あくる日私は桜の木の下に “宙ぶらりん”になっている男を見つけた 私は溜め息をひとつ吐き 穴堀金具で桜の木の下に埋める 昨日は女が 其の又昨日は互いの恋叶わぬ男女が この桜に曰く無く 日増しに桜の下には人が増えて行く だが其れも今日で終り 私が行くのだから 桜の木は花弁を風に吹かせ喜び舞い踊る