明日なんて来なければ良いのに

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1:匿名:2016/12/03(土) 11:29

それでも、生きていたいから____

>>2】はじめに

   【>>3】ルール

      【>>4〜】etc…

2:匿名:2016/12/03(土) 11:38

下手です。覚悟して読んで下さい。
更新ペースはコロコロ変わります。
早かったり遅かったり…。
↑掛け持ちしてるので、ご了承下さい。
病気系です。
苦手な方は読まないことをお勧め。

3:匿名:2016/12/03(土) 11:40

・荒らし禁止。
・なりすまし禁止。
・スレ主罵倒禁止。
・つまらないなら読まないで下さい。

増えたら言います。

4:匿名:2016/12/03(土) 11:57

キャラクター

片桐 梦  Katagiri Yume
主人公。ガンを患っているが、
普段は元気。

新野 爽華 Niino Sayaka
梦の親友。ネット依存の気があるが、
毎日梦のお見舞いに行くため、
外には出ている。 

増えたらその都度ご紹介致します。

5:匿名:2016/12/03(土) 14:04

ジャンル説明
病気(←決定)+いじめ(←予定)

6:匿名:2016/12/03(土) 14:21

「此処は…?」
目が覚めると、白いタイルの天井が目に映る。どうやら___病院らしい。

どうして私は此処に居るのか。
…さっぱり分からない。
とりあえず病室を出てみる。

パタパタと走る看護師、車イスの患者、点滴に寄りかかりよたよたと歩く患者に、それをサポートする看護師。
「本当に病院だよね…」
そう呟き息を吐く。ふと病室の看板を見ると、『片桐 梦 カタギリ ユメ』と書かれていた。
「私の名前…?」
ハッとして病室へ戻る。私のベッド以外、誰の所持品もない。個室のようだ。
「どうして病院に…」
思い返せば、理由は明確だった。

7:匿名:2016/12/04(日) 11:19

+キャラクター

榊 充  Sakaki Mituru
梦をいじめているリーダー的存在。
彼の命令に従わないと、
次のいじめの標的(ターゲット)にされ
酷い時は自殺までおいやられる。

8:匿名:2016/12/04(日) 11:24

+キャラクターはどんなに多くても、
1人ずつ紹介していきます。

9:匿名:2016/12/04(日) 11:30

+キャラクター

真野崎 実香  Manozaki Mika
榊と2人で梦をいじめる。
金持ちの社長令嬢。

10:匿名:2016/12/04(日) 11:34

+設定

他のクラスメート達は、いじめを
見て見ぬふり。
榊に命令されると、協力する。
実香と榊は幼馴染みで、いつも一緒。
爽華は途中から堪忍袋の緒が切れ、
止めに入った。
…が、いじめは治まっていない。

11:匿名:2016/12/04(日) 11:46

◆過去◇数週間前◆

「なぁなぁ、片桐ってウザくね?」
「あ〜、確かに〜」
これが、全ての始まりだった。
クラスでもいじめっ子で有名な
榊充が、私____片桐梦の悪口を言った。それに乗っかったのが、榊の幼馴染みである真野崎実香。社長令嬢のため、お金持ちだという。
こうなってしまうと、残酷極まりないいじめが始まる。それはどんどんエスカレートしていき、時にはいじめられっ子を自殺までおいやる。
クラスの皆は__見て見ぬふりをしている。根気強くいじめに耐え、ようやくその子へのいじめが治まったかと思えば、そのいじめられっ子は家に引きこもるのだという。

___その日、私は家に帰ってから自室で毛布を羽織り、ぬいぐるみを抱き締め、ブルブルと震えていた。
明日から始まるであろういじめへの恐怖で…。

12:匿名:2016/12/04(日) 11:47

過去編は暫く続きます。

13:匿名:2016/12/04(日) 11:54

過去編が終わった時は、そこで切り、
次から今へと戻します。
こんな感じです。

--:匿名:----/--/--/(-)--:--
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(割愛しますね。)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

--:匿名:----/--/--/(-)--:--
◆現在◆

〜〜〜〜……

という感じで書きます。
予めご了承下さいませ。
あぁ、あともう1つ………。
初めに書き忘れていましたが、
感想・アドバイスは常時受付中です!
但し、「つまんね」等の理由を何1つ書いていない不快なコメントはスルーさせて頂きます。

