“深淵唱詩”

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1:アビス◆wc:2017/10/12(木) 06:11

思いついたら取りあえず書く事に決めた(センスは皆無)。

電柱から覗く君は誰だろか?
私はコソリと確かめゆく
けれども何時もシュッパイする

今日も君はシャッテン延びる電柱から私を見ている
そんな所で見てないで早くお入りよ
けれども君は首を横に振る

レーゲン降る日も
シュタルカー・ヴィント吹く日も
君は只私を柱から覗くだけ

何故かと私は君に聞いた
君は口を開いた
“だって僕はゲシュペンストだから”

593:スノーフレーク◆0ImvZSZ2ic:2018/09/02(日) 02:16

フォルテ再びっ!(来すぎだっつーの)アビス大先輩、お久しぶりです‼もうすぐ600ですね‼私の詩にも、アドバイスが欲しいです…似たようなのしか書けないし、正直ネタ切れです。ネタをください!(図々しい)

594:彩音 ◆RM:2018/09/02(日) 09:19

>>591
ありがとうございます、師匠‼

595:アビス◆wc:2018/09/03(月) 17:52

>>593
そういやもうすぐ600だね
全然意識してなかったよ。

>>594
いえいえ、どういたしまして。

596:山田さん。◆C. エスカルゴン好きの古参:2018/09/04(火) 00:24

アビスは相変わらず鬼がかったセンスだね。ゆーきはどこ行ったんだろう。

597:アビス◆wc:2018/09/04(火) 13:04

>>596
褒めてくれてありがとう!
んー、何処行ったかは判らないねぇ。

598:山田さん。◆C. エスカルゴン好きの古参:2018/09/04(火) 13:11

というか久しぶり。また良いポエム書いてね!

599:アビス◆wc:2018/09/04(火) 19:05

>>598
応援ありがとうね。
アイデアがある限り
書いていく事にするよ。

600:彩音 ◆RM:2018/09/04(火) 19:53

>>595
私も師匠のようになれる様、頑張ります

601:アビス◆wc:2018/09/06(木) 09:19

今日 押し入れの
中の人形が
首を吊りました

箱の中に
入れていた麻縄で

吊った人形の体を
ブランコよろしく
押してみましたら

前や後
右や左に
ギシギシ揺れました

其の麻縄は
私が人形の為に

私が用意した物
でございます

自由に使って良いと
云って渡したら

真逆 こんな使い方を
するなんて

思ってもみませんでした
ええ 本当に

人形は相変わらず
人形のままです

ぐるりと剥いた目で
彼方の方を
ぢっと見ています

それにしても
人形は何故
私が渡した麻縄を

こんな使い方に
したのでしょうか

もう私と
遊びたくないから
でしょうか

それとも
自らが事切れたら

私が飽きて
捨ててくれるだろうと
思ったのでしょうか

前者だったら
私は悲しい

そして後者で
あるならば

人形はとんだ
馬鹿ですね

私はそんな位で
手放したりしませんよ

寧ろずっと
側に置きます

人形が啼く限り
叶わないだろうと
思っていた

私と一生
遊ぶ事

遊び過ぎて
部屋は赤い

でも人形が
事切れてくれたので
今 叶いました

602:アビス◆wc:2018/09/07(金) 07:21

(1)
貴方を見ている
物陰からずっと

貴方が今日も無事に
家に帰れる様に

私は貴方を
見守っている

それが私の
日課だから

無事に家に
帰れたら

電話を
いれなくちゃ

何を話したら
良いのか判らないけど

貴方の声が
聞けるだけで
私は嬉しい

貴方に今
私は手紙を
書いている

貴方に対する
私の衝動が
抑えきれなくて

何十通分もの
手紙の中身は

“愛しています 好きです
何時も貴方を
見守っています„

それだけ

余計な言葉は
いらない

伝われば
それで良い

貴方に対する
私の気持ち

603:アビス◆wc:2018/09/07(金) 10:35

(2)
誰なんだろう
貴方の隣に
いる人は

あんなに
楽しそうに

話している貴方を
見るのは
私は初めて

何故 あの子だと
貴方は笑顔になるの?

何時も見守って
いたのは私なのに

遠くの私より
近くのあの子が良いの?

貴方今 私に
視線を向けた

だけど何で
怒っている?

付きまとうな?
何を云っている?

私には
思い当たる
フシが無い

只 見守ってただけ
只 手紙を送っただけ
只 電話しただけ

至って普通の
事じゃない

それで何で
ストーカーって
云われるのさ?

私は止めないから
貴方を見守り
続ける事を

そして決めた
あの子も
観察するから

(先ずは趣味とかから
聞くべきだよね…)

(他にも聞きたいなぁ…
よし 帰ったらあの子にも
手紙を何百通か送ろう)

