この恋の始まりは、演技からだった。

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1:シュクル♪:2017/08/03(木) 17:07

皆様、はじめまして!
この度は、ここで小説を書かせていただくシュクルと言います。

文才はないですが、頑張って小説を書いていこうと思います!
感想、アドバイス等くれると励みになります!
面白くなかったり、途中で書くのをやめてしまったらごめんなさい。

良かったら、見てくれると嬉しいです!

2:シュクル♪:2017/08/03(木) 17:50

小説を書く前に、キャラクター紹介!
(※ここで紹介するキャラクター以外にも、出てくるキャラがいるかもしれません)


鈴森 しおり (すずもり ーーー)

小説の主人公。男子が苦手であり、成績はそこそこいいがあまり目立たない。
仲のよい友達はあまりいない。絵を描くことと甘いものが好き。

星井 あやね (ほしい ーーー)

なにかとしおりに付きまとってくる。ぶりっ子で嫉妬深いが本当は優しい。
女子がちょっとでも男子と話しているのを見ると怒る。

宮川 そうた (みやかわ ーーー)

運動神経バツグンでイケメン男子。女子から好かれてる。
明るくて男の子らしい。好きな人はまだいない。

白倉 れいち (しろくら ーーー)

そうたの友達で、冷静沈着でクール。そうたの次くらいにモテる。
誰にでも敬語を使う。礼儀正しい。

3:シュクル♪:2017/08/03(木) 18:24

第1話「すべては嫌われるためにやった…はずだった」


私の名前は鈴森 しおり。
ごくごく普通の平凡な日常を送っている、女子中学生(正確に言うと中学3年生)。

恋愛とかにはあんま興味はなくて、比較的男子とはあまり関わりを持たない。
…というよりも、男子は苦手だから、私から進んで話しかけたりしない……って感じかな。

さて、自己紹介はここまでにして…。
私は今、学校の教室で好きなアニメキャラの絵を描いて過ごしている。
休み時間とかお昼休みには、絵を描くことが多いんだよな〜。
もちろん、今は休み時間。授業中に絵なんか描いてたら、先生にこっぴどく叱られるからね…。

しおり「(よし、やっと首まで描けたぞ!
でもこのアニメキャラ、服装を描くのが難しいんだよね…)」

そんなことを思いながら、私は淡々と絵を描き続けていた。
その時、ちょうど友達の星井 あやねちゃんが話しかけてきた。


あやね「やっほ〜しおりちゃんっ!なにしてるの?」

しおり「あ、あやねちゃん。今ね、アニメキャラの絵描いてたんだ〜。まだ途中だけどね。」

と言って、私は書き途中のアニメキャラの絵をあやねちゃんに見せた。

あやね「そうなんだあ〜!しおりちゃんの絵、上手だねっ!
あやねもそんな風に絵が描けたらなあ〜…」

しおり「ありがとう。あやねちゃんならきっと描けるよ。」

あやね「えへへ!こちらこそありがとっ!」

あやねちゃんはにこり、と柔らかく微笑んだ。
…はあ。これだけなら、あやねちゃんは普通に優しくていい子なんだけどなあ…。

4:シュクル♪:2017/08/03(木) 19:15

そして放課後…。
私が教室から出ようとした時、またまたあやねちゃんが話しかけてきた。

あやね「しおりちゃんしおりちゃんっ!今日も一緒に帰らない?」

しおり「あ、うん。一緒に帰ろっか。」

というわけで、私は今日あやねちゃんと一緒に帰ることになった。
…っていっても、いつも大体はあやねちゃんと一緒に帰ってるんだけどね。


あやね「ところでさあ〜…今日、またそうたくんが女子と仲良さそうに話してたの!
あんな女子より、あやねの方が断然可愛いのに…仲良さそうに話さないでほしいよね!」

…ああ……また始まった。あやねちゃんの愚痴タイム。

あやね「しおりちゃんもそう思うよねえ〜?」

しおり「う、うーん…」

あやね「それにねそれにね!そうたくんってばその女子からプレゼントもらってたの!!
たいして可愛くもないくせに、馴れ馴れしくそうたくんにプレゼントあげないでって思わない?」

しおり「そ、そう……だね…」

あやねちゃんと学校から帰ってる時、あやねちゃんが話すことはいつもこんな内容の愚痴ばかり。
普通にしてればいい子なんだけど、女子がちょっとでも男子と話してるだけで怒って
こうして私に愚痴ってくるんだよなあ…あやねちゃんって。

どうでもいいけど、あやねちゃんが私に愚痴ってくる時を
『あやねちゃんの愚痴タイム』と言っている。

ちなみに、あやねちゃんが言ってたそうたくんっていうのは、宮川 そうたくんのこと。
そうたくんはイケメンでかっこいいから、みんなからモテモテなんだ。


でも、なんであやねちゃんは私にだけこんな風に愚痴ってくるのかって?

