いじめ ~加害者の末路~

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1:みぃ◆VZbV1gU:2020/06/11(木) 07:25

こんにちは。前回のいじめ~女子の修羅場~が終わったので、新しく作りました。今回は虐めの加害者目線で書いていこうと思います。

ちなみに今までで書き上げた作品は
・オタク女が恋を知るまで…
・いじめ~学校という空間~
・いじめ~女子の修羅場~
です。是非見て欲しいです。

80:みぃ◆VZbV1gU:2020/07/21(火) 19:22

あーあ、梨奈に何もしない日は本当に退屈だなぁ。本当にストレスが溜まる。

「それでは皆さん、さようなら」

ふーっ、やっと終わった。退屈だったー。

今日の梨奈の様子は極々普通で、私と遊んでいるときと対して変わらない感じだった。正直、もっとのびのびとしていると思った。

まぁいいや。明日からもっと苛めのレベルをあげるんだから。今日は一秒でも早く帰って明日からどんな風に苛めのレベルアップをするのか考えないと。

「茉莉ー、帰ろー」

桜と澄恋がよってきた。

はーぁ、いつもいつも私の所に来てうざいんだよね。

「ごめんね、今日は明日からの苛めの内容を考えたいからまた明日ね!」

すると、二人は少し残念な顔をした。そしてその後二人は小さく頷いた。

「うん、分かった!じゃあ明日、どんな風にレベルアップしているのか楽しみにしているから!」

「うん、じゃあねー」

81:みぃ◆VZbV1gU:2020/07/23(木) 09:19

私は家に帰ってから、携帯をいじった。そして私は本当にあった苛め事件を調べた。

ふーん、苛め自殺って学生が多いんだなぁ。今まであまりそういうのを参考にしてなかったからびっくりとした。

ぼーっと記事を見ていると、面白そうな苛めの内容を見つけた。

何これ、葬式ごっこ……?ははっ、確かにこれは精神的に来るねぇ。これを梨奈にやったら、流石に梨奈の心も折れるかなぁ。……ふーん、結構楽しそうじゃん。

私は桜と澄恋との三人のグループラインにメッセージを打つ。

「桜、澄恋!ネットの苛め事件を調べていたら、凄い面白そうな内容の苛めを見つけたんだよね!」

数分後、二人から返信が来た。

「え、なになに?!」

「聞きたい!!」

私は素早くメッセージを打つ。

「葬式ごっこっていうやつでさ……まだあまり記事は詳しく見ていないんだけど、結構面白そうだったよ!」

「そうなの?じゃあその記事を詳しく見てから内容を教えてよ!」

「うん、じゃあ詳しく内容を見てみるね!」

82:みぃ◆VZbV1gU:2020/07/23(木) 09:36

私はその事件の内容が詳しく書かれているサイトを見つけた。

なるほど、色紙にメッセージを書いて葬式のようにしたのか……。それだけじゃあ地味だから、花瓶とか写真も添えてもっと派手にしたいな。

私はクラスのグループラインにメッセージを送った。

「ねぇねぇ、明日はこの遊びをして梨奈を可愛がろうよ!」

私はその記事のサイトのリンクを貼った。

「でさ、これだけじゃ地味だから、写真とか花瓶とかも用意して本格的にやりたいから。明日皆色紙を書かないといけないんだから早く来てね?」

そして次に、私は三人の方のグループラインにメッセージを送った。 

「あのさ、さっき葬式ごっこの遊びの内容をクラスラインで説明したじゃん?桜と澄恋が色紙とか買ってきてくれない?」

苛めをする為に自分がお金を払うのか絶対にごめんだ。お金の掛かる時は桜と澄恋が負担するのが当たり前。

「うん、分かった!うちらで買っておくね」

ほーら、やっぱり私の思い通りじゃん。

83:みぃ◆VZbV1gU:2020/07/23(木) 16:53

次の日、私はワクワクした気持ちでベッドから起き上がり、クラスラインにメッセージを送った。

「今日、皆七時半に学校集合ね。よろしく」

よし、送信っと。楽しみだなぁ、葬式ごっこ。

「……何?こんな早く起きてきて。貴方の顔なんて朝っぱらから見たくないんだよね。早く起きたんだったら早く行って下さいな」

うるっせーな。言われなくてもこっちから早く学校に行くわ。こんな大嫌いな親のいる家なんて一秒でも早く抜け出したいわ。

私の両親は、昔から私に無関心だ。なので、小さいころも親とは全く話さなかった。親と一緒にどこかへ行った思い出もない。そんな時、私は小学校に入学して直ぐに桜と澄恋と出会い、学校に居場所を見つけた。二人と一緒に苛めをして、家でのストレスが発散された。

そうだ、親の愛情を受けてぬくぬくと育って……何のストレスもなくのうのうと生きている奴らを私が苛めて何が悪いんだ……。

私は朝御飯を食べ終わり、いつもの通り何も言わずに家を、出ていった。

84:みぃ◆VZbV1gU:2020/07/23(木) 17:03

教室を開けると、既にクラスの皆は教室にいた。桜と澄恋が私に気づき、話しかけてきた。

「おっはよー。もう皆色紙にメッセージ書き終わったよ?だから茉莉、書いて」

おー、皆準備が早くて使い勝手がいいじゃないか。どれどれ?皆なんて書いてあるんだろう。

そこには、「さようなら」「今までありがとう」と言った、嫌味ったらしい慰め言葉や「うざかったです」「最後までブスだったな」などの煽ってある言葉など、色々な言葉が踊っている。