どうやって貴方に
近付いて
たぶらかしたのか

そして私の貴方を
横取りしたから

どうなるか
判らせてあげないと
いけないじゃない

604:アビス◆wc:2018/09/08(土) 23:09

夜 寝っていると
襖が開いているのに
気がつきました

ほんの少し
ほんの少し
なのだけれど

其の隙間から
誰かに見られている
そんな様な気がして

寝苦しい事も
あってか

怠く体を起こし
閉めようとしました

其の瞬間
私を見ているのと
目が合いました

取っ手に手は
掛けているので

後は閉めるだけで
良いのに

“それ”がさせて
くれないのか
全く動かないのです

蛇に睨まれた蛙の
気持ちとはこんな
感じなのでしょう

ふと体から
憑物が
落ちたかの様に

軽くなったので
急いで襖を
閉めましたとも

…後に
気配がありました

振り向いてみると
青白い顔をした

幼い男の子が
三角座りで
此方を見ていたのです

其の姿は
確実に
この世の者では無い

男の子の首が
180度回転した

体は此方を
向いたまま

頭だけは壁を
向いては

アハハハハハと
一切感情を含まない
声で笑う

一頻り
笑った後に

男の子は
消えて
いなくなった

605:アビス◆wc:2018/09/12(水) 21:07

(1)
観客の皆様
拍手を頂戴

今宵見せまするは
なんと素敵な
見世物ですよ

さて先ずに
目通しは

回転する
扇風機に
頭を突っ込ませ

ガリガリ
巻き込む音と

肉片飛び散る姿を
お楽しみ下さいませ

血肉と悲鳴に
心躍っておられます
紳士淑女の皆様方

さぁさ次は
此方に吊るし上げまし

皆様に御提供頂いた
奴隷達の解体を
とくと御覧じろ

良く良く皆様方に
お楽しみ頂けます様
ヘッドホンを御用意致しましたので

それを必ず
お着け下さい

長く苦しみます様に
端から削いで
いきましょう

削いでいきました物は
奴隷の前に
並べて置いて

痛みと辱しめにより
発狂してゆく
奴隷達を見て聴いて

愉快愉快だと
無邪気な子供の様に
笑いなさい

606:アビス◆wc:2018/09/12(水) 21:29

(2)
いいえ いいえ
これは単なる
娯楽なのです

決して非ィ日常の
光景では
御座いません

えぇ 私は聞いたのです
人間は血と暴力を斯くも好む
種族であると

だったら【商売道具】に
して仕舞おうと
考えた訳なのです

そしてこの通り
皆様大喜びしてます

ふむ…矢張り何の時代でも
【人間】の娯楽は
【人間】の様ですね

罪悪感ですか?
ありませんね

何故感じなければ
ならないのです?

倫理や道徳とは
なんでしょうね

少なくとも私には
備わっていませんよ 【そんなもの】

此処では
邪魔だと謂う事は
良く判ります

607:アビス◆wc:2018/09/13(木) 02:10

(3)
処で貴方は
何をしに来たのですか?

はぁ 人を探していると
この人は…嗚呼いました

彼処ですよ ほら
猛獣の足の下ですね

助ける?何を云って
いるのです?

彼れは私の【商売道具】の
一つですよ あげられません

それとも 貴方が【彼れ】の代わりの
【商売道具】にでもなりますか?

あの様子だと猛獣に
喰い千切られて
餌になるでしょうね

でも 処理には
困っていたので
丁度良いです

中々云う事を
聞かなかったんですよ

今夜辺りに刻んで
猛獣達の餌にしようと
思っていました

でもこれで手間が
省けます
良かった…フフ

すいません つい
可笑しくなって

お前に人間の心は
無いのか ですか

それは人間に
云ってくれませんかね

608:アビス◆wc:2018/09/13(木) 10:36

(4)
お前も人間だろう
ですって…?

…この顔を見ても
そう云えますか?

貴方も他の人と
同じ反応ですね

絶句して
其の後は私を

化物とか
醜い怪物の様だと
罵る気でしょう

ええ 間違っていませんよ
其の通りです

この顔さえ無ければ
私も皆と同じく

普通の人生を
歩めたのでしょうか…

いいえ きっと
無理ですね

最初は私も素直に
反応して
泣いていましたよ

其れが最後にあった
私の【人間】としての
心でしょうか…

私は悪魔になりました
醜いこの顔は
面で隠す事にしました

人間的常識や
人間的良心は
疾うの昔に捨てました

無理なんですよ
もう引き返せないんですよ

判ったら
さっさと舞台に
上がって戴けますか?

紳士淑女の
皮を被った
獣様方等が

まだか まだかと
待ちわびていますので

皆様 御待たせ
致しました

次は猛獣達に喰われる
急遽飛び入りの人間です

609:詠み人知らず:2018/09/15(土) 23:46

(1)
私の世界を
見てみたい?

やめておいた
方が良い

正気の沙汰を
保ちたいならさ

自分でも
自身の世界が
どうなっているのか

全く持って
判らないんだ

それでも
見たいなら
見ると良い

入ったかい?
私の世界に

ああ それにしても
私の中に
他人がいるこの感じは

なんとまぁ
気色の悪い
事だろう

怒らないでくれよ
気ィ悪くしたのなら
許してくれ

610:アビス◆wc:2018/09/15(土) 23:47

>>609は私だよ。
また名前が消えたのだよ

611:アビス◆wc:2018/09/16(日) 21:06

(2)
彼奴の世界に
入ったは良いけど

いきなり精神が
はち切れそうだ

地面は平坦だが
蛍黄色だし

それで空は
蛍桃色で

深紫の月が
目ん玉無いのよ
歯見せて嗤ってる

青い薔薇に囲まれた
小さい家を見つけた

鍵はかけてない
こっそり侵入る

鯖色の服を着た
女の子が

包丁を持って
ニコニコ立っていた

刺されると思い
身構えていたら

女の子は後を向き
藤色の卓子の上に乗ってある

「おかあさん」と書かれた
人の形に包丁を
何度も降り下ろした

刺された人の形の
体から出てくるのは
白い綿

それを女の子は
むしり取って
口の中へ入れていた

口に綿を
ほむばったまま

女の子は
藤色の椅子に
座っている

「兄」と書かれた
素体人形に
包丁を刺した

安堵した表情で
綿を口から吐いた

612:アビス◆wc:2018/09/16(日) 23:03

(3)
女の子が
松明を持って

家の外を
踊りながら
ぶつぶつ云って回ってる

(… … …
 … … …)

(はは、は、ははは、は
は、ははは、は、ははは)

