少年陰陽師 〜幻絵巻・其の弐〜

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1:咲夜◆.M:2016/12/18(日) 18:56 ID:k2g

ついに始まりました、其の弐ですっ!

では改めて。

ここは、少年陰陽師が大好きな人が集まるところです!
内容としては、お話を書くのが主となりますが、絵を載せる・雑談などももちろん歓迎しております!
始めましての方も、大歓迎です!

それでは、『幻絵巻・其の弐』開幕です!

331:貴璃◆5s hoge:2017/11/12(日) 22:13 ID:c8Q

実は二日に1回は覗きに来てた貴璃さんです

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
──辰月。

────たつき。

──────わたしはここだよ。

────────ここにいるんだよ。



────辰月、わたしは、ここにいるよ。



──貴方の、心に。


✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・

「ここで、なにしてるの?」

不意に、女の子の声がした。
逆光でよく見えないけど、多分まだ子供だろう。

「…?どうしてお返事してくれないの…?」

声が、揺れている。
ドキリとして、何か言おうと思って、初めて自分に意思があることに気がついた。
しかし、意思はあっても言葉が話せなければ意味がない。何を言えばいいのか、言葉を知らない。
悩んだ挙句、口を開いて、少女の言葉を真似てみた。

「こ・こ・で・な・に・し・て・る・の」

すると、少女はぱちくりと大きな眼を瞬かせた。
首をかしげて、少し考えた様子で、また口を開く。

「貴方、言葉を知らないのね?」

しかし、答えられない。
困って、また考えて、きっと今の自分の状態のことだろうと感覚的に思って、頷いた。

「やっぱり!ふふ、それじゃあ、わたしが色々教えてあげるね。言葉は、教えるの難しいけど、自然と覚えられるよ。貴方は賢いみたいだから」

軽やかな笑い声を響かせて、少女は手を差し伸べてくる。

「わたしは水珮。よろしくね、小さな妖さん」


斯くして、水珮と辰月の関係が始まった。

✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・

「水珮…」

辰月は涙を零していた。
理由はわかっている。水珮がもうこの世にいないから。
ずっと捜してたのに。
また会えるよって言ってたから、待って待って待ち続けて、それでも迎えに来なかったから、捜しに出たのに。
寂しがり屋の自分たちは似たもの同士で、お互いが居なくては生きていけなかった。
水珮も、離れるのは身を裂かれるように辛くて悲しいと、言って、いたのに。

「どうして…ボクを置いてっちゃったの…?水珮…」

誰もいない。

誰も。

あの、少年も。




あの少年…昌浩。

あの子も、きっと居なくなる。
約束、守ってくれたのに、困らせてしまった。

──…水珮に怒られちゃうかな

帰ってしまった。
考えさせて、と言っていたけど、きっと水珮の所に連れて行ってはくれないだろう。

──昌浩がいてくれたら、少しは寂しくないのかな。昌浩は、水珮に似てるもんね…傍に、ずっと、いてくれないのかな…?

辰月はいつしかそんなことを考え始めていた

332:咲夜◆.M:2017/11/12(日) 23:01 ID:cxs

恐ろしいほどに書き込んでなかったのね…私…
ごめん本当に申し訳ないです…

最初は純粋だったのにだんだん純粋なあまりにヤンデレっぽく(?)なってしまってる辰月すき…ごめんね…
水珮は人間だもんね…ああああもうなんか苦しい!美しい!のに苦しい!切ない!好き!!

取り乱してごめんね…私もちょくちょく来るように頑張る。書く。
ごめんしか言ってないけどごめん…

333:貴璃◆5s hoge:2017/11/13(月) 05:57 ID:c8Q

見てくれただけで凄く嬉しいから…辰月暴挙にでるよ…出てこないもっくん頑張れ…咲夜大好き、ありがとう…

334:貴璃◆5s hoge:2017/12/23(土) 18:15 ID:7GI

最近書き込んでなかった…
ネタ…ネタがないです…

335:咲月夜:2017/12/30(土) 22:32 ID:u2Y

はじめまして。
少年陰陽師大好きです!
入れてもらえませんか?

