新・妖界ナビ・ルナ 〜ルナと琉奈〜

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1:クリスタル:2017/01/04(水) 22:54 ID:yMI

オリキャラめっちゃ暴れます!

ルール アンチコメ、いじめやめてね!

知っている人、リレー小説書こうよ!

16:リリカ@恋歌 見たいです!:2017/01/20(金) 22:02 ID:jb2

      2

おおーとクラスがざわめく。

栗色の長髪の少女と、黒髪の少年が入っていった。

どちらもよく似た顔立ちだ。

女子はひそひそと話し合う。

「竜堂ルナです。よろしくお願いします。」

「竜堂タイです。よろしくお願いします。」

(双子っかな?)

「竜堂さんは、風見さんの斜め前で‥。」

そして授業が始まった。

17:リリカ@恋歌 見たいです!:2017/01/20(金) 22:21 ID:jb2

理科室にて。

「竜堂さんって、マテリアルなんですか?」

サーヤが口火を切った。

圭吾は、黙ってうつむく2人を見、語り始めた。

「2人は、魔界とは違う世界の王子と王女です。」

「………え、それって、」

ルナが顔を伏せて、告げた。

「妖怪の世界、妖界の王族なの……。」

王族、という言葉にサーヤは親近感を覚えた。

志穂は、「サーヤさんと同じですね…。」

と呟いた。

18:リリカ@恋歌 見たいです!:2017/01/23(月) 17:04 ID:jb2

        3

少年が、隣の暗闇を見た。

語りかける。

「ユウヤ、どういう考えなんだ?」

ユウヤは、フッと笑って。

「ルイ、君の愛しい妹の身体を借りる、とか‥。」

ルイという少年が、怒ったように、ガラスのコップを床に叩きつける。

パリン、とコップは割れた。

「バカな事を言うな!!まあ、お互い協力しあうから、そんな話は止めよう。」

そして、2人の兄は、愛しい妹に思いを馳せる。

今年の真冬、神舞町に最大の脅威が迫る。

19:リリカ@恋歌:2017/01/26(木) 21:26 ID:jb2

        4

「そう、『化け物』なの……」

ルナは、悲しげに言った。

(竜堂さんが化け物なわけないよね?)

志穂が切り出す。

「妖怪だからと言って、化け物とは言わなくても良いと思います。」

しばらく沈黙が続く。

やがてルナが言った。

「今日、マテリアルの皆さんを、Windmillに呼んでくれませんか?真の姿を見せたいので。」

(真の姿って何だろう?)

20:リリカ@恋歌:2017/01/26(木) 21:48 ID:jb2

      Windmillにて。

部屋には、ルナとタイ、サーヤ、レイヤ、志穂、徹平、翔と翼がいた。

「絶対に、拒絶しませんか?」

ルナの問いに、皆がうなずく。

タイとルナは、顔を見合わせ。

ルナは、チョーカーとヘアゴムを取った。

タイは、手袋を取る。

サアーと風が吹く。

銀色の髪の、赤色の瞳の少女と、赤色の瞳の少年がいた。

2人の瞳は、赤く渦を巻いている。

「竜堂さん……なの?」

呆然としたサーヤの声に、ルナはハッとした。

「やっぱり……化け物だよね?」

「違います!」志穂だった。

サーヤは志穂の気迫に驚いた。

きっと、志穂も、チカラを気にしていたのだろう。

レイヤが口火を切った。

「僕達も同じような者だ。」

これには、その場にいた皆が驚いた。

21:奈津:2017/01/28(土) 18:14 ID:mTc

話の途中に、スミマセン。
私、奈津といいます。ナビ•ルナ大好きです。なので、このスレをつくってくれて嬉しいです。遅くなりましたが、この話面白いです!

22:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 08:52 ID:jb2

奈津さん、ありがとうございます!!!!!!

これからも、頑張ります!

23:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 09:14 ID:jb2

マテリアル達と、ルナとタイは、Windmillを出た。
 
徹平が、パトロールに行こうと誘ったのだ。

「わっ!」

サーヤはつまずいてしまった。

「大丈夫、サーヤちゃん。」

翼がサーヤの手を取る。

「おい、翼、サーヤから離れろ(怒)」

殺人光線を出すレイヤを見て、ルナとタイは、顔を見合わせて、笑った。

ルナの笑みは、綺麗な花が開くようで、可憐だった。

タイが、周りを伺うと。

徹平は、顔が真っ赤で、志穂がじとっと、徹平を睨んでいる。

(嫉妬か?)

翔は、うつむいているが、顔は真っ赤だ。

サーヤとレイヤ、翼は、サーヤを取り合っている。

サーヤは、そっと2人から逃げて、

ルナの横に行く。

「あの、竜堂さん、ルナちゃんって呼んでいい?」

「いいよ。日守さん、ううん。サーヤちゃんって呼んでいい?」

24:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 11:14 ID:jb2

ニコニコと笑う2人を見て、タイはホッとした。

と…。

シュッ

風を切り裂きながら、矢が飛んできた。

同時にサーヤも、首筋にちくんとした痛みを感じた。

「悪魔がいる!」

その言葉に皆が後ろを振り向く。

「おや。破魔のマテリアルと、伝説の子がいますね。」

青年の悪魔がいた。

「僕はルディリ。そして」

シュッ。

氷の矢が再び飛んできた。

「氷の悪魔です。」

ルディリの放った矢は、ルナの頬を掠めた。

「!?……タイ君。開眼するよ。」

その言葉を聞き、皆が戦闘態勢になる。

ルナは、チョーカーを外した。

目が赤く渦を巻いている。

25:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 13:32 ID:jb2

オリジナルスポット

記憶が淵

落ちた人の記憶がフラッシュバックする。

それから何度もフラッシュバックする。

やがて違う世界に跳ぶが、それに気づくと、元の所に戻ることができる。

26:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 13:43 ID:jb2

マテリアル達が技を繰り出すが。

ルディリは、そのたびに氷の結界を作り出す。

「これじゃ、チカラを消耗するだけです!」

志穂が悲鳴のように叫ぶ。

その声に皆が焦る。

その隙を悪魔が見逃すことが無く。

シュッ

氷の矢が翔に向かって飛んでいく。
 
「翔!」翼が叫ぶが、遅い。

振り返った翔に向かって矢は……

ザシュ!