その理由はたぶん…私が男子が苦手で、男子との関わりを持たないからだと思う。
あやねちゃんは男子と関わりを持つ女子を嫌うから、男子と関わりを持たない私は
気に入られてしまっているんだと、勝手に考えている。

あやね「ほんっとムカつく!そうたくんにはあやねみたいな可愛い子がお似合いだよね〜っ!」

しおり「う、うん…あやねちゃんとそうたくんは、お似合いだよ……あはは」

あやね「だよねだよねっ!しおりちゃんならそう言ってくれるって信じてたよ〜!
…あっ!あやねの家こっちだから…また明日ね〜!しおりちゃん!」

しおり「あ、うん。バイバ〜イ。」

そんなこんなで、やっとあやねちゃんの愚痴タイムが終わった。
私とあやねちゃんは別れて、それぞれ自分の家に帰っていった。

5:文楓:2017/08/03(木) 20:12

私も小説を書こうと思ってるんです。
しおりちゃんの気持ちとかもかけていて、いいですね。

6:シュクル♪:2017/08/03(木) 21:36

コメントありがとうございます!!
すみません、小説書いたあと色々あったので返信遅くなりました…。

文楓さんは小説を書こうとしてるんですね!さっき文楓さんの小説スレを見かけたので、
あとで行ってみたいと思います!

7:文楓:2017/08/03(木) 21:49

1日でも早く最新話を読みたいです!
お互い頑張ろうね!

8:薫:2017/08/03(木) 21:49

初めてと言っていましたが、上手いですね‼

題名にグッと引かれました‼

わたしも『解決事務所 パワフル☆ピース』という小説を書いています。(略して『解フル☆』)

もしよければ、ぜひ呼んでください!

続き、楽しみにしていますね!

9:シュクル♪:2017/08/03(木) 21:58

>>7
ありがとうございます!!
はい、お互い頑張りましょう!文楓さんの小説も、更新楽しみにしていますね!

>>8
薫さんも、ありがとうございます!!そう言ってくれて、嬉しいです!
わかりました!薫さんの小説も、面白そうですね!読んでみたいと思います!

10:シュクル♪:2017/08/04(金) 01:10

その夜、私は家で夕飯を食べている時、お母さんにあやねちゃんのことを言った。

しおり「もぐもぐ…ねえ、お母さん。今日もまたあやねちゃんが私に愚痴ってきたんだよね……」

しおりのお母さん「ええ?また〜?
ほんと、しおりはあやねちゃんにとことん気に入られちゃってるねえ。」

しおり「気に入られるというか、仲良くしてくれるのは嬉しいんだけど、
私に愚痴ったりするのはやめてほしいよ…聞かされてるこっちが疲れちゃう……はあ〜」

私は大きくため息をついた。
ていうか、私もあやねちゃんのことをお母さんに愚痴っちゃってない?
愚痴られたことを愚痴る……って、なにを言っているんだ私は。

しおりのお母さん「まあ、そんなにあやねちゃんに愚痴られるのがイヤだったら、
いっそしおりもあやねちゃんに嫌われちゃう…っていうのもアリだと思うよ?」

しおり「嫌われちゃうって…どうやって?」

しおりのお母さん「それは自分で考える!」

しおり「え〜…」

そんなこんなで、私は夜ごはんを食べ終えお風呂に入りやり残した宿題をやって、
ようやく布団に入って寝ることになった。


しおり「ふう〜疲れた…やっと寝れるよ…。
でも寝たらすぐ明日になっちゃう…明日になったらきっとまたあやねちゃんに愚痴られる…」

布団に入ったはいいけれど、明日もあやねちゃんに愚痴られることを考えると、
なんだか眠れなくなってきた。どうしよう…あ、そうだ!さっきお母さんが言ってた通り、
あやねちゃんに嫌われちゃえば、愚痴られずに済む…よね?

