少年陰陽師 〜幻絵巻・其の弐〜

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1:咲夜◆.M:2016/12/18(日) 18:56 ID:k2g

ついに始まりました、其の弐ですっ!

では改めて。

ここは、少年陰陽師が大好きな人が集まるところです!
内容としては、お話を書くのが主となりますが、絵を載せる・雑談などももちろん歓迎しております!
始めましての方も、大歓迎です!

それでは、『幻絵巻・其の弐』開幕です!

284:咲夜◆.M:2017/05/01(月) 21:28 ID:kF2


「昌浩じゃないって、どういうことなの!?」

張りつめた空気の中、沈黙を破ったのは太陰だった。
その声を筆頭に、息をつめていた者たちが次々と口を開こうとする。
そんな中、全ての声を遮るようにして言葉を発したのは、物の怪だった。

「あいつはっ!…あいつは、術者に操られてる。俺たちのことも覚えてないし、自分のことは〈曄陽〉だと思ってる。だからもう____昌浩じゃ、ない……っ!」

苦しげな物の怪のあとを、静かな声が続ける。

「どうやら、あいつ___曄陽を操っている術者の狙いは、私たち十二神将と安倍一族のようだ。それに関しては、私と騰蛇、六合が本人の口から聞いている」

今回優先すべきは、術者である氷雨を倒すことではなく、〈昌浩〉を取り戻すことだ。

だから、まずはあの子を奪還せねばならぬのだと。
たとえ闇に操られ、自分たちの命を狙っていようと。
あの真っ直ぐな命に、澄んだ魂に、変わりはないと信じて。

なぜなら。

「あいつは、俺の………」

光、だからだ。

まだ衝撃の余韻は残っている。頭が追いついていない。
それでも。
ただ1人の少年に、抱く思いこそ違えども。
各々の心は、決まっていた。

「待ってろ_______昌浩」


__________________

心の声を、聞いている。
苦しい叫びを、聞いている。
揺るがぬ決意を、聞いている。

口端が、ゆるりと上がった。

今のうちだ。
大切なものを取り戻すと言っていられるのも、今だけ。
最後には絶望を見て、息絶えることとなる。

操ってなど、いない。
要らぬ記憶を、消しただけ。
もとの曄陽に戻れるようにしただけだ。

自分の肩にもたれるようにして眠っている少年の頭を、ふわりとやさしく撫でる。

長い年月を経て、ようやく還ってきたのだ。

「もう二度と、貴様らに渡してなるものか____」


__________________


うーん、久しぶりすぎてなんか違う。おかしい。
ていうか、ゆうひの『ゆう』の漢字出てこないっ!!
あれ大事なのにっ!なにゆえ…!!

なかなか書くタイミングなくて辛い……(・д・`;)

285:貴璃◆5s hoge:2017/05/08(月) 20:56 ID:/Ww

書き込みテスト

286:貴璃◆5s hoge:2017/05/08(月) 20:59 ID:/Ww

巫山戯るな…今までどれだけ書き込めなくて泣いたと思ってる…。

今更だけど、月苹の方の小説は暫くお休みする。
天一の方を先に完結させて、その後は…他の書くかも…。

そして、咲夜っ!
Twitter出来るんだね!
私のアカウントは、「孫は孫だよ」という言葉を小文字のアルファベットに変換したものだよ!

287:咲夜◆.M:2017/05/11(木) 21:17 ID:ibM

はあ〜〜っ!!
貴璃、久しぶり……!なのに、気づかなかった私ってなんなの……!?

来れる時に来て、書きたいもの書いてねっ!
(書いてない私が言えることじゃない…)

そうなのです!
Twitter、母上には秘密なんだけどね( *´艸`)

288:貴璃◆5s hoge:2017/05/26(金) 22:54 ID:8B6

適当に話を飛ばして…紅蓮と勾陣が昌浩と天一を見つけたところにする。
話を忘れたとも言う…けど、許してください!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ぐれ…ん?」

大好きな神将が、目の前にいる。
自分を、この、どことも知れない異世界にいる自分を見付けてくれた。
「昌浩っ…!」
呼んでくれる。紅蓮が。勾陣が。昌浩の、大事な者達が。
「紅蓮…、勾陣…!」
気が付いたら、昌浩の瞳からは大粒の涙が零れ落ちていた。
「てんいつ…よかっ…!もう、大丈夫だよ…!紅蓮たちが、きて、くれたから…」
「昌浩様…。はい…、はい…!」
天一も、ぽろぽろと透明な雫を地面に落としている。
しかし、暫くすると、はっと気がついたようにして、言った。
「あの…騰蛇、勾陣。朱雀は…?朱雀は、どうなったのでしょう…?」
彼は許されないことをした。それは、分かっている。

ーーーいくら私を助けるためとはいえ、昌浩様を敵に差し出すなんて…絶対に、いけないことだわ…

ーーーでも、私は、私だけは、あの人が傷つきやすいのを知っている

ーーー私をどれだけ大切にしてくれているか、知っている

だから、赦すのだ。
自分だけは。何があっても、味方でいなくてはならない。だって、そうしなければ、朱雀が何のためにここまでしたのか分からなくなる。彼が責められるだけで終わるのは、絶対に嫌なのだ。

「元はと言えば、私が油断していたのが悪いのです。彰子姫の護衛でありながら、まんまと攫われて…。だから、どうか、責めるなら、私にしてください…!」


両手を胸の前でぎゅっと握り締めて、懇願する。
勿論、2人の凶将達も、天一の気持ちは痛いほど分かっている。しかし、自分たちは何も言えない。なぜならーーーー。
「決める…のは、我らが主、晴明だよ…天一」
静かに、しかし俯き加減に勾陣は言った。
「…昌浩を攫ったのは許されない。晴明が、どれほど心を痛めたか、お前もわかるだろう?あまつさえ、朱雀は晴明に刃を向けたんだ。…それだけは、唯一、私も許せない…」
その言葉に、天一は絶望した。
きっと、晴明は許すだろう。しかし、彼もまた、今回の事件で酷く心を傷つけられたのだ。
朱雀は、たった1人の主さえも、傷つけたのだ。

いつしか涙は枯れ、胸には深い虚無感だけが巣くっていた。










「…大丈夫…じゃないかな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一旦終わり。
久々で文が変かも…

289:咲夜◆.M:2017/05/27(土) 10:47 ID:xAc

はあああっ!!
久しぶりの、久しぶりのっ!←言葉にならない
やっぱり好きだよ、貴璃の書き方、お話…!