恐る恐る翔が目を開ける。

「ルナちゃん!!」

ルナのわき腹に、矢が刺さっていた。

それは一瞬のこと。

ツルンとルナは滑り。

後ろの記憶が淵に、落ちていく。

ザッパン!

ボコボコと泡が立ち。

「ルナちゃん!」「ルナさん!」

サーヤと志穂の叫びは、ルナには届かなかった。

27:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 14:54 ID:jb2

ルナside

ルディリから、氷の矢が放たれた瞬間。

私の体は動いていた。

翔さんを突き飛ばして。

矢が、わき腹に刺さっても、不思議と痛くは無かった。

足が滑る。

記憶が淵に落ちる。

『竜堂ルナです。よろしく……』

『チャエ!』

あれ…?記憶がごっちゃになる。

パラパラとノートをめくるように、記憶がフラッシュバックする。

やがて

「ルナ。」「お兄ちゃん?タイ君は?」「先に妖界に行っているよ。」「サーヤちゃんは?」「誰だ?サーヤなんていう人は?」

え?いないの?

違う。いないんじゃなくて、私が別の所にいるんだ。

「お母さんとお父さんは?」

いないよね?

「先に行っているよ。僕らも行こう。」

違う。この世界じゃない。

幸せな未来を望んだのは、何度もある。

ナナセの生い立ちを知ったときは。

このままでいたい。

お父さんとお母さんに会いたい。

でも、サーヤちゃんと志穂ちゃんに会いたい。

ずっと幸せでいたい、けれど。

「私がいたのは、この世界じゃない。」

ザッパン!

気づくと、元の所に戻ってきた。

28:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 16:53 ID:jb2

「ルナちゃん……!良かった!」

サーヤは、涙を拭った。

「俺を助けてくれてありがとう。ごめんな。」

翔が謝る。

「良かった。誰かを守ることができて。」

ルナは笑った。

ドッキュン!

胸を射抜かれたような音が響いた。

「今の音、何?」「ドッキュン!って……」

翔はいろんな意味でドキドキしていた。

さっきの音は、翔の胸を射抜かれた音だったのだ。

ルナは真顔になって。

「妖界に、」

ザアッと記憶が淵の水が、盛り上がる。

それはゼリーのようなカプセルになった。

ルナが振り返った瞬間。

ザプン。

カプセルがルナを閉じ込める。

ルナの目は見開かれる。

誰もが驚愕した。

カプセルは映像を映した。


タイとよく似た少年が、笑いながら告げた。

「ルナ。やっと来てくれたね。妖界に戻ろう。僕は、兄の竜堂ルイ。じゃあね、マテリアルとタイ。」

映し終わると、カプセルは空高く飛ぶ。

「ルナちゃんを助けにいこう。」

サーヤが言う。

タイが反論する。

「妖界に行くには、夜鳴島まで行かないといけない。そこまでどうする。」

といいかけて何かに気付いたように、目を見開く。

「ぼく達には味方がいる。」

29:奈津:2017/01/29(日) 20:49 ID:mTc

面白いです!
ルナの兄、ルイの目的とは?!気になります!

30:リリカ@恋歌:2017/01/30(月) 17:13 ID:jb2

四神は、空高く舞った。

「わぁ‥…」「すげー!こんなに空高く飛ぶのって!」「徹平さん!暴れないでください!」

サーヤと志穂は、朱雀に、

翔と翼は、白虎に、

徹平とタイは、青龍に、

レイヤは玄武に乗った。

夜鳴島に着くまでの間、ワイワイと騒がしくなった。

ルイside

愛しい妹を手に入れた。

この日をどれだけ夢見ただろう。

眠っている妹の髪に触れる。

もう二度と、手を離さない。

そのためには、マテリアル達を消さなければ。

ルディリから聞いた情報によると、破魔のマテリアルがいるらしい。

まぁ、この宮殿には、たくさんのトラップがある。

楽しませてもらおうか。

31:リリカ@恋歌:2017/01/30(月) 19:59 ID:jb2

秘められた過去 レンスイside

「レンスイ、ルイとルナ、タイをよろしく……(ガクッ)」

「お姉さま!!!!!」「レンメイ…!!!」

悲しみに暮れた私をさらなる悲劇が襲う。

お義兄様が、第三の目を封印するために、亡くなられた。

当時5歳のルイは理解していた。

「都和子、僕らは別の所に行く。」

幼いルナとタイの手を握って。

「ダメよ、絶対に。」

ルナとタイを星の子学園に預けるときには、ルイがいなかった。

私は気付かなくて。

お姉さま、お義兄様、大切なルイを失ってしまいました………。

32:リリカ@恋歌:2017/01/31(火) 06:58 ID:jb2

スネリside

もっけの情報によると、ルナがさらわれたらしい。 

なぜ?

口を次いで、そんな言葉が出た。

瞬間にピンときた。

一度レンスイ様が、話されたことがあった。

ルナとタイには、兄がいるということを。

たしか……竜堂ルイ。

「とりあえず、宮殿に行こうぜ!」

「だめよ!計画なしに。人間界の子供達もいるらしいじゃない。」

私は止めた。けれど、計画は思いつかなかった。

ただ、ルナが無事であるよう、祈った。

33:リリカ@恋歌:2017/01/31(火) 06:59 ID:jb2

奈津さん、ルイの思惑はルイsideで少しずつ分かっていくと思います!

34:リリカ@恋歌:2017/02/01(水) 20:01 ID:7vM

タイ達は、妖界にきた。

「頼れる者がいるから、そこへ行く。」

(なんかタイ君、レイヤ君と似てるな〜)

ふと、サーヤは思った。


スネリとサネルの家。

「スネリ。何か情報が降りていないか?」

スネリと言われた女性は、首を振った。

「いいえ。残念ながら。」

青い髪のツインテールの女の子が不思議そうに言う。

「タイ、この子達は?」

「マテリアル達だ。紹介する。」

そう言って、タイはサーヤを促す。

35:リリカ@恋歌:2017/02/03(金) 21:39 ID:7vM

ルナside

目を開けて、驚いた。

見知らぬ立派な部屋だったから。

天蓋付きのベッドに飛び込む。

わぁ〜ホワホワ!

