@初ケンカの幼なじみ〜咲編〜
私は初めて先に居なくなった快人に怒りが押さえきれなくなって初めてこの日ケンカをしてしまった。
「ねぇ何で、居なくなんの!?」
快人はいつでも誤魔化してハブらかす奴だけど、何で居なくなったのかを教えて欲しい!
「ああ、具合悪くなったから…そんなに怒るなって言っても無理か?」
「……まあ、そんなに怒っては…ないけど」
だけど私は、まだしてもコヤツにやられてしまったって思い内心では可愛いって感じに思っているんじゃないって……
「それにしても、咲の両親って先祖様から代々受け継いできた巻物があるって聞いたんだけど……?」
快人は私は聞いたことあっても、見たことはない巻物の話をしてきた。
「それって……まさか」
「まさかって,何が?」
「ハッ!?」
私が繰り返したら、なんでもないって言われて怪訝に怪しんだ……
「ふーん、言えないようなことなんだ」
「っんな訳が!!」
やっぱり言えないってことなんだ……
そして今さっきのケンカが、更にすれ違っていった。
その夜のこと私はケンカをしたまま寝たんだけど、まさかあの夢をまだ見るって思ってもしなかった……