炎に包まれて
ランララ ララと
陽気な踊りの女の子

庭の青い薔薇が手を繋いで
炎を囲んで

(キャキャラカキャラララ
ラキャキャキャルラララ)

もうやめろ
頭が割れる
不協和音過ぎる

(イヤダイヤダイヤダイヤダ
イヤダイヤだイヤダイヤだイヤダ…)

お帰り
だからやめておけと
云ったのに

なにが私の頭の中に
あったんだろうね

613:アビス◆wc:2018/09/17(月) 22:06

アンタはまるで
詩の奴隷の様ダナと

誰かが私に
云っている様な
そんな気がした

そんな訳無いと
反論するのだけれど

なにせ相手は
見えないものだから
其れの仕様が無い

アンタはいっつも
詩のモチィフが
頭ン中 浮かんではいるがね

書き切れちゃ
いないだろ?

確かにそうさ
モチィフは頭ン中さ

だけれどね
其れを留める為の
キャパシティが

圧倒的に
足りないもんだから

如何にもこうにも
ヘンなものに
なるのさ

だから直ぐ
手詰まりに
なるんだろ

それでそれから
スランプに
なっちまう

大変なモンだな
詩を書くっつうもんはよ

あぁ 大変さ
確かにな

そダろ?そだロ?
だったらやめりゃ
良いのに

其れは
出来ないね

其れを取っちまったら
私には何が
残んだい

…考えた事
ねぇナァ

若しやめたとしたら
私は只の
蛋白質の物体さ

其処迄自分を
卑下するかねェ…

まぁ 其処迄自分を
下げるなら

お前は詩の奴隷で
ある方が良いかもナ

だから私は
奴隷でないよ

614:アビス◆wc:2018/09/18(火) 00:59

椅子に座った君が
今日の私の食事さ

先ずは
逃げない様に縛ってから

君に向かって
「いただきます」と
手を合わせる

肩に手を置き
耳を食んで

顔が赤らむ
君を見つめて

私は君の耳を
喰い千切る

痛に叫ぶ
君はとても
愛らしくて

私はもう一度
聞きたいから

もう一つの耳も
喰い千切るの

耳が無くなって
何も聞こえない
君に向かって

私は君を
愛してると云って
親嘴をする

許してくれ
もうやめてくれと
君は云うけど

君は私に対して
何か悪い事でも
したのかな?

してないなら
そんな事を
云わないで

浮気を
疑っちゃうから

次は君の目玉を
食べようか

フォークで
刺して

そのまま
抉って

片目の無い
君の目の前で

私は笑んで
君の目玉を
口へ運ぶ

なんで目を
閉じてるの?

もう私を
見たくないから?

だったら
もう一つも
食べてしまおう

私を見ない
そんな目玉は

私のお腹の中で
溶かしてあげる

先刻から
助けて助けて
云ってるけど

私は君に
悪い事を
したのかな?

していないでしょ?
だったら云わないで

そんな五月蝿い舌も
食べてしまおう

君の口の中の舌を
私の口で咬んで
引き摺り出して

声の出せない君を
哀れに思い乍

私は君の舌を
飲み込む

段々欠けてく
君の姿を見てると

私は増々
君を好きだと判る

それで次は
何処を食べようか
迷う

まだまだ
足りないや

私は君を
愛したい

残さず
食べないと

肉切り包丁で
君の腕と足と
切り落として

煮えたぎった
お湯の中に
入れたら

脳味噌陰茎
君から離して

それも鍋の中に
全部を入れて

掻き混ぜ乍
鍋の中でドロドロの
君の姿を見て

私は恍惚とした
表情で君を
料理する

出来上がった
君を見て

私は美味しそうだと
舌舐めずりをして

皿の中の君を
飲み干した

615:アビス◆wc:2018/09/19(水) 17:30

色とりどりの花畑
風が過ぎて花弁が舞う

其処に私は
油を撒いて
火を点ける

忽ち栄える
紅蓮の焔

熱い熱いよと
案山子は嘆く

何を守れた?
首無案山子

お前は何も
守れちゃいないよ
役立たず

罪を知らずに
罪を冒して

自らを無垢だと
うそぶく子供を

業火の中へと
放り込め

燃える子供の
溶ける肉の匂いで

頭は正常には
動けずに

イカされ異常に
なってゆく

歪んだ天秤
秤り事無理

それでもやるさ
公正裁判

兎に角傾きゃ
良いんだろ?