ガチャ。

タイ君?違う。

タイ君によく似た人だった…。

「もしかして…お兄ちゃん?」

「そうだよ、ルナ。」

お兄ちゃんが、いたんだ。

初めて、知った。

お兄ちゃんの顔が近づいてきて……。

唇が、私のまぶたにおちた。

それと同時に、夢に墜ちていった。

ルイは、ルナの髪をかきわける。

第三の目に、優しくチョーカーをつける。

そして、ルナを抱え、部屋を去った。

36:リリカ@恋歌:2017/02/05(日) 18:13 ID:7vM

「み、んな………(ズザザザッ)」

いち早くそれに気づいたのは、タイだった。

「スネリ、八方玉が!」

八方玉に、ルナの映像が映る。

「「「「「「「ルナ(ちゃん)(さん)!!」」」」」」」

「ん……ぁ。みんな…良かった……ズザザザッ……………ここは、宮殿、みたい…ズザッ……!!!や、やめて!……ブツッ!」

「最後のは、何だ?」「切羽詰まっていたみたいね……」

ドンヨリとした空気になる。

しかし、皆おなじことを誓っていた。

(必ず救い出す。)

37:リリカ@恋歌:2017/02/07(火) 20:48 ID:7vM

夜。

サーヤは眠れなかった。

スネリの家のベランダに出て、夜風に当たる。

「ルナちゃん……………。」

「サーヤちゃん……?」

ビクッと振り返ると、スネリだった。

「スネリさん。」

「ルナのことを考えてたの?」

サーヤは少しためらったが、言った。

「ルディリの時ちゃんと注意してれば……」

「サーヤちゃんのせいではないわ。」

サーヤの言葉をスネリが遮る。

「ルナは、誰かを護れて、誇りに思ってるわよ。ルナの過去、知りたい?」

サーヤはためらったが、聞くことにした。

「ルナは、あなたと同じ、施設で育ったの‥…。妖怪ナビゲーターとして覚醒したのは、私ともっけと出会ってから。」

(もっけさんって、徹平さんと似ている人だよね?)

「夜鳴島の封印をするため、四神を探す旅にも出た。透門ナナセとの戦いも、幾つも越えて。」

(ルナちゃん……。)

「ルナが大切にしたのは、友達や、家族を守ることなの。だから、ルナは、守るために、自分の体を傷付けることになっても、躊躇しなかった。」

「あの、スネリさん!」

戻りかけるスネリの背中に、サーヤは声をかける。

「私達は、傷付くことになるかもしれない、けど、必ず、ルナちゃんを救い出します!」

スネリは振り返って、フッと笑う。

「あなた達だけにするわけないわ。私や、もっけ、ソラウ、ふうりも一緒に行くから。」

スネリが去った後、サーヤはうずくまって、泣いた。

(私は、ルナちゃんみたいに誰かを守ることができるの?守られているだけじゃないの?必ず、救い出せるの?)

不安にかられるサーヤを、スネリはそっと、家の中から見守っていた。

38:リリカ@恋歌:2017/02/07(火) 21:36 ID:7vM

改めて、第○話と書かせていただきます(笑)
新しい章という訳で、第一話スタート!!


第一話 始まりの覚悟

サーヤは、朝一番に起きた。

(覚悟は、できてるよ。)

「ん〜〜。あれ?サーヤちゃん?」

翼が起きた。

「おはようございます。翼さん。」

「おはよう、サーヤちゃん。あれ、レイヤは?」

「まだ寝ていて。」

新たな足音がした。

「おはようございます。サーヤちゃん、翼さん。」

サネルが起きてきた。

そしてだんだんと、皆が、起き出してきた。

39:リリカ@恋歌:2017/02/08(水) 10:14 ID:7vM

サーヤの瞳に、覚悟の色が有るのは、誰もが気づいていた、が‥。

なかなか言い出せないのだ。

「おはよう、皆。」

ソラウとふうりが起きてきた。

心なしか、ソラウは疲れているようだった。

「ソラウさん、どうしたんですか?」

志穂が聞く。

「あることを調べていて、分かったんだ。」

ソラウの口調は、やんわりだったが、目には厳しい光をたたえている。

「スネリ、焔紅国に行かなければいけない。」

焔紅国、という言葉にスネリは、一瞬目を伏せた。

ふうりがマテリアル達に説明する。

「焔紅国は、ここ、沢白国と敵対する国なの。」

敵対という言葉に、マテリアル達は緊張する。

そして、重い空気が流れる。

そこに、お調子者がやってきた。

「ふふ〜ん♪お、なんだこの雰囲気。」

もっけの言葉で、皆クスクスと笑い出す。

雰囲気が和んできた。

「(コソッ)もっけさんって、やっぱり徹平さんとすごく似てるね。」

サーヤは志穂に囁く。

志穂も、クスクスと笑いながら、

「ええ。特にヘンな所が。」

志穂の言葉で、また皆が笑う。

一方のもっけは、首を傾げていた。

「おいらのどこが面白いんだ????」

スネリが口元を隠しながら、

「もっけ、あなたは知らない方が良いわ。」

皆の笑いが止まると、当のもっけが言う。

「スネリ、やっぱりあそこに、ルナがいるらしい。」

再び、スネリの顔が曇る。

「皮肉よね。竜堂家にとっては。」

マテリアル達の頭の上に、クエスチョンマークが浮かぶ。

「あそこと言うのはね……。」

「おい、スネリ!!!!」

もっけがスネリの言葉を遮る。

「何よ、もっけ。」

じろりとスネリが睨む。

「おいらより、イケメンがいる〜〜〜!!!」

もっけは、翔と翼を指さしている。

はぁ、とスネリとソラウ、ふうり、タイが呆れてため息を吐く。

「もっけ、それは今に始まったことではないのよ。」

再び皆が笑う。

(やっぱり、徹平さんと似てる!!)

密かにサーヤは思ったのだった。

40:リリカ@恋歌:2017/02/08(水) 10:47 ID:7vM

「あそこと言うのはね、焔紅国の北の方にある、紅城と言うところなの。」

(紅城って?)

