Pink Star and Dream Land

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40:暦月 SBSPOP:2018/11/03(土) 11:40 ID:LeE

銀河を飲み込んだレーザーの力が静まり
生命が肉体を失って思念体となった魂のみが浮遊する世界と化した
かつての地上の空から




一筋のかすかな白き光が放たれた

それは、唯一の希望の星の再来した色だった




星の戦士を乗せた流れ星は

一瞬で小さな桃色の体を
本当に振り落としてしまいそうなほどのスピードをあげて
そのほんの少し進んだ未来の世界へと運んでいた

速度だけでなく、時間すらも超えたのである

カービィはワープスターで時間を超える際
焼けた空の色からあっと言う間にに真っ白な視界になった空間を
ただひたすら突き進んだ

その白の空間の中で姿の見えない誰かの声を聴いた

言葉は聴き取れないが、それは幽霊でも悪夢でもない
聞き覚えのある声

「………?」

疑問を含んだ呟きは油断を生んだ

時間転移の中で態勢が保てずに落ちてしまうも
かつてない速さで動くワープスターはスピードを落とさないまま
即座にカービィに両手を掴ませる形で飛来した
そして白の世界が境界を突破する頃に
焦げたような雲の色が見えてきた
風圧が非常に強く手も足もワープスターから落ちないようにするのが精いっぱいで
地上の状態を見ていられる程の余裕はまだこの時には無かった

いつも通りの着地はまるで
初めてポップスターに落ちてきた時と似た感覚だった
そして、カービィが地べたに引きずられている間に
また声が届いてきた
痛みはその聴き取れない言葉によって緩和されて
でも最後の一言だけハッキリと受け取れた


桃色の背中は立ち上がり、漸く地上の景色を確認できた
変わり果てた荒野のような世界には
不思議な事に青いオーロラのような光がいたるところに見える岩壁の隙間に生じていた

「あれは……いったいなんだ…?」


カービィは呆然と世界の変貌した姿を見つめながら
振り絞るような声で届いたメッセージを思い出す



『たのんだよ、カービィ』



独り言のように小さくも
それに対して生き残った星の戦士は決意し
返事を返した




「………まかせて




だいじょうぶだよ







ボクにならできるって




信じてくれてありがとう








パパ」


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