先生、私は貴方を潰します

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1:さくら:2017/12/10(日) 17:03

思い付きのヘンテコ小説を書いていきます。


設定:中学校の生徒、教師との見えない闘い

登場人物(現時点において、随時追加)

香山怜菜……ある教師が苦手な女子生徒。
渡井政人……体育教師。怜菜が苦手とする教師でもある。怜菜のクラスの担任の先生。
前嶋結衣……音楽教師。温厚な性格だが、怒るとギャップが激しく、怖い。
怜菜はこの教師のことを信頼している。

登場人物が増えすぎてよくわからなくなったら、そのうちまとめます。

132:さくら◆aI:2018/08/26(日) 17:50

陽子ちゃんと私を交互に見て、亜依ちゃんは
「あ、あの……私にも、何かできることってありますか?」
わたしたちを心配して、気遣うそぶりを見せた。

私は迷った。
亜依ちゃんを巻き込むのは嫌だ。
しかし、亜依ちゃんも渡井のことは嫌い。

そこだ。
嫌いならば、それなりの理由があるだろう、きっと。
だって、亜依ちゃんは周りをよく見て判断する。
単に見た目が無理とか、そういう理由で嫌うことはないから。


わたしはきくことにした。
「亜依ちゃんが、渡井を嫌いな理由って?」

『渡井』という言葉を聞いただけで、誰が見てもわかるというレベルで顔を歪ませる亜依ちゃん。

133:さくら◆:2018/10/06(土) 10:54

そうですね、と一度区切ってから
「アイツ、陽子にもそうですけど、とにかく差別するんです。例えば怜菜先輩のクラスにいる美咲先輩とか、かわいい子には甘い顔」

そう、確かにその通り。
「自分のこと責める子には差別」
それもそう。

「私が陽子にしたことを言ったら、渡井とにかく怒鳴って否定して、吐くほど殴られました」

…………!

134:さくら◆aI:2018/11/04(日) 20:43

「もうこれ体罰として訴えられませんか?」
陽子ちゃんは必死だ。
亜依ちゃんも、
「どうにか……」

二人とも泣きそうだ。
私だって泣きたい。

こんな教師がいるのに許す校長が一番嫌い。
「結衣先生なら聞いてくれるよね……」
「怜菜先輩庇って啖呵切っててかっこよかった」
「あーあれか……」

今のところ、教師軍の中で完全な味方と取っていいのは結衣先生だけ。
他の教師は……。
「あてにしないこと」
「うわっ、杏奈!」
いつの間にか、杏奈がいた。

「陽子ちゃんと亜依ちゃんだね。わたし、杏奈。よろしく」

135:さくら◆aI:2018/12/28(金) 20:50

杏奈は
「渡井が証拠を出せってやかましい」
と開口一番に言った。

「つまり、陽子ちゃんたちから証言を集めようと?」
「そう思ってる」
さらっと返された。
「でもどうやって……」
「そう、問題はそこなんだ」

136:さくら◆aI:2019/02/17(日) 13:02

「まあ、どうせあいつはもう逃げられないよ」
証拠を出せ、という割に味方は全然いない、と杏奈は言う。
「うそ」
「だって私だよ?ちゃんとアイツの見方をこっちの味方か中立にしたし」

……杏奈が起こると怖いんだ。忘れてた。
「わたし、何かするべきことありますか?」
陽子ちゃんの必死な姿。
「わたしも何かしたいです!」
亜依ちゃんまで!?

「じゃあさ」杏奈はにやり、と笑って言った。
「校長先生たち丸め込みに行こうか」

137:さくら◆aI:2019/07/13(土) 19:45

「校長先生を丸め込みに行くって……」
ピンとこなかったのか、亜依ちゃん、陽子ちゃんはポカンとした。
私は一応、なんとなくだけど分かった。

「ほらほら、ポカンとしない」
「よくわかりません……」

そりゃそうだ。
私だって全部わかったわけじゃない。
たぶん一割もわかっていない。杏奈の考えていることはそれくらいしっかりしてる。
「じゃ、ざっくり話すからざっくり覚えて」

杏奈はそういうと、にっこり笑った。


「まずさー、校長先生たちって絶対権力にしがみつくのよ。あ、あと世間体に。
それってつまり、逆手に取ればそれらを壊せるほどの材料があれば
校長先生あたりもサクッと味方につけられるんだよね。
ついでにこの際、下手なことされたら困るから先手先手を打つ必要があるし、
やばそうなら時間稼ぎでもして、とりあえず足止めする必要もあるのよ」



うん、久しぶりに杏奈が怖いって思える話だこれ。
同じことを亜依ちゃん、陽子ちゃんも思ったのだろう。
さっきとは違って、畏怖の視線に変わっている。

138:さくら◆aI:2020/10/26(月) 19:47

「でも、足止めって……?」
陽子ちゃんの質問に、杏奈は
「まあ、何かしらの噂でも流して」
「それって……、逆上されません?」

大丈夫よ、と杏奈は笑う。
「だって本当のことを噂にするんだもの。根拠を示せばかなり焦るでしょ」
それは大丈夫なのかどうかはさておき、と杏奈は続ける。
「とりあえず、怜菜は校長先生の所に乗り込んできて。亜依ちゃん、陽子ちゃんは私と一緒に」
「ちょ、何で!?」
わ、私が校長先生の所に……?