サーヤの心情を悟ったかのように、スネリは説明を続ける。

「紅城は、焔紅国王家が築いた第二の城なの。焔紅国王家は、透門家がお気に入り立ったの。その紅城には、一年に3ヶ月ほど、透門家が休暇に来るの。」

「それのどこが皮肉なんだ?」

今まで喋らなかったレイヤが、聞く。

「透門家は、竜堂家と対する陰陽師だったの。」

確かに皮肉である。

その事実に皆黙り込んでしまう。

「そこに、ルイさんは、ルナちゃんをさらったのですか?」

サーヤの疑問に、ふうりが答える。

「そうみたい。紅城には、たくさんの罠が張り巡らされているの。」

確かに易々と奪える場所に連れては、行かないだろう。

「ルイの目的は?」

タイが聞く。

「悠久の玉だったら、ルイも伝説の子だから、取れるだろう。」

スネリが言う。

「恐らく、悠久の玉では無いと思うの。それとも、誰かに協力してもらっているのか。
そうでなくては、辻褄が合わないのよ。ルイが1人であなた達に勝てるとは思えなくて。」

八方玉からまた声が聞こえてきた。

「スネリ?今の聞こえてたの。どうやら、お兄ちゃんは、……ズザッ!………ヤさんに協力してもらってる……の…ズザッッ!!」

音信が途絶えた。

ゾクリとサーヤは、ルナの言葉である人物を思い浮かべた。

それはどうやら、他のマテリアル達も同じだったらしい。

41:リリカ@恋歌:2017/02/08(水) 18:59 ID:7vM

「あの……実は……」

サーヤはドキドキした。

「私とレイヤ君には、1人兄がいて、その名前は、……ユウヤ」

空気が凍った。

「サーヤちゃんって、日守だったわよね?」

「あ、はい。」

スネリともっけ、ソラウとふうりの目が険しくなる。

「日守ユウヤか……。」

「事がめんどくさくなりそうね‥…。」

首を傾げているサーヤ達を、ソラウは柔らかく笑い、解説した。


時間がないので、あとで書きます。

42:リリカ@恋歌:2017/02/08(水) 20:13 ID:7vM

「ここ、沢白国では、日守ユウヤは危険な魔界の王子として認識されているんだ。」

(お兄ちゃんが、危険人物!?!?)

「現に、沢白国の女の子をさらい、魔界に連れて行ったことが、悪魔を伝って分かったからね。」

サーヤの顔は真っ白だった…。

「おい。」

レイヤが、低い声で言う。

「これ以上サーヤに負担をかけるなら、僕らは、出て行く。竜堂ルナなんか仲間じゃ無い。」

スッとタイの目が冷ややかになる。

妖精姿のふうりも攻撃態勢に入る。

「ルナを侮辱するなんて許さない!」

「姉を思う気持ちは良いが、ルナはどうでもいいのか?所詮、破魔のマテリアルは、道具に頼らないといけない。使えないから、帰れ。」

「タイ、なんてことを言うのよ。」

スネリが注意する。

「……………ってよ……えってよ…レイヤ君は帰ってよ!」

驚くことに、サーヤだった。

これにはレイヤも何も言えない。

「ルナちゃんは、私の友達だよ!!!友達を見放す弟なんか大嫌い!!!!!」

ポツリとレイヤが言う。

「すまない。」

「良いが、完全に許したわけではない。この後、紅城に行く。自分の身は、自分で守れ。」

タイの言葉には、少しだけ安堵が含まれていた。


紅城

紅城は、朽ち果てていた。

が、中は綺麗だ。

スネリが、「ここは、2チームに別れましょう。」

サーヤ•徹平•翔•ふうり•スネリ

レイヤ•志穂•翼•もっけ•タイ•ソラウ

と、分けた。

「サーヤさん、どうしましょう。女子は私だけですよ。」

志穂が嘆く。

サーヤはアハハと、苦笑いするしかできなかった。

(ルナちゃん、必ず助けるよ。私の命尽きても。)

43:リリカ@恋歌:2017/02/10(金) 17:02 ID:7vM

ルイside

誰も愛しい妹に近付けさせたくない。

最初は、僕を生んだこの世界と、人間界に復讐するため、妹をさらった。

けど。。。。

こんなに清くて、可愛い妹は、誰にも渡したくない。

ー独占欲ー

だと思う。いや、絶対だ。

破魔のマテリアルなんて、僕の力に到底適わない。

今頃、どこかの部屋で、悪魔達と戦っているだろう。

ユウヤの妹だ…少し手加減するか?

いや、妥協はいけない。

必ず、守り抜く。

44:リリカ@恋歌:2017/02/10(金) 17:31 ID:7vM

(ルナちゃん……!)

はぁはぁ。

息づかいが漏れる。

悪魔と戦っていたのだが……

悪魔は消えた。

しかし、サーヤ達の体力は保たなかった。

スネリが、癒やしの力で皆を癒す。

(ルナちゃん……待っててね。必ず、助けるから。)

皆の疲れが取れたところで、別の部屋に向かった。

こうして、サーヤ達は着々とルナのもとへと、向かっていった。

45:リリカ@恋歌 (ノ>_<)ノ ≡dice5:2017/02/10(金) 21:11 ID:7vM

最終ステージ 

「ルナちゃん!!!!」

最後の部屋に入るとすぐ、サーヤの悲鳴が響いた。

ルナは、紫のシャボン玉に入っていた。

「声は、聞こえないよ。」

「ルイ……………!」

ルイが陰から出て来た。

「戦おうぜ!」

翔が声をかける。

その声に、皆がうなずく。

「臨・兵・闘・皆・陣・裂・在・前」

タイが、九字を切る。

しかし、ルイは、ブツブツと何か呟く。

結界が作られ、九字は届かなかった。

「九字なんかじゃ、ムリだよ。」

レイヤも、光の剣を作り、ルイに向かって走る。

なんと、ルイは驚きの行動に出た。

向かってきたレイヤをひらりとかわし、レイヤの後ろに回り込む。

ブツブツと再び呟く。

レイヤの目がトロンとなり、ルナと同じ紫のシャボン玉に入っていた。

「レイヤくん!!!」

「光のマテリアルは、使えないよ。」

皆が、唇を噛む。

「どうしたら…………!」

『皆、聞こえる?』

ふっと皆の心に、ルナの声がした。

『今は、意識はないけど、魂で喋っているの。』

(ルナちゃん、大丈夫?)

