1%の叶わない恋

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1:莉愛◆8Q:2017/04/13(木) 22:10

題名は
『1%の叶わない恋』です。
『ここは明確スイーツ研究部!』シリーズも書いてます。

デビュー作

小説を書くことは2回目ですが頑張りたいと思います。
アドバイス、感想お願いします!

61:相原梨子◆x.:2017/12/12(火) 15:56

名前変えました。
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5.カレカノ間の掟

そして、翌日の午後。
鈴音がわざわざ迎えに来てくれて、鈴音の家へ向かう。
いつも竜也くんが車椅子を押してくれて、初めよりすごく安定してる。
だけど、未経験の鈴音だと、ちょっとガタガタしてる。

「美結、竜也くんと付き合ってるんでしょ?今日からサッカー部合宿だよ。竜也くんから聞いた?」

「G組の穂乃香ちゃんから聞いた。」

鈴音は車椅子を止めて、わたしの前に回ってきた。

「どうして言わなかったんだと思う?彼女なら普通言うでしょ?」

えっ…。
別に言われなくても…。
実際、穂乃香ちゃんから聞いたし。
モゴモゴしていると、鈴音は人差し指をわたしに向けてきた。

「いい?カレカノ間は秘密なし。言わないなんておかしいよ!きららちゃんと付き合ってた竜也くんだから、カレカノ間の掟なんて知ってるよ!」

秘密なしぃ!?
そんなのじゃやってけないよ〜。
そんな話をしていると、あっという間に鈴音の家に着いた。

「お母さ〜ん!美結が来たけど、車椅子だからどーしよー!」

久しぶりに見た鈴音のお母さん。
出てきてくれて、わたしの姿にとても驚いた。

「大丈夫!?鈴音や美結ちゃんのママから聞いてたけど…。」

「全然大丈夫です!…けど…。家入れますか…?」

鈴音のお母さんは、車椅子からわたしをおんぶしてくれて、鈴音の部屋へ運んでくれた。

「すみません。ありがとうございます!」

鈴音が車椅子を折り畳んでくれて、部屋に入ってくる。
久しぶりに女子会だーっ!

62:相原梨子◆x.:2017/12/12(火) 16:07

6.恋のアドバイス

わたし、愛花、鈴音で遊ぶときは、だいたいがおしゃべり。
今日もずっとおしゃべりだった。

「演劇部でそんなことが…!顧問の先生ひどいね。わたしは上手くやってるよ〜!」

鈴音は吹奏楽部。
トランペットの名演奏者みたい。
期待されてるんだって。

「また今度、文化ホールで音楽会があるんだけど、良ければ竜也くんと来てほしいな!トランペットソロパートがあるから!」

「すごいじゃん、行く行く!きっ、昨日竜也くんにデート誘われたから、それで行こうかなっ」

緊張しながら言ったわたし。
だけど、鈴音ににらまれた!
鈴音から厳しい言葉が飛んでくる。

「美結、下手だな〜。せっかく誘ってくれたんだから、それはそれ。音楽会は別で来てよ〜。」

あっ、そうしたら、デート回数が増えるんじゃない!?
鈴音すごーい!

「良ければ鈴音、アドバイスをこれからも…。」

「もちろんだよ!頑張ろうね、美結!」

鈴音がそう言ってくれた時は、とてもほっこりした。

63:相原梨子◆x.:2017/12/26(火) 10:26

7.仲直り?

お菓子をパリパリと頬張る。
それにしても、どうして鈴音がこんなに知ってるんだろう。
鈴音の勉強机を見る。
すると、写真立てに収まっているのは!

「ちょっと、鈴音!?付き合って…。」

「美結、声大きすぎだよ。お母さんに聞こえちゃうでしょ!」

鈴音に口を押さえられた。
モゴモゴしていると、鈴音は手を離す。は〜っと息を吸って吐く。
鈴音、威力ありすぎ!
窒息死しちゃうじゃないかぁ!