私は元々昨日メッセージを決めてきたので、どんなメッセージを書くか迷うことはなかった。

えーっと、「私に苛められた分強くなれたんだから、天国でも私にずっと感謝しなよ?」っと。よし、書けた。

「桜、澄恋、終わったよー」

「おーっ。茉莉は早くて要領がいいねー」

ははっ、言ってくれるじゃないか。まぁ、この二人が私のことを褒めるのは当たり前。

そうして桜と澄恋は花瓶が沢山、梨奈の顔写真一枚が置いてある梨奈の机の真ん中に、色紙を置いた。

ああ、楽しみだなぁ。どんな反応を梨奈はするのだろう。

85:みぃ◆VZbV1gU:2020/07/24(金) 08:54

しばらくして、梨奈が教室に入って来た。梨奈は、自分の机を見てびっくりしていた。そこにクラスの皆が集まる。

「あっれー、なんでブス子来てるのー?」

「ブス子って死んだんじゃないの?」

「じゃあここにいるのはブス子の幽霊かな?」

私がそう言葉を発すると、クラスメイトはクスクスと笑う。

私は梨奈に近づき、わざと怖い顔を作って梨奈の前に立つ。

「あのさぁ、なんでまだ生きてるの?ブス子がいたらブスが感染るから早く死んで欲しいんだよね」

そうして私は梨奈に花瓶の水をバシャンとかけた。その横でクラスメイト達が嫌味ったらしくヘラヘラと笑っている。

はーぁ、一緒になって遊んでも遊ばなくても、梨奈が学校に来なかったら誰にだって選ばれる可能性はあるのに。なんて愚かなのだろう。

……あ、もうすぐ先生来ちゃうじゃないか。もう少し葬式ごっこで遊びたかったな。

「あんたの為に立派な葬式をたててあげたんだから、あんたが先生来るまでにちゃんと片付けておいてよね」

86:みぃ◆VZbV1gU:2020/07/24(金) 16:13

先生が来るまであと少し時間があるかな……。私は机を立ち上がり、みんなの方を向いて口を開いた。

「今日から、ブス子のことはクラス全員で遊ぼうと思いまーす。基本的には遊びには自由参加ですが、私が全員で遊ぼうと言ったら皆で遊びましょうねー!」

クラスメイト達は、私に合わせて笑っている人もいれば、私に見えないようこっそりと近くの人とヒソヒソと何かを話している人など、沢山いた。

まぁ、どっちにしろ次のターゲットはランダムに選ぶからどんな態度してようが関係ないんだけどね。

「あれー、皆ー。返事はどうしたの?」

私はにこやかに笑いながら行った。

「は、はい……」

クラスメイト達は皆、弱々しい罪悪感のある声で言った。

そうやって弱々しい声を出して「自分はやらされてるアピール」をしてるつもりなのかな?私はこいつらも苛めに参加しているのだから同じだと思うけど。

まぁいいや。私は前の席の梨奈にしか聞こえない声で梨奈に話しかける。

「皆から苛められるようになったら、流石にあんたの精神も限界になるでしょ。早く学校からいなくなれよ」

「おはようございます」

ちぇっ、なんで今担任が入ってくるんだよ。もっと梨奈の悪口沢山言いたかったのに。

87:サンシャイン様:2020/07/26(日) 15:06

それょりも、、サンシャイン様のすばらしさぉかたるべき!
みゅうなんとかゎくずだけどね、、、サンシャイン様ゎぇーぇんのぅつくしさぉほこる、、ゎら

88:みぃ◆VZbV1gU:2020/07/29(水) 20:04

>>87
関係のないレスは送らないで下さい。迷惑です

89:みぃ◆VZbV1gU:2020/07/30(木) 16:57

朝自習が終わり、私と桜と澄恋は梨奈を体育館に連れて行った。

一時間目は私の嫌いな理科の授業……サボりたかったからちょうど良かった。先生から信頼されている私なのだから、上手いこと言えば許してくれるだろう。

私達は体育館に入り、倉庫にあるロープを取った。そして端っこにある階段を昇りバスケットゴールにロープを吊るした。私はロープの先を輪っか状にした。

よしよし、こんな感じかな……。

「ねぇブス子ー、今から首吊してしんでよ」

私の隣で、桜と澄恋がニヤリと笑った。梨奈は驚いたような顔をした。

「な、なんでそんな事をしないといけないのですか?」

つまらないなぁ。すっかり喋る速度が遅くなっちゃって。

まぁいいや。話を続けよう。

「は?そんなのお前がこの世にいる意味がないからだろ?ブスで根暗で、勉強も運動もそれほど得意じゃない。そんなあんたが生きる価値なんてないだろ?」

「そうだよ、ブス子!」

「はやく自殺しろよ!」

90:みぃ◆VZbV1gU:2020/07/30(木) 17:08

そうして私は梨奈の首をロープに掛ける。

まぁ、もちろん自分の手は汚したくないので本気でころす事はしないけどね。ただ単に、梨奈の精神を傷つけたいだけなんだけど。

「ほら、早くしにな!」

私は怖い笑顔を作り、叫んだ。すると梨奈が泣きそうな顔をした。

「い、嫌です!しにたくないです!やめてください!」

すると、私は梨奈の体をパッと離した。私の隣で梨奈を抑えていた桜と澄恋も、梨奈の体をパッと離す。

「しょうがないなぁ。じゃあやめてあげるよー」

自分の手を汚すことだけは御免だからね。

「そのかわり……」と、私は続ける。

「あのさぁ、そんなに嫌だったら学校来ないでくれる?あんたがいるとブスが感染るんだよね」

すると梨奈は、首を大きく横に振った。

「私の親は……世間体を気にする人なので、不登校なんて許されません……」

ふーん。私と同じような親か。……許せない、こんな身近に同じような境遇な人がいるなんて。ますます親のことを考えちゃうじゃないか。

親のことを思い出したくないから、私はなんとしてでも梨奈を不登校にさせる。私はそう思った。

91:Y R◆I6:2020/08/03(月) 02:04

神小説

92:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/03(月) 07:35

>>91 ありがとうございます!


