時を駆けて、初恋*します。

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1:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/03(日) 16:18


*プロローグ*

出逢えたら良かった。
でも。

「私たちは出逢ったらいけなかった。すぐに、もとの世に戻れ」

私たちは逢ったらダメだった。
彼は、そう言った。

101: アーヤ◆TQ:2017/09/12(火) 17:41

良かったね夏音,美男子二人に褒められてこれからも少しずつ土方が嫌味を言っているけれど理由がある様に優しさの表情で言ってみると良い。
この1回だけ好感度上がって、もう上がらないのは嫌だな…

これからも見ます。
頑張ってね🎵

102:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 17:44

>>101 ありがとう!多分、土方さんも素直になるかも・・・!?
頑張りま〜す!

103:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 18:54

19,見たい!

鈴ちゃんがニコニコ笑って、

「私、お風呂入りたいな」

あっ、お風呂ね!
昔と全然違うから、沖田さんたちも呼ぶ。
藤堂さんが驚いたように、

「全然違うな・・・」

と、間抜けな顔になっていて、思わず吹き出してしまった。
藤堂さんの間抜けな顔・・・面白い!
鈴ちゃんが真っ先に手を挙げる。

「私、先に入る」

「次は、私で良いですか?」

沖田さん!
沖田さんのお風呂上がり・・・見たい!
あと、髪を下ろしたのも!
非常に見たい!  

104: アーヤ◆TQ:2017/09/12(火) 19:13

夏音と沖田さんの偶然ハプニングも見てみたい

105:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 20:35

>>104 ありがとう!いいね!面白そうだから、書くよ!

106:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 20:46

20,ハプニング

そうだ、沖田さんたちのパジャマ代わりの服あったかな?
お父さんのお古で良いよね?
鈴ちゃんは私の服で。

「入ってくるね〜」

「どうぞ〜」

私は3番風呂。
良くも悪くも、だけどね。
宿題やっておかないとっ!
いろんな事があったとはいえ、しとかないと桜木先生に怒られる。
漢字ドリルをのぞき込んだ、近藤さんの目が丸くなる。

「こんな優れた物が、あるのか」

昔より比較的、楽だからね。
しばらく宿題に取りかかっていたら。

「上がったよ〜」

鈴ちゃん!?
早くない!?

「ちゃんと浸かったの??」

「ん、浸かったよ!」

次、沖田さんだね。

「入ってきますね」

沖田さんが微笑んで、洗面所のドアを閉める。
あっ!
タオル忘れてる!

107: アーヤ◆TQ:2017/09/12(火) 20:59

おおっ!!
なんだか結構,鈴ちゃん色々と使えるって思う天然ちゃんだからかなのか…夏音の事なついているから結構恋心は微妙に応援していくけれど実のところが気になるって思う

108:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 21:07

>>107 おお〜、ありがとう!今度、鈴ちゃん視点も書こっかな〜(*^^*)

109:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 21:14

「沖田さん!タオル忘れてます!」

ドンドンと叩くと、沖田さんがドアを開けた。
良かった、まだ脱いでなくて。

「ありがとうございます」

キュン死しちゃいそう!
と、つるんっ。
うわあっ!
足が滑って・・・!

「・・・っと!夏音さん、大丈夫ですか?」

転ぶ!ところを、沖田さんが支えてくれた。
ドキドキ
沖田さんの綺麗な顔が、すぐ近くに。
ヤバい・・・。
心臓持たない・・・!

110: アーヤ◆TQ:2017/09/12(火) 21:28

鈴ちゃんsideも土方sideも、是非見てみたいって思うので二人の視点を書いてください!

私の方も今は李斗sideだけど、初音もいずれ書きたいって思うのでちょっと待ってください!

111: 薫+*Mio+*◆v.:2017/09/13(水) 15:43

いーなー、夏音ちゃん!
沖田さんに、卑弥呼様と会えるなんてっ!
ほら、卑弥呼様って謎な人物じゃん!
あと、100おめでとう!過ぎちゃったけどね。
これからもがんばれ!

112:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/13(水) 17:39

>>110 ありがとう!ハーイ、書くよ〜!初音ちゃんversion、楽しみ!

>>111 ありがとう!卑弥呼様は確かに謎の・・・ミステリアスな人物だよね!
サンキュー(´V`)♪

113:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/13(水) 17:53

21,ライバル、現る

沖田さんが上がったあと、私もすぐ入った。
沖田さんが髪を下ろした姿、見れなかった。
スッゴい残念!
いつか、見てやるぞ!
私が上がったあとも、滞りなくみんなお風呂を終えた。
寝る場所について、少しもめる。

「俺は総司のそばが良い!」

土方さん・・・そういう趣味が・・・??
結局、新撰組のみんなは、座敷で寝ることに。
鈴ちゃんは、私の部屋で。
お母さんは今頃、お風呂・・・だよね。
さっき、いなかったから。
ふぅ・・・。
今日は疲れたから、あっという間に寝入ってしまった。

翌日

私は、いつも5時起き!
そうしないと、ご飯が作れないから。
今日は和食にしよう!
ご飯は昨日炊いたのがあるし、お味噌汁はすぐ作れる。
それだけじゃ物足りないから、玉子焼きっと!メニューを決めて、エプロンを着る。
よぉし!
張り切ったとき、藤堂さんが起き出した。  

114:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/13(水) 19:32

「ん〜。菊乃、気が利くな」

菊乃!?って、誰!?
ま、まさか・・・。
新撰組の誰かの恋人だったり・・・??
沖田さん・・・の恋人なのかも!?
嫌だぁ!
藤堂さんは眠そうな目をこすって、もう一度布団に横たわる。
はぁ・・・びっくり。
寝ぼけてたんだろうなぁ。
朝食が完成したとき、沖田さんたちが起床。
沖田さんが欠伸をして、

「昨日の夜更かしが祟りましたね、土方さん」

土方さんに話を振る。
夜更かししてたんだ。
何の話してたのか、気になる!
時計を見ればもう7時。
急いで食べて、学校行かなきゃ!
家からだと、20分かかるもん。  

115:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/13(水) 20:53

私の通ってる学園、桜星学園は小等部から高等部まであるんだ!
桜星学園(オウセイガクエン)は制服も可愛いし、高等部まであるってことで、受験する人とかたくさんいる。
でも私は、ちょうど桜星学園の通学路に家があるから、桜星学園に通うんだ!

「行ってきまーす」

朝ご飯を食べ始めた沖田さんたちに声をかけてから、家を出た。

「おはよう、夏音ちゃん」

蘭ちゃん!
蘭ちゃんはニコニコ笑って、

「転校生って、どんな子何だろうねー?」

転校生かあ・・・。
予想ができないなぁ。
でも、きっといい子だよねっ!

116:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 15:55

クラスに入ると、みんなの席が空っぽ。
連音の練習かも。
今年は、合奏難しいのに決定したから。
でも朝休みの終わりを知らせる音楽がなると、みんな帰ってきた。
桜木先生が入ってきて、ニコニコと、

「転校生のノンネ・ワーグナーさんです」

ノンネちゃん!
可愛い名前だなぁ。
入ってきた女の子は、金髪をサラッと垂れ流していて、蒼い目だった。
綺麗〜!

「ノンネ・ワーグナーです!今日が楽しみだったので、日本語勉強してきました!好きな教科は、日本史です」

日本語スラスラ!
そしてなんと!
ノンネちゃんは私の隣の席に!
ノンネちゃんはニコッと笑って、

「Hello!私、あなたを見かけたことあるな」

ええっ!?
あるの!?
どこで!?

「とってもカッコイい人と、歩いてたよね?」

沖田さんの事・・・?って、買い物に行ったときの!
あのとき、見てたんだっ!?

「私、あなたからあのカッコイい人、奪いたいな♪」

奪いたいな!?
もしかして・・・。

「私、あの人を振り向かせるからね」

ライバル、現る!


(Aへ続く)  

117:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 16:01

あとがき

『時を駆けて、初恋*します。』どうでしたか?
改めてですけど!
タイムスリップマシーンなんて、スッゴい近未来的ですよねっ!
この調子なら、いつかタイムスリップなんて簡単にできる世の中になりそうですよね!
今回は、弥生時代にタイムスリップしましたけど、卑弥呼様って、ミステリアスな人物です!
歴史の教科書にも、詳しく書かれてないから、スッゴい気になる!
ってことで、多少(大分・・・?)捏造させていただきましたっ!
さて、Aでは夏音と沖田さんの距離は縮まるのか!
そして次のタイムスリップ先は・・・?
色々詰め込んでいこうかと思います。

コメントしてくださった方々、本当にありがとうございます。 

118:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 16:07

『時を駆けて、初恋*します。』A

登場人物

城里 夏音
ごくごく普通の小6。
しっかり者。
沖田さんが好き。

沖田 総司
幕末からタイムスリップ。
今は夏音の家に居候中。
夏音に惹かれている・・・・??

土方 歳三
幕末からタイムスリップ。
夏音にだけひどく意地悪。

藤堂 平助
幕末からタイムスリップ。

永倉 新八
幕末からタイムスリップ。

城里 茜
夏音の母。
夏音と正反対で、責任感は皆無。
侍と恋仲。


幕末からタイムスリップ。
茜と恋仲。
長州の藩士らしい。
名はまだ分からないが・・・。

119:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 16:10

1,宣戦布告

ノンネちゃんの強気に私はかなり圧される。
だって・・・。
負ける気がしないって感じの蒼い目に、可愛らしい容姿、こんなのだったら沖田さんも落ちるだろうし!
心配なんだ!

120:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 16:11

>>118 付け足し

近藤 勇
新撰組局長。
幕末からタイムスリップ。
夏音の兄的な存在。

121:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 17:22

>>119

ノンネちゃんの宣戦布告は、蘭ちゃんも聞いてたらしく。

「夏音ちゃん、頑張れ〜」

そんな事言われても・・・。
勝てる気がしません。
昼食の時間になり、私は蘭ちゃんと食堂へ。
桜星学園は食堂がある。
高等部まであるから、結構広い。
と・・・。

「夏音ちゃん」

ゆのお姉様!
桜星学園は、先輩の事を、“お姉様”“お兄様”呼びに徹底してるんだ。
中でも、ゆのお姉様は優しいし、美人だから高嶺の花。
そんなゆのお姉様が私と親しいって、結構嬉しい!
ゆのお姉様は微笑んで、

「蘭ちゃんも。一緒に、食べましょう」

「は、はいっ!」

蘭ちゃんも私も、めちゃくちゃ緊張。
昼食をもらって、ゆのお姉様について行くと。

「夏音!」

杏音!
杏音も誘われたのかな?
杏音の横には、穂乃佳お姉様。
穂乃佳お姉様は、ゆのお姉様の親友。
穂乃佳お姉様は、快活で明るくて、スポーツ万能。

「穂乃佳お姉様まで!私、死んでも、良いかも・・」

蘭ちゃん!
死ななくても大丈夫!
夢、ではないよね!

