狂った町 サイコタウン

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1:あまたん(・∀・)◆YQ:2018/05/08(火) 19:44

みんなおかしくなっていく。
今までは普通でつまらない日常だった。
───なのに、何で…。

>>2主人公(後からいろいろと登場人物増えるかもです)

62:アマテラス◆YQ:2018/06/18(月) 07:36

「お姉さんは、すぐに生き返らせるのは
難しいと思います。そこで、あの石で怨念を
少しずつ消していくのです」

バフォミンは詳しく説明してくれた。
凄いな、バフォミン。

「…でも、貴方はそのままでいいの?」

私は件に聞いた。

「ああ、俺は大丈夫だよ。特に怨念も
無いしね…俺、この山にいることにするよ。
姉ちゃんもいるし…」

どうやら件はここにいることにするようだ。

私たちは頷いた。

「うん、じゃあね…帰ろう、バフォミン」

私はバフォミンを連れて家に帰った。

そこではっと叔母さんのことを思い出した。
ドアを開け、恐る恐る中を覗いた。
靴と荷物が無い…帰ったようだ。

63:アマテラス◆YQ:2018/06/19(火) 06:48

すぐ寝室に行き、寝ようとした。
でも、まだ叔母さんが潜んでるんじゃないか
と思い、バフォミンに守ってくれるよう頼んだ。

そして、私は眠りについた。


次の日、
またあの小川まで行ってみたくなった。
小川のそばでは、あの白い女の人が
横たわっていた。

寝ているのかな、と思い
顔を覗き込むと、寝ているのではなかった。
‘作り物’だった。

目や鼻は楕円形の台に乗せただけのようで、
口の方は糸で何重にも縫われてあった。

あの時、私は誰と山に登ったんだろう。


私は少し怯えながら学校に向かった。

教室に入ると、女子グループが騒いでいた。

64:アマテラス◆YQ:2018/06/19(火) 17:49

「ねえねえ、ちかちゃんのはどうだった?」

「『今日は好きな人と話せる』だってー!」

何の話をしているのか分からなかったが、
少し興味があったので、話しかけることにした。

「あの…何を話してるの?」

一瞬みんなはきょとんとしていたが、すぐ
笑顔になった。

「ああ、このサイトの話!麗歌ちゃんは知ってる?」

女子グループのリーダーのような存在の
美里ちゃんが答えてくれた。

美里ちゃんはとあるサイトを見せてくれた。

『逆さリリーさん』

サイトのトップには、女の人が
逆さになってるイラストがあった。

「…逆さリリーさん?不気味…」

「なんか占いのサイトらしいんだけど、
そのリリーさんの占い、絶対当たるんだよね」

美里ちゃんは自信満々に言った。

65:容姿端麗なぷーき、新居浜まで泳ぐ:2018/06/19(火) 18:28

なんか、洋介犬さん感あって素敵です…!
楽しく読ませていただいてます!

66:アマテラス◆YQ:2018/06/19(火) 18:37

>>65
ありがとうございます。゚(゚´ω`゚)゚。
頑張ります!