それから私は、あやねちゃんに嫌われる方法を色々考えてみた。普通に男子と関わりを持って仲良くすれば、
あやねちゃんからは嫌われるんだろうけど…あいにく、私は男子苦手なんだよね。


そして考えた結果が……これ。

しおり「…そうだ。今までの私とは、違う私を演じればいいんだ!!」

私はガバっと音をたてて起き上がり、1人でバカみたいに大きい声を出し、こう言った。

…ええと…つまり……今私が言ったことを説明すると、あやねちゃんに嫌われるため、
今までの地味で男子との関わりを持たない私とは正反対である、
男子との関わりを持つ愛嬌のある私を演じる…というわけだ。

この今までとは違う私を演じれば、苦手な男子を克服できるかもしれないし、
友達も増えるかもしれないし、もしかしたらあやねちゃんからも嫌われる……かもしれないから。

『超』がつくほど苦手な男子と関わりを持つっていうのはイヤだけど…イヤだけど…!
私の頭が足りないせいか、これくらいしか方法が思い浮かばなかったので、
仕方なしにこの方法を明日から学校で実践してみることにした。

しおり「よおーしっ!そうと決まれば容姿も可愛くしなきゃね!
ええっと髪型はツインテにするかポニテにするか今までのままロングヘアーでいくか……。」

しおりのお母さん「なにしてるのー?もう遅いんだから早く寝なさい!」

しおり「あ、はーい…。」

容姿も可愛くしようとして大きな声を出してたら、その大きな声がお母さんに聞こえたのか、
お母さんに注意されてしまった。…今日は早く寝よう。

11:シュクル♪:2017/08/04(金) 02:00

次の日。私はさっそく学校で、今までとは違う私を演じることにした。
すなわち『演技』。無論、演技はしたことないけど、頑張ってやってみる。

そんなことを思ってると、あやねちゃんがあいさつしてきてくれた。

あやね「しおりちゃん!おはよおはよ〜っ!」

しおり「あやねちゃん、おはよう!」

あやね「あれれ?なんだか今日は元気そうだねっ?」

しおり「うん!私、今まで地味だったから、もうちょっと明るくなろうかな〜って思って…」

あやね「そうなんだあ!明るいしおりちゃんも可愛い〜♪」

しおり「そ、そう…?ありがとう!」

うう、可愛いって言われるのは慣れてないんだよなあ…。
あ、そうだそうだ。あやねちゃんの次は男子と話さないと…あやねちゃんに嫌われるためには、
まずは男子と関わりを持たないとね。


そう思った私は、ちょうど近くにいたイケメンのそうたくんと、
その友達の白倉 れいちくんに話しかけてみることにした。
…ていうか、やっぱり私は苦手な男子と話さなくちゃダメなのかーい!

しおり「(き、緊張する…いや、緊張なんか負けちゃダメだ!ここは勇気を出して…!!)
あ、あの……そうたくん!れいちくん!お、おはよう!」

やっぱり男子と話すのは緊張したけれど、なんとか2人に話しかけた。

そうた「ん…?君は確か、鈴森だっけ?」

しおり「そ、そうそう!同じクラスの鈴森 しおりだよ!」

そうた「ああ、あの鈴森 しおりか〜!
おはよう!話しかけてくれてありがとうな!」

れいち「おはようございます、鈴森さん。なんだかしおりさん、いつもよりお元気そうですね。」

しおり「2人とも、おはよう!
わ、私今まで地味だったから…少しでも明るい性格にしようとしたんだ!」

そうた「おお、そうなのか!
確かにしおり、今まであんまり目立たなかったもんな〜。」

ムカっ!確かに私は今まで地味で目立たなかったけど、
そんなストレートに言うことないでしょうが…!

れいち「こらこらそうたさん。そんなこと言ったら鈴森さんに失礼ですよ?」

そうた「あ、わりいわりい…。」

おお…!さすがれいちくん、優しい…!
ストレートに言っちゃうそうたくんよりも、優しいれいちくんの方がモテてもいいんじゃない?
この時、私はこんなことを思った。

しおり「いいのいいの!これからはそうたくんたちに話しかけることが
度々あるかもしれないから、よろしくね!」

そうた「おう!よろしくな、しおり!」

れいち「気軽に話しかけてくださいね、鈴森さん。」

しおり「うん!」

なんやかんやで、私はなんとか男子2人と話すことが出来た。
今はまだ、ちゃんと演じきれてないかもしれないけど、これをきっかけに男子を
克服できるかもしれないし、あやねちゃんに愚痴られなくなるかもしれないし……。
とにかく、今は演技を頑張らなくては!


