どうも!キャンディです!
今回はアメリカのアニメ「サウスパーク」の
ほのぼの小説を書いていこうと思います!
私の友達の皆さんも、ぜひ書きに来てくださいね!
それでは、よろしくお願いします!
〜主役はソニック!?ミラクル☆コラボ演劇発表会〜
住人たちがミラクルタウンの広場で遊んでいると、スタンが笑顔で走ってきた。
「へいお前ら!」と元気よく呼び掛けたのは言うまでもないが、今日の彼は1冊のノートを持っている。
いち早くスタンに気づいたるるは、スタンのノートを指さした。
るる「やっほ〜、スタン!なに持ってるの?」
スタン「ふふふ、こいつはな…俺が作った台本なんだぜ!」
スタンが大声で言うと、るるは「おぉ〜!」と目を輝かせた。もちろん、周りにいるみんなもである。
ソニック「面白そうじゃねぇか!ちょっと見せてみろよ!」
ソニックがスタンに近寄ると、スタンはノートを広げた。
周りのみんなもノートを見ようとしている。
スタン、るる、ソニックの後ろでは「見えないよ〜。」やら「なになに?」やらの声でザワついていた。
1ページ目には、「とーじょー人物 ヒロイン、ワルもの、住人」と書かれている。
スタンはまだ8歳なので、簡単な漢字とひらがなでしか書けないのだ。
ソニック「ヒロインってことは、主人公か?誰がやるんだ?…って…。」
スタンはソニックの肩に手をポンと置いた。キョトンとしているソニックを笑顔で見つめている。
ソニック「えっと…俺…?」
ソニックは震える人差し指で自分を指した。スタンは笑顔でうなずく。
ソニック「ちょ、待てよ!なんで俺なんだよ!」
ソニックは慌ててスタンの手をつかんで肩から離し、一歩下がった。
スタンはなにかを企んでいるように、怪しい笑みを浮かべている。
スタン「ふっふっふ…見ればわかるさ…。ほいっ!」
スタンは人差し指を顔の前で
素早く横に振ると、ソニックはピンク色の光に包まれた。
周りのみんなは「うわっ!」と腕で目を覆う。
光が消えると、目を覆っていた住人たちは
ソニックを見ようと、ゆっくりと腕の位置を下げた。
住人たちの目の前には、いつもと違うソニックが立っていた。
そのソニックの左耳にピンク色のリボンがついており、
ピンク色のワンピースを着ている。
それに、魔法のステッキを持っているのだから、
まさに魔法少女という感じの格好だった。
ソニック「マジカルソニカルソニソニソニ〜ック!み〜んな可愛くなっちまえ〜!」
ソニックはキャピキャピと女の子のようにはしゃぎ、その場でクルクルとバレリーナのように回った。
そして止まったかと思いきや、「ソニぺろ♪」と、てへぺろをし出した。
スタン以外の住人たちは、ポカンとソニックを見つめていた。
スタン「アッハッハッハッハ!」
ソニック「?…って、いきなりなにやらせるんだよ!!」
スタンが大笑いすると、ソニックは我に返り、顔を真っ赤にしてステッキを地面に投げつけた。
それでもスタンは笑顔のままだ。
スタン「まぁまぁ、似合うぞ!あとは悪役と住人だな!」
るる「るるも出れるの〜?」
スタンがビシッと人差し指を立てると、るるは笑顔で首を傾げた。
スタンは笑顔でうなずく。
スタン「ああ、もちろんさ!るるも出ることになってるぜ!」
るる「ホント?やった〜!」
るるは嬉しそうにバンザイをし、手を下ろすとニヤニヤし出した。
るる「たまには悪役もやってみたいかも…。悪さに目覚める時間だね…。」
りり「いきなり中二病になってんじゃないわよ!!」
今まで周りの住人たちの中に紛れていたりりが、るるの隣へ近づいた。
彼女も、スタンの後ろでノートを見ようとしていた住人の1人なのである。
るる「え〜、なんで〜!?ただ、悪役になって
悪魔のハートはどんなものなのか知りたかっただけだよ〜!」
りり「それを中二病っていうのよ!」
そんな2人のやり取りで、ところどころから小さな笑い声が聞こえてきていた。
スタン「確かに悪魔のるるも可愛いだろうな!
俺的には住人が似合うだろうと思っていたのだが、るるはどう思うか?」
るる「るるは劇に出れていればなんでもいいよ〜!でも木だけはイヤだなぁ…なんて…!」
るるは「劇に出れていればなんの役でもよい」の部分は笑顔で答えたが、
「木はイヤだ」のところで苦笑した。
スタンは親指を立ててウインクする。
スタン「安心しろよ、俺は木の役なんて作らないからな!」
るる「わ〜い!スタン優しい〜!」
るるはまたまたバンザイをした。照れたスタンは頭の後ろをさする。
スタン「へへっ…。住人は1人じゃねぇから、あと2、3人ぐらい決めたいぜ!
個人的に、いいなと思ったのは…。」
スタンのこの発言で、住人たちは無言になり始めた。
誰が選ばれたのか、心をドキドキと鳴らしているのである。
スタンは周りの住人たちを見回すと、目的の住人を指さした。
スタン「いちごとミーナだ!」
住人たち「おぉ〜!いいかも!」
いちごとミーナは、嬉しそうに頬を染めた。
いちご&ミーナ「いいの…?こんな私が…!?」
スタン「もちろんだぜ!お前らも劇にふさわしいと思ったからよ!」
スタンがウインクすると、ソニックは片手をあごに添え、少し下を向いた。
ソニック「あとは悪役だな…。」
スタン「そこが問題なんだよな…。これだけ決まらなくてよ…。」
るる「後藤がやったら、会場をめちゃくちゃにするだけだもんね…。」
るるの発言で、住人たちも「う〜ん…。」とソニックと同じ仕草をした。
住人役が選ばれる時のように、また無言の時間が訪れる。
しばらくすると、ソニックは人差し指を立てて明るい表情を見せた。
ソニック「悪役ならいいやつがいるぜ!」
ソニックはそう言うと、得意の音速で遠くへ走っていった。