336:貴璃◆5s hoge:2018/01/08(月) 18:48 ID:DOw

あああ、新規さんですね!?!?
嬉しいなぁ…!

咲夜ー!新規さん!帰っておいでー!?

あっ、貴璃(きり)です!
17歳です、タメ口OKです。

337:咲夜◆.M:2018/01/08(月) 22:53 ID:abE

こんばんは、咲夜(さくや)と申します!
お出迎えをすっぽかしていた一応スレ主です……16です…

新規さんぜひまた覗いてもらえると嬉しいです!
少年陰陽師への愛をここで爆発させちゃって下さいー!

338:霈瑠:2018/01/13(土) 16:40 ID:Qj.

みんな久しぶり!あと新規さんよろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ ほんとに顔出さなくてごめんね…

339:咲夜◆.M:2018/01/15(月) 01:27 ID:T7w

霈瑠久しぶりだー!
私もほとんど顔出してなかったし氷雨放置だし、もっと来るようにする!( ・`ω・´)/

340:貴璃◆5s hoge:2018/01/16(火) 06:55 ID:.6U

皆、お久しぶり!ってことで!
私も続き書かなきゃー

341:貴璃◆5s:2018/06/16(土) 23:38 ID:GoQ

死ぬほど久しぶりな続き。
やっぱ辰月、暴挙でない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昌浩は考える。

自分は陰陽師だ。

陰陽師には何が出来る。

陰陽師は、何をするべきか。


──答えはひとつしかない。


困っているものを、助けること。
みんなを、まもること。


ーーーーーーーーーーーーー

水珮。
辰月の、誰よりも大切な子。

親に連れられて遠くへ行くことになったと、悲しそうに微笑んでいた。
そして、謝っていた。

──ごめんね、辰月。ごめんね、ごめんね…置いていくことになって、ごめんね……っ

ぼろぼろと、大きな瞳から大粒の涙の滴を零して泣きながら謝っていた。

──離れたくないよぉ…わたし、たつきと、いっしょにいたい…!!

どうして?なんでボクはいっしょにいっちゃだめなの?

──…ごめんね…!ごめんね、辰月、ごめんね…いつか必ず、辰月を迎えに来るからね…


辰月の問いには答えずに、出会った時よりも随分背の伸びた水珮は、水珮よりも少し小さい辰月を抱きしめて、そう言った。


──迎えに来るよ…本当よ、だから、忘れないで、私のこと………私を、まもって…


震える声でそう言う少女に頼られている気がして嬉しくなって、辰月は胸を張って応えた。

護るよ!ボクが必ず、水珮をまもる!!

342:咲夜◆.M:2018/06/20(水) 21:44 ID:VGw

死ぬほどお久しぶり…ここでは堂々と貴璃って呼べるのが好き…
約束が苦しいです しんどい
水珮ちゃん(「は」が出てこないからコピペという暴挙にでた)かわいいけど切ない…ラスト泣く予感しかしないのは私だけ…??

343:貴璃◆5s:2018/06/21(木) 05:48 ID:R42

そうよ…貴璃ですよ…

泣かせたいけど文才が無いから無理かな!
でも頑張るね!!

344:瀬友◆2w:2018/06/21(木) 18:04 ID:mm6

あああああああ

ついに見つけました!

少年陰陽師大好きです!
入ってもいいでしょうか?

345:貴璃◆5s:2018/06/21(木) 22:16 ID:R42

わあああ!!
是非に是非に!!

あんまり浮上できないかもですけど…申し訳ないです

スレ主にも声掛けときますね!喜びます!!

346:咲夜◆.M:2018/06/21(木) 22:47 ID:VGw

<<343 貴璃の作品、貴璃が紡いだ言葉、という時点で私の心に響くのです 泣きます 頑張ってね!!!!



