「で、聞いて欲しいことってなに」
午後一時、ファミレスにて。俺はかつての級友、多々良貴之と向き合っていた。こうして会うのは久しぶりだが、多々良は学生時代からなにも変わっていない。ただひとつ、幸せオーラが出まくっていること以外は。
「ひのめが可愛い」
ひのめというのは、多々良の彼女だったか。薄々予感はしていたが、ここまで直球で来られると困る。それに、現在彼女無しの俺にする話でもないと思うのだが。小さく舌打ちをすると、じゅるると音を立ててコーラを吸い上げた。
「行儀が悪い」
「お前のせいだろうが」
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市川泉と多々良貴之のノロケのおはなし。書くつもりは無い(ゴミ)