“深淵唱詩”

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1:アビス◆wc:2017/10/12(木) 06:11

思いついたら取りあえず書く事に決めた(センスは皆無)。

電柱から覗く君は誰だろか?
私はコソリと確かめゆく
けれども何時もシュッパイする

今日も君はシャッテン延びる電柱から私を見ている
そんな所で見てないで早くお入りよ
けれども君は首を横に振る

レーゲン降る日も
シュタルカー・ヴィント吹く日も
君は只私を柱から覗くだけ

何故かと私は君に聞いた
君は口を開いた
“だって僕はゲシュペンストだから”

141:アビス◆wc:2017/12/23(土) 16:55

「達磨の愛し君」

達磨になった
気持ちって
どんな気持ち

歩ける
立つ事
出来ないよね

お風呂も
ご飯も
日常生活全て

私が居なきゃ
いけないよね

なのに君は
一度も私を
愛しちゃいない

其れ処か
礼も無し

今から私が
君から離れたら
何が出来るかな

歩く足が
無くなって

食べる手も
失って

其の全てを
やっている
私が

でもね
ごめんなさいって
云えたら

私を愛して
くれるなら
許してあげる

其の為に
口だけは
残してあげたんだ

手と足は
何処かと
聞いたね

手はもう
返したよ
君の中に

足も今から
返してあげよう

口を開けてよ
でないと君に
返せない

いらないなら
私が貰うよ
私の中に

ごめんなさいって
良く云えたね
いい子 いい子

でも恐怖から
私を
愛さないでね

心の底の
底から

私を
愛してね

愛し君の達磨さん

142:アビス◆wc:2017/12/23(土) 17:11

「御伽語 夜共浦」

細波白立つ
青の海
其処に似合わぬ

亀苛めの餓鬼達
のろまだ 蹴ってやる
痛みに耐え

助けを願い
現れは
腰簑履きし

釣青年
金で餓鬼釣り
亀助けん

助けた亀に
連れられて
向かいた先は

海底に在りし
絵不描なる
美しき竜宮城

迎えたるは
竜宮の姫君

暫く居なさい
この城に

貴方に退屈
させません
昼の時も

夜の時も

昼は魚が
舞い踊り

夜は
体の遊戯を
致しましょう

楽し時を
過ごし続けて
幾星霜

帰りに
渡された
玉手箱

海から
久しく
地を踏みしめ

母の元へと
急ぎたるも
母は亡し

村の者達は云う
放蕩息子の
お帰りだ

お前の母は
帰りをずっと
待ち続けた

出ていけ
親不孝者が

さ迷う青年
箱を開けるも
僅かな飾り物

時が経ちて
砂浜を
虚ろに歩く

一人の翁

翁は
探し続ける

亀よ
出てきてくれ

其して私を
もう一度
あの場所へと

143:アビス◆wc:2017/12/23(土) 17:27

(作者ヨリ)

此処に書いている詩全ての
題名が決まった故に
載せていきます

引き続き詩の感想を
お待ちシテオリマス
(荒しや悪口は犬に喰わせます)

144:アビス◆wc:2017/12/23(土) 17:53

最初に載せるのは
何を“もちぃふ”にしたかとか
“しりぃず”系から

145:アビス◆wc:2017/12/26(火) 21:17

…どうしよう
無くしてしまった“のぉと”を…

146:闇竜の騎士◆qA:2017/12/27(水) 21:35

おー!久しぶりに来たらレス伸びてる!相変わらず上手いねぇ

147:ねこさ◆pU:2017/12/28(木) 11:04

久しぶりです。
アビスさんの詞はやっぱり素敵です!新しいのも待ってます

148:アビス◆wc:2017/12/29(金) 20:17

>>146 >>147
嬉し過ぎるわぁ…(嬉泣)
今此処で“たいとる”全部書くから
其れ迄待っててね。

149:アビス◆wc:2017/12/29(金) 20:24

第壱部
>>23>>24
『灰ノ姫』(シンデレラ)
>>25>>26>>27>>28>>29>>30
『少女ノ不思議』(アリス)

