@>>396
A>>410
B>>443
捏造あります、ご注意を
あとオリキャラも出てきます。
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「彼女に振られたのか」
僕は言った。澤井は呆れた顔で
「お前のその核心をズバっとついてくるところ、ホント嫌いじゃない」と返してきた。
「マジかよ。どんまい澤井」周りにいた誰かが言った。
「入学式の日に振られるってある意味すごい」
「ていうか、なんで振られたの?」
人は他人の幸せな話より不幸な話の方を好む。
予想通り、周囲の興味は僕から澤井へと移った。
後は簡単だ。もうそろそろ先生が来て、早く帰れ、と言うだろうから、みんな会話を一旦中断し、しぶしぶと帰り出すだろう。
そうしたら、周りが気づくより先にとっとと帰ればいい。報告書は家でやろう。
僕が計画とも呼べないものを練っている間に、さっき僕に嫌味を言った副担任がやって来た。
「おい君たち、いつまで残っているんだ!これから保護者会があるから、早く帰りなさい!」
さて、とっとと帰ろう。東野さんが声をかけてきた気がするけど、気のせいだ。
副担任の苛立った声を聞き、「「はーい」」
みんないい子にお返事をして、全員昇降口へ向かった。
「なあなあ、このあとみんなでカラオケ行かない?」
昇降口で澤井が提案していた。
「お、それいいね」
「あ!あたし大人数OKのカラオケ店知ってる!」
「じゃあおれ、予約するよ」
盛り上がる彼らを尻目に、僕は校門へと足を進めようとする。
「そうだ!白里もカラオケ行かねー?」
渡辺君が誘って来た。
いや、報告書作りたいんだって。
僕は誘い断ろうと口を開く。
「申し訳ないのですが、今日はよ、、!!?」
いきなり澤井に口を塞がれた。
「今日暇だから、白里も行くってよー」
何勝手なこと言ってるんだよ!と声を出せない代わりに、視線で澤井に訴える。
「え、マジ!」
「ホント!うれしい」
「てか、白里くんもカラオケ行くんだね」
自分から行こうと思ったことはないよ。
というか澤井、いい加減手を離して。
僕はさらに視線を強くする。澤井はそんなこと気にもせず、
「あ、俺ちょっとやる事あるから、先行っててよ。後から白里と一緒に行くからさ」
と校門に向かって歩き始めた集団に声をかけた。
「おっけー!それじゃあまた後でな澤井、あと白里も」
僕が行くことは確定なのか。もうここまで来ると断れない。
あ〜あ、報告書、明日中に出す予定なのにどうしよう、徹夜するしかないのかな。最悪だ。
僕が1人憂鬱になっていることなど露知らず、澤井は無邪気に彼らに右手を振っていた。左手はいまだ僕の口を塞いでいる。
ああクソ!澤井のやつ後で地味な嫌がらせしてやろう。
さて、どんな嫌がらせにするか。ぱっと10個ほど思いついた。
一つ目、一週間、上履きもしくは外履きを左右逆で下駄箱に入れる。
うーんこれはありきたりかな、それに一週間、休まず学校これるか分からないし。
だから却下。
二つ目、澤井の筆箱の中身をことあるごとに全部出す。
誰にもバレずにやるのは至難の業だな。これも却下。
三つ目、四つ目、五つ目。
却下、却下、却下!
、、、あれ?そういえばさっき澤井やる事があるって言っていたような。
やる事ってなんだろう。
強制的にだが僕を連れていくことには成功しているし、他にやることって何かあったっけ?
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to be continued
何かあるんだよ
試験的に行間開けまくりました。
こっちの方が読みやすいかな?