『 あはは、ばけものーー! 』
『 おいおい、自、さつするなよ?』
まわりにいる奴らは最低なやつばっかり。
誰も私のことなんかわかってくれない。
……でも胸が痛い。涙が溢れる。
私は“ばけもの”だ。フツウじゃない。
「 こんな世界なんてだいっきらい……」
教室はクーラーも入ってるお陰か入った瞬間、ひんやりして気持ちよかった。
「 生き返る〜!」
声に出していられなかった。でも汗でべったりとシャツがくっついて気持ち悪い。
( 着替えを持ってきてよかった… )
「 お早う!空羽さん 」
此方にかけたきた水色の髪の少女。明るくてすごく眩しい…。確か…。
「 あ、天原海華。海華って呼んでね。」
自己紹介しにっこりと笑う彼女。やっぱり眩しく感じた。
( 私とは正反対なタイプ )
少し視界が色褪せた。
「 今日は合宿について話し合うのね。楽しみだわ。」
ふふ、と可愛らしく笑む夜音星那。やっぱりこのクラスは眩しすぎ。
( 能力者とは到底思えない…。)
「 はよー… 」
後ろから気だるげな声が聞こえた瞬間、ドン!と何かにぶつかった。前へ倒れようとしてた時、星那と海華が支えてくれたおかげで地面に顔面をぶつけずに済んだ。
「 邪魔だろ… 」
低い声が突き刺さる。でも私も反撃せずにはいられなかった。