カノキド小説+@ 3〜!!

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447:パピッピー:2018/05/02(水) 23:41 ID:kYM

ちょっと息抜きにー
曲パロします!GWだし!(関係無いか…)
ほぼまんま。所々違う。


カノ視点

『誰かの心臓になれたなら』



「こんな世界」

と嘆くだれかの生きる理由にいつか僕もなれるかな…

これは僕がいま君に贈る、最初で最期の愛の言葉。

「あそこ、107号室…」

「『化け物部屋』だろ?」

「気味悪い」

目が熱い
街も人も歪み出した。
化け物だと気付いたんだ。
化け物の僕たちは、巣食っているしかない。
愚かだった。

全てがこの目に映る

冴える蛇に舞台の上で踊らされている。そんな感覚だった。
生まれた意味だって知らないまま、
僕らにもあったはずの夢は意味をなくして錆び付いてしまった。

「愛をください」

きっとだれもがそう願った
僕たちは全てを失っていた。

そっと震えた手を取って
「大丈夫」
言い合ってお互いを慰めた。

「……化け物を作るのには、命の代わりになっている蛇を集めなくちゃいけないって。集めた蛇を、一つにしなくちゃいけないって……だから」

いつか終わると気付いた日から

「姉ちゃん!!だめだ!」

死へと秒を読む心臓だ

「てめぇらは俺の手の平の上で生きてんだ。忘れんなよ?糞ガキ」

このまま闇に溺れて
漆黒に融けたって構わないから、
醜く歪んだ心を、許してよ…
…僕は、いつの間にか変わってしまったのだろうか。

もしも夢が覚めなければ姿を変えずにいられた?

もう、なにもなもわからない。

机に咲く花。
姉ちゃんの声も、何もかも最初から無かったみたいで…。
死にたい僕は今日も息をして、
生きたい僕は明日を見失って…

僕の本心は?

いずれ死するのが人間だ。

永遠なんてない、
思い通りの日々じゃない…
そんなのは、夢のまた夢であることは僕だってわかってる。
それに、僕たちは、一度死んだ…ここにいるはずのない存在なんだ。
脆く弱い糸に繋がれた僕ら
あいつに僕らの未来を握られている。
そんなことも知らないで…

「うるっさいなぁ!!黙ってろよ!お前!」
「何も解ってないくせに勝手なこと言うなよ!!能天気にヘラヘラしてさぁ!僕のことだって上っ面だけ心配して……」

僕の両目からボロボロと涙が零れ落ちる。

「大丈夫、大丈夫だから……」

姉ちゃんがいなくなってから…ずっと

「……ダメなんだ。怖くて、皆に話せなかったんだ……だから……」

「解ってる。一人で背負わせてごめん。……ここからは一緒に背負おう……兄弟なんだから」

次の夜明けがまた訪れる。
皆に話さなくちゃいけない。
僕らが生きていられるのは…あと…

『……来い、カゲロウデイズ』

家族が目の前でいなくなるのは、これで三度目。
ただ、それは僕が知らないうちに助けられてしまったらしい。

「意地っ張りで、不器用で……好きだったよ、すごく」

僕も…そろそろかな…
あぁ、悔しいなぁ。いつか夢見た世界の続きは、どうやら僕には見れないらしい。

「コロさないトでもオモッタかァ?アはハはハハはは!!」

驚いたような『冴える』の顔が嬉しくって、たまらず口角を歪ませてしまった。

どんな世界でも仲間がいるなら、
生きていたいって思えた。

僕の地獄で君はいつでも絶えず鼓動する心臓だ
いつしか君がくれたように
僕も、だれかの心臓になれたなら…





なんか、本家を忠実にした先で若干最後微妙な感じ…
最終的に小説だとセトとマリーとヒビヤ以外死んじゃうからなー
途中カノキドじゃなく、カノとセトの友情になってたし…まぁ…今回は、『誰かの心臓になれたなら』カノパロディということで!!
カノキドできなくてごめんなさい!!!


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