『シンデレラは知っているpart2』
「彩黄ちゃん。私は、春野真由。中2なの。よろしくね。」
「私が、咲本菜美子。彩黄ちゃんと、もっと仲良くしたいって思ってる。よろしく。」
「最後に、昼川星花。よろしく。」
春野真由先輩、咲本菜美子先輩、昼川星花先輩。
お兄ちゃんは、こういう系の女の子がちょっと苦手だから、遠くから見て待っている。
「お母さんとお父さんに、よろしくって言っといてね。」
「はい。分かりました。」
あのあと、なぜか気に入られちゃって呼び出されたんだ。
お兄ちゃんは、まだかと言う顔で待っている。
もう!あとちょっと待ってよ!
「彩黄ちゃんバイバ〜イ!」
「彩黄ちゃ〜ん!」
「さようなら。」
『先輩たち、さようなら。』
先輩たち全員は帰っていって、私とお兄ちゃんだけが残った。
ああ、嵐みたいに帰っていった…
「俺、ブラジルにって話しただろ?」
うん。したけど?
まさか、ママとパパにお願いするの!?
「俺がサッカーで、ブラジルに1ヶ月行くことになったんだ。彩黄も行くんだぞ。」
え?
ブラジル、行くの?
続く