私も書かなくちゃね、うん……!

290:貴璃◆5s hoge:2017/05/29(月) 06:19 ID:VTc

ありがとう、咲夜…!
私も咲夜の小説と咲夜が大好きだよ!

291:貴璃◆5s hoge:2017/06/02(金) 22:23 ID:a46

続き→
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「大丈夫…じゃないかな」

ぽつりと昌浩が呟くようにして言った。
「昌浩…様…?」
「昌浩?大丈夫とは、何がだ?」
天一は不安げな瞳で昌浩を見詰め、紅蓮は怪訝そうにしながら問い返した。
「だって、…大丈夫だよ。俺何ともないし、天一も無事だったし、何より俺が、今でも朱雀の事信頼してるし大切だよ」
真っ直ぐな瞳で、3人の神将達をゆっくりと見回す。
「じい様だって、神将の事……朱雀の事、大事に思ってるよ。俺だって、そのくらい知ってる」

「だから、大丈夫。安心して?俺が、何があってもお前達を守るし、じい様が仮にすごく怒ってても、ちゃんと宥めるよ。約束する」

にっこりと、皆を安心させるような、太陽のような笑顔を見せた。
それによって、不思議と力が湧いてくる。

「そう…ですね。ありがとうございます、昌浩様…。私も、信じます。我が主と、朱雀の事を」


ーーーその時。



「ーーー楽しそうね。皆で集まって、なんのお話してるのかしら?」


突然、声がした。その瞬間、全員の血の気が一気に下がる。
穏やかでありながら、氷点下のような冷たさを孕んだ声が、昌浩のすぐ後ろから響いてきた。
慌てて飛び退きつつ、驚きに目を見開きながらその名を叫ぶ。
「琉月…!」
「昌浩。約束の時間はとっくに過ぎたわよ?どうしていつまでもこんな所で油を売っているの、早く戻ってこなきゃ駄目じゃない」
「い、嫌だ…戻らないっ!俺は、天一と、紅蓮達と、家に帰るんだっ!」
きっと睨みつける。
しかし少女の姿をした人ならざる鬼は、全く臆することもなく、軽く睨み返した。
「聞き分けの無い子は嫌いよ」
それだけで、昌浩の足はすくんでしまう。
今更ながら、漸くこの妖が恐ろしく強いことを認識した。
「…おい。お前、何者だ。昌浩に関わるな」
「五月蝿い…五月蝿いわ、神将騰蛇。私が欲しいのは昌浩だけよ?天一も朱雀も結局はただの囮だったのに…昌浩ったら、自分で見つけてしまうんだもの。困った子ね?」
心底困ったような声音で頬に手を添えて言う。
その仕草は実に自然で、先程までの威圧感が嘘であるかのようだった。
「仕方が無いから、最初の質問だけ答えてあげる。私は琉月。私が触れたものの力を模写して使えるようになる能力があるわ。うっかり触れない事ね」
艶やかに、毒々しい笑みを浮かべ、琉月は無言でその場の全員の体を強ばらせた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続く。

292:咲夜◆.M:2017/06/07(水) 20:14 ID:wL.

琉月さま、恐ろしい力をお持ちですね…!?
紅蓮とか触れちゃったら…!もうアウトじゃないですか…!

書くよ、氷雨。うん、書くってば←

293:貴璃◆5s hoge:2017/06/08(木) 23:03 ID:L6w

>>292 そうなんだよー、実はー。琉月姐さんは心根も正直冷たい、根っからの「鬼」だしねぇ…。妹もいるけど、妹より強いんだよ。攻撃力は。
はてさて皆さんどうするのかしらね…?

294:咲夜◆.M:2017/06/25(日) 22:28 ID:3OQ

お、鬼…!姐さん強い…!
私も書くよ!でもお久しぶりすぎて取り敢えず前のを張りますはい!






 「昌浩じゃないって、どういうことなの!?」

張りつめた空気の中、沈黙を破ったのは太陰だった。
その声を筆頭に、息をつめていた者たちが次々と口を開こうとする。
そんな中、全ての声を遮るようにして言葉を発したのは、物の怪だった。

「あいつはっ!…あいつは、術者に操られてる。俺たちのことも覚えてないし、自分のことは〈曄陽〉だと思ってる。だからもう____昌浩じゃ、ない……っ!」

苦しげな物の怪のあとを、静かな声が続ける。

「どうやら、あいつ___曄陽を操っている術者の狙いは、私たち十二神将と安倍一族のようだ。それに関しては、私と騰蛇、六合が本人の口から聞いている」

今回優先すべきは、術者である氷雨を倒すことではなく、〈昌浩〉を取り戻すことだ。

だから、まずはあの子を奪還せねばならぬのだと。
たとえ闇に操られ、自分たちの命を狙っていようと。
あの真っ直ぐな命に、澄んだ魂に、変わりはないと信じて。

なぜなら。

「あいつは、俺の………」

光、だからだ。

まだ衝撃の余韻は残っている。頭が追いついていない。
それでも。
ただ1人の少年に、抱く思いこそ違えども。
各々の心は、決まっていた。

「待ってろ_______昌浩」


__________________

心の声を、聞いている。
苦しい叫びを、聞いている。
揺るがぬ決意を、聞いている。

口端が、ゆるりと上がった。

今のうちだ。
大切なものを取り戻すと言っていられるのも、今だけ。
最後には絶望を見て、息絶えることとなる。

操ってなど、いない。
要らぬ記憶を、消しただけ。
もとの曄陽に戻れるようにしただけだ。

自分の肩にもたれるようにして眠っている少年の頭を、ふわりとやさしく撫でる。

長い年月を経て、ようやく還ってきたのだ。

「もう二度と、貴様らに渡してなるものか____」


__________________


さてと!続きを書きますね!咲夜さん頑張る…!!

