**アイカツスターズ** 〜恋愛小説〜

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1:ミッキー:2017/01/28(土) 14:17 ID:dGI

〜ルール〜
•人の嫌がることはしない
•暴言は禁止
•匿名が付いている名前は禁止
•このスレには入っていない人が注意する際はまず入ること
•2日に一回は必ず来ること
みんなで楽しくやろうね

717:リアクター:2017/11/20(月) 15:46 ID:aHg

いじめの小説おもしろそうですね!!私文才ないからせれなさんが羨ましいです。私も仲間に入れて下さい

718:リアクター:2017/11/20(月) 16:00 ID:aHg

誰も読んでないだろうけど小説書きます
ロ それにしても、何時測ったの?ずっと私たちと話してたのに
恋 うーん。何て言えばいいのかな?目と身近なも
き 恋華ちゃーん。エルザ様が呼でるよー
恋 今行く。ごめんなさい。今日は無理かも。きららよろしく
き 任せて

719:リアクター:2017/11/20(月) 16:14 ID:aHg

コンコン
エ どうぞ。恋華、入りなさい
恋 何?私に何をさせたいの?
エ 私の舞台の前座をやって欲しいの。いいわよね
恋 私一人じゃ音が足りないって言っているでしょ!ごめん、感情的になりすぎた。
エ いいわよ。ライブよろしくね。
恋 はい。

720:匿名さん:2017/11/20(月) 17:11 ID:nJQ

小説面白いよ

721:リアクター:2017/11/20(月) 18:36 ID:aHg

720匿名さんありがとうございます。そう言ってもらえてなによりです。

722:リアクター:2017/11/20(月) 18:44 ID:aHg

恋 (前座かぁ。やるからには、本気出さないと)
  AHー廻って廻って廻り
  やっぱり私たちじゃないと音が足りない。頑張らないと!

723:リアクター:2017/11/20(月) 19:02 ID:aHg

ゆ 私とローラまだだったのに。
き きららがちゃーんと測るから大丈夫大丈夫!
ゆロま  (不安しかないんだけど!?)
ゆロ 何とか無事に採寸が終った..
き それじゃ、きららはここまで、皆また歓迎会で

724:ダンス:2017/11/20(月) 19:28 ID:KHs

皆さん、小説かくの上手いなぁ😃😃😃😃私も書いてみます!!😆

725:ダンス:2017/11/20(月) 19:43 ID:KHs

私、虹野 ゆめ。S4になりました!
『・・・』
ん?
何か視線が・・・。
ゆっくり後ろを振り向くと、新入生なのかまだ私には知らない子が私をじぃーっと見ていた。
『・・・・・・???』
私はその子に目を向けた。
何で私を見ているんだろう?
そう思っているうちにその子は我に返ったのか、急に私に恐怖心を向けて目をそらしてバタバタと、廊下をかけていった。
な、何だったんだろ・・・?
私は気になったが、無理やりその子から目を離して、廊下を歩いたのだった。

726:リアクター:2017/11/20(月) 19:48 ID:aHg

ダンスさんの小説とても気になります!

727:リアクター:2017/11/20(月) 19:51 ID:aHg

ゆ 小春ちゃん
こ どうしたの?ゆめちゃん?
ゆ 歓迎会って、どんなことするのかなって
ま 私も気になる!!
こ 私の時は、

728:リアクター:2017/11/20(月) 20:02 ID:aHg

レ ハァハァやっと、見つけた。制服似合ってるね。
ゆロま ありがとうございます!
レ 歓迎会の会場へ案内するよ。楽しんでね。

729:リアクター:2017/11/20(月) 20:15 ID:aHg

ゆロま すごい!
き 驚くのは、まだまだ!
レ 今回は、2ステージもあるから、食事と一緒に楽しんで
ま 誰のステージなんだろ?
ロ 二人いるって事よね?ってちょと、ゆめ!食べ過ぎ!
ゆ だってすーごく美味しいから
ま 二人共、ステージ始まっちゃうよ!

730:リアクター:2017/11/20(月) 21:06 ID:aHg

恋 どうだっていいことを嘘って吐いて戻れない時効何てやってこない奪ったように奪われて
ゆ 仮面付けてて誰か分からないけど、綺麗な声。
恋 (ラスサビで仮面を外そう。語りかけるように、優しく、歌詞と一体になって)
  もう一度欺笑ってくれるかな?
仮面を外す!

731:リアクター:2017/11/20(月) 21:14 ID:aHg

ゆ 恋華さんだったんだ。あれ?ローラ何で泣いてるの?
ロ 分からないけど、感動して、ゆめも泣いてるじゃない
ゆ 私もいつかあんなステージができたらいいな
ロ そうね

732:リアクター:2017/11/20(月) 21:27 ID:aHg

ゆ (今日も一日頑張ったな。あっ、すばるくんに電話しなきゃ)
す お疲れさまじゃまた明日な!虹野からだ もしもし虹野?
ゆ あっ、すばるくん!仕事お疲れさま。
す ありがとう。お前から掛けるなんてめずらしいな!

733:ハル 「なの」&:2017/11/20(月) 21:30 ID:S4U

おぉ🎵面白い❗(*´・ω・`)bよ

734:ハル 「なの」&:2017/11/20(月) 21:30 ID:S4U

これからもがんばって〜👍

735:リアクター:2017/11/20(月) 21:33 ID:aHg

ゆ 今日色んな事があって、アイドルの一番星になるって、大変なんだって、改めて感じたんだ。
す ゆめなら出来るだろ?俺のライバルなんだから。

736:リアクター:2017/11/20(月) 21:42 ID:aHg

す あと、ブレスレットサンキューな!あれ嬉しかった。
ゆ //今日はありがとう。明日も仕事頑張って!
す おう!じゃまた明日な!

737:リアクター:2017/11/20(月) 21:46 ID:aHg

ゆ ずるいよ///いきなり名前で呼ぶなんて。もっと好きになるに決まってる。あー今日はもう寝よ。

738:リアクター:2017/11/20(月) 21:52 ID:aHg

ハルさんありがとうございます。これからも頑張ります!そういって、もらえて嬉しいです。

739:せれな 続き:2017/11/20(月) 23:44 ID:PCU

ゆ「んん〜!」

気持ちのいい朝。

鳥のさえずりで目を覚ます。

ゆ「って、あれ?ここは?」

いつもと違う景色。

天井には豪華なシャンデリアがいくつもあった。

ゆ「そうだった。ここは星空寮だったね!」

誰もいない寮で、1人虚空に話しかける。

窓を開けても木しか見えない。

ゆ「やっぱり、聞いた通り。」

星空寮はS4寮よりも大きくて、私1人にはとても大きすぎる。

ゆ「朝の走り込みも、できなくなっちゃった。」

傷だらけの足は、1日経っても酷く痛む。

お腹の傷も、腹筋をしようとすると痛くていうことを聞いてくれない。

自分ではまだ立てないので、ベットのすぐそばにあるハンガーラックに掛かっている制服に着替える。

ゆ「…よしっ!」

車椅子に乗って、花たちにバレないように急いで登校する。

私には大きすぎる門を1人で開ける。

ゆ「……あれ?」

重かったはずの門は、急に軽くなった。

ゆ「そんなはずは……。」

門の右側。そこには、すばるくんがいた。

す「よう虹野。」

ゆ「すばるくん?どうしてここに?」

す「お前、いつもこの時間帯に走ってるから、出てくるなら今だって思って。」

だから最近よく会ってたんだ。

す「車椅子は俺も昔乗ってたからさ、それの大変さがわかるんだよ。だから、せめてでもお前の足になってやれたらなぁって。」

ゆ「足になる?」

す「つまり……こういうことだ!」

ゆ「ひゃあ!」

物凄い勢いで車椅子が動く。

すばるくんがありえないスピードで車椅子を押す。

ゆ「ちょっと!これは早すぎるよすばるくん!」

す「でも、急ぎたいんだろ!?」

ゆ「そうだけどぉぉぉ!!」

まるでジェットコースターみたいだった。

私、ジェットコースター乗ったことないけど。

740:せれな:2017/11/20(月) 23:45 ID:PCU

す「はぁ、はぁ。じゃあな、また後で!」

ゆ「疲れ切ってるじゃん。」

すばるくんは急いで仕事に行っちゃった。

お礼も言えなかった。

というか、いくらなんでも早すぎた。

お陰で、まだまだ時間が有り余ってしまった。

今はどれだけ早い時間かというと、歌組のレッスン室からひめ先輩のピアノが聞こえる時間。

ゆ「ひめ先輩って、やっぱり素敵だなぁ。」

ちょっぴり肌寒いけど、外からひめ先輩のピアノを聴いてることにした。

曲名は1つも分からなかったけど、どの曲もどこかで聞いたことがあってとっても楽しかった。

余韻に浸っていると、

ひ「あら?ゆめちゃん?」

戸締りの時、私を見つけたひめ先輩は、1人鼻歌を歌う私に声をかけてくれた。

ゆ「ひめ先輩!おはようございます!」

ひ「もしよかったら、もう少し聞いていく?」

ゆ「いいんですか!?」

ひめ先輩が、私の為に演奏をしてくれることになった!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ゆ「凄い……!凄いですひめ先輩!」

ひ「ありがとう。ゆめちゃんに褒められると、なんだか嬉しくなっちゃうなぁ!」

ゆ「そうですか!?だったら、もっといっぱい褒めちゃいます!」

ひ「いやぁー♪ゆめちゃんこわ〜い!」

ゆ&ひ「あははっ!」

その後、ひめ先輩とたくさんお話しした。

時間があっという間で、ずっとこの時間が続けばいいのになぁって。

でも、そんな私の願いを世界は聞いてくれるはずもなく、時間は来てしまった。

ひ「ひさびさにたくさん笑って、とっても楽しかったわ!」

ゆ「はい!ひめ先輩のお話、とっても面白くて、私も楽しかったです!」

ひ「ありがとう。それじゃあ、またお昼休みに会いましょう♪」

お昼休み。

その言葉を聞いた途端に不安になる。

また、怪我をしたらみんなに迷惑をかけてしまう。

だからといって誰かを盾にするなんてできない。

ひ「ゆめちゃん?」

ゆ「あっ、いえ!お昼休み、食堂で待ってます!」

ひ「ふふっ。ゆめちゃんは本当に嘘をつくのが下手くそね♪」

ゆ「えっ?」

チュッ。

ひめ先輩が私にキスをした。

ゆ「え?えぇぇ!!!?」

ひ「そんな暗い顔しちゃダメよ?じゃないと、次は、うーん……。そうね。すばるくんみたいに、“ひめちゃん”って呼んでもらおうかしら!」

ゆ「ひめちゃんだなんて!そんなのダメに決まってます!」

ひ「私がよければいいの!さぁ、行きましょ?」

ひめ先輩、恐るべし!

でも、もう挫けない。

みんなに心配かけるなんて、そんなこと出来ないよ!

ゆ「はいっ!」

だって私には、味方がいるんだから!

ゆ「って、ひめ先輩、それくらいは自分でできますよ……。」

ひ「私がゆめちゃんを運んであげたいからいいの!それに、S4はゆめちゃんを守ってあげないといけないしね!」

学校までひめ先輩が車椅子を押してくれました。

741:せれな:2017/11/20(月) 23:45 ID:PCU

アンナ先生(以下、響)「……というわけで、しばらく虹野は車椅子でレッスンはできないが、こうやって見学はできる。だから、虹野には優しくしてやってくれ。そこんとこ、ヨロシク!」

全員「はいっ!」

響「よし、いい返事だ!じゃあ、そんなベイビー達にいい知らせだ!今日から、新しい曲の練習に入る!」

モブA「えっ?新しい曲!?」

B「やったぁ!これで私もみんなに追いつけるかも!」

C「ね!よぉーし!私がんばろっ!」

A「私だって負けないように頑張る!」

響「いいじゃないか!じゃあとりあえず聞いてくれるか?」

全員「はい!」

新曲かぁ。私も練習したかったなぁ。

と、

ロ「なにしょげてるのよ?」

ゆ「ローラ!新曲は?いいの?」

ロ「どうせ練習でたくさん聞くんだからいいわよ。それより聞いた!?」

ゆ「聞いたって何を?」

ロ「来週の日曜日、ひめ先輩とすばる先輩の1日限定ユニットのライブなのよ!」

ゆ「えぇ?!ひめ先輩とすばるくんが?!」

凄い!

あの件以来、すばるくんのことをたくさん調べた。

そしたら、“男性アイドル界の白鳥ひめ”と言われるまで凄い人だった事を知ってびっくり。

それからは私の中のイメージが、ただのからかってくる人から、私の理想の王子様になってしまった。

私の中のお姫様と王子様のユニット。

そんなの、見ないわけないじゃん!

ゆ「どこで!?いつ!?私、絶対見に行きたい!」

ロ「そういうと思って、2枚分、チケット予約しておいたわよ。」

ゆ「やったぁ!ローラ大好きぃ!!」

ロ「ちょっ!ゆめ、危ない!」

ゆ「え?えぇぇぇ!!!」

ガシャーン。

車椅子から落っこちた。

ロ「言わんこっちゃない……。」

ゆ「えへへ…。」

花「チッ……。」

花がうるさいとこっちを睨んでくる。

とりあえず目線を車椅子に戻す。

ロ「ゆめ、1人で乗れるの?」

ゆ「うーん……。わかんない!」

ロ「どうやってここまで来たのよ!?まぁいいわ。ほら。」

ゆ「ありがとー♪」

響「桜庭、虹野、嬉しいのはわかるが、あまり騒ぐなよ?」

ゆ&ロ「はーい。」

742:せれな:2017/11/20(月) 23:46 ID:PCU

お昼休み。

いつものテーブルでいつも通りお昼ご飯を食べる。

ロ「怪我してても、食べるのね……。」

ゆ「だって、お腹空いちゃったんだもん!」

あ「まぁ、食欲があることが悪い事とは言いませんわ。」

真「でも、運動できないのに食べ過ぎたら太るよ?」

ふ、太る!?

ゆ「う、うん!大丈夫!なはず!」

明日からは少し控えよう。

ゆ「うーん。午後は何をしようかなぁ。」

真「無理はしちゃダメだからね?」

ゆ「わかってるって!」

あ「急に明るくなりましたわ……。」

ゆ「うーん。しょんぼりしてたらひめ先輩に怒られちゃうから、なるべく元気に振舞ってないと何が起きるかわからないから!」

ロ「あー……。うん。なんとなくわかった気がする。」

真「ツバサ先輩だけじゃなくて、ひめ先輩にもお仕置きタイムがあったり……?」

あ「S4は全員使えそうで怖いですわ……!」

そういうのじゃないけどね……。

みんなが食べ終わると、食器をいつもの場所に戻しに行く。

その時、本当に自然に、いつもみたいに立ち上がろうとして、私はバランスを崩してしまった。

あ「大丈夫ですの!?」

ゆ「う、うん。自分がけ……」

真「痛むなら保健室に連れて行くけど!?」

ゆ「いや、そうじゃなくて……。」

ロ「そうやっていつも無理するんだから!」

ゆ「いや、これは無理とかじゃなくて……!」

説明するのに苦労したのはこれが初めてだった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

午後の授業の間はずっとローラ達の側にいるようにした。

私はいいとして、車椅子が壊れちゃったら大変。

何回か自分で立とうとしたけど、お昼休みみたいな失敗はなく、1人でバランスを崩してるだけだった。

なんかみっともない。

そして放課後。

ゆ「ローラ!ひめ先輩とすばるくんのステージの事、もっと教えて!」

ロ「食いつきが凄いわね……。いいわよ。今回はひめ先輩のmy little heartとすばる先輩のscarlet alias steep、絶対に交わらないって言われてた2つのブランドが期間限定でコラボするのよ!」

ゆ「そうなの!?ブランドとかよくわからないけど!」

ロ「ありゃりゃ…。コラボモチーフは“大好きな君と”ってS4M4のトップが送る最高のコラボなの!」

ゆ「ローラ、嬉しそうだね……」

ロ「だって、あのひめ先輩とすばる先輩のコラボだよ!?面白いに決まってるじゃない!」

ローラが肯定した!?

ゆ「そ、そうなんだ……。」

ロ「ゆめはわかってない!こうなったら意地でもわからせてあげる!」

ゆ「えぇ………。」

なんだか長くなりそう。

そう思った。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ローラにたくさん連れ回されて、途中忘れられて、置いてかれたり。

でも、とっても楽しかった。

ロ「ゆめ、わかった!?」

ゆ「うーん。わかんないや。」

ロ「あだだ……。」

ゆ「でも、すばるくんがひめ先輩ぐらいすごいアイドルで、絶対に起こらないって言われてたような事が起きてるのはわかった!」

ロ「まぁ、それでもいいんじゃない?ゆめ、絶対驚くわよ。」

すばるくんと、ひめ先輩と、ローラと。

みんなと楽しく過ごせた時間は、とても幸せだった。

そんな幸せも、今日でおしまいだなんてその時の私は知るわけなかったけど。

743:せれな:2017/11/20(月) 23:48 ID:PCU

時系列的に次のお話は1日後なので、続きは明日投稿しますね!

誤字脱字など、指摘してくださると嬉しいです!

744:匿名さん:2017/11/20(月) 23:52 ID:nJQ

せれなちゃん凄すぎ‼

745:ハル 「なの」&:2017/11/21(火) 17:39 ID:S4U

せれなちゃん⤴⤴❗すごい❗

746:せれな:2017/11/21(火) 18:46 ID:PCU

>>744 >>745
ありがとうございます❗
凄いだなんて……Σ(・□・;)
とっても励みになります💓

747:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:44 ID:PCU

朝。

1人星空寮で目を覚ました。

ゆ「ふぁ〜。」

今日は水曜日。

ひめ先輩とすばるくんのコラボステージまであと4日。

ゆ「よぉーし!あと4日間、頑張っちゃうぞ!」

頑張ろう。そう思った。

それとは裏腹に。

今日を境に、地獄が始まった。

748:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:44 ID:PCU

その日のお昼休み、私は美組の子から、“アンナ先生が呼んでいる”と言われて男子寮の裏に呼び出された。

不思議には思った。

けど、“先生が呼んでる”なんて言われたら信じるに決まってる。

この前の壁が見える。

表情が渋くなる。

その瞬間、何者かに背後から口と鼻を塞がれた。

花「アンナ先生がこんな所に呼び出すわけないじゃない。」

それは、花だった。

ゆ「んんーー!」

背後に目を運んでいたせいで目の前にいるミサエに全然気付かなかった。

ミ「うるさい!」

ゆ「んんんっ!!」

ミサエは、痛んでるとわかっている右足を容赦なく蹴ってきた。

痛覚が苦しいという感情を上回り、気がつくと涙が出ていた。

車椅子に乗ってる状態だから、自由なのは手だけ。

その両手も花の手を離そうとする事に精一杯で、私はただ座っている状態だった。

サ「久しぶりね、虹野ゆめ。一時の楽しい夢は今日でおしまい。」

ミ「貴女には毎日のように悪夢を見せてあげる。」

花「誰かに縋ったって、苦しむのは貴女なんだから。」

そこで、私の意識は遠のいていった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

目がさめると、私は歌組の倉庫で縛られていた。

手は車椅子のタイヤに。足は足を置く部分に。

そして、車椅子は倉庫の柱に紐で固定されていた。

口にはガムテープが貼られていて、鼻でしか呼吸ができない。

ゆ「んんっ!」

どれだけ体をひねってもビクともしない。

けど、ひめ先輩ならきっと助けてくれる。

そう思って、私は体力を温存するために大人しくしている事にした。

749:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:45 ID:PCU

ゆ「んん……。」

恐らく、今頃は日が暮れて、みんなは寮に帰る時間だと思う。

ここに来てから何分たったか分からない。

でも、日が暮れたのはわかる。

今日は11月末

たとえ昼間があったかくても、日が暮れると肌寒くなってくる。

星空寮は、正解に見えて失敗だった。

完全に1人で生活しているから、誰か1人でもいないと怒ってもらえる女子寮とは違い、私が帰れてなくて誰も気がつかない。

でも、夜にはひめ先輩がピアノを弾きにくるはず!

その時に、声を上げれば!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

夜になればひめ先輩が助けに来てくれる。

そんなのは勝手な妄想でしかなかった。

ローラは昨日2人で街を回った時、“最近はひめ先輩もすばる先輩も忙しそうだよね。”なんて言ってたのを思い出した。

だから、ひめ先輩が絶対にピアノを弾きにくるなんて、そんなの勝手な妄想だった。

窓は付いていない。

だから風が入ってくることもない。

それでも、この時期のこの時間帯にスカートは寒い。

そんなことを考えているうちに、私は眠りについてしまった。

750:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:46 ID:PCU

?「……ろ!…きろ!起きろって言ってんのよ!」

ゆ「んんっ!」

痛みで目がさめる。

そこには花たち3人組がいた。

サ「せっかく親切に起こしに来てやったのに、その目はなんなのよ!」

ゆ「んっ!!」

右足は飽きた。そんな空気を出している3人は私の左腕を集中的に殴ってくる。

花「右足と左腕が使えなかったら、思い通りに動けないんじゃないかしらっ!」

ゆ「……!!」

花はヒールの部分で手のひらを蹴ってくる。

もう、反応するのが面倒になってくる……

ミ「何?声も出せないわけ?」

ん「んーっ!!」

そう言ったミサエは、私の髪の毛を引っ張った。

ミ「声が出せるのにっ!出さないなんてっ!いい度胸してるじゃないっ!」

右手で私の髪を引っ張った状態で、私の頬を往復でビンタする。

サ「こんな事になるなんて!右足からダメにしといて正解だったっ!」

ゆ「んっ……!!!」

サエコは、私が動けないと知って容赦なくお腹を蹴る。

その反動で私の体はくの字になった。

サ「こうすれば、私達は手を汚さずに済むのよっ!」

息が、出来ない……。

痛みと苦しみで、私の体は意識を落とせと言っている。

けど、気を失っても強制的に起こされるだけ。

だったら、こいつらがいなくなるまで耐えてやる。

花「なんなの、その目は?」

花がそう言うと、他2人は攻撃をやめた。

花「その目付き、とってもイライラするのよ!」

ゆ「……ッ!?」

花は本気で私の顔を殴った。

痛い。

私の神経が、麻痺するほどに痛い。

花「貴女、自分が今どんな立場にいるか分かってるの?」

ゆ「……」

花「私達、いつでも貴女を殺せるのよ?」

ゆ「!!?」

サ「ちょっと、花!」

花「黙ってて。私達が貴女を殺したら私達は退学になるでしょうね。下手したら警察沙汰かもしれない。」

そう告げる花の顔はとても嬉しそうで、

花「けどね!!貴女は私達に殺されてお終い!退学も警察沙汰もない!ただこの世界に未練を残して死んでいくだけ!」

そんなの、絶対になってなるものか!

花「好きな人に捧げるものも捧げないまま死んでいくなんて、最高じゃない!」

好きな人に、捧げるもの……?

バレンタインデーのチョコ?

クリスマスプレゼント?

ミ「こいつ、意味わかってないじゃん!」

サ「本当にバカなのね!やっぱり貴女面白いわ!」

私のことを面白がる一方で、花は違う反応をしていた。

花「呆れた。もう、私帰るわ。」

ミ「えぇー!?今からが面白いところじゃん!」

花「別に明日来ればいいでしょ?なんなら放課後でも。」

サ「たしかにぃー!花天才じゃん!」

花「と言うわけよ。じゃあね、虹野ゆめ。」

ガン。

重い扉の閉まる音がした。

その後とともに、私の意識も遠といた。

751:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:46 ID:PCU

ここに来てからどれくらいたっただろうか。

2日?3日?

体の部位でまともに使えるのはもう、脳しか残っていない。

その脳も、空腹とストレスでダメになりそう。

腕はYの字のように縛られ変えられ、十字架に縛られているみたい。

私の体は、至る所が腫れていると思う。

ちょっとした風が吹くだけで痛みを感じる。

もう、誰にも会いたくない。

こんな姿、見られたくない。

見られるぐらいなら、あいつらに殺されたほうが……

カチャン。

鍵が開く音がする。

もうそんな時間なんだ。

今日は、もう眠っていよう。

私は、意識もなにもかもを強制的にシャットダウンさせた。

752:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:47 ID:PCU

見方は変わってひめ先輩視点になります❗

753:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:47 ID:PCU

す「しかし、このコラボの意味を虹野が気付くかどうかが問題だな。」

ひ「そうなのよね……。ゆめちゃん、意外と鈍感だから……、」

今日の特別ステージに向けて、最終準備を進める。

歌組に伝わる伝統。

歌組倉庫には、何かしらの贈り物がある。

だから最後にこの場所を訪れる事にした。

カチャン。

ひ「あら?」

す「どうした?」

ひ「ううん。ただ、前よりも鍵が開けやすくなったなぁって。」

す「意外とそれが贈り物だったりしてな!」

ひ「そんなわけないでしょ♪」

私とすばるくんでゆっくりと倉庫の扉を開ける。

その瞬間

ひ&す「!?」

倉庫からは、血の匂いがした。

ひ「すばるくん、電気付けて!」

す「分かってる!」

蛍光灯は、付くのに時間がかかる。

けど、数回か波を打つように光る。

その時、私は見てはいけないものを見てしまった気がした。

見覚えのある制服。

見覚えのある特徴的なグラデーション。

す「気をつけろよ白鳥、もしかしたら俺たちも襲われるかもしれない……」

電気が完全につく。

目の前には、血の染みる制服を着て、全身あざだらけのゆめちゃんが拘束されていた。

ひ「……!!」

私はその場に崩れ落ちてしまった。

髪は解かれ、頭は項垂れ、服はボロボロで、ゆめちゃんからは生気をまるで感じなかった。

ひ「そんな……!!いなくなったって言われてた日からずっとここにいたの……?」

数日前から、ゆめちゃんがいないと密かに話されていた。

でも、あんなに元気に振る舞えるんだから、問題はないと信じていた。

ひ「ゆめ……ちゃん……?」

ゆ「……」

ひ「ゆめちゃん。」

ゆ「……」

ひ「ゆめちゃん!お願い!返事をして!」

ゆ「………」

ゆめちゃんはピクリとも動かない。

す「………よ。おい……!……ろよ!起きろよゆめ!!」

すばるくんが鬼の形相でゆめちゃんに駆け寄る。

口に貼られたガムテープを剥がす。

そして、腕と足の拘束を無理やり引きちぎる。

す「なぁ、おい!返事しろよ!ゆめ!」

ゆ「………」

す「まさか……」

ゆめちゃんの顔に顔を近づけると、すばるくんの表情は一気に青ざめた。

す「息が、ない……!」

とっさに車椅子からゆめちゃん下ろすと、そのまま抱き上げ急いで2回の休憩室に運ぶ。

す「白鳥、119番だ!今すぐに!」

冷静な判断をしているすばるくんは、正直に凄い。

それでも、彼の今にも泣き出しそうな声に、私は恐怖を覚えた。

754:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:47 ID:PCU

またまた視点が変わってすばるくん視点❗

755:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:48 ID:PCU

休憩室。

ソファーにゆめを寝させる。

頬を触る。

まだ暖かい。

でも、心肺停止から3分以上で死亡率は50%と聞く。

応急手当は、目を覚ました後のゆめに悪い。

しかし、ここには白鳥がいる。

ならば……!