150:アビス◆wc:2017/12/29(金) 20:29

第弐部
>>32>>33>>35
『文字館 好奇猫』
>>37>>38
『七人岬 罪数』
>>42
『御伽語 何方葛』(舌切雀)

151:アビス◆wc:2017/12/29(金) 20:36

第惨部
>>44>>45>>46>>47
>>48>>49>>50>>51
『磨羯鋏』(狼と七匹の子山羊)

>>54>>55>>56>>57>>58
『御伽語 猿蟹奇譚』(猿蟹合戦)

152:アビス◆wc:2017/12/29(金) 20:41

第肆部
>>59
『竜胆女 加』
>>71
『竜胆男 虐』
>>61>>62>>63>>64
『御伽語 火茅兎』(かちかち山)
>>65>>66>>67
『災笛』(ハーメルンの笛吹き男)

153:アビス◆wc:2017/12/29(金) 20:47

第伍部
>>69>>70
『怪少年』
>>73>>74>>75
『文字館 愚ノ冒険者』
>>83
『文字館 遣蝙蝠』
>>76
『ネクロ性愛』
>>77
『睡眠フィリア』
>>78
『オキュロ愛好』

154:アビス◆wc:2017/12/29(金) 20:50

第陸部
>>97>>98>>99>>100>>101
>>102>>103
『哀愚の人形師』

>>107>>108>>109>>110
>>111>>112>>113>>114
>>115
『フロイント・アーデル』

155:アビス◆wc:2017/12/29(金) 20:54

第七部
>>121
『焼豚』(三匹の子豚)
>>125
『文字館 弧ノ主』
>>142
『御伽語 夜共浦』

156:アビス◆wc:2017/12/29(金) 20:59

第捌部
>>1
『幽追歌』
>>2
『喰魚』
>>3
『黄泉歩』
>>4
『曰招』
>>5
『恋病女』
>>6
『二添』
>>7
『誰か』
>>8
『魔カ宴』
>>9
『螺折』
>>11
『悪戯角灯』

157:アビス◆wc:2017/12/29(金) 21:06

第玖部
>>12
『南瓜の報復』
>>14
『小箱親』
>>15
『鶏絞』
>>17
『林檎化族』
>>21
『一夜限道化』
>>60
『氷女王』
>>72
『華汚』
>>79
『赤クレヨンと少年』
>>80
『色山羊に妄呵責』
>>81
『吉遊情事』

158:アビス◆wc:2017/12/29(金) 21:13

第拾部
>>82
『兎に思ひ 角も人』
>>85
『洗い髪のヴイナス』
>>87
『桜花の正腐虫』
>>88
『泥壺』
>>89
『大正明暗混々』
>>91
『惰する操人ノ形』
>>92
『嫉蛇妬犬』
>>116
『金満虚心』
>>117
『王は故に である』
>>118
『喜亡生叫』
>>119
『人形が遊ぶ』

159:アビス◆wc:2017/12/29(金) 21:21

第拾壱部
>>120
『不噛合』
>>122
『虫の苗床』
>>123
『白銀問答』
>>124
『空の壺は何で満つるやら』
>>126
『愛閉ジノ檻』
>>128
『背徳ニ請ウハ道徳カラノ解放』
>>129
『音終弾』
>>130
『病風』
>>131
『眠 子子 寝』
>>132
『言葉届ど只卑下たる己』

160:アビス◆wc:2017/12/29(金) 21:28

第拾弐部
>>133
『釘と標本』
>>134
『脳界異探』
>>135
『言ノ葉の魔法使い』
>>136
『傲慢女王 首バケツ』
>>137
『叶わぬ夢は己為の娯楽』
>>138
『脳界探人』
>>139
『炬燵漫談』
>>140
『賽子賭天獄博』
>>141
『達磨の愛し君』