瀬友さん初めまして!低浮上ですが一応スレ主の咲夜と申します
少年陰陽師大好きさんはもちろん大歓迎です〜!
嬉しいです……ぜひぜひ仲良く語りましょう…

347:瀬友◆2w:2018/06/21(木) 23:08 ID:mm6

>>345->>346

ありがとうございます!!

348:貴璃◆5s hoge:2018/07/31(火) 05:33 ID:Bsk

続き。




辰月は昌浩と別れて、ひとり歩いていた。
意味もなく、目的もなく、理由もなく。
ただ、ひとり、歩いていた。
いつしか都を出て山の中を通り、何日も何日も歩き続け。
気が付いたら、辰月は、水珮と出会った森の中で、ひとり佇んでいた。
辰月は座り込んでぼんやりとあたりを眺める。

──水珮は、いない

そう、いないのだ。
自分が唯一心を許した少女はもういないのだ。
彼女に何があったのかなんて分からない。
でも、あの子は、約束は守る。
約束を破るのは、破られるのは、何より嫌いなこと。
そう言っていたから。

「水珮ぁ…」

ここには思い出がある。
気付かなかった。
ここを離れるまで、戻ってくるまで、気付かなかった。
ここでは、水珮との思い出が、辰月の中の水珮が、生きているのだ。

「みずは…ボクを、むかえにきてよぉ…」

まるで言葉を覚えたばかりの頃に戻ったみたいに、辰月はたどたどしく言う。

「やくそく、したでしょぉ……むかえに、きて…!」

そうしてぼろぼろと大粒の涙をたくさん沢山こぼして。
辰月はその場にころりと転がった。
月が見える。
何度もここで水珮と見た月。
今は一人で見ている月。
ひとりだけども、思い出とともに見ている、不思議な、月。

目を瞑る。

朝なんて来ませんように。

祈る。

朝が来てしまったら、また水珮を待たなくてはならない。
だって、朝が水珮を連れて行ってしまったのだから。

願う。

夜のうちに、ボクを水珮のところへ連れて行って。





辰月は祈り、願い、夢を見る。
水珮が迎えに来る夢を。
もう二度と訪れない幸せな夜を思い描いて、毎夜毎夜、想いの中の水珮と共に、月を見る。


そして辰月は、生き続ける。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ねえ、もっくん」
昌浩は空を見上げる。
憎く感じるほど、雲ひとつない綺麗な夜空。
その真ん中に浮かぶ、まんまるな月。
それを眺めながら、肩の物の怪に話しかけた。
「…なんだ?」
物の怪も昌浩と同じように空を見上げて応える。
昌浩はちらりと物の怪を見やり、目が合わないのを確認してから視線を戻した。
「辰月…生きてるかな」
殆ど独り言のような、囁き声。
それでもその言葉には、彼に生きていてほしいと希う昌浩の気持ちが込められていた。
物の怪はその気持ちを感じながら、頷く。
「生きているさ、きっと」
今頃同じように月でも見てるんじゃないのか。
そう返せば、小さく笑う気配がした。
「…そうだね…きっと、生きてる」
どんな形であれ、生きていてくれればいいと思う。

唐突に姿を消した、まるで人のような妖。

「また、会えるといいな…」

彼は今も、来ない迎えを待ち続けているのだろうか。
それでもいい。
「きっと会えるから…生きてれば、会える」
それだけが、不条理だらけのこの世界における、唯一の真実。

349:貴璃◆5s hoge:2018/07/31(火) 05:35 ID:Bsk

おーしーまーい!!
無理矢理終わらせまーしーたーよー!!!

350:咲夜◆.M:2018/07/31(火) 21:55 ID:mkI

はああぁぁああ………切ない………!!!

まさかメリバだとは……思わないじゃん…??
辰月が自分で幸せに気づけたのはほっとするし嬉しいんだけど、その幸せの形がまた哀しい けど嬉しい
感情がちょっと渋滞してるかな?