す「……体温はまだある、白鳥、胸骨圧迫と人工呼吸任せる!俺はAEDを……」

俺は、ゆめを床に下ろし、白鳥に場を任せる。

ひ「待って!そんな風に言われても全然分からない!」

す「じゃあAEDを持ってこい!ゆめは俺がなんとかしておくから!」

ひ「うんっ!」

応急手当てに必要なもの。

自らが進んで手当てをする態度。

ゆめとの人工呼吸を躊躇っている暇なんて微塵もない。

す「……少し耐えてくて……!」

ゆめの胸のわきに膝をつき、胸の上下左右真ん中に右手のひらの付け根を置く。

左手は右手の上に重ね、重ねた手の指を組む。

垂直に体重がかかるように体を起こし、胸骨圧迫を始める。

全力でゆめの胸骨を押す。

押すたびに5cmほど沈み込む。

こんなの、ドラマの撮影でもやったことがない。

しかも、やる相手がゆめだと思うと、自分が変わりたいぐらいになる。

信じたくはない。

こんな形でゆめが死ぬなんて。

ポタリ。

歯を食いしばりながら我慢していた涙が溢れ出す。

悔しい。

車椅子に乗っている彼女を見たとき、悔しさが込み上げた。

“何故、自分はなにもしてやれなかったのか。”

こんな事なら、M4にならなきゃよかった。

M4なんて立場が俺とゆめの距離を取っていたなら、今すぐにでもやめて守ってやりたい。

30回圧迫した。

そしたら次は2回の人工呼吸。

顎を引いて鼻をつまみ、ゆめに酸素を供給する。

あの時とは違う、反応のない口づけ。

あの時、ゆめの唇を奪っておいて良かったと思う。

こんな形で彼女とのファーストキスになるのは、イヤだ。

−−−ありがとう、すばるくん!

ゆめの静かに笑う表情は、そんなセリフを思い出させる。

こんなになるまで気づかずに、守ってもやれなかった。

す「くっ……、」

涙が止まらない。

声が震える。

たくさん息を吸い、吸った分ゆめに酸素を送る。

そしてまた圧迫。

30回したところでまた人工呼吸。

これの繰り返し。

たったそれだけのことなのに、手が震える。

もし、ゆめがこのまま息を吹き返さなかったら。

怖かった。

す「……遅い!」

その時、警報が鳴る。

それはAEDを取り出した時の音だ。

これで諸星先生や保健室の先生に通達が届くはず。

ゆ「………」

す「もう少し、もう少し待ってくれ!」

バタン!

引き戸を思いっきり開ける音。

ひ「すばるくん!これっ!」

す「正解だ!今すぐここに!」

圧迫をやめ、急いでAEDの準備をする。

756:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:49 ID:PCU

す「確か……、これかっ!」

ピー、ピー、ピー

AEDの警告音と音声ガイドが鳴り始める。

『成人モードです。意識、呼吸を確認してください。』

す「意識も呼吸もねぇよ!」

当たっても意味がないのに、つい声を荒げてしまう。

『胸を裸にして、AEDの蓋から、四角い袋を取り出してください。』

す「白鳥!この袋開けておけ!」

ひ「わかった…!」

指示の通り、ゆめの服を脱がす。

ひ「はいっ!」

す「次!!」

『パッドを青いシートから剥がして、図のように、右胸と左脇に貼ってください。』

私はまだ子供だ。

そう告げるかのようにブラジャーもつけていない右胸と左脇にパッドを貼り付ける。

『パッドを青いシートから剥がして、図のように、右胸と左脇に貼ってください。』

AEDの音声ガイドは、冷酷にも俺を煽る。

す「わかってる!ちょっと黙ってろ!」

『パッドを青いsh、“体に触らないでください。”』

今まで鳴っていた警告音が途切れる。

もしそれが死を意味するなら。

そう思うと余計に焦る。

す「これで、いいのか?」

『心電図を調べています。体に触らないで下さい。』

心電図を調べる

無音の時間が続く。

そんな無駄な時間にも余計に焦る。

涙かも汗かもわからない何かが垂れる。

ピー、ピー、ピー、

その時、あの警告音がまた鳴り始める。

『電気ショックが必要です。充電しています。』

ピー、ピー。

無慈悲な警告音が続く。

しかし、とうとう最終段階まできた。

『体から離れて下さい。』

プーともブーとも言えないような、警告音ではないサイレンのような音が警告音と共になる。

『点滅ボタンをしっかりと押してください。』

AEDのカミナリが描かれたボタンが点滅する。

そのボタンを、迷わず押す。

その瞬間、ゆめの華奢な体は跳ね上がった。

しかし、無反応。

息を吹き返す事はない

ひ「………!!」

ピー、ピー、ピー

『電気ショックを行いました。体に触っても大丈夫です。直ちに胸骨圧迫と人工呼吸を始めてください。』

す「くそっ、ダメか!」

胸骨圧迫を続ける。

そんな時、救急車のサイレンの音が学園内に響く。

す「白鳥、救急隊を今すぐここに連れて来い!」

ひ「はい!」

駆け出す白鳥の姿には焦りと不安が重なっていた。

大丈夫なはずだ。

そう信じる事でいっぱいいっぱいだった

757:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:50 ID:PCU

視点変化の報告なしでいきます!

わからなかったら聞いてください!

758:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:50 ID:PCU

はっきりは覚えていない。

けれど、これだけは覚えている。

誰かが、必死に私の命を蘇生させようと必死に頑張ってくれた。

誰かが、私の為に人を連れて来て、私は救急車まで短時間で運ばれた。

誰かが、救急車を運ばれる私を見て、ずっと涙をこぼしていた。

その誰かたちは、私が救急車に入るまで、ずっとずっと一緒にいてくれた。

「………ありがとう。」

759:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:51 ID:PCU

ゲネプロ、本番の間はアイドルとして、お互いに倉庫での出来事は忘れていよう。

そう誓っていた。

本番が終わり、ステージ後の記者会見は予定の半分の時間で切り上げて病院へ向かった。

私達が着く頃には治療は終わっていた。

全身殴打、栄養失調、脳震盪、脱水症状。

他にも診察された病は、どれもこれもいじめのせいだった。

ゆめちゃんは病衣を纏った状態で病室で眠ったまま。

病室にはローラちゃんや真昼ちゃん達も。

諸星学園長はゆめちゃんの保護者と話している。

ゆめちゃんは四つ星学園をやめちゃうと思う。

私は直感でそう思った。

病院の先生曰く、『あと数分発見が、応急手当が遅かったら本当に死んでいた。

もし、あの時すばるくんが冷静さを失っていたら。

あの時、何もできなかった私が、ただただ嫌になる。

ロ「ひめ先輩……!」

ひ「ローラちゃん……。」

ローラちゃんはもう耐えられないと言わんばかりに私に抱きついて号泣していた。

ロ「ゆめを、ゆめを見つけてくれて、本当にありがとうございます……!」

違う。

私は感謝される人間じゃない。

ましてや、何もできなかった。

悔しい。

こんなの、憧れられる存在じゃない。

その時、ゆめちゃんの保護者と諸星学園長がやってきた。

ゆめパパ(以下、虹野大なので大)「ゆめっ!」

ゆめママ(同じく、景子なので景)「ゆめちゃんは!?」

ナース(以下ナ)「先程から脈は安定し始めて来ているのですが、意識は一向に戻りません……。」

景「そんな……!」

大「なぁ、あんた!あんたはこの事の重大さを本当にわかっているのか!?」

諸「もちろんです。」

大「だったら1つや2つ、ゆめの心配をしたらどうなんだ!」

諸「私も私なにり心配しているつもりです。」

大「ふざけるな!生徒の心配もできない学園なんかに、ゆめを通わせた私がバカだった!」

諸「………」

大「ゆめは残りたいと言うだろう。だが、そんな事は認めない!ゆめは今日付けで退学だ!」

ロ「そんなっ…!」

真「……。」

あ「分かってはいましたけど、やはりそうなってしまうのですね……。」

ピー。ピー。

機械の音が響く中。

この日、この瞬間。

四つ星学園創立以来、初めての退学者が生まれた瞬間だった。

760:せれな:2017/11/21(火) 23:53 ID:PCU

ゲネプロ=最終通し稽古って思ってください!

761:せれな:2017/11/21(火) 23:54 ID:PCU

次のお話は書き終われば明日投稿します🙇

誤字脱字の指摘してくださると嬉しいです❗

762:ハル 「なの」&:2017/11/22(水) 16:42 ID:S4U

ウワァーヘ(゜ο°;)ノ

763:ハル 「なの」&:2017/11/22(水) 16:42 ID:S4U

すごい⤴⤴❗楽しみ❗

764:リアクター:2017/11/22(水) 16:47 ID:aHg

せれなさんすごいです。私の駄文を見てて、悲しくなります。もし、よかったら、リレー小説をしてみませんか?

765:ハル 「なの」&:2017/11/22(水) 17:14 ID:S4U

おぉ🎵二人の、リレー小説、みたい❗

766:ハル 「なの」&:2017/11/22(水) 17:14 ID:S4U

二人ともがんばって❗

767:ハル 「なの」&:2017/11/22(水) 17:14 ID:S4U

ネ❗

768:匿名さん:2017/11/22(水) 17:55 ID:nJQ

続きが気になる🎶

769:せれな:2017/11/22(水) 18:19 ID:PCU

ハルさん、愛花さん!

続きなんだけど、その、ごめんなさい……🙇
今日投稿できそうになさそうだから、お休みの明日頑張って書いて絶対投稿するからもう少しだけ待って欲しいです……。

リアクターさん!

そんな、駄文だなんて!
私なんか表現方法が1パターンしかなくて、しかも回りくどい言い回ししかできないからリアクターさんの簡潔な説明とセリフだけで成り立つお話とっても勉強になる❗

>リレー小説をしてみませんか?

私なんかでよかったら絶対やる!┏○)) お願いしまーーーーーす!

selena.aikatsustars@tensi.org
↑ここにメールしてくれれば多分いつでも見るからそこで一緒にお話考えよ💗

770:匿名さん:2017/11/22(水) 18:33 ID:nJQ

全然だいじょうぶだよ😃

771:せれな:2017/11/22(水) 22:26 ID:PCU

リレー小説の事調べてるだけで胸のワクワクが止まらない!
初めての試みだけど、上手にできるといいな!

772:☆°☆スズ☆°☆:2017/11/23(木) 01:00 ID:Agk

せれなさん、すごい、感動…

773:まり◆Aw:2017/11/23(木) 01:11 ID:nX.

リレー楽しそうだな

774:リアクター:2017/11/23(木) 06:54 ID:aHg

せれなさん、ありがとうございます!!実はメールとかラインは親に管理されてて、ここで、お話出来ると嬉しいです。
せれなさんの足を引っ張る事がないように、頑張ります。
あと、長編と短編どちらにしますか?私は、長編が((RY
こんな、駄文制作者ですが、よろしくです!

775:リアクター:2017/11/23(木) 06:56 ID:aHg

小説なのですが、明日投稿したいと、思います。すいません。

776:せれな:2017/11/23(木) 07:33 ID:PCU

駄文なんて言ったらダメだよ!
ノーモアネガティブ!一緒に楽しもう!
お話の構成も、あんまり思いつかないから最初はリアクターさんにお任せしますっ(っ╹◡╹)っ

777:せれな:2017/11/23(木) 07:33 ID:PCU

私は今日のお昼頃続き投稿できそうです!

もうしばらくお待ちを………!

778:ハル 「なの」&:2017/11/23(木) 09:39 ID:S4U

がんばってせれなちゃん❗

779:ハル 「なの」&:2017/11/23(木) 09:39 ID:S4U

あと、おはよ🎵

780:匿名さん:2017/11/23(木) 10:40 ID:nJQ

せれなちゃんとリアクターさんも頑張ってね✌🏻

781:リアクター:2017/11/23(木) 14:08 ID:aHg

学校終わったので、小説投稿します。せれなさん、内容はどうしましょう?シリアス系とファンタジー系どちらにしますか?

782:せれな:2017/11/23(木) 14:51 ID:PCU

祝日に学校……( ;∀;)
リアクターさんお疲れ様です(`_´)ゞ
私はお話を続けるのは好きだけど、始めるのは苦手だから、リアクターさんにお任せしたいです❗

欲を言えばシリアスばっかり書いてるから、楽しい方がいいかも……?

783:リアクター:2017/11/23(木) 15:18 ID:aHg

了解です。2名ほどオリキャラ出したいと思います。

784:リアクター:2017/11/23(木) 15:42 ID:aHg

プロローグ
ある王国では、歌、舞、劇、美の4つの町から、4人の賢者を決める。しかし、歌が強力な力をもったため、潰されることを恐れた3人の賢者は、歌を滅ぼした。今、生き残っている歌の人々は、(忌み子)として恐れられている。ここに新たなる4人の賢者が生まれる。

785:リアクター:2017/11/23(木) 15:44 ID:aHg

上のリレー小説です。すいません。

786:ハル 「なの」&:2017/11/23(木) 16:16 ID:S4U

おぉ🎵楽しみ❗

787:ハル 「なの」&:2017/11/23(木) 16:16 ID:S4U

あと、ただいま❗

788:せれな:2017/11/23(木) 16:20 ID:PCU

こめんね、リアクターさん……。

すっごいシリアスで、オリキャラが出てくる隙がなくなっちゃったかもしれない。・゜・(ノД`)・゜・。

なるべく変えてみるけど、オリキャラはなくなっちゃうかもしれない……

本当にごめんなさい!!🙇🙇🙇

789:リアクター:2017/11/23(木) 16:55 ID:aHg

大丈夫です!せれなさん、続きよろしくです
異能力とか入れてみるのもありですかね?最後すばゆめになれば0Kです!

790:せれな:2017/11/23(木) 17:04 ID:8bE

異能力……。そういうのはわかんないから任せるね!
あと、すばるくんとは最初から家族って設定じゃダメかな?

791:まり◆Aw:2017/11/23(木) 17:04 ID:nX.

おっすげぇ

792:リアクター:2017/11/23(木) 17:30 ID:aHg

家族おもしろそう!大丈夫です。異能力考えたので次かきますね。

793:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 17:46 ID:aHg

歌の民 歌い方や歌詞で人の性格が分かる。歌の民の歌は、人を惑わすので他の民の前で歌ってはいけない。
舞の民 踊ると風を起こしたり、真実を見抜くことができる。
劇の民 相手の目を見るとその人の感情が分かる。
美の民 相手の考えていることや予知することができる

794:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 17:47 ID:aHg

せれなさん、よろしくです!

795:せれな 頑張ります!:2017/11/23(木) 18:07 ID:PCU

りょーかい!
だいぶ長くなっちゃったから分割して載せるね!
あと、ちょっとお話がずれちゃうかもしれないから、そこは訂正よろしく!

796:せれな:2017/11/23(木) 18:07 ID:PCU

注意、まだ序章

797:せれな:2017/11/23(木) 18:08 ID:PCU

あれは何年前だろうか。

自身を楽しませる4つの遊戯として、神は地上に歌、舞、劇、美を授けた。

そして、猿人、原人、旧人、新人と4つの要素は現代まで引き継がれた。

しかし、進化の過程で人類が持てる要素は1つになってしまう。

そこで、人類は4人の賢者を決め、4人で神を楽しませる事にした。

かつては世界中からさまざまな国が賢者を生み出そうと必死だった。

だが、賢者を生み出せない国は謎の滅びを迎える。

今もなお続く人類史。

その中で残るのは四つ星王国のみになってしまった。

しかし、その人類史も終わりを告げようとしていた。

無数に咲き誇る花の街は、他の村よりも強大な力を手に入れ、バランスは崩れてしまう。

歌に支配させた世界を恐れた他の3賢者は、それぞれの力を合わせ、雪乃ホタル率いる歌の街を滅ぼしてしまった。

生き残った歌の人類は、忌み子と呼ばれ、恐れられていた。

世界に平和が戻ったと思ったのはひと時。

歌を滅ぼしてしまったせいで神は不満を持ち、当時の賢者に25年の猶予を与え、歌の復活を命じた。

だが、それは実行されることもなく、今年で25年が経とうとしていた。

つまり、3賢者は共に死を選んだのだ。

798:せれな:2017/11/23(木) 18:08 ID:PCU

夜「ごめんね、真昼。出来れば最後の賢者に貴女を選びたくなかった。」

真「いいってお姉ちゃん。兄さんがなるより断然マシだから。」

朝「そんなにはっきり言わないでほしいな!」

月がどこよりも美しく見えると言われている美の街。

そこで、最後の賢者が、密かに命名された。

香澄真昼

几帳面で、綺麗好き。

誰よりも正義感のあるその少女は、実の兄である香澄朝日を越す実力を持っており、遂には賢者に命名された。

夜「賢者が一年制じゃないなら、私がずっとやっていたのに……。」

真「いいのお姉ちゃん。それに、私は最後の賢者になれた事、誇りに思ってるの。お姉ちゃんは悪くない。悪いのはご先祖様。だから、気にしないで?」

お姉ちゃんが苦しまなくていい世界にするから。

それが、香澄夜空の持った、最初で最後の願いだった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

翼「任命する!次期賢者は、早乙女あこ!」

あ「はいっ!」

世界の全ての鳥が集まると言われる劇の街。

そこでは賢者戦と言うものが行われ、毎年実力のあるものが賢者となっていた。

翼「早乙女は、過去最高の実力を持っていた。もしかしたら、私を凌ぐかもしれない。だから、私は彼女に時期賢者を任命する!」

“おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!”

奏「そう簡単に、賢者にはなれない、か……。」

早乙女あこ

何事にも忠実な彼女は、自分が最後の賢者だと言う事を知っていた。

劇の街では、今年で世界が滅びる事を知らせていない。

しかし、彼女の情報網は壮大。

美の街を通し、この事実を聞き入れていたのだ。

本来、他の街との交渉は禁忌とされている。

そうする事で、歌の街がなくなった事がバレてしまう。

3賢者は、なるべくその事実を悟られないようにしていたのだった。

あ「早乙女あこ、例えこの身が滅びようとも、この賢者の務め、引き受けさせていただきますわ!」

ここに、劇の賢者が誕生した。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

柚「最後まで踊り切ったのは、ハルカ☆ルカ!」

ハ「じゃあ!次の賢者は!」

柚「ルカっちに任せるぞ!」

ハ「やったー!ハルカハッピーハッピー!」

心地の良いそよ風香る舞の街。

ここでは、先代賢者と最後まで踊り続ける事が出来たものが次期賢者となる。

ハ「ハルカ、みんなのために賢者として頑張っちゃうぞー!ファイテンファイテン!」

そう言うが、他のものは踊り疲れ、誰も聞いていない。

舞の街は至って自由気ままな街。

24代前の賢者でさえ、世界が滅びる事を3日で忘れてしまったのだ。

なんという鳥あた……、忘れっぽい街なのだろうか。

だが、この街では確実に指名は果たされている。

望「いくらなんでも、厳しすぎる……ガクリ。」

神を喜ばせる事。

それを自分が楽しむという形でこなしてしまっている。

なんと自由な街だろうか。

思わず神も目をそらすほどである。

799:せれな:2017/11/23(木) 18:08 ID:PCU

かつては花が咲き誇った歌の街。

今は道はコンクリートで舗装され、花が咲く事はない。

ひ「ゆめ、そろそろ起きて!」

ゆ「んん……、お姉ちゃんうるさい……。」

夜は美に、風は舞に、鳥は劇に奪われた世界には、夜がなく、常に日が昇っている。

ひ「すばる!ゆめが全然起きないんだけどー!」

ゆ「お兄ちゃんは呼ばなくていい!」

虹野家

雪乃ホタルが与えた偽名にして、残した最後の血筋。

歌の街には、沢山の人々が今もなお暮らしている。

しかし、雪乃の姓を持つものは“滅びの原因”として避けられているの。

一見すると可哀想な家庭でしょ?

けど、実はとても幸せな家庭です。

お父さんもお母さんも妹を産んで死んじゃった。

お兄ちゃんお姉ちゃんは双子で、街の中でも優れた力をもつすばるとひめ。

2人は私の憧れで、とっても凄い人なんだよ!

妹には自然と話すことのできる力を持つアリア。

アリアの周りには、もう咲くことのないっで言われてたお花が沢山咲いて、みんなからは神様って崇められている。

そして、私、虹野家で唯一無個性な虹野ゆめ!

たまに不思議な力が使えるんだけど、それを使うと一日中寝込んじゃって……。

これは、私が世界を救うまでのお話。

汗かきベソかき進む、真っ直ぐな少女のお話。

800:せれな:2017/11/23(木) 18:10 ID:PCU

なんかグダグダ。

本当にごめんなさい🙇🙇

設定を付け足すなら、

桜庭家
もし24年前、雪乃ホタルが賢者にならなければ桜庭の血筋が賢者として平和を守っていて、襲来から賢者のシステムを剥奪されるまでの数ヶ月だけ賢者として務めたことのある家系。

雪乃ホタルが賢者になる前まではフォルテ家と桜庭家で新代賢者争いをするほど凄い家。
けど、フォルテ家は3賢者襲来の時に滅びてしまったが、最後の末裔、エルザフォルテは桜庭家に“かつての旧友”という形で生き残っている。
桜庭家の娘、ローラはどうしてか街で無個性と馬鹿にされるゆめに不思議な魅力を感じる。

七倉小春
父と母を幼くして失い、1人で死にかけていたところ、夜空に助けられる。
それから香澄家に召使として使える。
真昼とは同い年で、昔から仲がいい。

騎咲レイ
美の街で香澄夜空のライバルとして名を馳せた少女。
めちゃくちゃ美への追求が凄いけど、追求するたび何故が男っぽくなる。
その男らしさを兄に求めてるのが真昼

花園きらら
舞の国で羊と共に暮らしいてる。
早乙女あことは裏でライバル関係にあったりする。
実はあこの欠けた賢者の力を所有してるのもきらら。

賢者は一年制。
2年続けて同じ人物がなるのは禁止。

賢者には何かしら特別な力が神から伝授される。

側から見ると賢者の位の伝授は適当(舞のせい)に見えるようで、実はめちゃくちゃ神聖で、ちゃんとやらないと死ぬかもしれない……?

実はゆめが賢者の力を持っていて、作中で言ってた不思議な力は賢者として認められる前に使った(=未来の自分の力の前借りをした)からその代償として体調が悪くなる。
リミットもあって、使い切ると命が危ない。

みたいな感じがいいな!

最後には4人で世界を救っちゃうファンタージストーリーっていうのを作ってみた感じです

801:せれな:2017/11/23(木) 18:12 ID:PCU

長ったらしくすみません……!
リアクターさん、パスです!

802:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 18:44 ID:aHg

ゆ お姉ちゃん、おにぃ、アリアおはよう!ってか今5時じゃん!やっぱおやすみ
ひ 何言ってるの!昨日ゆめが[お姉ちゃん明日歌の練習するから早く起こして]って言ったのよ
ゆ 分かったから、アリアは、腕掴まないで!おにぃもどさくさに紛れて髪引っ張るな!
すア えー

803:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 18:52 ID:aHg

ひ いい加減にしなさい!
すゆア すいません。
ひ よろしい。それじゃ始めるよ。
数時間後
ゆ おなかすいたー。
ア よし、それじゃ家まで競争!負けたらお掃除ね!
ゆ 待ってよー

804:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 19:02 ID:aHg

す ゆめ今日は倒れなかったな
ひ ...もうそろそろ話さないと、あの子たちにも。
す ?何を
ひ 賢者についてよ。
す そんなこと話したら、ゆめは無理するに決まってる!!ゆめが死ぬかもしれねーんだぞ
ひ いいわ。私たちもご飯にしましょう。

805:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 19:08 ID:aHg

せれなさんパスです。あれだけしか設定がなかったのに

806:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 19:08 ID:aHg

スゴい

807:せれな:2017/11/23(木) 19:47 ID:PCU

バトン受け取りました!
急いで書き上げてきます!

それと、今日のアニメ、ほんのりだけどゆめすばがあってよかった!
そして来週はあこかな回!穏やかじゃない!

808:せれな:2017/11/23(木) 21:10 ID:PCU

続き行きます!