161:アビス◆wc:2017/12/29(金) 21:29

やっと…全部書けたぜ…
これで新しいの書ける…
早速書こう

162:アビス◆wc:2017/12/29(金) 21:36

「罪光」

罪の色は
闇に例えられる

罰の与色は
光と例えられる

では
光の罪は無いのだろうか

闇の罰は
聞いた事あるが

光は
凡百物を照らし出す

其の誰もが
光の中で
生きて行ける訳では無い

闇の中でしか
生きていられ無い者もいる

だが光は
闇を潰さんと
輝き続ける

目が眩む
開けては
いられない

光よ
全ての闇を
かき消さんと

照らし続けるのは
やめてくれ

闇でしか
安寧を得られぬ

我等の住を
奪うな

罪光よ

163:アビス◆wc:2017/12/30(土) 17:41

『厨の歌』

右目が疼く
我が目に宿りし
索敵の眼が

闇に潜む
我が敵の所在を
教えてくれる

其の敵は
我にしか
見えぬ故に

我にしか
討てぬのだ

幾度となく
狩りし物の血で
手を濡らし

狩りし物の骸で
道を歩んだ

其処に我以外
何も無い

我の友は
骸である

164:アビス◆wc:2017/12/31(日) 23:04

「酉から戌へ」

今年も時は流れ
新たなる年が始まる

今年を守護せし
干支の酉は

次の年を守護する
戌へと襷(たすき)を渡す

人間に有る百八の
煩悩打ち消す
除夜の鐘が

ごぉーんと鳴り

酉はコケェ
戌はワンと鳴いた

165:アビス◆wc:2017/12/31(日) 23:07

(作者ヨリ)
>>164の詩について

今年も終わりなので
即興で書いてみたよ

では皆さん!
良いお年を!

166:アビス◆wc:2018/01/03(水) 22:03

「自傷王国」
(スーサイドキングダム)

とある国の
住民は
皆何故か

傷がある
どうしてなのかと
聞いてみた

それが
この国だと
住民答え

また傷を作る

腕に
カッタアを当てて
スパリと切った

流れる血を
周りも本人も
止める気は無い

これでもっと
褒めて頂ける
あの方に

突如現る
全身傷だらけの
女の人

女王だ
女王様だ
喜に沸いて

血が飛沫く

住民よ
今日も素敵ね
傷だらけで

光栄です
お褒め頂けるなんて

さぁ皆さん
今日も張り切って
傷を作りましょう

傷を作れば
美も醜も
関係無いんです

平等になれるんです

此処は
自傷王国だ

そう呟き
足に畳み刀を
突き刺した

そうした方が
良いと思ったから

女王様の
仰せの侭に

167:アビス◆wc:2018/01/04(木) 21:22

「自傷規則」
(スーサイドルウル)

奇妙至極たる
其の規則

自分で
傷を作りなさい

傷を作る
部位は
何処でも良い

でも
彼岸の方へ
逝っては

いけません

他人に
傷を付けられたら

付けた方も
付けられた方も

斬首台で
仲良く
斬りましょう

使う物は
何でも
良いのです

鋏でも
カッターでも
氷穿棒でも

兎に角
傷を作れば
良いんです

誰もが
従わないだろう
其の規則

でも
住民は
従がっていて

其れでいて
幸福そうだ

平等だから
皆傷付いて
いるのだから

168:アビス◆wc:2018/01/05(金) 23:20

「自傷女王」
(スーサイドクイーン)

