先生_

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1:和菜◆h.:2017/10/14(土) 22:26

自分以外信じられない。
誰にも助けは求めない。



私を信じて。
必ず助ける。


たくさん裏切られ傷ついた生徒



たくさんの壁を乗り越えてきた教師

の お話


頑張って前作も続けるつもり。
更新止めない。多分。


>>2

2:和菜◆h.:2017/10/27(金) 22:19

松宮 もも (14)
2-2。吹奏楽部

中原 桜羅 (27)
2-2担任。

三浦 雛梨 (14)
2-6。バスケ部 ももの友達

3:和菜◆h.:2017/10/27(金) 22:27

ももside

はーぁ。今日もまた学校。いつになったらこの地獄は終わるんだろう。

「ももちゃんおはよう!」

同じクラスの子だ。よし、

「おはよーれなちゃん!!」

そう。これでいい。これでいいんだ。

” 隔離 ” されたくないから、明るく、明るく。

誰よりも笑顔で、元気なキャラを演じないと。



「松宮さんおはよう〜」

「あ!中原先生おはようございます!!」

「ふっw今日も元気だねぇー!」


この人もたぶん、私の本当の姿を知らない。

担任?そんなもの信じるわけがない。

大体 裏切らない人間などいるのだろうか、

どんな秘密でも約束でも必ず守れる人なんて、そうはいないだろう。

だから、私は明るいふり。
今日も誰にも気づいてもらえず、明るいふりを続ける。

4:和菜◆h.:2017/10/29(日) 22:38

「今日から部活なくなって教育相談日課が始まります。このアンケート用紙に…………………」

めんどくさっ。今年もこの季節がやってきたよ。。

本当に悩み相談する人ってバカじゃないの?
って個人的には思う。
何とかしてくれる先生もいるだろうけどさ
少なくとも今の中原先生じゃ何も解決できないだろう。

なんて考えながら全て「ない」という選択肢にマルをつけていく。
何も迷うことなんてない。


「では回収しにまわるので裏向きでかごに入れてくださいねー」

バサッ バサッ

「はーい、明日から日課始まるので順番ば背面黒板に貼りました。日にちとか都合悪い人いたら教えてくださーい」

キーンコーンカーンコーン

一応、自分の日時を見ておく。
明日、の………え?最後?

最後って普通 問題児とか明らかに長くなる人でしょ、たるっ

何だか無償に雛梨に会いたくなって教室を出た。

「おー!もも教育相談いつだったー?」

「明日の最後ー。雛は?」

「明日の4番〜、中途半端だけど一緒に帰れるかな〜…」

「んー、早くできないか中原先生に聞いてみる!どうせ最後でも話すことないし(笑)」

「お。ないっす〜!確かにももは何も話さないだろうね(笑)」

「じゃ、後でねー」

雛梨と別れ教室に戻るとタイミングよく中原先生に会った。

「あ!先生!教育相談って順番早めることってできます?」

明日は少ないしいいと言ってくれるだろうと思った。 しかし

「えー、でももも最後がいいんだよね」

意味不明。

「えーなんでですか〜(笑)」

「話すこと多くってね!」

え?え?謎。何で?

5:和菜◆h.:2017/11/04(土) 22:53

それだけ言い残してそそくさと教室を出ていった先生。

もう訳がわからない。あの人は何を考えてるの?私の何を知ってるの?


そんなことを考えてると授業なんて上の空で6時間目まできた。

「おーーい、松宮も〜も〜さーーん!」

「はいぃ!」


クラスの人たち笑ってるしこのやろ。

「プリントの問2の3番!」

「えーーっと、、上一段活用です」

「はーい、じゃあ次…………」

やっぱ国語の授業は疲れる。
原因は間違いなく中原先生なんだけど。

中原先生とは、授業が終わっても部活で会わなきゃいけない。

1日の半分くらい中原先生といるよね、多分、
正直めんどくさい。w


「もも!」

また?今日多くない?

まぁでも神対応だからね。

「はーい!」

「ここ、フルート人数減らせる?」

「はい、………」

「おー、じゃあそれにして。ありがとう〜!」

「はい!」

ふうぅ。疲れるねぇ!

そんなこと思ってたらちょうど点呼。
長い長い今日も、やっと終わる。

「「「さようなら」」」

「さよーならー」

早く帰ろ。早く、早く。
かなり早足で自転車置き場へ行き、荷物を縛っていたら、またまた意味不明な人に絡まれた。

6:和菜◆h. ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2017/11/09(木) 22:31

「ももちゃーん!一緒に帰ろ?」

「ももちゃんって何w てか雛いつも一緒やんねw」


まぁ、一口にめんどくさい、つっても色々あるじゃん?