809:せれな:2017/11/23(木) 21:10 ID:PCU

ア「今日の唐揚げ、とっても美味しいです!」

す「そうだろ!最近ひめがカレーばっかり作るから、たまには違うものでも作ろうって思ってさ!」

ゆ「別にカレーでもよかったのに……。」

ひ「ほら!だから言ったじゃない!」

食卓を囲む時はいつもこんな感じ。

お姉ちゃんが作るといいながらも、結局はお兄ちゃんが横槍を入れて、別のものができる。

そのせいで最近カレーを食べてない気がする……

ア「じゃあ、今日の夜ご飯はカレーがいいです!」

す「なっ、なんだと……!」

ひ「だから言ったじゃない。カレーの方が絶対いいって。」

す「朝から練習しておいて、喉を痛めつけるようなカレーなんか食ってたら歌えなくなるぞ!」

ゆ「うそっ!歌えなくなるの!?」

す「あぁ。特に風邪の時なんか相性は最悪だ。」

ひ「そういうすばるが飲んでるコーヒーだって喉に悪じゃない。」

ア「じゃあ、喉に良いものってなんなんですか?」

“ほよ”と?を頭の上に作るアリアに、お姉ちゃんとして教えてあげよう!

ゆ「それなら聞いたとこあるよ!確か、ハチミツとか!紅茶とか!」

ひ「今はもう伝説扱いだけど、昔あったのど飴なら凄い効果をもたらしてくれるそうよ?」

す「あれは本当に凄いらしいな。それから、ブドウジュースなんかもいいって聞くぞ?」

のど飴、数年前までなら普通に買えたらしいけど、今は販売が禁止されている。

ゆ「よし!じゃあ今日はみんなで喉に良いものを買いに行こう!」

ア「おーです!」

“目指すは花の市場へ!”

そういう前に私の言葉は遮られてしまった。

す「あー……、それは今日はちょっと無理かな……。」

ゆ「えっ、どうして?」

ひ「ゆめにはどうしても話しておかないといけない事があるの。」

その瞬間、私の背筋は凍った。

心当たりはある。

勝手にお兄ちゃんのアイスを食べたこと。

内緒で夜、1人で街に出てること。

そこで友達が出来たこと。

ア「ゆめちゃん、何か悪いことでもしたんですか?」

ゆ「い、いやぁ〜?特に身に覚えはないんだけど……?」

す「ほんと、ゆめは嘘つくの下手くそだよな。」

ゆ「げっ……!」

ひ「どうやら長くなりそうね……?」

ゆ「ひぃ……!!」

ア「じゃあゆめちゃん、頑張ってください!」

ゆ「待ってぇ!!助けてアリアー!!」

す「ほら、早く来い。嫌なことはさっさと済ませるのがお前の性格だろ?」

ゆ「それはそうだけどぉ!!」

810:せれな:2017/11/23(木) 21:10 ID:PCU

す「やっぱり食ったのはお前だったのか……。」

ひ「それで?ほかにいうことは?」

ゆ「これで全部です……。」

す「お前、次食ったらお前のアイス全部食うからな!」

ゆ「ずっと残しておくからいらないのかなぁって思うのが当然でしょ!」

ひ「まぁ、それは一理あるわね。」

す「ねぇよ!」

ゆ「それで、話って……?」

まだ怒られるのかな……?

それだけは本当に勘弁してほしい。

す「そうだな。これはお前の命にかかわる話だ。」

ひ「ねぇゆめ、今まで不思議な力を何回使ったか覚えてる?」

ゆ「不思議な力?」

す「ほら、お前さ、急に成長したと思ったら一日中寝込むことあるだろ?」

ゆ「あー、あれ?なんかよくわかんないんだ。たまーに勝手に出てきて、気がついたらベットで寝てるー。みたいな?」

ひ「うーん……。困ったわね……。」

す「じゃあ、出てくるときに兆しみたいなのはないのか?」

ゆ「兆し?って?」

す「急に頭が痛くなるとか、体が軽くなるとか。」

ゆ「それならなんとなくあるよ?急に声が私に話しかけてくるの。毎回違う事を話しかけてくるんだけど、どれも全部“賢者”って言葉が入っててね。」

終わりゆくこの世界を、賢者として選ばれた貴女は救うことができる。

目覚めなさい、貴女は神代の賢者。貴女は神に選ばれたの。

こんな言葉が私の脳内をよぎった瞬間、私は意識を失う。

す「やっぱりか……」

ゆ「やっぱり?」

何か心当たりがあるかのように悩むお兄ちゃん。

ひ「ゆめ、雪乃ホタル人を知ってる?」

ゆ「もちろん。昔、3人の仲間を裏切って、この街に破滅をもたらした最悪の少女でしょ?」

雪乃ホタル。

彼女がこの街の長になるまでは私達を支配する壁もなく、隣にあると言われている街の人達とも仲良く交流していたらしい。

しかし、彼女が長になった瞬間この街は破滅に突き進む一方だった。

そして、ついには……

ひ「実はね、そのお話は偽りなの。」

ゆ「えっ……?」

ひ「雪乃ホタルは、賢者と呼ばれるとても神聖な仕事をこなしていたの。」

811:せれな:2017/11/23(木) 21:12 ID:PCU

曰く、雪乃ホタルの他にも3人の賢者がいたらしく、4賢者、又の名を神の遣いとなった4人は世界に平和をもたらす神を楽しませる為に、不思議な力を授かった。

賢者の力は、どうやっても完璧に使うことが出来ないらしく、引き出せても50%が限界。全てを出し切った暁には身が滅ぶと言われていた。

しかし、雪乃ホタルは力を使うのではなく、力に体を委ね、100%以上の力を使っていたらしく、歌の賢者は飛び抜けた天才となった。

神は、初めて自分の授けた力を完璧に使いこなす人物が現れたことに喜び、歌を贔屓した。

それを知った3賢者は、“歌の御子が、全てを終わらせようとしている”と嘘をつき、これ以上の天才を生み出さないように歌の街を美、劇、舞が協力して歌のシステムを破壊。各街の境界には壁が作られ、歌の人間が他の人間と交流することは不可能となった。

ひ「そして、神様は『25年の間に歌の賢者を復活させて、もっと私を楽しませろ』と言って、眠りについたの。」

ゆ「なにそれ!じゃあ、雪乃ホタルさんは全然悪くないじゃん!」

私は気付くと涙を流していた。

ひ「えぇ。嘘の伝承を流した3賢者は、世界の復活なんか望んでいない。共に破滅を迎える事を望んでいるの。」

す「それを避けるために、神は本能でお前に不完全ながら力を授けたんだろう。それが、その不思議な力ってわけだ。」

ひ「そして、雪乃ホタルの血を継いでいるのが私たち。」

ゆ「えっ……?」

す「つまり、俺たちの本当の苗字は虹野じゃない。雪乃だ。」

ひ「それはあんまりはっきりしてなくて、雪乃自体が偽名だったって話もあるの。」

す「けど、俺たちは雪乃ホタルの意志を継ぐ者って事だ。」

ゆ「じゃあ、お姉ちゃんも、お兄ちゃんも、アリアも持ってる不思議な力って……!」

す「雪乃ホタルから溢れた、本来授かる事のない偽物の賢者の力だ。」

ゆ「偽物?」

ひ「私とすばるの力は、人の前で歌うときに発揮されるみたいで、どうもいつも以上の力が出せるみたい。」

す「まぁ、お前ほどじゃないけどな?」

ゆ「アリアの、あの力も?」

す「そうだな。きっとあれはこの地に花を復活させるための力だろう。」

ゆ「花の楽園……。」

昔、絵本で見たことがある。

歌の街言われたこの地で、稀に見る天才と天才を凌ぐために地を飲む努力をした秀才が、互いの力を共鳴させ、この地を花の楽園にしたという伝説のような話。

もし、賢者の力が本当なら、この話は伝説なんかじゃない。

す「そしてお前は、25年来の賢者に選ばれたわけだ。」

ゆ「私が、賢者……?」

ひ「まだ賢者の位を授かったわけじゃないから、それは先の話になるかもしれないけど。」

す「けど、近い将来お前がこの街を、この世界を救うんだ。」

ひ「大丈夫。ゆめならきっとできるわ。」

ゆ「………うん。」

この日、私は残酷な運命に出会った。

これが白昼夢ならどれだけいいことか。

私は、たった1日で世界の宿命を背負ってしまったのだった。

812:せれな:2017/11/23(木) 21:12 ID:PCU

ここまで!
リアクターさんパスです!

813:せれな:2017/11/23(木) 21:35 ID:PCU

それと、いじめ続き行きます!

814:せれな:2017/11/23(木) 21:35 ID:PCU

ゆめが退学を決めた次の日。

四つ星学園は、そんなこと見ず知らずで、いつも通りの生活を送らせようとしていた。

あの後、ゆめの親からは泣きながら感謝された。

だけど、全くもって嬉しくない。

はい。いいえ。ありがとうございます。そんな、身に余るお言葉です。

これくらいしか返事をすることができなかった。

す「………」

目を覚ましたのは星空寮。

ゆめに渡された鍵を使い、せめてと思いここに住むことを決めた。

す「これが、あいつの見ていたい景色、かぁ……。」

豪勢なシャンデリア、高品質なもので固められた部屋の家具。

それまるで、なんの価値もない俺を見下すような感じがした。

−−−貴方なんか、大っ嫌いです!

2回目にあった時に言われた言葉。

普通、そう思われて当然だった。

散々馬鹿にして、からかって、ゆめの彼氏でもないのに、まるでそんな事をたくさん言って。

す「きっと、あの日出逢わなければ、こんな事にはならなかったんだろうな。」

自分が憎い。

M4なんて、ならなきゃよかった。

ましてや、アイドルになんかもっと……

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

歌組のレッスン。

アンナ先生は急用でレッスンに来れないので、自主練習となった。

きっと、ゆめの事だろう。

そう思うと、胸が苦しい。

−−−ローラすごい!いつのまにそんなステップできるようになったんだ!

ロ「………ゆめ。」

たった1人の人物がいなくなっただけで、当たり前の毎日から色が消えた。

何もかもが白黒。

−−−ノーモアネガティブ!もっと頑張らないと!

レッスン室の隅で自主練をするゆめが見える。

ぼかしたような虹色の幻覚が、憂鬱な時間を駆け抜ける。

−−−ローラ!一緒に食堂行こ!

だめ。

何をしててもゆめの事しか考えられない。

意識が戻ったら、ゆめはなんて思うのかな。

何もできない自分が嫌い。

ロ「こんなの、全然面白くない……。」

新曲の練習も、ゆめがいないと張り合いがない。

やっと見つけた本当のライバルが、こんな形でいなくなってしまうなんて。

毎日がつまらない。

こんなことなら、アイドルなんか目指さなきゃよかった。

815:せれな:2017/11/23(木) 21:35 ID:PCU

翼「どうしたんだ早乙女。最近演技力に欠けてるぞ?」

虹野ゆめが退学してから数日間。

何をしていても力が入らない。

何故か。

そんなの自分で分かっている

あ「はい……。すみません。」

強がって偉そうにして、結局は彼女に何もできなかった。

勝手に恋敵だと思って、見栄を張って、友達でもないのに馬鹿にして、ドラマの悪役のように最低だ。

A「早乙女さん、どうしたんだろう。」

B「何かとっても辛そう……。」

翼「はぁ……。今日はもう休め。その時間で手紙を書けばいい。」

あ「……」

翼「何、心配するな!私が直接学園長のところに届けに行く。」

そう言ってくれるツバサ先輩に、申し訳なさしか残らない。

あ「ありがとうございます……。」

もう、女優への道が見えない。

たった1人の人物がいなくなるだけで、こんなに毎日がつまらないなんて。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

夜「やっぱり、ゆめちゃんのことが心配?」

真「うん……。」

夜「わかるわ…。あのひめがあんなに悲しむのだから。それに、私だって……。」

もっと早く気付いていれば、私なりに対処できたかもしれない。

真「もっと早く、ミサエの最低さに気付いていれば、もしかしたらゆめは……。」

夜「それはまひるちゃんが背負う責任じゃない。美組のS4である私が気付けなかったのが1番悪いの。」

真「お姉ちゃんは、悪くなんか……!」

夜「いいの。たまにはお姉ちゃんにも辛さを分けて。こんなに苦しむ真昼ちゃんなんか見たくないの……。」

悔しい。

何も出来なかった。

ゆめが車椅子に乗り始めて、これは重大だって気付いてた。

なのに、つい他人行儀で見過ごしてしまった自分をいっそ、呪い殺してほしい。

夜「真昼ちゃんは、よく頑張ったわ。だから、そんなに自分を責めないで。」

もし、もう一度やり直せるなら、次はもっとゆめの事を見守って、ミサエ達から守っであげないといけない。

けど、もう次なんてない。

そう思うと胸が苦しい。

816:せれな:2017/11/23(木) 21:37 ID:PCU

なにもない空間。

ずっと真っ暗。

どこを見ても暗闇。

そんな中、1つの光が遠くで光る。

振り返ると、黒より黒い闇が光を覆い隠そうとする。

いやだ。

私はなるんだ。

アイドルの、一番星に!!

ゆ「はぁっ!!」

ピー。ピー。

ゆ「ここは、病院?」

景「ゆめちゃん……!」

ゆ「え?ママ?」

景「そうよ!よかった。記憶もあるのね!」

大「よかった。本当に良かった……!」

ゆ「えっ?ええっ?!」

倉庫で意識を落としたら病院で目が覚めて親が泣いている。

よくわからないや。

私は、5日間眠っていた。

817:せれな:2017/11/23(木) 21:37 ID:PCU

私がここに来た後、私は学園をやめて、普通の中学校に通うことになった。

『もう、四つ星の人間とは誰とも関わっちゃダメだぞ?』

パパはそういった。

『アイドルなんかやめて、普通の生活を送ってほしいな』

ママはそういった。

それでもアイドルを続けたいと言うと、

『それだったらヴィーナスアークに行こう!』

と言われた。

そんなの、嫌に決まってる。

私は、四つ星学園のS4になりたいんだから。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

病院での治療はすごくて、あっという間に傷が治っていく。

ナースさんが、ローラ達から送られてきた手紙を届けてくれた。

そこには、ごめんねの文字がたくさんあった。

みんなが謝る事じゃないのに。

そう思うと胸がズキズキする。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

歌が歌えるようになった頃、学園長先生が私の病室に来た。

そこで、何度も謝られた。

−−−私は、君を守ることができなかった

ううん。

何度も守られていたと思う。

私が四つ星学園に戻りたいというと、

−−−出来れば君の意見を尊重したい。けど、君の親子さんがそれを許してはくれない。

そんな気はしてた。

私は、いじめられて死にかけていた。

それでも、まだアイドルを続けたい。

そう思うのも今日が最後だった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

自分で歩けるようになった頃、病院内でとあるポスターを見つけた。

それは、高校生アイドルの特別ライブを病院内ホールで行うと言うものだった。

最初は四つ星学園生だと思った。

けど、ポスターをよく見ると

〜スターライト学園の送る、最高のステージ!〜

と書いてあった。

ゆ「スターライト学園?」

そのステージは、実は明日だったりする。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

お昼の3時から、ポスターの通りホールでステージが幕を開けようとしていた。

ゆ「スターライト学園。どんなアイドルがいるんだろう。」

口ではそういっていたものの、私のアイドルへの関心はほとんど0に近かった。

私はアイドルには向いてなければ、ひめ先輩達といるだけで迷惑をかけてしまう。

だから、もうアイドルの事を気にするのはやめよう。

そんな風に思ってしまう。

それと、心配に思うこともあった。

病院にアイカツシステムはない。

それどころかステージすらない。

そんな中でライブをやるのかなと思った。

けど、そんな心配は無意味だった。

soleilという3人組のユニットはS4とは違う、まるで星座のような眩い輝きを放っていた。

となりに座るリボンが特徴的なスターライト学園の制服を着た少女は、S4のステージを見ている私のようだった。

?「星宮先輩、私も絶対、スターライトクイーンになって、バトンを繋ぎます!」

ステージは1時間。

その時間内で8曲と、トークで1時間をやりきった。

1時間。病室にいれば長く長く憂鬱な時間だったのに、soleilのステージを見てるとあっという間だった。

それに、私は自然と涙を流していた。

一度は失いかけていた夢。

−−−いつか、アイドルの一番星になる!

もう二度と見ることのないはずの夢が、目の前で輝くアイドルを見て、私も輝きたいと思った。

−−−大丈夫。ゆめちゃんならきっとできるわ。

私の初ステージの日。

ひめ先輩は私にそう言ってくれた。

それすらも忘れかけていた自分が嫌いになりそうだった。

−−−S4になること!

小春ちゃんと約束した私の夢。

四つ星学園でしか叶えられない夢。

私は、もう一度アイドルをやりたい!

例えそれが、私の命の炎が消えようとも!

私は四つ星学園に戻る事を決意した。

818:せれな:2017/11/23(木) 21:40 ID:PCU

景「どうして!?あそこに行ったら、またこんな目にあうかもしれないのよ!?」

私はナースさんにお願いしてパパとママを呼んでもらった。

ゆ「わかってるよ!それでも、私はアイドルになりたい!四つ星学園のS4になりたいの!」

大「ゆめ、まさかっ!四つ星学園の人間とあったのか?!」

ゆ「あってないよ。でも、みんなに会いたいの!こんな風にみんなとお別れするなんてイヤ!」

大「パパはもう会って欲しくない。会ったらきっとみんなゆめの事を避けると思う。それはゆめにとっても辛いことだと思ってる!」

ゆ「私の友達にも、先輩にもそんな事をする人はいないもん!小春ちゃんの時だって、私は……!」

大&景「……。」

学園長先生は小春ちゃんの送迎会の事をパパ達に話したらしい。

−−−このまま力を制御できなければ声を失ってしまう。

不思議な力にそんな副作用があるなんて知らなかった。

−−−雪乃ホタル、いや、私の姉もその力を持っていた。力の副作用を力でカバーする。そんな事を繰り返し、アイドル生命を絶たれた。

もし、私が力を使い過ぎていたら歌う事が出来なくなっていた。

−−−そんな生徒を、私は救いたかった。だから、四つ星学園を姉と作り上げた。

星空寮にあった極秘資料。

学園の目標は、第2の雪乃ホタルを生み出さないことだった。

その意味は、こういう形でやっとわかった。

ゆ「私は、不思議な力を克服したい!そして、ファンのみんなに笑っていてほしい!」

大「ファンなんてうわべだけで、本当のファンなんて数人しかいない!そんな事、七色洋菓子店で育ったゆめが一番わかるはずだ!」

ゆ「うわべだけでもいい!ちょっとでも私の事を好きでいてくれている人がいる限り、私は歌い続けたい!」

大「!!」

ゆ「パパだって、私が笑うところを見てお店を開く事を決意したんでしょ?!私も一緒!みんなが笑ってくれるから私は頑張れるの!」

景「ゆめちゃん……。」

ゆ「お願い!もう一回、私を四つ星学園に通わせて!こんな所でうずくまってる訳にはいかないの!」

景「その気持ちはすごくわかるわ。でもね、私達はゆめちゃんがまた怪我をしたら……。って思うと不安で怖くて仕方がないの!」

大「ゆめが発見されなかったら、ゆめは倉庫の中で死んでいたんだぞ!?」

ゆ「もうその話は聞き飽きた!それに、助けてくれたのだって四つ星学園の人なんだよ!ねぇ!私の話をもっと真剣に聞いてよ!私はもっと輝きたいの!」

私にはたくさんの友達がいて、かけがえのないライバルがいて、素敵な先輩がいて、私の事を助けてくれる王子様がいる。

ゆ「もっとキラキラできるの!私らしさを見つけて、もっとたくさんの人を幸せにしたいの!」

大「もう、ゆめが傷付いて欲しくない!できることなら、虹色洋菓子店の次の店長になってほしい!」

景「私達のたった1人の娘が、知らない間にいなくなるなんて嫌なの!」

もしもローラが急にいなくなったら。

そんな事をたまに考えた事がある。

多分、今のパパとママはそんな気分なんだろうなって思う。

それでも、

ゆ「それでも!私の初めてのたった1つの夢は四つ星学園でしか叶えられないの!」

普通の中学校では味わえないような事がたくさんあった。

今までを思い出すだけで、今の自分が馬鹿馬鹿しくて涙が出る。

だからこそ、次こそ、もっとうまくやりたい!

もう誰も傷付かない、私の望むアイドル生活を。

ゆ「お願い!次はなくていい!次いじめられたらやめるから!私を四つ星学園にいかせて!」

景「でもね、次傷付いてからじゃあおそ……」

大「………わかった。」

819:せれな:2017/11/23(木) 21:40 ID:PCU

景「ちょっと!パパ!」

大「いいんだ。それに、パパはゆめの気持ちが知れてなかったと思う。」

ゆ「私の気持ち?」

大「パパは最初、ゆめが義務感から四つ星学園に戻ろうと思っていると信じ込んでいた。けど、それはパパの勘違いで、ゆめにはちゃんとした夢があった。」

景「……。そうね。」

大「パパだって、一回お店を開く時、それはもうとんでもない挫折をしたんだ。それでも、諦めなかったから、今があると思う。」

景「えぇ。あの時はどうなるかと思ったわ。でも、パパは信じてやりきった。」

大「大丈夫!ゆめにはお父さんの血が流れているからな!そこまで言うなら行ってこい!ゆめの願いが叶う、四つ星学園に!」

ゆ「……!!」

景「けど、次こんな事があったら今度こそ辞めさせるからね?」

ゆ「分かってるって!そうと決まったらわくわくが止まらない!」

大「そうだな!パパもゆめがこれからどんなアイドルになるのか、楽しみだ!」

ゆ「絶対、S4になってアイドルの一番星になる!」

不思議。

体が軽い。

今までが嘘みたい。

今なら、なんだってできる気がする!

ゆ「ちょっと外走ってくる!」

景「ちょ、ちょっとゆめちゃん!」

大「病院内は走るなよー!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

景子side

景「行っちゃったわね……。」

大「ああは言ったものの、やっぱり少し不安だな……。」

景「大丈夫よ!貴方の血が流れてるんでしょ?」

大「そうだったな……!ゆめは、きっと大きくなって帰って来るぞ!」

自分で言った言葉を繰り返されて、大さんは赤面しながらも私たちの娘が、また一歩成長したのを実感している。

景「えぇ。ゆめちゃんの決意が固まった事だし、私達も行きましょう?」

大「そうだな。まずは、四つ星学園に謝りに行かないと。」

ゆめちゃん。

私達はゆめちゃんが夢を叶えて帰って来るのを待ってるよ。

病室の窓から見える庭を走る自分の娘が見ている先が、きっと娘の正解なんだから。

私達は、それを遠くから見守ってるね。

820:せれな:2017/11/23(木) 21:42 ID:PCU

とりあえずここまで!

次は土日のどちらかで仕上げて投稿したいと思っています!

821:まり◆Aw:2017/11/23(木) 23:46 ID:nX.

めっちゃよいいい!!!

822:☆°☆スズ☆°☆:2017/11/24(金) 00:35 ID:Agk

めっちゃいい!!
感動…。
リアクターさんもせれなさんも頑張って!

823:きら:2017/11/24(金) 17:05 ID:HhU

すご~👏 続き頑張ってね
後さ、あんま出て来れないから誰かゆめの幼なじみが出てくる小説書ける?続きが気になる...😳💭

824:ハル 「なの」&:2017/11/24(金) 17:06 ID:gw.

おぉぉ〜‼すごい❗

825:リアクター リレーでござる:2017/11/24(金) 17:22 ID:aHg

はい!せれなさん、任されました。

826:リアクター リレーでござる:2017/11/24(金) 17:34 ID:aHg

ひ はい、真面目な話もここまで。すばるはアリアを呼んできて。街に出掛けましょう!
す どこの町だよ?
ひ 美の郊外の小さな町よ
す 分かったよ。フードとかもいるよな?
ひ そうね、ゆめも準備して
ゆ うん!

827:リアクター リレーでござる:2017/11/24(金) 17:44 ID:aHg

美の町
ア 凄い!色んな物があるのですね。
ひ そうね、ゆめもお買い物を楽しみ?
ゆ うん!
ひ それじゃ、行こうか?
八百屋にて
八百屋のじじぃ お嬢ちゃんら、見かけねー顔だな?

828:リアクター リレーでござる:2017/11/24(金) 17:58 ID:aHg

八百屋のじじぃ もしかして、歌の民か?貴様ら、忌ま忌ましい!出てけ!貴様らに野菜を売るつもりはねぇ!
ゆ そんなこと言うなんて許せない!
ア ゆめちゃん、駄目だって
ゆ 知らない知らない僕は
ゆめ達のまわりに人だかりができる(ザワザワ)

829:リアクター リレーでござる:2017/11/24(金) 18:05 ID:aHg

す くっそせーので逃げるぞ!せーの
ダッ
? ヒィヤァーー
ゆ すいません!今急いでるんで
? もしかして、歌の民の方ですか?
ひ ええ、そうだけど
? 私夜空家に仕えている七倉小春です。

830:ハル 「なの」&:2017/11/24(金) 19:06 ID:S4U

あの、リアクターサン🎵すごい❗ 
あと、一つ質問、ゆ 知らない知らない僕は
っていのは、なんですか?
ヘんなこときいてごめん❗

831:匿名さん:2017/11/24(金) 19:16 ID:nJQ

リアクターさんすごい❕

832:せれな:2017/11/24(金) 20:58 ID:PCU

こんばんは!
部活が長続きして帰ってこれたのが今になっちゃった……笑笑
>>830
私の勝手な考えですが、多分、歌の民がもつ特有の力、“歌う事で相手を惑わす”能力を使ってその場から逃げようとして“六兆年と一夜物語”を歌ったところだと思います!
あくまで私の認識なので、あってるかはわからないですけど、参考になれば……!

