瑞です。たくさん作品を書いていますが、責任を持って完結させます。どうか、よろしくお願いします。
『アホ少女』の>>1に書いてある通りで頑張っていきます。
ちなみに、この作品は何ヵ月かストーリーやキャラクターを考えました…
>>2 登場人物
>>3 ストーリー
>>4 作品
>>5 プロローグ
__次の日になると、父さんは仕事で行けなく、俺と姉さん、兄さんでお見舞いに行く。
「お母さん…大丈夫なの?」
「母さん、水とか買ってきたからな」
「3人ともありがとね」
母さんは兄さんからビニール袋を受け取り、にっこり笑いお礼をした。
「いや、お母さんの為だもの」
「早く元気になれよ」
「えぇ。わかったわ」
何分か経つと、私達は病院から出る。
母さんはその時良い笑顔をしていた。
俺は母さんの笑顔を見ると、安心した。
その後…母さんが病に苦しんだことも知らずに……___
俺はぐっすり眠っている頃だった。誰かから優しく体を揺すられる。
俺はゆっくりと目を開けると、姉さんが居た。
「どうしたの?」
「今すぐに着替えて」
「なんで?」
「お母さんが……」
ぷるぷる震えてる姉さんが「お母さんが…」と言いかけた瞬間…俺はハッと目を覚ました。
俺はテーブルに置いてあった服を乱暴に取り、着替えた。
「ユウト、準備終わったか?」
「うん」
「早く、車に乗りなさい」
俺は急いで父さんの車に乗ると、車で急いで母さんがいる病院へ向かった。
今は午前3時…車は走っているが、あまり走っていない。
今日は土曜日だし、学校はない。
病院に着くと、小走りで母さんの病室へ向かう。
「お母さん!」
俺は母さんの病室のドアを開いて、母さんを呼んだ。
「え……?」
目の前の光景は、母さんが寝ているベッドの周りで、大人が泣いている姿だ。
「おい……なんでだよ…」
「母さん……」
「お母さん…!」
父さん、兄さん、姉さんは涙をたくさん流している。
大人が泣いている姿…始めて見た…
俺は何故か泣けない…大丈夫だよ…きっと、「ユウト」って俺の名前を呼んで笑ってくれるよ。
…………でも、それは俺の妄想…
「……」
母さんの病院には最近行っていない。
俺は一人でぽつんとゲームをしている。
すると、玄関からインターホンが鳴った。
(きっとお母さんだ!)
俺はそう思い、笑って玄関を開ける。ところが…
「あ、サイン貰える?」
郵便配達の人は俺に聞くと、俺はペンを取り、サインを書いた。そして、荷物を受けとる。
郵便配達の人が出ていくと、玄関に倒れこみ、一人で泣いた。
もう、母さんとは会えないってこと…死んでしまったことを全部受け入れた。
中学生になると、5教科全部80点以上の点数を取り、学年のトップ10に入るくらいの成績だ。
体育は学年1位。部活はバレー部。頑張って練習などをしたせいか、身長は高くなっていく。最高で160cm以上も伸びた。
でも…後から絶望に変えられてしまう…
「お前は一体何をしてるんだ!!」
「ご……ごめん…なさ…い…」
ある時、トップ10に外された時だった。
父さんは、その事でカッとなり、男女関係なく、俺を殴り続けた。その痛さは酷く、いつも殴られる。まるで、俺が男の子のように…
_次の日になると、アザだらけで、包帯などを巻いた状態で学校に向かう。
教室に入ると、当然みんなはびっくりする。
「お、おい!飛鳥どうしたんだよ!?」
「ユウトちゃん、どうしたの!?そのアザ…」
みんなは俺の周囲に集まり、顔を真っ青にして質問を次々と聞く。
俺は、父さんから虐待を受けていることは、「誰にも言いたくない」と思い、
「ちょっと、ドジっちゃっただけだよ!」
「なんだよ〜!お前馬鹿だな〜!」
「大丈夫〜?」
と、こんな嘘をついた。嘘なのに…
みんなは、ホッとして笑顔になってる。私は誰にも気づかれないように、唇を強く噛み締めた。