プロローグ >>153
-第1章 消えた星の戦士-
「最近、メタナイト見ないなぁ…」
ピンクボールの小さい魔獣っぽいものは、“カービィ”といい、メタナイトと同じ星の戦士であり、カービィにとってメタナイトは仲間だと思っている。
だけど、あれ以来…メタナイトの姿を見たものはいなかった…。
「メタナイト卿に何かあったのかしら…」
今、話していたのは、プププランドの大臣の娘の“フーム”。カービィがよく乗るワープスターを呼び出すことができるのはフームだけ。だから、常にカービィと一緒にいる。
「だけど、本当にメタナイト卿は今どこにいるんだ?」
この子は“ブン”。フームの弟である。結構強がり(頑固)であり、それを見ているフームは常に呆れている。
「何も言わずに行ったから知らないけど、メタナイト卿は何がしたいのか聞きたいわ。」
「フーム、フーム……」
「どしたの、カービィ?」
カービィが寂しそうな顔をして「メタナイトは…強くなる為に…行ったんだと思うよ……」と言った。
「それにしても、あの大王はあんなことをスルーして何もないように普通にしてるなんてね」
「頭が逝ってるな」
カービィより、小さくてフワフワ浮いている、青色の“ロロロ”とピンク色の“ラララ”はプププランドの大王のデデデをバカにしていた。
*
「へーっくしょん!!」
今、くしゃみした自称(笑)デブペンギンの“デデデ大王”はロロロとラララにバカにされていたことを知らない。
「陛下どうしたでゲスか?」
このカタツムリは“Dr.エスカルゴン”。殻を割ると魔獣になってしまう、危険な殻で、今でもデデデが恐れていたことだ。
「オレ様を噂していた奴がいたゾイ。」
「いつものことじゃなでゲスか」
「やかましいわい!」
いつもの通りにハンマーで殴られるエスカルゴンだった。
*
「それにしても、メタナイツはどうなるんだろうね…」
フームが言っていた“メタナイツ”はメタナイトの指示で動いているが、今の状況だとメタナイトがいないからどうしたらいいのか分からない。メタナイトの部下の“ソード”と“ブレイド”ですら困っている。
一体、メタナイトはどこに行ってしまったのだろうか……。
※カービィは元々喋れる設定にしています。メタナイトのこともアニメと同じ卿に統一してます。たまに、様になりますが。