今日も
平等ね
私の国の

住民達は

やっぱり
正解だったわ
自らの傷を

作るのは

最初は皆
恐くて震えて
反発もあったっけ

でも私は
女王だから
住民に見せしめた

先ず自分の足に
釘を刺した

次に
熱した鉄棒を
腕に押し付けたの

住民は其の度に
悲鳴を
上げていたわ

でも私には
私を讃える
歓喜に

聞こえたの

否 そうに
違い無いわ

そうじゃないと
駄目なの

私が
自ら模範に
なったら

自分達で
傷を付ける様に
なったのよ

嬉しいな
判ってくれて

ほら見てよ
住民達が
楽しそうに

傷を付ける
姿を
幸せそうでしょう

平等でしょう
だから私の国は
争いが無いの

平和なの

どうやら女王は
民を憂う余り
心に重症を

負ったようだ

だから彼女は
女王なのだ

169:アビス◆wc:2018/01/08(月) 20:52

「忘れられぬ 忘れられた物」

人が造りし
人に富を
与えたもう物は

大地の嘆きに因って
崩された

其の時に現れた
見えない災は
人に寄り添い

人を蝕んだ

其の禍根は
子孫にも
現れる

常と異なる
姿となって

そして其れは
人以外の
生物とて

例外では無い

茸は化け
魚や獣
動く物は皆

人が造りし
富に因る
災にて

まるで
神話に出てくる
混成獣と化した

其れにも関わらず
人は時が経てば
忘れる生物

新に生まれる
子達に
語り継げようか

忘れられぬ
忘れられた物よ

嘗ての
人の居た場所は
緑の地となりて

170:アビス◆wc:2018/01/09(火) 21:42

「人時計」

人が持つ
時計は
皆其々

違うらしい

刻む時の
速さは
ゆっくりなのか

早いのか

刻む時の
早い時計は
ゆっくり進む事は

無い

刻む時の
遅い時計は
早く進む事を

強いられる

だけどどちらにも
止まる時は
何時か来る

早い分
止まるのが
早い訳では無い

遅い分
止まるのが
遅い訳でも無い

人の持つ
時計と云うのは
判らない

だが
早いのか
遅いのかは

其の人を
見れば
判る事

171:里予獣先輩:2018/01/09(火) 21:55

「人時計」なかなかいいゾ

172:アビス◆wc:2018/01/10(水) 00:52

>>171
ありがとう!

173:アビス◆wc:2018/01/10(水) 20:28

「脳界脱法」

どうすれば良い
自分の体に
戻る方法は

脳界に
長く居すぎた
桃色の象が

長鼻を振り回し
怒り狂うて
追って来てる

走った
走ったのだけれど
象が思ったより早い

白砂に潜む
ヤドカリが
足をつまづかせ

象が踏み潰した
私ではなく
ヤドカリを

ヤドカリは
バラバラの
片になっても

ウゴウゴと

こっちだよ
白黒の少女が
手招く其の方へ

危を免れた
でもまだ
根本的問題が

脳界から
脱するには
どうすれば

探人は問う
少女は云った

金の鍵を
探しなさいな

この脳世界の
何処かに有るよ

少女は消え
声のみが響く
嘲笑か

戻りたいと
思っては
いるようだけど

其れが
本当に
貴方にとって

喜終と
なるのかしら

174:ゆ◆z6:2018/01/10(水) 23:04


相変わらず難しい言葉多くて解読が少し難しいけど、
やっぱり世界観がめっちゃ好き!

声はかけれてないけど、ちょくちょく顔だして読ませて貰ってるよ(-'ロ'- )


175:アビス◆wc:2018/01/11(木) 20:16

>>174
うぉわあああ!?
本気(マジ)でかあぁぁ!
ありがとうおおぉ!