14:匿名:2016/12/04(日) 12:07

◆翌日◆

「ゆ〜めちゃんっ!」
「へっ………」
朝、教室へ入ると、実香ちゃんに話しかけられた。
「んも〜、挨拶くらいしてよ〜!
…って、あぁ〜!実香ったら、こっちから挨拶しなきゃ、相手も返してくれないもんね〜っ。改めて…。おはよっ、梦ちゃんっ!」
「え…う、うん。おはよう、実香ちゃん………」
「えぇ〜?どうしたのぉ?お悩みがあるなら聞くよん♪あ、そぉだ〜。実香ぁ〜、梦ちゃんのことぉ〜、梦って呼んでもぉ、良〜い〜?」
「え…?あ、あぁ。うん、良いよ…」
「やぁ〜ったぁ〜♪これでもう、実香達友達だねぇ〜!これからもよろしくねぇ〜♪」
「……………うん…」
ただ、ただひたすら怖かった。実香に話しかけられることなんて、初めてだったから。私はもう悟っていた。
これがいじめの前触れなんだと…。
じわじわと距離を縮め、良い友達になって油断したところを、一気に榊といじめにかかる…。それが、2人の手口。ったく、実香みたいなぶりっ子と、誰が友達になるんだっつーの…。
なんて。こんなこと言ったら実香の目の光は消え失せ、狂った殺人ピエロと化し、迷いなく私を殺しに来るけれど。

15:匿名:2016/12/04(日) 16:09

◆放課後◆

「ゆ〜めっ!ちょっとお話があるんだけどぉ、良いよねぇ〜?」
「ひっ………!?」
「?な〜に怯えちゃってるのぉ〜?梦ったらぁ〜、変なのぉ〜」
そう言って実香はケラケラと笑う。
だが全てを悟っている私には、それは悪巧みしているようにしか見えなかった。
「そ、そうだよね。あはは、疲れてるのかな〜私〜。あははははははは、はは……」
怖い、怖い、怖い。無力で奴隷に過ぎない私は笑って、お嬢様の機嫌を取って、殺されないようにするしかないのだ。
「…で、話って………?」
思いきって自殺行為をしてみた。
「えぇ〜?あぁ〜。うん、それがね〜。う〜んと、目、瞑って〜」
「う、うん…」
バシャッ。

16:匿名:2016/12/04(日) 18:11

___ポタリポタリと、私の髪から水滴が滴り落ちる音が…。私と実香、そして……………、


____榊の居る部屋に響く。
「え………………?」
「あっはははははははははは!!充ってば凄ぉい!だーいせーいこーう♪」
「は……?どうして…榊……が…」
「あぁ?なに奴隷がご主人様に呼び捨てしてんのかなぁ?タメ口聞いてんのかなぁ?あぁ!?答えろクズ!」
「榊……なんで…此処…に………!?」
「あぁ…?榊『様』だろうが普通はよぉ。せめて榊『さん』だろ?違うかよ!?」
「ひっ………!榊…様………実香…様……」
「ほーぉ、よく出来た。序でに実香のことも言うなんて、中々話せる奴隷じゃねぇか」
…なにが起きているのか、分からなかった。分からなかったからこそ、助けを求めたんだ。
_____頼れる親友の名を呼んだ。
「爽華……!助けて……………!」

17:匿名:2016/12/04(日) 18:21

いくら名前を呼び叫んでも、その声は届く筈もなく。諦めたその時、急に咳と吐き気が込み上げてきた。
「うっ………ゲホッ、ゴホッ……。な…んで……?」
ふと自分の身体を見ると、泥と草で汚れていた。先程かけられた水は、どうやら水道の水でも、トイレの水でもなく、グラウンドの水溜まりから汲んできた泥水のようだった。
「あ………………………」
私は絶望にうちひしがれた。
涙と泥水が混ざり合い、それはやがて今まで嗅いだこともないような臭さへと化した。
「うぇっ…臭せぇんだよこの溝女!」
「充〜!実香、臭いのやだぁ〜」
「かっ……帰るぞ真野崎!!」
バタバタと2人は教室を飛び出していった。
「…あと何日……これ、続くかな…」
私はただひたすらに、泣くことしか出来なかった。

18:匿名:2016/12/05(月) 21:37

◆自宅◇寝室◆

ボフッ!
気持ちの良い音と共にベッドへ飛び乗る。布団と無数のぬいぐるみ達が私を温かく迎えてくれる。
「リリー…」
私は小さい頃、お母さんに作ってもらった一番お気に入りのぬいぐるみ、『リリー』に話しかけた。
「怖いの、怖いの、怖いの…。ねぇ、どうすれば良い?爽華にこんな話できないよ…、心配なんてかけたくないんだよ…。ねぇ助けてよ、リリー…!」
私は必死に話しかけた。思いなんて、届く筈ないのに____。

「大丈夫だよ、梦。私は梦の全てを見てきた。きっともうすぐ救世主がやってくるから。大丈夫、大丈夫__」
リリーから、そんな声が聞こえたような気がした。
「……………………ッ…!」
私が今頼れるのはリリーしか居ない。
ぬいぐるみだけど、それでも___!

