々は兄に向けられていたとある事で親に過剰な圧力をかけられ始めた。
最終的にそれに耐えきれなくなり、中3への進級と共に親元から離れ、兄の家へと転がり込んだ。
また、実家での数々のトラウマの反動からか、重度のブラコンと化した。
兄曰く「かなり鬱陶しい」。
意外と彼女自身もゲームが上手かったりする。
備考:暑がり、体力皆無、超怖がり

他の人物についてはまた後日。

49:越後:2017/01/03(火) 21:13

【番外編 -comic market is Japan subcalture simbol.- 本編の先行配信版的な何か】
コミケ。
言わずと知れた、日本のサブカル文化の象徴である。
数々の同人サークルが集い、多くの同人誌や同人ゲームが売り出される、世界最大級の同人誌即売会。
そこには素晴らしい実績を持つ者も居る。
かの有名な弾幕STGを生み出し、今なお人気が爆発し続けている人。
同人ゲームのサウンドノベル最高傑作と名高いゲームを売り出し、メディアミックスによりアニメ化まで達成した人。
某使徒と戦うロボットアニメ作品の同人誌としては最もクオリティが高いともっぱら話題になった作品の作者も、後にプロデビューを果たした。
つまりここ中からは、新たな人生を歩む人が生まれるかも知れないという、サークル参加者からすればまさにロマンの塊となっている場所なのである。

...尚、俺を責任者として複数人のネットの知り合い達とオフ会を期に立ち上げた我がサークル、【age↓sage↑】も無事に抽選に当たったようだ。因みに俺は諸事情により今回の企画にはノータッチです。かなしいなぁ。

「...ってなわけでやってきたぞコミケええええええええええええ!!!」
「初っぱなからうるせぇよお前」
はい、で、やって来ました東京ビッグサイト。相変わらずとんでもない人、人、人。
そして今の時刻、午前4:00。この位じゃないともうまともにたどり着く事すら出来なくなる程電車も駅も混雑する。特に電車内の致死率は800%。SDVXのレベルである。
「う〜...こんな早くから出なきゃいけないなんて...ふ...くぁ...」
「本当ね...しかも夏だから蒸し暑いし勘弁してほしふぁ...っ...いものよね...」
えーこちら後ろで同じく待機中の秋宮と文香。随分大きい欠伸をしながら何かぐちぐち言ってます。無理しなくて良いって言ったのに...
と、俺が後方に向かって怪訝な顔を向けていると、□□さんがこちらの顔を覗きこんできた。
「まぁまぁ、あの人達も楽しみにしてたみたいですし、そんな顔しなくても良いじゃないですか?」
「あー、まぁそう言うミカづ...違った、□□さんも随分楽しそうですね」
「えー?そうですかね?ふっ、まぁかくいう私も今回ばかりは絶対に手にしておきたい同人サークル制作の抱き枕カバーが...フフっ♪あ^〜心がぴょんぴょんするんじゃあ^〜♪なんてね♪」
...今ので大体何の抱き枕かは察した。ようはあれだ。ご○うさだろ。絶対。
まぁ俺も実際今回絶対に手に入れたい同人誌あるし人の事は言えないがな。
「ふあぁ...ん...ねぇねぇお兄ちゃん...これいつ始まるの...?」
俺が恍惚な表情で空を見上げていると(きもい)、文香が寝ぼけた状態で問う。まぁ何だかんだで一番そこは気になる所だし、教えておいた方が良いだろう。そう考え、俺は手元のスマホに電源を入れた。
「えーと...今が4:30だから...始まるのが9:30か10:00だとして...うん、ざっと5、6時間後には始まるな」
「へぇ...そうなんだ..................え?」
「ん?」
何か問題でも?と視線で問いかけると、横にいた秋宮と共に「信じられない」とでも言うような表情でこちらを見つめてきた。
           ※□□は今後明かすミカづき氏の本名です。現在は見せられません。

50:越後:2017/01/05(木) 14:17

【本編(ver.2.0)の誤字訂正です。】
うんk、それでいこう。→うん、それでいこう。
                      です。
何故か「k」が増えてました。なんでや。

51:越後:2017/01/06(金) 21:23

【番外編(本編第5話に当たる予定の一部分) -Comic market is Japan subculture simbol- 2】
-何としても今のうちに文章に起こしておきたい部分のみを書くため、前回から話が飛んでいます。これからも番外編はそんなのばかりなのでご了承下さい。-
意外と知られていないかも知れないが、コミケの会場は疾走禁止、せめて早歩き厳守である。が、モタモタしているとお目当ての商品が売り切れるってことは頻繁にあるため、「瞬間的な速度だったら競歩の選手余裕で抜けるよな」っていう位のスピードで歩く者が発生するのもしょっちゅうだったりする。
そんな中、俺達は既にバラバラに行動を始めていた。
秋宮は文香と共に同人ゲーム売り場へ。
晴斗と俺は同人誌売り場へ。
□□さんは自分のサークルの手伝いに行った。