どんな形であれ、生きていてくれれば_____っていうのが好きです。言葉に出来ないけどすごく好きです。

素敵なお話を書いてくれてありがとう……読めて良かった、貴璃に感謝です…!!!

351:貴璃◆5s hoge:2018/07/31(火) 22:02 ID:Bsk

咲夜…!!
ありがとう、そんなに手放しで一番褒めてくれるのは咲夜なんだよ…!!

いやまさか私もこんな終わりになるなんて思ってなかった…想定外すぎた…。
でも咲夜に褒めてもらえたからいいかな!
ありがとう!!

352:咲夜◆.M:2018/07/31(火) 22:58 ID:mkI

いいえ〜そんなそんな!!
貴璃が書くお話は言葉選びの綺麗さとかとにかく切ないところが大好きなんですよ……!!

いや物語って思いがけない方向に進むよね……どうなるかこっちも全然分からないわ……

353:貴璃◆5s hoge:2018/07/31(火) 23:00 ID:Bsk

>>352 キャラが生きてるんだね…。やっぱり物語は私には御しきれない、自由で雄大な世界が広がってるから好きだなー!!

354:翡翠:2018/08/22(水) 14:51 ID:53Q

はじめまして‼図書館で少年陰陽師読んでハマりました。好きなキャラは紅蓮、昌浩、成親&昌親にいさま、じい様、若晴明、六合の旦那、風音…などなどです。(たくさんいるので書ききれない…) ちなみに中1です。よろしくお願いします‼

355:貴璃◆5s hoge:2018/09/04(火) 21:37 ID:Fu6

>>354 わー!!初めまして!!
高三の貴璃(女)です!
お仲間増えるの嬉しいですね〜٩(*´︶`*)۶
よろしくお願いいたしますね!

356:國輝 お久の登場:2018/09/06(木) 07:34 ID:arM

幻になりかけてた國輝です笑笑
翡翠さん!はじめまして!前のアカの方で小説書いてました國輝(読み方はなんでもいい)です!
高校生です
ためで全然大丈夫なんで、よろしくお願いしますね!

357:燈月◆jU:2018/09/06(木) 20:48 ID:ZZ2

國輝〜!!
こちらではお久ですな!!

また何か書こうかな…どうしようかな…ネタがな…

358:貴璃◆5s hoge:2018/09/06(木) 20:48 ID:ZZ2

すまんっ、上の私!!
別のとこで使ってるやつのままだった!!

359:貴璃◆5s hoge:2018/09/28(金) 18:37 ID:.0c

また何か書きますね!

※バッドエンドが大好きな私によるバッドエンドが大好きな私のためのバッドエンドが大好きな私に捧げるバッドエンド前提のほんわか()したお話です。
※読む人を選ぶお話です。
※章子ちゃんが国母として人生をほぼほぼ全うしたあとのお話です。
※昌浩が、なんやかんやあって、今原作で流れてる時間軸より少おおおし後に死んでる設定のお話です。
※(ゝω・) テヘペロ
※↑これで全て察してください。