833:リアクター リレーでござる:2017/11/25(土) 08:47 ID:aHg

せれなさん、正解です!分かってくれて嬉しい!続き書きますね

834:リアクター リレーでござる:2017/11/25(土) 08:59 ID:aHg

こ 実は時期賢者真昼様がこの出来事を予知して私を使いに出した次第です。どうぞ、お屋敷の方へ!
す 襲ったりしないと約束できるのなら、行ってやる。
こ ええ、約束いたします。主人の名誉に賭けて!
ひ 取り敢えず行ってみましょう。

835:リアクター リレーでござる:2017/11/25(土) 09:12 ID:aHg

一方町のほうでは
じ 殺せ!破滅の忌み子を
皆 おおー
椿 大変な事になってるんだけど、どうするの?白?
白 ここにいる奴らの記憶を消す。最後の賢者を殺されたら困る。椿は時を止めろ!
椿 了ー解。時よ止まれ。静かね、白
白 あぁ、ここに歌の民は居なかった

836:リアクター リレーでござる:2017/11/25(土) 09:18 ID:aHg

椿白 そして再び時は廻りだす!
じ 俺達なにしてんだ?
皆 さぁ?
椿 上手くいったわ
白 あぁ、そろそろゆめ達のほうへ行かないと
椿 そうね

837:リアクター リレーでござる:2017/11/25(土) 09:25 ID:aHg

設定
椿 神の使い。全知の神として今は、働く。時を止めたりできる。
白 椿と同じく、神の使い。今は全能の神として働く。基本、何でもできる。

838:せれな:2017/11/25(土) 09:26 ID:PCU

おはようございます!
リアクターさんそっちのけで違う設定を思いついてしまった私を許して。・゜・(ノД`)・゜・。

839:リアクター リレーでござる:2017/11/25(土) 09:28 ID:aHg

せれなさん、パスです。設定盛り込んでごめん。

840:せれな:2017/11/25(土) 09:29 ID:PCU

椿と白の設定ちょっといじってもいいですか……?

841:せれな:2017/11/25(土) 09:30 ID:PCU

これで理屈が成り立つかもしれないので………!

842:リアクター:2017/11/25(土) 09:32 ID:aHg

ハルさん、匿名さんありがとうございます。これからも頑張ります!!

843:リアクター:2017/11/25(土) 09:35 ID:aHg

全然大丈夫です。あとタメ語でいいですか?

844:せれな:2017/11/25(土) 09:35 ID:PCU

全然OKだよ!
これからもよろしくね!

845:リアクター:2017/11/25(土) 09:40 ID:aHg

うん、よろしくせれなちゃん!

846:せれな:2017/11/25(土) 10:12 ID:PCU

リアクターちゃんの小説を読んでふと思いついた設定と、書き損ねた設定を投下します!

847:せれな:2017/11/25(土) 10:13 ID:PCU

椿(つばき) 歌の神。選定された新賢者に力を与える。
あとはなんか色々できちゃう。
けど、それは創造と破壊の神に授けられた力であって、本来の姿は初代歌の賢者だったりする

榎(えの) 舞の神。能力は一緒。強いて言えば自由人。

楸(ひさぎ) 美の神。能力は一緒。すっごいしつこい。

柊(ひいらぎ) 劇の神。能力は一緒。とっても偉そう。

それぞれ使い魔を使えている。
椿なら白、榎なら紅(あか)、楸なら黒、柊なら蒼(あお)

賢者の力が幾ら適当な儀式でもきちんと引き継がれるのは、それぞれがきちんと力を与えているから。

だから鳥頭な舞の街でも賢者が生まれる。

椿は、3賢者襲来時に歌のシステムが破壊されたと同時に眠りについてしまうが、かつて自分に与えられた本来の力を不完全な形であれ創造の神がゆめに与えてしまったため、目覚める。

他はもうずっと起きてる。

というか寝なくてもいい。

白は椿大好きで“椿様……”みたいな感じで寝てる間はべったりだけど、目が覚めたらツンデレでつい強がってしまう。

先代賢者の力が消えるのは破壊の神がきちんと働いているから。

本当なら今すぐ世界を破壊したい衝動にあるけど、創造の神に“そんなことしたら貴女をたくさん生み出すわよ!”って脅されてできない。

ノエル 創造の神。
とにかくなんでも生み出せるし、破壊もできるけど破壊したくないという感情が強く、ここしばらく破壊をしていない。

リエル 破壊の神
とにかくなんでも消すことができるし、創造もできる。でも、ノエルが生み出してくれるから自分は片付け役みたいな感じ。

2人は双子で二対一体で、楽しませるのはこの2人。

理由とか見た目とかそういうのはまた出てきた時に詳しく書きますね!

それから、一番最初に書き損ねた設定です。

すばるとひめとアリアの瞳の色は綺麗な蒼色。
ゆめの瞳の色は綺麗な紅色。

その紅色は雪乃ホタルの瞳の色と同じで、賢者としての器も同じ。

ゆめの素性は、どんな力を使っても見抜けない。

真昼の予知も、ひめとすばるとアリアが来るとしか予知できていない。

だから屋敷に来たゆめを見て驚愕する。

それはそこにいた夜空も朝日も一緒。

そこに人がいることは人間の目で認知できても、相手(ゆめ)のことが全く感知できない。

みたいな感じです!

848:せれな:2017/11/25(土) 10:13 ID:PCU

リレーの方は今から書き進めていくので、もうしばらくお待ちください!

849:せれな:2017/11/25(土) 14:40 ID:PCU

いつもと変わらない、憂鬱な毎日。

使い魔は使えないし、日々に刺激はないし。

なんて憂鬱なのかしら。

なんて考えるのも今日でおしまい。

街のはずれで、とても懐かしい力を感じた。

楸「いくわよ、黒!」

黒「はいっ!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

まだ魔力が微かに残る美の市場。

そこには、なんとも懐かしい人物がいた。

楸「随分と久しぶりじゃないの?椿。」

25年前、人間の勝手な判断で眠りについたはずの歌の神。

椿。

そんなことなんか気にしない様子でふわふわと空に逃げていた。

椿「そうね。まさか、また貴女と会えるなんて、私は嬉しいわ♪」

そのおっとりとした感じも、身にまとう優しい空気も昔と変わらない

楸「ふふっ、変わらないね。君も、君の使い魔も。」

黒「だから私は白が嫌いなんです!」

白「そう言われても、黒とは違って力があるんだ。歯向かうなら力を授かってからにしたら?」

楸「黒、むやみやたらに他人に当たらないの!」

椿「白、そうやって威張るなら、その力返してもらうわよ?」

白「はい……。」

黒「………」

楸「黒、返事は?」

黒「はいはい。わかりましたよ楸様。」

楸「あぁ、椿、貴女の使い魔が羨ましいわ……。」

椿「あははは……。」

白「椿、そろそろ行かないとまずいかもしれない。」

椿「はーい♪じゃあ、また今度ね、楸!」

また今度。

それは、どんな事を意味するのだろうか。

楸「えぇ。じゃあね!」

黒「行ってしまいましたね、楸様。」

楸「いいのよ。私だってやりたい事、たくさん見つけちゃったし!」

黒「それはまた、面倒なことになりそうですね……。」

楸「すぐにそういうこと言うから、私は貴女が嫌いなのよね……。」

けど、使い魔同士の喧嘩を見るのも、たまには悪くないかもしれない。

楸「さぁ、世界が変わるわよ、黒!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

850:せれな:2017/11/25(土) 14:41 ID:PCU

す「香澄……、伝承だと、過去何百年と美の賢者を生み出している家系だ。それが、どうして俺たちを……。」

小「それは私もよくわかっていません。ですが、真昼様が“美の郊外に歌の民が現れる。”と予知されたので、予知通りに現れたあなた方の案内を私が務めています。」

ひ「香澄って、月を街にもたらした美では頂点に当たる家系よね?それがどうして歌の最底辺である虹野を屋敷にあげるのかしら……?」

ア「きっと、昔の事を謝りた……モゴゴゴ!!」

急いでアリアの口をふさぐ。

ゆ「アリア、次この街でその事言ったらアリアのケーキ食べちゃうからね!」

ア「それはダメです!あのケーキはアリアのです!」

ゆ「じゃあ、もう言っちゃダメだよ?」

ア「はい!」

焦ったぁ……。

仮にも虹野の名前で生きているんだから、もしも雪乃の末裔だとバレたらどうなる事やら。

美の民の能力は相手の思考を読み取ることができるという厄介な力。

もし、賢者の前で“私達が雪乃の遺伝子を継ぐ者だ”のような事を考えたら、それこそもう家には帰れないかもしれない。

小「屋敷に着くまでに、皆さんの名前をお聞きしてもよろしいですか?」

ゆ「はい。私の名前は虹野ゆめです。」

す「同じく、すばる。」

ひ「ひめ、そして妹の……」

ア「アリアです!」

小「同じく、ということは皆さんは家族ですか?」

す「そうだ。なんか不満でもあるか?」

小「いえ。ただ、もしも長くなるなら親御様に連絡が必要かと。」

ひ「それなら心配ないわ。私達の親はとうの昔に死んでるから。」

お姉ちゃんが皮肉交じりに語る。

それには、どんな意味が込められているのだろうか。

“私達の親は、貴女達に滅ぼされた。”

恐らくは、これに近い意味合いを持っているのだろう。

小「そうですか……。でしたら、今日は香澄邸にお泊りください。きっとそれがいいと思います。」

す「どうして、そこまで俺達を贔屓する?」

小「夜の街は危険です。月が現われてから、連続して人が殺されています。殺されたいのであれば、ご自由におかえりください。」

す「チッ……」

一見賑やかに見える美の街。

その裏側は、殺戮に満ち溢れる街だと言う。

小「さぁ、着きました。ここが我が主人、香澄真昼様の邸宅です。」

ゆ「えっ……?」

ア「凄い!とっても大きいです!」

す「これは凄いな……。権力者ってのはこんなに大きな建物を建てるのか……。」

ひ「こんな家に一度はみんなで住んでみたいわね。きっと楽しそう♪」

違う。

私の驚きはそこじゃない。

この建物に、見覚えがある

それも、ぼんやりではなく、確実に。

小「入り口はこちらです。扉は狭いので、1人ずつお入りください。」

この扉も見覚えがある。

どうして……?

ゆ「えっ?どうして……?」

ア「どうしたんですかゆめちゃん?ボーっとしてたら置いて行きますよ?」

ゆ「あっ、うん。」

初めてくるはずなのに!なんとも来た覚えがある。

この違和感に気付くのは、しばらく先の話だった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

小「ここにお掛けになってお待ち下さい。真昼様を連れてまいります。」

ゆ「はぁ……。」

真昼様。

一体どんな人なのだろうか。

ひ「ねぇすばる、このずば抜けた優遇、どう思う?」

す「あからさまにおかしい。何があって俺たちにここまでするのか……。」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

小「真昼様、虹野を名乗る歌の民4人、連れてまいりました。」

真「……!」

小「どうかされましたか!真昼様!」

真「小春、今なんて言った……?」

小「どうかされました?と……」

真「その前。4人って言った?」

小「はい。」

真「4人……?じゃあ、私の予知が外れたって事……?」

夜「いいえ。私達も3人しか視えなかった……。」

朝「うん。僕もだよ。そう考えると、誰か1人異例な存在がいるね……。」

真「うん……。でも、私は賢者としての役割を果たすまで。気になるならついて来てもいいよ。」

私が感知できたのは3人。

蒼色の瞳を持った3人だけ。

もし、それ以外の人間がいるならば……。

851:せれな:2017/11/25(土) 14:41 ID:PCU

小「失礼します。美の賢者、真昼様を連れてまいりました。」

ひ「ついに、他の賢者と合わせる日が来るのね。」

す「いつかは来るはずだった。それがこんなに早いなんてな。」

相手に聞こえない声で話すお兄ちゃんとお姉ちゃん。

今までに味わったことのない緊張感。

静かに扉が開けられる。

真「こんにちは。出会って早々悪いのだけど、貴女達は歌の民、で間違いない?」

ゆ「……!?」

す「あぁ。その認識でいい。」

そこにいたのは、甘い茶色の髪を持つ1人の少女だった。

それも、見た感じ同い年。

けど、その少女を見た途端、私の体が急に暑くなる。

息苦しい。

まるで、体が上書きされるみたいに……

ゆ「うっ……!」

真「私は香澄真昼。代々受け継がれる香澄家の現当主にして、美の賢者よ。」

彼女が話し始めると同時に、熱は収まる。

もう一度、彼女を視る

するとどうか、彼女の考えていることがスラスラと認知できる。

この短時間で何があったのか。

そんなの簡単だ。私は、美の力を手に入れた。

ひ「……皮肉なものね。最後の賢者がただの少女だなんて……。」

真「!?どうして、その事実を……!」

す「知らないとでも思ったか?25年前のあの事実、俺たちはいつになっても忘れないぞ?」

高圧的な会話が続く。

ア「こ、怖いです……。」

ゆ「大丈夫だよ、アリア。みんなでお家に帰って、一緒にカレー食べるんでしょ?」

ア「ゆめちゃん……!」

あんなに活発的なアリアが怯えている。

夜「そうね。けど、その記憶だって今年でおしまいじゃない。」

ひ「っ……!いつの間に!」

朝「別に僕らの事を恨んでくれてもいいんだよ?だって、今年で世界も終わるんだから。」

す「チッ……!」

夜「虹野ひめ、虹野すばる、虹野アリア。貴女達には用はないの。」

“だって貴女達の考えている事は、全て分かってしまうもの。”

ア「私達の名前っ……!」

朝「凄いね。僕達の予知を無効化して、さらには思考すら読めない人物がいるなんて。」

“そんな人間が、この世界にいるなんて、本当に驚きだよ。”

す「何を言ってるんだお前達は!」

その場を理解しているのは私だけだった。

真「紅の瞳、黄金色の御髪、貴女は一体、何者なの?」

話の中で重要視されている人物は、私からは見えない。

ひ「まさか、ゆめが……?」

ゆ「えっ……?」

なんせその人物が、私だったから。

852:せれな:2017/11/25(土) 14:44 ID:PCU

白「放っておいていいのか!このままだと、ゆめの命が危ないんじゃ…!」

千里眼。

私達はそれを使い、虹野ゆめに起きている事実を見届ける。

椿「いいのよ。それに、彼女はまた力を得た。なんて早い覚醒なのかしら……。」

白「まさかっ、全ての要素を彼女に詰め込む気でいるのか!?」

椿「そうね……。それが、私に課せられた仕事なのだから、仕方ないんじゃない?」

目覚める前、私は使命を与えられた。

『虹野ゆめを、全ての賢者と接触させろ。』

きっと不完全な要素はこうやって補われていくのだと思う。

椿「だから、全てを手に入れた暁には、私は彼女に賢者の力を譲渡するわ。」

白「それが1年以内で終わるのか!?」

椿「そんなの簡単よ。だって、私達が榎や柊にこの事を知らせれば済む事なんだから。」

まぁ、榎も柊もめんどくさいタイプだから思い通りに動いてくれるかわからないけど。

だって偉そうだし、自由人だし、全くもって予定合わせる気がないじゃない。

白「紅や蒼に会うのは正直に言って嫌。」

椿「本当、使い魔って喧嘩ばっかりするから。」

白「できれば椿だけで解決してほしい。」

椿「それもそれで面倒なのよねぇ。」

絶対嫌がるし。

柊ってなんか私に合わないっていうかなんていうか面倒。

白「……仕方ない。私が予定だけでもそれぞれと合わせておこう。しかし、仕事をするのは君だからな?」

椿「さすが白!やっぱり貴女でよかったわ!」

白「そういうところ、全く変わらないね。」

椿「白だってそうじゃない?」

白「そうだな……。それじゃあ、仕事でもしてきますか……。」

椿「いってらっしゃーい!」

千里眼を切ると、白は足早に他の街へ飛び立っていった。

椿「よろしくね、白」

この掛け合いが最後にならない事を、今は願う事しか出来なかった。

椿「頼んだわよ、ゆめ。」

853:せれな:2017/11/25(土) 14:44 ID:PCU

す「一体何が目的で俺たちをここに連れてきたんだ?」

朝「歌の民、君達の生態が知りたくてね。」

嘘。

香澄朝日、この男は私達の生態を知りたいわけじゃない。

“君はどうでもいいんだ。ゆめと言われた少女、あの子は生かしておかないね。”

ひ「なら、貴女達があの日のように私達の街まで出向けばよかったじゃない。」

夜「嫌よ。めんどくさいもの。」

それも嘘。

ア「私達はどうなっちゃうんですか!」

真「それは貴女達次第よ?」

どれもこれも嘘。

ゆ「ねぇ、どうしてそこまで私にこだわるの?」

真「こだわるって?」

ゆ「だって貴女達、外面は普通の会話をしているように見せて、本心は私のことばっかり考えてる。」

夜&朝「!?」

真「どうして、そう思うの?」

焦る2人とは違い、香澄真昼は話を続ける。

ゆ「だって、私にも視えるから。貴女達がどう動くかも、何を考えているのかも。」

ひ「えっ……?」

す「ゆめ、何を言っているんだ?」

お兄ちゃん達の言葉に嘘はなかった。

だって、心と同じ事を思っているのだから。

真「つまり、私達と同じ力が使えるとでも言いたいわけ?」

ゆ「分かんない。けど、賢者の貴女ですら私のことがわからないのに私は貴女のことがわかる。そう考えたら、貴女達以上かもね。」

夜「へぇ……?威勢だけはいいのね。」

朝「これだから歌の民は忌ましいなんて言われるんだよ?」

軽い挑発で簡単に怒りを露わにしてしまう。

それすらも甘い。

ゆ「勝手に嫉妬して、勝手に変な思い込みをして、私達を滅ぼした貴女達の方が私達よりもずっと下だと思うけど?」

す「やめろゆめ!それ以上は!」

ゆ「いいの。だって、こうでもしないと間違えた美しさに溺れるんだよ?そんな人達と同格になりたくない。」

気に食わないなら消す。

夜に殺される原因は夜空と朝日の2人に植え付けられた、間違えた美の感性だった。

ひ「その話はあとでいっぱい聞いてあげるから!今は抑えて!」

1人立っている私を、どうにか大人しくさせようとするかのように慌てるお姉ちゃん。

ごめんね。でも、今はこうしないといけないの。

ゆ「ほら、チャンスだよ?お兄ちゃんとお姉ちゃんは私の正体を知っているんだから、今のうちに貴女達の得意な思考を読む力を使って私の正体を暴いてみたら?」

初めて抱いた感情。

話を聞いた時は、まるで他人事だと思っていた。

けど、これは現実。

ア「ゆめちゃん!もうやめて!こんなの、私の大好きなゆめちゃんじゃない!」

ゆ「ごめんね、アリア。けど、現実から目をそらしたらダメ。目の前の奴らみたいなっちゃうよ。」

真「ねぇ、貴女は何が言いたいの?」

唯一冷静さを維持で保っている真昼。

しかし、内心は物凄くイライラしてる。

ゆ「………香澄真昼、なんて可哀想な存在。」

真「っ……!」

ゆ「この街で綺麗な心を持っているのは貴女と七倉小春だけ。それも、いずれ毒される。」

小「……?」

ゆ「貴女達はこの街で何が起きているのかも知らない。なんて幸せなんだろうね。」

真「忌み子の貴女に、この街の何がわかるの!」

自分の街を誇りに思う事はいいことだと思う。

けど、それは現実を知ってからにしてほしい。

ゆ「忌み子は貴女。この国で起きている無数の殺戮も、貴女の姉弟がやっている事に気付かない。」

案内の時に七倉小春から話された事実。

やっと謎も解けた。

真「えっ?そうだったの……?」

朝「……」

夜「っ……!」

ゆ「いくら植え付けられた発想とはいえ、間違えに気付けない貴女達に美しさのかけらなんて微塵もない。」

夜「ふっ……、美しさのかけらもない、ねぇ?」

ゆ「何?開き直ったつもり?」

す「ゆめ!お前、ここで死ぬつもりか!」

ゆ「死なないよ。大丈夫。安心してお兄ちゃん。」

す「しばらくはお前のリクエストは聞かないからな……。」

それでいい。

こんな人間達と、世界を救うなんて嫌だから。

もし、私にもっと力があったなら、世界を変えれたかもしれない。

『よく願ったわね、歌の少女。』

854:せれな:2017/11/25(土) 14:45 ID:PCU

朝「誰だっ!」

?「後ろよ、後ろ。」

朝「なっ!」

真「貴女は……」

そこには、不意に現れた2人の少女がいた。

1人は白黒の巫女服を着た少女。

1人は和服を着た少女。

?「楸様、人前に姿を出すなど許されませんよ?」

?「いいの、黒。やっと正解の意思を持つ人間が現れたのだから。」

ゆ「えっ……?」

夜「楸、まさかっ!」

楸「そうよ?先代賢者、香澄夜空。」

驚く夜空なんて見ず知らず、黒と呼ばれた少女は話を進める。

黒「唐突ですが、貴女達美の街の住民を、掃除させていただきます。」

真「掃除って、街の人たちを消す気!?」

楸「そんな面倒くさい事はしない。ただ、間違った発想をちょっと直すだけよ。」

そういうと、黒という少女は地に手を付け、呪文のようなものを唱え始める。

黒「中心座標の固定を完了、固定概念、認知完了。これより、記憶及び感性の置換を行います。」

その瞬間、2人からはあり得ないような光が溢れ出す。

それに触れた私以外の人間は気を失ってしまった。

楸「半径10キロメートルで魔法陣展開。対象人物、美の民。新概念、置換準備終了。いけるわ、黒!」

そう唱え終わると、2人を中心に不思議な円形のものが広がっていく。

ゆ「なっ、何が起こっているの?」

楸「簡単よ。貴女が望んだことを私達がするの。」

ゆ「私の望み……?」

黒「私達が、貴女が望むように世界を変えるのです。」

ゆ「世界を、変える……?」

黒「いくら莫大な魔法が使えても、私達にはできない事を貴女に任せたい。」

私にしかできないこと?

楸「貴女が世界を救うのよ。だから、私達はそれのお手伝いをするの。」

まただ。

“世界を救え”

このフレーズを何回聞いたことやら。

楸「そんなに難しく考えちゃダメ。そうね、じゃあまずは残り2人の賢者に出会ってみて?」

ゆ「他の賢者……?」

楸「貴女が力を使うためには、その必要があるの。」

黒「詳しいことは言えませんが、香澄真昼と出会った時のようなことが起こるはずです。」

それって、力を手に入れた事かな?

他の力を手に入れたら、私は賢者になれるのかな?

楸「難しく考えない事。とりあえず、今は眠りなさい?」

ゆ「ちょっ……」

にっこりと笑う楸という少女。

私の意識はそこで途切れた。

855:せれな:2017/11/25(土) 14:45 ID:PCU

す「いつまで寝てるんだ、ゆめ」

ゆ「んん〜!あれ?暗い?」

いつもと違うベット。

そこからはとあるものが見えた。

す「あれが本物の月だってよ。まるでお前みたいに綺麗だな。」

ゆ「あ、ありかと……///」

そうだ。

私達は買い物に来て見つかって、香澄邸に行って、そこで不思議な2人に出会って……

ゆ「あれ?」

す「何があれ?だ。そろそろ晩飯をご馳走になる時間だろ?」

ゆ「えっ?ここに泊まってくの!?」

す「当たり前だろ。こんな時間に帰ったら家に着くのがいつになるかわからない。」

ゆ「でも、ここはあの香澄邸なんだよ?!」

す「あのってどの“あの”だよ。いずれお前と肩を並べる美の賢者が住んでいる香澄邸だ。」

ゆ「そんなことは知ってるよ……。」

あれは、夢だったのだろうか。

小「そろそろ夕食のお時間です。準備が出来次第リビングにお越しください。」

扉越しに聞こえる七倉小春の声。

す「ほら、早く行くぞ?」

ゆ「う、うん……。」

なぜか腑に落ちない。

『ごめんね、記憶、消し損ねちゃた』

ゆ「え、記憶?」

どこからか、楸さんの声がする。

す「何1人で言ってんだ?」

ゆ「今、声が聞こえなかった?」

す「聞こえねーよバーカ。」

ゆ「馬鹿じゃないもん!」

『この街は、貴女が望むように上書きしたわ。だから、その環境に他を適応させたの。』

ゆ「そういう事だったんだ……。」

す「お前、そろそろひくぞ?」

ゆ「いや!それだけはダメ!」

『まぁ、その記憶を持っているなら、この街の過ちにも気付くわよね。だから、また踏み間違えたら助けてあげて?』

うん。

わかったよ。

きっと私がなんとかしてみせるから。

『それは頼もしいわ。それじゃあ、任せるわよ?』

はい!

『それから、1つ忠告。貴女に眠る美の力、それはとてつもない力よ。むやみに使ったらダメ。』

じゃあ、やっぱり私はあの力を使えるんですね?

『えぇ。そして、次は舞の街に行きなさい。そこで舞の賢者に出会い、思考を読み取るだけじゃなく、相手の事実を見抜く力を手に入れるの。』

どうしてですか?

『それは内緒。でも、まずはお家で家族とゆっくり過ごしなさい。時間はたっぷりある。全ての賢者と出会った時、きっと貴女は自分を理解するわ。』

うーん、よくわかんないや。

『今はそれでいい。とにかく、深く考えちゃダメ。楽しく生きなきゃ損しちゃうわ』

わからないですけど、わかりました!

『そう。なら、行きなさい。きっと、素晴らしい世界が貴女を待っているわ。』

す「ほら、置いて行くぞ?」

ゆ「待って待って!すぐ行くから!」

こうして、私は1つのやるべきことをこなした。

残りの仕事が、どれだけ大変かも知らずに……。

856:せれな:2017/11/25(土) 14:47 ID:PCU

魔法を使うところに時間をかけ過ぎてしまいました。
ごめんなさい🙇🙇
もうダメです……。
リアクターちゃん、パス!