私達は教室に戻った。とっくに授業は始まっており、私達は皆に一斉に見られた。そして教師が怒ったような顔をして口を開いた。

「里中さん、高梨さん、橘さん、佐崎さん。どうして教室から抜け出していたのですか?」

まぁ、そうなるのも無理ないか。まぁ、教師から信頼されている私がうまいこと言えば、なんとかなるだろう。

さて、どんな言い訳をしようかな。保健室に梨奈を連れて行ったとかだとつまらない。私の影響で、梨奈は教師から信頼されてないから……どうせならもっと梨奈の評価を落とそうかな。

「すみません、私達は嫌と言ったのですが……佐崎さんがどうしても授業中に抜け出したいと言ったので、仕方なく従ってしまって……本当にすみませんでした!」

そうして私達は深々と頭を下げる。

「佐崎さん、何回里中さんに迷惑をかけていると思ってるのですか?これに懲りてもう里中さんに迷惑をかけるのはやめてください!」

「はい……」

なーんてね。バーカ。お前の授業がつまらないからだよ。全く、どの先生も中学生に騙されちゃって。つまらないなぁ。

93:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/03(月) 08:41

退屈な理科の授業が終わり、私は理科の教師がいなくなったのを確認すると、大きな声を出した。

「三年一組の女子ー、女子トイレに集合ー!」

理科の授業中、私は新しい遊びのネタを思いついた。私達だけだとつまらないので、一組の女子全員で苛めようと思った。

味方は多い方がいいに越したことはないからね……。

私達は先に梨奈と一緒にトイレに入った。そして私はにこやかに梨奈に笑いかけた。

「ねぇブス子ー、新しい遊びを思いついたんだー。クラスの女子全員で遊ぶから楽しみにしててよ」

「は、はい……」

横から澄恋が私の肩をトントンと叩いた。

「何?澄恋」

私は梨奈に聞こえない声で言った。

「あのさ、私達は何をすればいいの?」

「それは後でのお楽しみ、ね?」 

「そっか、じゃあ皆来たら教えてね!」

私は小さく頷いた。

あぁ、早く皆来てくれないかなぁ。

94:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/03(月) 08:51

澄恋と話し終わると、クラスの女子がぞろぞろと入って来た。

「ルール説明!今からブス子の制服をビリビリにしようと思いまーす!」

そして私は家や教室からから持ち出した鋏やカッターを入れた入れ物を皆に見せた。

「制限時間は休み時間が終わるまで!それまでブス子の制服を皆で好きなようにアレンジしましょう!数は人数分なかったから仲良く使ってね」

私が手をパンと叩いて合図すると、皆一斉に入れ物から鋏やカッターを取り出し、梨奈の制服をズタズタにしていく。

私は一歩下がってその様子を楽しんでいた。

ああ、なんて見苦しい……。私に遊ばれるのが嫌だからって私に従っちゃって。とても見苦しいが、とても美しい。

可愛い私は自分の肌を切りたくないんでね。だから特別可愛くないこいつらに任せればいいんだよ。

女子全員でやっているので、いつの間にか梨奈の制服はボロボロになっていた。

私はこっそりと女子トイレを抜け出し、時計を確認した。

……楽しい時間はあっという間だなぁ。もうあと二分ぐらいしかないじゃん。

95:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/03(月) 09:00

「みんな、そろそろ終わり。あと二分でチャイムなるから」

「そっか。ありがとう、里中さん」

「皆は先帰っててよ。私達で後は処理するから」

そうして女子達が帰っていき、トイレには私と桜と澄恋と梨奈だけになった。私達は梨奈を指差して爆笑した。

「あはは、だっさーい!露出狂じゃん。男子の目狙ってるの?」

私達は笑い続ける。私の視界の真ん中で、悲しそうな目をしている梨奈。その光景が凄い美しい。

「あ、これじゃ恥ずかしくて授業出れないよね。今私達と一緒に教室に戻ったら私達が怪しまれるからさー、二時間目は出なくていいよー」

「あはは、茉莉やっさしー」

クスッ、相変わらず言ってくれるなぁ。

「茉莉、大丈夫?もうあと一分ないんじゃない?」

そうだった。つい夢中になっていた。先生を味方につけたい私にとって、チャイム着席を守らないだなんてもっての外なのに。

「じゃあブス子、二時間目はずっとここにいてね。じゃーねー」

96:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/06(木) 08:30

結局、私は二時間目が終わっても梨奈を出さずに、トイレ用具を梨奈の入ってる個室にかけて梨奈をトイレに閉じ込めた。

クスッ、梨奈は今頃どんな気持ちになっているんだろう……。想像しただけで胸がゾクゾクする。

放課後、私と桜と澄恋は今一緒に帰っている。

「茉莉ー、ブス子のこと出さなくていいのー?」

「は、いいでしょ。そのうちすぐ先公に見つかるに決まっているし」

その瞬間、私達三人の中で笑いが起きた。

「だってさー、やじゃん?あんなブスで露出狂のブス子を私達が出すなんて、さ」

「ははっ、だよねー。ブスはブスらしく、私達の言いなりになっていないと!」

私から見たら、梨奈よりあんたたちの方が私の言いなりに見えるんだけどね。その自覚がないとか本当に馬鹿だなー。

しばらく話しているうちに、桜と澄恋と別れる道になった。

「じゃあ茉莉、また明日ね」

「うん!またねー」

97:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/07(金) 11:57

私は公園の時計をちらりと見た。

……よかった、今この時間帯ならきっと絶対に間に合うよね。

ガチャ。私は家の窓を開ける。その瞬間、お酒の瓶がバリンとこっちに来た。しばらくしたら、酔っ払って顔が梅干しのように真っ赤になった男がいた。

「おい、下僕!今日酒買うって約束だったろ!何遅れてんだよ!」

約束の時間より、私は早く帰ってきた。なのに瓶を投げつけて怒鳴るこの男。

こいつらは、私を「モノ」「下僕」などと言う。こいつらにとって、私は召使いのロボットでしかないのだ。

「すぐ行きます」

「父親が待ってるんだぞ!とっとと行って来い!」

対して親らしいことをしてない癖に、こんなときだけ自分のことを「父親」と呼ぶんじゃねぇよ。人前にいるときだけしか私の名前を呼ばない癖に。

酔っ払いすぎて床で爆睡している男に対して、私はまた思う。

私はこいつみたいに、落ちぶれた人生なんて送らない。折角苛めをして学校で居場所を見つけて、ストレスも発散できてるんだから……絶対こんな男を人生の見本になんてしない。