だが、リリーの言っていることは…。


全て正しかったのだ。

19:匿名:2016/12/07(水) 20:03

少し間を置いたら書きます。

20:匿名:2016/12/07(水) 20:28

救世主?…やっぱりぬいぐるみなんてでたらめしか言わないか…。
少しでもアテにした私が馬鹿だったけど、…少しでも、少しでも、希望が見えた気がしたのに____。

◆翌日◇放課後◆

「よぉし!今日もぉ、張り切ってぇ、梦をぉ、いじめちゃうぞぉ!」
実香がそう言うと、榊がバケツを持って来た。
「ゴミはバケツのゴミ箱に居なきゃなぁ。ハハッ!」
私が榊が手にしているゴミ箱に入れられようとしたその時。

「梦〜!勝手に先行っちゃってマジごめん!あ、ねぇ。今日一緒に帰らな…」
教室に____



爽華が入って来た。

21:匿名:2016/12/07(水) 20:44

「え…?」
「え…?」
「え…?」
「え…?」
教室に居る4人全員がほぼ同時に頭にクエスチョンマークを浮かべた。
「ゆ………め…?さか…き…みつる…と……まの…ざ…き………みか…?」
爽華は途切れ途切れに状況を整理しようとしているところだった。
「ッ……な…なんで………新野が此処に……」
「爽華ちゃん!?ど、どうして…?」
「……爽華…………………」
「……ッ…」
爽華はうつむいて黙りこくっていた。
…が、すぐに前を向いた。
「…行くよ、梦」
それだけ言うと、爽華は私の手を無理矢理ぐいっと引っ張りながら教室から出た。ついでに私も出ることになる。

◆下校中◇帰り道◆

「梦…あんた……」
「は、はい……………」
「いじめられてたの、ずっと…隠してたの…?」
そんな爽華の顔は不安げだ。
「…うん……」
「なんで…なんで言ってくれなかったの!?早く言ってくれれば………!」
「…だって、爽華に迷惑かけたくなかったし…」
「迷惑なんかじゃない!なに言ってんの!?……馬鹿みたい」
爽華はそう言い捨てると、走って帰って行った。

22:匿名:2016/12/09(金) 17:26

すみません、榊充は真野崎実香のことを『真野崎』と呼んでいます。
一度『実香』と呼んでいたのはミスです、すみません。

23:Hikaru&◆/o:2016/12/10(土) 04:56

面白いね!
ただ、1つアドバイスと言うか、あくまでも私の意見を言わせてもらうと、会話が続くところは「」の横に名前の頭文字だけでも書くと分かりやすくなると思います。
まあ、他に読んでる人はそんなに思わないかもだし、別にスルーしてくれても大丈夫だけど…笑

でも、しぐれんってすごいなぁ。小説私が知ってるだけで2つ目だよね。私は今書いてるので精一杯かな笑
前も言った気がするけど、やっぱりしぐれんの方が文才あると思う!この小説も前に書いてたのも、すごく面白いから

あ、長文になってしまった……ごめんなさい。それじゃあ、これからも読みに来るね。

24:匿名:2016/12/10(土) 08:39

横割り込み失礼ですけど、「」の横に名前の頭文字置いたら台本書きになっちゃいますよ…

25:越後:2016/12/10(土) 09:14

>>23
セリフの横に名前付けると小説じゃなくなるんだよなぁ...

26:匿名 :2016/12/10(土) 11:24

>>23
有難う!って、あぁ、名前はバレちゃったかもしれない…。まぁそれはそれとして。アドバイス有難う。でも、
>>24さんや>>25さんの言う通り、それだと台本書きになっちゃうんですよね〜…。どうしましょうか…。

27:匿名:2016/12/10(土) 12:23

___この日、私の人生を大きく変える運命が訪れる_____。

◆翌日◆

「はぁ…………」
学校前の坂道を、自転車を降り、てくてくと登っていく。この道を自転車で一気に登ろうとすると非常に危険だ。
だから降りて、自転車を押して歩いているのだ。
チャリチャリと心地良い、何処かの部品の音に耳を澄ませながら。