67:アマテラス◆YQ:2018/06/20(水) 07:42

昨日、美里ちゃんは「逆さリリーさん」の占いで、『お小遣いが多く貰える』と出てきたらしく、実際に制服を洗うときにポケットから去年のお年玉が出てきたらしい。

まぐれなんじゃないのかな…。

「まぐれなんかじゃないよ!他の皆もリリーさんの占い当たってたしね」

他の女子も頷く。

美里ちゃんにすすめられ、
半信半疑で占ってもらうことにした。

『れいかさんは好きな人と話せるヨ!』

一瞬ドキッとした。
私には好きな人がいる。

私の席から遠い、七瀬君だ。

嬉しく感じたものの、やっぱり
占いを疑う気持ちもあった。

68:アマテラス◆YQ:2018/06/20(水) 16:27

私は楽しそうに他の男子と話している
七瀬君を見つめた。

すると、七瀬君が急にこちらを向いてきた。

私は顔が赤くなるのに気づき、
すぐに目線をそらした。

そして七瀬君を横目で見てみると、
彼も顔を赤くしていた。

美里ちゃんは、私のスマホをひっそりと覗いていた。

「へえ、好きな人…あ、麗歌ちゃん
七瀬君のこと好きなの?頑張れー」

美里ちゃんはニコッと笑った。

私は照れながら頷いたものの、
美里ちゃんはすぐ無表情になった。
そして、彼女は足を組んで私に目を向けなかった。

美里ちゃんも七瀬君が好きなのかな…

私はこの「逆さリリーさん」を信じてみる
ことにした。

69:アマテラス◆YQ:2018/06/21(木) 07:27

今日は七瀬君と話せるんだよね…
そう思うとドキドキしてくる。

そのせいで授業の内容はほとんど頭に
入らなかった。

授業が終わったとき、急に後ろから
声をかけられた。

「なあ、ここの答え分かる?」

七瀬君だ。
問題集を広げて質問してくれた。

「え…あっ、これは、2√3だよ」

「そっか、ありがと」

七瀬君は口角を上げ、
すぐに自分の席へ戻っていった。

内心、とても嬉しかった。

あんなささいなことでも、
私にとっては今日一番の幸せだった。

視線を感じ、ふり返ると、
美里ちゃんが睨んでいた。

しかし、私と目が合うと、
目をそむけた。

70:アマテラス◆YQ:2018/06/22(金) 18:18

私は家に帰ってから、
ずっとドキドキしていた。

もしかしたら、明日も七瀬君と
話せるのだろうか。

…でも、最近美里ちゃんがこちらを
睨んでくることがある。
美里ちゃんも七瀬君が好きだから…

「たこ焼き食べましょう!」

すると、バフォミンがいきなり現れ、
私は驚倒した。

「たこ焼き、食べましょう」

どうやらたこ焼きを買ってきてくれたようだ。
どうやって買ってきたのか分からないが、
彼は黙々とソースをたこ焼きにかけはじめた。

「…じゃあ私も、いただきます」


たこ焼きを食べたあと、バフォミンは
一枚のメモを見せた。

お父さんが出張らしい。

しばらくバフォミンと2人きりに
なるのだ。

71:アマテラス◆YQ:2018/06/23(土) 07:36

次の日、少し早く家を出た。

正直、あの占いは信じている。

だから早くサイトを開きたかった。

学校につくと、美里ちゃんがもう
スマホをいじっていた。

私はチラッと覗いた。

「Misatoさんは2時間目にいいことが
起きるヨ!」

そう出たとき、美里ちゃんが私に
気づいた。

「あ、麗歌ちゃんおはよ」

美里ちゃんは笑顔で手を振った。

私にはその笑顔が怖く感じた。

「あ…おはよ…」

少し遅れて返事をした。

そして、鞄からスマホを取り出し、
占いを見た。

「れいかさんは曇り空を眺めると
いいことが起きるヨ!」

パッとしない運勢だな…

曇り空とはいっても、
今は快晴で、雲一つ無い。

やっぱり嘘なのだろうか、
『逆さリリーさん』は。

72:アマテラス◆YQ:2018/06/23(土) 22:32

2時間目の前に、七瀬君が
美里ちゃんと話してた。

美里ちゃんが七瀬君にノートを
差し出している。

正直、胸が痛くなった。

私も嫉妬しているに違いない。

美里ちゃんは私を見ると、
蔑むように笑った。

私は、どうなんだろうか。


悩んでいるうちに、
やっと全ての授業が終わった。

私は窓の外を見た。
曇っている。

私ははっと気づき、屋上に行った。

晴れていたはずなのに、やっぱり曇っている。
天気予報でも晴れと出ていたはずなのに。

逆さリリーさんは一体何なんだろうか。

73:アマテラス◆YQ:2018/06/24(日) 16:41

私が空を見上げていると、
後ろから声が聞こえた。

「今日、曇ってるな」

ふり返ると、七瀬君がいた。
逆さリリーさんの占い通りだ…。

「…ああ、そうだね」

遅れて私も言う。

七瀬君と距離が近くなった、と
自分の中では思うが、
本当にそうなのだろうか。

「…あのさ、七瀬君って美里ちゃんの
こと好きなの?」

