余命宣告された日から___。

葉っぱ天国 > 短編小説 > スレ一覧キーワード▼下へ
10:岼梯 碧々衣◆HQ:2017/01/29(日) 12:38

佳乃side


私は、彩乃にすべてを話す決意をした。


私の親友だからこそ分かってほしいし、


ちゃんと知ってもらいたい。


だからすべてを話そう。


そう決意した。


そんな時、彩乃の姿が見えた。


どうやら私の病室の前に立っているようだ。


「彩乃〜!」


私は久し振りに会えたことに感動して
思わず大きな声を出してしまった。


「佳乃!」


彩乃も同じように返してくれる。


私は嬉しくて走って彩乃のところまで行った。


「まぁ彩乃。入りなよ。」


彩乃を病室に入れる。


窓からは青空が見えて綺麗だ。


ここの部屋は快適だ。


そんな時、


「お母さんは?」


そう彩乃が聞いてくる。


「お母さんは帰ってもらった。」


お母さんは必要ない。


もう中1なんだから自分のことは自分でしないと。


「不便じゃないの?」


彩乃は私を心配してくれているみたい。


「ううん。大丈夫。」


お母さんが居てた方が私も気を使うし、


何でもやってもらう形になってしまうし、


そっちの方が不便だ。


彩乃はこんなにも私のことを心配してくれてる。


彩乃には全部話そう。


私の脳には腫瘍があること、


その腫瘍は悪性でもう手術は不可能なこと、


そして、余命が半年なこと。


新着レス 全部 <<前 次100> 最新30 ▲上へ
名前 メモ
画像お絵かき長文/一行モード自動更新