軽けりゃ咎無
重けりゃ罰だろ

何簡単な事さ
お前の方が重い
だから処刑

業火の中へと
ぶち込んでしまえ

情状酌量の
余地無しに

悲鳴の罪人
煤けた遺体は
空言吐けない

己が正義だ
我が裁くのだと

壊れた天秤は
罰しか傾けない

理想強いる大人は
メガホンを持ち

ああするべきだ
こうするべきだと

夢見る者の
鼓膜を不快に
刺激する

それに疲れた
夢見る者達は

夢を置き去り
何も云わずに
朽ちて逝く

鉄の鳥は
けたたましく鳴いて

大地を血色に
染め上げる

無機質な
それは

慈悲など
知らない

燻る黒煙が
其の象徴

夢を否定する奴
夢を捨てた者

現実強制大人
みんなまとめて

鉄の鳥の
餌になれよと

倒錯者は
云ったのさ

616:アビス◆wc:2018/09/20(木) 17:47

(1)
繋がれた獅子は
牙を抜かれて

吠え方なんて
とっくに忘れている

体だけは
獅子だけど

中身はまんま
猫なので

じゃれる位しか
能が無い

檻の中に
餌が放られる

動かない獲物
怠惰に食べる
其の姿は

狩りの仕方を
忘れたようだ

僕は檻を
ぶち壊す

百獣の王と
呼ばれているのに

今の姿が
情け無さ過ぎて

出ておいでよ
君は自由だ

目の前の
怯えている
人間達は

君にとっては
弱い獲物なんだよ

さぁ 喰い散らかして
おあげなさい

そして吠えるんだ
この動物園中に

617:アビス◆wc:2018/09/20(木) 17:58

(2)
人間からの自由を
求める者に

獅子の轟きに
共鳴せし者達は

自分達は
嘗て自由があった事を
思い出す

そして其処から
娯楽の為に

自分達を
閉じ込めた

人間達を
憎みだす

この動物園で
生まれた

無知なる
命達にも
教えてやれ

此処は監獄
狭い世界だ

本当の世界は
広大なのだと

僕が檻を
壊してやるさ

そして行くが良い
自由を得たくば

人間達に
怒りと憎しみ
ぶつけて来なよ!

獅子と虎は
噛み砕き

象は踏んで
骨をひしゃぐ

猿は知恵で
弄ぶ

鳥は脳天つついて
体液を吸う

止まない悲鳴に
耳澄ませ

怒りと憎しみに
呑まれた動物の姿に

僕は心地よさを
覚えるんだ

やっぱり
自由は良いなって

だって誰もが
本性を晒け出して
くれるんだもの

ほらほら もうすぐ
人間達の
反撃だ

そら刃物だ
そら銃だ
そらミサイルだ

こんな光景を見て
嘗て人間と動物
仲が良かったと

誰が

信じるのかな?

ほら御覧
人間の方にも
動物の方にも

たくさんの亡骸が
積まれていくよ

面白いね
楽しいね

君も僕と
一緒に
見てみない?

618:アビス◆wc:2018/09/21(金) 19:24

絵を描いたんだ
人間の絵

頭 体 両腕 両足
全部揃ってる

絵を描いたんだ
人間の絵

頭 体 両腕 右足
左足が無くなった

絵を描いたんだ
人間の絵

頭 体 両腕
右足が無くなった

絵を描いたんだ
人間の絵

頭 体 右腕
左腕が無くなった

絵を描いたんだ
人間の絵

頭 体
右腕が無くなった

絵を描いたんだ
人間の絵


体が無くなった

絵を描いたんだ
人間の絵

左足

絵を描いたんだ
人間の絵

右足

絵を描いたんだ
人間の絵

左腕

絵を描いたんだ
人間の絵

右腕

絵を描いたんだ
人間の絵



絵を描いたんだ
人間の絵

619:アビス◆wc:2018/09/24(月) 11:04

「白日」

告白します
私は
人が怖いのです

他人に
話しかけられると
寒気が走り

触れられようものなら
全力で其の手を
払い除け

其の人が何れだけ
良き人でも
私は嫌うのです

私は
或る犯罪の
被害者です

触られました
嘴親も迫られました

人気の無い所へ
連れ込まれそうにも
なりました

其の日から
私は殊更に
人が怖くなりました

視線が怖いのです
向けないで下さい

声が怖いのです
話しかけないで下さい

もう私は
人を見る時の目が
人で無いのです

人が皆
かくも恐ろしき
化け物に見えるのです

腕の傷を
見る度に
思うのです

自分は何故
生きているんだと

此の先も
暗鬱とした人生を
送る事が判っているなら

さっさと
事切れて
楽になれば良いじゃないかと

と 心の中にある
傷から生まれた
私が話しかけるのです

私は根が臆病だから
そんな事は出来ないよ

(別に生きたいと
云う訳ではない)