雛梨は 愛が溢れすぎてめんどくさくなっちゃうの♡((

っていうのは嘘だけどさ、←
とりあえず門を出て自転車を漕ぐ。もちろん雛梨もすぐそこにいる。

で、そう大した話題もなく家の近くの公園まで来た。
私たちはここで話してから帰ることが多い。

いつものように荷物を下ろし、端のベンチにならんで座る。


「そういえばさ、本当に教育相談最後なの?w」

「そうなのー。マジありえない中原先生!」

「んぇー毒舌だね〜」


ここでしか愚痴なんてはけないからね。雛にしか言えないことなんて、山ほどある。


「んーー、考えたんだけど多分、やっぱさ、アレがバレた…のかな?って私は思う」


あっっ。それは、かなりまずい、

7:和菜◆h. (;`・ω・)つdice3:2017/11/10(金) 22:47

※ リスカとか苦手なかたはお控えください



そりゃあんなことがバレたら話は長くなるわな。
なんとかして誤魔化さんと。


「う〜ん、それかも。やばいけど何とかなるら(笑)」

「そんなこと言って親とか呼ばれても知らないよ?笑笑」

「まー大丈夫よ!笑 じゃあね!」

「うん、また明日〜!」


家の前についたので雛と別れ、自転車をとめる。


「ただいま〜」

………

よし、誰もいない。
荷物を持ったまま、玄関のすぐ目の前にある自室へこもる。


カカカカカ………


静かな部屋にカッターの刃を出す音が、気持ち悪いほど響く。

今日もずっと我慢してた。学校にもカッターあるけど、さすがに、ね。。

刃を手首に当て、動かす。

たらーっと流れ出る血は止まることを知らないように皮膚の奥の奥からで続ける。

その時、『あぁ、生きてるなぁ〜』って感じるから、やめられない。

たとえ先生にばれていたとしても、やめる来なんて更々ない。
そもそも、やめようと思ってやめれるもんならもうとっくにやめてるし。

そんなことを考えながらカッターを当てては動かす、を繰り返し、腕はもう傷だらけ。治りかけていたものも、またズタズタだ。

8:和菜◆h. ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2017/11/22(水) 23:08



昨日は結局 リスカしてからしばらく眠ってしまったようで
危うく母が部屋に入ってくるところだった。

そして夕食とお風呂、歯磨きを済ませてからは部屋にこもり、
ネ友さんたちとグル通してたら寝落ち。


そして 来てほしくない朝が来た。


「おはよー」

「あーら朝から元気ないねももちゃん♡♡」

「あなた一回地獄に堕ちてきたら?」

「え?やだ、生きるっ!!!w」


朝から異常にテンション高い雛梨と学校へ向かう。


「ももさん雛梨さんおはようございま〜す」

「「中原先生おはようございます」」


わー。着いて早々いちばん会いたくない奴に。。
まーいいや どうせ教室で会うし笑



今日もまた授業は上の空。
教育相談なんて 何言われるかヒヤヒヤしてしまってね。

来るな来るな、って思ってたのに時は私を裏切り
教育相談、もう後半突入しましたね。

はぁ〜。だるっ。

ってのが顔に出てたのか知らないけど、
クラスの人に話しかけられた。

「ももちゃーん、教育相談そんなに嫌なの?w」


「そんなことないけど…めんどくさいなぁ、とは思うよね笑
ちなみにみくちゃんはなに話したの?」


ちょうどいいから聞いとこう。減るもんじゃないし。


「えーーっとね、困ってることある〜?ってのと、まぁ、友達関係、あと成績のこと」

「なるほどねぇ…ありがとう〜!」

「うん!また明日ね!」

「うん!」


なんて話していたら 前の人わりと早く終わったようでもう私の番。


廊下の端に椅子が2つ。その1つには中原先生。


「よし、始めよう、、何か最近困ってることとかある?」

「ないでーす」

「…うーん、内容言わなくてもいいから、本当にない?」


しつこいな。やっぱ気づいてる?