「確かに、付き合ってるけど、お母さんに言うわけないじゃない!プライバシーだし。」

プライバシーぃ!?
何それ。
っていうか鈴音、そんなの気にしてるんだ。
わたしなんて、すぐバレたよ。

「何で隠すの?」

「恥ずかしいし、わたしのプライベートだから、当たり前だよ。お母さんが首突っ込んでくると、ややこしい。」

なのに、写真は飾っとくんだ。
ヘンなの。
鈴音はこちらを向く。

「もしかして美結、お母さんに教えたわけ?付き合ってること。」

「もちろん。だって、竜也くんが送ってくれるんだもん。バレるでしょ。」

鈴音は、「そっか。」とつぶやく。
もしかしたら、足を失っていなかったとしても、言ってたかも。
普通は言わないものなのかな?

「鈴音、美結ちゃ〜ん、お客さん。」

一階から、鈴音ママの声が聞こえる。
誰だろう。
また、鈴音ママにおんぶしてもらい、一階に降りる。
本当に悪いなあ、わたし。
鈴音ママ、絶対重たいよねっ!

「あれ?愛花じゃないの。」

先に玄関に着いたわたしは声を上げる。鈴音も「愛花。」と言った。
隣には、例のきらりちゃんがいる。
どうしてここに?

「何か用があって来たんだよね?」

鈴音が、ちょっときらりちゃんをにらみながら警戒して言った。
愛花、どうして連れてきたの?

「美結が、きらりちゃんと気まずい関係なんでしょ?それを、きらりちゃんが気にしてたから、仲良くしてもらいたいの。いい子だよ、美結。」

愛花がわたしに語りかける。
だけど、それがホントだなんて信じられなかった。
ずっと仲良しの愛花だけど、ちょっと敵みたいに見えてきた。

「どうして今来るの?遊んでるじゃん、わたしと美結。」

鈴音が愛花にピシッっと言う。
すると、ずっと黙っていたきらりちゃんが口を開いた。

「あの時はごめんなさい。竜也くんを取られて怒っちゃって。こんなわたしが、竜也くんにフラれるなんて、当たり前よね。ねえ、お願い。」

にこりちゃん言ってたよね。
ずっと、きらりちゃんに合わせてるって。
これも演技なんじゃ?

「美結、いいでしょ?いい子だよ。謝ってるんだし。」

わたしには、そんな風には見えないんだけど。
どう見ても、とりあえずって気持ちしか見えないんだよね。
竜也くんを取ろうとか考えてる、気がするんだけど。

「悪いけど、学校でにしてくれる?美結は、今わたしと遊んでるの。愛花たちとヘンなおしゃべりしないから。」

鈴音がドアをバタンと閉める。
そして、なんと鈴音がわたしをおんぶしたんだ。

「ちょっと、鈴音?重いってば!」

鈴音はそんなのも無視して階段を上る。絶対重いよね。
そう重いながら、鈴音の肩をギュッっと握った。

64:相原梨子◆x.:2018/01/08(月) 20:20

8.月曜日の登校事件

数日後の月曜日。
今週の水曜日まで合宿のサッカー部。
そのため、竜也くんの代わりに鈴音が車椅子を押してくれた。

「ごめんね、鈴音。」

「いや。こっちも助かってるし。」

わたしは愛花と電話で話して謝ったけど、鈴音はきらりちゃんとのお出かけを優勢されたこともあって、まだピリピリしているみたい。
いつも、鈴音と愛花は一緒に登校しているから、一緒に登校しない言い訳にもなるみたい。

「利用しているみたいでごめんね。でも、全然違うから。」

「分かってるよ、そんなの。本当に、ありがとう。ひとりじゃ、この坂上れないから。」

ふたりとも、仲直りできないかな〜。
すると、学校のロータリーに大きな高級車が停まった。
だ、誰の家の高級車!?