あー…矢張り難しいかぁ。
何気(なにげ)に
昔の言葉とか使ってるからなぁ。

176:アビス◆wc:2018/01/11(木) 20:24

「強か狐と欲針鼠」

瓦屋敷の
其の下で
怪しく取り引き

狐と針鼠

鼠は差し出す
狼の皮

狐は
鼠へ渡す
山吹の束

鼠はそそくさと
袖の下

何時も
有難い
御狐様

いえいえ
此方こそ
御鼠様

狼共は
私等にとって
疎ましい者でと

鼠が口開き

狼の皮は
高く捌ける
ものでと

狐が
手摺擦り

強欲狐と
針鼠

クックッと
笑う二匹の影を

狼が見ていた
窓の外から

177:アビス◆wc:2018/01/12(金) 19:12

「憤怒の月下狼」

疾走る
疾走る
狼が

憤怒を
其の身に
たぎらせて

どうしてだ
どうして
他に疎ましいと

思われてるだけで
同胞があの様な目に
遭わねばならない

奴等め
許さぬぞ

喉笛を
喰い千切り
助けを乞えない様に

膓を
喰らい漁り
臓物其処等に

散らしてやる

瓦屋敷の
其の下で
狐と針鼠が

己等の
私腹を肥やして
笑っている

狼は
声を荒げ

狐の喉笛を
喰い千切り

針鼠の
腹を
喰い破り

狐と針鼠
どちらの臓物か
判らぬ程に

散らしに
散らした

憤怒に
呑まれた狼は

血光る
月下にて
又声を荒げた

178:アビス◆wc:2018/01/12(金) 22:48

「脳界橙黒空」

橙と黒の交じる
空の上にある
意味の成していない

階段を
歩いていたら
何かがいた

赤子のいない
乳母車を押す
鴉の羽が生えた

乳母がいた

おぎゃあ
おぎゃあと
泣き止んでくれないのよ

なんでかしらと

乳母は
空の乳母車を
指差し云う

確かに
泣き声はする
でも姿は何処に

橙黒空に
一匹の幼鳥が
飛んでいた

坊や坊や
私の児よと
乳母が云う

危ないから
降りて来て頂戴

乳母の警告も
素知らぬ顔で
橙黒空を飛ぶ

幼鳥よ
乳母鳥に抱かれた
其の世界を

全ての世界と
誤りて認した
気分はどうだろうか

嬉しいか
恐ろしいか
其のどちらで

幼鳥よ
お前は鳴いている

坊や坊や
もう戻って来ないのね

私の子
この腕の中に
もういないの

179:アビス◆wc:2018/01/13(土) 17:35

「脳界市場」

扉があった
其の先を潜ると
市場の様な

行き交う人々に
顔は無くとも
すれ違う度

此方を
見てくる
其の視線に

悪意は無く
又善意も無い

此処は何処かと
聞いてみた

市場だと
人は答えた

成程

商品を
見てみた

鴉の首が
突き刺さっている
棒があったり

片腕の無い
双子に

様々な色の
髪の束

割る口が
何処にあるのか
胡桃割り人形

お勧めは
何れと
聞いてみた

人は答えた
この南瓜だと
美味しいのだと

其れは
南瓜と呼ぶには
とても形容し難く

肌色の硬皮
割ったら赤い
種は白く

葉の色は黒くて
蔓の色は
中身と同じく

赤く滑りがある

金の鍵は
此処に無さそうだ

何も買わず
出て行く私を

商と人は
黙って
凝視していた

また直ぐ
賑やかになった

180:アビス◆wc:2018/01/14(日) 22:13

「脳界心晶森」

金の鍵は
何処に
当ても無く只歩く

ふと周りを
見てみる
木々は全て

水晶で
とても幻想的

地面はまるで
絵の具の
中身を撒いて

全て混ぜた
何の色と
判らない

此処は
心の中だろうか

だとしたら
水晶の森は
大人を表していて

彩色の地面は
子供の部分か

目の前を
何かが
横切った

金の鍵を
頸に下げた
猫だった

追いかけた
追い付け無い

猫は時々
此方を向いては
ニャアと一鳴き

歯を見せて
ニヤニヤ笑う

木の上で
余裕尺々眠る猫

木を蹴つたら
簡単に捕まえた

猫から
金の鍵を奪い
帰れると思つた

猫は云つた

蹴つたニャア
蹴つたニャア
心を蹴つたニャア

桃色の象が
赤になつて
お前を

踏み潰しに
来るニャア

笑い乍
猫は消えた

181:アビス◆wc:2018/01/16(火) 09:05

「脳界怒濁象」

金の鍵を
手に入れた

象がいない
今なら帰れる

白砂に現れた
無機質の扉の
鍵を回そうとしたら

汚濁の海より
現れた

怒りに因り
桃から赤へ
変わった象が

津波を
起こして
扉は白砂の

向こうの方へ
流された

コクリコの様な
赤い森から

杉の木茂る
森へと変わる

杉の木薙ぎ倒し
怒濁の象は

踏み潰さんと
追って来る

根につまづいた
もう駄目だ

怒濁の象
眠り転ける

余りの怒りに
身体が
追い付け無かったか

今度こそ
扉を回し
元へと帰ろう

帰って来たが
帰れない

私の身体
燃えている

めらめら
ぱちぱち

少女は現れ
こう云った

だから云ったのに

182:アビス◆wc:2018/01/16(火) 20:55

(作者ヨリ)

