まいの小説のスペシャル☆

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4:まい◆8Q:2017/07/26(水) 09:51

2.妙なこだわり

「で、葉金井さん。何なの?」

それが分かれば苦労しないよ〜。
広川さんは、腕を組んで嫌そうに。
大輔と和樹は壁に持たれかかっておしゃべり。
野々村さんはぐったり。

「ええっと、そのぉ、えっとぉ…」

「何?まさか、分かりませんなんて言わないでしょ?」

う、うぅ。
図星だ。
広川さん、どうして分かったの!?
アタフタしていると、和樹がため息をついた。

「俺から提案。みんな、名前で呼び合うこと」

わたしがこの前提案したやつじゃん!
でも、和樹はニヤッっと笑う。
もしかして、わたしを助けてくれた?
和樹、意外といいとこあるんだ!

「そうだ!それそれ。和樹、思い出させてくれてありがとう!」

って、思い出してもないんだけど。
すると、やっぱり広川さんには見抜かれたみたい。

「頼りない児童会長ね。まあ、和樹くんがそう言うなら、そうしてもいいじゃない?ねえ、咲子」

もしかして、広川さんと野々村さん、名前で呼んでるの、わたし以外みんなですか!?
今は、大いに傷つきましたよー!

「じゃあ、大輔、梨依ちゃん、咲子ちゃん、和樹で、いい?」

わたしが試しにみんなを呼んでみると、男子ふたりはそのままだから、うなずいてくれるんだけど。

「梨依ちゃんたち、何か不備ある?」

「ええ。馴れ馴れしく呼ばないでほしいわ。梨依さんにして」

咲子ちゃんもうなずく。
めんどくさいっ!
でも、仕方ないか。

「梨依さん、咲子さんでいい?」

「ええ。最低限ね」

クーッ!
マジでめんどくさいじゃん!


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