私の短編集

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1:カツゲン:2016/04/04(月) 23:11

私、カツゲンが短編を書きます。何本か同時進行で書く場合があります。そのときは(1)•<1>などのカッコ•題名で判断してください。

2:カツゲン:2016/04/04(月) 23:14

(プロローグ)

 ーあなたがいない日々がこんなにつらいなるて…
早く帰ってきてよ。私、あなたがいないと…
 #大切な存在 

3:カツゲン:2016/04/04(月) 23:43

(1)
 私は、榊夢衣(さかきゆい)。付き合って2年半の彼氏、田村北斗(たむらほくと)と同棲している。付き合うキッカケは、高校2年生の春。

 あの時の北斗、なんかモジモジした様子で、
「お……俺と…良かったら…付き…合って…下…さい」
って言ったの。私、クラスでもイケメンの北斗に告白されて、最初は罰ゲーム??なんて思ったりしたけど、気持ちは本当だったらしい。私も北斗に想いを寄せていたから、嬉しかった。すぐには返事出来なかった。でも次の週、北斗は私の席の近くの男子に話しかけるついでに、私の席にメモを置いていった。<<返事まだ??>>って書いてあった。私はすぐにメモ帳を取り出して、<<私で良ければ、お願いします。>>って書いて北斗の制服のポケットに入れた。返事のしかた、変だって?しょうがないよ。私、勇気ないし。メモを見つけた北斗は、近くの男子に、「これ見ろ!!」って自慢してたっけ。その日から、私は友達のミカより北斗と一緒にいることが多くなった。
 3年生になって、そろそろ進路を決める頃。北斗と私は、同じ大学に進学することにした。2人でいる時間が一層増えた。放課後は、図書館で勉強をした。私が苦手な数学を北斗に教えてもらった。逆に北斗が苦手な英語を私が教えた。その勉強会のおかげか、私たちは志望校に入学することができた。私たちは、人目も気にせず抱き合い、喜んだ。

4:カツゲン:2016/04/05(火) 23:51

(2)
「ゆーい!調子どう?」
「うん、まあまあ。明日から私教育実習」
「がんばれ」
私たちは今3年生になった。
北斗と私は同じ教養学部に所属している。
「明日からあまり会えないのか」
「大丈夫?」
「何が?」
「いや、私いなくて」
「大丈夫!俺、意外と優等生だから」
「まーたそんなこと言ってる。高3のとき学級委員長やって学級崩壊寸前に持っていったのは誰よ」
「そ……それは…」
「ま、頑張ってね!」
「おう!夢衣もな」
「うん」
一緒にいると、時間がものすごく短い。ほら、気づいたら私の家の前。
「じゃあ」
「うん、あまり会えなくなるけど電話してね!あと、ほかの女子とあまり仲良くならないこと!」
「はーい!ちゃんと連絡はするよ。明日から2ヶ月半、頑張れよ」
「うん!」

#大切な存在

5:カツゲン:2016/04/06(水) 13:16

(3)

prrr...
 誰だろう。こんな時間に。もう朝の2時30分だよ。
「…もしもし」
「夢衣?私!ミカ!」
「へ?うそ?ミカ?マジ?」
「うん、本当、ミカ、マジで。久しぶり、夢衣」
「わぁー久しぶりだね。どしたの?」
「ほら、北斗くんいたじゃん?彼氏の」
「あ、うん。北斗がどうかしたの?」
「夢衣と会えなくて寂しいって」
「直接言えばいいのに」
「恥ずかしいって、会ってあげな」
「いいけど…」
「来週の日曜日がいいって」
「わかった。場所は?」
「渋谷のブックカフェに18時」
「了解」
 一週間振りに北斗に会える。

6:カツゲン:2016/04/06(水) 22:13

(4)

