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1:碧氷空:2016/11/11(金) 17:53





小説板で書いていたけど、短いのでこっちに移動。


>>0002】 **スレタイについて**

>>0003】 **作者について・注意etc.**

>>0004】 **小説について**

32:碧氷空:2017/01/28(土) 16:39


「遅れてすいませんー……ん?」

教室の薄汚れた扉を開けると、教室内にはぽつんと1人、幸妃佳が居るだけだった。

あんな風に喧嘩売った後だ、できるだけ関わりたくない人物。

時間割を確認すると、次は体育で、体育館からボールの跳ね返る音が聞こえてきた。


げ……よりによって……。


幸妃佳はおもむろにイヤホンをポケットから取り出すと、それを鞄に隠していたケータイに差し込んで、音楽を聞き出した。

その様子からして、私に何かするような動きはない。

私は一息つくと、素早く体操服を持って更衣室へと走った。


なんだったんだ……?


運動が好きな幸妃佳が、体育を休んだことは一度もない。

なのに、何故__。

まぁ、いいや。

私は着替えてから、直ぐ様体育館へと向かった。

33:碧氷空:2017/02/05(日) 20:26


7.

体育では今日からバスケットボールだった。

「ねぇねぇ」

ドリブルの音とシューズの擦れる音が交互に鳴る中、私は暇そうに試合観戦をしている湖都の肩に手を掛けた。

「んー?なぁに?」

湖都はお得意の高い声を出して振り返った後、私の顔を見て小さく舌打ちをした。

「チッ___なんだ莉緒か 何の用?」


おいおい、その対応は無いだろうよ……。


私は苦笑いしながら、目の前に居る相手に聞こえるくらいの声で言った。

「幸妃佳、なんで一人で居んの?」

すると湖都は不気味に笑った。


「なんかぁー、梨華からの“ほーふく”があったらしくってさぁ、幸妃佳はびびってんじゃない?」


報復__?

あの幸妃佳が?

梨華、まさか私たちを___。


私は咄嗟に梨華を見た。

梨華は楽しそうに友達と雑談しているような、そんな、ごく普通の、


中学2年生、だよね_____?


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