殺害計画~人生を懸けたあの青春~

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1:紫:2018/10/19(金) 21:16

あの日、私たちは決意した。こんなクズな女、殺してやる…

9:幽々子:2018/10/20(土) 23:46

「里奈、私も同じ考え。あの先生はおかしい。」
「…だってさ、伊月〜」
「え?い、伊月?」そう、里奈は二人で遊ぶふりをして何から何までケータイで繋げていた。
『ありがとう、里奈。そう、それから夏希…』『いってェ!!』?この声は?知哉?
てことは『だ、大丈夫?ともくん…?』甲高い可愛い声。萌も?
「みんな同じ考えだよ。だから抱え込まないで相談しな〜」
一年後、里奈がなくことになるなんて知らない愚かな私たちは、私は…
「うん…」

カッ、カッ、なんていうチョークの音が響く。外は雨で保体なんてついてない。
「いい、ここはとても傷つきやすい場所で…三原さん、ぼーっとしてるけど。大丈夫??」
「あ、はい…」昨日の言葉が嬉しくて。なんて言えない。
「なーつき〜」ニヤニヤしながら里奈がくる。
「なはは、きのーはごめんよー?夏希が抱え込んでそうって伊月がー。」
「伊月が?」
「んだー?武藤ーお前が謝罪とか似合わねーことしてんなよ〜」
あーあ。まーた水さすよーな事を。
本当見てて飽きないや。
…くすっ。
「何がおもしれぇんだよ!?」
「何がおもしろいのよっ!?」
「?ソーユー息ぴったりなとこ。ねー萌」
「うん、面白い!」
萌笑ってる…良かったぁ…
でも知ってるんだ〜里奈が頑張って合わせてること。どうせ両思いなのに。
見てる方は面白いよね〜

10:幽々子:2018/10/21(日) 00:06

未だに何もできないまま、三年生になってしまった。萌のいびりも酷くなってきてるような…
結局担任が変わる事もないまま、始業式を終えた。
「また一川先生だね…」となりに座っていた伊月が言う。
萌は何も言えずただうつむいていた。
一学期はとても憂鬱で、でもなんとかニ学期にきた。気が早いんだか、進路希望表。まだそんなの考えてないよ…
萌は前から服飾系に行きたいって言ってたけど。里奈何てなんもないんじゃ…あれ?めっちゃ、スラスラ書いてる?嘘ぉ?

「ちよっ、里奈どうしたの?めっちゃかけてたんじゃない?」
「んー?あたしもう将来とか決まってからね。ね〜知哉〜」
「知哉?まさか結婚なんて書いたんじゃ?!」
「そーよ?だってさもう、あたしのお腹ん中に居るんだもん…」
「え。」
軽々しく言った里奈だけどそれはつまりお腹の中に赤ちゃんがいるって事で…相手は…
知哉!?

11:幽々子:2018/10/27(土) 22:04

里奈は、ん、と頷く。
「んで、それに当たって面談呼びだされててさぁ…ついてきてくんない?」
里奈は我慢してきた。お父さんが浮気で出て行ってしまった時も。
「わかった…」

12:イリア◆7s アルミンです!:2018/12/24(月) 23:20

とりあえず、念の為、伊月にはドアの前で待っていてもらい、私と、里奈、知哉が生徒指導室へと入っていく。
萌には先に部活に行ってもらうことにした。萌は優しすぎる…里奈の父親が出て行ったと聞かされた時、
里奈よりも、萌の方が泣いて居た…。何を言われるかわからない…そんな状況で萌に聞かせるわけにはいかない。

里奈はこれから何を言われるか…わかるわけでもない…ただただ、意味の分からない恐怖感が三人、いや、
五人を包む…ドアで緊張を共にする伊月。部室で皆の笑顔を待っている萌。
場所は違えど、感じているものは同じだった。緊張が入り混じり、見え隠れしている、いつもとは違う声のトーンだった。

「失礼しまー…す…」
ガラリと開けたドアの奥にはすごい形相で睨む一川の顔…
座っていいのか、立っていた方がいいのか、それすらも分からず、立ち尽くしていた…
それ程までに一川の普段の可愛さを感じる顔とはかけ離れていた。
男子の前だから多少は作っていたにしても、かけ離れすぎていた。
誰なのか分からなくなるほど、鋭い顔だった。

13:イリア◆7s:2018/12/25(火) 21:48

シン…と静まり返る生徒指導室には、ものすごい形相の一川、
不安でいっぱいの里奈と知哉。そして私…すると、一川は、ふぅ…と息を吐き、
「座ってください。早速だけど、これ、本気じゃないのよね。」
そう言ってファイルから出したのは結婚と書かれた里奈の進路希望表と、
就職、と決心の強い字で書かれた知哉の希望表。
叫んだわけではない…が、静まり返っていた教室には、いや、緊張し切っていた三人の心には
十分過ぎるほどに響き、残響として残っていた。その残響が鳴り止まないうちに、市川は早くも話を切り出した。
「…あなたたち、主に千葉くんだけど、今幾つなのか、わかって居るの?」
「あのね、わかっていると思うけれど、この希望表通りにするということは、働いたりしなければいけないのよ。」
「あなたたちにはその自覚があるの?受験だってあるし。」
里奈は無言で知哉を見つめるも、知哉が視線に気がつくと逸らしてしまう。SOSを出せばいいのに…
すると、知哉が里奈の気持ちを汲み取ったのか、
「分かってます!俺、もう子供じゃないんです!俺、今、18だし、生まれるまでには絶対卒業もしてるし、それにっ、」
私は、知哉にまで小言をいうのか…と思った。すると、意外にも一川は、
「わかりました…千葉くんの気持ちは。では、千葉君と、三原さんは部活に行ってください。武藤さんはもう少し待ってください。」
いつものぶりっ子の声とは思えないほど、ビシッ、と跡をつけるような声だった。
里奈は何故残らなければならないのかわかっていない様子だった。
もとい、里奈だけではなく、私たちもわからなかった。きっと壁の向こうの伊月も。
失礼しました、と知哉が教室をあとにした。