「榊先生、今日はいつになくご機嫌ですね」
「あ、前原先生。はい、彼氏に一週間振りに会えるんです」
「あ、もしかして、榊先生、リア充?いいなぁー」
「ありがとうございます」
「でも、仕事はきちんとね」
「はい」
「じゃあ、行くわよ。今日の2-Cの数学の授業、榊先生にやってもらうわ」
「え…私まだここに来て一週間です」
「大丈夫よ。いまのあなたは勢いがあるから」
「あ……はい、わかりました」
 緊張する。初めて数学を教えるクラスがまさかの2-Cだなんて。この中学校で一番荒れてるクラスだし。
 
 ガラガラ
「はい、着席してー」
前原先生が生徒に着席を促す。
「今日は榊先生が授業をします。初めての授業だから、協力をお願いね」
「はーい。」
「チョーだるい。俺、数学とか一番嫌いなんすけどー」
「黙って!」
 一瞬で教室が凍りついた。私は深く息を吸った。そして…
「数学が嫌い?そんなの誰にもあるじゃない。私だってあなた達と同じ年の時、数学が嫌いだったわ。でもね、やらなければいけないの。数学が嫌いだからって、授業をサボっていい訳じゃない。真面目に授業を受けて!……って、ここに来てまだ一週間の私が言うことじゃないね。ごめんなさい。授業を始めます」
 そこからは滞りなく授業は進んだ…と思いたい。あぁ、授業終わったら絶対に前原先生に怒られる。
 キーンコーンカーンコーン
…ふぅ、終わった。
「起立!礼!ありがとうございました」
「ありがとうございました」
授業が終わり、道具を片づけていると、「榊先生!なんですか最初のは!」
「あ、前原先生、すみません…あれは…」
「そうじゃなくて!この生徒があんなに真剣に授業に取り組むなんて…」
 あ、私、褒められてる?
「とにかく、ありがとうございます」

 今日の全ての授業が終わった。生徒達も全員下校。あとは私も帰り、18時までに渋谷のブックカフェに行くだけ。

 カランカラン
「いらっしゃいませー」
「待ち合わせで二人です」
「お好きな席へどうぞー」
 適当に本を手に取り、北斗が見つけやすい席に座る。時計を確認すると、17時30分。ちょっと早いかな。店員にコーヒーを頼み、本を広げる。私が選んだ本は、ギャグが時々出てくる面白い本だった。すっかりはまって、ずっと読んでいた。そのうちに時間が過ぎて、気づけば19時。約束の時間から1時間。おかしいな。北斗、そんなに遅刻する人じゃなかった筈なんだけど。
prrr...
電話だ。北斗かな?スマホを取りだした。画面には、<北斗>の文字。すぐに電話に出た。
「もしもし?」
「榊さんでいらっしゃいますか。私、中央総合病院の者です」

#大切な存在

7:カツゲン:2016/04/07(木) 10:34

(5)
「え?……あの…それって……」
「田村さんの携帯の着信履歴があなたの携帯なので電話させていただきました。ただいま緊急手術中です」
「わ…わかりました。すぐに向かいます」

読んでいた本を閉じ、すぐに戻す。
「お金はいいから、早く」
 店員に言われ、店を出る。通りに出てタクシーを拾う。
「中央総合病院まで、急いでっ!」
 病院についた。五千円札を渡し、入り口へ駆ける。看護師の笹村さんが出迎えてくれた。
「榊です」
「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」
通されたのは、手術室の前。
「田村さんは、ブックカフェの近くで事故に遭い、頭部を強く打ちました」
 ブックカフェの近くって…そう言えば、救急車のサイレンが鳴っていた気が……でもまさか北斗が……
 <手術中>のランプが消えた。終わったんだ。
「榊さん、田村が入る予定の病室へ案内します」
 案内されたのは個室だった。入院に必要なものをメモに取り、北斗の家に向かう。
#大切な存在

8:カツゲン:2016/04/07(木) 20:58

(6)
北斗の家に着くと、すぐに荷造りを始めた。着替え、パジャマ、歯ブラシ、コップ、タオル、洗顔、カミソリ…リビングで、ふと部屋を見回した。テレビ台に写真立てがあった。気になって近づく。高校の卒業旅行で撮った写真だった。