そう思いながら私は酒を買いに家を出た。

98:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/08(土) 11:31

「はい、お父さん」

私はお酒を買い、男に酒を渡した。男は乱暴に酒を取る。

「あ?なんでこんなに遅いんだよ!待ちくたびれたわ!」

男は私に蹴りを入れた。

時計をちらりと見るが、全く遅くない。近くのスーパーで買ったので、十五分ぐらいしか経ってない。それなのにこの男は私に暴力を奮ったのだ。

キッチンにいる女は見てみぬふり。

人間なんて結局その程度の生物なんだ。

私は二階に上がり、自分の部屋のベットに通学バッグを乱暴に叩きつけた。

はぁ、だから家に帰りたくないんだよ。どうせならずっと学校で、皆が寝ようとする時間になっても梨奈を寝かせずに二十四時間ずっと苛めたい。

はぁ、こんな時はインターネットで歴代の苛め自殺事件でも調べて、苛めの資料を探しますか。

99:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/08(土) 11:43

冬休み明け。うちらの学年は受験間近で皆忙しそうだった。

まぁ、私は推薦入試でもう受かっているから関係ないんだけどね。受験間近でも変わらず苛めができて嬉しい。桜と澄恋も推薦で受かっているので、私達三人揃って苛めができる。

さーてと、今日はどんな苛めをしようかな……。……そうだ、受験間近なのだし、梨奈の筆記用具とかを壊して勉強の邪魔をするのはどうだろう。……あと、先生に根も葉もないことを言って、梨奈の内申点を下げるのもいいかもね。

「ブス子、おっはよー。明けましておめでとうー」

「明けましておめでとうございます……」

梨奈は俯きながら挨拶した。

私は梨奈の筆箱からシャーペンを取り出す。

「年賀状もらってなかったから年賀状代わりにシャーペンちょーだい!」

私は梨奈のシャーペンを窓から投げた。

「あんたみたいなブスに、あんな可愛いシャーペンは似合わないよー」

100:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/10(月) 05:02

私は、また遊びのネタを思いついた。ちょうど梨奈と話している最中だったので、私はついでに言おうとした。

「ねぇブス子、あんたまた授業妨害してよ。先生に『教え方が悪い』とか『声が小さい』とかの文句を言ってね」

「そ、そんな……!」

今回はどの先公をターゲットにしよう……。国語と理科の教師はあっさりと騙されて、梨奈の国語と理科の成績は下がっただろうし……。

今日の時間割を確認する為に、私はちらりと後ろの黒板を見る。

「じゃあさ、三時間目の数学の時に授業妨害してよ。まだブス子に数学の授業の妨害をさせてないからね」

「………………」

「何?やらないって言うの?」

私は梨奈を睨み、指を梨奈の顎に乗せて顔を近づける。

私の思い通りにならないなんて許さない。私は学校の女王様なのだから。

「はい、わかりました……」

はぁ、やっぱり私の思い通りじゃないとね。

101:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/19(水) 06:56

数学の授業中。私は梨奈に合図を送るように梨奈に向かってニヤリと笑う。

「先生、声が小さいです!それと、全然授業が分かりません!」

梨奈が先生に苦情を言い始めた。

あーあ、いい気味。受験間近で成績が落ちるなんて。なんて面白い。

「こ、このぐらいで聞こえますか?佐崎さん」

先生が梨奈に戸惑ったような声で問いかける。

あーあ、どいつもこいつも私が全て操っていると知らずに梨奈だけを疑っちゃって。馬鹿だなぁ。

「全っ然聞こえません!先公、もっとゆっくり、大きな声で!このブス教師!」

はっ、梨奈も随分とやってくれるではないか。

教師が怒りと羞恥で顔を赤くする。

「なっ……。使っていい言葉といけない言葉があります!佐崎さんの言動は、非常に失礼ですし立派な授業妨害です!」

102:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/19(水) 07:58

その後の数学の授業は、梨奈と先生の言い争いで終わった。

こんな退屈な授業、推薦でもう受かってる私には関係ないんだよね。だから私が梨奈のようなろくに勉強が得意じゃない奴に授業妨害をさせるのは当たり前。

休み時間、私は梨奈の机に向かった。桜と澄恋、そして近くにいたクラスメイトも私によって来る。

「ブス子ー、さっきは授業妨害してくれてありがとー。お礼にいいことしてあげるー」

そうして私は梨奈の椅子を引き、梨奈は地面に転げ落ちた。その様子を見ているクラスメイト達が、一斉に笑う。

「ははっ、本気でやるとか馬鹿だねー。こんな受験間近な時に自分の成績を下げるようなことなんてして。でもあんたのおかげで暇潰しが出来たからさー、お礼にメンタルを鍛えてあげる」

私は梨奈のお腹を力強く蹴った。

「あんたみたいな馬鹿な奴には、こういった無様な姿がお似合いだよー」

梨奈とやりとりをしている間に、休み時間が残り二分程度になっていたので、私は机に戻った。

103:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/20(木) 07:41

今日も帰りの会が終わり、退屈な学校生活が終わった。

……ったく、梨奈を苛めることしか楽しいことがないんだから。卒業まであと三ヶ月ぐらいしかないっていうのに。

私は退屈なので、暇潰しに梨奈と遊ぼうと思い、梨奈の机に向かった。そして、私は梨奈の社会の教科書をビリビリに破いた。

「あ、ごっめーん!ちょっと手が滑っちゃったー。でもこれじゃ受験間近なのにろくに社会の勉強が出来ないよねー。まぁ頑張ってねー」

梨奈はただただ呆然とこちらを見ている。その反応に私は苛立ったので、梨奈の髪をぐいっと引っ張った。

「あのさぁ、そうやって教科書や参考書を学校に持ってこられると、つい破きたくなるんだよねー。だからさ、明日は受験用の参考書とか持ってきてよー。………まぁ、今日の遊びはこれで最後にしてあげる。じゃーねー」

私は笑顔で言いながら、桜と澄恋と一緒に帰るために二人の机に向かった。

104:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/20(木) 10:54

あれ?桜と澄恋がいない。……ったく、下僕の癖に先に帰りやがって。私のおかげで苛められないですんでるんだから、毎日一緒に帰ることぐらい当然だろ?ったく、この恩知らず共が!

私はイライラし、ドスドスと階段を鳴らしながら下駄箱に向かった。私は自分のロッカーを見つけ、靴を取り出そうとする。すると、そこにはパソコンで文字が印刷されている紙切れが入っていた。

……ん?なんだろう?手紙?

私は、私の靴の中に入っていた紙切れを心の中で読む。

「里中さんに伝えたいことがあります。体育館で待っています」

ふーん、誰からだろう。もしかして、可愛い私に誰かが思いを伝えようとしている……?