122: アーヤ◆TQ:2017/09/14(木) 19:14

新キャラ続出!!

123:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 19:41

>>122 ありがとう!うん、めっちゃ出て来たよね(*´ω`*)

124:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 20:08

2,失恋

ゆのお姉様に、ノンネちゃんの事を相談すると。
ゆのお姉様はふんわり微笑んだ。

「大丈夫よ。夏音ちゃん、可愛いもの」

えへへっ!
ゆのお姉様に言われたら、信じちゃうよ〜。
しかし、嫉妬した蘭ちゃんが、

「ノンネちゃん可愛いもんね〜、絶対あのカッコイい人おとすよ」

ガーーーーン!
追い討ちをかけるように、

「そうなったら、失恋だね」

ガーーーーン!
失恋・・・・・!!
凍った私に、穂乃佳お姉様が愉快そうに笑う。

「そんな簡単に、失恋なんてしないよっ!蘭の嫉妬だから」

ですよね、ですよねっ!
失恋なんてしたくなーーーい!

125:岬◆8Q:2017/09/14(木) 20:22

レイハピ出してくれてありがとう!
めちゃめちゃ嬉しい。
これからもぜひ出してねっ☆
夏音ちゃん達のやり取り、楽しそう!

126: アーヤ◆TQ:2017/09/14(木) 22:08

あんまり新キャラ出ない形で、どんどん行って欲しい。 

127:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/15(金) 18:03

>>125 ありがとう!これからも出すね〜

>>126 うん、多分こんだけだと思うよ〜。(タイムスリップ先の人物以外) 

128:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/15(金) 18:12

3,推しメンバー

ゆのお姉様が微笑みながら、

「夏音ちゃんは、レイハピメンバーの誰が好きなの?」

「私は、あいぴーです!」

答えると、ゆのお姉様は笑顔を崩さず、

「私もあいぴー推しよ」

きゃっほー!
ゆのお姉様と同じだ!
穂乃佳お姉様も少し考え込んでから、

「私は、リリーだな」

リリーも、みんなも可愛いよね!
蘭ちゃんは、

「私もっ、リリーです!」

ううむ、あいぴー派と、リリー派で別れた!

129:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/15(金) 18:53

4,沖田さんの裏の顔!?

その後も、ゆのお姉様と穂乃佳お姉様、蘭ちゃんとで楽しく昼食を食べた。
あーあ、もう5限。
はやく6限になって、連音の練習したいのに。
5限は図工で、思ったよりはやく終わった気がした。
連音の合奏、私はアコーディオン。
腕の力も使うから、大変だけど楽しいんだよ。
沖田さんたちが来てくれたら、嬉しいなぁ。

130:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/15(金) 19:07

のほほんとそんな事を考えながら、あっという間の放課後。
ノンネちゃんがニッと笑った。

「私、絶対負けないよ」

・・・・なんて言えばいいの?
勝てる気はそんなにない。
最後、意気消沈しながら、家に帰ると。

「夏音ちゃん。今、入るのは危ないぞ」

永倉さん!?
リビングで何が!?
永倉さんは二カッと笑う。
笑顔がっ、まぶしい!

「総司と土方さんの真剣勝負中だよ」

真剣勝負中!?
そうっと中をうかがうと。 

131:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/16(土) 07:47

ドキッとした。
だって・・・。
いつも、優しい笑顔の沖田さんが、とても冷たい目をしていたから。
見据えてる先は、土方さん。
私がいない間に何がっ・・・!?
冷酷無比っていう感じの目に、ゾッとする。
どっちかが、死ぬなんて事はないよね!?
近藤さんが落ち着いたように、

「大丈夫だ。いつもの事だから」

いつもの事!?
新撰組って、どんな危ない人たちの集まりなの!?

132:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/16(土) 10:42

4,ほっときたいが・・・ ※土方 side

“現代”に来た夜。
俺らの時代と全然、違うじゃねぇか!
もう幕府もないらしいし・・・。
ホッとした反面、変な気持ちだった。
アイツ(夏音)は、幕府がないのは当たり前なのか。
アイツは総司が好きらしい。
腹立たしい。
やっかみ半分、アイツに突っかかる。
何かしらちょこまかと反論する。
ふん!
目が離せなくなる、なんてな・・・。
もうないと思ってたが。
ごろんと布団に横になると、そばで総司がクスッと笑った。

「土方さん、夏音さんの事、弄ってますよね〜。気になるんですか?」

「馬鹿、んなことあるわけ・・・」

ねぇよ、と否定できなかった。
どうしたんだ、俺。
アイツから目を離せない、ほっとけないなんてな。

 
 

133: アーヤ◆TQ:2017/09/16(土) 11:00

恋心だよ土方!!
夏音に落ちたって事で自覚して(*≧∀≦*)

告白はちょっと難しく想うけど気持ちだけは,伝えて欲しい。

134:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/16(土) 20:52

>>133 ありがとう!果たして自覚をするのか・・・!?

135:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/16(土) 21:00

5,冷たい土方さん

シュッと空を斬る音がして、土方さんの着物の裾が切れた。
少しして、沖田さんの着物の裾も。
うわあっ!
この2人を敵に回したら、絶対100%の確率で殺される。

「沖田さんも、土方さんもスゴいですね!」

沖田さんは微笑んで、土方さんはムッツリと顔を逸らす。
むうっ!
冷たいな〜。
もしかして、“も”の部分に気を悪くしたのかな?
はやく素直になってよね。

136: アーヤ◆TQ:2017/09/16(土) 22:00

夏音優しい何か意外に初めて優しいこと思っている夏音が土方に優しく異性として動揺する日はいつかな?

137:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 08:21

>>136 ありがとう!うーん、案外はやいかも・・・?

138:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 08:29

6,意外な素顔

近藤さんがニヤニヤ笑って、

「内心、照れてるくせに」

えっ、ツンデレ!?
私以上に驚いてるのは、土方さん。

「近藤さん・・・」

と、殺気を宿した目で近藤さんを睨む。
怖いけど、意外な素顔を知れて良かった・・・かも。
何でかな、もっと新撰組のみんなを知りたいって、思った。 

139: アーヤ◆TQ:2017/09/17(日) 09:20

新撰組の皆を知って特に知りたいって夏音が思う人が,沖田さんと土方が良いって思う

140:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 13:45

>>139 ありがとう!夏音的に、沖田さんなのかな(土方さんも気になるけど) 

141:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 13:52

7,お母さんのアホな行動

ちょっとイイ雰囲気。
こういうとき、割り込んでくる空気読めないヤツがいる。

「夏音〜!次のタイムスリップしよ☆」

一気に空気が凍る。
お母さん・・・。
イイ雰囲気をぶち壊さないでよ。
お母さんは私の手を掴んで、発明室へ直行。

「ちょっ、お母さん。沖田さんたちだって、行きたくないって・・・」

言うよ、と言いかけたとき。

「いや、行きたいですね」

沖田さん!?
正気ですか!?
近藤さんたちもうんうんと、うなずいてる。
お母さんはニヤリと笑った。

「今回は、私が行き先決めるからね☆楽しみにしててよ♪」

私は、身震い。
きっとヘンなところに私たちを連れて行くに、決まってる。 

142: アーヤ◆TQ:2017/09/17(日) 13:56

戦国時代かな?

143: アーヤ◆TQ:2017/09/17(日) 13:57

あと、もう1つ私今日と明日は更新していきます🏃➰

144:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 15:21

>>142 当たりかも・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

>>143 楽しみ(≧▽≦) 

145:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 15:31

8,茶々ちゃん

タイムスリップマシーンに乗って、お母さんが選んだ時代へ。
十中八九、戦国時代だよね。
お母さん、確か浅井三姉妹が好きだから、絶対会いに行くと思う。
風圧のすごさは・・・言わずもがな分かるよね。
外に出てみれば、戦国時代だってすぐ分かった。
お城があるし、たくさんの兵士がいたから。
そしてその人たちは、ジイッとこっちを見ていた。

「怪しい奴らめ!」

誰かが、吐き捨てるように言った。
弥生時代のときと、同じだなぁ。
と・・・。

「母上・・・」

「うわぁーん!」

「グスッ、グスッ」

誰かが泣いている??
お母さんの目がキラッと光った。

「浅井三姉妹!」

そんな大声で叫ぶなっ!
案の定、泣いていた三人の女の子がお母さんと私たちをビックリしたように見ている。
そして、一番年上の女の子が、

「そなたらは、何者なのですか?」

年下の女の子2人を背中に庇って、聞く。
どうやら一番しっかり者らしい。
親近感がわくのは、お母さんが頼りないからなんだよね。 

146: アーヤ◆TQ:2017/09/17(日) 15:46

夏音にやっと共感する人がいて良かったね🎵

織田信長出てきて(σ≧▽≦)σ

147:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 18:14

>>146 ありがとう!信長はどんなキャラにしよう・・・(笑)

148:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 18:18

お母さんがなんか言ったら、勘違いが起きるから、仕方ない。
私が説明しよう。

「えっと、私は城里夏音。この人たちは・・」

かくかくしかじか、説明。
あっ、もちろん徳川家康が江戸幕府を開く、なんてところは言ってない。
年上の女の子が、納得したように、

「私は茶々。後ろにいるのは、初と江」

やっぱり浅井三姉妹!

149:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 19:57

「茶々、初、江」

三人の後ろから、三人とよく似ている綺麗な女の人。
もしかして・・・。
茶々ちゃんがニッコリ笑って、

「私たちの母上だよ」

お市さま!
お市さまは涙を拭っていた。
目の周りが赤くなってたから、たくさん泣いていたのが一目で分かった。
お市さまは少し首を傾げて、茶々ちゃんに問いかける。

「この者たちは?」

「えっとね・・・」

茶々ちゃんが答えようとしたとき、初ちゃんと江ちゃんが口を挟んだ。

「私たちの友だち」

「私の夏音」

初ちゃんありがとう!
江ちゃん・・・『私の夏音』って!?
いつから江ちゃんの!?
って言うか、さらにめんどくさくなったような気が。
茶々ちゃんは、私が説明した事をそのままお市さまに伝えた。
お市さまは口元に手をあてて、

「まあ。先の世の人間と・・・まあ」

そりゃあ驚くよね。
と・・・。

「市〜」

兵士たちがたくさんいる方から、神経質そうな人が現れた。
お市さまは慌てて、

「お兄様。いらしたんですね」

お兄様ってことは・・・あの織田信長!?   