295:咲夜◆.M:2017/06/25(日) 23:38 ID:3OQ

記憶があった。
思い出、というべきなのかもしれない。

あの頃は、いつも二人で。
直接陽の光を浴びることが出来ないからと、山にある、岩で囲まれた洞窟で暮らしていた。

黄昏が夜を呼び、太陽が沈んだそのあと。
二人で手を握りあいながら、どこまでも出掛けたのだ。
月が映される湖に、蕾となり花弁を閉じている花。
風に揺れる木々の枝に並んで座って、小さな村を見下ろして。
毎日新しいものを発見しては、互いに目を輝かせながら喜んでいた。
遠出をしすぎたせいで夜のうちに帰れず、朝陽が空を照らすぎりぎりのところで、慌てて走って洞窟に戻った日もあった。
あのあとは転げるようにして岩の陰に入り、二人してお腹を抱えながらずっと笑っていた覚えがある。

あの時が来るまでは。
そのささやかな日常が、崩れることはなかったのに。

白い腕が伸ばされて、頬に触れて。
置いていくなというこの叫びは、もうその耳には聞こえていなかったのか。
浅くなっていく意識と呼吸の中で、震える声が呼んだのは己の名で。
温もりが消えていくのを認めたくなくて、強く強く、抱きしめた。

ぱたりと手が落ちるその直前、それはこの耳に届いた。


____ねえ、俺、絶対また生まれ変わって会いにくるから。
____それまでちゃんと待っててよ。
____俺の分まで生きて、氷雨_________


滑り落ちた雫とともに残されたのは、仄かに浮かんだ笑みだった。




遠い、記憶。
取り戻した、過去。

すべては、約束のために。


___________________

氷雨ちゃんの思い出。
ちゃんと回想的な感じになってたら嬉しい…

けど思い出とか回想とかばっか書いて、全然戦闘シーン来ないのよ!
晴明さまも神将たちも、全然動いてないのよ!
ああ、先が思いやられる…
終わりが遠い…

296:咲夜◆.M:2017/06/25(日) 23:41 ID:3OQ

なんかいろいろ別の作業挟みつつ書いてたけど、それにしてもこの短い文章書くまでにどれだけ時間かかってるの、私…!?(驚愕)

297:貴璃◆5s hoge:2017/06/26(月) 05:33 ID:sEI

アアアァァ( °∀°)ァァアアア
咲夜ァァァ!!
貴女はもうっ、本当にっ!!
なんて素晴らしいものを書くの…!!
文才わけろー!!(笑)

298:咲夜◆.M:2017/06/26(月) 07:28 ID:3OQ

ぶ、文才…!
貴璃にそう言って貰えるのが本当に嬉しい…
咲夜さんが生きる糧になっているんです、もはや!

299:貴璃◆5s:2017/06/29(木) 22:00 ID:tUo

続き


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーくらやみはきらい。
おねえちゃん…
ーーーぬくもりがほしい。
…悠月、もういやだな…
ーーーでもむりなの。
ひとりは、やだな…
ーーーじぶんひとりじゃ、あたためられないもの。
はやく…かえってきてよ…琉月おねえちゃん…
ーーー……まぶしい
…ああ…むり…なんだ。…ごめんね、おねえちゃん…
ーーーおわりのひかり
さようなら…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

微笑みながら、琉月は言う。
「私は、力が欲しいだけ」
歌うように。
「だから、昌浩がいればそれでいいわ。陰陽師は、下手をすれば神にも勝るもの」
言の葉を、紡ぐ。
「私、知ってるのよ?可愛い妹。昔、むかぁし、貴方達が殺したでしょ?」
微笑む。
「だから、殺してあげるわね。私も、みぃんな」
幸せそうに、
「みんな、みんなね」
微笑みながら。


「なんの…ことだ」
琉月の放つ威圧感に負けないようぎりり、と強く奥歯を噛みながら紅蓮が言葉を発した。
「悠月」
それに対して、琉月はまるで相手が小さな赤ん坊ででもあるかのように、慈愛に満ちた瞳で穏やかに答えた。
「私の妹。たった1人の。両親が少し、奈良の都で暴れすぎて殺されてしまって。私は妹を、守るために隠した。そして、もっといい隠れ場所を探しに妹をおいて出かけたの」

「でもね、10日ほどで妹の元へ帰った私が見たのは、なんだと思う?」

途端、今まで見せたことのない憎悪の光をその瞳に宿して、吐き捨てた。

「死んだ妹よ」
「!!」

昌浩が息を呑み、天一は口元を押さえ、闘将2人は黙って目を見開いた。

「あの場にね、神将の神気が残ってたわ。誰かまでは特定できなかったけれど、覚えてるもの。私、陰で両親が貴方達に殺されたところ、見ていたもの。その時に、貴方達の気配は覚えたわ」

「貴方達は人間が大好きだから。きっと、暴れすぎた両親を止めたかったのよね。それは別にいいわ。私もアレらは嫌いだったもの」

「でも、妹にまで手を出すなんて、許されない。あの子が報われないわ、たったの10年しか生きていない、生まれたばかりの子だったのに!!私の、唯一の心を許せる子だったのに!」

ふ、と荒れた空気が鎮まり、代わりに訪れたのは痛いほどの静寂だった。

「…琉月……。俺…おれ…は…」
「…なぁに?昌浩。ごめんね、怖い思いさせて。もう大丈夫よ、こちらにいらっしゃい?」
「だめ…。だめだよ、琉月」
昌浩は、ふるふると首を横に振る。
小さな子供がいやいやをするように。
「だめ…。それは、だめ」
「なぜ?」
「琉月にとって妹が大切だったのと同じように、俺にとっても神将達は何にも変えられないくらい大切だから」
「知らないわ、そんなの。…昌浩、貴方は妹に似ている。好奇心旺盛で、無知の、愛しい子」
「でもだめ」
「貴方は守ってあげる」
「俺も護りたい人がいる」
「貴方だけは、私が守る」
「俺だって、絶対に失いたくない」
「二度と失わないように、大切に」
「「まもる」」

再び、静寂。

「やっぱり、駄目だね。琉月とは、戦わないと駄目なんだね…」
「そうね、でもありがとう、昌浩。貴方みたいに素敵な子には、久しぶりに出会えた…」

微笑み、そして、一時は本気で共に過ごすことを考えた相手と琉月は完全に決裂した。

昌浩は、決意を秘めた瞳で琉月を見上げ、印を組む。

「これで、終わる。妹に、会わせてあげるから、琉月」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
意味がわからない…。
そろそろ終わる。

300:貴璃◆5s hoge:2017/06/29(木) 22:05 ID:tUo

咲夜に触発されてちょっと過去ぶち込んだ。
妹ちゃんは初期の設定ではもっと冷酷非道なシスコンだったんだけど、琉月さんが冷酷非道なシスコンになってしまった…。
妹ちゃん可愛くなった…。
「ゆうげつ」です。

301:咲夜◆.M:2017/07/01(土) 16:54 ID:qxU

琉月さま、そんな過去が…!?
妹ちゃん…可愛い…悲しい……。

302:貴璃◆5s hoge:2017/07/03(月) 17:32 ID:Na.

