第4話プロミネンスの方々〜雪菜【アイシクル視点】〜
今日の練習も終わり、わたくしはトコトコとエイリア学園にいる人達に挨拶をしている。
えっと・・・ガイアの皆様とダイヤモンドダストの皆様にはもう挨拶をしていますから、同じランクの方で挨拶してないチームの方々と言えば・・・ネッパーさんが入っているプロミネンスの方々ですね。
でも、アイシーさん達は・・・。
『あいつらに挨拶なんてしなくていいのよ!いつも喧嘩ばっか吹っかけて来るんだから』
そう言ってますけど・・・敵の方でも挨拶はしなくてはいけませんね。
確か・・・プロミネンスの皆様の会議室はあっちだったような気がしますね、わたくしがそう考えているとドンッと誰かとぶつかってしまった。
「はわわ〜!すいません!」
「あ、こっちこそ。前が見えなくて・・・、あれ?雪菜ちゃん?」
「ふえ?えっと・・・」
「俺はネッパーと同じプロミネンス所属のヒート。ごめんね、バーンがこの書類持って来る様に言われたから」
「わたくしもすいません!会議室に行こうと思ったのですが・・・」
わたくしはヒートさんが持っていたであろう書類を一緒に拾うのを手伝う、と言うより・・・落としたわたくしが悪いのですが・・・。
「会議室なら案内してあげるよ」
「あ・・・ありがとうございます。あ!半分お持ちしますよ」
「え!いいよ!ネッパーから聞いたけど、体が弱いんでしょ?」
「大丈夫ですよ、ネッパーさんが少し大げさに言っただけですから」
「へえ〜、凄いな〜。俺も昔体が弱かったけどね」
意外と言うのがわたくしは思った、だって・・・時々練習でヒートさんは御見掛けしますがとても元気そうに見えるんですもの。
「意外って思ったでしょ?まあ、俺は此処で特訓を受けて今は病弱ないんだけどね」
「わたくしも特訓したら、病弱は無くなるでしょうか?」
「ん〜〜、分からないけど・・・雪菜ちゃんがそうなりたいって思えば、きっと丈夫な体になると思うよ。あ、着いた」
ヒートさんに言われ、ドアの前を見る。
うぅ〜・・・変な事言われないでしょうか・・・、心配します。
「バーン、書類持って来たよ」
「お!ありがとうなって、雪菜も来たのか」
「はい、挨拶をしていませんでしたので・・・遅れてしまって本当に申し訳ございません」
「いいって!んなのいちいち気にしすんのは、レアぐはっ!」
「悪かったわね!短気で!!」
あら・・・バーンさんを一殴りじゃなかった!大丈夫でしょうか?わたくしが心配してると、レアンさんがいつもの事だから気にしないで大丈夫だと言った。
いえ・・・全然大丈夫には見えません。
「大丈夫ですか?」
「雪菜がすっげー優しい・・・」
「雪菜ちゃん、あんまりバーンを甘やかせないでね。こうしないとバーンも全然分からないから」
皆さん・・・辛口過ぎませんか?わたくしは見慣れている光景として捉えているプロミネンスの方々を見た。
あ、そう言えばエイリアネームを言うのを忘れていました。
「それより、雪菜はエイリアネームは決まったのか?」
「あ、はい。アイシクルって決めました」
「へえ〜、いいセンスしてるわね。ネッパーとは大違い」
「悪かったな!雪菜と違って悪いセンスで!!」
完全に不機嫌になってしまいましたね、ネッパーさん。
センスはネッパーさんの方が、上だと思うんですけどね・・・。
それにしても・・・アイシーさんが言ったイメージと全然違いますね、野蛮でもなんでもございませんし、むしろ・・・賑やかで楽しそうな所です。
ネッパーさんも気に入るのが分かります。
「賑やかなんですね」
「賑やか過ぎて毎日困るわよ、うちのキャプテンはしっかりしてないんだもん」
「悪かったな・・・」
「あはは・・・また皆さんとゆっくりお話がしたいです、そろそろ失礼しますね」
「またな〜」
「はい」
とっても楽しい方達でしたね、プロミネンスの方々は・・・。
続く