「ないです!」

すると中原先生、私が恐れていたことをついに…

「最近のもも見てるとさ、なんかすっごい暗いときあるんだよね」


来るのか?来るなよ?アレだけはダメだ…………

「え?そうですか?w」

「それ!その顔も作り笑いみたい」

「えええ、元々こういう顔ですw」

「ならいいけど…リスカとかしてないよね?」


きたーーー。でもそんな確信というわけではなさそう


「するわけないですよーw」

「だよねw でも念のため腕見せてもらっていい?」


………いや、無理だろ。

9:じゅん:2017/12/09(土) 08:06

続きが気になります👀
楽しみにしてます✨

10:和菜◆h. (;`・ω・)つdice3:2017/12/10(日) 22:06

>>9

ありがとうございます!!

11:和菜◆h. (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2017/12/10(日) 22:14



「あ、いやそれは…」

「え?なんで?」

しつこいしつこい。なんなのこの人。

椅子に座りながらも少しずつ中原先生との距離を遠ざける。
しかし先生はその動きさえも見逃さなかった。

ギュッ

「誰にも言わないから」

そんな腕握りながら言われたら、ねぇ
逃げられないから…仕方ない

「やってますけど」


…………


沈黙が続く。
ほら、言ったところで何もできないんじゃん。

「…なんでリスカしようと思ったの?」

「別に…理由なんてないですよ」


そっか、と言ったっきり、ずっと黙って何かを考えている先生。
どうせこれから親にも言うんだろうな、はぁ

12:和菜◆h. (ノ ゜Д゜)ノdice4:2017/12/10(日) 22:27

「じゃあ、言えるときが来たらまた教えて。今日は終わります」


え?本当に?
いや…これ黙って親に言うやつだな


「…親に言うんですか?」

「言わないよ」


当たり前のようにさらっと言いましたけど、大丈夫なの?それ
先生的な立場として色々ダメじゃない?


「先生って そういうの言う義務とかないんですか?」

そう訊ねると、う〜んと少し考えて

「あるかもね、

でもそんなの知らないし、さっき誰にも言わないって言ったよ?」

って。ありえない。

先生がそんなこと守るわけない。
例え親に言う気なくても他の先生には言うんでしょ?
そうやって裏切ってくんでしょ?


私はそうですか…って口では一応納得しておき、立ち上がった。

先生はそれを止めなかった。

「それじゃあ、また明日」

笑顔でそう言ってからは、忙しそうに 持っていた紙に何かを書き込んでいた。

13:さくら:2017/12/14(木) 20:42

続きが気になります!先生の動きが特に!

14:和菜◆h. (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2017/12/14(木) 22:39

>>13

ありがとうございます。!!
正直この先、未定です(後先考えず書いてるのでw)

15:和菜◆h. ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2017/12/14(木) 22:46



翌朝

登校すると中原先生は何もなかったようにおはよう!と挨拶してきた。


昨日のことは雛梨にだけ言った。

雛もやっぱ、所詮先生だよ、裏切られるよ って。ですよね。

でも親に言わなかったのは本当みたい。

現に今、学校にいるのは親にばれてないから。
あんなうるさい親にリスカがばれたら…学校なんて行けない。


「…も…ん、……ももちゃん…

またボーッとしてたよ?」

はっ、いかん。

クラスの人たち、大して仲良くもないのに、自分の世界にいるときだけいちいち侵入してくる。

16:和菜◆h. (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2017/12/14(木) 23:00


そんなクラスの人たちに特に興味はないから、私は廊下へ出て窓の外を眺めていた。


「ももさーーん!!」

「…はい」


なんで、中原先生。放っといて良かったですよ。


「ねぇ、昨日のことだけど」

「……」

「1つお願いがあって、

私がももの、その…腕のこと、知らないってことにしてほしいの」

はい?なんで?

という私の心を読んでくれたのか、話は続いた。

「やっぱ そういうのってさ、言わなきゃいけないの。
でも誰にも言わないって約束したじゃん。
だから、誰にも言わないために、私はそれを知らないってことにしてほしい」

「いいですけど」

「うん、ありがと!それだけ!」


一方的すぎる「お願い」を終えると、先生は時計を見るなり急いでどこかへ走っていった。

つられて時計を見るとそろそろ時間。
そら、急ぐわなw


で。先程のことよ。

意味は理解したけど……リアルにダメだよね?それ。
外にばれたらヤバい情報。

にしても正直言うと やはり有難い。
てかさ むしろ設定じゃなくて本当に全部リセットしてくれたらいいのに…


とかね。複雑な感情を整理してたら1時間目は一瞬で終わってしまった。


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