「病風」(やまいかぜ) 己の不摂生 其処に祟りて寄るは 病風 躰の隙に 入り込んで 凡百病を引き起こす 風の邪 肺が炎か 或いは別か 全が蝕まる前に 医者に診て貰え 針の一射し其で了だ だが病の魔は 風に乗つて 又やつて来た 全が蝕まりや 動けず仕舞いの 其で了で 天井の 木目仰ぎ 苦を抱えん