「ふふっ…昌浩は、優しいのね…」

銀色の少女が微笑む。

「こんなに暖かいのは、久しぶり」

幸せそうに。

「嗚呼…悠月が、待ってるわ…」

銀色の少女は涙を零す。

「…行かなきゃ」

満ち足りた表情で。





そして、銀色の少女はーーー


「悠月…」


ーーーそれきり二度と目を覚まさない。

303:貴璃◆5s hoge:2017/07/03(月) 17:33 ID:Na.

短い!!
戦闘シーンとか分かんないし、割愛したよ〜!
琉月って単語を出さなかった…(意図的)
幸せな眠りについたんだよ、これでも…昌浩のおかげだ…

304:貴璃◆5s hoge:2017/07/03(月) 21:05 ID:Na.

あれから、10日ほど経った。
昌浩は時々琉月のことを思い出すようだったが、後悔はなく、清々しい気持ちでいるようだった。

気になって、物の怪が何故平気なのかを問うたことがある。
答えはこうだった。
「だってさ、もっくん。琉月は、やっと妹に会えたんだよ?本当に、幸せになれたんだよ?…最期に微笑ってくれたから、あれが証拠」
「…そうか」
冷酷な鬼ではあったが、家族を想う気持ちは本物であったと、今や誰もが理解していた。

ふと、昌浩が逆に物の怪に問うた。
「…朱雀は?じい様はなんて?」
実は晴明に口出し無用と厳しく言い渡されていた昌浩は、朱雀がなんと言われたのか何も知らないままなのだ。
「…怒られてたら、やだなぁ」
まだ幼さの残る顔を曇らせて呟く。
物の怪は苦笑すると、尻尾を揺らしながら言った。
「大丈夫だったぞ。…お前の言う通りだったな」
「ほんとっ!?怒られてない?天一も?」
途端に目を輝かせて物の怪に詰め寄る。
「当然だ。むしろ彰子に泣いて謝られて、逆に謝り返したりして、混沌としてたくらいだな」
「そっか…よかった」
ほっとしたように笑う。







(ーーー…昌浩……ありがとう)


風に乗って、“音”が届く。

昌浩の気持ちと同じ、清々しい声が。
幸せそうな声が。

空耳かもしれない。それでもいい。
銀色の少女が、やっと“幸せ”を見つけられたなら、それで。


「…もっくん、俺ね、琉月のこと、本当は好きだったよ」

語りかけるようでいて、返事は求めていない。
物の怪は丸まって、そっと耳を傾けた。

「怖いけど、優しかった。…鬼で、在ろうとしてたのかな」

昌浩はこちらを向かない。

「強くて、…すっごく弱い、おんなのこだったんだね」

向いたら、見られてしまうのを分かっているから。

「…幸せにしてあげられたなら、本当に、良かったんだよ…」

あの少女の瞳の色とよく似た、透き通った涙を見られてしまうのを。

「…そうか」
「うん」







銀色の少女は、ちいさな妹の手を引き、彼方へ旅立つ。
幸せを、胸いっぱいに抱えて。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
終わり!!
やっと終わった!!
最後意味わかんない…。いや最初から分かんないけど!
琉月は幸せになりましたとさ!
さっきのが短かったし、これは丁度いい長さかも?

305:貴璃◆5s hoge:2017/07/03(月) 21:06 ID:Na.

微笑って→わらって
と読みます

306:咲夜◆.M:2017/07/08(土) 17:38 ID:f/w

ああぁぁあ…!
貴璃すてき、素敵…。
琉月さまついに完結だね!
私も書かねば…

このしっとりエンド好き。表現の仕方好き。書き方好き。貴璃好き!
ていうか私なんで5日間も気づかなかったの、ごめんね…

307:貴璃◆5s hoge:2017/07/08(土) 18:29 ID:VmY

大丈夫だよ〜

私もね、咲夜の書き方、シリアスストーリー、物語の構成の仕方、咲夜のこと、凄く好き!

褒めてくれてありがとう、大好きだよ〜!!

308:咲夜◆.M:2017/07/08(土) 22:50 ID:f/w

貴璃に大好きって言ってもらえた!!
から氷雨の続き頑張って書く!
…ってなりたかったけど、明日4時半起きだから今日は早く寝るね…

たまにはシリアスから抜けたいよ、思いっきり弾けて楽しいお話書きたい。

309:貴璃◆5s hoge:2017/07/08(土) 23:12 ID:DhM

あああ、何かは分かんないけど頑張れ…!

咲夜のフレッシュなお話も愛してるよ♪

310:咲夜◆.M:2017/07/09(日) 06:23 ID:f/w

貴璃ありがとう!

新鮮フレッシュなお話も書くよ、今度!←

311:貴璃◆5s hoge:2017/07/13(木) 10:19 ID:iyc

何か新しく書こうかな…

312:貴璃◆5s hoge:2017/07/23(日) 18:52 ID:44Q

ーーー寒いな…

とても、とても寒い。

ーーーいつまで、このままなんだろう

きっと、ずっとこのままだ。

ーーー…なんで、そばにいないの

自分が、手放したから。

ーーーなんで…ボクは、手放したんだろう…

自分に、温もりを与えてくれる、存在を。

ーーー今度こそ…ずっと…この手で…

護る。あの子を。自分を認め、愛しみ、温めてくれた、あの子を。

ーーー水珮…

.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚

夏にしては、涼しい夜だった。

昌浩は今日も今日とて、晴明の「ちょっとお前退治てこい」の一言であちこち駆け回ることになっていた。
「まったく、あのたぬきっ!!」
苛立ちをぶつける相手がいないので、何も無い空間を睨みながら叫ぶ。
それを見ながら物の怪が呆れたように言った。
「お前は何に怒っとるんだ。こんなのいつもの事だろう」
「だから腹たってるんじゃないかっ!!」
この苛立ちをぶつける相手が出来たと言わんばかりに、物の怪の言葉に噛み付いてくる。
はぁーと溜息をつくと、物の怪は二足歩行で走りながら、器用に指を一本立ててみせた。
「それこそ、今更だろう。お前だってそんなに文句言ってるけどな、これを放置して、市に行った彰子とかに被害が出たらどうするよ」
「うっ…。…でもっ、だったらその前にじい様が退治れば…」
「一応、あいつも老人だぞ。それにあいつは妖退治に赴く時は離魂術を使うからな。寿命が減るぞ、いいのか?」
「よ…よくない、けど…!」
「けど?」
「俺の睡眠時間削るのもよくないと思う!!」
「…まぁ、なぁ」
もっともだ。
何気に気にしていたのか、不満爆発と言った様子で一気にまくしたてる。
「いつもいつもいつもいつも、俺の睡眠時間削って!仕事に集中しなきゃいけない時にも、夜寝れないから眠気が襲ってくるし!!それで敏次殿に叱られるし!!一度で退治れない時もあるから連日連夜都を駆け回って疲れも溜まるし!!」
「そうだなぁ…」
「でも彰子とか母上に心配かけたくないから日中はちゃんと起きて元気でいた方が絶対いいし!…それに、あのたぬき、絶対退治た後にあのうざったい式文送ってくるし!!」
「…うん」
最早、何も言えない。
その後もぎゃんぎゃん叫び続ける昌浩を物の怪は放置することにした。
吐き出させた方が、後で落ち着く。確実に。
そんな物の怪を、呆れたような視線で六合が見やるが、物の怪は気にしない。