857:せれな:2017/11/25(土) 15:48 ID:PCU

なんかよくわかんないよね……。
ごめんね!解説入れます!

ゆめの不完全な賢者の力は他の要素を補充する形で完全化します。
その力の取り入れ方は、各賢者と出会い相手の瞳を見る。
真昼ちゃんを見て体が熱くなったのは急激な進化の為です!
そして、力を手に入れたゆめは自分を消そうとした朝日と夜空の思考を読み、街から人が消えた事の理由に気づきます。
過去に歌を滅ぼしてから、美の世界では抹消こそが美だと思ってとりあえず歯向かうものは消すみたいな制度が生まれました。
夜空先輩も朝日くんもそれに洗脳されていたんだけど真昼ちゃんはまだその事に気付いてなくて、ゆめが事実を暴いた事によって楸が街に修正を入れるきっかけが生まれます。
楸は元々なんとかしたいと思ってはいたんだけど、勝手な修正は禁じられていて、必要になるのが人間の意思。
ほら、神様ってお願いされて初めて動いてくれる感じじゃん!
楸は街に残る間違った美の概念を正しい概念へと入れ替えて、それまでの記憶は消してしまいます。
ここでやっとみんなが知ってる優しい夜空先輩と朝日くんに戻ります!
長くなりそうだったので省きましたが、本来の香澄家は友好的で、誰かを貶すことはしません。
なので、正しい道に戻った3人は香澄流のおもてなしをしておしまいみたいな感じです。

858:せれな:2017/11/25(土) 15:50 ID:PCU

長々とすみませんでした……。

859:ハル 「なの」&:2017/11/25(土) 17:32 ID:S4U

学校から、かえって来ました❗

860:ハル 「なの」&:2017/11/25(土) 17:33 ID:S4U

ウワァー🎵
すごい❗二人ともがんばって❗
読んでいるの楽しいヨ🎵

861:匿名さん:2017/11/25(土) 18:35 ID:nJQ

2人とも凄い‼

862:リアクター:2017/11/26(日) 09:02 ID:aHg

せれなちゃん!私頑張るね!
あとリアクターって長いからリアでいいよ!

863:リアクター:2017/11/26(日) 09:17 ID:aHg

す ゆめは狼は好きか?
ゆ 格好いいとは思う。でも苦手かな、どうして?
す 狼は賢い。狼を捕らえるには、運がいる。
ひ 私も聞いたことあるわ。
す そして抜け目のない人じゃないといけない。
ア 要するに、ゆめちゃんに、狼のように賢くあれ。と伝えたいのです!

864:リアクター:2017/11/26(日) 09:21 ID:aHg

す ああ。そしてゆめ、
すひア 幸運は盗みとれ(とりなさい!)<とるのです>

865:リアクター:2017/11/26(日) 09:29 ID:aHg

ひ さぁ御飯を戴きに行きましょう!
ア カレーのいい匂いがします。
す カレーは何処までも追いかけて来るのな!
ゆ 皆だーいすき!
ゆめが皆に抱きつく

866:リアクター:2017/11/26(日) 09:34 ID:aHg

ひ 知ってる。ふふ。
ア 私もゆめちゃんのこと大好きですよ!
す 子供みてぇだな
ゆ 御飯食べに行こう!
ひ そうね。

867:リアクター:2017/11/26(日) 09:48 ID:aHg

楸 終わりよければすべてよし、ね。黒はそう思わないの?
黒 そうですけど
楸 あら、カレーを作らせたことまだ怒ってるの?
黒 いえそうではなく嫌な予感がして、
楸 黒の予感は当たるのよね...椿に知らせに行きましょう!
黒 御意に

868:リアクター:2017/11/26(日) 09:53 ID:aHg

せれなちゃん、パス!ごめん、あんまり、進まなかった。でも、この場面が欲しかったんだ!本当にごめん

869:せれな:2017/11/26(日) 11:59 ID:PCU

受け取った!
ちょっとシリアスにしすぎたからちょっとしたまったり回にします!

870:せれな:2017/11/26(日) 11:59 ID:PCU

ア「これが……」

ひ「カレー、なの……?」

私達の前に出されたのは、今までに見たことのないカレーだった。

す「な、なぁ、これ、めちゃくちゃ黒いけど焦がしたわけじゃないよな?」

朝「うん。タネも仕掛けもない普通のカレーだよ?」

ひ「具が入ってない……?」

夜「具なんて必要ないじゃない。煮込む過程で溶けちゃうもの。」

真「どうしたの?もしかして、カレーが嫌い?」

ゆ「そ、そうじゃなくて……」

黒い。具がない。

というか、なんで生のキャベツ!?

ゆ「これ、本当にカレーなの?」

真「うん。」

そう自信満々に答えられても、困りますよ……?

だって、私の知ってるカレーって最も鮮やかな茶色だし、変な色でも赤しか知らないし。

目の前に出されたカレーに動揺していると、七倉小春が席を立つ。

小「真昼様、お飲物をご用意しましょうか?」

そう語りかける小春に、真昼は呆れた表情でこう返す。

真「ねぇ、小春?」

小「なんでしょうか?」

真「せめてご飯の間だけでもその敬語やめてくれる?」

それは、ここに来てから私もずっと思っていた事だった。

同年代の少女が、位という形でこんなに立場が変わってしまうなんて、見ていて居苦しい。

小「そ、そんなことできません…!」

真「じゃあ、命令という形で命じます。今後一切、私との会話で敬語の使用を禁じます。」

小「っ……!」

夜「真昼は変わらないわね。」

朝「小春ちゃん、心配することなんてないよ!」

真「さぁ小春、一緒に食べよ?」

小「……うんっ!私が腕を振るって作ったんだから、きっと美味しいよ!」

ア「まるで本物の家族みたいです!」

ひ「そうね。見てて心がぽかぽかするわ♪」

す「まぁ、俺たちも側から見ればこんな感じなんだけどな。」

確かに幸せな瞬間に立ち会えた

それはそうなんだけど、それよりもカレーが不安で……

もし、この黒が黒糖の黒で甘かったらどうしよう。

悪いけど、私は吐いちゃうかもしれない……

真「じゃあ、頂きまーす!」

みんな、手を合わせて次々とフォークを手に取る。

スプーンじゃないの?

す「……。まぁ、ひめのカレーよりかはマシか。頂きます。」

ひ「すばる?」

す「なんでもない。」

ア「!?」

ゆ「ど、どうしたのアリア!?」

やっぱり、変な味なのかな!?

ア「これ、見た目とは違ってとっても美味しいです!」

す「う、うめぇ!ひめのカレーなんか比にならねぇ!」

ひ「うん!香ばしくて味わい深い!こんなの初めて食べたわ!」

そ、そんなに……?

昔の私なら疑ってたかもしれないけど、生憎私には美の能力がある。

その目を持って視ても嘘はついてない。

ゆ「い、頂きます……。」

ドロドロのルーをお米にかけて、一口だけ。

恐る恐る、口に運ぶ

ゆ「っ………!!」

な、何これ……!

私でも分かる味の深さ。

煮込まれて、溶けた具材の味わいが後からやってくる。

玉ねぎの甘み、ソースのようなコク。

初めて食べる味。

カラン。

私は無意識のうちにフォークを落としていた。

真「だ、大丈夫!?」

ア「ゆめちゃん!?」

私を呼びかける声も聞こえない。

私は、カレーに意識を持っていかれた。

871:せれな:2017/11/26(日) 12:00 ID:PCU

目がさめると、私はカレーは無くなっていた。

ゆ「あ、あれ?私のカレーは?」

す「今の今まで必死に食ってただろ……」

ゆ「えっ……?」

ひ「ゆめがあんな風に食いつくところ、初めて見たわ♪」

ア「ゆめちゃん、とっても美味しそうにカレーを食べてました!」

小「気に入って貰えて光栄です!」

真「小春?」

小「お、美味しかった?」

ゆ「全然、覚えてない……。」

す「なんだよ、無意識のうちに食ってたのか?」

ゆ「…………うん。」

す「じゃあ、それほど美味かったんだな?」

ゆ「多分……。」

小「よかったぁ。もしお口に合わなかったらって、心配でしたので。」

真「小春」

小「はい……。」

夜「じゃあ、カレーの後には甘ーいデザートでも食べましょう!」

朝「えー!おかわりは!?」

夜「一晩置いたらもっと美味しくなることぐらいわかってるでしょ?」

『一晩置いたら、もっと美味しくなる』

私史上、一番のパワーワード。

ただでさえ美味しいのに、まだ美味しくなるの……?

どうやら、私はここのカレーに胃袋を掴まれたらしい。

872:せれな:2017/11/26(日) 12:00 ID:PCU

翌朝、朝食を食べたのち帰る準備を終えた。

場所は香澄邸の門。

帰る前に最後のあいさつを、みたいな感じ。

す「色々と世話になった。その、ありがとな。」

ひ「こんな風におもてなしされるなんて、とっても幸せだったわ!」

ア「私達の家にも今度来て欲しいです!」

夜「あら、いいの?」

ア「もちろんです!アリア、もっともっとみなさんとおはなししたいです!」

朝「そうだね!僕ももっとみんなと仲良くなりたいな!」

小「ゆめちゃん、私もまた一緒にご飯食べたいな!」

真「うん!私達、もう友達でしょ!」

ゆ「もちろん!小春ちゃん、真昼ちゃん!私達、きっとまた会えるよ!」

小&真「うん!」

ゆ「次会う時は、きっと世界が広がって、楽しくなってるから!」

全員「ん……?」

ゆ「い、いやぁ。なんでもないよ!ありがとね!」

や、やっちゃった!

まぁいいか!きっとこの言葉に嘘はないから!

ひ「じゃあ、そろそろ行きましょうか。」

ア「はい!」

ゆ「待って!」

す「なんだよ?まだカレーが食べたりないのか?」

ゆ「ううん。1つだけやり残した事があってね!」

す「やり残した事?」

私の初めての友達が教えてくれた事。

桃色の髪を持つ、私の初めての友達。

ロ「歌はね、惑わす為だけにあるんじゃないの。」

ゆ「え、そうなの?」

ロ「そうよ。例えば、挨拶とか、相手を喜ばせたい時とか。」

ゆ「でも、歌ったらみんな困っちゃうよ?」

ロ「それは困らせようとして歌うから悪いの。相手の事を思って歌ったら、そんな事は起きないから。」

ゆ「へぇ〜。」

まだ未熟だけど、私なりにみんなを喜ばせたい。

お礼の気持ちも込めて、心から歌う。

ゆ「la〜la〜lala〜lalalalalala〜♪」

歌詞は分からない。

けど、聞いたことのある、きっとみんなで歌ったら楽しい歌。

朝「これが、本当の歌……。」

夜「なんて綺麗な音なのかしら……。」

小「凄い。ゆめちゃんの歌を聞くと心があったまる。」

真「うん……。ずっと聞いていたいくらいに。」

不思議。

あの力に頼らないでこんなにみんなを幸せにできるなんて。

ア「ゆめちゃん……凄いです。」

ひ「そうね。まるで天使みたい。」

す「あぁ。これがゆめの力なのかもしれないな。」

ゆ「lalala〜lala〜lala〜la〜la〜la〜la……。」

これが、歌の力。

ゆ「真昼ちゃん、小春ちゃん、朝日さん、夜空さん、ありがとう!絶対、また会おうね!」

てっきり私は、他の街の人たちは悪い人だらけだと思っていたの。

けど、そんな事はなくて、みんなとっても親切だったよ。

ゆ「さぁ、帰ろ!お兄ちゃん、お姉ちゃん、アリア!」

家に着いた頃、歌の街の青空にうっすらと浮かぶ満月が私達を見て微笑んでいた。

873:せれな:2017/11/26(日) 12:08 ID:PCU

解説です。読んだらちょっと理解できるかも……?
黒いカレー
金沢カレーで検索すると出てきます!
初めての友達
前の前くらいに書いたお話で伏線は張ってあります!夜、1人で街に出て出来た友達こそ、ゆめのライバルのローラです!
途中で歌った歌
スタージェットのサビの部分です。
『なりたい私になれ』の部分と『一番星になれSTAR JET☆彡』の部分です!
それと、補足で、歌の街の青空に月が浮かんでいたのは美の街との繋がりができたからです!
美の街にはかつて歌の街に咲いた美しい花が咲くようになります!
そして歌の街には25年前に失われたはずの夜が訪れるようになりました!

874:せれな:2017/11/26(日) 12:10 ID:PCU

リアちゃんパス!
楽しいお話が書けたので私は満足o(`ω´ )o

875:リアクター:2017/11/26(日) 13:03 ID:aHg

せれなちゃん、顔文字可愛い!続き頑張らきゃ!

876:リアクター:2017/11/26(日) 13:19 ID:aHg

ひ 色々あったわね...あとゆめ
ゆ ナッナニ?
す 歌の民の掟は?
ゆ 他の民の前では歌ってはいけない。
ア もう、二人共そんなにゆめちゃんを叱らないでください。掟は破ったとはいえ、喜んで頂けたのですから!ゆ えっ何のこと?八百屋での出来事じゃないの?

877:リアクター:2017/11/26(日) 13:29 ID:aHg

す 何?八百屋なんていってないぞ?
ア ゆめちゃん、疲れたのですね。
ゆ そっそうかも?(私の思い違い?)
ひ まぁ、アリアの言うことも一理あるわ。今日は、早いけどもう寝ましょう。おやすみ

878:リアクター:2017/11/26(日) 13:38 ID:aHg

ゆ お兄ちゃん
す ん?どうした、ゆめ?
ゆ 何で!何で!私が賢者なの?こんな力要らないよ!
す ゆっくり落ち着いて話してみろ

879:リアクター:2017/11/26(日) 13:50 ID:aHg

ゆ 私真昼ちゃんに会った時、美の力を貰ったの。帰る途中すれ違うたびに、人の醜い考えや
  助けて!っていう声が聞こえる、でも私はいつも、いつも守られてばかり。
す つまりゆめは、何もできない自分が悔しいと。

880:リアクター:2017/11/26(日) 14:02 ID:aHg

す 厳しい事言うが、皆が皆救えるって訳じゃない。皆が仲良くなんて、独裁者が言う事だ。お前一人居たとこ  ろで、その人の考えが変わる事はない。でも、賢者の力を持つお前なら、目の前にある命を救えるはず!そ  れを目標にしろ、ゆめにならそれができる。
ゆ うん!

881:リアクター:2017/11/26(日) 14:05 ID:aHg

ゆ 頑張る!
す 特別に歌ってやる、ちゃんと聞けよ

882:リアクター:2017/11/26(日) 14:15 ID:aHg

す 《♪大丈夫大丈夫おどけて見せる僕は、小さなサーカスの名もなきピエロ≫
≪♪怪我した時痛いって、辛い時は喚いて、恥ずかしい事は無いだから≫す 元気でたか?
ゆ うん!ありがとう、本当にありがとう、
す おう!

883:リアクター:2017/11/26(日) 14:19 ID:aHg

せれなちゃん、パス!読みづらくてごめん!
すばるが歌ったのは、[ピエロ]です!何か歌わせたかった!

884:匿名さん:2017/11/26(日) 16:11 ID:nJQ

すごく面白い😃
続きが気になる

885:せれな:2017/11/26(日) 17:10 ID:PCU

りょーかい!

886:せれな:2017/11/26(日) 17:10 ID:PCU

す「あっ、最後に。さっき、全員は救えないって言っただろ?けど、もし俺がお前の立場だったらきっと全部を救おうとするぞ?」

それは、私の心の声を読み上げて紡いだ言葉にしか聞こえなかった。

す「悪人であれ善人であれ、俺は全部を救う。だって、ゆめのその力を持っているんだからな。」

ゆ「やっぱり……。」

す「何、心配すんな。俺は、ゆめが歩もうとしている道が間違いなんかじゃないって知ってるから。」

月光に照らされる私は、今どんな表情をしているんだろうか。

す「たしかに、側から見ればその考えは間違えてるかもしれないな。けど、誰かの為になりたいって思いが間違いじゃないならきっと、ゆめは間違えてない。」

ゆ「……」

す「大丈夫。もし踏み間違えたら俺が誰よりもお前を叱る。」

ゆ「えっ……?」

す「いつだって俺はお前の味方だ。お前だけの正義の味方だからな。」

ゆ「っ………!!」

す「ゆめが抱く幻想を、ゆめのやり方で現実にすればいい。」

それは、沢山の人がいなくなるかもしれない。

もし、25年前のような事がまた起きたら、次は私の番だ。

す「沢山寄り道するかもしれないし、沢山迷うと思う。今回だって、気が付いたら終わっていたように見えて、実はゆめが頑張ってくれたんだろ?」

ゆ「どうして、わかるの……?」

す「だって、ゆめは嘘を付くのが下手くそだからな。それに、そんな泣きそうな顔で見つめられても困る。」

やっぱり、私は泣きそうなんだ。

す「泣きたいなら満足するまで泣け。そうした方がスッキリするし、きっとお前なりの答えを得る事もできる。」

ゆ「うぅ……」

す「お前には重すぎるよな……。だから、嫌になったらいつでもやめていい。責任は全部俺が背負う。だって俺は、ゆめが大好きだからな。」

ゆ「うわぁーん!」

す「ゆめはみんなを幸せにしたいんだろ?そんなのゆめなら簡単だ。だって、歌うだけでその場にいた人を幸せにできたんだから。」

満月の夜、私はお兄ちゃんの胸の中で沢山泣いた。

みっともないくらいに、涙が枯れるくらいに。

怖かった。

たった1人で世界の運命を背負うなんて。

私1人には重すぎて、潰れてしまいそうなくらい。

そんな時、私はお兄ちゃんにまた助けられた。

お兄ちゃんだけじゃない。

この世界に生まれて、数えきれないほどの人に助けられた。

だから、私は今まで助けてくれた人達にお礼がしたい。

1つ1つ全てを返せるかわからない。

けれど、答えは得た。

世界を救うんじゃない。

私は、今まで助けてくれた人達が、これからも幸せに暮らせるような世界を作りたい。

だからこそ、この力で止まった世界の時間を再び動かして、これからも笑顔の絶えない世界を作り上げる。

きっと、これが私なりのやり方だと思う。

世界を救うのは寄り道。

私の幻想を、現実にするまでの通過点でしかない。

やりたいことはもっと難しくなった。

だけど、私は自分に嘘はつかないよ。

絶対、この夢は叶うんだから。

887:せれな:2017/11/26(日) 17:10 ID:PCU

す「おい、そろそろ起きないと殴るぞ?」

ゆ「(zzz)」

す「ゆめっ!」

ゆ「ひゃい!」

す「そろそろ離れろ。ってか起きろ。25年ぶりの朝だ。」

ゆ「え、離れろ……?」

昨日、泣いたまま寝てしまったのか、私はお兄ちゃんを抱き枕にして寝ていた。

ゆ「っ………///」

す「わかったら早く離れ……」

ひ「すばる、おはよー………?」

す「……ろ」

現状を瞬時に理解したお姉ちゃん。

多分、誤認だらけだろうけど。

ひ「ねぇ、ゆめに何か変なことしてないわよね?」

す「ば、馬鹿かお前は!そんなことするわけないだろ!」

ひ「なら、それはどういう状況?」

私が一方的にお兄ちゃんに抱きついてる。

しかも、手だけじゃくて足も絡めて。

す「ゆ、ゆめに聞いたらどうだ?!」

ゆ「ちょっ……!!///」

ひ「ねぇゆめ?まさかとは思うけどすばるに変なことしてないわよね?」

ゆ「も、もちろん!」

ひ「じゃあ、なんですばるの部屋でそんな状況なの?」

ゆ「お兄ちゃんが部屋で話を聞いてくれるって言うから…」

ひ「ふーん。じゃあ、すばるが悪いの?」

ゆ「そ、そんな!お兄ちゃんはただ私の(話し)相手になってくれただけだよ!」

ひ「へぇ〜?すばる、何か言い残すことは?」

す「待て待て待て!全部誤解だぁ!!!」

結局、お姉ちゃんの誤解を解くのに30分かかったせいでアリアが空腹状態のまま二度寝してしまったのはまた別の話。

888:せれな:2017/11/26(日) 17:11 ID:PCU

白「お久しぶりです、榎様。」

舞の街中心部。

噴水の上で遊ばれている榎様に話しかける。

榎「白っち!元気にしてた!?」

白「はい。おかげさまで。」

なるべく手短に済ませたい。

この方は自由人すぎて長くなると冒頭の話を忘れて他の事を話される。

榎「それで、ここに来るなんてどうかしたの?」

白「美の街の改革が完了した話はお聞きになりましたか?」

ついに5日前の話。

私達の寿命であれば一瞬なのに、その日だけは数万年分の記憶と等しい。

榎「もちろん!」

白「実は、それには椿が関わっているのと、歌の賢者の原石が生まれました。」

榎「椿、目を覚ましたの!!」

白「はい。」

紅「歌の賢者、美の街を変えたのもそいつ?」

白「そう。正確には楸様が行われましたが、歌の賢者が切り札となったことに変わりはない。」

紅「へぇ。お前にしてはやるじゃん白」

榎「こら紅!白っちは紅と喧嘩するために来たわけじゃないんだから!」

紅「すみません。」

榎「それで、今回は何をしにきたの?」

白「椿曰く、ここ数日で、舞の賢者を歌の賢者と合わせてほしいそうなのです。」

意図はわからない。

だか、椿が焦っていたのは目に見える。

榎「わかった!じゃあ、そっちに連れて行こうか?」

白「いえ、こちらから向かわせます。ですが、不自然な理由だと感づかれてしまいます。ですので、楸様と協力して手配していただきたい所存でごさいます。」

榎「任せて!楸ならきっとすぐに用意してくれるよ!」

白「ありがとうございます。私はまだやることがあるのでここで失礼します。」

榎「うん!お疲れ様!」

紅「歌の賢者、これは世界が動くぞ?」

榎「そうだね。きっとまた新しいページをめくる事になるよ!」

889:せれな:2017/11/26(日) 17:11 ID:PCU

ア「ゆめちゃん!一緒にお出かけしませんか?」

ゆ「お出かけって、どこに?」

ア「美の街には行ったので次は舞の街です!」

ゆ「いやいや!そんな簡単に行けるものじゃないよ!?」

ア「それなら大丈夫です!夜空さんから一緒に行こうとお手紙が届きました!」

ゆ「いやぁ……、そんなすぐに他の街に行きたくないんだけどなぁ……?」

ア「前回からもう1週間も経ちましたよ!」

ゆ「まだ1週間じゃん。」

ひ「あら、とうしたの?」

ゆ「アリアが舞の街に行きたいとか言い出して……。」

ひ「あら!いいじゃない!私も是非行きたいわ!」

ゆ「え?」

ひ「行くとなったら急ぎましょう!きっと楽しい旅が待ってるわ!」

ゆ「いやぁだぁ!絶対にいや!」

その後行われた家族会議では私の意思は尊重されず、明日香澄さん達と舞の街に行くことが決まった。

890:せれな:2017/11/26(日) 17:13 ID:PCU

ごめんね!
お出かけしてて、データ通信だとこのサイトが規制かかっててなかなか載せられませんでした!
愛花さん、待たせてしまいほんとうに申し訳ないです!
リアちゃん、バトンパス!続きは任せた!

891:リアクター:2017/11/26(日) 17:28 ID:aHg

せれなちゃん、速い。受け取ったよ!

892:リアクター:2017/11/26(日) 17:38 ID:aHg

まこ ゆめー(ゆめちゃーん)
ひ すいません。遅れてしまって、
夜 いいのよ、こっちも急に決まったことだし
朝 僕も女の子だったら。小春ちゃんと腕を組んだり
す うっわお前気持ち悪!でもいけんじゃね
朝 本当!
す お前男の娘だし、っておい!

893:リアクター:2017/11/26(日) 17:46 ID:aHg

朝 小春ちゃーん、
ま 兄さん、次はないわよ!
ゆ アリア早く早く!
ア ゆめちゃーん待って下さいー
夜 ふふ、賑やかなのもいいわね
ひ 行くわよ、
ゆ いざ、舞の国へ!
アまこ おおー!!

894:リアクター:2017/11/26(日) 17:58 ID:aHg

楸 椿ーつーばーきー
黒 椿様どちらにおられますかー?
椿 みっともないわよ、二人とも、
楸 椿大変なの!
椿 落ち着いて、で話って?
楸 黒が嫌な予感がするって!
椿 !!今すぐ白を連れもどさなきゃ、
楸 ええ、そうして!

895:リアクター:2017/11/26(日) 18:07 ID:aHg

白 柊様と蒼の所へ行かなく、うっ頭がいたい
? 白、白
白 この声は!椿、どうかしたのかい?
椿 気づいた?
白 ああ、

896:リアクター:2017/11/26(日) 18:13 ID:aHg

椿 予定変更よ!今すぐ戻って来て!
白 ああ、今すぐ行くよ
椿 待ってるわ
白《焦っていたな、急がなくては。椿は私の全て。君を守る為なら命すら惜しくない。今すぐ行くよ、椿》

897:リアクター:2017/11/26(日) 18:15 ID:aHg

せれなちゃん、パス!
続きは任せたゾ☆

898:ハル 「なの」&:2017/11/26(日) 18:41 ID:S4U

ぉ〜❕すごい❗ヾ(@゜▽゜@)ノ
つつき気になる❗ヾ(@゜▽゜@)ノ

899:匿名さん:2017/11/26(日) 18:50 ID:nJQ

ハルちゃん久しぶり〜😊

900:せれな:2017/11/26(日) 20:26 ID:PCU

ごめん!
時間かかったし難しくなってる!

901:せれな:2017/11/26(日) 20:26 ID:PCU

−−−白!貴女だけでも逃げなさい!