今皆の詩をチラリと
覗いてみたけど

清い恋愛系が多いなぁって思う
其して其れを上手に書ける皆が
正直云って羨ましい

私の詩は「歪」な「愛」なら何とか
書ける。
「清」な「愛」は不得手だ。

だから私の詩は皆より
「質」が「異」なるなのだよ。
「不思議」なのだよ。
只其れだけだ。

183:アビス◆wc:2018/01/17(水) 17:22

「一一七の詩」

又一つ
あの時を
迎える

かつて荒れた地に
恐れを抱き乍

災に呑まれし者達への
鎮魂の儀が

一九九五 一一七の
午前 五四六

災禍の襲来

地は盛り
天へは
黒炎吐かれ

人の造った
生命の線は
容易く切れた

其して代わりに
人が
積み重なった

天地に
刻まれた
其の傷は深く

人の心にも又
深い傷が

だが人は
立ち止まっては
いられない

手を取り合い
復興を

忘れまじと
碑を建て
館を建て

言の葉描きし
蝋燭に灯をともせ

祈りを捧げよ

災に呑まれた
御魂の為に

今此の瞬間を

生きる者達よ

其して語り継げ

災を知らぬ
者達へ

184:アビス◆wc:2018/01/17(水) 21:19

「星と共の」

人よ
御前達が
造りあげた

星々より
強き光放つ物を
消してはくれないか

星の歌が
聞こえないから

星は瞬きで
歌を紡ぐんだ

人の様に
口を持たないから

若し星々に
口が或るのなら

瞬き乍
歌うのだろうね

人が定め
名を付けた
星々は

古の人が
そう見えたから
そう付けたんだ

名を付けられた
星々は
如何思うのだろうか

人は何かを
疑問に思う時
馘をかしげるけど

星はかしげる馘を
持たない

若し星々に
馘が或るのなら

疑問に
思うのだろうね

我等は
人間には
そう見えるのかと

今日も空を
見上げるか

星の歌を
聞く為に

望遠鏡と
清涼珈琲水を

共にして

185:アビス◆wc:2018/01/19(金) 19:13

「思い想い重い」

思いが
想いになって

其の想いが
重いになった時

人は如何いった
行動を
起こすのだろうか

最初に
君を見て
思ったよ

嗚呼君は
其んな感じかと

其して私は
其んな君を
想う様に

なったんだ

でも君には
他の想い人がいた

私じゃ駄目かな
其の想い人は

君との思い出は
楽しかったよ

会えない時は
電話で
話したよね

私は照れて
何も話さなくて

君も照れて
直ぐに電話を
切ったんだよね

手紙も
送ったんだよ

でも君は
全く返事を
くれなかった

或れは流石に
傷ついた

今から
君の所へ
会いに行くよ

君への想いを
持ち乍

私の重いを
届けなきゃ

君への想い人は
此の私だけ

待っていてね

186:アビス◆wc:2018/01/20(土) 22:09

「薬黙録」

其れは

吸ったり
飲んだり
打ったりして

快楽を得る物

一度味わって
仕舞えば虜となり

もう二度と
人には戻れない

其れが魅せる
まやかしが
切れれば

現実と云う
地獄が待っている

夢と現の
境目で生まれた

幻覚と幻聴が
責めに
襲い掛かって来るから

幾ら幻に
叫ぼうが
喚こうが

消える事は
無い

だから又
其れに
手を伸ばす

逃れる為に

今の自分の姿を
見て御覧よ

顔色は如何だ
歯は何本有る
髪は

今の啓発広告に
其れの恐ろしさを
伝える力は無い

昔は有ったさ

だが
怖いと云うだけで
今から姿を消した

ほら又
欲しがってる

其れに
助けて貰えると