「美結、ちょっとスピード上げる。」

鈴音はスピードを上げ、校舎へ入ろうとした…んだろうけど。
「あっ!」わたしが声を上げた時はもう遅かった。
小さな段差に、スピードがついた車椅子のタイヤが重なって倒れたんだ。

「い、痛い…。」

「美結っ!ごめんなさい!…美結…。ごめん、ごめん…。」

鈴音は悪くないよ。
慣れてないんだから、仕方ないし。
でも、どうしよう。
わたし、リハビリしたことないから、立ち上がれないよ…。

「あれ、美結ちゃん?大丈夫!?」

こ、高級車の持ち主は穂乃香ちゃんだったんだ。
そう思うのもつかの間。
穂乃香ちゃんはお手伝いさんと職員室へ走っていった。
どうして、わたしって分かったの?
お手伝いさんに聞いたの?
でも、知らないはずでしょ、わたしの顔をお手伝いさんは。

「夢丘さんっ!」

梨沙子先生…。
職員室から飛ぶような勢いで走ってきて、わたしを車椅子に乗せてくれる。

「大丈夫!?夢丘さん。」

「はい、全然大丈夫です。」

鈴音は生徒指導室に呼ばれて、代わりに梨沙子先生がG組へ押してくれた。
大丈夫かな、鈴音。
生徒指導室って、ヤバイやつだよね…。

65:相原梨子◆x.:2018/02/10(土) 12:48

9.竜也くんと春野ちゃん

そして数日後。
ようやく、竜也くんたちサッカー部が帰ってきた。
この坂も、難なく上れる。
竜也くんが押してくれるから…。

「うーん、まだかなぁ。」

いつもならこの時間には来るのに。
竜也くんが来る方面を見る。
知らない先輩たちがぞろぞろと登校してくる姿が見えた。

「来ないなぁ。」

「誰を探しているの?夢丘さん。」

ニヤリと不敵な笑みを見せた子。
きらりさん。
竜也くんの元カノだ。

「まさかだけど、竜也くん待ち?ヤダなぁ。竜也くんならもう行ったよ。春野ちゃんと。」

春野ちゃん?
女の子だよね、その子。
聞いたことがある気がする…。
だけど、竜也くん何で?

「春野ちゃんに嫉妬?でも仕方ないと思うけどね。夢丘さんより、明らかに春野ちゃんの方がカワイイもの。」

すると、後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。
振り返ると、笑顔な愛花がいる。
わたしときらりさんのふたりを見ると、愛花は一瞬立ち止まる。

「仲直り出来たの?」

すると、さっきまで厳しい目付きだったきらりさんが微笑んで見せた。

「もちろんっ!みうとは仲良しだよ!ねーっ!」

「みうじゃないんだけど。美結。」

『みう』と『みゆ』ってよく間違えられるけど、決定的な証拠だよね。
全然、仲良しじゃないってこと。
名前すら知らないんだもん。

「ご、ごめーん!噛んだのよぅ。」

きらりさんは、車椅子の押し手をしてくれて、愛花と一緒にG組へ行く。
わたしとは話さずに、ずっと愛花と話していたきらりさん。
どうして、いきなり仲直りしようと思ったんだろう。

「着いたよぉ、美結ちゃあん。」

きらりさんが車椅子をG組の中へ運ぶようにすると、そそくさとA組に帰ってしまった。
何なの、本当に。

「ねえ美結。仲直りしたのウソでしょ?絶対。何で否定しないの?」

「それは…」

「わたしと美結って、そんな友情だっけ?ウソつくとか、やめてよ。」

「ごめんっ!」

愛花は、身をひるがえして帰っていってしまう。
どうしてこんなことになるの…?
ボーッっとしていると、穂乃香ちゃんがひとりの男の子とやって来た。

「おはよう。美結ちゃん。」

「穂乃香ちゃん!」

最近、穂乃香ちゃんは目が見えないけどわたしって分かるみたい。
匂いとか、そういう感じ。
G組の中で一番仲良しだからね。

「隣の子は?」

「この子は春野太一。G組所属なんだけど、不登校だったんだ。」

春野くんはペコッっとお辞儀して、前から気になっていた空いている席に腰かける。
穂乃香ちゃんも自分の席に座った。
春野くん…春野ちゃん…。
親戚とかかな…。
わたしは、こっそり春野くんを見た。
春野ちゃんって子のことが知りたかったから。

66:相原梨子◆x.:2018/03/03(土) 13:34

こんにちは。
ここまで読んでくださっている読書の方(いるかな・・・)、ありがとうございます。
葉っぱ卒業を決めた私ですが、恋愛小説を簡単に完結させることは出来ないので、ちょくちょく来たとき更新して行きます。
その時はよろしくお願いします。


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