そこに、ふと、冷気が満ちた。

昌浩が叫ぶのをピタリとやめ、足を止める。
背筋に冷塊が滑り落ちるような、嫌な感覚がした。
物の怪も警戒して辺りを見回し、六合も顕現する。

「水珮…」

声が、響いた。
それと同時に辺りに妖気が満ち、周囲と隔絶されたことを否応なく認識させられる。

「…っ、お前は…!?」
昌浩が叫ぶようにして問うた。
それに対し、妖は悲しげな瞳をして呟く。
「水珮は…何処…?…いないの…?」
「は…?」
「水珮…。何処に、行ったの…?どうして、ボクの前に出てきてくれないの…?」
ふと、妖の視線が、昌浩を捉えた。
びくりと、昌浩は動きを止めてしまう。
「水珮…そこに、いるの?お前の中に、水珮が、…お前が、水珮を、連れて行ったの!?」
瞬間、今までと比にならない程の妖気が爆発し、動けない昌浩を襲った。
「うわっ…!!」
「昌浩!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続く。
まぁーた何か書き始めましたよ、貴璃さん。
ちなみに、妖くんが読んでる名前は「みずは」と読みます!

…そして、更にどうでもいいけど、Twitterとかでみんなに接してる私はちゃんと「貴璃」の人格だからね!
貴璃が1番素だったりする!
リア垢の私は友達相手に若干気を使うから…。

皆愛してるよ…最近ちょい寂しいけど、まぁ、待ってるんで!ここで!

また近いうちに暇があれば続き書きます。

313:貴璃◆5s hoge:2017/07/25(火) 08:00 ID:44Q

「お前がっ…!水珮…水珮…!待ってて、今、出してあげる…!そこから、出してあげる…!!」

何も聞こえない。
目の前にいる人間が、何か叫んでいるようだけど、正直うっとおしい。
ボクは、水珮を助けたいだけなんだから。

「…だからっ!俺は水珮なんて子、知らないってば!!」
「!?」

少年が叫ぶと同時にいきなり目の前に炎蛇が現れて、慌てて後ろに下がった。
そして、ふと、視界が開けた。
そこには何も無い。
水珮もいない。
いるのは、…どこか雰囲気が水珮に似てる少年と、人外のもの2人。

「…水珮じゃ…ないの…か…」

落ち込んで、呟く。

「水珮…」

涙が出そうになるけど、堪える。
そうしていると、あの少年が恐る恐るといった様子で近付いてきた。

「ねぇ…水珮って、何?お前は、誰?」
「…ボクは…辰月(たつき)。水珮はボクの大事なこ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一旦終わり。
中途半端だけど

314:貴璃◆5s hoge:2017/07/25(火) 17:36 ID:44Q

「大事なこ?兄妹とか、友達とか?」

少年が、聞いてくる。
…いいこ、なのかな。ボクは、よくみんなに変だって言われるし、人間にも怖がられるし。

「ううん。大事なこ。家族でも友達でもないけど、すっごく大事」
「ふぅん…。えっと…辰月は、そのこを探してるの?」
「うん。水珮、1人は嫌いだから。見つけて、護らなきゃ。そう、約束したから。ボクが護るって」
「!」

少年が大きく目を見開いて、そして、少しだけ笑った。
やっぱり、笑顔も水珮に似てる。

「…多分、ここには水珮って子、いないんじゃないかな。それに辰月、妖力強い妖怪でしょ。都人とか、怖がっちゃうから、あまり動き回らない方がいいよ」
「そんな…!水珮は今もここで彷徨ってるのに!?駄目…水珮のこと、見つけなきゃ!助けなきゃ!」
「うん。でも辰月は目立つから、代わりに俺が探してやる。水珮って子の特徴を教えてくれ」

今度はボクが目を見開く番だった。
驚いて、どうすればいいのか一瞬分からなくなったけど、こういう時にいう言葉は水珮が教えてくれたから知っている。

「…ありがとう」

.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
辰月と名乗った妖は、案外素直だった。
見た目はただの人で、巫女装束の簡易版みたいなのを纏っているので一見女の子のようだが、昌浩よりも高い背と、女の子にしては低い声がそれを裏切って男だと教えていた。そして恐らく黙ってても溢れ出てる妖気とか、普通の人とは違う、翡翠色の眼とかが人間から恐れを招いているようだった。が、昌浩はその眼や辰月自身を嫌いにはなれなかった。

「えっとね、ボクの水珮は、髪の綺麗な女の子だよ」

だから、あんな提案をしてしまった。
後ろから紅蓮が睨んできているのを感じたが、時すでに遅し。
辰月は嬉しそうに笑い、自分も先程の言葉を取り消そうとは思えなかった。

「背は、えっと、君と同じくらい。ボクよりちっちゃいね。眼はすっごく綺麗な碧色だよ。あ、あとね、髪の長さは腰より少し長いくらい」
「わかった。他には何かあるか?」
「うん。えっと、すっごく綺麗なこだよ。本当に。あと人見知りだから、気を付けてね。泣かせないでよ、水珮を泣かせたら許さない」
「わかった、気を付けるよ。見付けたら知らせたいからなるべく、そうだな…羅城門を出たあたりに居てくれ」
「うん。わかった、宜しくお願いします」

ぺこーと頭を下げて、辰月は昌浩に向かって手を振る。

「待ってるね!え〜っと…」
「昌浩。安倍昌浩だ」
「昌浩!待ってるからね!」

そしてくるりと背を向けて、走り去ってゆく。
こうして見ていると、ただの人にしか見えなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい、続く〜。
やっと辰月の容姿と水珮の容姿を出した。無理矢理。