思って

だが違うんだ

其れは
助けてるんじゃ無い

187:アビス◆wc:2018/01/21(日) 21:16

「影陽」

目が覚めると
何時も誰かが
膝枕をしている様な

感触が有った

でも私以外
人なんて
居ないのに

判らない侭
私は又
眠りに尽く

夢の中で起きた
妙な言葉だが

黒い影が
膝枕を
していた

黒い影は
私の顔を
覗いていた

目は無く
鼻も無い
口は有ったが

影の手は
私の頭を

幼児みたく
慈しみて
撫でていた

目線を
上に遣る

顔面を
削がれた
二匹の金魚が

くるくる
くるくる

回り乍
泳いでる

其れを見て
私は又
眠くなる

夢の中で
妙な言葉だが

黒い影は
眠る私を見て

ニコリと笑って
子守歌を歌った

眠れ眠れ
可愛い児

今日の辛い事を
全て忘れて

此の安寧は
他でも無い

貴方だけの物だから

閉じて
開けよ

陽光が
御早うと
云っているから

188:アビス◆wc:2018/01/22(月) 00:34

「鬱屈と爪」

かじかじ
かじかじ

爪を噛む

父指
母指

順番に噛む

鬱屈が溜まると
かじりたくなる

口の中に貯まる
爪の破片

其れ等全て
鬱屈の破片

かじかじ
かじかじ

爪を噛む

兄指
姉指
赤子指

順番に噛む

ぽろぽろ
ぽろぽろ

口の中から
出て来る

爪の破片

床に落ちた
爪の破片は

抑え切れない
鬱屈の表れ

勿体無いから
何時もの
瓶の中へ

かじかじ
かじかじ

爪を噛む

けれども
噛む爪が
存在無い

だけど
噛ま無きゃ
落ち着か無い

じわじわ
じわじわ

血が滲む

爪と皮の
かじり過ぎ

ぽたぽた
ぽたぽた

血が落ちる

溜まった血は
落ち着きの表れ

勿体無いから

ぎゅうぎゅう詰めの
瓶の中へ

189:アビス◆wc:2018/01/22(月) 09:43

「愛目」

目隠しをされた
君が目の前にいた

カタカタと
震えている

寒いのかな

だから僕は
暖める為に
君を抱き締める

君は云った
何で私は
目隠しを

されているの

僕は云った
君の事が好きで

僕は
恥ずかしがり屋
だから

君に姿を
見られたく無くて

家に帰して
此処は何処なの

何を云ってるの
君の家だよ

違うよ
此処は私の
家じゃない

御免ね
間違えた

君と僕の
家だった

君は今は
視界が
判らない

だから僕が
手を引いて
あげよう

嫌がっている
様だけど
まぁ良いや

目隠しが
解けたら

本当に

無くして
仕舞えば

良いだけ

190:アビス◆wc:2018/01/22(月) 21:21

「崇」

貴女は今日も
素敵です

有り難うと
微笑む姿は

正に
僕にとっての
女神様だ

貴女の
云う事ならば

僕は
喜んで
聞きましょう

重い物とか
持ってあげる

持って苦しんでる
貴女を
見たく無いから

飲物とか
欲しいなら
直ぐに持って来よう

僕だけに
有り難うと
云って下さい

僕だけに
其の微笑みを
向けて下さい

若し貴女が
鬱屈の捌け口を
求めてるなら

僕を
捌け口に
して下さい

打って下さい
貴女の拳で

蹴って下さい
貴女の足で

貴女の手で
此の命が
果てようと

僕は何も
惜しく在りません

寧ろ
喜こばしい
事なのです

だって貴女は
僕の女神だ

其して僕は
貴女の

下僕
なのですから


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