女のいない所に
行くんだと

とある書物の中に
ありました

其の言葉を
借りるなら

私は人の無い所へ
行きたいですよ

620:アビス◆wc:2018/09/24(月) 20:38

準備は
よろしいか

箱劇場の
人形達

楽しませてくれ
観客達が
待っているから

ちゃんと出来たら
褒美をあげよう

首に糸は
ちゃんと巻き付いているか

ナイフは
持ったか

欲しいのは
赤い果実だ

野菜は
いらない

若しもいたら
それは

舞台の裏で
糸で吊っている

人形達の
心は無いさ

赤い果実を
求めている

滴っていて
脈打っている物

でもそれは
何処にあるのか
わからない

手に持つナイフは
果実を採るのに
必要だから

無くしちゃ
いけない

ナイフを無くした
間抜けは
いないか

無くした奴は
徘徊する魔女に捕まり
八つ裂きにされる

人形が果実を
手に入れた

他の人形が
魔女に裂かれて
其処にあったらしい

なら気付くだろう
求める果実は
己の中にあると

そしてそれを採れば
自分達は
事切れてしまうと

気付いた か…

嗚呼 面倒な事に
なってしまった

これでは
吊る野菜が
増えるではないか

観客達が
見たいのは

八つ裂く魔女に
恐れながらも

果実を採ろうとする
勇猛であり

自分が生きる為
仲間も友も
愛する者も

手に掛ける
其の姿

怨嗟の声は
濡れた手では
防げない

寧ろ増幅して
苛むだけさ

最後の一人に
なるまで

果実を
採り続けろ

一人になったら
足してあげよう

真実を知らない
新しい
人形達を

終わらせはしないよ
この劇は

知っているお前は
新しい魔女となれ

幕引きは
永遠に訪れないから
緞帳は埃を被っている

621:アビス◆wc:2018/09/26(水) 22:01

「マトリョーシカの歌」

君の誕生日には
陽気にハッピィバースデーと
云いながら

君の顔面に
ケーキをぶつけたい

クリームが
ついている

君の呆けた
顔を見て
笑ったら

今度は
チキンを持って
君をしばく

僕の誕生日だよね?と
質問してくる君に

私はそうだよと
答えて
プレゼントを渡す

君はワクワクして
箱を開ける

1つ目の箱には
1つ目の箱より小さい
2つ目の箱が入っていて

2つ目の箱には
2つ目の箱より小さい
3つ目の箱が入っていて

3つ目の箱には
3つ目の箱より小さい
4つ目の箱が入っていて

4つ目の箱には
4つ目の箱より小さい
5つ目の箱が入っていて

5つ目の箱には
5つ目の箱より小さい
6つ目の箱が入っていて

6つ目の箱を開ける前に
君は私に

プレゼント本当に
入っているよね?と
不安気に聞いたので

私はちゃんと
入れたよと云いながら

君の頭に
オレンジジュースを
ぶっかける

そして君は
開ける続きをする

6つ目の箱には
6つ目の箱より小さい
7つ目の箱が入っていて

7つ目の箱には
7つ目の箱より小さい
8つ目の箱が入っていて

8つ目の箱には
8つ目の箱より小さい
9つ目の箱が入っていて

9つ目の箱には
9つ目の箱より小さい
10個目の箱が入っていて

10個目の箱を開けた時
中に入っていたのは
手紙で内容は

「明日私の誕生日
だから君がプレゼントに
なってくれ」

は?となっている
君の後姿を

私はかち割って
10個になった君を
箱に入れ始めた

10個目の君に
1つ目の君を入れて

9個目の箱に
2つ目の君を入れて

8個目の箱に
3つ目の君を入れて

7個目の箱に
4つ目の君を入れて

6個目の箱に
5つ目の君を入れて

5個目の箱に
6つ目の君を入れて

4個目の箱に
7つ目の君を入れて

3個目の箱に
8つ目の君を入れて

2個目の箱に
9つ目の君を入れて

1個目の箱に
最後の君を入れたら

掃除をして
ケーキとチキンと
ジュースを買おう

622:アビス◆wc:2018/09/28(金) 21:54

今の時代の中に
何処に人間が
いるのだろうか

画面に釘付けの人々は
下に目を向けど
下を見ていない

そんなのだから
小さい子の泣き声が
判らないんだ

ほら また
ぶつかってるよ

写真や動画を
撮ってる人間はさ

何の為に
「いいね」が欲しいの?

注目される為なら
何でも撮るよね

何かが事故にあってたり
何かに暴力を振るってたり…

ねぇ 皆は何でそんなに
「不幸」が「いいの」?

燃やされちゃうよ
見えない炎に

今の自分が
可愛く見える?

「SNS」用のは
そりゃ可愛いよね

でもさ 素の自分は
どうかな?

画面に映ってる
君は誰なの?

書いた事に
返事まだ 待ってるの?

書かれた事に
早く返さなきゃって
焦ってるの?

嫌われるって
思ってる?

それ はっきり云って
「友達」じゃないよ

「返事」が欲しい
只の「他人」だ

ねぇ 機械にさ
「身体」を奪われてるって
どんな気持ち?

肩とか首
痛くないの?
ずっと同じ姿勢でさ

ねぇ 機械にさ
「精神」を奪われてるって
どんな気持ち?

それが無いと
不安でしょうがない?
薬と同じだね

ねぇ 今の時代に
「人間」は何人いるの?

ごめんね 可笑しな事聞いて
だって僕の目には「人間」が
器械人形に見えるから…

623:アビス◆wc:2018/09/30(日) 16:02

ミキサーに 「彼」の
「思い出」を 全部 入れた

忘れたいから 入れた
写真 コップ お皿 歯ブラシ

スイッチを 押した
ガリガリ 音を 立て乍

壊れていく 「彼」の
「思い出」は やがて
粉に なった

ミキサーを 新しく 買った
前のは 弱かったから

だって 全然 消えないもの
「彼」との 「思い出」が
「物」を 壊しても

だったら 「彼」も
ミキサーに 入れて
「彼」じゃなく してしまおう

その前に あの「女」を
ミキサーに 入れよう

私が こうなったのは
全部 あの「女」と
「彼」が 悪いから

私は 悪く ない

「女」が入っている
ミキサーの スイッチを 押した

「彼」の 目の前で
押した

回る ミキサー の刃
刻まれる 「肉」の 音

悲鳴が 聞こえるけど
誰だっけ 「これ」 は?