『うん、サーヤちゃん。』

(ルナっち、計画とかある?)

(徹平さん!!自分で考えてください!)

『徹平さん、志穂ちゃん。計画は、あるよ。』

皆は、その計画に聞き入る。

『それじゃあ、はじめ!』

ルナのかけ声と共に、皆はルイに向き直る。

ふうりと志穂は、風を巻き起こす。

「フッ、こんなのは避けられるさ。」

その間に、翔と翼が炎を作りだし、ルイに放つ。

ルイは、それも避け、ひらりと降り立つ。

徹平と、スネリが技を繰り出す。

その隙に、もっけとタイが、ルナとレイヤの閉じ込められている、シャボン玉に近付く。

触ってみると、プヨプヨしていて、簡単には割れない。

九字を唱えると。

パチンッ!

ルナとレイヤが、出て来た。

「くっ!」

口惜しげに、ルイは叫び、消えた。

「ルナちゃん、レイヤくん、大丈夫?」

「大丈夫。ありがとう、サーヤちゃん。」

レイヤは黙っていたが、少し微笑んでいるように見えた。

46:リリカ@恋歌 ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2017/02/10(金) 21:38 ID:7vM

次は、ダブルデート(徹平&志穂 翔&ルナ)で!

47:リリカ@恋歌:2017/02/11(土) 21:39 ID:7vM

Windmill

「ルナさん、今日は一緒に頑張りましょう!」

(????今日何かあったっけ?)

ガランガラン!

「ちぃーっす!」

「おはようございます。伊吹さん。」

徹平と、翔だった。

「(コソッ)志穂ちゃん、これどういうこと?!!」

志穂は、少し自慢気に(?)

「ダブルデートです‥あの、その、2人だと気まずいですから。」

「そ、それなら。サーヤちゃんと、翼さんの方が……。」

ルナの顔は、真っ赤。

「それも良いと思ったんですが、レイヤ君に睨まれたら危ないので、止めました。それより、ルナさんは、翔さんが……す、」

「ワアアアッ!」

ルナは、慌てて志穂の言葉を遮る。

徹平にヘッドロックをかけている翔が振り向く。

ルナは最近、アクセルのファンになったのだ。

大人気アイドルとデートなんて、気が引ける。

でも、こんな事は無いだろうと思い、行くことにした。

水族館

ルナの目が、見開かれる。

「わぁー!!かわいい!!」

翔も嬉しかった。

なかなかお忍びで、こういう所には行けないのだ。

それに、最近気になっている、ルナとのデートなのだ。

(デ、デートなんて、初めてだよ。どうすればいいの?)

どことなく、志穂も落ち着かないみたいだ。

「て、徹平さん!!す、少し相談が……。」

「翔さん、稲城さんとどうすれば……。」

ルナは徹平に、志穂は翔に、相談する。

「ん〜〜〜。あっ!」

徹平は思い付いたように、叫ぶ。

48:リリカ@恋歌:2017/02/12(日) 08:41 ID:7vM

「あそこのお土産コーナー、行こうぜ!」

と、ルナの手を手を取り、走る。

「て、徹平さん!?」

「稲城さん!?!?!?」

志穂もルナも驚く。

当たり前だ。

残された翔と志穂は、慌てて二人を追う。

お土産コーナー

「わぁ、イルカ型のクッキー可愛い!」

「ルナっち、一緒に買おうぜ!」

徹平とルナは、互いの顔を見合う。

一方モヤモヤしている、翔と志穂は外で待っていた。

(徹平さん……デート相手を間違えています。)

(徹平、後で蹴り入れてやる。)

2人は、黒いオーラを出しているのに構わず、徹平とルナは出て来ない。

やがて出て来た瞬間。

「ぐほぉっ!」

翔の強烈な蹴りが炸裂した。

これを柱のかげから見ていた、サーヤと翼はため息をついた。

49:リリカ@恋歌:2017/02/12(日) 14:31 ID:7vM

「だ、大丈夫ですか??」

ルナが慌てて、徹平と翔に駆け寄る。

「ルナさん、稲城さんは大丈夫ですよ。それより、お互いに出かけましょう。」

(どうしよう……翔さんと何話そう?)

翔の顔も心なしか、赤い。

サーヤは、柱のかげから見守っていた。

(頑張れ、ルナちゃん!)

サーヤがエールを送っていると。

「サーヤちゃん、俺らもデートしない?」

翼が誘う。

「へ……………は、はい!」

(ルナちゃんのためにも、私も嬉しいから。)

幸いレイヤは、風邪で寝込んでいた。

50:リリカ@恋歌:2017/02/13(月) 20:08 ID:7vM

(やっぱり、私にはデートなんて無理だよ。ごめんね、志穂ちゃん、翔さん。)

ルナは、申し訳ない気持ちでいっぱいだった…。

ちょんちょんと、サーヤは、ルナの腕をつつく。

「サーヤちゃん……!?」

「ルナちゃん、デートなんだから、そんな顔しないで!」

「サーヤちゃん……。」

(ルナちゃん、ファイト!!)

「うん……!ありがとう、サーヤちゃん!」

急いで翔のもとに駆ける。

「あの、この後、イルカショーがあるんですが、一緒に見に行きませんか?」

「あ、ああ。///」

ルナの純粋な笑顔に、翔はドキドキする。

「サーヤちゃん、俺らもイルカショー見に行こう!(ワクワク)」

「はい!(ワクワク)」

2人も行くことにした。

51:リリカ@恋歌:2017/02/14(火) 19:27 ID:7vM

イルカショーのステージは、沢山の喜びの声があふれていた。

『ハ〜イ!皆さん、こんにちは!今日のイルカショー、ぜひ楽しんでくださいね!!』

イルカが、飛び跳ねる。

バシャッ!