150: アーヤ◆TQ:2017/09/17(日) 20:46

よしゃっ!!
信長じゃ,来た来た

151:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 21:04

>>150 信長さま登場〜(笑)

152: アーヤ◆TQ:2017/09/17(日) 21:06

やっとだよね🎵

私も2話続けて書きました。
新キャラも出ます

153:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 21:14

9,シスコンな信長さん

わっ!
あの本能寺の変で有名な、織田信長が目の前にいる!
めっちゃドキドキ。
信長さんは私たちには目もくれず、お市さまにすり寄る。

「市〜♡相変わらず、綺麗じゃの♡」

私と沖田さんは、顔を見合わせる。
今の、聞き間違いじゃないよねぇ・・・?
お市さまは戸惑ったように、

「兄上。此処は、人目があることを忘れないでください」

信長さんはハッとしたように、お市さまから離れる。
そしてやっと、私たちに目を向ける。

「何者じゃ!」

やっとですか・・・。
茶々ちゃんが進んで前に出て、信長さんに説明。
やっぱりしっかり者だぁ!
その間、江ちゃんは私にまとわりつく。
江ちゃん・・・可愛い〜!
初ちゃんは、藤堂さんと話してる。
なんか、イイ雰囲気。
茶々ちゃんの話を聞き終わった、信長さんはニヤリと笑う。

「そこの者たちには、わしの城に来てもらおう」

お城!? 

 

154:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 21:14

>>152 新キャラ、気になる〜!

155:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 21:28

10,信長さんVs沖田さん!?

安土城って、教科書のイラストで見たことあるけど本物はめっちゃデカくてビックリ。
信長さんの趣味が良くも悪くも分かっちゃう。
安土城に入ってすぐ、信長さんはニッと笑った。

「そこの者、わしと対決しろ」

信長さんの指した先には・・・。
なんとっ!
沖田さん!?
沖田さんもビックリしているけど、最も驚いてるのは私と沖田さん除く新撰組の人たち。

「な、なぜ沖田さんなんですか!?」

「雰囲気で分かる。その中で、一番強いとな」

沖田さんはそれを聞いて、悲しそうに微笑んだ。

「・・・・やっぱり、そういう匂いはとれないんですね」

そういう匂いって、何?   

156: アーヤ◆TQ:2017/09/17(日) 21:46

そういう匂いってなに👂✋⁉

でも羨ましくも思うよ夏音が時代を戻ってる事が羨ましく思う

157:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/18(月) 07:13

>>156 ありがとう!血の匂いって、事かなw
私もタイムスリップしてみたい。憧れ(^^)

158:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/18(月) 07:27

沖田さんは答えず、刀を抜いた。
途端、目が冷たく光る。
信長さんも刀を抜き、沖田さんを見据える。
緊張が見ているこっちにも伝わって、怖い。

バサッ

着物の裾が切れる音。
信長さんの着物の裾が、綺麗に切れた。

「ほぅ。スゴい力があるな」

信長さんが感心したように言って、沖田さんの目がスッと悪い夢から覚めたようにもとに戻った。
沖田さん・・・スゴすぎる!
茶々ちゃんがタッタッと、駆け寄ってきた。

「夏音!遊びましょ」

確かに、沖田さんと信長さんのバトルは見ていて面白かったけれど、他はね・・・。
今、信長さんは新撰組の人たちとバトル中。
お市さまも顔をしかめて、

「乱暴ですわね」

女子組は乱暴反対だー!
でも、新撰組の人でバトルに入ってない人がいる。
藤堂さんだ。
初ちゃんとスッゴい甘い雰囲気。
いつの間にやら恋人っぽくなったらしい。  

159:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/18(月) 10:44

11,幸せモードの初ちゃん

茶々ちゃんがコソッと私に耳打ちして、

「いつの間にか、あの二人仲が良いよね、どうしてなの?」

確かに。
あんな短時間(会ってすぐなのに)で仲良くなれるなんて、スゴいよね。
しかも、恋仲っぽいもん。

「一目惚れじゃない?」

私が答えると、茶々ちゃんは納得したように、うなずいた。
どう見たって、幸せモードだもん、初ちゃん。藤堂さんも悪い気はしないって感じで、デレデレ。
あぁ〜、私も沖田さんとあーんな感じになれたら、良いなぁ。
お市さまが初ちゃんの方を見て、クスッ。

「初ったら。あんなに喜んでるわ」

初ちゃんの顔が、もう溶けそう。
めっちゃ惚れてるんだね!
見てるこっちも、キュンキュンしそうな。
  

160:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/18(月) 12:39

12,事故チュー!?

藤堂さんと初ちゃんのめっちゃ初々しい恋を眺めていると。

「退け、小童」

土方さんが信長さんと、こっちに来た。
次のバトルするからかな?
男って、乱暴好きだよね〜。
女子組には理解不能。
沖田さんもそうだけど、美男子は何してもカッコイいから不思議。
性悪な土方さんも、刀を構えればそれなりにカッコイい。
お城の床は板で、滑りそう。

161:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/18(月) 16:09

と、思ったら。

ツルッ

わあっ!
転んでしまって・・・。
えっ・・・!?
土方さんの顔がドアップ。
NA☆N☆DE!?

162:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/18(月) 17:57

ん?
額にめっちゃ柔らかいモノの感触が。
・・・土方さんの唇!?
ヤバい、顔が・・・。
紅いどころの騒ぎじゃない。

「ギャーーーッ!!」

慌てて、離れる。
もう・・・!
こ、これぞ事故チューだよね!
土方さんの顔も、真っ赤。
で、お互い顔を見ることができなくなって、顔を背けた。
信長さんはしれっとしてるし、お市さまは私みたいに顔真っ赤。
茶々ちゃんは江ちゃんに見せないため、江ちゃんの目を手で覆ってる。
初ちゃんと藤堂さんは、まずこっちを見てない。
近藤さんや永倉さんはニヤニヤ笑ってるし、沖田さんはフイッと、顔を反らす。
人生初、額にキスされた!
しかもその相手が、土方さんなんてっ! 

163: アーヤ◆TQ:2017/09/18(月) 20:39

良いぞ!
夏音に土方がデコチューした。

正に沖田さんの態度によると嫉妬かヤキモチですけれど,もう少し夏音には土方と良い雰囲気にしてほしいって思う意識してほしいからね異性として。

そして沖田さんの態度に気付くって感じが良いから今は隠し通してもらう。

164:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/18(月) 21:04

>>163 ありがとう!沖田さんの態度は嫉妬かどうか、この後で分かるよ(*^^*)

165: アーヤ◆TQ:2017/09/18(月) 21:23

楽しみだね🎵

166:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/18(月) 21:24

13,意識

ヤバい・・・。
土方さんを、異性として意識してしまう・・!
茶々ちゃんがのぞき込んできて、

「仲、良いんだね」

仲は、良くない・・・ハズなのに、意識してしまうよ!
ヘンだな、私・・・。
沖田さん一筋なのに、土方さんを、異性として意識してる、なんて。
信長さんは普通そうに、

「浅井を潰すまで、あと少しだから、お前たちも戦に出ろ」

戦!?
お市さまは驚愕したように、

「夏音もですか!?兄上」

信長さんは当然のように、

「当たり前だ。タダで城に居させる訳はない」

むうっ!
この人・・・なかなかの意地悪だ。
と、土方さんが口を挟む。

「何かあっても、俺たちが守るから大丈夫だ」

コイツ・・・。
意外と優しいなぁ。
って言うか、さっきの事故チュー、なんとも思ってないのか!?
飄々としていて、いっそ清々しい。
でも、そういう所がギャップ萌えだっけ?
そんなところが、魅力なんだろうね。   

167:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/18(月) 21:28

>>166 ありがとう!

168: アーヤ◆TQ:2017/09/18(月) 21:51

やっと夏音が土方に異性として意識する日が来るとは泣けてくるよ……。
もっとこの二人の気持ちが知りたい。

169:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 17:44

>>168 ありがとう!泣ける!?(笑)
夏音は言っちゃなんだけど、鈍感だからね(笑)
感動が人一倍ってことで(*^▽^*)

170:岬◆8Q:2017/09/19(火) 17:52

夏音ちゃんカワイイね!
すっごく面白い。
続きも楽しみにしてるね♪
織田信長様っ!

171:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 17:53

14,早速の戦

甲冑ってかなり重い。
どうして着てるのか。
それは、信長さんが戦に出ろと言ったから。
私、一生戦にでるわけないと、豪語してたけど、意外な形で覆されたな。
沖田さんたちも、甲冑をまとっている。
沖田さん・・・カッコイい!
いつの時代も、美男子は女の弱点だなぁ・・。そして、乗馬。
馬に乗ったこと、初めてだから、めっちゃ怖い!

「刀を使え」

ジャンッと信長さんは、刀を私に渡す。
ひいいっ!
そんなの持てないよ!

「敵兵は、殺せ」

ひゃゃーーー!
私、人殺しになりたくない!
茶々ちゃんと江ちゃんが近づいてきて、目を丸くする。

「スゴい・・・」

「夏音、似合ってる。女武将みたい!」

似合ってる・・・かなぁ?
素直に喜べないのは、これから人を斬らなきゃいけないから。
殺しなんて、死んでもやりたくない。   

172:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 17:54

>>170 ありがとう!信長さんはシスコンキャラに捏造(笑)
実際は、カッコイいと思う!(笑) 

173: アーヤ◆TQ:2017/09/19(火) 18:53

私は信長のドラマの「信長のシェフ」と「信長の協奏曲」を見ていたから分かるけど、この信長はシスコン過ぎで意外って思う

174:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 19:30

>>173 意外満載なキャラにしたよ(*^^*)その方が親しみやすいからね(笑)

175:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 19:44

15,守るべき者 ※近藤 side

「ギャーーーッ!!」

夏音ちゃんの悲鳴が響く。
俺は、多少頬が緩んでしまうのを我慢できなかった。
だってな・・・。
あの歳が、額に口づけなんて。
死んだって見られない。
紅くなった歳の顔が、面白い。

「局長、あの土方さんが、夏音ちゃんに・・・」

永倉の気持ちは、すごく分かる。
と言うより、同じだ。
ただ一人、総司だけがフイッと、顔を反らした。
永倉もすぐ気付いたようで、甲冑をまとうとき、

「おいおい、総司!なんだよ、さっきの顔?」

耳を澄ましてしまうのは、気になるからだ。
総司は何の表情も浮かべず、

「なんでもありませんよ」

それに食いつくのは、永倉の得意。

「冷たいな。そんなわけ、ないだろ?」

「・・・・・・本当に、なんでもありませんよ」

そう言われたら、しぶしぶ引き下がるしかない。
歳は軽く、総司を目に留めてから、

「あの小童を守るのは、俺たちだ。少なくとも、総司。それだけは忘れるな。守るべき者を見失えば、菊乃の二の舞だ」

そう言った。
何時になく男らしい。
総司は、軽く目を伏せて、

「・・・・・・自分が一番知ってますよ」

と、だけ答えた。  

176: アーヤ◆TQ:2017/09/19(火) 19:53

沖田さんなんだか切なく言ってる言動が気になるけど、土方がなんとも言えない男らしさが出ているのは夏音が大切だから……?

177:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 20:01

>>176 ありがとう!土方さんの気持ちは、※土方 sideで分かると思う!
沖田さんは切ない感じのキャラに(笑)
どっちにしろ、夏音の事は大切だと思ってるに違いないよ(笑)

178: アーヤ◆TQ:2017/09/19(火) 20:06

早く土方side見てみたいよ😆
それに、沖田さんsideも事故チュー現場を見てどう思ったのかも気になるよ。

179:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 21:03

>>178 ありがとう!沖田さんsideもしよっかな〜(笑) 

180:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 21:12

16,「守る!」

あーあ。
戦になんか、したくないよぉ。
そんな事をずっと思いながら、馬を走らせてると。
あれっ!?
敵兵どころか、味方の姿すら見えない。
しかも、森に入っちゃった!?
とほほ・・・。
あたり一面、木、木、木!
はぁ。
戻るにしても、道が見えない。
仕方ない、なんとなく馬を走らせるか。
と・・・。

「うわぁーん!」

誰かの、泣き声!?

「怖いよぉ・・・」

しかも、幼い子の声っぽい。
声の聞こえる方に、向かうと。
岩陰に、5歳くらいの男の子。
武士の子みたいではないから、近くの農村に住んでる子なのかな??
男の子は、私の方を見て、

「怖いよぉ・・・。誰も、いないの?」

泣きじゃくる。
この子、お父さんとお母さんとはぐれたんだね。
私は、馬から下りて、男の子と目線をあわせる。
そしてニコッと笑って、

「大丈夫。私が、守る!お父さんとお母さんのところに、必ず連れてってあげる」

男の子はポカンと私を見てから、涙を手で拭う。

181: アーヤ◆TQ:2017/09/19(火) 21:15

土方sidかと思って楽しみにしていたけど次かな?

182: アーヤ◆TQ:2017/09/19(火) 21:15

小説更新したよ

183:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 21:21

>>181 うん、次だよー!

>>182 読んだよ!面白い!期待してるよー!(^^)!

184:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/20(水) 18:13

17,行方不明 ※土方 side

「チッ!」

俺は、舌打ちした。
そのわけは簡単だ。
アイツ(夏音)の姿が見えなくなったからだ。
馬を走らせてる姿をチラッと見た気がしたが・・・。

「土方さん、手分けして捜しましょうよ」

総司の言葉に、賛成だ。

「俺と総司で、森の中を捜す。近藤さんと藤堂、永倉は近くをお願いする」

なんて言いながら、見つかるか不安だ。
アイツが無茶してるような、気がしてならない。
それぞれが、森の中と近くを捜し始めたとき。

「ギャーーーッ!」

「うわぁーん!怖いよぉっっ!」

ヒヒーンと、馬の鳴く声がした。
それと同時に、馬に乗ったアイツと、幼い子どもの姿が見えた。
そして馬は、狂ったように森の中の小川へと突っ走って行く。
急いで馬を走らせ始めた俺のそばを、総司が乗った馬が駆けて行った。  

185: アーヤ◆TQ:2017/09/20(水) 19:01

夏音を助けたのは沖田さんかな?
それとも土方かな?
もしも土方が助けてくれたら夏音惚れるよたぶん…
早くみたい((o(^∇^)o))

186:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/20(水) 19:36

>>185 果たして夏音を助けたのは・・・!?
コメント、ありがとう(≧∀≦)

187:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/20(水) 19:52

18,危機一髪

なぜ、こんな事に・・・。
なんで、沖田さんと土方さんが私の両手を引っ張ってるの・・・?
よし、思い出してみよう。
確か小川に落ちそうになって・・・。
馬が急に暴れたんだよね、確か。

回想

男の子を馬に乗せて、なんとか戻ろうと画策していると。

ヒヒーン!

馬が嘶く。
なにが・・・!
後ろから、めっちゃ走ってるイノシシが!
私、ナマで見たことないから、ビックリ。

「ギャーーーッ!」

馬が爆走し始めるから、すんごい怖い。
男の子が、

「うわぁーん!怖いよぉっっ!」

私だって怖いわ!
内心、突っ込んだけど、そんなにほのぼのできる感じじゃないっ!
ヤバい・・・。
死ぬとまではいかないかもしれないけど、城里夏音、絶体絶命です!

回想終了

・・・ってなわけだよね?
しかし、なぜ沖田さんと土方さんに引っ張られてるシチュエーションに??

「無事で良かったです」

沖田さん、顔とセリフが合ってませんよ?
不機嫌そうに言われても・・・。
土方さんに至っては、ごくふつうのような顔。
でも、安堵してるようなのは気のせい??
と・・・。

「おおーい!夏音ちゃん、見つかったか?」

あれっ、近藤さんと藤堂さんに、永倉さん!?
捜してくれてたの?