ミキサーの 中の 「これ」を
一掴みして 私は 「彼」に
聞いて みたの

だけど 「彼」は
何も 云って くれないから

きっと「これ」は どうでも
いいもの なんだね

一掴みした 「これ」を
口の中に 入れて 食べた

もぐもぐ 新鮮な
「肉」の 味

一回 ミキサーを
洗ってから 「あれ」を
ミキサーに 入れた

許してくれって
「あれ」は 泣き乍
云ってるけど

私は「誰」を
憎んでたんだろう

まぁ 良いや
後は スイッチを
押すだけ なんだから

回る 回る 回る 回る
ミキサーの 刃が

回る

ガリ ガリ ガリ ガリ
ガリガリガリガリ

刻まれて 細かくなってゆく
「誰か」

溢れ出す
「血」が

回転しながら
部屋に飛び散る
「肉片」

ミキサーの
「中身」を
飲む「私」

ゴクゴクゴクゴク
一息 ついたら
掃除を しよう

キレイに しないと
シミに なっちゃうもんね

624:アビス◆wc:2018/10/01(月) 01:03

「apocalypse」

何処で
間違えたのだろうか

人間の
今の姿は

私の思い描く物と
全く違っている

何物も
分かち合い

何者も
互いを思い合う

そして
全てが豊かであって

我が住まえし
楽園と同じに

なる筈で
あったのに

今や全てが
正反対だ

何物も
奪い合い

何者も
互いに思わず争い

そして
全てが崩壊する…

これでは
楽園ではない

こうなるのならば
人間など
創らなければ良かった

今直ぐにでも
裁きを下して
やりたいが

こうも世界が
荒れ果てていれば

人間の方から
勝手に破滅を
招いていくだろう

審判の笛の音を
我が7つの御使たる者達よ

人間に向けて
吹き鳴らせ

第一

血の混じる
雹と火よ

地上に
降り注ぎ

三分の一の
地上と木々と青草を
焼き払え

第二

巨大な山の如き
火の固まりよ

海の中へと落ち
三分の一を
血へと変え

三分の一の
海の生物に
死を与え

三分の一の
船を破壊せよ

第三

苦よもぎと謂う名を冠する
巨大な彗星よ

三分の一の
川と其の水源に落ち

水を苦くさせ
多くの人間に
死を与えよ

第四

壊れよ 三分の一に
太陽よ 月よ
空の星々よ

其の分には
昼にも 夜にも

暗きを
もたらせ

第五

一つの星よ
地上を穿ち

底無しの淵に
住まう者を
呼び覚ませ

アバドンよ
額に我が印が
無き者を襲い

蠍が刺す時の
苦痛を五ヶ月与えよ

第六

笛の音により
解き放たれし
四人の御使よ

二億の騎兵を
引き連れ

馬の口から吐き出される
火と煙と硫黄にて

人間の三分の一に
死を与えよ

第七

世界に終末を
我は悪魔を滅ぼす

我が選ばなかった
全ての人間達よ

汝等の為に開く
楽園の扉は無い

罪を悔い
苦痛を抱えたまま
命尽きよ

625:アビス◆wc:2018/10/02(火) 22:08

おや 御嬢さん
雨の中

傘も持たずに
立っているなんて
どうしたんです?

いえ 少し
気になりましてね

とにかくこのままでは
風邪をひいて
しまいますよ

近くに
私の家が
ありますので

雨がやむまで
いて下さい

ささ お上がり下さい
寒かったでしょう

先ずは
濡れた体を
ふきましょうね

今 熱い紅茶を
淹れてますから

それを飲んで
冷えた体を
温めて下さい

ああ タオルは
彼処のカゴへ
入れておいて

本当は
貴方の服も
洗ってあげたいのですが

生憎
貴方に合う服は
この家には無くて…

せめて
暖炉の前にて
服を乾かし下さい

紅茶が入りました
おや あの音は

丁度菓子が
焼き上がった
様ですね

良かったら
菓子も一緒に
いかがですか?