この時の私は、まだ気付いていなかった。
まさか、この軽はずみな演技が原因で恋をすることになるだなんて……。

12:薫:2017/08/04(金) 07:00

『解フル☆』にコメント、ありがとうございました‼

これからどうなるのか、続きが楽しみです!

13:シュクル♪:2017/08/04(金) 14:46

こちらこそ、私のスレにコメントくれてありがとうございます!
書けない時もあるかもしれませんが、それでも見てくれたら嬉しいです!

14:シュクル♪:2017/08/04(金) 15:28

第2話「男子って、思ってたより優しいのかも」


しおり「(はあ〜、すんごい緊張した…。
またあんな風に苦手な男子と話さなくちゃいけないのかあ…イヤだなあ…)」

そうたくんとれいちくんにあいさつしたあと、私は自分の席に座ってこんなことを思っていた。

なんとか苦手な男子と関わりを持たないで、あやねちゃんに嫌われる方法ないかなあ…。
自分が転校するのとかはさすがに大げさすぎるしそもそも出来ないし、無視したら絶対
先生かなんかにチクられるだろうし…やっぱり男子と関わりを持つしかないよねえ…。

そんな風に色々考えていると、あやねちゃんに話しかけられていることに気がついた。

あやね「ねえしおりちゃん!しおりちゃん!」

しおり「ん…?あ、あやねちゃん!なにかな…?」

あやね「あ!よかったあ〜!
しおりちゃん、さっきから話しかけても返事しないから心配しちゃったよ…」

しおり「そっそうなの?心配かけちゃってごめんね。」

心配してくれてたのか…あやねちゃん、こういうところは優しいんだよなあ。


あやね「いーのいーの!ところでさ〜!さっきお気に入りのハンカチ落としちゃったんだけど、
それをあのれいちくんが拾ってくれたの!!すっごい嬉しかったよ〜!!」

あらら…心配してくれたと思えばあやねちゃんの愚痴タイムならぬ自慢タイムだよ…。
確かに嬉しいのは分かる……気もするけど!いちいち言わなくていいよ…。

私がそう思っている間にも、あやねちゃんはれいちくんにハンカチを拾ってもらったことを
とても嬉しそうに話している。

しおり「そ、そうなんだ…よっよかったね!あのれいちくんに拾ってもらえるだなんて…」

あやね「えへへ、ありがとしおりちゃんっ!
れいちくん、めっちゃくちゃかっこよかったんだよお〜!」

しおり「そ、そっか…!」

……ってあれ?私さっきそうたくんとれいちくんと話してたのに、なんであやねちゃんは
『しおりちゃん、さっきそうたくんとれいちくんと話してたよね…?』
みたいな話が出てこないんだ…?勘のいいあやねちゃんなら、すぐに気付くと思うんだけど…。

15:シュクル♪:2017/08/04(金) 15:50

し、仕方がない…こんな時は自分からこの話題を振ってやろう!

しおり「と、ところであやねちゃん!
私、さっきちょこっとだけそうたくんとれいちくんと話してみたんだ…!」

あやね「えっ!?2人と話したの!?しおりちゃん、男子苦手なのに…!?」

あ、この様子だとあやねちゃん、さっき私が2人と話してたの気付いてなかったのか…。

しおり「うん!す、少しは男の子にも慣れなきゃいけないなって思って…。」

あやね「そうなの?すっごいじゃあ〜ん!しおりちゃんも頑張ってるねっ!」


あやね「まあ…そうたくんとかれいちくんとかにはあんまり話さないでほしいけど……。
しおりちゃんだけは特別!少し話すくらいなら許してあげてもいいよっ☆」

えええ〜!?そ、そこで許しちゃうの!?
いつもなら女子がちょ〜っとそうたくんとかに話しただけで激おこプンプン丸なのに……。

しょうがない…一応、お礼は言っておこう。

しおり「あ、ありがとう、あやねちゃん…!」

あやの「お礼を言われるほどのことはしてないよお〜?」

はあ〜…こうなると、あやねちゃんに嫌われるには、もっともっといっぱい男子たちと
話さなくちゃいけなくなるのか…イヤだなあ、もう…。

16:シュクル♪:2017/08/04(金) 23:00

さっきは少し男子と話すくらいじゃあ、
あやねちゃんには嫌われないということが分かったので、
なんとか頑張っていっぱい男子と話して仲良くし
ていく、ということにした。