315:貴璃◆5s hoge:2017/08/03(木) 09:32 ID:tTQ

「辰月…なんか、変わってたね」
「まぁな…。というか、昌浩っ!!」
「ん?なに、もっくん」
「なに、じゃない!あんな無謀な提案して、失敗してあいつが暴れ回ったらどうする!!」
「見つければいいんだもん、平気だろー。多分辰月も羅城門よりも外…都から出たところを探すだろうし?」

辰月と別れてから少し後。
物の怪姿に戻った紅蓮を肩に乗せながら昌浩は呑気に喋っていた。

「あんまり遅くなるのも可哀想だし、今日から探すつもりでいるけど、六合はいい?」
「おいっ、俺は問答無用で参加ってことか!?」
「…構わない」
「ありがとう、六合!ほら、もっくん、早く行くよ!」
「くっ…この…!」

ふるふると物の怪が体を震わせるが、気にしない。
昌浩は元気よく夜の都を駆け出した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はぁー…ここ落ち着く…。

316:咲夜◆.M:2017/08/03(木) 16:01 ID:FAw

待って待っていつの間にか新しいの始まってるじゃないですか!
気づくの遅くなっちゃってごめんなさい!
新たなお二人もいらっしゃるしこまめに覗くようにせねば…!

ひ、氷雨の方は少々お待ちを…

317:貴璃◆5s hoge:2017/08/04(金) 18:37 ID:eag

さっ……


咲夜だぁぁあ!!

咲夜っ!久しぶり、咲夜っ!!
勝手にまた始めてたよー

大丈夫、氷雨様のやつ、ゆっくり待ってるから!

はぁー、咲夜だぁ…(咲夜がいて嬉しくてめちゃくちゃテンション上がってる人←)

よしっ、私もがんばろっ!

318:咲夜◆.M:2017/08/05(土) 13:31 ID:mjk

うん、咲夜だよ!!
こっちで見たのは久し振りかもだね…!

あの、季節の方ですごい久々に書いてみた、ので!
めちゃくちゃふざけてるけど、良かったら見てやって下さい←

貴璃のお話読み直して私もがんばるっ!

319:貴璃◆5s hoge:2017/08/05(土) 13:45 ID:eag

読んだよ!
本当に咲夜は神かな??

あの小説で元気でた、ネタ考えよ!

320:貴璃◆5s hoge:2017/08/08(火) 22:57 ID:eag

「お〜ま〜え〜ら〜……!」

昌浩の唸り声が聞こえる。
…雑鬼の山の下から。
「うぅっ、毎度毎度いつものようにいつもの如く、なんと不憫な…」
「毎度毎度いつものようにいつもの如くっ、そう思うなら助けろよなぁ!!」
物の怪の泣き真似に噛み付くも、雑鬼が多すぎて自力では抜け出せない。なんとか抜け出そうと足掻いてみるも、時々山が揺れるだけで何も変化は怒らなかった。
見かねて、嘆息しながら六合が雑鬼の山に手を突っ込み、昌浩をつまみ出す。
据わった目でお礼を言うと、昌浩は雑鬼達に向かって叫んだ。
「毎晩、毎晩っ!!本当にお前らは俺をなんだと思ってるんだ!?」
「それは勿論、晴明の孫!!」
元気に大合唱である。
ふるふると怒りに肩を震わせながらもその波を超えると、溜息をついて本題に入った。
「…まぁ、いい。お前ら、水珮ってこ知らないか?辰月って妖に頼まれて探してるんだけど」
「水珮ぁ?辰月ぃ??」
皆一斉に首を傾げながら、ひそひそと話し始める。
「…知ってるか?」「いや、おれは知らない」「俺も」「私も存じ上げませんね」「いや、待って、どっかで聞いたことあるような…?」「辰月なら知ってる」「俺も!」「あのぉ…俺、水珮ってこ昔会ったことある…」「「えっ」」
…結論が出たのか、1匹の妖が少し前に出てきた。
「あのぅ、水珮さんだけど…」
「知ってるのか!?」
「し、知ってるは知ってるけど、彼女、今はいないよ!」
「…え?」
昌浩の動きが止まる。
それもそのはず、生きている、もしくは妖である前提で探していたのだから。
「水珮は人間なんだよ…。辰月って妖と仲のいい、人間」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
短い、続く!

321:咲夜◆.M:2017/08/15(火) 00:17 ID:2kY

みずはちゃんの漢字が出てこない…!
みずはちゃん人間だったのね!びっくりですよ!好きですよ!
辰月は「ボクのみずは」とか言っちゃってる時点で好きだし、みずはは碧い瞳って聞いてもうなんか好きだし!
つまりは貴璃が登場させる方々はみんな好きになるのです…

322:貴璃◆5s hoge:2017/08/15(火) 11:27 ID:bvU

ありがとう、咲夜!私も咲夜の登場させた方、大好きだよ…!!

水珮はね、水と珮を別々に打った方がいいかも…。

続きも頑張るね!

323:貴璃◆5s hoge:2017/09/02(土) 15:46 ID:m3Q

「に、人間…!?」

昌浩の動きが止まる。

「そう、人間。…ただの、人間。それに、もう四十年も前に死んだ、女のこ」
「えっ…でも、辰月は…ずっと水珮のことを探してるみたいだったけど…」

そう言うと、その妖は沈鬱な面持ちで俯いた。

「…死んだって、分かってないんだ。辰月は水珮のこと、本当に大事にしてて、大好きで、自我が芽生えたばかりの辰月に色々教えてあげた水珮を信頼してたから」

つまり。いくら探しても、水珮は見つからないのだ。
もうこの世にいないのだから。

「そんな…そんなのっ、辰月が可哀想だよ…!ずっと、探してるのに…護るって、言ってたのに…」
「…」

ぐるぐるとまとまらない思考を持て余して、昌浩は俯いた。
どうしよう。
見つけてあげるって約束したのに。
辰月はそれを信じて待っているのに、どうしよう。

「…辰月に…、…辰月と、話さなきゃ…」

色々考えて、結局やらなきゃいけないと思って見つけた答えがこれしかなかった。

「辰月は、ずっと、探してたから、…辛くても、知らなきゃいけない…」

ぽつぽつと、言葉にしてみる。
少しずつ、考えが纏まる。

「…まぁ、辰月に伝えるにしても、それは明日だな。昌浩、お前今日も出仕なの分かってるか?」
「うっ…。そう、だね…流石にそろそろ帰んなきゃいけないか…」

そして昌浩は物の怪に促されて、もやもやしながら帰途についた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続きでした!
おひさ!そしてサヨナラ!