私の心臓の鼓動が早くなっていく。

誰が相手なのかなぁ?……やっぱり美人な私に告白するのは文武両道で顔も性格もいい完璧な男子……?あぁ、楽しみ。

私はウキウキした気持ちで、階段を下っている時とは対照的な、軽やかな足取りで体育館に向かった。

105:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/21(金) 10:30

私は体育館の扉を開ける。だがしかし、そこには誰もいなかった。

もしかして、いきなり出てきて私を驚かせて告白するのかな……?更に胸がドキドキしてきた。

どんな人なんだろう?同学年?それとも一年か二年の後輩?……顔が良ければ何歳でもいいや。性格は後で変えられても、顔は変えられないからね。それに、私みたいな美人の隣は、やっぱり格好いい相手を歩かせておかないと!

そんな妄想をしていても、誰も来ない。色々と妄想をしているうちに、七分ぐらい経っただろうか。

「すみませーん!誰かいますかー?」

私は大きな声で叫んでみた。

パシャンッ。私の背中に水がかかったような気がした。後ろを見てみると……。

何これ?水風船?!なんでこんな……。誰がやったの!?

「あっはははは!!派手に当たっちゃってのろまだなー。バーカ!」

体育館の舞台から、聞き覚えのある声がした。

後ろを振り向いてみると、そこには思いもよらない人達が私を見て笑っていた。

「まんまと引っかかっちゃって。茉莉のバーカ」

「う、嘘……?なんであんた達が?」

106:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/21(金) 10:40

そこにいたのは、桜と澄恋だった。

「嘘でしょ……?なんで……」

「は?私達が、あんたなんかに本気で協力すると思ってた?本当の友達だと思ってたと思う?最初からあんたなんて、暇潰しに都合のいい道具としてしか見てなかったんだよ!」

は?なんで?都合のいい道具?こいつらは私の恩を忘れた訳?私の下僕でいるから、苛めのターゲットにされないですんでるのに。

私は脚をダンと強く鳴らす。

「あんた達……ふざけないでよ!誰のおかげで今までいい思いしていられたと思っているの?」

すると、二人は呆れたようにため息をつく。

「何?茉莉のおかげとでもいいたいの?最初からあんただって、私達の事を下僕としか見てないくせに。バーカ」

なっ……。私は馬鹿じゃない!私の顔は、怒りと羞恥で一気に赤くなる。

「私は馬鹿じゃない!成績も良くて、こんなに長く苛めの内容を考えることができて……馬鹿じゃない!」

「いーや、馬鹿だよ」と、澄恋が首を横に降る。私は訳がわからなくなった。

「だってさ、この間私達が茉莉の苛めの内容を担任にチクった時さ、私達だって気づかなかったじゃん?」

107:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/21(金) 10:50

私は驚いた。

え、あれって梨奈じゃなかったの?う、嘘でしょ……?

それに続くように、桜が言葉を発する。

「それにさ、茉莉って自分の居場所を見つける為に苛めをしたんでしょ?弱い者を苛めて自分の地位を高めて居場所を求めてもさ、それって本当に居場所を見つけたわけじゃなくない?」

……だって、他の奴らは私と違って親の愛情を受けて育ってきたから!だから愛情のない生活を味わってほしくてやったこと。ただそれだけなのに!

「だからさ、もう私達はあんたに付き合わされるのは限界なんだよね。だからさ……明日から私達があんたがしてきたことをそっくりそのままやるつもりだから」

それって苛めを受けることでしょ?……許せない。私なんて、美人で勝ち組な筈なのに。私が苛められる意味なんてない!

「なんで……酷いよ!」

「あんたが苛めをしてきた年月と比べたら、私達の苛めなんて比にならないでしょ」

「や、やだ!私は……」

「あ、嫌なら私達を苛めたらー?まぁどうせ無理だよねぇ。だって、一人だと何も出来ないから私達を下僕にしたんでしょ?」

「違う!違うってば!」

二人は、私の意見を聞かずに笑いながら帰っていった。

108:みぃ◆VZbV1gU:2020/08/23(日) 10:45

私はしばらく体育館でぽつんと一人で立っていると、ようやく我に返り私はゆっくりと歩きながら家に向かった。

あまりにも突然のことで動きはかなりゆっくりとしているが、頭の中はとても焦っていた。

嘘でしょ?私が……苛められる?しかも下僕だったあいつらに?!

意味がわからない。なんで……なんであいつらは私を裏切ったんだ?私はあの二人を下僕にして、苛めのターゲットから外してやったのに。

裏切ったな、あいつら……絶対に許さない。

本当は、あの二人をこの手でころしたいぐらいだ。しかし、そんな事がバレたら私は先生から信頼されなくなり、折角推薦で高校を合格出来たのに、高校にバレて推薦を取り止められるかも知れない。

大体、私が苛められるなんておかしすぎる。私は顔も可愛くて、頭も良くて、苛めで皆のメンタルを鍛えてあげた……。こんなのおかしすぎる!

私の心の中は、二人への怒りと恨みでいっぱいになった。

あいつら……覚えておけよ!!!!!

109:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/02(水) 16:00

私は家に帰り、怒りをぶちまけるように通学バッグを床に置いた。

私は携帯を開き、二人に文句を言う為に桜と澄恋との三人のグループラインを開こうとした。……しかし、澄恋によって私はグループを退会させられていた。

ふんっ。まだ個人の方があるんだから。文句なんていくらでも言える。

私は桜との個人のラインを開いた。そして、今の心の感情を表すかのように乱暴に文字を打つ。

「なんであんたなんかが私を苛めるわけ?意味わかんない!」

すると、タイミングが良かったのかすぐに返信が来た。

「なら、なんであんたが苛めをするのかもわからない」

わからない?なんで?私はただ、楽しいからやっていただけ。自分のやりたいことをして、何が悪いの?