そうすれば、あやねちゃんもきっと私のことを嫌いになるだろう…先のことは分かんないけどね。

そして、今はちょうど学校で1時間目が始まる時間。
私を含めた生徒たちは、みんな席に着いている。

先生「それでは、1時間目を始めます。1時間目は席替えです!席はくじ引きで決めます!」

どうやら、1時間目は席替えらしい。
席替えかあ…今の隣の席の子は、無口で私に話しかけてこないというか、
あんまり関わってこない男の子だったから、べつに今のままでも良かったんだけどな〜…。
まあ、こうぐちぐち心の中で思っていてもしょうがないし、席替えしたっていいか。

このあとは席替えをするため、クラス全員でくじを引いた。
私もみんなと同じようにくじを引いてくじに書いてある数字を見て、新しい自分の席に着いた。


しおり「(さて、どんな人が私の隣の席になるのやら…)」

そんなことを思いながら席に座り、他のみんなが新しい自分の席に着くのを待っていると、
近くにそうたくんがやって来た。

そうた「え〜っと俺の席は……ここだな!」

と言うと、そうたくんは私の隣の席に座った。
……ええ!?まさか、そうたくんが私の隣の席なわけ…!?

しおり「そ、そうたくん…!?」

そうた「おーしおり!席、隣じゃん!これからよろしくな!」

しおり「ええええっ…!?……あっ!よ、よろしくね…!」

マジかよマジかよ……なんであのそうたくんが私の隣の席なの!?
普通の女子はこんなイケメンが隣の席で嬉しいんだろうけど、私は男子苦手だから、
そんなに嬉しくないんだよあ…譲ってあげれるのなら他の女子に席を譲ってあげたいくらいだよ。

A(クラスの女子)「ねえB!なんであんな子がそうたくんの隣なのって思わない?」

B(クラスの女子)「あー!それわかるうー!
あんな地味で暗い女がそうたくんの隣の席っていうのが不思議でならないわー!」

って、クラスの女子たちにもなんか悪口言われちゃってるし。
私だって好きでそうたくんの隣になったわけじゃないのに……。

17:シュクル♪:2017/08/05(土) 00:10

その時、予想外の出来事が起きた。
だって、そうたくんが席から立ち上がったと思えば、
その女子たちの方に行って、こう言ったから…。

そうた「おい!しおりの悪口言うなよ!しおりはただ、俺の隣の席になったってだけだろ?
それに、しおりは地味じゃないし暗くねえよ。」

A「あっ…ごっごめんね!そうたくん!」

B「う、うちらが悪かったよ…」

そうたくんは怒った表情をし、AちゃんとBちゃんに注意をした。

な、なんだ…いきなり立ち上がって女子たちの方に突っ走っていくからビックリしちゃったけど、
私への悪口を止めさせようとしてくれたのか…そうたくんにも、優しいところはあるんだなあ。

そうたくんは女子たちに注意をすると、またさっきのように席に座った。


しおり「あ、あの……ありがとう、止めてくれて…」

せっかく止めさせてくれたんだから、ちゃんとお礼を言わないと。
そう思ったので、私は少しモジモジしながらもそうたくんにお礼を言った。

そうた「べつにお礼なんて要らねーよ、俺がイヤだったから止めただけだ。」

か、かっけえ…これなら女子に好かれてもおかしくないですわ。

しおり「でも、ありがとう!おかげで気が晴れたよ。そうたくんって優しいんだね!」

そうた「そ、そうか…?そう言われると、なんか照れるな…」

そう言って、そうたくんは頬を染めた。
…なんだろう…男子は苦手だけど、そうたくんと一緒にいると楽しいような…。
って!なにを言っているんだ私は!男子は苦手なのに、
男子のそうたくんと一緒にいると楽しいって、完全に矛盾してるじゃないか〜!!