私は俯きながら聞いた。

七瀬君は首を振ったのが横目で見えた。

「…別に、好きじゃない」

私は驚いて、顔を上げた。

私にも、チャンスはあるのだろうか。

74:アマテラス◆YQ:2018/06/25(月) 18:19

七瀬君は、空を見上げている。

よく見ると、頬が少し赤くなっているのに
気づいた。つられて私も赤くなる。

すると、七瀬君がこちらを見た。

私は恥ずかしさのあまり、
「あ、私帰るね!」
とだけ言ってその場から逃げてしまった。

家に帰る前に、近くのコンビニで
アイスクリームを買った。

アイスクリームを頬張りながら歩いていると、
目の前に突然バフォミンが現れた。

「ん!?」

私は目を丸くした。

「今週は…危なくなりそうですよ、麗歌様」

私は口の端に付いたアイスクリームを舌で
取り、首を傾げた。

「特に、麗歌様の好きな人が危ないです」

「はい?」

私は彼の言っていることがよくわからず、
とりあえずバフォミンと家に帰った。

75:アマテラス◆YQ:2018/06/26(火) 10:04

家に帰って、逆さリリーさんの
占い結果を見た。

『れいかさん、明日は幸せになるけど、失っちゃうよ』



意味が分からない。

バフォミンがスマホを覗いてきた。

「占いですか…でも、気をつけて
ください。好きな人が危ないです」

「…七瀬君が?」

「…胸騒ぎがするんです」

バフォミンは心配しているようだ。

七瀬君が事故にでも遭うのだろうか…?

そんなこと、あまり考えないようにしよう。

逆さリリーさんの占いは、
まぐれなのだろうか。

76:アマテラス◆YQ:2018/06/27(水) 09:01

次の日、朝ご飯を少しだけ食べて
学校に行った。

そして、勢いよく教室のドアを開けると、
床が濡れているのに気がついた。

「あ、麗歌ちゃんおはよー!」

美里ちゃんがこちらに向かってきた。

その瞬間、彼女は滑って転んだ。

「だ、大丈夫?」

美里ちゃんは頭をさすりながら
笑っている。

「いや、逆さリリーさんの占いでね!
床を濡らすと良いことがおきるらしいんだよ」

…だから濡れていたのか。

別に納得したわけではないが、
逆さリリーさんの占いだとは分かった。

私は席につき、スマホで
逆さリリーさんの占い結果を見た。

『れいかさん


あなたのすきなひとがしぬ』

77:アマテラス◆YQ:2018/06/28(木) 12:46

私は目を見開いた。

まさか七瀬君が死ぬなんて…

「ん?どうしたの?」

固まっている私に美里ちゃんが
声をかけた。

「いや…別に…」

美里ちゃんに七瀬君が死ぬなんて伝えたら
怒るに違いない。

七瀬君を守らなくては…

でも、事故か殺人かも分からないで、
どうやって七瀬君を守ればいいのか。

私は混乱した。


6時間目の授業が終わるまで、私は
怯えながらちょくちょく七瀬君を見ていた。

そして、全ての授業が終わっていた。

78:アマテラス◆YQ:2018/06/29(金) 07:23

この先、どうなるかは分からない。
だから、用心しなければならない。

「あのさ」

七瀬君が声をかけてきた。

「この後、屋上に来てほしいんだけど」



自殺じゃないよね。
自殺だったら私を呼ぶわけじゃないから。

「わ、分かった」

私が返事をすると、彼はすぐに
屋上に向かって走って行った。


屋上に来たとき、七瀬君は
空を見上げていた。

私は緊張しながら、七瀬君のそばに来た。

79:アマテラス◆YQ:2018/06/30(土) 07:19

七瀬君は私に気づくと、
ゆっくりと、私の前にきた。

「ずっと思ってたんだけど…」

七瀬君は顔を赤らめる。

「好きだ」

私は驚くとともに、心臓の鼓動が
速くなるのに気づいた。

これは、告白だ…!

私も言わないと…

「あ…私も、」
そのとき、七瀬君の頭から
赤い液体が噴水のように飛び出し、
彼はその場で倒れた。

その後ろに、
赤く染まったナイフを持った
美里ちゃんが立っていた。

80:アマテラス◆YQ:2018/07/01(日) 16:48

美里ちゃんはナイフを下ろすと、
ポケットからスマホを取り出した。
そして、ニヤニヤと笑った。

「美里ちゃん…?」

美里ちゃんはスマホの画面を私に見せた。

『Misatoさんは友達の好きな人を
殺せばいいことが起きるヨ!』

私は絶望した。

彼女は嫉妬ではなく、『逆さリリーさん』の
お告げによって殺したのだ。

「まだあるんだよ…」

美里ちゃんはスマホを弄ると、
別の占い結果が出た。

『Misatoさんの友達を殺せば
もっといいことが起きるヨ!』

81:アマテラス◆YQ:2018/07/03(火) 07:18

「ほら、逆さリリーさんの言うとおりにすると
いいことが起きるんだよ」

すると、美里ちゃんはナイフを私に向けてきた。


…助けて!