324:貴璃◆5s hoge:2017/09/02(土) 15:47 ID:m3Q

しばらくね、サヨナラっていうのは

325:咲夜◆.M:2017/09/08(金) 01:25 ID:u62

そうっと覗いて、また消えます…
テスト終わって、いろいろ一区切りついたら、まとめて進めよう、かな
ここも随分静かになったけど、忘れてはいないから…
貴璃のお話補給して頑張ります

326:貴璃◆5s hoge:2017/09/08(金) 18:31 ID:R5I

全然しばらくじゃ無かったけど今たまたま覗いたら咲夜来てた…!
時間的に私は学校だから携帯預けてるんだよね…。

私も続き頑張ろ!

327:咲夜◆.M:2017/10/01(日) 02:14 ID:Ce2

久しぶりー、に、恒例の。
前の張ります…過去だからあんま意味ない…






記憶があった。
思い出、というべきなのかもしれない。

あの頃は、いつも二人で。
直接陽の光を浴びることが出来ないからと、山にある、岩で囲まれた洞窟で暮らしていた。

黄昏が夜を呼び、太陽が沈んだそのあと。
二人で手を握りあいながら、どこまでも出掛けたのだ。
月が映される湖に、蕾となり花弁を閉じている花。
風に揺れる木々の枝に並んで座って、小さな村を見下ろして。
毎日新しいものを発見しては、互いに目を輝かせながら喜んでいた。
遠出をしすぎたせいで夜のうちに帰れず、朝陽が空を照らすぎりぎりのところで、慌てて走って洞窟に戻った日もあった。
あのあとは転げるようにして岩の陰に入り、二人してお腹を抱えながらずっと笑っていた覚えがある。

あの時が来るまでは。
そのささやかな日常が、崩れることはなかったのに。

白い腕が伸ばされて、頬に触れて。
置いていくなというこの叫びは、もうその耳には聞こえていなかったのか。
浅くなっていく意識と呼吸の中で、震える声が呼んだのは己の名で。
温もりが消えていくのを認めたくなくて、強く強く、抱きしめた。

ぱたりと手が落ちるその直前、それはこの耳に届いた。


____ねえ、俺、絶対また生まれ変わって会いにくるから。
____それまでちゃんと待っててよ。
____俺の分まで生きて、氷雨_________


滑り落ちた雫とともに残されたのは、仄かに浮かんだ笑みだった。




遠い、記憶。
取り戻した、過去。

すべては、約束のために。


___________________

328:咲夜◆.M:2017/10/01(日) 03:07 ID:Ce2


「まず問題があるとすれば、それはどうやってあの二人と接触を計るかだ」

静かに言い放った勾陣は晴明へと視線を滑らせる。

「前に遭遇したときは、氷雨が私達のもとへ出向いてきただろう」
「居場所がわからないのでは、到底会えんだろうな」

なにか、手がかりは。
何でもいい。少しでも氷雨達の動向を掴めるような手がかりはなかったか。

晴明の言葉により沈黙に包まれた一同だったが、六合がふと顔を上げる。

「…白かった。なにもかも。あれは通常の人間の白さではない」
「なに言ってるのよ六合!氷雨が通常の人間に含まれるとでも思ってるんじゃないでしょうね!?」

氷雨の容貌については、遭遇した神将達から聞いている。
彼女が普通の人間だとは到底思えないし、事実そうではないのだろう。
即座に噛みついた太陰だったが、物の怪の声が耳に入り押し黙る。

「確かに、そうだ。あいつが人外のものだというのもあるだろうが…。それだけじゃなかった、まるで…」

天照大御神の恩恵を受けるあの日光を、ただの一度も浴びたことがないような。
そんな、白さ。
昌浩達も人間としては肌が白い方だと、神将は認識している。
特に彰子などは、今まであまり外に出ることがなかったのだから余計に白い。

だが氷雨は、昌浩や彰子よりも遥かに色素が薄いのだ。
外つ国には肌の色が違う人間もいると聞くが、そのような類いなのだろうか。

物の怪の言葉が頭の中で反芻する。
ふと、閃きが脳裏をよぎる。
玄武は瞳を瞬かせた。

「待て。ひさめは、氷雨か」

氷雨。
それは、六花とはまた別の空から降る氷、そして冬の冷たい雨を指す異名だ。
もし、彼女の名があの氷雨を顕したものだとしたら。

朱雀が目を細める。

「その類いの、精霊か」
「それならば、彼女が陽の光を浴びられないということも、あり得るかもしれません」

繋がる。
もしそうだとすれは、行動できるのは日が降りた夜のみ。
昼間は日が当たらない場所にいなければならない。


こうして、氷雨と曄陽へと近づいていく一同。
だがそれと同時に、残酷な事実をも引き寄せていることを。
彼らはまだ、知らない。


_______________


久しぶりだ…!
ちょっと夜更かししちゃってます、ていうのは気にしちゃ駄目だよ?
全然進まない…早く決着つけて欲しい…((
また来ます!

329:貴璃◆5s hoge:2017/10/03(火) 06:37 ID:XEs

うわぁ、うわぁ!
氷雨様のお話だ!!
私も辰月のお話進めないとね…

330:貴璃◆5s hoge:2017/10/17(火) 19:45 ID:Pt6

その日の夜。
昌浩はいつも通りに築地塀をよじ登り、夜警と称して羅城門にいるはずの辰月に会いに行った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「昌浩、来ないなぁー」

辰月はふと空を見上げる。
曇っていて、月が見えない。

「…やだなぁ。水珮は月が好きだから、隠れてるのは、やだなぁ…」

眉をへの字に下げて、じっと待つ。

昌浩は、きっと、約束を守ってくれる。
そんな気がして、今日は1日大人しくここにいたのだ。
通行人にバレないように大人しく大人しく、じぃっと隠れながら待っていた。

ガラガラガラ…

何処からか、車の輪の音がする。
直感的に、分かった。

「昌浩っ!」

果たして、目の前に妖車が止まり、中から昌浩が現れる。

「辰月、ごめんな、待たせちゃって」
「大丈夫だよ!…ねぇ、この子は昌浩の式?」
「うん、そう。車之輔」
「へぇ…。優しそうな、子だね」
「うん!優しいよ」

そして、振り返り、言う。

「ありがとう、車之輔。一旦散歩にでも行ってていいからね。また帰る時に呼ぶから、ぶらぶらしておいで?」
《はい!では、ご主人、行ってきます》
「行ってきます、だってさ」
「ありがとう、もっくん。いってらっしゃい、車之輔」