そんな風に心の中で騒いでいると、いつの間にか1時間目の席替えは終わっていた。
まあ…男子って、思ってたより優しいのかも。これなら克服できるかもしれないな…。

18:シュクル◆8U:2017/08/12(土) 00:36

第3話「私、風邪引いちゃった!?」


今日は休日で、学校が休みの日。外では近所の子供たちが元気よく遊んでいる。
でも、私はどこにも出掛けず、家で寝込んでいる。

なぜなら……風邪を引いてしまったからだ。
今の私はただただ、自分の部屋のベッドに横たわり、顔を赤くし咳をしているだけ。
うう…なんでこうなっちゃったんだろ…風邪なんて、滅多に引かないんだけどなあ…。

しおり「う…げほっげほ!」

しおりのお母さん「しおり、大丈夫?ゆっくり休みなよ。」

しおり「あ、お母さん…うん、ありがとう。」

お母さんは心配そうな顔をしながら私がいる部屋に入ってくると、私に声をかけてくれた。
やっぱり優しいなあ、お母さんって…。

そんなことを思っていると、誰かが家のインターホンを押したのか、
『ピンポーン♪』という音が聞こえた。誰か来たのだろう。


しおりのお母さん「ん…?誰だろ…ちょっと行ってくるね!」

しおり「あ、うん。」

そう言うと、お母さんは私の部屋を出ていった。
お母さんが部屋を出ていってから少し立つと、部屋にはお母さんと
あやねちゃんとそうたくんとれいちくんが入ってきた。

しおり「えっ!?み、みんなどうしたの…?」

あやね「えっへへー、お邪魔してますっ!実はね、あやねたちしおりちゃんの
お見舞いに来たの!風邪引いたみたいで、心配だったからさ…」

そうた「ようしおり!風邪、大丈夫かー?」

れいち「こんにちは、鈴森さん。突然なんの連絡もなしに来てしまってすみません…。
星井さんの言ったことを聞けば分かるとは思いますが、お見舞いに来ました。」

しおりのお母さん「…というわけで、この子たちはしおりのお見舞いに来てくれたみたいだよ。
よかったね、しおり!」

どうやら、あやねちゃんたちは私のお見舞いに来てくれたそうだ。
マジか…!お見舞いに来てくれるだなんて、みんな優しいなあ……。

しおり「うん!みんな、来てくれてありがとう!」

あやね「どうってことないよ〜!友達が風邪を引いてるんだから、
お見舞いに行くのは当然のことなのだ〜!」

しおり「そっか…!でも、ほんとにありがとう!」

私はあやねちゃんたちがお見舞いに来てくれたことが嬉しかったのか、自然と笑顔になっていた。
最初は突然のことでビックリしちゃったし、相変わらず男子は苦手だけど、
やっぱりこうしてお見舞いに来てくれたのは嬉しいなあ〜…。

…そして今、目の前にあやねちゃんやそうたくんやれいちくんたちはいるけれど……、
ここは学校じゃないし、今日は風邪だし、今日くらいはそんな無理に演技しなくたっていいよね!
まあ、少しくらいは明るく笑顔で接しなきゃいけないけどね…。

19:いまうえたく◆Ew:2017/08/12(土) 21:00

初めまして、いまうえたくです。
シュルクさんの小説、拝見させていただきました。
とても面白いと思います!
これからも頑張ってください(上からでごめんなさい…)

20:シュクル◆8U:2017/08/13(日) 19:23

>>19
いまうえたくさん、ありがとうございます!!
そう言ってくれて嬉しいです!ぜんぜん、上から目線じゃないですよ!
更新は遅めですが、これからも頑張りますのでよろしくお願いします!

21:シュクル◆8U:2017/08/23(水) 01:35

れいち「あっ!そういえば……今日は鈴森さんのお見舞いに来るって決めてましたから、
全員お土産を持ってきてたんでした…!」

しおり「えっ?お土産…?」

あやね「ああ〜!確かそうだったねっ!
しおりちゃんしおりちゃんっ!察しのいいしおりちゃんならもう分かったとは思うけれど、
あやねたちはお土産も持ってきたんだよお〜!」

そうた「お土産を持ってきたこと、すっかり忘れてたぜ〜…」

どうやらこの様子だと、みんなは私にお土産を持ってきてくれたらしい。
マジかマジか…!私なんかのお見舞いに来て、お土産まで持ってきてくれるだなんて、
あやねちゃんたち優しすぎるでしょ…!