そのとき、急に雷が落ち、
美里ちゃんのナイフを直撃した。

「痛いっ!!」

美里ちゃんは手に火傷を負い、
その場でうずくまった。


「大丈夫ですか?」

後ろを見ると、バフォミンが杖を持って
立っていた。

「…今の、バフォミンが助けてくれたの?」

バフォミンは頷いた。

82:アマテラス◆YQ:2018/07/04(水) 17:41

私は怖かったのと、
バフォミンの優しさで涙が出た。

「だ、大丈夫ですか?」

バフォミンはハンカチで私の涙を拭いてくれた。

私は胸が熱くなるのを感じた。

「あ…先に家帰ってていいよ。」

バフォミンはお辞儀をすると、
翼を広げて私の家の方向に飛んでいった。

美里ちゃんはいつの間にかいなくなっていた。

帰ったのかな。


私はとぼとぼと道を歩いていた。

結局、七瀬君の命はなくなったらしい。

私は布団に顔を押し付けた。

83:アマテラス◆YQ:2018/07/04(水) 17:42

>>82
あ、最後の部分おかしかった。
「道を歩いていて七瀬君の命がなくなったと聞き、私は家に帰って布団に顔を押し付けた」
です。

84:総督:2018/07/04(水) 19:35

面白いろい。

85:アマテラス◆YQ:2018/07/04(水) 19:54

>>84
ありがとうございます!

86:論師:2018/07/04(水) 20:38

>>85
ワイのも見てみて下さい(しれっと宣伝)

適材適所に改行がされており参考にしたいと思いました。まあ、読みやすいという事です。これからも頑張って(`・ω・´)

87:アマテラス◆YQ:2018/07/04(水) 21:39

>>86
ありがとうございます٩( 'ω' )و
頑張ります!

88:アマテラス◆YQ:2018/07/05(木) 20:03

目が覚めると、朝になっていた。

どうやらそのまま寝てしまったようだ。

「…今日は木曜日か」

私は鞄を持って家を出た。

道の途中で、見たことがある人を見つけた。

結月だ!