あの日、初めて椿の命令に逆らった日。

あの時から、椿がどれだけ私の事を思って発言してたのか、身をもって感じた。

白『一体何があったんだ!』

椿『説明してるだけ無駄!榎も楸もいるからなるべく早く来て』

それは、なんという一大事なのか……。

白『椿、場所は!』

椿『舞と美の境よ!魔力なら後で死ぬほど補充してあげるから、今は全速力で来て!』

白『了解!』

柊「どこへ行く小娘!」

白「!?」

空に響く怒声。

柊「人の領地に勝手に入っておいて、無言で立ち去るとは椿の使いが何事か!」

蒼「まぁ、そう怒らなくても……。」

白「すみません柊様。説明したいのですが、生憎今は時間が無いようで……」

柊「たわけ!ならば作れ!さもなくば、貴様の主の命はないと思え!」

蒼「柊!流石にしつこい!白だって焦ってるんだから、ここは行かせてやるのもまた神の余裕ってもんでしょ!」

柊「黙れ!礼儀も知らぬような使いは、余がここで成敗するまで!」

劇の神、柊

一言で言えば慢心の塊。

それに使える蒼は、使いの中でも1番の仕事人と言っていい。

なので、彼女の愚痴の量は果てしない。

白「ならば、伝えられることは2つです。歌の賢者が目覚めました。そして、それに伴い椿も目を覚ましました。」

柊「何っ!小娘、その言葉に嘘はないか!」

白「はい。できれば他にも報告したいことがありますが、今は貴女を除く3人の神からの招集を受けている身です。ですので、これにて失礼します……」

蒼「ごめんね、白。うちのダメダメな柊が……」

白「いや、こちらこそ迷惑をかけた。」

無駄な時間を作ってしまった。

柊「椿の使いよ、そこには余以外の3人がいるんだな?」

白「はい。」

柊「そうか。ならば余が同行するのを条件に、そこまで瞬間で送ってやろう。」

また面倒な……

蒼「ちょっと!何馬鹿なこと言ってるんですか!貴女、散らばった賢者の力を戻す必要があるんですよ!?」

賢者の力が散らばる。

それはつまり、譲渡が完全ではなかったという事か……

柊「めんどくさいわ!そんなの後でやれば良い。」

いや、そこは大人しくやって下さい。

蒼「しばらく仕事変わりませんからね?」

柊「よい。これは世界救済への近道だ。椿の使いよ。場所はどこだ?」

白「舞と美の境です。おそらく、その辺りに結界が張ってありますので、それを頼りに見つけていただければ。」

柊「……、見つけたぞ。掴まれ!」

白「はっ……!」

柊様が差し出した左手に右手を添える。

柊「蒼、何をやっておる。さっさと来んか!」

蒼「はぁ!?私も行くんですか?」

柊「当たり前だ!その力還して貰うぞ!」

蒼「はいはい。わかりましたよ。」

柊「行くぞ!」

白&蒼「はいっ!」

902:せれな:2017/11/26(日) 20:27 ID:PCU

ア「それでゆめちゃん、すばるくんに抱きついて寝ていたんです!」

ゆ「ちょっ!アリア!それは言わない約束でしょ!///」

香澄邸から歩き始めて30分ほど。

いい感じに打ち明けてきて、どうでもいい話すら話し始める。

小「すばるさんって、アリアちゃんのお兄さん?」

ア「はい!」

真「に、兄さんに抱きついて寝るなんて、私は死んでもしたくないわ……」

朝「へぇ?妹に抱き枕にされたんだぁ!」

す「マジでそろそろぶん殴るぞ?」

真「よかったら満足するまで殴ってください。」

朝「えっ!?真昼!嘘でしょ!?」

真「ほんと。兄さんは一度痛い目にあった方がいい。」

朝「そ、そんなぁ!」

す「よかったな。」

朝「よくないよ!全然!」

夜「朝日と真昼ってば、いっつもあんな感じなのよ……」

ひ「うん。分かるわ……。すばるもアリアもすぐゆめにべったりで……」

す「お前、それで苦労人風な雰囲気出しても無駄だからな?」

ひ「じゃあ、すばるが苦労人だって言いたいの?」

す「当たり前だろ。お前は放っておいたら一日三食全部カレー、しかも、ゆめにべったりなのはひめも一緒だろ?」

ア「ひめちゃんもなんだかんだでゆめちゃんの事好きですよ!」

ゆ「そういうことは言わなくていいから///」

本当に恥ずかしい!

一人で走り出したいくらい。

朝「いいなぁ……。僕もこは…痛い!」

真「誰がいつ名前で呼んでいいって言った?」

朝「もう僕にはそんな権利もないの!?」

真「逆にあるとでも思ったの?」

朝「うん!」

真「そんな自信満々で返さないで?」

とっても些細というか、今すぐにやめてほしいようなトークが続くせいか、目的地まではあっという間についてしまった。

ゆ「ここが、風薫る舞の街……。」

す「壁で中なんか見えねぇだろ馬鹿。」

ゆ「うっ、うるさい!」

美と歌の時のように、境界には大きな壁がある。

入る事は不可。

美の街に入れたのは人が通れるサイズの穴があったから。

ひ「またあんな風に穴があったらいいのだけれど……。」

ア「その穴って、こんな感じですか!」

ひ「そうそれよ!」

す「なんであるんだよ……。」

夜「まぁ、手段はあった訳だし、行ってみましょう?」

小「そうだよ!きっと素敵な人に出会えるよ!」

ゆ「そうだね!」

勇気を持っていざ舞の街へ!

903:せれな:2017/11/26(日) 20:27 ID:PCU

椿「っ……!」

榎「椿!どうかしたの?」

椿「ここにとっても嫌な奴の転移魔法の魔力を感じる……」

楸「嫌なやつ?」

1人慢心する、気ままに生きてる私には1番気が合わないタイプ

偉そうなのって、せかせかしてて嫌い。

椿「柊よ柊。あの王女様、会話するのも面倒でしょ?」

柊「誰が面倒人だ!」

椿「げっ……」

蒼「皆さま、本当にすみません!」

紅「君が謝る必要はないだろ?」

榎「紅?」

椿「出てきて早々謝る蒼を少しは見習ったら?」

ほんと、使いより能力以外負けてる神様ってなんなのよ。

柊「それは自分への忠告か?」

椿「あんたに言ってんのよ!」

ほんと面倒。

白「椿、本当に済まない……。」

椿「いいのよ。でもこれで黒の仕事が減った訳だし、いいんじゃない?」

ごめんね、白。

貴女のその表情からどれだけ嫌だったかわかるわ……

黒「その心使い、感謝痛み入ります。」

柊「余を呼び出したのだから、大層大事なんだろうな!」

椿「あんたが勝手に来たんでしょ?!」

もうほんとなんなのよ!

構ってほしいなら自分から遊びに来なさいよ!

蒼「椿様、本当に申し訳ありません……。」

楸「黒、貴女が感じた予感って、レベルで言うならどれくらい?」

黒「おそらく、25年前と同等、もしくはそれ以上かと……。」

紅「ま、マジ?」

黒「この危機感は嫌でも忘れません。」

蒼「じゃあ、また異変が起きるって事ですか?」

白「恐らくは、歌の賢者の復活が原因かと……」

楸「それぞれの街は大丈夫?私達みたいになってない?」

榎「こっちは相変わらずネジが外れてるから問題ないよ!」

蒼「柊様が遊ばれている以外、特に異変はありません。」

柊「余計なことを言うな!」

いやいや、働いてよ普通に。

椿「歌の地は随分荒れ果てているけど、人は昔と変わらないわ。」

黒「でしたら、この危機感は天からのものかと。」

榎「えー……。またあの2人が寝坊してるとか?」

楸「発言には気をつけろよ、榎。」

柊「はっ、それなら問題はない。余がきちんと管理しておる!」

絶対嘘じゃん。

椿「じゃあ、どちらかがなくなっているとか……?」

全「っ!!」

椿「けど、もしそうだったら世界のバランスは崩れちゃうわよね?」

楸「いや、なくなっているのではなく、“弱っている”ならありえるかもしれない……。」

榎「でも、最後に見たときは2人ともピンピンしてたよ?」

柊「あの2人なら、喧嘩をして体を痛めたなど考えなくともありえるわ!」

それはまた面倒ですね……

だって、2人で1人の存在なのに、半身が弱ってたら生か死のバランスが崩れちゃうじゃない。

もしそうだったら、儀式は相当過激なものになる。

椿「ノエル様、リエル様が無事ならいいのだけれど……」

どっちかが弱ってるって、考えるだけで胃に穴が開きそう。

904:せれな:2017/11/26(日) 20:28 ID:PCU

ア「アリア、もう帰りたいです……。」

舞の街。

風のように自由な人物しかいない。

話をしてもすぐに内容を忘れるし、ここで生きていくのは大変そう……。

望「お困りかい、旅のお方?」

ア「もちろんです!」

望「ごめんね、舞の街は何もかもが自由だから……」

す「なんだ、その口調だとお前、まるでここの人間じゃないな?」

望「うん……。壁に穴があっただろ?美の街で迷子になって、気が付きたらここにいたんだ……。」

『あぁ……。思い出すだけで泣けてくるよ……』

心の声、辛辣!

そんなに辛いんですか!?

朝「早速で悪いんだけど、ここの賢者様に合わせてくれるかな?」

望「それはできない……」

真「ど、どうしてですか!」

夜「この街で賢者を隠す必要があるの?」

ひ「そうよ。それじゃまるで賢者だけまともな人間みたいじゃない。」

一方的に攻められる男性。

私も、てっきり『外部の人間に賢者との顔合わせをさせることはできない』と言われると思った。

けど、予想は斜め上を行った。

望「できるものなら今すぐ合わせてあげたいよ。でも、どこにいるかわからないんだよ……」

全員「あっ………」

私達の中で、パズルの最後の一枚がはまるかのような納得が走る。

小「まさか、賢者まで自由人なんですか!?」

望「うん……。その認識で間違い無いよ……。」

まちがいないんですか!!

ゆ「じゃ、じゃあどうやって賢者を決めたんですか!?」

望「その代の賢者と最後まで踊り続けたものが賢者になる。それは長ければ三日三晩続くよ。」

す「まっ、マジで!?」

望「うん……。僕は2日目で倒れちゃったけどね。」

『あぁ……。僕が賢者になっていたらもっと街のあり方を変えようと思ったのに……』

真「兄さんもここに住めば?」

朝「なんで僕だけのけのも扱い!?」

真「あたりまでしょ?」

望「けど、賢者のいそうな場所になら案内できるよ?」

ゆ「本当ですか!?」

望「うん。予想が当たればいると思うよ。」

ゆ「じゃあ、是非案内お願いします!」

望「任せて!」

舞の街に来て、初めてまともな人に出会いました。

この人の予想する場所に、その賢者の人がいればいいんだけど……。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

望「お、おかしい。すれ違ってるのか?」

かれこれ一時間。

美の街をひたすらに歩き回ったのに全然いない。

ゆ「賢者さん、本当に自由人すぎますよ……。」

その時、私の肩を何者かが叩いた。

振り返ると、青髪の少女。

ハ「それって、私のこと?」

望「み、見つけたぁ!!」

ハ「ハルカ、見つかっちゃったぞ!」

ハルカと名乗る少女。

彼女の目を見て、私は再び謎の発熱に見舞われる。

柚「ハルカ、勝手にどこかにいっちゃだめだゾ☆!」

ハ「あっ、柚先輩!ハルカ、面白い人を見つけました!」

彼女が再び口を開く事で熱が収まる。

ゆ「先輩……?」

望「先代賢者まで……。」

視える。

きっとそれはこの力にこそ相応しい呼び名だろう。

美の力は相手の思考が“読める”

舞の力。

それは相手の全てが真実として“視えてしまう”

柚「お?そこにいるのは夜空たん?」

夜「えぇ。最後にあったのは儀式の時だから、半年ぶりね、ゆず。」

儀式、毎年行われるもので、それぞれの個性で神を楽しませるもの。

ハ「じゃあ、この人が香澄夜空たん?」

真「ちょっと、“夜空たん”って!」

夜「反抗するだけ無力よ、真昼……。」

香澄夜空、二階堂ゆず。

そして、先代劇の賢者如月ツバサが、最後の賢者について神から話されている光景すら、この力を持ってすれば視る事ができる。

対を成すような光と闇の子供。

片方がものを生み出すのであれば、もう片方はそのものを消し去ってしまう。

これが、神?

ハ「ハルカ、紅色の瞳の子だけ、全く見えない!」

柚「ゆずも見えないゾ!」

ひ「ゆめ、貴女、どこを見ているの?」

真実を見抜く目。思考を読み取る目。

この2つの目を持って空を見上げると、8人の人物が宙に浮いているように見える。

ゆ「あれは、楸さん……?」

その瞬間、あり得ないほどの情報量が頭に入ってくる。

脳処理が追いつかない。頭が爆発しそう。

そうなる前に、私の意識はシャットダウンする。

905:せれな:2017/11/26(日) 20:32 ID:PCU

解説じゃなくて感想!
力を持ちすぎたゆめちゃんは神さまを認知する事もできるし、神さまの過去すら見えるようになってしまいました。
このまま劇の力を持ったら爆発しちゃうじゃないの?って自分で思うくらいですけど、4要素揃って初めて賢者の力は覚醒するから、きっと大丈夫!
あとは、1番偉い2人の神さまと、儀式の事にもちょっとずつ触れていきたいです!

906:せれな:2017/11/26(日) 20:33 ID:PCU

リアちゃんパス!
リアちゃんならこのカオスな展開もきっと乗り切れるはず!続けにくい展開を作っちゃってごめんね!🙇🙇🙇

907:せれな:2017/11/26(日) 20:42 ID:PCU

美と舞の相性は抜群で、両方持ってると相手の過去、現在、未来が、思考を読む、真実を見抜く、予知能力でわかっちゃいます。
けど、感情はわかんないし、性格もわからないから、劇と歌は相性いいかも。
美と劇なら予知と感情がわかるから相手を煽るのに使えるかも。
歌と舞なら性格と真実から占い師とかになれるかもしれない!

908:ハル 「なの」&:2017/11/26(日) 22:18 ID:S4U

せれなちゃん頑張ったね〜🌠
面白いヨ🎵 
あと、お休み💤〜🌠(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪

909:匿名さん:2017/11/26(日) 22:20 ID:nJQ

ハルちゃんおやすみ🌙

910:アルル:2017/11/26(日) 23:38 ID:eVo

わたしもはいっていいですか??
よろしくお願いします!
あのーいじめのやつっていつ更新されるんですか??あれとても面白くて、早く読みたいです!ゆめちゃん、亡くなったかどうかもしりたいですしそのあとの展開も見たいです!
タメ口okです
本当にいじめのやつおもしろいですよ!すばるくんの優しさがつたわってくる…♪

911:匿名さん:2017/11/26(日) 23:47 ID:nJQ

全然OKだよ

912:匿名さん:2017/11/26(日) 23:47 ID:nJQ

これからよろしくね🎶

913:せれな:2017/11/27(月) 00:23 ID:PCU

アルルさん、よろしくお願いします!
いじめのやつ、どこまで読まれましたか?
>>759>>816 から読んで頂ければゆめがどうなったかわかります!
更新ですが、シナリオは沢山書き進めてあるんですけど文を叩き起こすのが難しくて、今私が投稿してある分を5話分だとすると、大体同じ分量で24話までシナリオだけ完成しています。
次話はもう少し待っていただけたら更新できると思います!
小説、読んでいただいてとっても嬉しいです!これからも是非よろしくお願いします!

914:せれな:2017/11/27(月) 00:38 ID:PCU

>>908 ハルちゃんありがとー(੭ु╹▽╹)੭ु
いっつもコメント励みになってます!できればもっと早く投稿したいけど、あんまり焦ると変な内容になっちゃうから、おかしな話になってたら『せれな焦ってるんだ』みたいな感じに思ってほしいな!

915:アルル:2017/11/27(月) 07:04 ID:eVo

わかりました♪いじめのやつは全て読んだんですけど、戻ったあととかどうなるか知りたいので…無理せずに頑張ってください!!

916:ハル 「なの」&:2017/11/27(月) 08:38 ID:S4U

アルルチャン🎵よろしく❗
みんなおはよー🎵🍓

917:ハル 「なの」&:2017/11/27(月) 08:40 ID:S4U

土曜日、発表会があったから、今日は、お休みなんだ〜🌠

918:匿名さん:2017/11/27(月) 14:12 ID:nJQ

私は今日早帰りだよ

919:ハル 「なの」&:2017/11/27(月) 15:34 ID:S4U

ア❕愛ちゃん久しぶり😃✨⤴

920:ハル 「なの」&:2017/11/27(月) 15:35 ID:S4U

テストか、なんか、あったの?😃

921:リアクター:2017/11/27(月) 15:48 ID:aHg

せれなちゃん、任された!あと明日テストだから、来れないかもです。すいません。
あとアルルさん、よろしくです!

922:アルル:2017/11/27(月) 15:55 ID:eVo

みんなよろしくねー

923:アルル:2017/11/27(月) 15:56 ID:eVo

いじめのやつすべてよみましたが学園に戻ってどうなったかとか新展開とか知りたいので無理せずに頑張ってください!

924:リアクター:2017/11/27(月) 16:00 ID:aHg

椿 時よ、止まれ!白すばるをゆめが倒れてくる位置に動かしてあと楸と榎は、ゆめの私たちに関する記憶を消して!
白楸榎 分かった!

925:リアクター:2017/11/27(月) 16:12 ID:aHg

椿 力が強すぎるわ、蒼、柊力を抑えるネックレスを作るから、魔力を貸して!
柊蒼 嫌じ[了承しました!]
椿 ありがとう!
数分後

926:リアクター:2017/11/27(月) 16:24 ID:aHg

白楸榎 終わった!
椿 こっちもよ。ゆめ、無理させてごめんなさい、その力を抑えるネックレスを作ったわ、これが貴方達を護ってくれる、私たちも貴方達の味方よ。
白椿 そして再び世界は廻りだす!
榎 いやー危機一発だったね、椿、白っち☆
椿 皆有難う

927:リアクター:2017/11/27(月) 16:28 ID:aHg

す ゆめ!っとギリギリだったな...ゆめ!起きろ!
ひ 取り敢えず寝かせないと!いつものかも、すばる落ち着いて

928:リアクター:2017/11/27(月) 16:30 ID:aHg

せれなちゃん、ごめん、思いつかない。パス!

929:ユッキー:2017/11/27(月) 16:58 ID:3Vs

最近来れなくて来たら凄いことになってますな。。。
まあ、リボンストーリーなど書きます

930:ユッキー:2017/11/27(月) 17:02 ID:3Vs

最近来れなくて来たら凄いことになってますな。。。
まあ、リボンストーいリーなど書きます

931:せれな:2017/11/27(月) 17:09 ID:PCU

ユッキー久しぶり!
ユッキーのおかげでスタープレミアムの証9つ揃えられたよ!丁寧に説明してくれてありがとう!
星のツバサ5弾は12/7からだって!私は真っ先にエターナルレインボーコーデ集めよ(੭ु╹▽╹)੭ु
一緒にゲーム版のアイカツがんばろう!

932:匿名さん:2017/11/27(月) 17:12 ID:nJQ

私今日テストだったよ😫

933:せれな:2017/11/27(月) 18:15 ID:PCU

リアちゃん、バトン受け取った!

934:せれな:2017/11/27(月) 18:15 ID:PCU

ゆ「あれ、ここは……?」

閑静な住宅街の一宅。

見渡すと、お兄ちゃん、お姉ちゃん、アリアがいた。

今にも沈みそうな夕焼けが、心地の良いそよ風を起こす。

す「望曰く、ここが望の家だそうだ。」

『舞の街の人間って、よくわからないから本当かはわからないけどな。』

あはは……。

きっと望さんなら大丈夫だよ。

ひ「よかった……。急に倒れちゃうからまたあの力を使っちゃったのかと思った……」

ゆ「えっ、私、倒れたの?」

す「まさか、それも覚えてないのか?」

ゆ「ハルカちゃんの力を貰ってから、全然覚えてない……。」

ひ「そう……。」

ア「でも、ゆめちゃんが無事で本当に良かったです!」

す「そうだな。ここでまた倒れられたら、次に行けないからな。」

ゆ「次……?」

って、どこに行くの?

そういう前に、首に違和感を覚えた。

ア「ゆめちゃん、どうしたんですか?」

ゆ「これ、ネックレス?」

二重に重ねられた、とても豪華なネックレス。

本で読んだ事もない虹色に輝く宝石が特徴の、不思議なネックレス。

ア「ネックレス、ですか?」

お兄ちゃんもお姉ちゃんもはてな顔。

確かに手に取っているのに、まるで見えていないみたい。

ゆ「これだよ?見えてないの……?」

ひ「見えてないもなにも……」

す「お前、何触ってんだ?」

やっぱり。

それぞれの力の同調は、ここまで周囲と差を開いてしまう。

ア「パントマイムですか……?」

私にしか見えないものがある。

もしかしたら、反対の物もあるかもしれない。

私一人で共有も出来ないのかぁ……。

きっと、雪乃ホタルさんも同じ景色を見ていたんだと思う。

一人、誰にも理解されずに罪をなすりつけられ、最後には……。

ゆ「って、ちょっと!痛いんだけど!」

お兄ちゃんは不意にも私のほっぺを引っ張った。

す「ほら、しょげるなって。今はまだゆめに届かないかもしれないけど、きっと俺もお前と同じ世界に立って、お前と一緒に笑ってやるから。」

ひ「へぇ〜……?」

ア「すばるくん、エンジン全開ですね!」

私と同じ世界。

それはきっと、どうやっても辿り着く事のできない神代の世界。

けど、不思議とお兄ちゃんならここまで来てくれる気がする。

ゆ「うん。ずっと待ってるからね……。」

す「よし!そうとなれば、まずは飯だ!今日は二階堂の勧める飯屋に行こう!」

ゆ「ゆずさんのオススメ?」

ひ「麺……?っていう食べ物が食べられるの!」

ア「アリアも早く食べたいです!」

ゆ「めん?」

935:せれな:2017/11/27(月) 18:16 ID:PCU

柚「ついたゾ☆」

夜「へぇ、ゆずにしてはおしゃれね。」

柚「なぁぁ!ひどいぞ夜空たん!」

望「ごめんね、こんなに寄り道させちゃって……。」

朝「いいって!それに、望くんが謝る事じゃないし!」

す「お前もまともな事言えるんだな。」

朝「僕はいつだってまともだよ!」

真「嘘は他の民の前でついてくれる?」

朝「別に嘘なんかひとつも付いてないよ!」

小「あはは……」

やって来たのは、『ラーメン』と暖簾のかかったお店。

桂ミキ「いらっしゃいませー!って、また来たんですか?」

柚「その反応はお客様にとったら絶対ダメな態度だゾ!」

桂「いや、だって貴女、注文しておいて帰るじゃないですか……。」

柚「それは遅いミキが悪いんだゾ!」

望「いやいや……」

あ、相変わらずだなぁ…!!

きっとこの人が賢者だった時代は、とっても大変だったんだよ。

ミキさん?ゆずさんの事を見ただけで帰りたそうだもん。

ハ「今日は沢山連れてきちゃったよ!ミキちゃんハッピーハッピー!」

桂「…………」

わ、分かりますよ!こんな自由人2人を相手にするなんて、大変すぎるのはとっても分かります!

桂「連れてきたお客さん以外、帰ってもらえます?」

柚「って事で、望くん、バイバーイ!」

桂「貴女ですよ!二階堂ゆず!」

数分この感じが続いて、注文するでに10くらいはかかった。

936:せれな:2017/11/27(月) 18:16 ID:PCU

最後、10分です!ごめんなさい!

937:せれな:2017/11/27(月) 18:16 ID:PCU

ひ「はぁ〜!とっても美味しかったわ!これなら、毎日食べられそう!」

す「おう!特に味噌バターは格別だった!」

とか言ってるお兄ちゃん、実は豚骨を注文して食べきれなさそうな私の味噌バターまでペロリと食べてしまった。

ア「すばるくんはゆめちゃんが食べたものならなんでも美味しいですね!」

ゆ「っ………///!アリア!」

そ、そんなわけないでしょ!?

夜「へぇ〜、そういう関係なの?」

ゆ「ち、違います!お兄ちゃんはただのお兄ちゃんです!」

朝「いいなぁ。僕も小春ちゃんのぉっ!?」

何かを言いかけた朝日さん。

言い切る前に真昼ちゃんに成敗されてしまった。

真「次はないからね?」

朝「しょ、食後にお腹を殴るのは……」

真「小春、二度と兄さんに近づいたらダメよ?」

小「う、うん……。」

ハ「みんな、とっても愉快でハルカ、テンションマーックス!」

柚「人が多いと自然と楽しいゾ!」

ゆ「た、確かに……。」

いつも4人で食べていたから、真昼ちゃんの家でご飯を食べた時も、今日のご飯も、ずっとずっと楽しかった。

別に4人で食べるのがつまらないわけじゃない。

だけど、いつもとは違う楽しさがあった。

ゆ「また、みんなとご飯食べたいなぁ……。」

ひ「じゃあ、次は劇の街でみんなで食べましょ?」

ゆ「劇の街?」

す「おう。急で悪いが、明後日行くことになってるから準備しとけよ?」

ゆ「えっ……」

今、なんて……?

ア「劇の街、どんな人が待っているのか、とっても楽しみです!」

ゆ「ほ、本当に行くの?」

す「当たり前だろ。疑うなら、その目を持って視てみろ。」

そこまで疑ってるわけじゃないし。

真「劇の街、昔は交流があったみたいだから、少しでも素早く片付けたいんだけど……」

夜「そうね。劇の街はルールが厳しいって聞いたわ。」

柚&ハ「え……」

望「行かないとは言わせないからな?」

柚「も、もちろんゆずは行くゾ!行ってツバサっちに会うんだゾ!」

ハ「は、ハルカもいかないつもりなんかナッシングナッシング!」

なんて分かりやすい……!

