怪盗レッドのオリジナル小説書いてみます!(8)

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558:星月夜杏里◆gg (;`・ω・)つdice3:2017/06/25(日) 20:15 ID:rGw

>>515の続き (かなり久しぶりですね)




ブラッドは私を睨み、力が抜けたようにヨロヨロと立ち上がる。

眠らないのはすごいよね……。
それはそうとして……

「私の質問に答えてくれない?」

私は沈黙を破った。

レッドは悪事を許さない。
だからこそ、質問に答えてくれれば捕まえない、とは言ってあげられない。
これからどんな方向になっていくかは、私も知らない。

ブラッドは黙ったまま。

「あなたはなんで犯罪者なんかにわざわざなってるの?それは本当にあなたの意思なの?」

私は勝手に話を進めた。

『私の仕事だもの』ってさっき言ってた。
でも、これは仕事であって、本当はやりたいんじゃ無いのかもしれない。

ずっと気になっていた。
あの辛そうな目は何を思っていたのか。
それが、今はどうしても知りたい。

「……ここじゃ話せないわ。場所を変えないと……」

ブラッドはそう言って、あとは何も答えない。

『ならアスカ、今から俺が指示する。俺の居るビルまで来られるか?』

「分かった」

小声で返事を返し、ブラッドに向き直る。

「ならついてきて。走れる?」

ブラッドはコクリと頷き、廊下を走り出す。
でも、まだ睡眠薬の効果が切れていないのか、足取りが重く、少しおぼついている。

私達はエレベーターで1階まで降り、出口に向かって走った。
警備員達には皆眠ってもらった。


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