「あ、麗歌おはよー!」

結月は私に気づくと、
元気よく挨拶をした。

「おはよう、もう大丈夫なの?」

結月は笑顔で頷いた。

本当に大丈夫だといいけど…

89:アマテラス◆YQ:2018/07/07(土) 07:20

学校につき、教室のドアを開けると、
いつもより静な雰囲気に包まれた。

クラスのムードメーカーがいないのだ。

私は近くの子に聞いた。

「和也は?」

「ああ、和也ね。あいつ多分サボってるよ」

和也は成績が少し良く、
そのため教室を抜け出したりしている。

担任の先生も、よく注意できる人ではないから
注意しきれない生徒は放っといているのだ。

屋上に行ってみると、和也が他の生徒と
話をしている。

そして私を見つけたとき、手を振ってきた。

「あ、麗歌!」

「城田ー」

つられて他の子も私を呼ぶ。

90:アマテラス◆YQ:2018/07/07(土) 17:01

「皆何してるの?」

私は皆のそばに行った。

「あそこの病院で今日の夜肝試しするって話」

私たちが住んでいる場所では、
とある廃病院がある。

昔事件や事故がそこであったから、
今ではもう使われていない。

「麗歌も来る?」

和也が誘ってくれ、結局私も
行くことになった。

肝試しなんて小学校の修学旅行以来だから
とても楽しみだ。


その時、授業が始まるチャイムが鳴ったので、
急いで教室に戻った。

91:アマテラス◆YQ:2018/07/08(日) 12:21

今日は体育のテストがあった。
私は体育ができないから、
我慢して行った。

そうして、やっと昼休みになった。

「麗歌、結月も来ることになったから」

和也が教えてくれた。
結月は肝試しに興味が無いのかと
思っていたから、結構意外だ。

「…それで、何時に集合すんの?」

「9時!」

和也は指で示しながら答えた。

意外と遅いんだな…
まあその方が面白いかもしれない。

私はドキドキしながら
昼休みを終えた。

92:アマテラス◆YQ:2018/07/08(日) 19:47

5,6時間目は美術だったので、
楽に終わることができた。

私はすぐに家に帰り、
結月とのチャットを始めた。

和也と遊ぶのは正直初めてだ。
元々男子と遊ぶこともなかったから…

私が懐中電灯を探しているとき、
本を読んでいたバフォミンが声をかけた。

「お出かけですか?」

「ああ、うん…同級生と肝試しを…」

バフォミンは頷きながら本に視点を変えた。

自転車で行っても病院についてから
置く場所が無いので、歩きで行った。

病院につくと、もう皆がいた。

「んじゃ、行こうか」

「待って、鍵はどうすんの?」

和也はにやりと笑った。

93:アマテラス◆YQ:2018/07/09(月) 15:18

すると、和也は近くの植木鉢の中から
鍵を取りだした。

「ここに隠してあったんだ」

どうやら和也はこの病院で肝試しするのは
初めてではないらしい。

ドアを開けると、中はほこりが舞っていて、
とても綺麗とは思えなかった。

「じゃあここから2つに分かれるか」

結局、私は結月と和也と同じグループになった。

別のグループは、行き先が決まったらしく、
もう先に行ってしまった。

和也はドアに鍵をかけた。

「何で鍵かける必要があるの…」

「いや、誰か中に入ってきたら嫌じゃん」

私はため息をついた。

「ねえ、どこから行くの?」

結月はどうやらはやく進みたいようだ。

94:アマテラス◆YQ:2018/07/10(火) 16:31

「とりあえず、ナースステーションにでも行こうか」

私は結月の手を引き、
ナースステーションに向かった。

後から和也も来た。

ナースステーションは、所々に
蜘蛛の巣がかかっていた。
マスコットらしき縫いぐるみが
こちらをじっと見つめていた。

すると、そばにある電話が鳴った。

「ギャーーー!!!」

結月が悲鳴を上げた。

すると、和也は素早く受話器を取った。

「もしもし?…んだよ、ははは」

どうやら、向こうのグループの一人が
遊び半分でかけてきたらしい。

向こうのグループは今、4回の
病室にいるという。

95:アマテラス◆YQ:2018/07/11(水) 07:15

次に、診察室へ行った。

すると、結月が
お医者さんごっこをやりはじめた。

「では城田さん、お座りください」

「…はい」

私が巻き込まれ、
嫌々お医者さんごっこにつきあう
羽目になった。

和也は腹をかかえて笑っている。

「なんかお医者さんごっこって楽しいね」

どうやら終わったようだ。

結月はお医者さんごっこをやったことがなく、
一度やりたかったらしい。

96:アマテラス◆YQ:2018/07/12(木) 13:38

音が聞こえたと思ったら、
和也が棚から注射器を取り出し、
眺めていた。

結月も和也のところへ行き、
注射器を見た。

「これ…血かな?」

注射器には黒い液体が入っていた。

「え、血じゃないでしょ」

結月は怖いのか、
しどろもどろで言った。


廊下へ出た。

懐中電灯で照らしていくと、
ほこりが宙を舞っており、不気味だった。

私はそのとき、
誰かに肩を叩かれた。

97:アマテラス◆YQ:2018/07/13(金) 07:23

振り向くと、
しゃれこうべを持った和也がいた。

「何、それで驚かせたつもり?」

私は昔よくお化け屋敷に行った。
なので、今となっては驚くこともあまりない。

「っていうか、それどこから持ってきたの?」

「いや…そこの部屋から」

和也は指をさした。

しゃれこうべを戻そうと、
その部屋に入った。

…ホルマリン臭い。

中にはホルマリンに漬けられた
生物が置いてあった。

98:アマテラス◆YQ:2018/07/13(金) 19:58

「…いやーな匂い」

結月が鼻をつまんだ。

興味があったので、
一つ一つ見てみることにした。

赤いテープが張られている瓶を