美の目を使わなくても嘘だってわかってしまう。

夜「ツバサ、懐かしい名前ね。もし、私達の代に歌の賢者がいたならもっと楽しかったんだろうな。」

ひ「私達の代?」

夜「ううん。独り言よ。でも、貴女のような人となら、きっとツバサも一緒に……」

舞の目が自然と真実を覗いてしまう。

如月ツバサ、彼女は歌の街で歌の賢者になるのが夢だった。

けど、自分が生まれ育ったのは劇の街。

さらに、劇の街では歌う事を禁じられていた。

だからこそ、一度でいいから自分の夢の存在である歌の賢者と肩を並べたかった。

柚「なら、ひめちゃんも一緒に、また飾って、演じて、踊って、そしてみんなで歌っちゃえばいいゾ!」

夜「そうね……。きっと、それならツバサも喜んでくれるはずよ……。」

それぞれは、自分と話の合う相手と話していた。

真昼ちゃんは、小春ちゃんとハルカちゃんとアリアと。

お兄ちゃんは朝日さんと望さんと。

だけど、お姉ちゃんと夜空さんとゆずさんの会話はどこか儚げで、少し切なかった。

938:せれな:2017/11/27(月) 18:22 ID:PCU

リアちゃんパス!
劇の街に行く前に1日のんひりなお話作ってくれると嬉しいな♪

939:リアクター:2017/11/27(月) 19:19 ID:aHg

了解!頑張るね、せれなちゃん

940:リアクター:2017/11/27(月) 19:30 ID:aHg

柚 ゆずと
ハ ハルカで
柚ハ この国を案内するゾ☆イェーイ!
夜朝まこすゆひアの 嫌な予感しかしない。
す 朝日?確かお前予知出来るだよな?
朝 無理だよー、あの人達何も考えないし、

941:リアクター:2017/11/27(月) 19:37 ID:aHg

す オワタ(\・〇・/)
ゆ アリア見ちゃ駄目!
ひ そうね!
柚 じゃ、アイスクリーム屋へGO!

942:リアクター:2017/11/27(月) 19:46 ID:aHg

望 此処がアイスクリーム屋。
? 好きな味のアイスをお選び下さい
柚 リリエンヌ、今日は沢山連れてきたゾ☆
リ 嬉しそうですね、柚
柚 当たり前だゾ☆リリエンヌ。柚はいつものヨロシク、皆は

943:リアクター:2017/11/27(月) 19:57 ID:aHg

朝 僕はこは 
ま 私と小春は、イチゴ味、あと其処の奴は、カレーで
す 俺は、チョコで
ゆ 私も同じ
ア 私はオレンジです!
望 僕もそれで、
夜ひ 私たちは、お任せで
ハ ハルカはマンゴー!
リ かしこまりました。

944:リアクター:2017/11/27(月) 19:57 ID:aHg

せれなちゃん、パス!

945:せれな:2017/11/27(月) 21:31 ID:PCU

ごめんね!おくれちゃった!
リレーの続き、いきます!

946:せれな:2017/11/27(月) 21:32 ID:PCU

リ「すみません、カレー味は用意できませんでしたので、ウィンナーコーヒー味になります。」

朝「わ、わーい……」

『僕、苦いの苦手なんだよね……』

ゆ「ま、真昼ちゃん、たまには優しくしてあげよ…?」

真「『どうして?』」

すごいっ!心の声と実際の声が同じこと言ってる!

って、そうじゃなーい!

す「あんまり気遣うと、あとで痛い目にあうぞ?」

ゆ「そうなの?って、ちょっと!これは私の分!」

す「別にいいだろ?どうせお前食べきれなさそうだし?」

ゆ「むーっ!失礼な!」

まず第一に、勝手に人のものを食べないでほしい!

私だって勝手にお兄ちゃんのケーキ食べたけど!

ひ「すばる、あんまりそういう事するなら帰ってもらうわよ?」

す「とか言ってるお前だって、アリアの食べてるだろ。」

ア「アリアとひめちゃんは特別です!すばるくんとゆめちゃんみたいにりょうおもっ……」

『いじゃないですか!』

ひ「それ以上は喋っちゃダメよ?」

いや、もう口を塞いでも心の声が聞こえてるよ……

ア「(コクリ)」

夜「本当に、貴女の兄妹は愉快ね?」

ひ「できればもっと大人しくしててほしいんだけどね。」

ハ「違います!マンゴーの方がずーとずーっと美味しです!デリシャスデリシャス!」

柚「リリエンヌがゆずのためだけに作ってくれるクリームソーダ味の方が絶対美味しいに決まってるゾ!」

夜「……まぁ、あそこまで愉快だと…。」

ひ「そうね………。」

『まるで朝日が沢山いるみたい。』

『アリアがいっぱいいるのは……』

あはは……。

リ「しかしゆず、今日はどうしてこんなに沢山の客人が?」

柚「明日、みんなで劇の街に出かけるんだゾ!」

ゆ「話、噛み合ってませんよ……?」

リ「大丈夫です。私達は幼馴染、ゆずの言いたいことは大体理解できます。」

ゆ「は、はぁ……。」

もうやだ、この街にいるとダメになりそう……。

947:せれな:2017/11/27(月) 21:32 ID:PCU

−−−柊、もし力をまとめるなら、悪いけど、うちの賢者の卵ちゃんがその所有者2人に会ってからにしてくれる?

−−−何故だ?余が働くと言っているのだ。手間くらき省かせろ。

−−−いい?そんなのあとで好きなだけ省いてくれていい。たがら、今だけは私のお願いを聞いて欲しい。

何故だ。

何故、この世界にそこまで身を尽くす事ができる?

きらら「キャロライン〜!こっちだよ〜」

キャロライン「メェ〜」

柊「花園きらら」

例え世界が滅びようと、貴様は生き続けるだろう。

花「ん〜?誰かいるの?」

キ「メェ〜!」

柊「姿を見せることはできん。だが、正体を明かすことは可能だ。」

花「姿が見えないなら別にいーや!それで、私に何の用事?」

柊「すまんな。明日、今から指定する場所に出向き、そこでであるであろう客人達を早乙女あこの所まで案内せよ。」

花「お客様が来るの〜?」

柊「世界が変わる客が来る。その客人のうち、1人だけが体調が優れない。」

花「どうして?病気?」

柊「そう捉えてくれて結構。とにかく、明日訪れるであろう12人の旅人を導き、早乙女のいる場所まで連れて行け。わかったか?」

花「任せて!」

柊「そうか…。それは助かる……。」

何を考えている、椿。

貴様のしようとしている事が善であれ、それは自己犠牲を伴うものだ。

世界の破滅など、眠ってでも受け入れよう。

しかし、椿、貴様がいなくなることは余が許さん。

−−−どうしたの?どこか怪我でもしたの?

−−−け、怪我なんかしてない!放っといて!

−−−わかった。じゃあ、あなたが私を頼ってくれるまで、ずっと待ってるからね!

貴様には、余と交わした約束があるであろう。

貴様が消えて、喜ぶものなど誰彼いない。

だから………

948:せれな:2017/11/27(月) 21:33 ID:PCU

小「ついに明日は劇の街に行くんだね。」

望さんの家で明日についての相談。

真「えぇ。ここでたるんだ心も、きっと直してもらえるはず!」

ハ「ハルカ、珍しい鳥さんいっぱい見たいな!」

ア「アリアは劇の料理を食べたいです!」

それぞれ、次の街で何をしたいか、各々の目標を立てる。

ゆ「じゃあ私は、ポーカーフェイスができるようになりたい!」

す「それは無理だな。」

ゆ「なんでよ!やってみないとわからないでしょ!」

す「いや、どうせ棒みたいな演技しか出来ないお前にポーカーフェイスはいくらなんでも早すぎるだろ。」

ゆ「演技ぐらいできるし!」

す「あっそ。」

まったく、失礼しちゃうよね!

朝「僕は、どうせならあと1人ぐらい男の仲間が欲しいかな!」

望「俺はあの自由人2人を制御できる人物が欲しい。」

柚「ゆずは夜空たんとひめちゃんとツバサっちと一緒に舞いたいゾ!」

夜「そうね。きっと楽しくなるわ。」

ひ「そうね。私も楽しみだもの。」

先代の賢者と、歌の街で1位2位を誇る実力者のお姉ちゃんが、同じ舞台に立つ。

それはきっと、すごい事が起きるはず。

リ「しかし、どうして私まで行かなければならないのですか?」

柚「リリエンヌを1人置いて行くなんて、そんなことできないゾ!それに、きっと一緒の方が楽しいに決まってるゾ☆」

リ「仕方ないですね……。ゆず一人では心配ですから、私がお供します。」

柚「さすがリリエンヌ!」

きっと、明日も自由人な2人に振り回させるの変わらない。

けど、明日で私の力は完全なものになる。

−−−あと一つ、貴女は感情を読み取る力を手にする事で、初めて賢者の力は力を成すわ。

昨日の夜、虚空から話しかけられた声。

−−−力が揃ったら、貴女には賢者の位をあげる。

とても優しい、まるで春のように暖かい声。

−−−次の賢者は2人いるわ。1人にあったら、すぐに2人目に会いなさい。じゃないと、貴女の体は進化熱で壊れてしまう。

穏やかな声の中に、忠告をする少しトーンの低さを感じる。

−−−長く持って半日。リミットはそれだけよ。

今までが、うまく行きすぎて少し不安に思うこともある。

−−−なるべく2人の距離は私が短くしておくわ。だから、瞳を見たらすぐに走って。

劇の街

何が待ち受けているか分からない。

ちょっと怖いかも。

けど、それでも、

ゆ「劇の街、考えるだけで胸のワクワクが止まらない!」

きっと、素敵な出会いが待っているから!

949:せれな:2017/11/27(月) 21:39 ID:PCU

後付け設定です、次から次へとすみません!
椿、榎、楸、柊は元々普通の人間でした。普通に名前も持っていたんですけど、今はもう誰も覚えていません。
4人は同い年で、初めての賢者達です。
柊の回想は柊と椿の昔のお話で、まだ子供だった頃のお話。
ずっと一人ぼっちだった柊に身内以外から初めて話しかけたのが椿で、回想のセリフです。
なので、椿は柊の救世主、なくてはならない存在です。
めんどくさい性格なのは、椿に構って欲しいから。
みたいな感じです!

950:せれな:2017/11/27(月) 21:44 ID:PCU

リアちゃんパス!
私はお風呂いってくるね!

951:&◆5w:2017/11/28(火) 11:54 ID:jHk

はじめまして!ななみです♪いつもみなさんの小説読ませて
もらってます!とっても面白くてすごいなーって思ってみなさ
んと少しでもおはなしできたらなぁと思ってます!
これからよろしくお願いします♡(ちなみにこんなに時間が早い
のは今日テストで2時間しかなかったからです!)

952:&◆5w:2017/11/28(火) 12:00 ID:jHk

一応自己紹介書きます!
学年 中学2年生
誕生日09月14日
部活は吹奏楽でフルートをやってます!
もちろんタメ口OKです!
これからよろしくね!

953:&◆5w:2017/11/28(火) 13:36 ID:8RI

す 売れ残ったらかわいそうだから買ってやるよ
ゆ じゃあ特別にサービスしてあげるね
す (まさかな...)
ゆ すばるくんにはこれからも頑張ってもらはなきゃ
  いけないから10箱おまけでサービスしてあげよう!
す えっ...さすがにそんなには...
ゆ 遠慮しないでもらって! お買い上げありがとうございました!
す まじかよ まっゆでタコの作ったやつだしすぐ食べ終るか
の すばるくんどうしたのそんなにニヤニヤしちゃつて
す 別にニヤニヤなんかしてねぇよ
の もしかしてそれゆめちゃんが作ったたこ焼き?
あ あっほんとだー 僕にも1つちょうだい!
す ダメ これはおれがゆでダコにもらったやつだから
あ すばるくん照れちゃってかわいい大丈夫だよ
  とらないから
す 照れてねーよ
あ アハハ
の あっもうそろそろ劇が始まる時間なんじゃない?
あ あっほんとだ小春ちゃんもでるからはやく行かなきゃ
  ほら望くんもすばるくんもはやく行くよ!
す あぁゆでダコがちゃんと演技やれるかどうか見なきゃな
(この時は思ってもみなかったまさかこのあとこんなことに
成るなんて)

954:&◆5w:2017/11/28(火) 13:37 ID:8RI

この前のアイカツスターズのお話をアレンジ
してみました!続きはまた今度投稿します!

955:匿名さん:2017/11/28(火) 14:07 ID:nJQ

ななみちゃんよろしくね
私、愛花です
いま中1だよ

956:匿名さん:2017/11/28(火) 14:08 ID:nJQ

私も今日テストだったよ〜🎶

957:ハル 「なの」&:2017/11/28(火) 19:41 ID:S4U

こんばんわ😃
ななみちゃんよろしく😉👍🎶❤

958:ハル 「なの」&:2017/11/28(火) 19:41 ID:S4U

みんなすごい⤴⤴

959:ハル 「なの」&:2017/11/28(火) 19:42 ID:S4U

じゃあ🎵お休みなさい😃

960:せれな:2017/11/28(火) 22:51 ID:PCU

ひ「私が、歌詞を書くんですか?」

諸「そうだ。なんなら曲調を指示してくれても構わないし、自分で作ってくれてもいい。」

突然呼び出されたと思ったら、なんとこんな難しい事を言ってくる。

やっぱり、力を克服しても扱いが雑な気がします。

ひ「でも、どうして急にそんな事を?」

諸「秋の新作発表会の際、君が考えたドレスに見合う曲が欲しい。」

ひ「それなら、スタートラインがぴったりだと思います!」

諸「確かに、その曲は君らしい良い判断だと思う。しかし君はまだスタートラインにとどまるつもりか?」

ひ「スタートラインに、とどまる?」

それは、どういう意味なのか。

君はいつまでもその曲に頼っているままなのか?

そんな事を伝えるために、こんな回りくどい言い方をする人ではない。

なら、言葉の意味通り私がスタートラインを超えていないという事。

諸「君も虹野もそうだ。S4になる事がゴールであり、その先を見据えていない。」

ひ「その先……」

確かに、言われて見たらそうだ。

毎日、夜空やツバサ、ゆずと一緒にいて、毎日が輝いている。

それに、私は自然と満足しているのかもしれない。

諸「だからこそ、君には新たな事をして欲しい。」

ひ「それが、今回の作詞という事ですね?」

諸「そうだ。無理ならこちらが新曲を準備しよう。」

それは、この毎日にとどまるための逃げ道でしかない。

ひ「もし、私が受けたとして、当日までに仕上がらなかったら?」

諸「君が好きな歌を歌うといい。」

それは、自分に負けてしまった証拠。

ひ「……分かりました。その仕事、受けさせてもらいます。」

目標を失ったと言われた今、白鳥ひめにできる事は、全てこなしてみせる。

その先に、また目標が見えるはずだから。

諸「そうか。君ならそういってくれると信じていたよ。」

その言葉とは裏腹に、窓越しに見える曇りがちな空が愉しそうに私を嘲笑っていた。

961:せれな:2017/11/28(火) 22:55 ID:PCU

という事(?)で、いじめのお話が行き詰まってしまったので少しだけ私の簡単なゆめひめ小説に付き合って欲しいです……!
内容的には、アニメ27話くらいのifストーリーです。
このお話は、私が初めてSo beautiful storyを聞いた時にふと思いついたストーリーを無理矢理文にした感じなので、すっごい内容が薄いですが、楽しんでいただけたら幸いです!

962:せれな:2017/11/28(火) 22:56 ID:PCU

ひ「う〜ん……。」

受けるとは言ったものの、やっぱり歌詞を自分の言葉として綴るのは難しい。

ひ「ドレスなら、簡単にデザインできるのに……。」

それは、ドレスに逃げていたからかもしれない。

翼「悩み事か?」

ひ「うん。なかなか解決出来そうじゃなくてね……」

翼「あのひめがそこまで悩むなんて……。」

ひ「それじゃあ、私が悩まないみたいじゃない?」

翼「いや、てっきり悩まないかと……」

ひ「そう。」

翼「い、いや!別にひめを怒らせるつもりで言ったわけじゃ!」

ひ「わかってるわ。ツバサはいつもみんなに優しいもの。」

いつもなら、簡単に相談していたかもしれない。

だけど、これだけは私がやらないといけない事。

ひ「ごめんね。これは、私が先に進むために必要な悩みみたいなの。」

翼「そうか。わかった。けど、困ったらいつでも相談して欲しい。」

ひ「ありがとう、ツバサ。」

いつも誰かのためになろうとするツバサ。

その優しさに、私は何度助けられたのか。

ひ「あっ、そうだわ!」

誰かをモチーフにして歌詞を綴る。

それなら、いい歌ができそうかも!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

スタッフ「OKでーす!このカットで今日の分はおしまいでーす!」

ひ「ありがとうございました!」

ス「いやぁ、ひめちゃんも昔と比べると驚くほどに見違えたよね!」

見違えたよね。

こんなに些細な言葉なのに、とても元気とやる気をくれる。

四つ星学園に入学した当初から私の番組に立ち会ってくれるスタッフさん。

ひ「そ、そうですか?」

ス「うん!だから、もっと自信持っていいよ!」

ひ「えっ…?」

ス「勝手な勘違いかもしれないけど、今日のひめちゃん、なんか悩んでるみたいだったからさ。」

監督「何油を売ってるんだ!さっさと次に行くぞ!」

ス「すっ、すみません!ごめんねひめちゃん!また来週!」

ひ「は、はいっ!」

やっぱり、長い付き合いの人にはバレちゃうみたい。

秋の新作ドレス。

My Little Heartのプレミアムレアドレスは、私にしか創り出すことの出来ないドレス。

モチーフは決まっていない。

けど、ドレスはなんとなく考えてある。

程よく冷える秋には、よくジャケットが用いられる。

だから、秋のドレスはジャケットにしようと思う。

名付けるならシークレットワンピースコーデ。

そんなコーデに見合う曲。

私はそれを、作ることができるのだろうか。

963:せれな:2017/11/28(火) 22:57 ID:PCU

ゆ「ひめ先輩!」

ひ「ゆめちゃん?どうしたの?」

−−−君も虹野もそうだ。

ゆめちゃんを見ると、あの言葉しか思い浮かばない。

ゆ「聞きました!My Little Heartの秋の新作ドレス発表会、私絶対行きます!」

ひ「ありがとう。きっと最高のファッションショーにするわ♪」

ゆ「ファッションショーなんですか!へぇ〜!」

そういうと、ゆめちゃんは手に持っていたノートにその事を書き留める。

ひ「それは?」

ゆ「日記です!小春ちゃんが書いてるから、私も書いてみようかなぁって!」

ひ「日記、懐かしいわね。昔、私も書いていたわ。」

ゆ「ひめ先輩の日記……!きっと、読み進めていくにつれて新しいひめ先輩に出会えるはず!」

新しい、私?

ゆ「私、日記を書くのがとっても楽しくて毎日が楽しみなんです!」

ひ「なら、日記に私の事を書くなんてもったいないわ。もっとゆめちゃんの事を書かないと。」

それはゆめちゃんの1日1日を書き留めるもの。

そんなものに、私の事なんて……

ゆ「もったいないわけないじゃないですか!だって、たった一つのひめ先輩の物語に立ち会えているんですから!……なんちゃって?」

私の物語に、立ち会える?

ひ「えっ……?」

ゆ「ごっ、ごめんなさい!ついその場の雰囲気で……!」

目標かぁ。

やっとわかった。

私は、同じ力を持っていた人物であって、ゆめちゃんの憧れの存在。

そんな私が、ここにとどまっているなんて、よくないに決まってる。

ひ「………とう。」

ゆ「ん……?」

ゆめちゃんのためにも私はもっと先へ行かないと、ゆめちゃんがS4になった時、困っちゃうじゃない。

ひ「ゆめちゃん、ありがとう!」

ゆ「えっ、ええっ?」

ゆめちゃんの言葉が、私に勇気をくれる。

一つ一つの言葉が、私の中でパズルのようにはまっていく。

これが、歌詞を綴る事なのかな。

たった数秒も満たない会話なのに、ゆめちゃんにはたくさんの物をもらった。

だから私は、貰った分だけゆめちゃんに返したい。

なら、それをゆめちゃんの楽しみにしていてくれる次のイベントで返そう。

ひ「ゆめちゃんのお陰で、次のファッションショー、とってもうまくいきそうなの!」

次々とアイデアが湧き上がる!

ドレスのデザインも、ステージの形も。

そして、悩んでいたモチーフも!

ゆ「わ、私何かしましたか?」

ひ「うんっ!ゆめちゃんは、私にかけがえのない宝物をくれたのよ。」

ゆ「そんなっ!私は日記の内容を貰ったんですから、私が貰った方です!」

ひ「そう?じゃあ、その分ゆめちゃんの言葉、貸してもらえる?」

ゆ「私の言葉なんかでよかったら、いくつでも使ってください!」

ひ「ありがとう!本当にありがとう、ゆめちゃん!」

ゆ「よ、よくわかんないですけど、ひめ先輩のお役に立てたならよかったです!」

今日一日中続くと思っていた曇り空の、雲の間からは、眩しいほどの日差しが私を照らす。

四つ星学園に咲き誇る無数の花は、日光を浴びて一段と輝きを増す。

まるで、私の心の中のように。

ゆ「わぁ…!!綺麗ですね!ひめ先輩!!」

ひ「えぇ!本当に綺麗…!!」

そう訴える、ゆめちゃんの瞳のように。

ひ「ごめんね、ゆめちゃん。私、そろそろ行かなきゃなの。」

ゆ「いえ!ひめ先輩とお話できて、とっても嬉しかったです!」

ひ「私も♪じゃあね!ステージ、楽しみにしてて!」

ゆ「はいっ!」

もう、スタートラインの前でうずくまってる訳にはいかない。

私は、次へ向かわないと。

964:せれな:2017/11/28(火) 22:57 ID:PCU

翌日、私は書き上げた歌詞を学園長のところへ持っていった。

たくさん悩んで、たくさん書き直した私の初めて作った歌詞。

ひ「ど、どうですか?」

諸「君なら、もっと明るい歌詞を書くと思っていた。」

そんなこと言われましても……。

やっぱり、素人の私じゃ足りないのかな……。

諸「ただ、この歌詞はきっと君のファンを虜にするだろう。」

ひ「じゃあ!」

諸「あぁ。これで行こう。君の初めて作り上げた物をダメにするわけないだろう。」

ひ「なら、ステージの作りも私が決めたいんですが!」

諸「君ならきっとそういうと思っていたよ。それも問題ない。君がやりたいようにやりたまえ。」

ひ「ありがとうございます!」

諸「ただし、ファンをがっかりさせるのは許されないぞ?」

ひ「はいっ!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ひ「出来たっ!」

星々の茶会。

それぞれのS4だけが立ち入ることのできる、四つ星学園では噂の茶会。

夜「新作のドレス?」

ひ「えぇ。あんなに悩んでた昨日が嘘みたい。」

翼「じゃあ、また一歩先へ向かえるのか?」

ひ「きっと、いや。絶対行けるわ。」

柚「ひめちゃん、また進化しちゃうの?」

ひ「そうね。これでやっと、みんなと同じステージに立てるわ♪」

柚「同じステージ?」

やっとスタートラインから走り出した。

みんなとは違って、ここにいることが理想だった私は、スタートが遅れてしまった。

だけど、絶対にみんなに追いついてみせる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『みなさんお待ちかね、My Little Heart、オータムコレクションの開幕です!』

秋の新作ドレスの発表会。

『それではMy Little Heartのミューズ、白鳥ひめさんの登場です!』

その声とともに、会場はブラックアウト。

そして

ひ「みなさん、こんにちは!白鳥ひめです。」

ステージからはたくさんの歓声。

ひ「こんなに多くの方とお会いできて、嬉しいです!」

いつもいつも、お客さんには元気とやる気を貰っている。

舞台を歩き進める。

一人一人に、この気持ちを伝えたい。

ひ「私はいつもドレスを作る時に、みなさんの笑顔を思い浮かべています。」

それは、ゆめちゃんに思い出させてもらったこと。

ひ「辛い時、悲しい時、迷った時、自信がなくなった時、私のドレスを見て、少しでも笑顔になってくれたら。それはとっても嬉しいことです!」

きっと、ゆめちゃんはこの先、あの不思議な力と戦うことになる。

だからこそ、少しでも笑顔になってほしい。

右手を上げ、ここに誓う。

昨日よりも進化してみせる。

ひ「無限の可能性の中から生まれた、プレミアムレアドレス。どうぞご覧ください!」

965:せれな:2017/11/28(火) 22:58 ID:PCU

My Little Heartの新作プレミアムレアドレスは、シークレットダイヤリーコーデ。

日記と鍵が特徴的なジャケットドレス。

これは、ゆめちゃんの持っていた日記がモチーフ。

心に秘めて思いを表した、私だけのドレス。

ステージから見る景色は、いつもキラキラしてして美しい。

この景色は、誰にも邪魔されることはない。

だから、私は私だけのやり方で歌う。

ひ「白鳥ひめ、行きます!」

心の準備は万端!

後は、みんなに笑顔を届けるだけ!

アイカツシステムに学生証を置く。

それを認知すると、そこは光輝く渦のような場所へと変わる。

ハート、クラブ、スペード、ダイヤのマークが光りだす。

そこには、カードを置く場所ができる。

トップス、ボトムス、シューズ、アクセの順にカードを置く。

すると、カードは光り出して、消えてしまう。

それと同時に、目の前のカーテンが開いて、ステージまでの道が生まれる。

1枚1枚、心を込めて作り上げたドレス。

そのカードに向かって走り抜ける。

そして、私はステージに辿り着く。

私がデザインしたステージで、私の作り上げた詩を歌う。

『ページをめくるたびに新しいキミがいるね』

966:せれな:2017/11/28(火) 22:59 ID:PCU

ここからゆめちゃん視点に変わります!

