星屑と鉛筆の芯

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1:ゆるるん◆p.:2017/07/09(日) 21:22

◯ネタ置き場
◯文章書いたり
◯気まま
◯レス禁

25:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/11(日) 21:31

>>23
恋味*ドーナツ、いかがですか?
     ☆1話☆

私、君島ゆも。
『君島ドーナツ』の一人娘!
ゆもって、珍しい名前でしょう?
えへへ。
私にも、意味がわかんないんだ。
もうちょっと、わかりやすい名前にしてもらっても、良いよね。

「ゆもちゃーん。ドーナツお願い!」

途端に、私はパアッと明るくなる。
ウチのお得意様、夏音さん!

「はいっ!どうぞ〜」

夏音さんと一緒に、いつも通りカッコイい人たちがいる。
目の保養だよ〜。

「いつも、お手伝い偉いよね!まったく、みんなにも見習ってもらいたいわ!」

夏音さんが、愚痴る。
大柄な人が、目を輝かせて、私を見つめる。
何・・・?

「いつも美味しい、『どーなつ』とやらを作ってくれてるのは、あなたか!」

ええっ!?
そんな、大げさに言わなくても・・・。
呆れたように、イケメンさんがなだめる。

「近藤さん、いい加減止めてください・・・」

だよね!
でも、素直に喜ばれて嬉しい・・・。

「はいっ!頑張ります!また、食べに来てくださいね」

ニコッと微笑み、見送ろうとすると・・・。
夏音さんが、苦笑した。

「代金もらわないとダメじゃない?」

ああっ!
代金〜っっ!                                                                                             

26:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/12(月) 06:25

  ☆2話☆

って言うのが、一昨日。
でも、なんか夢みたい・・・。
素直に誉めてくれるなんて。
喜んでもらえて嬉しいなぁ〜。

「ゆも!城里さまのとこに、配達に行ってきなさい」

ええっ!?
配達制度〜?
でも、スゴいワクワクしてる。

「行ってきまーす」

さぁっ、いざ出陣!
・・・と武将気分で出発。

ピンポーン

「『君島ドーナツ』です!配達に上がりました」

ドキドキ。

「ハーイ!」

夏音さんの明るい声。
爽やかだよ、相変わらず。
ドアが開いて、夏音さんとイケメンさん“その二”がいた。

「ありがとう、ゆもちゃん。上がってく?」

うえっ!?
そんなの、良いのかなぁ・・・?

「私たち、お客様と店員さんじゃないわよ。友達じゃん」

夏音さん・・・。
私は、とってもドキドキして高鳴る胸を抑えながら、夏音さんの家に上がった。                                                                 

27:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/12(月) 16:30

 ☆3話☆

家は、いたって普通に綺麗だった。

「汚いけど、上がってって」

汚くないよっ!
私の部屋より片付いてて、綺麗・・・。
と、夏音さんが笑った。

「聞こえたよ。ありがとう」

ほへ?
も、もしかして・・・。
心の声、だだ漏れ〜!?

「はいっ!ゆもちゃん特製の愛情たっぷりドーナツだよ〜」

ひぁ!?
夏音さん、うそ言わないでください。
と、ぬうっと大柄な人が私を見て、ニコッ。

「いただきま〜す!」

わぁっ、こんなに喜んでくれるなんて。
嬉しい。

「あのっ、お名前、教えてくれませんか?」

サービスしたいし。

「ふぉんふぉうふぃふぁみ」

はっ?
ドーナツのせいか、聞き取りにくい。
夏音さんが、通訳してくれる。

「近藤勇さんよっ!」

近藤さん!?
なんか、聞いた覚えがある名前だな・・・。
あっ!
もしかして!

「新選組の〜!?」

夏音さんが驚いてる。
なんで知ってるかって?
親友の真綾が好きな歴史人物だから!
うるさいくらい聞いている。

「やっぱ、近藤さんって、男の中の男だよね!カッコイい〜」

って、言ってたもの。                                                                                      


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