いえ やましい事など
何もありませんよ

ただ私は貴方に
雨宿りをさせている
それだけの事です

あ 何時の間にか
雨が上がったようです

では
このクッキーが

入った袋を土産に
早くお帰りください

626:アビス◆wc:2018/10/03(水) 20:53

私には
友達がいます

インウィちゃんという
名前です

いつも笑っていて
とても可愛いです

でもちょっとだけ
焼きもちさんなので

私が他の人と
話していると
何処かに隠れてしまいます

それで私は
名前を呼んで
探しにいきます

他の人には
インウィちゃんが
見えないようで

いつも私が
探している姿を
不思議に思っています

そしてインウィちゃんを
見つけると

インウィちゃんは
すごく笑顔になります

インウィちゃんは
私の友達です

いつも一緒に
遊んでくれます

人形遊びや
お絵描きとか

とても
楽しいです

でも他の人には
私が一人で
何かをしゃべっている

不気味な子に
写っているようです

お父さんや
お母さんは

インウィなんて
いないと
云ってきます

私がどんなに
云っても
頭ごなしに否定します

私は悲しく
なりました

たったひとりの
わたしの友達なのに…

次の日
お父さんが
消えました

また次の日
お母さんが
消えました

インウィちゃんは
赤い服を
着ていました

キレイだと
褒めると

恥ずかしそうに
照れていました

627:アビス◆wc:2018/10/03(水) 21:05

電線が
切れました

ですか電車は
ガタンゴトン 動いて
人を乗せて走ります

線路の上に
鳥がいました

電車は鳥を
轢きました

鳥は羽と
内臓を散らせて
轢かれました

窓には
血のついた羽が
付いています

それでも電車は
止まりません

お客様みぃんな
無口です

線路の上に
野良犬がいました

電車は野良犬を
轢きました

野良犬は
ギャンッと鳴いてから
轢かれました

窓には
犬の耳が
付いています

お客様みぃんな
無口です ええ
無口ですとも

線路の上に
人がいました

電車は人を
轢きました

人は手足とかが
バラバラになって
轢かれました

窓には
人の目玉が
付いています

電車が
止まりました
線路の上で

運転士が
降りていきます

お客様も
降りていきます
ぞろぞろぞろぞろ

窓に付いた
内臓 羽 耳
目の玉を

皆さんで
御一緒に

無言で
撮っています

カシャカシャカシャカシャ
カシャカシャカシャカシャ

628:アビス◆wc:2018/10/06(土) 01:59

(1)
発条を巻きます
オルゴールの音が
町に響きます

お眠りなさい
お眠りなさい

町の住人達よ皆
お眠りなさい

虫捕りをする
少年達も

花を摘み取る
少女達も

夢の中へ
夢の中へと

発条が止まり
オルゴールの音が
止むまでは

誰も起きては
こないのです

夕に発条を巻き
夜に鳴らして

町の住人達を
眠らせるのが
私の仕事なのです

朝になったら
住人達は起きて働き

次に私が
眠るのです

だから私は
誰とも会う事は
ありませんし

町の住人も
私の存在は
知らないのです

629:アビス◆wc:2018/10/07(日) 03:48

(2)
朝には楽器を
鳴らしましょう

頭を空にして
叩きましょう

眠りの刻には
空を埋め尽くす

真ッ黒い鳥が
教えてくれるから

そうしたら
私が何時も通り
発条を回してあげるから

それまで元気で
いればいい

それまで笑顔で
いればいい

どうせ皆
眠るんだ

目を閉じて
眠るんだ

枕無くして
眠るんだ

そして二度と
私のオルゴールの音を
聞く事も無く

ギィコギィコ
ピン ピン ポロン…

ギィコ ギィコ
ピン ピン ポロン…

お眠りなさい
お眠りなさい

鳥を撃ち落とし
天に向かい
敬礼をする男達も

傷付いた者に
恭しく 春を売り
奉仕をする女達も

630:アビス◆wc:2018/10/08(月) 23:41

(1)
私は君の中に
入りたいと思った

暖かそうだ
全身を入れたい

けれど君の中にある
内臓が邪魔で
入れないや

嗚呼 そうだ
邪魔なら
退けてしまえば良いのだ

先ずは君を
私の家に呼ぼう

理由は
何でも良い

丁度良い所で
君が来てくれた

…抑えられないなぁ
今すぐにでも
君を押し倒して

懐に忍ばせてある
包丁で君を刺して

胸の辺りから
縦に開いて

中にある内臓
全部引っこ抜いて

君の血の温もりを
全身で感じたいよ

所でなんで君は
私の家に着くなり
携帯を見ているの?

しかも良く見たら
男からかかって
来ているじゃないか

そして楽しそうに
話しているね 何でかな?

ねぇ…君は私の

„物”だろう?

腕を捻り上げて
君の手から
携帯を奪ったら

其の携帯は
破壊しよう

何を怯えて
いるのかな?

何時も通りの
私だよ

否 君があまりにも
楽しそうだったから

つい嫉妬して
仕舞ってね

でも
これで判ったろう?

君をどれだけ
私が愛して
病まないのかを…

631:アビス◆wc:2018/10/08(月) 23:52

(2)
処で
先刻の男は
誰かな?

ほら 君が話していた
男の事だよ

他に誰か
男がいるなら

全部私に
話してくれないかい?
正直に…ね

一体其れを知って
如何する気かって?

は?君は私の
彼女だろう?

彼女の交友関係を
知っておくのは

彼氏として
当然の事じゃないか!

そして私の物に
手を出したり 話したりしたら

彼処のゴミ箱に
捨ててある

君の壊れた
携帯みたいになるって
教えておかないと…

いけないだろう?

これでも
私は我慢を
しているんだよ

本当ならね
今 君は
生きていないんだ

細い首を
絞めて

包丁で体を
開いて

君の”中„で
眠りたいと
私は思っている

だからさ
早く教えて
くれないかい?

若し教えて
くれないのなら

先刻云った事を
全てやる

覚悟してよ?

生きて私を
愛するのか

死んで私が
愛するか

さて 君はどちらを
選ぶだろうね

632:アビス◆wc:2018/10/10(水) 21:32

「怪ノ詩」(1)

猫の首が
扇風機の様に
回転する

イスに座った
お前の
頭にゃ電極

目は見開かされたまま
何も映ってない

目の前のスクリィンを
見ている

映写機が
動いた

ジー
 カタ
カタ カタカタカタカタ

映し出された物
目を背けたくなる
陰惨な映像

だけれど
背ける事は
出来ない

だって
固定されてるから

人が
 端から
切断される

ギコギコ
 ゴトリ 

冷や汗が
全身から
出る お前 ブワー

腹から
出てくる
ハラワタ

お前の 口から
出てきた嘔吐物

テェブルの
上に並べられた

首だけの
鶏とヒヨコが
見ている

其の上に
吊られているのは

ツボ抜きされた
鶏の胴体

白いヒゲの
優しいおじぃさんに

FCに
される運命の一族

アハハハハ

633:アビス◆wc:2018/10/10(水) 21:41

(2)

ビンに詰められた
カエルの卵
ぬる ぬる ぬる

うー あー と
譫言を云っている

お前の口に
流し込む

こぼしちゃ
駄目だよ

時計が
三時の針を
示している

おやつの時間だ
ビスケットを
食べよう

サクサクサク
余っちゃった

いらないから
お前にも あげる

おいしい?
おいしいよね
おいしい と云え

嘔吐物を
ネズミが
舐めている

ピチャピチャピチャ

掃除をしてよ
お前のなんだから

ネズミは踏んで
動かなくなるまで

夢のクニへ
かえしてあげて

ネズミを踏んだ
お前の足の裏には

ネズミの尻尾が
張り付いていて

お前の足元に
横たわるネズミの亡骸を

今度はウジが
食っている

チョコを入れた
鍋の中に
コアラを放る

もがくコアラを
木の棒で
おさえて

動かなくなったら
冷蔵庫の中で
冷やします

634:アビス◆wc:2018/10/10(水) 21:49

(3)