次から書いていく↓

360:貴璃◆5s hoge:2018/09/28(金) 18:39 ID:.0c

待ってね、一個忘れてた。
藤花ちゃんと彰子(しょうこ)ちゃん、2人のお話っす

361:貴璃◆5s hoge:2018/09/28(金) 19:06 ID:.0c

──────昔。遠い、昔。
約束をくれた人がいた。

『俺が、護る』

嗚呼、今も。

『夏になったら、一緒に蛍を見に行こう』

この胸の中で。

『あきこ』

ずっと、響いている。

362:貴璃◆5s hoge:2018/09/28(金) 19:45 ID:.0c

昔、ほんのひと時の間だけ、守ってくれた人がいた。
優しくて、笑顔が穏やかな、幼さの残る少年。

『あなたを守ると約束した、陰陽師』

《わたくし》を守ってくれると言ってくれた、──憧れだった、人。
静かに、穏やかに、暖かな思い出として、胸の内に在り続ける人。


あの言葉が、今もわたくしを守ってくれている。

363:貴璃◆5s hoge:2018/09/28(金) 23:19 ID:.0c

あれから、幾年経ったのだろうか。
藤花はもう、とうの昔に数えるのをやめていた。
ただ、人の身には恐ろしく長く感じる時が経ったということだけを理解している。

春だ。

陽気な陽ざしに包まれながら、藤花はうつらうつらと夢と現の狭間を漂っていた。
懐かしい夢を見る。
始まりの夢。
『きみ、これが見えるの』
思えば、そんな驚いたような言葉が自分がまともに聞いた、最初の彼の声だった。
彼の側には真っ白な物の怪。
きらきらと綺麗な紅い瞳が、いつだって彼を見守っていたのを藤花は知っている。
あれ以来殆ど会っていないけれど、今でも自分を気にかけてくれているのを、知って、いる。

夢現のまま、藤花はぼんやりと目を開けた。
陽の光が眩しい。
でも今は、この眩しさが幸せだった。
だって彼は、──もう、眩しさも暗さも感じられない。
だからこれは、幸せを証明しているようなもの。
この命を、彼が約束通りに護りぬいてくれた証。
それでも。
「まさひろ…」
どこか遠くに聞こえるような気がしながらも、酷く久しぶりにその名を口にした。
そろそろ、天命だろうか。
漸く、彼の元へ逝けるのだろうか。

「嗚呼………」

どうか、願わくは。

「…らい…せ、……こそ…」

彼と蛍を見ることが出来ますように。

…藤花は再び瞼を落とす。

彼と、共に、生きられますように。
もう一度、彼に私の名を呼んで貰えますように。

…願い、意識を遠くに手放した。

そして、優しい昏さの夢殿へ、藤花は旅を始めるのだった。

364:貴璃◆5s hoge:2018/09/29(土) 06:07 ID:nw.

※彰子=しょうこ読み

ーーーーーーーーーー

彰子はほう、と息を吐く。

内裏の庭を眺めれば、霞んで見えるほどの桜吹雪。
春の盛り。

無事、ここまで秘密を守り抜いてきた。
子供たちは父の望み通りに帝の位につき、自分は国母として慕われてきた。
「…いいえ」
違う気がする。
だって、──もう、秘密とは呼べない。

ただの藤原道長の側室の子から、異母姉妹の一の姫の身代わりの女御・彰子(あきこ)になって、帝に想いを寄せる中宮・彰子(しょうこ)になって、今は国母になった。
正真正銘、自分が国母なのだ。
他の誰でもなく。
異母姉妹のあの方ではなく。
「わたくし」が。
だとしたらそれはもう秘密ではなく、そういう定めの元に無事に動いてきたのだとしか、言えない。
これが、自分の人生だったのだ。

彰子(あきこ)様との約束通りにわたくしを守り抜いてくださった、彼が永らえさせたこの命の定め。

大分遠くなってしまった、初めて会った時の彼の笑顔を思い浮かべる。
変わらずに、いつだって優しくしてくれた。
初めて、『自分の感情』の奔流を感じさせてくれた。
憧れた。

彰子はいつの間にか伏せていた視線を上げて、そっと花吹雪を眺めやる。

叶うならば、この桜吹雪に攫われるかのようにして命の灯火が消えて欲しい。
一瞬の夢だった、あの方のように。

彰子は微笑み、花を見る。

365:貴璃◆5s hoge:2018/10/05(金) 22:51 ID:Uus

あの時の衝撃は忘れない
あの時の衝撃は忘れない

忘れられない
忘れられない

初めての想いを抱かせた人
初めての想いを抱かせた人

だから
だから

酷い衝撃で何も考えられなくなって
酷い衝撃で何も考えられなくなって

もうどうしようもなく今更だけれど
もうどうしようもなく今更だけれど

どうか
どうか

神様に祈らせてほしい
神様に祈らせてほしい

あのひとのところにいかせて…と
やすらかなねむりをまもって…と

366:貴璃◆5s hoge:2018/10/05(金) 22:52 ID:Uus

おわり

367:貴璃◆5s hoge:2018/10/05(金) 22:58 ID:Uus

最後のがあきことしょうこの違いだよなぁと思って書いた。

↓おまけ的感覚で読んでね!

