小説 私、いじめられてるんです。

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52:AYAMI・アヤミ 元メル:2018/07/12(木) 18:15

保健室に到着。
けっこー行くのに時間かかったけど、怪我したんだからしょうがない。
ガララッ
「失礼しまーすっ」
頑張って声を張り上げた。保健室の先生、耳が聞こえにくいんだ(年だから)。


(登場人物増えます!
 保健の先生・大河内先生(おおこうちせんせい)
 もうすぐ還暦を迎える先生で、耳が遠い。でも、手当てはプロ級。)


だから、声は大きく。

「あらら、すごい怪我ねえ。どうしたの。」
「えと、階段でこけました。」
「そんな怪我になるもんかな、今までの生徒で、階段でこけてもそんなひどい傷になってる子はいなかったけど。」
先生、鋭い!
「まあ、手当てするからね。」そう言って、大河内先生はササッと手当てをしてくれた。

もう、痛みなんて平気。
「ありがとうございます、こけるの、気をつけます。」
「はい。授業頑張りなさいねー」

すごい。大河内先生ってすごい。
あんなに短い時間で、痛さが吹っ飛んじゃった。魔法みたいだ・・・・
なーんて、何幼稚みたいな考えしてるんだ、私。教室戻ったら、美幸達に散々いじめられるよ。もうちょっとで休み時間。
休み時間に戻ったからってサボりだの、言われるんだ。今教室に帰ったら、そのまま家帰って良かったのにwwって言われるし。

もう嫌になってきた。クラスにいたくない。杏も話しかけてくれないし、梓ちゃんや海人君には迷惑かけっぱなし。
自分がちっぽけに思える。何もできないから・・・・
生きるのが辛い。でも、今は頑張って生きなきゃいけないんだ・・・・。しんどいけど、ガマン。
涙をこらえて、教室に向かった。

キーンコーンカーンコーン
(間に合わなかった・・・・)休み時間が始まった。授業が出来なかった。
「あ、ギリセ・・・・ではなかったわね。授業をあいまいにサボるシステム?笑える〜」
美幸が言うと、彩美や幸、衣梨奈が笑う。もう、ウンザリ。
梓ちゃんと目が合った。「ひな・・・・」「おーっとアブナーイ」
美幸達に道を封じられた。
「どいて」張りのある凜とした高い声が響く。
教室が静まった。
「どいて、私が会いたいのはひなたなの。」
「どかない。ここでどく人なんているわけ?サ、ひなた、行くわよ。」
「ちょっ、美幸!梓ちゃんが話しかけてくれたんじゃない!」
「今いいとこじゃん。今からすること、考えるだけで笑えてくる!」

梓ちゃんが、追いかけてくる。ここは階段の前。
「あんた、頭おかしいんじゃないの!手当てしたばっかのひなたを、いじめるつもり?!」
「うっさいなー、友達のふりしてるやつは、関係ないでしょー」
「関係ある!それに、ひなたとは本当の友達だから!」
「梓ちゃん・・・・」
「行くよひなた!」梓ちゃんがぐいっと引っ張ってくれる。
「ふざけんな!!!!!!梓はいーーーーーーつも厄介なんだよ!」
ドカッ、と梓ちゃんのお腹を蹴った。「くっ・・・・」
「早くどけよ!」ブルンッ!美幸が手を振る。
「きゃっ!!!」
梓ちゃんが美幸の手に当たり、ゴロゴロと階段から落ちる。相当手の勢いがあったみたいだ。
「梓ちゃん!」
「ひ、なた・・・・。」
梓ちゃんの頭から少し血が・・・・!
「き、救急車っ。」美幸が言った。あぜんとしている。
「せ、先生っ!」
美幸のせいで、取り返しのつかない事が起こった・・・・!


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