君に、愛の言霊を――、

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42:遥姫 ◆ml2:2016/06/15(水) 23:02 ID:gBQ


 前回のが終わってないんだけど…、今は後回し。
 これは、今日誕生日であるリア友への贈り物です!…ま、ちゃんとしたプレゼントはやるよ、笑

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 優しく頭を撫でる感触がした。それは、何度も何度も繰り返される。
 誰がとか考えたりもしたが、心地よさの方が勝り思考を捨てる。今はただ、この心地よさに身をゆだねていたかった――。
 ふと、頭から手が離れていく気配がして、無我夢中でその手を取った。


「……グリーン?」


 少し驚いたようにびくりと体を揺らしたのがわかった。起きてるの?、と続いた声。それに合わせて目を開けると、澄んだ青色と目があった。
 ブルーの後ろに見えるのは天井。どうやらここは、ジムにある一室の様子だった。
 

「いつから起きてたのよ」
「今さっきだ」
「嘘」
「本当だ」


 どこか不機嫌そうに顔を歪めるブルーから目を背けるように顔を傾けると頬に柔らかい感触が当たった、これは――。


「膝枕、か?」
「そ。ジムにきたのはいいけれど、全く姿が見当たらなくって……。で、手当たり次第に部屋を探してたら、この部屋でソファにもたれかかって寝てたあんたを見つけたのよ」
「そうか、……それで、どうやったらこの体制になるんだ」
「あたしのせいじゃないわよ。隣に座ったら、あんたの方から倒れてきたのよ」
「じゃあ、どかせばいいだろ」
「それは――、……てへ?」


 いたずらっ子のように、ちょん、と舌を出したブルーを見上げる。
 グリーンが推測するに、ただ、自分の驚いた顔が見たかったからこの状態のまま放置していたに違いない。だが、結局驚きはしなかったので、ブルーは不満げにしている。
 にしても、相変わらず突拍子もない行動を取る。ため息を付けば、なぜか睨まれた。


「それより!」
「なんだ」
「また徹夜したでしょ! 隈、できてるわよ」


 ちょんと、隈が出来ているあたりをブルーの細い指がつつく。
 実際、昨夜徹夜していたのは事実なため、グリーンは何も言えずに押し黙っていた。変に言い訳をすれば、目の前の女が騒ぐのは目に見えていたからだ。


「全く……。働くのはいいことだけど、働き過ぎも良くないわよ」
「はぁ……うるさい女だ」
「と、いう訳で。今日は、ブルーちゃんサービスして、膝を貸したげるからもうしばらく寝てなさい!」


 そんな声とともに、視界が真っ暗になる。どうやら、ブルーがグリーンの目を手で覆ってしまったようだ。
 そこまでして寝かせたいのかと呆れてしまう。時折、ブルーは妙に過保護なところがある。そうなってしまった原因もすぐに思いつくが。


「倒れて、一番に困るのはあんたなんだから。休める時に休んどきなさいよ」


 再び、優しく頭を撫でられる。声色からして、照れてるのだろうか。そんな顔が見れないのは残念だが、それは眠りの後から拝んでもいいかも知れないとグリーンはようやく瞼を閉じた。
 優しく頭を撫でる感触が、夢の世界へいざなう子守唄のようで。
 頭の片隅で、こんな日もあっていいかもしれないと思いながらグリーンは眠りに就いた。


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 こんなもので悪いな。
 …ま、改めて誕生日おめでとう。来年からは、高校生だし。学校離れるし。ちゃんとお祝いできないと思うからね。今年は特別サービスってことで。
 ちゃんと、プレゼントは用意するから、来週楽しみにしてて、

 最後になるけど。…お前が、一番の親友で良かったって、思ってる。

(…なーんて、普段言えない台詞をここで言ってみたり。あー、恥ずかし、)
 


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