私が返信する前に、桜から新しいメッセージが来た。

「とにかく、私はあんたに今までやられた借りを返すだけだから。そんなに苛められたくなかったなら、そもそもあんたが苛めをしなければ良かったんじゃない?」

「まぁ、そういうことだから。じゃあね」

うるさい。意味わかんない。なんで?私は苛めをしてもいい立場なのに。

桜とは話にならない。澄恋に文句を言おう。

110:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/03(木) 18:02

「なんであんたが私を苛めるの?意味わかんない」

私は澄恋にイライラした気持ちをぶちまけるように乱暴にラインを送信した。

「意味わかんないのはこっちなんだけど。あんたがストレス発散の為に私達を利用した方が意味わかんない」

は?桜も澄恋も一体なんなの?私のおかげで今までいい思いしてきたっていうのに。

更にイライラしてきた私は、じっと携帯を見ているとますます落ち着かなってきたので、激しく貧乏ゆすりをし、ギュッと唇を強く噛んだ。

「今まで私のおかげでいい思いしてこれたのに?」

「こっちは頼んでないし。お願いしてきたのはそっちでしょ?」

何なの?それに賛同したのはこいつらなのに……。私は何も悪くない!!

「あーもう、あんたと話しているだけ時間の無駄だから。とにかく明日楽しみにしててね」

私のイライラは頂点に達し、私は通学バッグを強く蹴った。

何なの……?意味わかんない。あいつらなんて……消えろ!!

111:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/03(木) 20:37

翌日、私はようやく冷静さを取り戻した。普通に考えて、まずあり得ない話だと思ったからだ。何故なら、あの二人は何も断れない人だから、苛めをする勇気なんてないに決まっているだろうからだ。

落ち着け、私……。あんな勇気のない奴に、苛めなんてできる筈がない。私は自分に強く言い聞かせた。

登校中。今日は天気がよく、冬だけど上着がいらなそうな気温だった。

ふーっ、今日も青い空が広がっていて、絶好の苛め日和だなぁ。清々しい天気を横に、梨奈の心はどんどん曇っていく……。クスッ、考えただけでニヤニヤしてくるなぁ。

まぁ、昨日のことは忘れて、今日の遊びの内容でも考えますか。………そうだ、桜と澄恋に痛い目を見させて、他の人を下僕にするのもいいかも。そして梨奈から桜達にターゲットを移すのもいいかもね。梨奈を苛めてもう一年ぐらい経ってるし……そろそろ変え時だろうし。

そんなことを考えている内に、校舎が見えてきた。

「里中さん、おはようございます」

「おはようございます」

私は深々とお辞儀をして校舎を通る。

私の裏の顔も知らないで私のことを信頼しちゃって……可哀想だなぁ。

教室の前に着き、私は自身に満ち溢れた顔でドアをガラッと開けた。

112:一騎@2DS◆ hoge:2020/09/04(金) 23:22

葬式ごっこの話実話なんだよね...

113:AL ◆6.:2020/09/05(土) 10:04

凄く面白い!続き期待です!

114:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/05(土) 20:19

>>112
はい、実話の話を元にして書きました。

>>113
ありがとうございます!


しかし、私の希望は次で一瞬で消された。

バシャッ。何これ?バケツ?嘘でしょ、まさか……。

私はびっくりして前をよく見ると、桜や澄恋を先頭に、クラスメイト全員が私の前に立ちふさがっていた。

「ばーか。昨日忠告したのにまさか本当に来るとはね。度胸のある人だねー」

「さ、桜!なんで、本当に……」

「え?昨日忠告したでしょ?明日からあんたに仕返しをするって。ついさっき、あんたが来る前にクラスの全員に伝えておいたから」

な、なんで……。なんでこいつらなんかに苛めができるの?何も断れない気の弱い人達なのに……。

クラスの皆が、勝ち誇ったような表情で私を見ている。

こんなの、卑怯だ……。顔もそこまで可愛くないこいつらが、クラスの人全員を味方につけるなんて。

「私達に今までしてきたこと、反省してよ!」

「そうだよ、バーカ」

皆が、私に色々な悪口を言ってくる。

こんなの……酷い。一人で味方のいないことを良い事に、皆で悪口を言うなんて。……こういうことをしていいのは、私だけなのに!!

思い切り叫びたいが、桜と澄恋がいないせいか、全く声がでない。

その瞬間、澄恋がニヤリと笑いながら声を発した。

「味方のいない茉莉なんて、全く怖くないね。さぁ皆、遠慮しないでこいつと遊ぼー」

115:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/06(日) 09:22

その瞬間、澄恋が私のお腹を力強く蹴ってきた。私はその痛さで、その場にしゃがみこんだ。しかし、澄恋と桜がぐいっと私の腕を引っ張り、無理矢理立たせた。

痛い、酷すぎる……。

「あんたなんかに休ませるかっての。あんたなんかに休む権利なんてないんだよ!」

「私達がこいつのこと抑えてるからー、こいつに恨みのある人、どんどん殴っちゃってー」

二人が言葉を発してから、私が今まで苛めてきた人達が私のことを殴ったり髪を引っ張ったりした。

「いや、痛い。やめて……」

私がそう言っても、クラスの皆はやめない。

なんで……。私がクラスの女王様なのに……。私の言う事は絶対な筈なのに……。

「ふん、あんたが今までしてきた事に比べたら、今あんたが喰らっている痛みなんて、比にならないよ!」

クラスメイトは、皆私への恨みを晴らすように私への暴力をやめない。

嫌だ嫌だ。こんなのおかしすぎる!……でも、なんで……?言葉が出ない。

「おっと、もうすぐ先生来るし、続きは学級会の後にしますか」

「そうだね、じゃあまた後でこいつに仕返しをしよー」

皆はつかつかと自分の席に戻っていく。

嘘でしょ?まだ続くの……?