あきこは望むと思う。
昌浩に罪悪感を覚え、昌浩のために生きたあきこはきっと願うと思う。

もういいでしょう?もう、逝かせて。

だからあきこは祈る。
あのひとのところにいかせて。



しょうこは望むと思う。
昌浩のおかげで生かされて、国の為に生きたしょうこはきっと願うと思う。

あの人は死後も皆を守ってる。だからもう、ゆっくり休ませてあげて。

だからしょうこは祈る。
やすらかなねむりをまもって。




始まりの想いは同じでも、過程と結末が違うから、行き着く結論もまた変わるよなってお話。

368:國輝 助けて、スランプじょーたい:2018/10/09(火) 10:43 ID:3xE

なんかいっぱい新しい仲間増えてて、おいてけぼり感半端ない!!!
もうすぐ新作載せます!!!
絶対!!
書くから!よろしくお願いします!!!

369:貴璃◆5s hoge:2018/10/09(火) 23:13 ID:8IU

>>368 待ってるぜ、國輝!!

370:瀬友◆Q2 hoge:2018/10/30(火) 00:16 ID:SFA

久しぶりです〜……って久しぶり過ぎますね……

371:貴璃◆5s hoge:2018/11/03(土) 16:52 ID:gY6

>>370 あああお久しぶりです…!!!息災でしたか…?
最近過疎ってるので一言だけでも見ると嬉しくなりますね(*´﹀`*)

372:瀬友◆Q2 hoge:2018/11/20(火) 00:24 ID:vlA

>>371

ほんとお久しぶりです!

そう言えば新刊、読みました?

373:貴璃◆5s hoge:2018/11/20(火) 20:56 ID:2sE

読みましたよ…!!
叫ぶしかありませんでした…泣きながら「兄上ぇぇぇえええええ!!!!!」と叫んでました…

374:瀬友◆Q2 hoge:2018/11/21(水) 23:13 ID:vlA

わかります!!
あの話の流れでまさかの兄上で私も叫びながら号泣しました。
私のクラスメートも「兄上ぇぇぇぇ!!」と言っていました。

375:貴璃◆5s hoge:2018/11/25(日) 14:43 ID:/fs

もう次の現代編に救いを求めるしかありませんね…

376:貴璃◆5s hoge:2018/12/20(木) 09:30 ID:9oE

なんか書こ………。
最近ホラー書くのが好きなので、現代編昌浩の怖くないホラーでも。
─────────────────────
ちょっとした出来心だった。
クラスメートに嗾けられ、ムキになったのはやはり良くなかったなと思うものの時既に遅し。
「…どうするんだ、昌浩」
珍しくもふもふ姿のもっくんが、昌浩に抱きかかえられながら嘆息気味に訊いてくる。
「…そ」
「そ?」
「そんなの、俺が知りたいっっっ!!!」
全力で叫び、もう何度も見回したこの空間を再び眺め、また叫んだ。
「どこだよ、ここ〜!?」
物の怪は呑気に、よく声が枯れないなぁなどと考えながら、尻尾をぱたりとひとつ振った。


続きは後日(何も考えてないなんて言えない)

377:貴璃◆5s hoge:2018/12/20(木) 19:33 ID:9oE

昌浩くん(14歳)
中二。陰陽師。妖怪とお化けは違うものだぞ!!
クラスのお友達に嗾けられた結果、なんか変な見たことも無い明らかに異世界ですって感じの場所に飛ばされた。