ルナと翔の座っている席まで、飛んできた。

「わぁ!」

ルナのあどけない表情に、翔はドキドキする。

ショーが終わり。

『ハ〜イ!皆さん、次のショーも楽しみにしてくださいね!』

ルナと翔は、席を立とうとした。

先程の、水が、席の通路にこぼれていた。

ツルンッ!

ルナは、転んで……

思わず、翔に抱きつく。

「!?////」

2人とも、床に倒れる。

「………!ごめんなさい!」

「い、いや。////」

抱きついたことに、思い出したルナの顔は、真っ赤。

と…。

「未音、どうしたの?貧血?」

その声に、2人は、ハッとする。

悪魔かもしれない!

2人は、駆け出した。

52:リリカ@恋歌:2017/02/15(水) 18:16 ID:7vM

ダブルデートの事件のプロローグ

愛華side

「愛華……!ここ、危ないわ。」

「どうしたの?愛菜お姉ちゃん?」

愛菜お姉ちゃんは、首で後ろを示す。

そこには……

愛菜お姉ちゃんより少し年上の、少女がいた。

変だったのは、両方の手に、剣を持っていたこと。

少女の視線の先には、

朱色の鳳凰みたいな鳥と、白銀の毛並みの虎、青色の龍、黒色の蛇がいた。

少女がニヤリと口元をゆがめる。

2つの剣を空で、十字を切る。

それが、何重にも見え、朱色の鳥に当たる。

ぐったりとした、鳥を見て、虎、龍、蛇が少女に向かい、走る。

次の瞬間。

またもや、少女は空で、十字を切る。

今度は、三回。

全て当たる。

虎と、龍、蛇は弓形になり、倒れる。

それを見届け、少女は去った。

「どうするの?愛菜お姉ちゃん?」

「愛華……。早く、水族館を出よう。」

お姉ちゃんに手を引かれ、私は、倒れている鳥や、虎、龍、蛇がどうなったのか、分からない。

53:リリカ@恋歌:2017/02/15(水) 21:13 ID:7vM

ルナと翔は、急いで、そこへ向かう。

走っているルナに、声が途切れ途切れに聞こえる。

『………ナ…ルナ、躊躇……な…。』

「白虎!?」

弱々しく、風に乗って、白虎の声がする。

「ルナちゃん、聞こえたのか!?」

翔は驚く。

「はい!白虎、どこにいるの?」

問いかけても、ルナの首もとの飾りは、揺れなかった。

と…。

シャッ!

風の中から、虎の爪が見える。

「白虎、そこにいたの?」

「危ない!」

翔がルナを庇う。

ジャッ!

服が裂ける。

「翔さん!大丈夫ですか!?」

「ああ、服が裂けただけだ。」

ルナは、安堵のため息をつく。

ヌッと、風の中から、白虎が現れる。

しかし、その目は虚ろだった…。

「白虎……?」

ルナの声が聞こえた瞬間。

白虎の目が変わる。

危険な瞳だった。

『ルナ……』

「白虎?どうしたの?」

目の前の白虎は、しゃなりしゃなりと近付いてくる。

『俺に、躊躇なく、術をかけろ。』

「そんな……!!!」

四神は、森羅万象を司っている。

『朱雀も、青龍も、玄武も、おかしくなっている。このままでは、この世界は、荒れ、壊れる。』

それは、ルナが一番おそれていたことだった…。

「くそっ!こんな時に、翼がいれば…!」

「いるけど。」

翔の背後から、翼の声がする。

翼がいて、隣には、サーヤがいる。

「チカラを使うか…!」

「やめて!!!!」

ルナが二人の前に、立ちふさがる。

「森羅万象を司る四神にチカラを使ってはいけない!」

「仕方ない、やめよう、翔。」

「ああ。」

ジャッ!

嫌な音が響いた。

「ルナちゃん…!!!」

白虎が、ルナの脇腹を、噛んだのだ。

鮮血が飛び散る。

ルナは、痛みに倒れる。

54:リリカ@恋歌:2017/02/16(木) 17:34 ID:7vM

(これ、ナナセに切られた時と同じ痛みだ)

ルナの脇腹から、血が流れ出る。

(今度こそ、終わるのかな?)

白虎が近付き。

ルナを背に乗せる。

「ルナちゃんを連れて行くの!?」

(サーヤちゃん…心配かけて、ごめん、ね‥)

白虎の瞳には、虚ろな影はなかった。

気高く、何者をも屈服させる力強さがあった。

「ルナを妖界に連れて行く。」

「私も!」「もちろん、俺らもだよね?翔。」「ああ。」

そこで、皆は、タイ達がいる、Windmillに向かった。

55:リリカ@恋歌:2017/02/16(木) 21:16 ID:7vM

ガランガラン!

Windmillのベルが鳴る。

瞬時にタイは、嫌な予感がした。

そして、それは、的中する。

白虎の背には、脇腹を血だらけに染めた、ルナが乗っていた。

伊吹もそれに気付く。

「…レイヤ、臨時休業の札をかけてくれ。」

レイヤは、サーヤの無事を確認し、外に出る。

「ルナ!!!!白虎、これはどういう状況だ!?」

タイの顔は、鬼気迫る表情で、外から帰ってきたレイヤも驚いてしまった。

伊吹とサーヤは、シーツを敷き、白虎の背から、ルナをおろす。

血だらけのルナを乗せていたせいか、白虎の白銀の毛並みは、真っ赤に染まっていた。

白虎は、人間姿に、変化した。

沈痛な顔で、目を伏せる。

「俺は、操られていたんだ。それで、ルナを噛んでしまった。」

これには、皆が驚く。

「誰にだ…。」

タイの声には、若干、怒気が含まれていた。

ルナが噛まれたのと、守りきれなかった己を呪っていたのだろう。

「恐らく、透門家ナナセの従姉だ。」

タイの顔が強ばる。

「名は、透門シイナだ。」

分からずに、首を傾げているマテリアル達に、タイはごく簡単に、説明する。

それを聞いた、マテリアル達の顔も強ばる。

白虎の説明は続く。

「透門シイナは、ナナセと同じく、護身剣と破妖剣を使えて、今回はそれが、仇となった。」

シーツに寝かせられている、ルナが痛みに顔を歪める。

「二つの剣を使い、俺や、朱雀、青龍、玄武が操られた。」

皆が恐怖で、凍る。

56:リリカ@恋歌:2017/02/17(金) 21:49 ID:7vM

「俺は、元に戻ったが、青龍と、朱雀、玄武はそのままだ。」

意識が無いはずの、ルナがボソボソと呟く。

「ナ、ナナセ……止めて……斬らないで!」

痛ましげに、タイがルナを見る。

「ナナセに斬られた、悪夢を見ているんだ。」

サーヤは、拳をそっと胸の前に、おく。

(やっぱり、私のチカラは、弱いんだ。)

