恋の華、舞い散りて…

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1:星呂@恋歌*恋せよ新選組◆12G7HxTrpzqwQ >>78スレタイ:2018/10/04(木) 21:25



もしも、私と“貴方”が出逢ったことに意味があるのならば────

  

2:星呂@恋歌*恋せよ新選組◆12G7HxTrpzqwQ >>78スレタイ:2018/10/04(木) 21:26



注意!

荒らしとなりすまし、中傷は厳禁です

コメントや感想、お願いしますm(__)m

主の自己満にならないよう、気をつけますねゝ(●´∀`●)  

3:星呂@恋歌*恋せよ新選組◆12G7HxTrpzqwQ >>78スレタイ:2018/10/05(金) 21:11

 決別の秋は深まりて…

「大嫌い」
吐き出すように、私は言った。

何でだろうか。
もう我慢ができなかった。
今までの彩美の言動に耐えられなかった。

───馬鹿みたい。

彩美が小さくつぶやいたのが聞こえた。
本当、私ったら馬鹿。
大切な親友を傷つけたりして… 

4:星呂@恋歌*恋せよ新選組◆12G7HxTrpzqwQ >>78スレタイ:2018/10/05(金) 21:20

彩美は明るくて溌剌してる美少女で、私と同じテニス部。

「これじゃもう部活行けないや…」

彩美の味方はたくさんいて、団結力が固い。
私には味方なんて───。

「遙香の親友はあたしだよ」

そう言ってくれた彩美に絶交とか言っちゃって。
アホだ。
馬鹿だ。

もういっそ、消えてしまおう。

乾いた唇でそう口にした。
それだけで気楽になってしまう自分が腹立たしかった。
いつも逃げてばかりだ、私───。

「でも、疲れたの…」

言い訳だろうが私には必要なの。
消えたい。
私は、決心した。           

5:星呂@恋歌*恋せよ新選組◆12G7HxTrpzqwQ >>78スレタイ:2018/10/05(金) 21:27

新任の教師に鍵を借り、私は屋上へ出た。

涼しい風が私の顔を撫でた。
乱れた髪が私の鼻を擽る。

「  両親へ
最期までごめんね。
大好きだった。  」

それだけ書いて、メールした。
やっぱり私は愛してたんだ、親のこと。

今更ね…。

さぁ、もう逝こう。
疲れた身体を癒したい。

逃げてばかりでも疲れたのに。

「ばいばい」

誰にも聞こえない声量でサヨナラした。
私はフェンスを乗り越え、飛び降りた。

重力が私を包む。

目をつぶったハズなのに、鮮やかな花火が見えた。
赤、青、緑。
幻想的な色だ。

最期に見る景色がこれなのかな。

パチンと小さな音が耳を掠った。   

6:星呂@恋歌*恋せよ新選組◆12G7HxTrpzqwQ >>78スレタイ:2018/10/06(土) 06:37

【時は駆け巡る】

花火が消えた直後、私は背中から叩きつけられた。

痛いな。
私、命が絶えたのか…?

でもこうやって考えることができてるから、死んではない。
目を開けて、あたりをうかがう。
あたりを見回し、私は驚いた。

「な、何…侍!?」

侍と思しき刀を差した青年が、私に近付いてきた。
悪い夢だったら良いのに。

死のうとしたくせに、私はそう願っていた。      

7:星呂@恋歌*恋せよ新選組◆12G7HxTrpzqwQ >>417スレタイ:2018/10/07(日) 18:20

「大丈夫ですか?」 

優しそうな彼は、そう言った。
私が何者かを問わずに。

「えっ…はい」

自分でも驚くほど小さな声で答える。
青年は、私の手をふわりと取った。

その仕草に下心とか下世話な感じはまったくなかった。
不思議…。

私、今までこんな風に男の人に優しくされたこと、なかった…。
急に鼓動がはやくなる。
顔も熱を帯びて─────。

「こんな所にいたら大変だろうから、とりあえず屯所に来てくれますか?」

青年が私の顔をのぞき込んだ。           

8:星呂@恋歌*恋せよ新選組◆12G7HxTrpzqwQ >>417スレタイ:2018/10/09(火) 18:51

「体調は大丈夫ですか?」

“屯所”に行く途中、青年が問いかけてきた。
ニコニコと優しそうな笑顔が眩しくて、思わず顔を背ける。

「大丈夫…です…」

─────なんでこんなに醜い私に優しくしてくれるの?

訊きたかった。
だけど、怖かった。

「なら良かった。名前、訊いてもいいですかね?」

青年が私に向き直る。

「宇田川遙香です」

青年の優しさがとても嬉しかった。
なんでこんなとこにいたのか、等訊かない優しさが。

「遙香、と呼んでいいですか?」

心が震えた。
こんな優しい美青年に呼ばれるなんて────。

「は、はい。貴方の名前は───?」

恐る恐る訊いてしまう。
もっと貴方が知りたいの────。

                   

9:星呂@恋歌*恋せよ新選組◆12G7HxTrpzqwQ:2018/11/03(土) 09:41

「私は山南です。気軽に呼んでください」

青年───山南さんは優しく微笑んだ。
こんな、友達も傷つけた馬鹿な私になんで優しくしてくれるの?
嬉しい反面、怖かった。

「屯所では女中として過ごしてくれますか?」

私の気持ちを知ってか、知らずか山南さんは私の顔をのぞき込む。
女中でも何でもいい。

────この人の側にいられるのなら。

こんな気持ちは初めてだ。
優しくされたから、とかではなくて。
この人の側で、尽くしたい。
そう、強く思った。
                   


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