もふもふのもっくん(2000歳以上)
最近は普段ずっと人型をとっているぞ!!
なんか昌浩一人だと不安やなーと思ってついて行ったらとんでもない所に飛ばされて諦めモードに入ってる。いざとなったらお焚き上げしようとも思ってる。

異世界ちゃん(???)
なんかやべーとこ。
お空は真っ赤、木々は真っ黒、地面は紫……な森の中。
お化けちゃん大量発生するお☆

378:貴璃◆5s hoge:2018/12/29(土) 13:37 ID:X5s

続き

─────────────────────

「取り敢えず、ここが何処なのか何か手がかりでも探した方がいいよね」
散々喚いて一先ずは落ち着いた様子の昌浩が、腰に手を当てて提案してくる。
「……まあ、そうだな」
何か色々と釈然としないものの、確かに今出来ることといえばそれくらいなのでもっくんも頷いておいた。
そして改めて周囲を見渡す。

紫色の地面から真っ黒な木々が生えた血よりもなお赤い(現在時刻深夜一時)空が広がる森。

「…いや、真面目に何処だここ」
「もっくんでもわかんないの?」
「知るか。というか異世界にお招きされるなんて滅多にあることじゃないんだからわかるわけないだろ」
溜息をつきつつ後ろ足で立ち上がって少年を滔々と諭す真っ白もふもふな謎生物。
昌浩は神妙な顔をしてもっくんの言葉を聞き流しながら、普通の人にももっくんが見えたら結構もっくんもホラーだよなぁなどと考えていた。
「聞いてるのか、昌浩」
「え、何?ごめん、全然聞いてなかった」
思わず反射で素直に答えると、またもっくんは大きくため息をつく。
「そんなんで本当に立派な陰陽師になれるのかぁ?まったく、これで油断して怪我なんかしたら笑えないぞ?」
「分かってるよ」
軽く頬をふくらませて返す。
「…じゃ、ちょっと歩いてみよっか」

379:燈月◆jU:2019/01/25(金) 00:02 ID:N22

足元に繁る草が歩く邪魔になるもっくんを抱き上げて昌浩はとりあえずあてもなく歩いてみることにした。
月っぽい黒の丸い物体が空に浮かんでるのでそれを目印にする。
しばらくはふたりとも無言で進んでいた。
「…」
「…」
歩く。
歩く。
歩く。
月の位置は変わらない。
そして、───────周囲に存在する木々の位置や形もまた、変わらない。
少なくとも10分は歩いているはずなのに。
「…あのさ、気付きたくなかったんだけど」
「…なんだ」
「ここ…全然進んでないよね?」
そして耐えきれずに昌浩は腕の中のもっくんに確認してしまった。
「…言うな」
どこか辟易とした様子で返事が返される。
昌浩は頬を不満そうに膨らませて、立ち止まった。
「ちょっと…休憩ー」
「おいおい、そんな長時間歩いてないだろ。若者がそんなんでいいのかぁ?」
「なんだよ、もっくんは俺に抱えられてただけだろー」
じと、と睨めつけてから、今度は本当にしんどそうにため息をついた。
「それに、変なんだよ。ちょっと歩いてるだけですごい疲れる。疲れるというか…生気を吸われてる?みたいな」
「………何?」
もっくんの目元に険しさが宿る。
しかし昌浩は空を見上げていて気が付かない。
「…ん、休んでたら結構回復してきた。動き回りさえしなければ平気っぽいけど……この調子じゃ何もわかんないしねぇ」
無意識に抱えたもっくんの背を撫でる。
「もう少しだけ、この先どうするか考えないとかな…」
ぽつりと呟いて、昌浩はもっくんの体温を感じようとするかのようにぎゅ、と抱き締めた。

380:貴璃◆5s hoge:2019/01/30(水) 17:37 ID:Cfs

もう分かってると思うけど、燈月も私の事っす


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