<回想>

「おーい、夢衣!写真撮ろうぜ」
「いいよ!あ、ミカ、写真撮ってくれる?」
「いーよー!ハイ チーズ!」
「ありがとー!どれどれ…ってブレてるし!」
「ハハハ!まあ、いいだろ。これも一つの思い出だし」


楽しかったな……あ、もうこんな時間、急がなきゃ

病院に向かい、北斗の部屋に着く。北斗は病室でぐっすり。バッグをテーブルに置いた。ロビーで力尽き、椅子に座ってしまう。疲れよりも悲しみが沸き上がって、泣いてしまった。
「どうして…どうして北斗が……」

#大切な存在

9:カツゲン:2016/04/08(金) 21:32

(7)
 「北斗がいない日々がこんなにつらいなんて…。私、北斗がいない日々なんて考えられない。ねぇ北斗、お願い。早く帰ってきて…」 
 いつの間にか私は眠っていた。
「…榊さん?榊さんっ!」
「へ?あ……」
「びっくりしましたよ。田村さんがもう起きている…」
「え?今、北斗が起きてるって…」
「はい。」
 私は病室へと駆け出す。北斗っ!
「北斗!良かった〜」
「夢衣!泣くな」
「でも……うれしいよ」
 それから、北斗のリハビリは順調に進んだ。

 今日は北斗の退院の日。
「今までありがとうございました。おかげで元気になれました」
「本当にありがとうございました」
「夢衣も、ありがとう。俺、夢衣のおかげでリハビリ頑張れたんだ」

 北斗の家で、退院祝い。
「北斗、退院おめでとう!」
「夢衣、実習お疲れ様!」
 私は教育実習を終え、大学に戻った。学校に行く前、かならず病院に寄った。

「夢衣、おめでとー!」
 一年後、大学を何とか卒業した私たちは、結婚した。

「あの……夢衣さん…」
「うん?」
「俺と…結婚、してくださいっ!俺、まだまだ未熟で、夢衣に心配かけることもあるかもしれない。でも俺、夢衣と……」
「いーよ!私で良ければ。ふふ、あの時と同じ顔してる」
「え?」
「高校生の時、私に告白したでしょ?その時の顔」

 ー北斗、今、私は幸せです。北斗が癌で死んでも、私の心の中には北斗がずっといる。北斗、ありがとう。

             <完>

10:カツゲン:2016/04/10(日) 22:29

ー急募ー

書いてほしい短編があったら、リクエスト下さい!
#リクエスト

11:カツゲン:2016/04/11(月) 21:43

<プロローグ>
 いつも真実を隠す俺。

 そんな俺が最後についた嘘は、病気のことだった。
 俺が嘘をつくことによって、幸せになる人もいれば、不幸になる人もいる。

最後に俺がついた嘘が人を幸せにするのかが分かるのは、まだ先のこと。

 #最後の嘘

12:カツゲン:2016/04/14(木) 21:41

<1>

 「ごめん、俺今日用事」
 俺ー滋村一人(じむらかずと)は、いつも真実を隠して生きている。さっきの<用事>も嘘。この嘘がいいとは思ってない。でも俺は真実を隠さなければならない。
俺は知っている。俺が小2年生のときの夜、寝られずにボーっとしていたら、リビングから話し声が聞こえてきた。
「そろそろ言ったほうがいいんじゃないか」
「まだよ。あのこ子には早すぎる。あの子はまだ小2よ。今話たって分からない」
 両親の声だった、はずだ。その声の持ち主が両親のものではないと気づいたのは、小6のとき。卒業式も近づき、ある調べ学習のために父の部屋を使っていた。机に座り、引き出しを開けたら、そこにはDNAの鑑定結果が示されていた。