笑って、見送る。

辰月は昌浩を見つめて、言った。

「…水珮の」

昌浩も、辰月を見る。

「水珮の、手掛かりは、掴めた?」
「…うん」

しかし、頷く昌浩の面持ちは暗い。
嫌な予感が胸をよぎる。

「辰月、落ち着いて聞いてね。…水珮は、もう、…死んでた、よ」

どくん、と心臓が大きく脈打った。

「え…死ん…?」
「…死んでた。40年も、前に」
「え…う、嘘…嘘だよね…?水珮…水珮、水珮…」

何も考えたくない。
でも。
見つからなかったのは、何故?
ーーー死んでいたから
気配すら、感じ取れなかったのは何故?
ーーーもうこの世にいないから

護ると約束した女の子は、もう、いない。

「や、やだ…水珮、水珮、待って、ねぇ、何処、何処にいるの、ボクも、水珮の、所へ…」
「辰月!?落ち着いて!辰月!」
「水珮…きっと、寂しがってる…。水珮のこと、護るって約束したのに、破っちゃったから、哀しんでる。水珮の所に、行かなきゃ!水珮を護る…今度こそ…水珮の側で、隣で、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと護る…!」
「辰月!辰月!!」

虚ろな瞳で、虚空を見つめ、狂ったようにひたすら呟く。
水珮、水珮、と。

「…ねぇ…。昌浩…水珮は、何処?どうやれば、水珮の所に行けるの?」

いや、もう、正真正銘狂っている。
暗い闇を湛えた瞳を真っ直ぐ昌浩に向ける。

「だ…だめだ、辰月。お前は、生きなきゃ…水珮の分も」
「そんなことに、なんの意味があるの?ボクには水珮だけなのに?なんで?なんで水珮のいない世界で生きなくちゃならないの?」
「う…」
「水珮はひとりぼっちなんだよ?ボクだって、ずっとひとりぼっちだ。水珮がいなくて、ひとりぼっち。水珮もボク以外には友達なんていないって言ってた。だから、水珮もボクがいなくてひとりぼっち。それで、水珮はボクの所に来れないんだから、ボクが行くのが道理に合ってるよね?ね?」
「あ…の、それ、は…」
「昌浩は陰陽師なんでしょ?知ってるんでしょ?水珮のいる所もボクが水珮の所に行く方法も」
「いや…あ、の」
「…それとも…、やっぱり、お前が、水珮を隠したの?」

ぞ、と空気が1度、温度を下げた。
昌浩の背に冷や汗が落ちる。

「ち…違う!それは、違う!」
「そうだよね、昌浩は約束守ってここに来たもんね。それじゃあ、人助けが陰陽師の役目なら、ボクじゃなくて水珮を助けるために、ボクを水珮の所に連れていってよ。ね?いいでしょ…?」

もう、後には引けない。

自らが蒔いた種の大きさを、昌浩は漸く悟った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お久の続き。
話が突拍子もないけど、許してね!

331:貴璃◆5s hoge:2017/11/12(日) 22:13 ID:c8Q

実は二日に1回は覗きに来てた貴璃さんです

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
──辰月。

────たつき。

──────わたしはここだよ。

────────ここにいるんだよ。



────辰月、わたしは、ここにいるよ。



──貴方の、心に。


✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・

「ここで、なにしてるの?」

不意に、女の子の声がした。
逆光でよく見えないけど、多分まだ子供だろう。

「…?どうしてお返事してくれないの…?」

声が、揺れている。
ドキリとして、何か言おうと思って、初めて自分に意思があることに気がついた。
しかし、意思はあっても言葉が話せなければ意味がない。何を言えばいいのか、言葉を知らない。
悩んだ挙句、口を開いて、少女の言葉を真似てみた。

「こ・こ・で・な・に・し・て・る・の」

すると、少女はぱちくりと大きな眼を瞬かせた。
首をかしげて、少し考えた様子で、また口を開く。

「貴方、言葉を知らないのね?」

しかし、答えられない。
困って、また考えて、きっと今の自分の状態のことだろうと感覚的に思って、頷いた。

「やっぱり!ふふ、それじゃあ、わたしが色々教えてあげるね。言葉は、教えるの難しいけど、自然と覚えられるよ。貴方は賢いみたいだから」

軽やかな笑い声を響かせて、少女は手を差し伸べてくる。

「わたしは水珮。よろしくね、小さな妖さん」


斯くして、水珮と辰月の関係が始まった。

✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・

「水珮…」

辰月は涙を零していた。
理由はわかっている。水珮がもうこの世にいないから。
ずっと捜してたのに。
また会えるよって言ってたから、待って待って待ち続けて、それでも迎えに来なかったから、捜しに出たのに。
寂しがり屋の自分たちは似たもの同士で、お互いが居なくては生きていけなかった。
水珮も、離れるのは身を裂かれるように辛くて悲しいと、言って、いたのに。

「どうして…ボクを置いてっちゃったの…?水珮…」

誰もいない。

誰も。

あの、少年も。




あの少年…昌浩。

あの子も、きっと居なくなる。
約束、守ってくれたのに、困らせてしまった。

──…水珮に怒られちゃうかな

帰ってしまった。
考えさせて、と言っていたけど、きっと水珮の所に連れて行ってはくれないだろう。

──昌浩がいてくれたら、少しは寂しくないのかな。昌浩は、水珮に似てるもんね…傍に、ずっと、いてくれないのかな…?

辰月はいつしかそんなことを考え始めていた

332:咲夜◆.M:2017/11/12(日) 23:01 ID:cxs

恐ろしいほどに書き込んでなかったのね…私…
ごめん本当に申し訳ないです…

最初は純粋だったのにだんだん純粋なあまりにヤンデレっぽく(?)なってしまってる辰月すき…ごめんね…
水珮は人間だもんね…ああああもうなんか苦しい!美しい!のに苦しい!切ない!好き!!

取り乱してごめんね…私もちょくちょく来るように頑張る。書く。
ごめんしか言ってないけどごめん…

333:貴璃◆5s hoge:2017/11/13(月) 05:57 ID:c8Q

見てくれただけで凄く嬉しいから…辰月暴挙にでるよ…出てこないもっくん頑張れ…咲夜大好き、ありがとう…


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