「リアルにそばにいるようです」を華麗に放置しつつ漢文古文の原文に想像を補いながらブーン系に織り交ぜようとする挑戦的なスレッド
さすがにこれは二次創作じゃなくていいだろう……
ここおかしい、ここはよかったなどの指摘が欲しいのでどんどんレスしてほしいです
【オケラのおんがえし 篇】
昔のこと……
(`・ω・´)←太原のホウ企……という人のご先祖である、
(´・ω・`)←ホウ某という者……のおはなし。
先祖から何代続いているかわからないほどの歴史ある家系であります。
しかしある日、そんなホウ某さんが無実の罪で投獄されちゃったのでありました。
(;´・ω・`)「やってないんだ!これは間違いだ!!」
ミ,,#゚Д゚彡「あぁ゛!?ちょこまかうっさいんじゃゴルァ!!」
( ФωФ)「めんどくせえなあ……」
ミ,,゚Д゚彡「はぁ……アレ持ってこい、その間にコイツ椅子に縛り付けとくわ」
(;´・ω・`)「おい……やめてくれ……」
( ФωФ)「りょ」
( ФωФ)「はいレンガ」
ミ,,゚Д゚彡「よっしゃ、じゃああとは適当に頼んだわ」
( ФωФ)「そのうち吐くでしょうね」
(;´・ω・`)「・・・」
拷問と言っても多様で、現代に伝わるものだけが当時行われていたわけではないでしょう。たぶん。
時間をかけて苦しめる手段のほとんどが拷問たりうるわけですからね。
主にレンガなど石を使って肉体的に痛めつけていくのがメジャーだったんでしょう。
(;´°ω-`)「あああああああああああ!!!!!!」そういう話とか器具とか残ってますしね。
トゲとかもセットで。(;´°ω°`)「あああああああああああああああああああ!!」
とりあえずホウ某さんにはここでは縛り付けた足の下にレンガを積んで関節をじわじわとあらぬ方向に曲げることで苦しんでもらいました。
(;;´。ω・`)「もうやめてくれ!おれがやったんだ!!おれがやった!!」
( ФωФ)「とか言ってますけど」
ミ,,゚Д゚彡「そういうことだろ。死刑」
( ФωФ)「じゃあ都に決裁仰いでおきますね」
ミ,,゚Д゚彡「あいよ。ったく面倒な仕事だよゴルァ」
(#ФωФ)「オラァーン!!おい!!!行ってこいやぁあああああああああああ!!!!!」
-=Ξ(;・∀・)「わ、わかりました。準備だけさせてください」
ミ,,゚Д゚彡「こわっ」
ミ,,゚Д゚彡「まあそういうわけだ。決裁が戻り次第お前は処刑されるからな」
(;´・ω・`)「ああ……拷問よりはマシだろうな」
ミ,,゚Д゚彡「メシくらいは出してやるからよ、せいぜいそれでも食ってのんびり待てや」
そうしてホウ某さんは絶望の牢の中で死を待つのみの身体となりました。
楽しみの一つもありません。寝っ転がって飯を貪る以外にすることもない。足枷をはめられているのですから。
そんなホウ某さん、ふとボロい牢の床にオケラが這いつくばっているのを見つけました。
(´・ω・`)「あ、オケラだ……」
(゚д゚ ),,,モゾモゾ
(´・ω・`)「ふふ……もしもおまえがすごい力をもっていてさ、おれを助け出してくれたりしてくれたらね……」
(´・ω・`)「おまえは神様が遣わしてくれたのかもね。それなら素敵な話だけど」
(´・ω・`)「……ねえ、残ったメシ食うかい?こんな食べる気にはならないよ」
,,,( ゚д゚)モゾモゾ
( ゚д゚)ムッシャムシャムシャ
(;´・ω・`)「えぇ……むっちゃ食うやん……その残飯おまえの身体よりデカいでしょ」
,,,,,,,,( ゚д゚)モゾモゾ
(´・ω・`)「どっか行ったし……まあいいけどさ」
――――
―――
――
――
―――
――――
(´・ω・`)「あ……きのうのオケラだ」
(゚д゚ ),,,モゾモゾ
(´・ω・`)「ちょっとでかくなってない?こんなに大きくなるんだねオケラって。知らなかったよ」
(´・ω・`)「ああ、メシね。どうぞ」
,,,,,,,,( ゚д゚)モゾモゾモゾ
オケラにメシを与えながら十数日、また次の日次の日、と過ぎたのでした――
――オケラもいつしかブタくらいの大きさに育っていたのでありました。
(´・ω・`)「でっかくなったもんだなあ」
( ゚д゚ ),,,,,,,,,,,,モソモソ
(´・ω・`)「でも、そろそろだよね」
―――――
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―――
―――
――――
―――――
-=(;・∀・)「戻りました。さっさとやっちゃってくださいよ」
( ФωФ)「ごくろう」
( ・∀・)「ほんとコイツ下級の役人に容赦ないよな」(ありがとうございます)
( ФωФ)「お前も殺したろうか」
そしてとうとうホウ某さんが処刑される朝が訪れようとしていました。
(´・ω・`)「ああ……この家系も途絶えちゃうのか。仕方ないことだろうけど」
ドドド・・・・
(´・ω・`)「ん?なんだろう……こんな夜中に」
ドドドドド・・・・・・・・
(;´・ω・`)「なんだなんだ!??こっちきてる!!」
ドドドドドドドドド・・・・・・・・・!!!!
ドオオオオォォォォォォ( ゚д゚ )ォォォォォォオオオオオンン!!!!!!!
(;´・ω・`)「壁に大穴が…………お、お前は!!」
(;´・ω・`)「ぶた……じゃなくてオケラ!!!」
( ゚д゚ )ドドドドドド
(;´・ω・`)「って、おれまで襲わないでくれ!!」
ガシャァァァァアアアアン
(;´・ω・`)「あぶねぇ……あれ、おれって動けたっけ?」
(*´・ω・`)「あ……足枷をこわしてくれたのか!!そうか、助けに来てくれたんだな!!」
,,,,,,,,,,,,,,,( ゚д゚ )モゾゾゾゾゾゾ
(*´・ω・`)「ありがとう!でもやっぱりどっか行っちゃうんだね!!」
(´・ω・`)「よーし!脱獄してやる!!俺には未来がある!」ダダダダダッ
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
,,,,,,,( ゚д゚ )「達者でな」
その後ホウ某さんは正式に許されることになりました。大赦を受けたのです。
そしてのちに巨富を築きました。なにしろあんな経験をしたものですから、成功を収めたのも不思議ではありません。
子孫は繁栄し、この晋の世にも続いているのであります。
(・ω・)「だいじなおそなえものの時間だよ」
(`・ω・´)「はーい!でも、きになってたんだけど、それってだれにあげてるの??」
(・ω・)「オケラさまだよ。わたしたちのご先祖さまを救ってくれたんだと」
(`・ω・´)「おけら?むしだよね?へんなのー」
(`・ω・´)「あと"だいじなおそなえもの"っていってるけど、ふつうのおそなえもののあまったやつだよね?」
(・ω・)「うーん……でもこれでいいんじゃない?むしだし」
ホウ某さんの家系、つまりホウ氏では四季の移りめごとにオケラさまを大事に祀ったのでした。
当初オケラのためだけにお供え物を捧げていたほどです。
時が流れて余り物を捧げる程度のものになりましたが、これはこれで、オケラさまにとってはむしろありがたいのではないでしょうか?
【オケラのおんがえし 篇】おわり