<<滋村一昌、美恵子夫妻間の子供である滋村一人は99.9%の確率で直接的な親子でないとする>>

#最後の嘘

13:カツゲン:2016/04/17(日) 22:37

<2>

 俺は深く深呼吸をして、その書類をあったとこにしまった。そしてすぐに父さんの部屋を出た。

 中学生になり、俺は反抗期に入った。父さんとケンカしたこともしばしば。
「父さんにむかってその口の訊き方は何だ!」と何回も怒られた。その度に俺は、「お前は俺の父さんなんかじゃない!」と言い返していた。でもそれを口にすることは出来なかった。
 ある日、俺はとうとう口に出してしまった。「お前は俺の父さんなんかじゃない!」と。父さんは何も言わず、リビングを出て行った。数分後、DNA鑑定の書類を持ってきて、「見たのか」と尋ねた。俺は小さく頷いた。
「いつから」
「小6」
 突然母さんが泣いた。
「ごめん……一人、ごめん。あなたは私たちの実の子ではないの。でも、あなたを他の人の子だって思ったことは一度もない」
 それから少し落ち着いた母さんは、全てを語った。俺は父さんの弟夫婦の子だったこと。不慮の事故で俺の本当の父さん母さんが死んでしまったこと。「もし俺達に何かあったら一人を頼む」と言われたこと。本当のことを話すときのためにDNA検査をしたこと。
#最後の嘘

14:カツゲン:2016/04/18(月) 22:52

<3>

母さんが全て話してくれて、少しすっきりした。それからは、父さんとケンカすることも少なくなったし、ケンカしてもすぐ謝れるようになった。

ー3年後

「父さん、母さん!目ぇ覚ませよ!」
通り魔に遭い、逃げ遅れた父さんと母さんが死んだ。17歳になった俺だが、泣き続けた。両親ではないけど、俺を本当の子供だと思って育ててくれた父さんと母さんに。

 それからだ。俺が真実を隠したのは。父さんと母さんのことだって、みんなに隠してきた。弁当だって頑張ってじぶんで作り、親がいる風に振る舞った。でも家に帰って思い出すのは父さんと母さんのことばかり。毎週日曜日はベッドで泣いた。辛かった。苦しかった。でも俺は弱さを他人に見せることは絶対しなかった。父さんから言われたんだ。「どんなことがあっても相手に弱さを見せちゃだめだ」と。俺は父さんとの約束を守った。でも母さんとの約束は守れていない。「嘘はダメ」。俺は父さんと母さんが死んでから、嘘しかついていない。ごめん、父さん、母さん。こんなに嘘しかつかない子供で。


#最後の嘘

15:カツゲン:2016/04/26(火) 22:01

{プロローグ}

「ここはあんたなんかが来る塾じゃない」

 ああ言われてから、私は必死に努力して来た。頑張って勉強だってして、地区でもトップの高校に合格し、入学だって出来たんだ。

 でも、私が高校に入学して見たものは、地獄だった。
#天国と地獄

16:カツゲン:2016/04/28(木) 22:00

<5>

「余命半年です」
 俺は癌になってしまった。会社に就職し、5回目の健康診断だった。咳が続いているため、レントゲンの検査をやったほうがいいと部長に言われ、レントゲンの検査に行ったところ、肺に陰が見つかった。末期で、「余命半年」と宣告されてしまった。

「どうだった?」
「ただの風邪みたいです」
また嘘をついた。
#最後の嘘

17:カツゲン:2016/05/02(月) 21:20

{1}

「テストを返却します。出席番号順に取りに来てください」
中学2年の私−茄高あゆ(なだかあゆ)は、前期期末テストが終わり、絶望した。国語•30点。数学•25点。社会•32点。理科•38点。英語•14点。テストの結果をお母さんに見せたら、案の定怒られた。「こんな点数ばっかとって……」
 
 私は、塾に行くことになった。診断テストでも、結果は残酷だった。それから私は必死に勉強して、模試では合計点数が100点もアップした。そして私は中学3年になり、さらに勉強に力を入れた、はずだった。
#天国と地獄