白虎は、険しい表情を崩さずに、言う。

「俺には、ルナの声が聞こえたが、ルナを噛んだ後のことだ。操られている、朱雀と青龍、玄武が聞くとは、思えない。」

白虎の説明が終わった瞬間。

「お母さん、もっけ、スネリ、ソラウ、ふうり、サネルちゃん……生まれてきて、ごめんなさい。私は、生まれてはならない子だったの……?お願い、蛇蝎のごとく、疎まないでください……。」

ポロポロ涙が、ルナの頬を伝う。

「ナナセとの戦いは、ルナを悪夢におとしめたのか…。」

タイは、姉を思いやる。

サーヤが、切り出す。

「私は、私のこの命差し出しても、良いから、もう一度、ルナちゃんと、行動させてください…。」

タイは、少し悩み、うなずいた。

マテリアル達が、それぞれの覚悟を固めた。


透門シイナside

『ナナセ姉ちゃん、どこに行くの?』

『シイナ、大丈夫よ。絶対に、離れないわ。』

ナナセ姉ちゃんの中に、カイリュウ叔父さんの影を見た。

けど。

あの約束は、ナナセ姉ちゃんが答えてくれた。

ナナセ姉ちゃんは、最後の戦いに臨む日、私に言った。

『シイナ、竜堂ルナは、強い子。やっぱり、私は、選ばれた御子ではなかった……。』

心からの、言葉だと思う。

天国の、ナナセ姉ちゃん。

ナナセ姉ちゃんの、思い、必ず晴らすよ。

誓った私の前に、竜堂ルイと言う、人が現れた。

「僕と、結託しないか?」

躊躇したけど、

うなずいた。

57:リリカ@恋歌:2017/02/18(土) 18:17 ID:7vM

ルナの額には、脂汗が流れていた。

「ルナちゃん…。」

「……サーヤちゃん……?」

ルナが、目覚める。

「「「「「「「ルナ(ちゃん)(さん)!」」」」」」」

マテリアル達&タイが叫ぶ。

ルナの傷は、伊吹が止血していた。

ルナは、弱々しく、白虎に視線を移す。

「白虎、大丈夫?」

「ああ、すまない。」

ルナは、ふわっと、笑う。

可憐な花のような、笑顔は、誰をも魅了させる。

「ルナ、実は……。」

タイが、ルナに、透門シイナについて説明する。

説明が終わると、ルナの顔は意外にも、優しかった。

58:リリカ@恋歌:2017/02/18(土) 18:55 ID:7vM

「ナナセは、ほぼ私が、死なせたに違いないの。だから、シイナを、正しい道に戻したいの。」

「ルナちゃんは、どうしてそこまで、優しくなれるの?」

サーヤは、少し不思議に思った。

「星の子学園にいた頃、都和子先生──お母さんの妹──が、優しさは、強さだと、言っていたから。」

懐かしげに、ルナは遠いところに目を向ける。

(ルナちゃんと、私の境遇は、似てる。)

サーヤは、嬉しいような、憧れを抱いた。

タイが、少し厳しく、

「透門シイナは、恐らくルナを襲うと思う。それからは、皆で動いた方が良いと思う。」

志穂が、反論する。

「四神も、操られているのでしたら、透門シイナを倒すときに、現れたら、こちら側は多大なダメージを受けます。ここは、二手に分かれませんか?」

タイは、少し悩み、

「……そうしよう。」

チーム分けには、

ルナ・翔・志穂・徹平

タイ・白虎・翼・サーヤ

と、なった。

このチーム分けには、志穂が口を出した。

ダブルデートをもう一度しようという、思惑通りになった。

「ルナさん、神舞町を紹介しますね。」

志穂が先頭に立ち、神舞町を紹介し始める。

59:リリカ@恋歌:2017/02/19(日) 11:17 ID:7vM

「(コソッ)志穂ちゃんは、徹平さんのどこが好きなの?」

ルナは、コソッと聞く。

途端に、志穂の顔が赤くなる。

「(コソッ)ど、どこって……////それより、ルナさんは、灰神先輩のどこが好きなんですか?」

「ひぇ!//////」

今度は、ルナが赤くなる番だった。

「ど、どこって、優しいし、カッコイいから……………////////////」

(恐らく、灰神先輩も、ルナさんが好きですし、相思相愛ですね。)

それを思い付き、志穂のヘンなスイッチが入る。

(まずは、灰神先輩を完全に、ルナさんに落とさなければ。)

ラヴ作戦@

触れ合い

「ルナさん、ここでは、生け花体験が出来るそうですよ。」

「へぇ〜!やってみた〜い!」

志穂は、心の中で、ガッツポーズをした。

店に入り。

「お互いのテーマを決めましょう。」

「志穂っち〜、どういうペアを作んの?」

(稲城さん、ナイスです!)

志穂は、フッと笑う。

「私と、稲城さん、灰神先輩と、ルナさんでしましょう。」

ルナの顔は、真っ赤。

翔も同じく、真っ赤。

(フフフ…惹かれていますね!!)

志穂&徹平 テーマ『カップル』

翔&ルナ テーマ『命』

「ルナちゃん、どうする?」

「う〜ん。コレとコレは、どうでしょう?」

少し上目がちに、翔を見る。

(ドキドキする…///反則だよな///)

(うわぁーん!カッコイい〜!///)

お互いに、照れているのを、志穂はチェックする。

(この調子なら、作戦@成功出来ますよね。)

と、多少にやけてしまう。

60:リリカ@恋歌:2017/02/19(日) 18:13 ID:7vM

「!ッ!」

志穂がワザと、ルナにぶつかる。

「わ………っあ!」

よろけたルナを翔が、後ろから支える。

ルナは、翔の腕の中にいた。

「!?あ、ごめんなさい/////」

慌てて出ようとするルナを。

ギュッ!