と言うわけで俺と晴斗は今同人誌売り場に居る。
同人誌と言えばまぁ大体の人は「18禁? 18禁でしょ?」とか言い出すであろう。
...はい、18禁です。
実は、購入さえしなければ身分証明書の提示とかせずに済むのだ。まぁサークルによっては要求されることもあるが。
しかし、どのみち俺はこの界隈ではそれなりに名の知れた方。某絵描きサイトでもかなり活動してるのもあって、さっきから結構色んなサークルから声掛けられる。つまりは実質顔パスなのだ。意外とよくある。
「さてと...んじゃまぁ適当に見ていきますかね」
相変わらず全体的に肌色面積が多いゾーンではあるが、それで興奮するようなら俺はここに居ない。
すっぱりと言えばもう慣れてるんだ、こういうの。
「しっかしコミケは相変わらず規模がデカイもんで...お、これは結構良いかもしれんな」
そう思って、不意に目に止まった物を持ち上げて立ち読み決行。
...うん絵は上手いんだけどなぁ...何か話に脈路が無さすぎるって言うか、ただシーン描きたいだけだろって言うか。
そんなことを考えながらソッと元の場所に本を戻す。
俺レベルになるとこう言うのはまず見る目的かあ変わってくる。
表情や話の構成、作品の全体的なクオリティなどを見る。
因みに素人はお色気描写の部分しか見ないだろうな。いや、お色気じゃ済まないレベルのシーンなんだけど。

52:越後:2017/01/08(日) 19:43

本編誤字。

解説部分、1秒間に60フレーム分...→1秒間に75フレーム分

です、申し訳ない。

53:越後:2017/01/09(月) 15:17

本編>>18誤字。
マ選曲画面→選曲画面 です。
推敲の際にマッチング、と書いていた部分を選曲、と変えたのですが、何故か消し残りがあったようです。

それ推敲って言わねぇじゃねぇか!!

54:越後:2017/01/10(火) 08:35

【主人公達ってどんなゲームやってんの?という疑問にお答えするコーナー】
題名そのまま、主人公達はどんなゲームをプレイしているのか、説明していくコーナーです。
と言うわけで今回は>>18にて登場した「黄色に光る細長い筐体」について説明していきます。
ズバリ、その正体は...       人人人人人人
                 <チュウニズム>
                 YYYYYYYYYY
セガが制作、運営している音ゲーです。
鍵盤の様な形のタッチパネルを使い奥から流れてくるノーツに合わせてパネルを叩くゲーム...と言うのは本編でも語られていますが、さらに他の音ゲーと異なる特徴は...「手を上げ下げしてノーツを拾う」ということです。これもまぁ本編で語られていますね。
そして何よりも、World's Endと呼ばれている、「公式クソ譜面」なるものが存在していることも特徴です。
半年に一度バージョンアップが行われており、去年8月末にCHUNITHM AIRへとバージョンアップ、以降そのバージョンが現行最新機種となっています。
また、稼働開始から約一年半しか経っていないにもかかわらず、音ゲー界隈でも屈指の難易度を誇る譜面が多数あり、他の音ゲーと比べ、非常に難易度のインフレが早い事でも有名です。

...これだけ並べてもまだまだ特徴はありますが、一番の特徴は「BMS」という、日本初の音ゲー、「Beatmania」のクローンゲームの楽曲を多数収録していることです。
BMSは、ネットでのみ流通している上、クローンゲームと言うこともあり、極めてグレーゾーンに位置しているゲームであるにも関わらず、多くのオリジナル曲が収録されている上、毎年秋には「BMS OF FIGHTERS」という大規模な楽曲コンテストが行われています。
そんなクローンゲームの楽曲が多数収録されているのは最早奇跡に近いものであり、現在の音ゲー界隈がどれだけ活発化しているかが見てとれる象徴とも言えるでしょう。

そんなセガ制作の「CHUNITHM AIR」。
是非設置店舗が近くにある方は一度プレイしに行ってみてはどうでしょうか。

55:越後:2017/01/16(月) 20:53

本編>>26誤字
ひょうげん→表現
...何故変換されなかった...

56:越後:2017/01/16(月) 20:53

>>55
>>27でした、申し訳ない。


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