しおり「みんな、お土産まで持ってきてくれたの!?
ありがとう!すっごく嬉しいよ…!」

私は嬉しさで、つい頬が緩んでしまった。

あやね「えっへへ〜!しおりちゃんが喜んでくれるのなら、お土産を持ってきてよかったよ!
じゃあ、あやねたちが持ってきたお土産、今しおりちゃんに渡しちゃうねえ〜っ!」

しおり「うん、分かった!」

あやねちゃんたちはお土産を持ってきたことを思い出せたみたいなので、
今私に持ってきたお土産を渡してくれるそうだ。
どんなお土産なんだろう?楽しみだな〜!


私がワクワクしながら、あやねちゃんたちがお土産を渡してくれるのを待っていると、
れいちくんが1番はじめにれお土産を渡してきてくれた。

れいち「では、まずは僕からお土産を渡させていただきますね。
少し定番ですが…僕が持ってきたお土産は花束です。」

しおり「わあ〜…!ありがとう!キレイな花束だね!」

と言って、れいちくんは私にお土産の花束を差し出した。
その花束は、黄色と水色の美しい花束だった。私は喜びながら、花束を両手で受けとる。

花束かあ〜…定番かもしれないけど、こうして花束をもらえて喜ばない人はいないよね。
なんか、お土産が花束っていうのも、れいちくんらしいなあ〜…。

そうた「れいちの花束、確かにキレイだな!俺もそういうお土産にすればよかったぜ〜…」

あやね「素敵〜!さっすがれいちくんだねっ!」

れいち「皆さん、ありがとうございます。」

れいちくんは私たちががいる方向を向き、お礼を言って頭を下げた。
相変わらず、れいちくんは礼儀正しいなあ…。

22:文楓◆bQ:2017/08/25(金) 19:48

シュクル!
文楓です!正しくはおねぇちゃんがもう小説書かないってことで私が新しい話を書き始めた文楓です!
よかったら見てね!あやねとれいちどうなるのー?

23:シュクル◆8U:2017/08/26(土) 15:34

>>22
文楓だ〜!ちょっと久しぶりだね!来てくれてありがとう!
そうなんだ〜、新しいお話も面白そうだね!じゃあ、見にいってみるよ!

どうなるでしょうか〜…!2人のことは、後々小説で分かると思うので、
楽しみにしてくれたら嬉しいな!(←上から目線でごめんね……)

24:文楓◆bQ:2017/08/31(木) 12:29

お久〜!
小説どう?
うちは夏休みの宿題の為、かけてないんだ〜(読むけど)
続き頑張れ!(いつか、できたらコラボとかしたいな♪)

25:シュクル◆8U:2017/09/03(日) 23:02

>>24
うん!お久しぶりだね!
小説か〜!更新は遅いけれど、少しずつ書いてるよ!
そうなんだ…!夏休みの宿題って、大変だよね…。

ありがとう!頑張るよ!
(コラボ!いいねいいね〜!文楓の小説とコラボしてみたいな〜!)

あと、返信遅くなっちゃってごめんね…!

26: アーヤ◆TQ:2017/09/08(金) 21:17

恋が演技ってなんだか凄い!!

27:シュクル◆8U:2017/09/12(火) 00:28

>>26
コメントありがとうございます!!
もしかして、アーヤさんってアヤノ(私の友達)でしょうか?違ったらごめんなさい!

(他の人だったらタメ口使っちゃダメなので、敬語にしました!)

28:シュクル◆8U:2017/09/12(火) 02:38

「んじゃ、次は俺からのお土産だぜ〜!
お土産はこの箱の中に入ってるから、開けてみてくれ!」

そう言うと、そうたくんは大きめの箱を私のベッドの上に置いた。
いったい、どんなのが入ってるんだろうか…。

「ありがとう!じゃあ、開けてみるね…」

「ふふっ!どんなお土産なんだろうねえ〜?」

私はそうたくんが置いてくれた箱を開けてみることにした。
そして、その箱を開けた瞬間……!


「うわあ〜〜!?」

箱を開けた瞬間、派手なピエロがびよよよーんと飛び出してきた。
私はそれにビックリして、つい大きな声を出してしまう。

……な、なにが起こったの…!?

