風邪引いてる男の子とか女の子とか萌えるよね!!
(もちろん二次元な話ですよ( ^ω^ )ほんとに風邪引いてる人いたら看病するしてあげてね!!)
ということでカップルの体調を悪くしてイチャコラする短編集書いていきます←
>>2注意!
>>3登場人物
#1
はる×夏風邪
あてんしょん
・咳き込むよ!
・過呼吸するかもしれないよ!不快な人は見ないでね 人´ω`)
「ん…ふぁ…今、何時…」
ある休日の朝、体を起こした遥は近くのスマートフォンを手に取った。
「7:30か…。」
今日は小羽が家に来て一緒に勉強する約束をしていた。そろそろ起きなくてはならない。だがなんだか体が重い。軽く風邪引いたかな、などと思い、もう少し寝るか、と布団の中へ再び戻る。目を閉じると、すぐに寝息をたてて眠った。
ピンポ-ン
「ん…あ、はあい、いまでます…」
チャイムの音で目を覚ます。お母さんが出るか…と一瞬考えたが、今日は朝から出かけていたことを思い出す。今が何時なのかはよくわからない。寝間着のままだが、とりあえずドアを開けに行く。
「やっほ、…今起きたの?」
そこに立っていたのは小羽だった。寝間着のままの遥の姿を見て驚いたように言う。
「あー…うん、二度寝しちゃった。あ、入っていいよ」
小羽はお邪魔しまーす、と言いながらスタスタと家の中へ入って行く。
これはやばい。遥は感じた。明らかに朝より体がだるいし、熱も高い気がする。まあでも勉強くらいはできそうだ。小羽には隠しておこう、と思い小羽の後をついていき自分も部屋に入る。
《続く》
「……、……る、……はる!」
「…あっ、へ?な、なに?」
「もう、何回も呼んだのに。ここの問題わかる?」
「えーっと…これはー…」
普段ならスラスラと解ける問題だったはず、だが頭が上手く回らない。小羽から怪訝な目で見られているのを感じる。
「…あ、お茶出すの忘れてた、ちょっと待って」
どうにかこの場を切りぬけようと、一度頭を冷ますためにも一階にいこうと立ち上がる。
その時、
「…ぅ……」
急に激しい頭痛が襲う。思わずその場に座り込んでしまう。
「えっ…はる?大丈夫?」
小羽が心配した様子で近寄ってくる。
「…だっ、、大丈夫、ちょっとめまいしただけだから。寝不足かな?」
へらへらと笑いながら小羽をかわし、なんとか立ち上がり一階へ降りた。
「はぁ………。」
なんとかお茶を用意したが、どんどん上がって行く熱に耐えきれずキッチンに座り込む。こんなことになるなら隠さなきゃよかった、なんて後悔して。
そろそろ戻らないと、と精一杯の力を込めて立ち上がる。
その途端、激しいめまいと頭痛が彼を襲った。遥はそのままその場に倒れこんだ。
《続く》
「……?」
何かが倒れたような大きな音が聞こえ、気になった小羽は階段を一階へ降りて行く。
「はるー?大丈夫ー?」
返事はない。
「はる?どこ………はるっ!?」
キッチンに倒れている遥を見つけた。
「はぁ、…はぁ…ん…こ、は…?」
「…体あっつ…やっぱ熱あるじゃん…」
「…ごめん、」
「とりあえず起き上がれそう?ベッド行こう」
「ん…」
遥は小羽にふらつく体を預けながらゆっくりと起き上がり、二階へ上がってベッドに入る。
「今色々持ってくるから、ちょっと待ってて」
「…行かないで、」
「え?」
「なんでもない、ありがとう」
小羽は再び一階へ降り、冷えピタや水を持っていく。逢坂家には小さい頃から入り浸っているので、何がどこにあるのかは大体わかる。
二階へ戻ると、遥は静かな寝息を立てて眠っていた。
遥の柔らかな前髪を上げ、冷えピタを貼る。
遥が目を開けた。
「ごめん、こは、その…」
「こんなになるまで、なんで隠してたの?」
「だって…こはに迷惑かけたくないし…」
伏せ目がちに遥が言う。
「逆に心配だから!もう、はるは昔からそーゆーとこが危なっかしいんだもん」
「ごめんってば、もう…」
「ほら、布団しっかりかけて」
腰あたりまでしかかかっていなかった布団をあげる。
「暑い、夏だし…。」
遥はかけられた布団を剥ぎ、おもむろに小羽の手を握って自分の頬にぺたりとつける。
「こはの手、冷たくてきもちい…」
小羽はニコリと笑いかける。遥は微笑みながら、眠りについた。
はる×夏風邪 fin.