『ページをめくるたびに新しいキミがいるね』

ローラの話だと、この歌はひめ先輩が作った曲らしい。

ゆ「やっぱり、ひめ先輩はすごいなぁ。」

『泣きたい朝には 虹咲く花園 ひとりきりココロのほとり佇み 凛とするの』

『真昼の空にも まぎれない光で 微笑んだその横顔に 惹かれてしまうよ』

その歌詞は、まるであの日のよう。

『背表紙に刻む 夢のタイトルは 何よりふさわしい キミの名前』

ひめ先輩の作り上げた曲は、今までの私の事を歌っているみたい。

きっと、みんな同じ道を歩いていくんだ。

『世界でひとつの 物語に立ち会えるキセキ』

ゆ「えっ……?」

その声は、ひめ先輩が出したオーラの音でかき消された。

−−−その分ゆめちゃんの言葉、貸してもらえる?

まさか、だよね……?

『ページをめくるたびに 知らないキモチをくれる ずっと追いかけてたい Your story』

ゆっくりとステージを舞い進むひめ先輩は、きっとどのひめ先輩よりも凄い。

『恋するみたいに まっすぐその瞳は 憧れに純粋でいる 強さを映して』

『わたしにもそんな 夢見るチカラを 信じていいんだと 語りかける』

ロ「何泣いてるのよ……。ひめ先輩は笑顔になってほしいからドレスを作ってるのよ?」

ゆ「えっ……?」

気付けば、私の頬を涙が通っていた。

小「ひめ先輩、凄いよね……!ゆめちゃんが憧れる理由もわかっちゃうよ!」

『世界でひとつの キミだけが叶えていくキセキ』

ロ「うんうん!歌詞もドレスも、とっても素敵!」

『遠くの誰かの 勇気にも変わる輝きで 今日も描き続ける Your story』

ゆ「………」

歌詞が、私の心に響く。

『It’s one and only, So beautiful story』

この曲はひめ先輩の事を書いた曲に決まってる。

だけど、全然他人の事には思えないほどに覚えがあって……

『何度も手に取って ココロに寄り添って 泣き笑いして そうだ、わたしもいつかって』

『いろんなキミから たくさん受け取った 大事な大事な たからもの』

涙腺が熱い。

ロ「ゆめ、泣きすぎ……」

ゆ「だっ、だってぇ……!」

歌詞が、本当に綺麗で、私の心に訴えているみたい。

『世界でひとつの物語に立ち会えるキセキ』

−−−たった一つのひめ先輩の物語に立ち会えているんですから!

『ページをめくるたびに新しいキミと会える』

−−−読み進めていくにつれて新しいひめ先輩に出会えるはず!

『世界でひとつのキミだけが叶えていくキセキ』

もし、この歌が私の事を歌った歌なら

『遠くの誰かの勇気にも変わる輝きで』

私はなんてひめ先輩に言えばいいのかな。

『今日も描き続ける Your story』

こんな感動、絶対に忘れない。

『ずっと追いかけてたい Your story』

私も、ずっとずっとひめ先輩の事、追いかけていたいです。

“わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!”

“ひめちゃーーん!!!”

歓声が響く中、私は1人泣いてしまっていた。

ロ「本当にどうしたのよ?そんなに良かったの?」

ゆ「う"、う"ん"……!」

小「はい、ゆめちゃん。まずは、涙を拭いて?」

ゆ「ありがとう、小春ちゃん……!」

シークレットダイヤリーコーデと、So beautiful story。

心地よいメロディーに、胸が熱くなるような歌詞。

そして、素敵なドレスを身にまとった憧れのひめ先輩。

その全てが、私の心を揺さぶった。

967:せれな:2017/11/28(火) 22:59 ID:PCU

−−−ステージに立て、虹野!

ひめ先輩のソロライブに連れていかれて、唐突にも学園長先生から言われた言葉。

怖い。

怖くて仕方がない。

夢を諦めるのは嫌だ。こんなところで立ち止まるなんてもっと嫌。

けど、やっぱり怖いよ……。

ゆ「ひめ先輩、私……」

ひ「ごめんなさいっ……!」

そう言って、ひめ先輩は私を抱きしめた。

ゆ「えっ……?」

どうして、ひめ先輩が謝るの?

ゆ「ひめ先輩?」

ひ「ゆめちゃんがこんなに苦しんでるのに、私何もしてあげられない。」

ゆ「そっ、そんな…!」

私は、何度もひめ先輩に助けられた。

ひ「わかるの、私。同じだったもの。ゆめちゃんと。」

ゆ「っ……!?」

同じ。

それは、ひめ先輩も同じ力に苦しんでいたという事。

ひ「ずっと不安だった。1人の時。」

やっぱり、ひめ先輩も怖かったのかな……?

ひ「そうだ……、ゆめちゃん、これ。」

ひめ先輩は、とあるものを私に渡してくれた。

ゆ「プレミアムレアドレス?」

ひ「ゆめちゃん、このドレス好きだって言ってくれてたでしょ?」

ゆ「いいんですか?」

ひ「えぇ。私のドレスは、冬のプレミアムレアドレス、メルティーホイップコーデ。」

そのカードを、私の手のカードに重ねて、

ひ「お気に入りのドレスを着ると、自然と強い気持ちになれる。二人で一緒に、プレミアムレアドレスを着ましょう!」

ゆ「っ………!」

その言葉一つで、自然とやり切れる気がした。

ゆ「はいっ!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

フィッティングルームに向かうまでの間、ひめ先輩は意外な話をしてくれた。

ひ「実はね、そのドレス、ゆめちゃんの為に作ったの。」

ゆ「私の、ために……?」

ひ「そのドレスはね、ゆめちゃんにアイデアをもらったの。だから、せめてそのお返しをって思ってね。」

ゆ「そうだったんですか……。」

ひ「ゆめちゃんと最後に話したあの時からね、うっすら気付いてたんだ。ゆめちゃんが、あの不思議な力に悩んでいるって。」

ゆ「えっ……?」

ひ「学園長先生も、本当はとってもいい人なのよ。だけど、慣れてないっていうか……」

獅子の子落とし。

多分、私に厳しいのはそういうだと思う。

ひ「だからね、ちょっとでもゆめちゃんの為に何かしてあげられないかなって思ってあの歌を書いたんだけど、逆効果だったみたいで……」

ゆ「そんなっ!とっても素敵な歌詞で、毎日勇気をもらってます!」

あのステージの録画を何回も見た。

見るたびに涙が止まらなくて……

ひ「あの曲はね、とある女の子をモチーフに書いた歌詞なの。」

ゆ「それってやっぱり、ひめ先輩ですか?」

ひ「ううん。その子は、今私のすぐ側にいるわ。」

ゆ「じゃあ……」

ひめ先輩の周りには、私しかいない。

ひ「うん。あの歌は、ゆめちゃんの為の歌なの。」

ゆ「やっぱり……。」

うっすらと、気付いてはいた。

ひ「あの曲は、いつか私の作ったドレスを着たゆめちゃんと、一緒に歌いたいって思ってたの。」

そう言うと、ひめ先輩は私の手を握った。

ゆ「……?」

ひ「大丈夫。もしあの力が出てきたら、私が何とかしてあげるから。」

また、あの力に頼ってしまうかもしれない。

ひ「だから、安心して。」

けど、ひめ先輩と一緒なら自然と大丈夫な気がする。

私に沢山の勇気をくれる4枚のプレミアムレアカード。

ゆ「虹野ゆめ、いきまーす!」

私もいつか、このドレスみたいに輝けるようなアイドルになる。

それが、私の夢だから!

968:せれな:2017/11/28(火) 23:03 ID:PCU

以上です。
ステージに立て、虹野!からは27話のifを踏まえての35話のifです。
ひめ先輩がゆめちゃんにプレミアムレアドレスを渡す時、「実は……」って打ち明けるストーリーが欲しかったので、最後に付け足しました!
詳しくはと言うか本家は、27話と35話を見てみて下さい!

969:リアクター:2017/11/29(水) 17:06 ID:aHg

せれなちゃん、ごめん。テストだったから昨日来れなかった、

970:リアクター:2017/11/29(水) 17:07 ID:aHg

バトン受け取ったよ!

971:リアクター:2017/11/29(水) 17:16 ID:aHg

す いよいよ、だな。劇の国
朝 壁はあるけど、どうするの?
ま 兄さんがまともなこと言っている!
こ 朝日さん、頭打ちましたか?
朝 こはっ...
ま 兄さんはやっぱり兄さんだった

972:リアクター:2017/11/29(水) 17:26 ID:aHg

柚 壁に穴空いたんだゾ☆
一同 壁モロ!!
リ ゆず、ちゃんと謝るのですよ。
柚 当たり前だゾ、リリエンヌ、
ア 沢山鳥が飛んでます!
花 こんにちはー。あれ?其処の女の子どうしたの?
ゆ かっ....は、苦しい!
す ゆめ!!

973:リアクター:2017/11/29(水) 17:31 ID:aHg

す 突然で悪いが賢者に合わせてくれ!
花 いいよーこっちこっち!
ゆ はぁ、はあ ....たすけて..お兄ちゃん

974:リアクター:2017/11/29(水) 17:33 ID:aHg

せれなちゃん、パス!私なりに頑張ったよ!

975:匿名さん:2017/11/29(水) 17:50 ID:nJQ

ちょっと聞きたいんだけどアイカツスターズのゲームでグレードチェンジみたいなのあるんだけどグレードチェンジしやすいこつみたいなのってある?

976:せれな:2017/11/29(水) 18:27 ID:PCU

帰ったよ!それからバトンも受け取った!
グレードチェンジはなんか自然に出て来るからコツとかはないかも。
ノーマルならどのブランドのレアドレスになるかもわからないし、レアドレスを使っているからって一回でスタープレミアムレアドレスになるとは限らないし………。
けど、私はコツコツやってたらグレードアップしてて、今はずっとレインボーエトワールコーデを使ってるよ!

977:ハル 「なの」&:2017/11/29(水) 18:53 ID:S4U

ただいま〜🌠
部活疲れた〜💦

978:ハル 「なの」&:2017/11/29(水) 18:53 ID:S4U

てかみんなすごい⤴⤴

979:ハル 「なの」&:2017/11/29(水) 18:54 ID:S4U

疲れがとんだ❗ヾ(@゜▽゜@)ノ

980:ハル 「なの」&:2017/11/29(水) 18:54 ID:S4U

じゃあ、バイバイ👋

981:匿名さん:2017/11/29(水) 19:26 ID:nJQ

丁寧に教えてくれてありがとう😃
私もコツコツ頑張るね🎶

982:ハル 「なの」&:2017/11/30(木) 19:18 ID:S4U

ただいま〜🌠

983:せれな:2017/11/30(木) 20:38 ID:PCU

リレー小説行きます!遅れてごめんね!
来週テストがあるから勉強重視で書いてるから、ちょっと遅れちゃうかもしれないです。
でも、出来る限り来るようにするように頑張ります!

984:せれな:2017/11/30(木) 20:38 ID:PCU

ゆ「はぁ……、はぁ……」

ふらつく足で、劇の賢者を探す。

す「む、無理すんなよ……?」

ゆ「わかってる……!」

もっとはやく移動したい。

そんな意思とは裏腹に、遂に私は倒れてしまう。

心臓が張り裂けるくらいに強くなる。

発熱が止まらない。

花「ほんとに大丈夫?」

ア「無理したらダメですよ?」

ゆ「うん。けど、早く会わないと……。」

もし、ここで止まってしまったら……。

最後の力の前に、死んじゃうなんて嫌だから。

ゆ「力が、欲しいよ……」

ひ「っ……?!」

ゆ「こんなところで、終わっちゃうなんて嫌だから……。」

まだ、何もしていない。

ゆ「悔しいよ……!せっかくここまで来たのに……!」

やっと、本当の力を授かる一歩手前まで来たのに。

ひ「………」

真「ゆめ……?」

ハ「だ、大丈夫?ハルカ、何かできる?」

こんなことなら、もっと前から打ち明けておけばよかった。

ゆ「………たいよ…。」

夜「……?」

ゆ「みんなと、同じ舞台に立ちたいよ……!」

柚「同じ舞台?」

す「無理に喋らなくていい!」

手が震え始めてきた。

ゆ「せっかく、――を、―う力があるのに、私はこんなところで……!」

遂には、視界までぼやけてきた。

このままじゃっ……

あ「まったく、他の街から客人が来たと聞きつけてきたら、このザマですの?」

985:せれな:2017/11/30(木) 20:39 ID:PCU

花「あこちゃん!きてくれたの!!」

あ「あれほど連絡を入れるようにと言ったのに、何をやっていたんですか?」

じゃあ、貴女が賢者?

翼「まぁ、そう怒るな。それより……」

この人が、如月ツバサさん……

奏「君が、劇の賢者に会わないといけない少女か?」

この人の名前は、吉良かなた……?

柚「ツバサっち!」

翼「久しぶりだね、ゆず、夜空。」

夜「えぇ。けど、今はそんなことを言っている場合ではない事態よ?」

朝「お、男の人っ!」

真「うるさいっ!ゆめが苦しんでるんだから静かにしてて!」

あ「他の者は黙ってていただけます?私は、この少女を救いに来たまでですの。」

ゆ「……じゃあ、貴女が劇の賢者っ?!」

あ「誰がなんと言おうと、私こそが人類史に残る最後の劇の賢者、早乙女あこですわ。」

翼「早乙女!それはっ!!」

あ「……」

急に黙り込んでしまう。

奏「はぁ……。」

あ「やはり、誰も驚かないのですね。」

えっ……?

奏「そりゃあ、仮にも掟を破ってまでここにきてるまでだからな。」

翼「早乙女、発言には気をつけるように。」

あ「貴女達は、一体何者ですの……?」

す「何者って言われてもなぁ。まぁ、感情を見る事に特化した目だから、理解できるはずもないか……。」

ひ「妹を救う旅に出た、かの昔に親を殺された、貴女達が憎くて仕方のない忌み子よ?」

真「香澄真昼、貴女と同じ賢者よ。」

ハ「ハルカは舞の街の賢者!」

あ「では、ここには3人の賢者がいると言っていいのですね?」

遂に、私は共に世界を救う3人を認知した。

あ「貴女達の事はよく分かりましたわ。何も読み取ることのできない彼女を除いて。」

目の前に、最後の賢者がいる。

向こうは私の瞳を見ているはずなのに、熱が収まる気配がない。

奏「お前、一体何者だ?」

翼「いくら力を使っても、この少女の感情だけは読み取れない……。」

ア「それは私達もよくわかってません!」

あ「ならば、もっと間近で、その瞳を見るだけですわ。」

ゆ「っ……!!」

ぼやける視界に、その瞳が近づく事で初めて私の瞳に綺麗な翡翠色の瞳が映る。

あ「な、なんて熱さですの!」

私の顔に触った彼女は、私の体温を感じた瞬間に手を離してしまう。

けれど、その熱は彼女の瞳を見た事によってみるみるうちに引いていく。

す「やったか……!」

判る。

お兄ちゃんは、不安と少しの安堵。

ひ「ゆめ、もう大丈夫なの?」

お姉ちゃんは、微かな期待と焦燥。

あ「そんな瞬時に治るわけないですわ。」

彼女は、驚きと呆れと蔑み。

ゆ「……うん。やったよ。もう、大丈夫みたい。」

体が軽い。

手足の震えは止まり、脳が再び動き始める。

986:せれな:2017/11/30(木) 20:41 ID:PCU

小「ゆめちゃん、無理して立ったらダメだよ!」

ゆ「ううん。もう、熱なら治ったよ。」

小「えっ……?」

歌、美、舞、劇

奏「もしさっきのが演技なら、それは大したもんだけどな。」

翼「そんな事、あるわけないだろ?」

この4つの力を持ってして見る世界は、どうなっているのだろうか。

一度、まぶたを落とす。

体の中の扉を一つずつ開けていく。

一つ一つの力を力で上書き、そしてまた私を強くする。

欠けていた力が、自然とはまっていく。

ゆっくりと、ゆっくりと瞳を開ける。

望「大丈夫なのか……?」

リ「今は、それを信じる事しか出来ません。」

凄い……。

ゆ「これが、――の本来の力……。」

全てがわかる。

なんて表現したらいいのかわからない。

だけど、本当に凄い。

あ「一体、何を言っていますの?」

ゆ「それは、貴女が嫌でもすぐにわかるよ。」

その時、右後ろから女性の声がする。

柊「遂に目覚めたか……。」

木の上に立つ、蒼と白の巫女風のようなものを着た女性がいる。

舞の街で見た1人の人。

ゆ「―――さん……」

柊「っ……!!どうしてその名をっ!」

す「ゆめ、一体誰と話しているの?」

ゆ「椿さんに伝えて。5日以内には帰るって。」

彼女を見ると、神々の記憶ですら覗くことができる。

柊「そうか。わかった。貴様の生き様、しかと見届けてやろうではないか。」

そういうと、どこかに飛び立ってしまう。

す「ゆめ!まさか、おかしくなっちまったのか!?」

ゆ「私は私ですー!お兄ちゃんは心配性すぎなの!」

ア「ゆめちゃん、今のゆめちゃんには何が見えていますか?」

ゆ「アリアがいて、お姉ちゃんがいて、お兄ちゃんがいて、みんながいて。私はちゃんとみんなの事、見えてるよ。」

真「ゆめ!それは本当?」

ゆ「うん。ちゃんと私の事を心配してくれる真昼ちゃんが見えるよ。」

真「ちょっ!そういうことは言わなくていいから///」

翼「感情を、読んでいる?」

ゆ「驚き、焦り、興味、ですね?」

見える。

簡単に読み取ることができる。

奏「ほぉ……。」

それは、感情だけじゃない。

ゆ「なんでその力が使えるのか?って思いましたね?そして、私に感情を言い当てられたら違うという準備もしてました?」

思考も見える、予知もできる。

奏「っ……!」

ゆ「驚き、恐怖」

もはや瞳を見ずとも見える。

987:せれな:2017/11/30(木) 20:41 ID:PCU

あ「この街の力を、使っている……?」

ゆ「別に、他の民ならここで使ってもいいんでしょ?」

ここの決まりは、息がつまるほどに苦しい。

あ「他の民を街に入れていいなんて試しはありませんわ。」

ゆ「貴女たちによって滅ぼされたあの場所を、街なんていえるの?」

あ「当然ですわ。あそこには人々が住み、生活を営んでいます。」

そうなんだ。

人がいて、そこで生活していたらもう街なんだ。

ゆ「じゃあ、私が貴女たちがやったようにこの街のシステム自体を破壊して何千人と殺しても、ここは誰がなんと言おうと街なんだね?」

あ「っ……!それはっ!」

翼「忌み子……!」

真「………」

夜「ツバサ、その認識は間違いよ?忌み子は私達。いつまでも過去に囚われて、前すら見えていない。」

夜空さんは、ツバサさんの抱く歌の街の民への間違った思考を読み、言葉を紡ぐ。

翼「なら、終焉から逃れようとしている事が間違いなのか?」

たしかに、このままいけばこの世界はあと3ヶ月で終わりを迎える。

柚「その考え方は間違いなんかじゃないゾ!」

ゆずさんは、ツバサさんの今までやってきたやり方を見て、1つ言葉をかける。

ひ「けど、貴女たちはやり方を違えている。」

そしてお姉ちゃんはツバサさんの性格を理解して、ゆっくりと口を開く。

奏「つまり、劇の街が終焉を導いていると言いたい訳か?」

望「そうじゃない。君達の悲願は、俺達も抱いているものと等しい。」

朝「だけどね、やり方が違うんだ。だって、世界を救ったとしても、結局は仲間外れがいて、僕達ももう二度と会えない。」

奏「それは当然だ。それぞれが交わる事なんか、本来許されるはずもない。」

す「それが間違いだって言ってんだよ。勝手な価値観の上で演じてるだけでしかない、そんな奴らがこの世界を救おうなんて数万年早え。」

あ「ならば、何が正解だと言いたいのですか?」

小「それは、私達にもわからないよ。」

ハ「けど、勝手な決めつけは良くない!」

真「それは、美に関しても世界の見方も一緒。」

あ「しかし、それすら間違えていたらどうするのですか?」

リ「ミゲル・デ・セルバンテスは言いました。
『一つのドアが閉まった時には、また別のドアが開く』、と。」

柚「名言きたゾ!」

ア「人は間違えます。一度だけでなく、きっと何回も間違えます。」

ゆ「だけどね、その間違いに気づいた時、正そうと思う気持ちさえあれば、きっとあんなことはもう起きない。」

奏「つまり、もっと世界に目を向けろって事か?」

翼「自己の肯定を捨てろ、そうすればきっと未来が見える。」

あ「説明が回りくどすぎますわ。まるで、演劇のよう。」

ゆ「だってここは、劇の街でしょ?」

あ「………そうですわね。ここは、神が認めた劇の街。この街で演じて悪いなど、そんな掟はありません。」

ひ「一件落着、ね?」

す「そうだな。これにて………」

パタン。

あれ……?

988:せれな:2017/11/30(木) 20:42 ID:PCU

全員「!?」

何が起きたの?

す「ゆめっ!!」

急に、体が地面に近づいて……

ゆ「…………!!」

声が、出ない……?

ゆ「………!」

す「やっぱり、体に負担をかけすぎてるんじゃないのか!?」

そんなこと、するわけないでしょ?

突然、私は倒れてしまった。

熱もないし、意識もしっかりしてる。

なのに、声が出なくて、体は言うことを聞いてくれなくて……

す「意識があるなら返事をしろ!」

ゆ「………!」

必死に出なくなった声を出そうと頑張る。

けれどそれは無意味で、お兄ちゃんには伝わるはずがなかった。

ひ「まさか、またあの力を使ったの……?!」

ゆ「!!?」

力を使った覚えはない。

兆しもなかったし、体に傷もない。

ひ「あの力は、使っていくにつれてゆめの歌の力を減らしていくのよ!」

そんな……、

夜「ひめ!一体何が起きているの!?」

――な事、―いてないわよ

思考が、読めない……?

小「ゆめちゃんは無事なんですか!?」

小春ちゃんの過去も見えない。

ひ「………ない…」

翼「っ……!」

ツバサさんの感情がわからない。

ひ「この力だけは、私に、もすばるにも、わからないの……」

お姉ちゃんの性格が……

ア「あの力って、まさか……」

急に瞼が重くなる

まるで体が眠れと言っているみたい。

す「ゆめ!おい!しっかりしろよ!」

ゆ「……………」

ごめんね、お兄ちゃん。

私の意識は、闇に飲まれた。

989:せれな:2017/11/30(木) 20:44 ID:PCU

リアちゃん、バトンパスです!
ごめんね、遅れすぎちゃった……🙇
倒れたのは、やっぱり無自覚で力を使ったからです!
各街の力を取り入れたはずなのに、他の力に頼りすぎて歌の力を失ってしまいました。
そうする事で、力はまた不完全なものになって、さらに常にスイッチオン状態だったので倒れてしまいます。
なんか鬱な展開でごめんね!

990:せれな:2017/11/30(木) 20:46 ID:PCU

それと、きっとスレッドって1000までだよね?
そろそろ終わりそうだし、同じ名前の新しい掲示板を作るから、ここがいっぱいになったらそっちに来て欲しいです!

991:匿名さん:2017/11/30(木) 20:47 ID:nJQ

了解🎶

992:せれな:2017/11/30(木) 20:51 ID:PCU

**アイカツスターズ** 〜恋愛小説その2〜という名前のスレッドを立てました!そっちもよろしくね!
けど、やっぱりここはいっぱいいっぱいまで書き込みたいから、みんなでここのスレッドを埋め尽くそう!

993:匿名さん:2017/11/30(木) 23:42 ID:nJQ

おやすみ〜💤

994:匿名さん:2017/12/01(金) 19:04 ID:EVc

誰かいる?

995:リアクター:2017/12/01(金) 19:27 ID:XTU

居ます!

996:リアクター:2017/12/01(金) 19:40 ID:XTU

息抜き小説いきまーす!
あ 今日も鏡を磨かなくては、ですわね!
か あのー、お前の願いを叶えに来た者なんだが、
あ 鏡が喋った!貴方誰ですの?
か 吉良かなただ
あ よろしくですわ。早速願いを叶えてもらえますこと?
か 何だ?

997:リアクター:2017/12/01(金) 19:49 ID:XTU

あ この国の戦争を止めていただきたいの、
か 任せろ
あ(かなたは何でも叶えてくれた、子供の頃の夢だった、お城に住むお姫様にもなれた。だけど―――、貴方が居ない)
か もう、お別れだ、早乙女。俺はお前とはもう会えない、魔法が解けてしまうからな

998:リアクター:2017/12/01(金) 19:54 ID:XTU

あ そんなの嫌。このお城は広すぎますわ、ヒッグ
か 泣くな、あこ。別れる時は笑顔で居ろ!あと俺の事ちゃんと覚えてろ!
あ 当たり前です

999:リアクター:2017/12/02(土) 07:12 ID:XTU

か 俺はお前に貰った物をただ返すだけだ!あこお前は笑顔で居ろ!それが一番似合う、じゃな!
あ そんなの分かってますわ、かなた、いつでも鏡を磨いて待っていますわ、だから、もう一度此処に会いに来て、魔法の鏡を磨いて待ってるから。

1000:リアクター:2017/12/02(土) 07:14 ID:XTU

以上です!かなあこ、魔法の鏡、鏡の魔法パロでした。

1001:1001:Over 1000 Thread

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もう書けないので、新しいスレッドを立ててください。


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