「だって怜菜は先生からの信頼も厚いし」
杏奈が言うほどじゃあないと思うけどな……。
「それに、怜菜を嫌いなのは渡井くらいでしょ」
「それは大げさだよ!?」
あ、あと生徒からの人気もあるし、とのこと。
どこまでが本気なのかわからない杏奈の提案に、私は不安になった。

「……おい、香山」
「何?」
「せめて内緒話は静かなところでやれよ?」
呆れた顔をしながら悠太君が近寄ってくる。
「つーか、お前何か考えあんの? まさかノープランってことはないよな?」
「そ、そのノープランですが何か」
何かもくそもねえだろ、とさらに渋い顔をされた。

「アイツ相手にするのに面倒じゃね? だったらせめてもうちょい考えろよな」
「じゃあ、手伝ってもらえないかな……」
思わず勢いでつぶやいてしまったが、しっかりと悠太君は聞いていたようだった。
「なら、もうちょい頑張るわ。手始めに学校の裏サイト使うぞ」
「裏サイト?」

どうやら何かしらの情報を集めるのには最適らしかった。
すぐにインターネットを開いて、ファイルを見せてきた。
「これが、今ある中で有力な情報。とりあえずコピーしてあるけど、もう一回更新してみる」

私も一緒になってサイトを全部見たが、かなり意外だった。
「生徒の人気ランキングとか勝手に作ってたんだね……」
「うちのクラス人気ランキング一位が何を言うか」
「人気も何もないって」
勝手にランク付けされるのはあまり気分がよくなかったけれど、今あるうわさもすべて見ることができた。

「生徒だけが見てるわけじゃないだろうが、連絡を取れば詳しい話が聞ける」
「え、それってもう連絡網じゃない?」
とにかく、と悠太君は画面を見せてきた。
「今仲間にできそうな先生にも目星をつけておいた」
私はありがとう、と言って悠太君と別れた。

139:さくら<偽者>aI:2021/08/21(土) 23:33

「そう、悠太君がね」
杏奈に悠太君のことを話すと、あっさり受け入れた。
「彼も怜菜と同じように人気があるからね。情報の扱いもうまいし」
「人気とかいいんだよ……渡井が潰せれば」
「それはそうね。さっき、陽子ちゃんと亜依ちゃんから聞いたよ。アイツ、女子の着替えを覗いたんだって」
ただの犯罪者じゃん……。
「それをネタにするつもりよ」
杏奈は強いから何かあっても大丈夫だろうけど、心配だ。
「気を付けてよ? 杏奈は大事な友達なんだから」
「大丈夫。ありがとね、怜菜」

140:さくら□aI:2021/08/21(土) 23:34

名前バグったぁぁ

141:さくら□aI:2021/08/21(土) 23:37

登場人物のおさらい(追加しました)


香山怜菜……ある教師(渡井)が苦手な女子生徒。
渡井政人……体育教師。怜菜が苦手とする教師でもある。怜菜のクラスの担任の先生。 あだ名は熊。
前嶋結衣……音楽教師。温厚な性格だが、怒るとギャップが激しく、怖い。

杏奈……怜菜の友人。基本静かな割に、騒ぎたいとき騒ぐ。
大毅……三年生の中でも有名ないたずらっ子。
亜依……怜菜と仲良くなった後輩。
秋山悠太……クラスメイト。割と大人しめ。
佐野愛衣(あい)……クラスメイト。普段は大人しいが、意見を言うときはしっかりとモノを言う。
美咲……クラスメイト。素直で純粋、かわいいが少しせっかち。
唐沢雪音……学年主任。渡井の味方。
金森遥……一組担任。唐沢先生と同じく渡井の味方。鈍感。