「大丈夫ですよ〜」

そう返事したら、三人の顔が安心したように優しくなった。

188: アーヤ◆TQ:2017/09/20(水) 20:43

良い感じがするやっぱりこの二人が助けてくれたら、夏音もひと安心だよね🎵

小説更新したよ,見てね

189:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/20(水) 20:49

19,不協和音

・・・・何でだろう。
沖田さんが異常に素っ気ない。
私、なんか嫌がられる事したっけ!?
それとも、もとから嫌われてたり・・・!?
小川に落ちて死ぬより最悪だよ。
接近できるかも〜〜!
なんて、もう思えない。
不協和音って言うのかな??
取り敢えず、ツイてない。
何で冷たいのよっ!?
逆ギレしてしまう。

「小童、絶対離れるなよ」

土方さん・・・。
そんな優しい事、言われたら。
沖田さんloveなのに、揺れちゃうよ。
からかい半分に、

「土方さんって、意外と優しいんですね。見直しました」

そんな事を言ったら。
土方さんは顔を背けたけど、耳が真っ赤。
ふふっ、照れてるね。 

190:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/20(水) 20:50

>>188 ありがとう!見て来るよ〜(*^^*)

191: アーヤ◆TQ:2017/09/20(水) 21:47

なんとっ夏音が沖田さんLOVEだったのか、土方の優しい言葉に揺れるとは今後どうなるの?
沖田さんはあれっきり不機嫌だから恋には不器用と分かってしまったよ。
土方も不器用だよねツンデレで素直になれてないところが良い感じで私は好きかな🎵

192: アーヤ◆TQ:2017/09/20(水) 21:47

あと、小説感想ありがと😆💕✨

193:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/21(木) 18:56

>>191 ありがとう!確かに、ツンデレ最高〜(笑)

>>192 いえいえv(^o^)

194:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/21(木) 19:06

20,酔っ払いモードの新撰組

ともかく、沖田さんたちに発見してもらい、私はもとの戦場に戻ることができた。
途中で、男の子のお父さんとお母さんを見つける事ができて嬉しかった。

「お姉ちゃん、ありがとう!」

そう言って、ニコニコ笑う男の子がすごく可愛くて。
良いことして、良かったなぁ〜!
安土城に戻ると、なんと!信長さんが顔を赤くして笑っていた。
酔ってる・・・??
すごく酒臭い。
信長さんは、近藤さんの背中をバシバシ叩きながら、

「祝いの酒宴じゃー!お前らも来いっ!」

えー、おじさんたちの(失礼だけど)酒宴なんかに行きたくない。

「私、茶々ちゃんたちといる」

信長さんは手をヒラヒラと振って、

「おー、市たちなら、すぐそこにいるぞ」

私の後ろを指さす。
その先に、確かにお市さまと初ちゃん、茶々ちゃんと江ちゃんがいた。
江ちゃんは私を見つけて、

「夏音〜!遊ぼーっ!」

江ちゃんが可愛くて、きゅうん!
初ちゃんは、藤堂さんを見つけて頬を赤らめる。
恋仲なのに!
初々しいなぁ〜。 

195: アーヤ◆TQ:2017/09/21(木) 19:16

本当に初々しいよ、このままくっつきそうって思うけれどどうなるんだろうか?!(・◇・;) ?

196:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/21(木) 19:21

>>195 ありがとう!くっつく・・・かな?(笑) 

197:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/21(木) 19:28

若干生暖かい目になるのを感じつつ、江ちゃんと遊び始める。
と言っても、鬼ごっこくらいしかできないけどね。
酒宴に向かおうとしている、信長さんに、一人の武士が。

「おやかたさま、このおなごに酒を注がせるというのは、どうでしょうか?」

いらないこと、言うなっっっ!
盛大に突っ込んだところで、信長さんが、

「うむ。それも良いな、利家」

はーーっ!?
永倉さんまでもが、ニヤニヤ笑う。

「それは有り難いな、頼むぜ、夏音ちゃん」

イヤだよ!
なぜにおじさんばっかりの、むさ苦しい酒宴に出なきゃいけないわけ?
でも、断れなかった。
だって・・・。
沖田さんと接近できるかもしれない、チャンスだもん!
黙ってれば、やり過ごせるかな?

198:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/21(木) 19:42

・・・・なーんて思ってた私がバカだった!
うぷっ。
酒臭くて、吐き気が・・・。
ヤバい!
お母さんもお酒飲まないから、こんなに酒臭いのに耐えられない。

「夏音ちゃん〜」

ハイハイ、永倉さんですね。
もうめんどくさい!
此処には、歴史に名を残すスゴい人たちがいるんだろうけど、今はただ酒臭い!の言葉につきる。
永倉さんに注ぎ終わって、待機していると。

「夏音さん〜」

沖田さんだっ!
チャンスが回ってきた! 

199: アーヤ◆TQ:2017/09/21(木) 20:10

沖田さんの「夏音さん〜」の発言は酔っ払った沖田さんかな?
土方じゃあなくて未だにLOVEでひと安心だよ

200:リリカ@恋歌◆JA 200近いね(笑):2017/09/21(木) 20:11

沖田さんの顔は、酔ってるせいか、赤い。
しかも地味に、酒臭い!
綺麗な顔、優しい性格、パーフェクトなのに!
・・・酒臭いんだよなぁ。
まっ、良いや。
沖田さんがボソッと、

「夏音さんの、鈍感・・」

え、私が鈍感!?
どういう事なの!?
と言うか、鈍感なのって、沖田さんじゃ・・?私も鈍感な方なのかな??
と、考える間もなく。 


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