◆学校◇放課後◆

またいつものように処刑の時間がやってきた。しかも今日は屋上に連れ出されている。寒さからか恐怖からか、膝はガクガクと震え、手にはじわじわと汗が滲んでいる。
その時、屋上のドアがギギギと音を立てて開いた。
「………………実香……」
入って来たのは実香だった。にこにこと笑いながら。だが私がそう呟くと、実香は目を見開いて私を睨んだ。それでハッと気付く。
「…………様」
と付け足すと、実香は先程のようににこにことした笑顔に戻った。

28:匿名:2016/12/10(土) 12:34

沈黙が続いた後、またドアが開いた。
今度は榊充だった。
「よぉ奴隷。ご主人様への挨拶はどうした?あぁ?」
「………………充様」
「分かってるじゃねぇか」
そう言って榊はふっと鼻で笑った。
ふと榊の手先を見ると____

___手には煉瓦があった。
「あっれぇ〜?もしかしてぇ〜、梦ぇ〜。気付いちゃったぁ〜?んもぉ〜充ってばぁ〜」
「………………悪い」
「ん〜…まぁいっかぁ〜♪とりあえずぅ〜……」
実香がここまで言うと、榊はにやりと不気味に笑った。
そして実香が榊に命令した。
「とりあえずぅ〜……。…殺れ。榊」
「アイアイサーッ!!」
実香が初めて榊のことを『榊』と呼んだ。……だが今はそんなことどうでも良い。今実香は明らかに「殺れ」と言った。…殺されるんじゃないか…?
どっと不安の海が押し寄せ、私の脳が、私自身に「逃げろ」と言った。
その瞬間私はダッと駆け出す。
「ははっ、逃がすかよ!」
「かっ…………………………!」
榊は________


手にしていた煉瓦で私の頭を殴った。

29:匿名希望:2016/12/10(土) 21:12

あ、ごめんなさい、確かに台本みたいになりますね……

明かに私の知識不足ですね。すみません。
でも、ネットで見る小説ってよく横に名前書いてあったり、しません……??

いや、なんでもないです。すみません。本当に…

30:匿名:2016/12/11(日) 11:57

>>29
謝らんで下さい!大丈夫ですよ!
それも1つの意見として、
今後覚えておきますね!

31:◆NA:2016/12/11(日) 12:18

これからトリップ付けます。

32:◆NA:2016/12/11(日) 12:28

「がっ………あ…」
どんどん意識が遠のいていく…。
どんどん意識が朦朧としていく…。
どん…どん…瞼が……下がっ…て……いく………___________

33:◆NA:2016/12/11(日) 12:28

過去終了です。

34:◆NA:2016/12/11(日) 12:41

◆現在◇病院◆

あぁ…そうか……。
「思い出した…」
私はいじめられてて…。
榊に煉瓦で殴られて…。
それが原因で気絶して…病院に……。
確かに、頭がズキズキと痛む。
病室に戻り、小さな鏡で確認すると、
__頭には包帯が巻いてあった。
「…梦……?」
誰かに名前を呼ばれて、振り返る。そこには……………。
「お母さん…………?」
「梦…梦…………!?あぁぁ…良かった…………」
お母さんはただただ泣いていた。
聞くと、手術中の医者は全力で私を救おうとしていたらしい。
今まで培ってきた直向きな努力の結晶が詰め込まれている天才的な頭脳で。
「そっか……」
とりあえずお母さんが居ることに安心した。

35:◆NA:2016/12/11(日) 12:41

変なところですが切ります…。

36:閖時雨◆YQ:2016/12/11(日) 14:32

「ところで…梦」
「ん?」
「ッ……………………」
何故だかお母さんは黙った。
なにか辛いことがあったのだろうか?
だがそれを何故私に言おうとしているのか。もしかしたら…私になにか関係があるのかもしれない………。

「梦、実はね…」
「う、うん…………」
「…落ち着いて聞いてほしいの」
「え…?」
私とお母さんの間に緊張の糸が張り巡らされる。
「実は…………」
「…ッ」
私はごくりと生唾を飲んだ。
「実は…………

