over・blood〜クリムゾンに染められて〜

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1:リノン◆xQ:2017/08/18(金) 16:50


────私は闘犬のように、戦いを望んでいる。

血の香りがする、社会でしか生きられないのだ。
そんな手負いの獣が今宵、相手にするのは───

2:リノン◆xQ:2017/08/18(金) 16:59

相川野証子。

それが私の名だ。
でも、名前なんてないほうが楽だ。

呼ばれる事もないし、あっても無駄が掛かるだけ。
証子、と呼びかける友すらいない。

私が住んでいるこの血ぬられた世界では、over・bloodというゲームがある。
あると言うか、血ぬられた世界ではこれをするのが日常。

overbloodは、契約を結んで、パートナーと戦ってもいいというルールがあるが、私はパートナーなんかいらない。

パートナーなんか、私の足手まといになるだけ。
それなんかより、一人の方が気楽だ。

話は変わるが、私はクリムゾンが好きだ。
血に似た色は、私に興奮を教え、我慢を吹き飛ばす。

血とクリムゾンは、私がこの世で一番好きなモノだ。


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