「ハハハッ!ひっかかったな〜!
それはお土産が入ってる箱と見せかけた、ビックリ箱なんだぜ!」

「え、えええ〜…!?」

「ビックリ箱だったのお〜!?あやね、想像もつかなかったよお〜…」

「ビ、ビックリしちゃいました…」

「ははは、わりいわりい!
でも、ちゃんとしたお土産は持ってきてあるから、安心しろよな!」

と、そうたくんはのんきそうに笑った。どうやら今渡された箱は、ビックリ箱だったらしい。
まったくもう…風邪引いてる時にビックリさせないでよー!


「今度は本物のお土産、フルーツバスケットだ!
もし、フルーツとか嫌いだったらごめんな…」

申し訳なさそうにそう言うと、今度はビックリ箱ではない本物のお土産を私たちに見せた。

どうやらそうたくんのお土産はフルーツバスケットらしく、
いちごやりんごやぶどう、バナナやみかん等、たくさんの新鮮な果物がバスケットに乗せられている。

「おお…みんな新鮮でおいしそう!
ありがとう、ぜんぜん嫌いなんかじゃないよ!」

「そうか!気に入ってもらえたのならよかったぜ!」

私がバスケットの上に乗せられているフルーツを見て言うと、そうたくんも嬉しそうに微笑んだ。

「しおりちゃん、よかったね〜っ!
ちょっぴり余談だけども、しおりちゃんはフルーツの中でなにが1番好きなの?」

「うーん…どれも好きだけど、私はぶどうが好きかな?」

あやねちゃんに好きなフルーツを聞かれたので、私はぶどうと答えた。
フルーツはどれも好きだけど、とくにぶどうが好きなんだよな〜!

「そうなんだあ〜っ!ぶどうおいしいよねっ!
あやねはりんごが好きだよ!アップル!」

「ああ、りんごか〜。それもいいよね!」

「フルーツバスケットって、色々なフルーツがたくさんあっていいですね〜…。」

いつの間にか、私は自分が風邪ということも忘れ、みんなと楽しくお話をしていた。

29: アーヤ◆TQ:2017/09/12(火) 17:45

>>27違います。
だけど小説は、面白いって思うので良いストーリーって思っています。

30:シュクル◆8U:2017/09/12(火) 19:08

>>29
ごめんなさい!そうだったんですね。名前が似てるので、勘違いしてしまいました…。
でも、コメントありがとうございます!もし良かったら、これからも見てくれると嬉しいです。

31: アーヤ◆TQ:2017/09/12(火) 21:05

はい,見ます学べますので。

私の「思春期シンデレラ」も是非見て下さい!
二次創作では「想い、想われ、振り、振られ」も是非見て下さい!

32: 薫+*Mio+*◆v.:2017/09/13(水) 15:26

シュクル、久しぶり〜!
私、わけあって家の中から葉っぱに来れなくなっちゃったんだよぉ〜(泣)
家の外からは来れるし、安心(?)してね!

私もブドウ好きなんだ!
美味しいよね!
リンゴも身体にやさしいし。
なんか、食べたくなってきた(笑)
続き、頑張ってね!

33:シュクル◆8U:2017/09/14(木) 16:16

>>31
ありがとうございます!

分かりました!アーヤさんが書いている小説、面白そうですね!
今度、見てみようと思います!

>>32
おお〜!かおるん、ちょっと久しぶりだね!
そうなの!?でも、家の外からでも来れるのならよかった…!!

そうなんだ!ぶどうもりんごも、どっちもおいしいよね!
私もなんか食べたくなってきたよ…ww
ありがとう!つづき書くの頑張るよ〜!

34: アーヤ◆TQ:2017/09/14(木) 19:15

見て感想とかを下さい

35:シュクル◆8U:2017/09/14(木) 23:44

>>34
わかりました!
もし、感想書くのが遅くなったり、書けなかったりしたらごめんなさい…。

36:__☆ユニコーン☆__:2017/09/17(日) 18:53

小説板で読んだ本の感想や紹介などをしているのですが、シュクルさんの「この恋の始まりは、演技からだった。」を掲載してもよろしいですか?
お返事待っています。どうぞよろしくお願いします。

37:シュクル◆8U:2017/09/20(水) 14:51

>>36
返信遅くなってごめんなさい!
掲載してもいいですよ!こんな小説ですが、掲載してくれたら嬉しいです!

38:__☆ユニコーン☆__:2017/09/20(水) 14:58

>>37
ご協力ありがとうございます。
これからも頑張ってくださいね。


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