18:カツゲン:2016/05/07(土) 22:46

<6>
 俺は父さんと母さんが眠る墓に行くことにした。
「母さん……ごめん…俺、母さんとの約束、守れなかったよ………」
 俺はいつの間にか泣いていた。その時、誰かの声が聞こえた。幻聴かも。でも、確かに聞こえたんだ。
「一人、どうして母さんとの約束破ったの!言ったでしょ、嘘はだめって」
「え………母さん?」
「おい母さん、そこらでやめないか。一人だって苦しんでたはずだ。俺たちが死んで、ずっと悩んで、苦しんだんだ。ずっと見守ってきただろ」
「でも……」
「一人の前でケンカか。情けない親だな」
「そうね………一人、職場の同僚さんたちには、ちゃんと言いなさい。癌だって。これから弱って、職場の同僚さんたちにも、迷惑かけちゃうでしょ」
「………わかった、俺、ちゃんと職場の同僚にも言うよ」
 涙を拭いて見上げた空の青は、俺の心のモヤモヤをキレイに拭き取ってくれた。

#最後の嘘

19:カツゲン (;`・ω・)つdice3:2016/05/14(土) 13:58

{2}

 ブルルルルルルル……………
今年、私は中学3年生になった。今は塾のテスト中。なのになぜか、誰かの携帯が鳴った。私は可笑しくてつい……
「ふふっ」
 笑ってしまった。テストが終わり、ちょっとした休み時間になった。すると5人くらいの女子が怖い顔で私の席に近付いて、机をバンッ!って叩いた。
「……何すんのよっ!」
「はあ?何すんのよっ!じゃないわよ!あなたテスト中笑ってたでしょ!うるさくて集中できなかったのよ!」
「だってそれは、突然誰かの携帯が……」
「分かってるわよ!それも迷惑だった。でもね、あなたが反応しなければスムーズにテストだって解けたのよ!あんたのせいで私の点数が落ちたらどうすんのよ!せっかくAクラスにずっといて、模試だって今まで地区1位だった!どう責任とんの?」
彼女の声は怒っていた。取り巻きは、喋らないにしても、目線がとても怖かった。私が何も言い返せないでいたら、
「もういいわ、行きましょう」
と言って彼女は去っていった。取り巻きの一人が去り際に、
「ここはあんたはんかがくる塾じゃない」
 そう、冷酷な目で告げられた。
#天国と地獄

20:カツゲン:2016/06/02(木) 21:50

{3}
「ここはあんたなんかがくる塾じゃない」
 そんな……私だって頑張ってる。携帯が鳴ったのは、携帯を持っていた人のマナーじゃん。私は家に帰るとき、そんなことばかりを考えていた。
ガチャ
「ただいま」
「おかえり!どうだった?テスト」
「うん、まあまあ、かな。それよりもさ、私、塾やめたい。家で頑張って勉強する」
「何言ってるの……」
「私、気づいたの。あの塾は、私が行く塾じゃないって。あの塾に行っても、全然成績は良くならなかった。丁度、入試の対策テキストも貰ったし、勉強は家で頑張る。だから、お願い」
「……分かったわ」

#天国と地獄

21:カツゲン:2016/06/02(木) 22:38

このスレを見ている人はいるのか

22:カツゲン 中3って、つらいなぁ:2016/06/13(月) 22:34

{4}

 それから私は、毎日部活から帰ってきたら、すぐに勉強をした。お父さんからは、
「大丈夫か?」
なんて言われたけど、全然平気。だって、あの人達を見返すためなんだから。




#天国と地獄

23:カツゲン 「この短編集、面白い!!」と思った人、レス下さい:2016/06/14(火) 22:33

{5}

 そして一年後。私は今、湖島高校の玄関にいる。これから、入試の結果が掲示される。私の受験番号は2135。
「只今より、湖島高校入学試験合格者を発表します。」
2135、2135...........あった!私、受かったんだ!涙が溢れてきた。だって湖島高校は管内でもトップの高校だし。あれから、塾やめて家で頑張ったからだ。お母さんにメーカで報告。
(受かりました♪♪)
すぐに返信がきた。
(おめでとう♪♪入学案内、忘れないでね)
 入学案内を受け取り、家に着いた。
「おめでとう!!」
「わぁ、ありがとう!!私、これから頑張るね」
「うん、頑張って」
 その日は私の合格祝いに外食だった。「何がいい?」って聞かれたから、「ステーキ!」と即答した。
 
 私は、これから起こること、何もしらなかった。いや、誰も知らなかった。知っていたのは、たった一人、神様だけ。

#天国と地獄


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