全員の自己紹介が終わるのと同時にチャイムが鳴った。
「はい!では授業を終わります!」
先生は次の準備をするために教室を出た。
「春果〜!」
冬真がにやにやとしながら私のところに来た。
「何?」
私は冬真を睨み付けながら聞いた。
「にらみつくなよ…お前の自己紹介お前らしかったぞ」
冬真はニカッと笑った。私はその時ドキッとした……
「私だって冬真の自己紹介が冬真らしいなって思ったもん!」
私は席からガタッと立って言った。本当に私達は……姉弟的な感じだな!
「思ったんだけどいい?」
私と冬真の間から万里ちゃんが来た。
「浅野と春果ってカレカノなの?」
万里ちゃんは真顔で私と冬真に質問した。私と冬真はお互い顔を赤くした。
「ち、違うよ!小1の時に仲良くなってそれで仲良くなったっていうか!」