見つけた。
中はテープで見られない。

見てみたかったので、
恐る恐る爪でテープを剥がしていった。

「な、何して!?」

結月の口を和也がおさえた。

「…聞こえたら嫌だろ、何かこっちに
来たりしたらさあ」

和也が言い終わったと共に、
テープを全部剥がした。

99:アマテラス◆YQ:2018/07/14(土) 16:48

中には、手紙と何かの黒い塊が
入っていた。

瓶から手紙を取り出した。

『この生物は失敗作だ。しかし、なぜ
失敗したのかは我々にも分からない。
こいつは今でも生きている、誰かかか
が育てていひいけばここいつはおさま』

ここまでしか読むことができなかった。
なぜなら、このあとの文字は何が書いてあるか
分からないからだ。

次に、瓶から何かの塊を取り出した。

これがその‘失敗作’なのだろうか。

その塊は、大きい虫のようにも見えたし、
小さい人間を無理やり丸くしたようにも
見えた。

100:アマテラス◆YQ:2018/07/15(日) 13:16

すると、黒い塊はいきなり動き出した。

私は驚きのあまり、
塊を落としてしまった。

「きゃっ!え、何これ」

結月が後ずさりをした。

和也は塊をまじまじと見た。


塊は、どうやら
生きているまま瓶に入れられたようだ。

少し動いている。

「うわ、気持ちわりい」

和也は塊から目を離した。

101:アマテラス◆YQ:2018/07/15(日) 19:43

すると、塊から羽のようなものが
生え、パタパタと動かし始めた。

塊はふらふらと宙に浮き、
窓から飛び去った。

「…何、今の…」

振り返ると、結月が目に涙を
浮かばせていた。

「何泣いてんだお前」

和也はへらへらと結月の肩を
小突いた。

「いやだって怖かったじゃん!」

結月は和也を睨んだ。

この二人、なんだかお似合いだな…

私は二人に見とれていたので、
飛んでいった塊のことは
すぐに忘れてしまった。

102:アマテラス◆YQ:2018/07/16(月) 21:29

会話が済むと、
二人の笑顔が消えた。

違和感があるのに気づいたとき、
『ここにいてはならない』と分かった。

廊下から何かが来る。

こちらに近付いてくる。

動物か?
…いや、何かを引きずっているような
音だ。

私は静かに言った。

「…隠れて!」

103:アマテラス◆YQ:2018/07/17(火) 18:52

和也は結月の腕を掴み、
机の下の収納スペースに入った。

結月は戸惑いながらも、
なんとか隠れることができたようだ。

問題は…私だ。

隠れるところが見つからない。

ズルズルと廊下からの音は
次第に大きくなっていく。

考える暇もなく、
私は廊下から見えないように、
机の下に隠れた。

そして、音は
この部屋の前で止まった。

104:アマテラス◆YQ:2018/07/18(水) 19:15

ドクン、と心臓の音が聞こえる。

まだ廊下にはあいつがいるはずだ。

絶対に油断してはいけない。

あいつは何なのか、まだ
姿もわからないが、
良い奴には思えない。

ドアが開く音が聞こえた。

すると、私は今にも
頭が割れそうなほどの頭痛に
襲われた。

痛い。

ズルズルと引きずるような音は、
私の近くで止まった。

105:アマテラス◆YQ:2018/07/19(木) 12:05

私は、
「見つけるな」と
念じていた。

そして、私の横にいる‘何か’は
ズルズルと部屋を出て行った。

私は少し顔を出して、
様子をうかがった。

もういないようだ。

「出ていいよ、二人とも」

そう言うと、和也と結月が
ゆっくりと出てきた。

「怖かった…けど、いなくなって
よかったね」

結月が言った。

いや…
まだこの病院にはいるかもしれない。

106:アマテラス◆YQ:2018/07/20(金) 07:20

とりあえず、廊下に出た。

あいつはもういないだろう。

結月は和也の腕にしがみつきながら、
私についてきた。

あいつから逃げなければならない。

すると、悲鳴が聞こえた。

人の声だ。
だとしたら、向こうのグループの声
だろうか。

「え、麗歌どこ行くの!?」

結月の質問に答える間もなく、
私は走っていった。

声が聞こえたのは、
ホルマリンがあった部屋の上からだ。

急いで階段を上り、
声の主を探した。

107:アマテラス◆YQ:2018/07/21(土) 20:26

病室に入ると、
別のグループの一人が血を出して
横たわっていた。

「大丈夫!?どうしたの?」

彼は腕から血を流していた。

何かに斬られたようで、
傷が深い。

「包帯持ってくる!」

私はそう言った結月を止めようとしたが、
階段を下っていってしまった。

…大丈夫だろうか…

108:萌夏 夏休みだああ!:2018/07/21(土) 21:30

面白いです!宣伝悪いですけど私のも見てくれると嬉しいです😂

109:匿名:2018/07/21(土) 21:44

おもろいっす(ё)b

110:アマテラス◆YQ:2018/07/22(日) 12:02

>>108
ありがとうございます_(._.)_
読ませていただきます😌

>>109
ありがとうございます。゚(゚´ω`゚)゚。

111:アマテラス◆YQ:2018/07/23(月) 08:57

何かあったら心配だ。

私は結月を追いかけていった。

携帯を使おうとしたが、
どうやら圏外らしい。

とりあえず、病室にあった電話を
使った。

「もしもし」
「誰!?」

繋がった瞬間、結月が大声を
発した。

「…私だよ、っていうかそんなに
叫ぶ必要あるの?」

私は苦笑しながら言った。

「いやだって幽霊とかだったら
怖いから!」

彼女は焦っているのか、
早口で言った。


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