陽子……杏奈の後輩。しっかりもの。



ちなみにこの話しは私の実体験が大本になっています。

142:さくら<偽者>aI:2023/07/13(木) 22:40

香山怜菜……ある教師(渡井)が苦手な女子生徒。
渡井政人……体育教師。怜菜が苦手とする教師でもある。怜菜のクラスの担任の先生。 あだ名は熊。
前嶋結衣……音楽教師。温厚な性格だが、怒るとギャップが激しく、怖い。
杏奈……怜菜の友人。基本静かな割に、騒ぎたいとき騒ぐ。
大毅……三年生の中でも有名ないたずらっ子。
亜依……怜菜と仲良くなった後輩。
秋山悠太……クラスメイト。割と大人しめ。
佐野愛衣(あい)……クラスメイト。普段は大人しいが、意見を言うときはしっかりとモノを言う。
美咲……クラスメイト。素直で純粋、かわいいが少しせっかち。
唐沢雪音……学年主任。渡井の味方。
金森遥……一組担任。唐沢先生と同じく渡井の味方。鈍感。
陽子……杏奈の後輩。しっかりもの。
(自分が忘れているので改めて書き直しました)


学校裏サイトには、渡井のことを嫌っている生徒が意外と多いということがデータで示されていた。

139:w井マジXね
140:>>139伏字の意味なくね?www
141:>>140だってしゃあないじゃん。あいつRKに差別してるし
142:もしかして香山?
143:最近w井の香山をいじめろ的な発言頭おかしすぎて草

まだまだ続いていたが、とりあえず私はこれを書き込んだと思われる人のもとに向かうことにした。

143:さくら■aI:2023/07/13(木) 22:40

えー、文字化け解消できないかなあ……。

144:さくら■aI:2023/07/13(木) 22:43

香山怜菜……ある教師(渡井)が苦手な女子生徒。
渡井政人……体育教師。怜菜が苦手とする教師でもある。怜菜のクラスの担任の先生。 あだ名は熊。
前嶋結衣……音楽教師。温厚な性格だが、怒るとギャップが激しく、怖い。
杏奈……怜菜の友人。基本静かな割に、騒ぎたいとき騒ぐ。
大毅……三年生の中でも有名ないたずらっ子。
亜依……怜菜と仲良くなった後輩。
秋山悠太……クラスメイト。割と大人しめ。
佐野愛衣(あい)……クラスメイト。普段は大人しいが、意見を言うときはしっかりとモノを言う。
美咲……クラスメイト。素直で純粋、かわいいが少しせっかち。
唐沢雪音……学年主任。渡井の味方。
金森遥……一組担任。唐沢先生と同じく渡井の味方。鈍感。
陽子……杏奈の後輩。しっかりもの。
(自分が忘れているので改めて書き直しました)


学校裏サイトには、渡井のことを嫌っている生徒が意外と多いということがデータで示されていた。

139:w井マジXね
140:>>139伏字の意味なくね?www
141:>>140だってしゃあないじゃん。あいつRKに差別してるし
142:もしかして香山?
143:最近w井の香山をいじめろ的な発言頭おかしすぎて草

まだまだ続いていたが、とりあえず私はこれを書き込んだと思われる人のもとに向かうことにした。



陽子ちゃんでしょう?と聞くとあっさりそうですよ、と返事が来た。
「大体、前からあいつうざかったんですよ、人のこと変な目で見て」
「まあそれは否定できないねえ」
わたし、いつの間にか性格悪くなってるかも。
まあでも、あいつのせいだ。

145:さくら<偽者>aI:2023/12/15(金) 19:32

「やつのこと嫌いだっていう子、予想以上に多いんですよ」
「陽子ちゃんの情報はどこから? やっぱり杏奈?」
はい、と陽子ちゃんは返事をした。

「一応相手は教師ですから、気を付けるに越したことないですし」
「そりゃそうだね。わたしのこと嫌いなのは知ってたけどなんでかな」
うーん、と陽子ちゃんは考えていた。
「多分ですが、前嶋先生に気に入られているのが嫌なんですよ。前嶋先生、結構人気あるから」
「……ねぇ、それ本気?」
ふざけてないですよ、と陽子ちゃんはまじめな顔をしたまま言った。

とりあえず味方を作りましょ、と陽子ちゃんは言っていたが、何をする気だろう。
下手に動いて陽子ちゃんがターゲットになったりしたら嫌だ。
杏奈に申し訳ないし。

まあ、味方と言っても唐沢先生や金森先生は味方にできない。
渡井の事信じ切ってるし。
何でこんなことになったんだろうな、わたしから何かしたわけじゃないのに。
人気だからっていう理由なら、ほかの子だって十分当てはまる。
例えば美咲。
美咲はクラスの中でも人気が高いし、何より美人だ。

あ、だからか。

ふと思った。
わたしは別にかわいいほうじゃないと思っている。
その判断が間違いないってことを、渡井自身が示してるんじゃないか?
つまり、自分の好みの女子だったら優しい顔をするんだ。

146:さくら■aI:2023/12/15(金) 19:32

名前の文字化け消えたかな


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