スレタイどおり!
私と薫のコラボ小説です!
荒らしなどの迷惑行為は禁止。
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>>2-3までレス禁!
46.まさかの土下座!?
わたしたち事務所員一同は、夏音ちゃんのまさかの行動に、唖然。
ちょっと……いや、かなり驚いた。
「え、えと…夏音、ちゃん?」
わたしが何を言おうか迷っていると、ララさんが上を向いて、ふっとため息をついた。
「あのね、二人とも。トウナたちと対等な友達になりたいのなら、その行為はやめなさい」
すると、おそるおそる顔を上げる夏音ちゃん。
「トウナたちと対等になりたいのなら…私たちにも、対等に接するべきじゃない?」
ララさん…?なんか、わたし達に対する態度と同じ気が……。
すると今度は、ミオウがポンと手を叩いた。
「なるほど。友達の友達は友達…みたいな論理じゃない?私たちとララさんは友達ではないかもしれないけれど、対等な仲間に変わりはない。私たちの仲間には、対等に接してもらわないと…ってことね」
二人の賢き頭脳について行けず、わたしは脳内をフル回転させる。
えっと、えっと……。
「対等になりたいのなら、頭を下げるなということさ。土下座なんて、そう簡単にするモンじゃないだろ?」
ソウマまでっ!わたしはこの際、細部は気にせず口を開いた。
「そうだよ!ララさんだって偉い人でもなんでもないし、鬼でも悪魔でもないんだから!残しておいてくれるよ!」
わたしがまくし立てると、ララさんは再びため息をつく。
「記憶は……二人が残しておきたいと思うのなら、残るわよ」
えっ……?これには、わたしも驚く。
そんな仕組みだったっけ?
「忘れたくないと思っていれば、基本的に記憶は消されないわ。私はあくまで、記憶を極力残す手伝いができるだけ。記憶が残るよう、フォローするまでよ」
は、はぁ……。
よく分からないけれど、夏音ちゃんの記憶は残るみたい!?
「やったぁ!」
わたしも一緒に喜ぶと、
「土方さんの土下座…なんかレアかも…」
とミオウの声が聞こえた…気がした。
確かに手懐けて土下座を,無理矢理させた感があるけど……
本当にレアな光景だよ!
記憶が消えなくて良かったね。
47,「ミオウ」
そっかぁ・・・。
対等な関係になりたいのなら・・・。
私が1人納得してると、土方さんに頭を叩かれた。
「単細胞だな」
むぅっ!
私は単細胞ですよ、すみませんね!
逆ギレして、土方さんに殴りかかろうとすると、ミオウさんの視線に気付いた。
あはは、私って子供だなぁ・・・・。
あわてて、殴りかかろうとする右手を押さえる。
「土方さん、いいこと思いつきました!」
単細胞な私が思いついたのはね・・・。
私は、ニコッと微笑んだ。
「ミオウさん、“ミオウ”って呼んでいい?私もだけど、土方さんも」
反論しようとする土方さんを笑って無視する。
土方さんを宥めるって言ったら可笑しいし変だけど、これって近藤さんと夏音しかいないって思うよ🎵
操るのはね
>>69
ありがとう♪
夏音の特権だね♪
ある意味最強だ!
あげときますっ!
48.「トウナ」
『ミオウ』と呼んでいいか……という夏音ちゃんと土方さん(半ば強制的だけど)の言葉に、ミオウは、少し頬を染めてうなずいた。
最初は、土方さんに対してキャーキャー騒いでいたミオウ。
でも今の態度を見て、改めて対等になれたんだと実感。
何より、今日、事務所の仕事ということで知り合ったばかりなのに、凄く親しくなれて嬉しい!
「じゃあ夏音ちゃん、わたしのことも『トウナ』って呼んでよ!」
わたしも便乗して提案すると、夏音ちゃんは笑ってうなずいてくれた。
「じゃあ、土方さん……は、さすがに呼び捨てできないな」
このノリで土方さんもっ!
……というのはやはり失礼だと思うので、そのまま土方さん呼びで。
なんてったって、教科書に載っちゃうほどの偉人だからね!!
「本当に、対等になれたんだ……」
ふとミオウのこぼした言葉に首を傾げると、
「なんでもない」
と静かに首を振られたので、スルーすることにした。
そしてわたしは、少しばかり緊張しながら、本当に言いたかったことを口にする。
「ねえ、夏音ちゃんのことも『夏音』って呼んでいいかな??」
土方さんを呼び捨てするのは、私でも出来ないよ‼
73:亜依@恋歌◆5w:2018/06/25(月) 17:02 49,帰り道
トウナちゃんの言葉に、私は即座にうなずいた。
呼び捨ての方が気兼ねしないし。
と…
「おい、バ夏音。買い物は?」
隣の鬼が、訊ねてきた。
そう言や忘れてた!
ああ、もう卵は売り切れてんだろうなぁ。
でも、楽しかったし!
「・・・と言うことで、トウナちゃん、ミオウさ・・・ミオウ、皆さんありがとうございました!」
私は、ペコッと礼をした。
皆の笑顔に見送られながら、私たちは事務所を出た。
爽やかな風が、フッと通り過ぎて行った。
50.夕暮れ―きっとまた、会えるよね―
「楽しかったね〜」
夕暮れ。事務所からの帰り道。
今日は遠回りして、ミオウと一緒に帰ることにした。
「こんなに『遊んだ!』っていう実感を持つの、久しぶりかも。嬉しいなぁ」
わたしのしみじみとした言葉に、ミオウは黙って頷いた。
「…そう、だね」
思っていることは、きっと…。良くも悪くも同じ。
――また、会えるかな?
事務所へ続く道は、全国にある。
わたしはたまたま◯◯県から来ているというだけで、夏音ちゃんたちは全く別の所に住んでいる可能性の方が高いのだ。
それでも、わたしたちは友達になれた。
不思議な運命によって。
必然で偶然である出会いを。
これは、事務所での仕事をしていても良く感じること。
でも、今回は……より強く感じたの。
……タイムスリップした偉人と。
明るくしっかり者の女の子。
「きっとまた、会えるよね」
時*初×解フル☆ END