「!?/////」

腕の中に閉じ込める。

(このチャンス、逃すものか…//)

「志穂っち〜コレでいいかな?」

「なんですか?稲城さん。」

振り返った志穂の目には、

鮮やかな赤色の花と、紫の花と、その他の色をごちゃ混ぜにして作っている、徹平が目に映った。

「い〜なぁ〜ぎ〜さぁん?(怒)」

志穂の目は、つり上がり、こめかみには、青筋があった。

それを翔の腕の中から、見つけたルナは、

(志穂ちゃん……明王みたい…。)
と、思った。

61:リリカ@恋歌:2017/02/19(日) 19:44 ID:7vM

作戦A 

壁・床ドン

生け花体験を終え、志穂達は、外に出る。

志穂は、そぉ〜ッとメモを取り出す。

(佐川さんから、少女マンガ借りておいて正解です!次は……)

図書館に向かう。

「ルナさん、宿題の読書感想文、ここで終わらせましょう。」

「うん!」

徹平が、ギクリとする。

志穂は、それを目ざとく見つける。

「稲城さん……塾の読書感想文は、仕上がったんですか…?」

「ギクッ…志穂っち…察してくれよ〜!」

ということで、4人は、図書館に入る。

志穂が、本棚から本を取り出す。

「ルナさん、この本がオススメです。」

『紫の星〜時の結び目〜』

というタイトルの、表紙には、1人の少女の後ろ姿と、空には、星が散らばっている神秘的な絵が描かれていた。

「ありがとう、志穂ちゃん、読んでみるね。」

ルナは早速、机に付き、ページをめくる。

「志穂っち〜薄い本って、ある?」

徹平は、低学年ようの棚の周りをウロウロする。

「稲城さんの、本の基準は、そこですかっ!」

ペシリと、徹平の頭を叩きつつ、本を差し出す。

「分かりやすい物語ですし、稲城さんでも読めると思います。」

と、皮肉を込めて言った。

徹平は、それに気付かず、読み始める。

(時が来るまで、私も本を読んでいましょう。)

30分後

「志穂ちゃん、ありがとう。宿題終わったよ。」

ルナが一番最初に、終える。

「あ、はい。」

志穂は、本から顔を上げる。

翔も、雑誌コーナーから戻って来た。

(今ですね。)

と、翔が歩いているところに、本を落とす。

62:リリカ@恋歌:2017/02/19(日) 21:39 ID:7vM

オリキャラプロフィール

水面 瑛留 みなも えいる

妖怪キムナの親友、人間。

容姿 茶髪

性格

明るく、優しい。キムナと同じく自然を愛する。

秘密 ルナの○○○○○・○○の相手。

63:リリカ@恋歌:2017/02/19(日) 21:58 ID:7vM

翔が躓く。

「大丈夫ですかっ……////あの……」

ルナは、押し倒されていた。

ルナの首筋に、熱い吐息がかかる。

(成功ですねっ!この調子なら、作戦Bも、成功出来ますよね〜!)

作戦B

キス

志穂は、翔を洗脳しに行く。

その間にルナは、徹平の読書感想文をチェックする。

「ここは、どこが良かったかを書けば良いと思います。あと……。」

「ルナっちは、志穂っちより優しいよな〜。舞子さんみたいだよな〜(悪魔リーザ)」

志穂が戻ってくる。

「ルナさん、灰神先輩が呼んでいましたよ。」

明王みたいな表情をして、志穂は徹平を睨む。

図書館の、本棚の陰。

「あの……!?」

本棚に押し付けられる。

「キスしていい?」

「へ?ぁ…!」

翔の唇が、ルナの唇に近づく。

そして…

チュッ

キスをした。

唇が離れた途端に、ルナの目から、大粒の涙が溢れる。

「ルナちゃん!?」

「すみません、翔さん、私は、」

ルナは、一瞬目を伏せ、翔を真っ直ぐ見つめる。

「翔さんとのキスは、ファースト・キスではないんです。」

64:リリカ@恋歌:2017/02/20(月) 19:29 ID:7vM

妖怪キムナとの戦いの後

「幹太郎さん…………。幹太郎さん……!」

ルナは、何度も嗚咽し、泣く。
    
(私も、妖界に行きたい。置いていかないで!)

ガサガサ

「嬢ちゃん、どうかしたか?」

「ふえ?」

物音がし、ルナの目の前にいたのは。

茶髪の目鼻がくっきりとした、イケメンがいた。

「嬢ちゃんの名前は?」

「竜堂ルナです…。」

男は、オオーと小さく叫ぶ。

「幹太郎が言っていた子か!」

「あなたは?」

「オレは、水面瑛留。幹太郎の親友だ。」

この出会いが、ルナの恋を変えることを、2人は、知らない。

65:リリカ@恋歌:2017/02/20(月) 20:40 ID:7vM

「え……………?ファーストキスじゃない?」

ルナは、悲しげに、俯き、


「……本当に、ごめんなさい。」

と…。

ルナのポケットの、八方玉が、妖界と交信した。

『ルナ、ルナがずっと、捜していたあの人が今いるわ。』

パアッと、ルナの顔がほころぶ。

「スネリ、誰?」

フフーンと、スネリは自慢気に、

『幹太郎…妖怪キムナよ!』

ツツーッと、ルナの頬に、涙が伝う。

「幹太郎さん……!会いたかった…!」

愛おしげに、八方玉に触れる。

陰から見ていた、志穂は

(どうなるんでしょうか…?)

翔もモヤモヤする。

『ルナ……また会えたな…。』

幹太郎は、人間姿に変化する。

「会えて、嬉しい。」

幹太郎は、少し照れたように、

『今度、結婚するんだ。』

「そう、なんですか……。」

ルナは、石化し、ひびが入る。

『結婚する前に、ルナに渡したい物がある。妖界に来てくれないか?』

「……はいッ♪」

ルナの語尾に、♪が付いていたのに、誰もが気付いていた。

八方玉との交信を終え、

「夜鳴島に、行きます。ごめんなさい、今度、で…。」

サッサと、図書館を出る。


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