「結局あんたって、一人じゃ何もできない弱い奴なんだね」

桜がそう吐き捨てて席に戻っていった。

116:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/06(日) 10:13

学級会が終わり、担任がいなくなると、皆は自分のロッカーから教科書を取ろうとしていく。

皆が取りに行っているところで取りに行くと、また何かされそうだな……。

「何やってんの?早く取りに行きなよ」

私は人が減っていくのを見ていると、後ろから背中をドンと押された。そのせいで私は思うように立ち止まれなく、教科書を取り出しているクラスメイトに思い切りぶつかった。そのクラスメイトは、私を睨んでガッと私の胸ぐらを掴む。

「お前、何ぶつかってんだよ。危ないじゃないか」

「こ、これは、その……」

私は手で腰を押されて、地面に付き倒された。

「お前の言うことなんて聞くかよ、この弱虫!!」

弱虫?私が?こんなに皆のことを支配していたのに?なんで?意味わかんない。……きっとこいつの頭が悪いだけだよね。

そのクラスメイトは、私の髪をぐいっと引っ張って自分の席に戻っていった。その様子を見ていたクラスメイト達が、こちらを見てクスクスと笑っていた。

117:もも◆YI:2020/09/07(月) 17:56

>>114 そうなんですね、
こわい、、、

118:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/08(火) 17:10

>>117 コメントありがとうございます


痛い……。さっき髪を引っ張られた所の頭が、まだ痛みを感じる。

まぁいいや。今は授業中。私は教師から好かれているので、誰かが私に嫌がらせをしていることがバレたら、その人は間違いなく先生から目をつけられるだろう。

そう思い、私は自分のノートを開いた。しかし、そこには思いもよらない物があった。

何これ、落書き……?酷い、なんでこんなことするの?!

ノートには、「しね」や「いじめ大好き野郎」や「迷惑者」などのあまりにも酷い内容の落書きでニページ分埋め尽くされていた。そのうえ、油性ペンで書かれているので消すことができない。

(もしかして……)と思い、私は他のページも見てみると、私が綺麗に板書していた所は全て油性ペンて塗りつぶされていた。

折角綺麗に板書していたのに……。これじゃあノートを提出できないじゃないか。学年末テストの後に、ノートを提出しないといけないのいうのに。なんてことをしてくれるんだ。

119:匿名:2020/09/10(木) 00:24

続き気になります!

120:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/10(木) 17:23

>>119 ありがとうございます


キーンコーンカーンコーン。私が落書きに気を取られている間に、いつの間にか授業が終わっていた。

まぁ、もう推薦で合格しているから、一回ノートを出し忘れたぐらいどうってことないかも知れない。桜も澄恋も甘いのなんのって。これだから初心者は嫌なんだよ。

その瞬間、誰かが私の椅子を引いた。そのせいで私は椅子から転げ落ちた。

痛い、誰がやったの……?そう思い後ろを振り返ってみると、小学校の頃からずっと私の苛めを遠くから見ていた女子二人が立っていた。

「あはは、良い気味!ノートもあんなふうにしちゃってさ。ブース」

嘘?桜と澄恋がやったんじゃなかったの?……こいつら……今まで見ているだけだった癖に。調子乗るんじゃねぇよ……と、言いたい気持ちなのに、また何故か口に出せない。何故だ、何故なんだ……。

「やっぱりあんたってさ、一人じゃ何も言えない弱虫なんだね」

二人は私に指を指して馬鹿にしたように笑った。

な、何言ってんの……?いきなりこうなってびっくりしたから言えないだけで……そのうちまた私が学校の女王様になるに決まっている。

女王様は、私しかいないんだから。

121:もも◆YI:2020/09/10(木) 17:23

毎回続きが楽しみです!
これからも頑張ってください!
応援しています!

122:もも◆YI:2020/09/10(木) 17:24

あ、ごめんね乱入みたいになっちゃうけど、
専スレ来てくれる?
みぃちゃん!

123:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/12(土) 12:30

>>122
うん、分かった


私は教室にいると四六時中苛められると思ったので、女子トイレに向かった。個室に入れば誰も来ないと思ったのだ。

椅子を引かれて転んで足が痛いが、今は足の痛さなど気にしてはならないのだ。ここにいると皆が私を苛めて来る。一秒でも早く逃げなければ。

トイレは教室のすぐそばにあるので、さほど距離はない。しかし、椅子から転げ落ちるというのは本当に痛い。遊び半分で皆やりがちだが、意識してないで突然転げ落ちるというのはやっている人たちが思っている以上にびっくりする。本当にこういうこと、やめてほしい。

それにしても、皆考えが甘いんだな。個室に入っちゃえば終わりなのに。やっぱり私の苛めを見ているだけじゃ駄目なんだね。苛めをしていいのはやはり私だけなんだな。

これで休み時間の逃げ方は分かった。授業が終われば、一刻も早くトイレに逃げ込めば良いだけだ。こんなにも早く答えが見つかるなんて……皆弱い弱い。

さて、あとは登下校の時と授業中の逃げ方だろうか。………まぁ、登下校中と授業中は先生達がいるので、そこで苛められる可能性は低いと考えよう。先生のいる前で先生から信頼されている私を苛めるほど、皆馬鹿ではないだろう。

124:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/12(土) 12:44

そんなことを考え、足の痛さを我慢しながらなんとかトイレに辿り着いた。いつもは全く時間が掛からないのに、足が痛いせいか結構な時間が掛かった気がした。何も考えないで呑気に歩いていた方がもう少し早く感じただろうか。

そんなことはどうでもいい。もう休み時間に苛められることはなくなるんだから。ふふっ、随分と短い遊びだったなぁ。

ガチャリ。私はトイレのドアを開ける。すると、クラスの女子達が沢山溜まっていた。そのうち何人かの女子が私に気づき、驚いた表情で私に指を指し、私を見る。

「本当だー、高梨と橘の言ったとおりだ」

「あっははは!本当に来たー!!」

一時的に皆同じ表情をしたが、その後の皆の表情は、私をからかう様な笑顔を浮かべたり、驚いたままだったり、私を睨んだりと十人十色になった。

な、何……?本当に来た?桜と澄恋の言った通り……?もしかしてあいつら、クラスの奴らに口裏を合わせていたのか?……嘘だろ、信じられない……。

そっか、クラスで一番頭のいい桜の仕業か。ただ勉強ができるだけの頭でっかちな奴ではなかったのか……。私の行動や心理もしっかりと読むことのできる人だったのか……。

すると、女子トイレにいるクラスメイト達がいつの間にか私を囲んでいた。

125:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/14(月) 17:05

「私達さぁ、高梨達にあんたがここに来たら苛めるように頼まれているんだよ」

くそっ、やっぱりあいつらが仕込んでおいたのか。頭のいい桜と計算高い澄恋を下僕にしておいたのが駄目だったか………。なんであの時の私はあの二人を下僕にしたのだろう……。