   梦の脳にガンが見つかったの」

……………。

…………………。

「………………………は?」

37:◆NA:2016/12/11(日) 14:33

名前…

38:◆NA:2016/12/11(日) 14:33

バレてしまった…。

39:◆NA:2016/12/18(日) 21:10

ガ……ン………?え?じゃあ私…。

………死んじゃうの?
ううん、そんな早く死なない筈…。
それに、進行状況も解ってないし…。
死ぬって決めつけるのにはまだ早い。
「お母さん!ど、どれくらい…進んでるの…?」
私が恐る恐る尋ねると、お母さんは目を瞑り、フルフルと首を横に振った。
「余命は……保って6ヶ月よ」
「6ヶ月………………。6ヶ月!?」
「しっ!大声出さないの!」
そうだ、此処は病院。流石に大声は、ね。でも、自分の命があと6ヶ月って聴いて、誰がはいそうですか解りましたって事実を簡単に認められる?
「そんな…………」
気付けば、私の目からは大粒の涙が溢れていた。
「私ッ…まだ…死にたくないッ…!死にたくないよぉ………」
甘えたって、我儘言ったって、どうにもならないことは私が一番よく解ってる。

40:◆NA:2016/12/19(月) 19:41

「__で、相談なんだけど」
「相………談……………………?」
私は涙でびしょびしょの顔のままお母さんの方を見た。上を向いているため首が疲れる。普段はこんなこと無いのに…。これも、ガンのせい……?
「あのね…」
お母さんの声で我に帰る。
そうだ、相談というのはなんなんだ?
……最悪の考えが頭をよぎる。
いや、きっと考え過ぎだ。
そんな決断……迫られたくない。
それに、お母さんはそんな重い相談内容が出てくる程の深刻そうな顔もしてない。…まぁ深刻そうな顔はしてるけど。大丈夫だと自分に言い聞かせる。
「 それでね…」
「うん…」
「相談したいことは2つあるの」
「うん…」
「先ず1つ目。…梦。手術、受けたい?受けたいなら、死ぬ確率も…減る」
「……………………」
「2つ目。これは梦が手術を受けたくないって考えた場合の話よ」
「……………………」
私はごくりと唾を飲んだ。
…緊張していたから。どんな案が出てくるのかということに対して。
「それは……。
寿命をそのまま生きるか、
安楽死するか…」
「…………………!」
答えに…迷った。
だが一先ず。これで良い。
この答えで良い。
きっと、後悔はしない筈だ。
「私……」

41:◆NA:2016/12/20(火) 20:34

「私……」
私はもう理解していた。
手術しようがしまいが、どうせ死ぬんだって。…ならさ。最期まで手術の痛みや苦しみなんて感じずに、寿命をのんびり楽しく過ごしたい。だから…。
「私……手術したくない」
「…………そっか」
お母さんは何処か哀しそうだった。
そして、まるでそれを隠すかのように儚げに笑ってみせた。
私はそれに妙な感情を覚えた。
そんな顔しないでよ、お母さん。
なんとなくこっちまで胸が苦しいよ。
その顔、私の胸を締め付けるんだ。
「…やめて、お母さん。そんな顔しないでよ。お母さんは最期まで、笑って私の側に居てよ。私の側から離れないでよ…………。寂しいんだよ、哀しいんだよ、苦しいんだよ……………!」
私は涙ながらに訴えた。
するとお母さんは「当たり前でしょ」と私を優しく抱き締めてくれた。
___お母さんの暖かくて優しい胸。
いつまで、顔を埋めてられるかな。
もうこれが…最後かな。
そう思うとさっきよりも胸が苦しくなった。

42:◆NA:2016/12/20(火) 20:45

ちょっと暇なので((続き書け
1人ずつ書くと言いましたが、
面倒臭くなったので((おい
まとめて書きます。

+キャラクター

片桐 真優美  Katagiri Mayumi
梦の母。
家事も育児もデキる凄腕ママさん。


片桐 明宏  Katagiri Akihiro
梦の父。真優美とラブラブで、
サラリーマン。仕事が早い。


片桐 翼  Katagiri Tubasa
梦の弟。少々大人びているが、
姉の前では悪戯をしたりと相当子供。


片桐 司  Katagiri Tukasa
梦の弟でもあり、翼の双子の弟。
兄に似てかなりやんちゃ。

43:◆NA:2016/12/20(火) 21:54

すみません…(._.;)
今でも遅いくせに、更新ペースもっと
遅くなります……。ウゥゥ
見てる方は居ないと思いますが、
もしも、万が一、いや億が一、
見ている方がいらっしゃいましたら、
ごめんなさい…。

44:越後:2016/12/20(火) 22:21

>>43
頑張って下さい(
...これ序盤のいじめパートは後々伏線として回収するんですよね?

45:◆NA:2016/12/20(火) 23:12

>>44
有難う御座います。
…?え、えぇと…すみません、無知で…。

46:ゆー:2017/01/14(土) 16:25

あれ? スレ主どうたんだろう?

47:檸檬&◆B2:2017/01/14(土) 21:44

>>44頑張ってください。
更新待ってます!


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