外がなんだか
騒がしい

見てみると
タケノコとキノコが

血みどろの
戦いを
くりひろげていた

あの二つは
何時も
争っている

いまだ決着が
ついていない

あの山の向こうに
見えるのは

人形達の
独裁国家

其の中にある
工場では

様々な動物が
働いている

ある日は
リスがうっかり
足を滑らせて

生地の一部
になった

ライオンが
消えた

シマウマが
消えた

ぞうさんが
消えた

色んな動物が
工場で働いては
消える

でも
心配ないんだ

新しいのが
次々来るから

お給料が
良いからね

それに 消えた動物には
すぐに会えるよ

スキップを踏む
ピエロが
会わせてくれるから

カゴに詰めた
ビスケットを
持ちながら

635:アビス◆wc:2018/10/12(金) 13:15

今日は
おかあさんの絵を
描きました

首がないので
とても描きやすかったです

おとうさんの
絵を
描きました

おとうさんの
顔は

赤くて
グチャグチャでした

四つ足の犬に
ごはんを
あげました

肉を
あげました

材料は
鳥ではないです

豚でも
ないです

牛でも
ないです

秘密の
お肉です

骨が
ついています

犬は
とてもよろこんで
食べていました

おともだちが
遊びに
きてくれた

おともだちと
いっぱい
遊びました

日がしずむまで
いっぱい
遊びました

おともだちは
いなくなりました

クツだけが
ありました

おともだちの
おかあさんが

うちの子
知らない?と
聞いてきたので

私は
知らないと
答えました

その子は
私以外に

友達が
いません

公園には
私の他に

誰も
いませんでした

クツを持っていって
おともだちの

おかあさんに
みせました

おともだちの
おかあさんは

家の子のクツだと
いいました

みんなで
さがしました

だけど
見つからないです

帰りの途中で
猫がいました

猫はニャーと鳴いて
消えました

おうちに
かえると

おともだちが
いました

私は
おともだちの
絵を描きました

虫が少し
あつまっていたので
むずかしかった

いっしょに
テレビを見ました

おともだちは
無言です

おかあさんも
おとうさんも

何も 私と
おはなしを
してくれません

さびしいです

636:山田静樺@花屋◆C. hoge:2018/10/12(金) 13:17

サイコホラー的な感じがいいです

637:アビス◆wc:2018/10/12(金) 16:31

>>636
見てくれて有り難う!。
今回は平仮名が多くて
少し読み辛いかもしれないけど。

638:アビス◆wc:2018/10/13(土) 08:56

(1)
役に
立たなくなった
器械人形は

ずっと夢見ていた
北極星を
見に行く事にした

夜の浜辺では
海蛍が
仄かに光を放つ

舟を見つけた
とてもボロボロな

やぁ 御前さんは
一人かい?

ああ 私は
人間に見限られたんだ
そっちは?

儂も同じじゃよ
まだまだ
働けるというのに

古いからと云われて
此処に置き去りに
されたんじゃ

潮風香る
この場所が

儂の最後の
地かと思うてたら
走馬灯が浮かぶのう

御前さんは
そういう事は
無いのかい?

無いな そんな物は
私は人間を

助ける為だけに
作られた存在だ
情なぞは無い

そうかい
それじゃあ何故御前さんは
此処に?

…星を見に行く
私は北極星が見たい

私を作った者が
云ったんだ

星は綺麗な物だと
人間には決して
作る事の出来ない

不規則な
天上の宝石だと

ほほう
御前さんを作った人間は

随分と浪漫的な
感性の持ち主の様じゃな

でもまぁ確かに
其の人間の
云う通りじゃの

儂も此処に
放置されて

幾星霜の
星々を

海鳥達と共に
眺めてきたが

星程…絢爛な物は
無かったわい

なぁ 御前さん
星が見たいんじゃろ

だったら
儂に乗れ

ナリは古いが
何処にも穴は
空いておらんぞ

判った
乗るとしよう

639:アビス◆wc:2018/10/13(土) 22:16

(2)

波に揺られて
一機と一舟
星の旅路

遥か北にある
一際輝く
星を目指して

器械人形と
木の舟は

海の上を
ゆきますとも

夜が
朝になって

朝が
夜になって

何度も入れ替わる
空の下の海の上を

器械人形は
漕ぎ続けて

木の舟は
進み続ける

さて この二つの未来は
我楽多だと決まっている

だが 二つは辿り着くのだ
器械人形が憧れた
北極星のある大地に

記憶には留めて置けない
壊れているというのに
器械人形は映す 二つの目で

其れを見守るのは
一つだけ在る木の舟なのだ

640:アビス◆wc:2018/10/14(日) 20:27

(1)

はねる

うさぎ

ぴょんぴょん
はねる うさぎ

野原をぴょん
ぴょん ぴょん
はねる うさぎ

可愛い うさぎ
隠れた 罠に
気付かない

ぴょんぴょん ぐぇっ
首に 罠が
引っ掛かった

苦しむ うさぎ
息が できない

視界が

消えていく

それを
見ていた 人間

私を 一体
どうする 気なの?

641:アビス◆wc:2018/10/14(日) 20:32

(2)

私の 死体
弄ばれた

たたかれた
投げられた

前足を
千切られた

耳を
毟られた

痛いよ 痛いよ
痛いよ 痛いよ

私の 死体
いっその事
食べてくれたら

まだ 納得
できたのに

しょうがない
事なんだって

野晒しに された
私の 死体

蝿が たかるよ
蟻が 食べるよ

雨が 降ってきて
冷たく なるよ
私の 死体

神様が みていた
私と 私の死体

642:アビス◆wc:2018/10/14(日) 20:36

(3)

月を見た
私の体から

はねる うさぎ
ぴょんぴょん

とっても 元気
いっぱいに

うさぎ
おうちに行く

オノで
切ったの

私に 酷い事を
いっぱい したから

たたくの なげるの
千切るの 毟るの

いっぱい
浴びたね
あたたかい?

うさぎ うさぎ
うさぎ うさぎ

うさぎ うさぎ
うさぎ うさぎ

はねる はねる
はねる はねる

はねる はねる
はねる はねる

ぴょん ぴょん
ぴょん ぴょん

ぴょん ぴょん
ぴょん ぴょん


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