すると、前の方にいた女子が私を壁に追い詰めた。その女子は私を壁に追いつめると、壁を力強くグーでパンチする。

「私達さぁ、あんたには昔から借りがあるんだよ。その借り、少しずつ返してもらうよ?」

「そうだ、そうだ!私だって返して貰う!」

……ごちゃごちゃうるさいなぁ。私が一人でいることを良い事に皆好き勝手言いやがって。皆でいないと何もできない奴の集まりな癖に。

すると、後ろの方にいた女子が掃除用具入れからバケツとモップを取り出してきた。ここにいる女子は私を入れないで三人なので、十分に数は足りた。

こいつらは、バケツの水を掛けたりして私を汚そうとしているつもりだな……!?なんてことをしようとしてるんだ!可愛い私の外見を汚そうとするなんて……。

絶対こいつらは美人な私に嫉妬しているんだな?この嫉妬野郎共め!ただの嫉妬で私の外見を汚そうとするなんて……酷すぎる。

言いたい事は沢山あるのに、やはり口にする事が出来ない。

126:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/15(火) 17:11

すると、三人の中の一人が私にバケツの水を思い切り掛けてきた。そのおかげで、私は体中ずぶ濡れになった。

ずぶ濡れになった私を見て、皆はこちらを指差して笑っている。

「あっははは!良い気味。皆、もっとやっちゃおうよ!」

すると今度は雑巾とモップで私の顔や制服を濡らしてきた。

おぇ……トイレの掃除に使われている雑巾とモップは自分の思っている以上に臭い。私の綺麗な顔にこんなことしやがって……。ふざけるなよ?

しかし、顔につけられている雑巾やモップのせいで、一言も話せない。こいつらは、雑巾とモップを交互に顔に当て、もう一つは制服に当てている。

数分経つと、今度は手の開いている一人がトイレの便器からバケツで水を組み、その水を私にバシャバシャとかけてきた。バケツの水が無くなると組み、またなくなると組む……そんなことを繰り返された。

「あっははは!!やれ、やれー!」

私はただ、時間が経つのを待っている。

「ねぇねぇ、あと三分だよ?」

……よかった、終わったのか……。ようやく解放される……。自分が苛めをしていたときはあまりにも楽しくて、直ぐに時間が経っていたが……自分がやられると長く感じる。

127:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/17(木) 17:06

しかし、私の制服などは池に飛び込んだかのように、非常に水浸しになっていた。今までの人生でこんなに水に濡れたのは初めてだ。

まともに水にかかったことなんて、小学二年生の頃に遊びで当時のターゼットにバケツの水をかけたときにたまたまその水が少しかかった程度だ。

どうしてくれるんだよ。可愛い私の姿をこんな風にしやがって。これじゃあ授業に出れないじゃないか!

私の席は、後ろの方にあるので水に濡れた程度ではあまり気づかれないだろう。しかし、優等生で美人でクラスの女王様な私が、こんな姿で授業に受けるだなんて有り得ないのだ。

全部こいつらのせいだ!片付けぐらいはこいつらにやってもらわなくては……。

すると、私を苛めていた女子一人が私の背中を蹴ってきた。

「何のんびりしてんの?あんたがこれを片付けるんだよ!」

なんで私が片付けないといけないの?こいつらが掃除用具を出したのに。それに……私はクラスの女王様なんだぞ?なんで私がこいつらの言う事を聞かないといけないの?

「は?もたもたしてないでさっさと片付けろよ!」

「は?」と言いたいのはこっちだ。

「あんたが最初から苛めなんかしなければ、こうなることもなかった。だから、お前がこうやって少しずつ皆に謝罪するのは当然でしょ?」

128:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/18(金) 16:40

「ほら、早く片付けろよ!おい!」

私をもて遊んでいた女子は、私を蹴り飛ばして脅してきた。

私が、謝罪……?どうして?私はただ、自分のやりたいことをやっていただけなのに。なんで私が皆に謝罪しないといけないの?

今すぐ文句を言いたい所だが、授業をさぼると先生からの信用が失われるので、ここは従っておいたほうがいいか。気持ちに余裕が出て来たら、その時に倍に返せばいい。

私は嫌嫌こいつらに従ってやった。渋々と乾いた雑巾を手に取り、床の水を拭いていく。

「ほら、もっと早く!早くしないと休み時間終わるんだよ!」

後ろからモップの先で私を思い切り叩いてきた。

……ごちゃごちゃうるせぇな。私の下僕である筈のこいつらの言う事を仕方なく聞いてやってるのに。先生から嫌われたくないから、言われなくても従うっての。

「ねぇねぇ、ちょっと時間見てきてよ」

そう命令された女は、床を拭いている私の頭のを軽く踏んづけ、時計を見に行った。

軽々と踏むんじゃねぇよ。あっちは軽い気持ちかも知れないが、こっちは十分痛いんだよ。何更に私を汚してくれてんだよ。

「あと二分だったよ」

時計を見に行った女が帰ってきた。

「そっかぁ。じゃあうちらはもう帰ろう。……あ、あんたはしっかりと掃除しといてよね」

は?なんでこいつら、私を置いていくの?意味分からないんですけど……。

129:みぃ◆VZbV1gU:2020/09/19(土) 13:21

ええい!なんで水をばら撒いたあいつらは私より先に戻るのに、私は戻れないのだ!こんなのはおかし過ぎる。私も戻ろう。もし掃除していないのがバレても、トイレに行かなければいいだけだ。

あの女……あと残り二分と言っていただろうか。そうするとあと一分ぐらいか。あらかじめ授業の用意はしてあるので、おそらく急げば間に合うだろう。

私は、いつもより気持ち早めに教室に向かった。できるだけ早く着きたかったが、脚も痛いので脚にも気を配りながら、早く丁寧に向かった。

私をこうやって急がさせたのも、全部あいつらのせいだ!あいつら……あとで覚悟しておけよ。何百倍にも返してやるからよぉ。

ガラッ。私は教室のドアを開けた。

よかった、間に合った……!

まぁいいや。あいつらにまだ苛立つ気持ちはあるが、今は早く自分の席に着くのが最優先だ。あいつらへの復讐方法は授業中に考えるとしよう。成績優秀な私なのだから、少し授業を聞かなくてもなんとかなるだろう。


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