すると、一川は、豹変した。あれ程怖かった先ほどでも、一川からしたら、何でもないものだった。
本領発揮はここからだった。
それからは市川の一人での説教タイム。私は一応、伊月と同じところで待っていることにした。

「…はぁ、ねぇ、産んでどうするつもりなの?親は知っているの?あぁ。親とはあまり話さないんだったかしら。」
「いい加減話したらどう?どうせ、産ませるつもりはないわよ。」
ここでやっと里奈が口を開いた。震えた声だった。
「…え?産ませるつもりはないって私の勝手じゃないですか。っ…カンケーないだろっ!」
そう言う里奈の頬でも叩いたのだろうか、パンッ、と痛そうな音が廊下にまで響き渡った。

「関係ないわけないでしょう?あなたが産めば、最悪教員免許とおさらばよ!?お前なんかのくだらないもののせいでね。」
…あり得ない…教員免許?自分の地位のために生徒の子供を降ろさせようとするなんて…すると、
ドアの向こうで、ガチャ、という音がした。
どうやら、箒を取り出しているようだった。
何に使うのかわからず、伊月と顔を見合わせた。

14:イリア◆7s:2018/12/26(水) 16:40

すると、急に、ドンッ、どいう鈍い音が聞こえた。
私と伊月はびっくりしてドアに耳を寄せた。すると聞こえたのは、一川の落ち着いた声。でもドスがきいていて、
鋭かった。

「その大きさでは、まだ生まれないわよね…」

まさか…この女は…この女は…
嫌な予感がした。人間の予感とは嫌な物で、当たって欲しくないものほど当たってしまうものだ。
次に聞こえたのは、

「ぅ、ゔゔぅ…ゔぐ…っ。」


という里奈のうめき声。
すると一川は、はぁ、はぁ、と息を荒くして、さっきよりも鋭く箒を振り下ろした。
里奈のお腹をめがけて…
すべてに気がついた私は吐き気がした…
一川は流そうとしてる…里奈の子供を、
自らの手で…。

その瞬間、きゃあぁぁぁぁ、
という里奈の声が聞こえた。さっきの一撃が効いたのか、激痛だったのかもしれない。

が、あくまで部活に行っていた程なので、出て行くことができなかった。いや、
怖くて出て行くことができなかった。

15:イリア◆7s:2018/12/26(水) 18:01

感想やアドバイスお願いします!

16:イリア◆7s:2018/12/30(日) 21:03

すると、里奈が叫んだ。その言葉にはっとした…

「きゃぁぁぁ!ぅっ血がぁ!」

このままでは里奈も里奈の子供まで危ない…そう思った時私はドアを開けていた。
「…せっ、先生、何してるんですか…や、やめて下さい…」


里奈は気を失っていた…さっ、とスマホを取り出した私は119番に電話した。
でも、なんていえばいいのか…わからなかった。

救急車で運ばれる里奈を見るのは辛かった。
里奈は私に耳打ちをした。
「お願いだから、話を合わせて欲しい」
嘘をつくつもりなの?あんな奴のために?

でもっ、そう言いかけた私は言葉を飲み込んだ。里奈の希望なら聞かなくては…そう思ったからだ。

すると、仕事を切り上げて来た里奈の母親が駆け寄ってきた。
「里奈ッッ!!」
すると里奈は目を背けた。

「里奈のお母さんでしょ?どうしたの?」
私が聞くと、いい、会いたく無い。と、里奈がつぶやいた。

でも、里奈のお母さんは里奈に駆け寄り、

近づくと泣き崩れた。
「どうして教えてくれなかったの…?」
すると、
「反対するんでしょ。相談したって無駄なんだよ。」
そう里奈が素っ気ない態度であしらうと、ぎゅっと里奈を抱きしめた。

「馬鹿じゃないの…。あなたは本気なのにそれを踏みにじるわけないでしょ。」

里奈はまるで生まれたばかりの赤ん坊のように泣いた。

17:イリア◆7s:2018/12/30(日) 21:08

すると、部活時間が終わり、知哉と、萌が病院にきた。
「大丈夫だったの…?うっ、うぅ…良かったよぉ〜」

と、萌は里奈に寄りかかりないていた。知哉も、ホッとしたのか、ため息をついた。
すると、看護婦さんがきて、
「先生から結果が出たので、すみませんが、お二人以外の方はご退出下さい。」たんたんとした口調だった。

18:イリア◆7s:2019/01/02(水) 20:36

里奈は笑顔で病室へ私たちを迎え入れた。
どうやら、赤ちゃんも無事だったらしい。
すると、里奈の母親は当たり前のことを聞いた。
「ねぇ、どうして、そんなな怪我をしたの?」
すると、
「生徒指導室で派手に転んじゃって、たまたま机の角に…」
やはり一川のことを言わなかった。


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